JP2004008813A - エアーマッサージ機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 拡縮袋の膨縮度を高め、施療部に対する挟持効果のあるエアーマッサージ用の拡縮体を配置したエアーマッサージ機を提供する。
【解決手段】
 椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体1に給排気制御手段を介して圧縮空気を給排気し、拡縮体を膨縮させて施療部をマッサージし得るエアーマッサージ機であって、前記拡縮体1を、位置の左右に分割して配置すると共に、その分割された両側にそれぞれ第一拡縮袋2と、各第一拡縮袋2・2に重合させて配置される第二拡縮袋3・3とで構成し、この拡縮体1に給排気制御手段を介して圧縮空気を順次各拡縮袋2・3に供給すると共に順次排出させることで、拡縮体の膨張度を高めることができ、使用者の施療部に対する挟持効果のある施療が行えるようにした。
【選択図】   図3

Description

 本発明は、椅子やベッドに配備されるエアーマッサージ用拡縮体構造に係り、詳しくは、コンプレッサー等に接続されて膨張収縮する拡縮袋の膨縮度を高め、使用者の施療部に対するマッサージ効果を可及的に大ならしめるようにするエアーマッサージ用拡縮体を配置したエアーマッサージ機に関するものである。
 エアーマッサージ機は、例えば椅子やベッド等に、少なくとも1以上の拡縮袋を配備させ、該拡縮袋に接続されるコンプレッサーを稼働させることで拡縮袋に空気の供給と排出を順次行わせるようにしたものであり、該エアーマッサージ機の拡縮袋を使用者の施療部に当接させることで、該拡縮袋の膨縮力が使用者の施療部に連動され、該施療部をマッサージできるようにするものである。
 例えば、特公平2−45902号公報に開示されているものは、背凭れ部に数個の拡縮袋を配列し、圧縮空気を空気袋に順次供給、排出して空気袋を膨張、収縮させることにより、人体の首部、背部、あるいは腰部のマッサージを行うようにするものであり、この種のエアーマッサージ機によれば、拡縮袋を膨張、収縮させることのみで、使用者の施療部を適宜にマッサージできるようにしているため、従来のマッサージ機に比して、比較的皮膚に対する摩擦度が少なく、皮膚に対する悪影響が軽減されるという理由から、使用者に重宝されている。
特公平2−45902号公報
 しかし、このエアーマッサージ機では、椅子やベッドに配備された拡縮袋が膨縮することで使用者の施療部を押し上げるようにしてマッサージするものであるため、その拡縮袋の膨張時に、施療部が前方へ押し出されると共に人体全体が前方へ押し動かされ、施療部を挟持してマッサージし得る程度までの、適度な揉み効果が得られないという問題がある。
 その結果、使用者は、より適度なマッサージを行い得るよう、自力で施療部を拡縮袋側に当接させなければならず、逆に後方への反り返りを意識する為に快適なマッサージを得ることができないという問題も生じていた。
 本発明は、拡縮袋の膨縮度を高め、使用者が安静状態で使用するだけで、施療部に対する挟持効果のあるエアーマッサージ用拡縮体を配置させたエアーマッサージ機を提供することを目的とするものである。
 本発明のエアーマッサージ機は、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体に給排気制御手段を介して圧縮空気を給排気し、拡縮体を膨縮させて施療部をマッサージし得るエアーマッサージ機において、前記拡縮体を、両側にそれぞれ分割配置される第一拡縮袋と、各第一拡縮袋に重合させて配置される第二拡縮袋とで構成する事を特徴とするものである。
 本発明のエアーマッサージ機は、椅子やベッドの施療部対応位置に複数配置される各拡縮体に給排気制御手段を介して圧縮空気を給排気し、各拡縮体を膨縮させて施療部をマッサージし得るエアーマッサージ機において、各拡縮体を、両側にそれぞれ分割配置される第一拡縮袋と各第一拡縮袋に重合させて配置される第二拡縮袋とで構成すると共に、各該拡縮体と給排気制御手段間にマイコン制御装置を介設し、各拡縮体への給排気順を自由に選択できるよう構成する事を特徴とするものである。
  本発明のエアーマッサージ機は、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される前記拡縮体が、椅子やベッドの長手方向腰部対応位置に縦長上に配置されている事を特徴とするものである。
 本発明のエアーマッサージ機は、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される前記拡縮体が、椅子やベッドの長手方向ふくらはぎ対応位置或いは足首部対応位置に配置されている事を特徴とするものである。
 本発明のエアーマッサージ機は、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体が、椅子やベッドの腕部対応位置に配置されている事を特徴とするものである。
 本発明のエアーマッサージ機は、上記のように構成する事により次のような効果をもたらす。
 すなわち、エアーマッサージ用の拡縮体を、施療部に対応する位置の左右両側にそれぞれ分割配置される第一拡縮袋と、各第一拡縮袋に重合させて配置される第二拡縮袋とで構成しているため、コンプレッサー等により供給される空気を、先ず第一拡縮袋を膨張させた後、更に第二拡縮袋を膨張させることができ、これにより、拡縮体の膨張度を高めることができ、使用者の施療部に対する挟持効果のあるエアーマッサージ機にする事ができる。
 また、エアーマッサージ用の各拡縮体は、施療部に対応する位置の左右両側にそれぞれ分割配置される第一拡縮袋と各第一拡縮袋に重合させて配置される第二拡縮袋とで構成すると共にこれら各拡縮体と給排気制御手段間にマイコン制御装置を介設して、各拡縮体への給排気順を自由に選択できるよう構成しているため、コンプレッサー等の給排気制御手段により供給される空気を、例えば左右の第一拡縮袋に供給した後、左右の第二拡縮袋に供給し、次に左右の第一拡縮袋の排気を行った後左右の第二拡縮袋を排気するという給排気を選択したり、またこれらをアトランダムに行ったりすることができ、使用者の好みや施療位置に応じて自由に選択ができる。
 更に本発明では、上記のような拡縮体に限らず、複数の拡縮袋を重合させた、例えば左右の第一拡縮袋と第二拡縮袋及び第三拡縮袋の各一対や、これに加えて第四拡縮袋の一対等、任意の数を設けた拡縮袋群で構成する事により、その各拡縮体の膨張度を適宜に高めることができ、使用者の施療部に対する挟持率を任意に設定できる。
 更にまた、施療部に対応する位置の両側にそれぞれ分割配置されるエアーマッサージ用の拡縮体を、双方が同調して拡縮するよう構成する事により、使用者の施療部に対する挟持を左右から均等に行わせて、施療部に対する矯正を行い得ると共に、使用者の施療部の両側部を連続して左右から挟持状に固定して安定させる事ができる。
 更に、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される前記拡縮体を、椅子やベッドの長手方向腰部対応位置に縦長上に配置している為、使用者の施療部である腰部位置を挟持状に固定しながら施療できるのである。
 また、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される前記拡縮体を、椅子やベッドの長手方向ふくらはぎ対応位置或いは足首部対応位置に配置している為、使用者の脚部におけるふくらはぎや足首を各々挟持状に施療できる。
 更にまた、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体が、椅子の肘掛部やベッドの腕部対応位置に配置されている為、使用者の腕部を各々挟持状に施療する事ができる。
 よって、本発明のエアーマッサージ機は、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体を、位置の左右に分割して配置すると共に、その分割された両側にそれぞれ複数の拡縮袋で構成し、しかもこれらに対する給排気をマイコン等の制御で任意に行えるようにしているため、従来のエアーマッサージ機とは異なり、拡縮袋の膨張時に、施療部が前方へ押し出されたり、自力で施療部を拡縮袋側に当接させて後方への反り返りを意識したりする必要もなく、高い膨縮度と挟持力により、使用者が安静状態で使用することができるという目的を実現した。
 以下に、本発明のエアーマッサージ機を、図面に示す一実施例に基づきこれを詳細に説明する。
 図1は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の一実施例を示す斜視図、図2は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の一実施例を示す中央縦断面図、図3は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を膨張させた状態の一実施例を示す説明図、図4は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の拡縮体を収縮させた状態の一実施例を示す説明図、図5は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体をベッドに内装した一実施例を示す説明図、図6は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を内装したベッドの使用状態を示す説明図、図7は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を脚部に内装したベッドの使用状態を示す説明図、図8本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を足首部に内装したベッドの使用状態を示す説明図であり、図9は本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の他の実施例を示す斜視図である。
 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体は、図1乃至図4に示したように、椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体1を、施療部対応位置の左右に分割して配置すると共に、その分割された両側にそれぞれ第一拡縮袋2と、各第一拡縮袋2・2に重合させて配置される第二拡縮袋3・3とで構成する。
 前記拡縮体1は、基台11左右にコンプレッサー接続用の給排気孔12が穿設されており、前記各第一拡縮袋2・2と各第二拡縮袋3.3への給排気を行えるよう、例えば基台1内部に給排気切替弁(図示せず)が設けられている。
 前記第一拡縮袋2及び第二拡縮袋3は、前記基台11の左右で前記給排気孔12と連通するよう配設されており、これらの各第一拡縮袋2・2及び各第二拡縮袋3・3は、空気漏れ防止に有効なポリウレタン等で袋状に形成されている。
 尚、前記第二拡縮袋3の各対向側内部には、必要に応じて、発泡ウレタンなどからなる可撓性の指圧球を併設してもよく、左右の第二拡縮袋3の膨張に伴い左右の指圧球による圧迫を効果的に行い得るようにしてもよい。
 また、前記基台11には、前記第一拡縮袋2及び第二拡縮袋3とコンプレッサー等の給排気制御手段(図示せず)間にマイコン制御装置を介設してもよく、これにより、第一拡縮袋2と第二拡縮袋3への給排気順を自由に選択できるようにすることができる。
 更に、前記拡縮体1は、第一拡縮袋2と第二拡縮袋3の二種のみを内装するものに限定されるものではなく、使用目的や施療箇所に応じて、内装される拡縮袋を複数にしてもよく、これにより、各拡縮袋の拡縮率及び膨張度を微妙に変化させることができるのである。
 4は、拡縮体1の表面部を全体に覆う為の外装カバーであり、該外装カバーは、塩化ビニルレザーや布など可撓性を有し、肌触りの良い材料で構成して被覆されている。
 また図9は、他の外装カバー41を被覆せしめた実施例を示すものであり、該外装カバー41は、拡縮体1の表面部を塩化ビニルレザーや布など可撓性を有する素材で被覆すると共に、各第一拡縮袋2と第二拡縮袋3の対応位置にはゴム材や樹脂材で蛇腹状に被覆した状態にしている。
 前記各第一拡縮袋2と第二拡縮袋3に圧縮空気を供給、排出する給排気制御手段は、例えばエアーコンプレッサーあるいはエアーポンプなど空気供給源と、該空気供給源から圧縮空気を各空気袋に分配する弁を備えた分配器とを備え、該分配器と各第一拡縮袋2と第二拡縮袋3の前記給排気孔12とがホース30で連通接続される。
 尚、この給排気制御手段は、前記基体11に内蔵してもよいが、一般的には外部に配備される。
 本発明のエアーマッサージ機は、以上のように構成されるエアーマッサージ用の拡縮体を、図5乃至図8に示すように椅子やベッドの施療部対応位置に配置すればよく、例えば、図5は、ベッドの長手方向略々中央部に本発明のエアーマッサージ用の拡縮体を縦長上に内装した場合を例示したものであり、このように椅子やベッドの腰部対応位置に拡縮体を配置するだけで、図6に示したように使用者の腰部位置を挟持状に固定しながら施療できるエアーマッサージ機が構成できるのである。
 また、本発明のエアーマッサージ用の拡縮体を、図7に示したようなベッドや椅子の長手方向の下部位置に内装するだけで、使用者の脚部位置を挟持状に施療できるエアーマッサージ機が構成できる。
 更に、本発明のエアーマッサージ用の拡縮体を、図8に示したようなベッドや椅子の長手方向の下部位置に対をなすよう内装するだけで、使用者の両足首から両ふくらはぎを各々挟持状に施療できるエアーマッサージ機が構成できる。
 更にまた、図示していないが、本発明のエアーマッサージ用の拡縮体を、椅子やベッドの肩部対応位置や腕部対応位置に内装したり、使用者の要望位置に内装したりすれば、所望の個所を挟持状に施療できる椅子やベッド式のエアーマッサージ機が構成できる。
 尚、上記図面に示す各実施例では、ベッド状のエアーマッサージ機についての場合を例示したが、椅子状のエアーマッサージ機の場合には、施療部対応位置に配置するエアーマッサージ用の拡縮体は、施療部対応位置が首部や肩部の他、背中部や腰部等の場合には背凭れ部に拡縮体を配置し、腕部が施療部対応位置である場合には椅子の肘掛部に拡縮体を配置し、また、尻部や太腿が施療部対応位置である場合には椅子の座部に拡縮体を配置し、更に脚部の脹脛や足首部が施療部対応位置である場合には椅子の足載台に各々拡縮体を配置すれば良い。
 本発明のエアーマッサージ機は、エアーマッサージ用の拡縮体をエアーマッサージ用の拡縮体を椅子やベッドの施療部対応位置に配置する事で多種に亘る施療位置をマッサージし得るエアーマッサージ機にする事ができるものであり、要望する施療部が首部や肩部及び背中部や腰部或いは腕部の他、尻部や脚部の太腿や脹脛や足首部等の場合には、その施療部に対応する椅子やベッドの位置に拡縮体を設ける事で、各所望の個所を適格に挟持して施療できるエアーマッサージ機にする事ができるのである。
本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の一実施例を示す斜視図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の一実施例を示す中央縦断面図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を膨張させた状態の一実施例を示す説明図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の拡縮体を収縮させた状態の一実施例を示す説明図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体をベッドに内装した一実施例を示す説明図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を内装したベッドの使用状態を示す説明図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を脚部に内装したベッドの使用状態を示す説明図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体を足首部に内装したベッドの使用状態を示す説明図である。 本発明のエアーマッサージ機におけるエアーマッサージ用の拡縮体の他の実施例を示す斜視図である。
符号の説明
   1 拡縮体
   2 第一拡縮袋
   3 第二拡縮袋
   

Claims (5)

  1. 椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体に給排気制御手段を介して圧縮空気を給排気し、拡縮体を膨縮させて施療部をマッサージし得るエアーマッサージ機において、前記拡縮体を、両側にそれぞれ分割配置される第一拡縮袋と、各第一拡縮袋に重合させて配置される第二拡縮袋とで構成した事を特徴とするエアーマッサージ機。
  2. 椅子やベッドの施療部対応位置に複数配置される各拡縮体に給排気制御手段を介して圧縮空気を給排気し、各拡縮体を膨縮させて施療部をマッサージし得るエアーマッサージ機において、各拡縮体を、両側にそれぞれ分割配置される第一拡縮袋と各第一拡縮袋に重合させて配置される第二拡縮袋とで構成すると共に、各該拡縮体と給排気制御手段間にマイコン制御装置を介設し、各拡縮体への給排気順を自由に選択できるよう構成する事を特徴とするエアーマッサージ機。
  3. 椅子やベッドの施療部対応位置に配置される前記拡縮体が、椅子やベッドの長手方向腰部対応位置に縦長上に配置されている事を特徴とする請求項1及び請求項2記載のエアーマッサージ機。
  4. 椅子やベッドの施療部対応位置に配置される前記拡縮体が、椅子やベッドの長手方向ふくらはぎ対応位置或いは足首部対応位置に配置されている事を特徴とする請求項1及び請求項2記載のエアーマッサージ機。
  5. 椅子やベッドの施療部対応位置に配置される拡縮体が、椅子やベッドの腕部対応位置に配置されている事を特徴とする請求項1及び請求項2記載のエアーマッサージ機。
     
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