JP2004008598A - パチンコ機 - Google Patents

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Hiroshi Enomoto
榎本 宏
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Kyoraku Sangyo Co Ltd
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Abstract

【課題】球案内レールの周辺を明るくすると共に遊技盤全体の電飾効果を高めることが可能なパチンコ機を提供すること。
【解決手段】遊技盤1の前面1aに外レール2と内レール5とからなる球案内レールをほぼ円形状に設けて、打ち込まれる遊技球が転動する遊技領域rを区画形成したパチンコ機において、外レール2の所定位置に開口部4(4a)を形成すると共に、その開口部4に臨むように発光装置10の発光部20を配置し、その発光部20から発せられる光を遊技領域rに向けて照射するように構成した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、球案内レールの周辺を明るくするようにしたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機においては、遊技盤の前面にほぼ円形状に配置された球案内レールたる外レールと内レールとにより囲まれる遊技領域を設け、遊技者の発射ハンドル操作により発射される遊技球を外レールにより誘導して遊技領域に打ち込み、その遊技球が誘導釘や風車等によって方向を変えられたりしつつ転動する間に、入賞口への入賞を果たすか、入賞しなければ内レール上に落下してアウト口から遊技盤の後方に導かれるように構成されている。特に外レールの周辺は、遊技球がもっとも頻繁に通過する経路であることから、遊技球の通過に支障のない箇所に、その周辺を明るくするための発光装置を設置することは困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパチンコ機では球案内レールの周辺の電飾をすることが難しかったために、レールの周辺は少し暗くなってしまい、遊技盤全体の電飾効果を一様に高めるには至らなかった。
【0004】
この発明の目的は、球案内レールの周辺を明るくすると共に遊技盤全体の電飾効果を高めることが可能なパチンコ機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、遊技盤の前面に外レールと内レールとからなる球案内レールをほぼ円形状に設けて、打ち込まれる遊技球が転動する遊技領域を区画形成したパチンコ機において、前記球案内レールの適宜位置に開口部を形成すると共に、その開口部に臨むように発光装置の発光部を配置し、その発光部から発せられる光を前記遊技領域に向けて照射するように構成したとを特徴とする。
【0006】
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載のパチンコ機において、前記開口部が、当該球案内レールの遊技盤に当接する側の端縁に形成されていることを特徴とする。
【0007】
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、遊技盤の前面に外レールと内レールとからなる球案内レールをほぼ円形状に設けて、打ち込まれる遊技球が転動する遊技領域を区画形成したパチンコ機において、前記球案内レールを透光性を有する合成樹脂材料により形成すると共に、そのレールの外面に対向させて発光装置の発光部を配置したことを特徴とする。
【0008】
同様の目的を達成するために請求項4に記載した発明は、請求項1又は2に記載したパチンコ機において、前記球案内レールは金属板にて設けられ、前記開口部については打ち抜き加工により形成されていることを特徴とする。
【0009】
同様の目的を達成するために請求項5に記載した発明は、請求項2に記載したパチンコ機において、前記球案内レールは金属板にて設けられ、前記開口部については、切り込み部分から切り離される小片を当該レールの外面側に折曲加工して形成されていることを特徴とする。
【0010】
同様の目的を達成するために請求項6に記載した発明は、請求項1又は2に記載したパチンコ機において、前記球案内レールは合成樹脂材料にて設けられ、前記開口部については一体に形成されていることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の作用及び効果】
(請求項1及び2の発明)
発光装置の発光部から発せられる光は、球案内レールの開口部を通って遊技領域に向けて照射される。これにより、球案内レールの周辺を明るく見せることができる。
【0012】
(請求項3の発明)
発光装置の発光部から発せられる光は、透光性を有する合成樹脂製の球案内レールを介して遊技領域に向けて照射される。これにより、球案内レールの周辺を明るく見せることができる。
【0013】
(請求項4及び5の発明)
発光装置の発光部から発せられる光は、金属製球案内レールの開口部を通って遊技領域に向けて照射される。しかして、その照射された光の一部は球案内レールの内面にて反射するので、レールの周辺を一層明るくすることができる。
【0014】
(請求項6の発明)
発光装置の発光部から発せられる光は、球案内レールの開口部を通って遊技領域に向けて照射される。これにより、球案内レールの周辺を明るく見せることができる。また、開口部はレールの成形と同時に形成されるので、量産に適する。
【0015】
このパチンコ機は、今まで電飾を施すことが困難とされていた球案内レールの周辺を明るく見せることが可能となり、遊技盤全体を一様に明るくすることができるので、遊技盤全体の美観の向上にも寄与する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1は球案内レールと発光装置を取り付けた遊技盤の正面図、図2は発光装置と遊技盤を分離した状態で示す斜視図、図3は外レールに形成された開口部4の説明図、図4は外レールに穿設された他の実施例の開口部たる小穴4aの説明図、図5は発光装置の斜視図、図6は発光装置の背面図、図7は図1のA−A線断面図である。
【0017】
図1及び図2において、1はパチンコ機の遊技盤である。この遊技盤1の表面(正面側)1aには、球案内レールたる外レール2と内レール5とをほぼ円形状に配置して鋲(図示せず)により固定を施し、遊技者により打ち込まれる遊技球が転動する遊技領域rが区画形成されている。
【0018】
外レール2は、一定幅寸法のステンレス材料等の金属板にて設けられている。図3に示すように、この外レール2には、遊技盤1に当接する側で天部中央位置の端縁3をプレスにて打ち抜き加工を行うことより、細長い矩形状の開口部4が形成されている。その開口部4の幅寸法については、遊技球の直径(約11mm)の1/2以下とし、打ち込まれる遊技球の通過に支障のないように設けるものとする。
【0019】
なお、上記開口部4については、幅方向の切り込み部分から切り離される小片(図示せず)を外レール2の外面側2aに折曲加工することにより設けることもできる。上記開口部4を形成する場合には、打ち抜いたクズの後処理を要するところ、小片を折曲加工する構成の場合にはクズを生じないので、後処理が不要となる。
【0020】
また、上記開口部4については、図4に示すように、外レール2の端縁3側に多数の小穴4aを適宜間隔にて穿設する構成とすることもできる。
【0021】
10は発光部20を外レール2の開口部4に臨むように配置されて遊技盤1に固定された発光装置である。この発光装置10の本体11は、図5、図6に示すように、遊技盤1に固定するための平らな取付部12から内部が空洞とされた覆部13を一体形成すると共に、一方の側面10aを外レール2に密着して沿うように円弧形に設けている。その覆部13の内方には、後記光源回路基板21を湾曲させて挿入するためのスリット14,14と、光源回路基板21の湾曲姿勢を保持するための支持壁部15を設けると共に、中央とその両側部にボス16,17,17が一体に形成されている。18は本体11の取付部12に設けた取付孔、19は一方の側面10aに形成された窓部である。
【0022】
光源回路基板21については、本件出願人にかかる特開2001−259125号公報の中で開示されている光源回路基板と同様の構造とする。すなわち、その光源回路基板21は、薄くて可撓性を有する基板22の表面にプリント配線が施されると共に、多数の発光素子23を適宜配置してその上から透光性樹脂によりモールド成形が施され、それら発光素子23に直流電力を供給するための図示しない端子部を設けている。この光源回路基板21は、上記スリット14に挿入されて装着されている。
【0023】
25は一定幅寸法の円弧形のレンズ部26と当該レンズ部26の端縁から直角状に突出する固定部27とが一体に形成されたレンズ片である。このレンズ片25は、図6に示すように、上記本体11の窓部19にレンズ部26を嵌めると共に、固定部27の中央部に設けられたダボ28を上記ボス16のダボ孔(図示せず)に嵌合させて位置決めを施し、その固定部27を上記ボス17,17にビス29で締め付けて固定されている。このレンズ片25と発光素子23により発光装置10の発光部20を構成する。
【0024】
かかる構成になるパチンコ機によれば、図7に示すように、発光装置10の発光部20から発せられる光が、外レール2の開口部4を通って遊技領域rに向けて照射される。しかして、その照射された光の一部が外レール2や内レール5の内面にて反射することもあって、それらレール2,5の周辺を一層明るくすることができる。
【0025】
なお、この実施の形態例では球案内レールを金属板としているが、これを合成樹脂材料にて成形したものとすることも可能である。その合成樹脂材料については、透光性を有するものや、蛍光性を有するものとすれば、金属製とは異なるイメージの意匠を付与することもできる。
【0026】
また、この実施の形態例においては、発光装置10を外レール2に対して配設しているが、これを内レール5の適宜位置に設けることも可能である。
【0027】
上述したとおり、このパチンコ機は、今まで電飾を施すことが困難とされていた球案内レールの周辺を明るく見せることができるので、遊技盤全体が華やかになって美観が向上するという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】球案内レールと発光装置を取り付けた遊技盤の正面図
【図2】発光装置と遊技盤を分離した状態で示す斜視図
【図3】外レールに形成された開口部4の説明図
【図4】外レールに穿設された他の実施例の開口部たる小穴4aの説明図
【図5】発光装置の斜視図
【図6】発光装置の背面図
【図7】図1のA−A線断面図
【符号の説明】
1・・・遊技盤
2・・・外レール(球案内レール)
3・・・端縁
4・・・開口部 4a・・・小穴(開口部)
5・・・内レール(球案内レール)
r・・・遊技領域
10・・・発光装置
11・・・本体 13・・・覆部
20・・・発光部
21・・・光源回路基板 23・・・発光素子
25・・・レンズ片 26・・・レンズ部

Claims (6)

  1. 遊技盤の前面に外レールと内レールとからなる球案内レールをほぼ円形状に設けて、打ち込まれる遊技球が転動する遊技領域を区画形成したパチンコ機において、
    前記球案内レールの所定位置に開口部を形成すると共に、その開口部に臨むように発光装置の発光部を配置し、その発光部から発せられる光を前記遊技領域に向けて照射するように構成したとを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記開口部が、当該球案内レールの遊技盤に当接する側の端縁に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。
  3. 遊技盤の前面に外レールと内レールとからなる球案内レールをほぼ円形状に設けて、打ち込まれる遊技球が転動する遊技領域を区画形成したパチンコ機において、
    前記球案内レールを透光性を有する合成樹脂材料により形成すると共に、そのレールの外面に対向させて発光装置の発光部を配置したことを特徴とするパチンコ機。
  4. 前記球案内レールは金属板にて設けられ、前記開口部については打ち抜き加工により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載したパチンコ機。
  5. 前記球案内レールは金属板にて設けられ、前記開口部については、切り込み部分から切り離される小片を当該レールの外面側に折曲加工して形成されていることを特徴とする請求項2に記載したパチンコ機。
  6. 前記球案内レールは合成樹脂材料にて設けられ、前記開口部については一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載したパチンコ機。
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