JP2001259125A - 遊技機における電飾構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 装飾カバー体の曲面形状とされたレンズ部を
全体に均一に明るく照射するようになした遊技機におけ
る電飾構造を提供すること。 【解決手段】 曲面形状のレンズ部を有する装飾カバー
体１と、多数の発光素子２３が配置された光源回路基板
２０を設け、レンズ部６に光源回路基板の発光素子から
発する光を照射するように構成された遊技機における電
飾構造であって、その光源回路基板は、可撓性を有する薄
い基板の表面にプリント配線処理が施されていると共に
多数の発光素子が直接に配置されており、光源回路基板
２０を湾曲させてレンズ部６の曲面形状に沿ってほぼ一
定の間隔を保持するように設け、光源回路基板２０の発
光素子２３から発せられる光をレンズ部６に対して均一
に照射するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機やパチ
スロ機等の遊技機における電飾構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ機においては、遊技盤に設置さ
れる液晶表示ユニットの液晶部や入賞装置等の装飾性を
高めるために、それらの装飾カバー体に形成されたレン
ズ部にランプや発光ダイオードから発する光を照射させ
て照明を施す、いわゆる電飾が施されている。その電飾
に用いられるランプや発光ダイオードは、厚さ１.５ｍ
ｍ程度の回路基板に適宜配置されて取り付けられてい
る。そして、レンズ部が曲面形状とされている場合に
は、その形状に発光ダイオード等を備えた回路基板をき
ちんと沿うように設置することができないため、電飾の
明るさが部位により異なってレンズ部の全体を均一に明
るく照射することは困難であった。そこで、発光ダイオ
ード等を備えた回路基板を複数に分割し、これをレンズ
部の曲面形状に合わせて配置するという構造が採られて
いるものもあるが、複数の回路基板を使用しなければな
らないことから製造コストが高くならざるを得なかっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この発明は上記した従
来の電飾構造における問題点を鑑みて、装飾カバー体の
曲面形状とされたレンズ部を全体に均一に照射するよう
に改良した遊技機における電飾構造を提供することを目
的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項１に記載の遊技機における電飾構造は、曲面形
状のレンズ部を有する装飾カバー体と、多数の発光素子
が配置された光源回路基板を設け、前記レンズ部に該光
源回路基板の発光素子から発する光を照射するように構
成された遊技機における電飾構造であって、前記光源回
路基板は、可撓性を有する薄い基板の表面にプリント配
線処理が施されていると共に多数の発光素子が直接に配
置されており、該光源回路基板を湾曲させて前記レンズ
部の曲面形状に沿ってほぼ一定の間隔を保持するように
設け、該光源回路基板の発光素子から発せられる光をレ
ンズ部に対して均一に照射するように構成したことを特
徴とする。

【０００５】

【発明の作用及び効果】この発明に用いる光源回路基板
は薄くて可撓性を有し適度に湾曲させることができ、装
飾カバー体のレンズ部が曲面形状であってもその形状に
沿ってほぼ一定の間隔を保持するように取り付けること
ができる。よって、その光源回路基板の多数の発光素子
はレンズ部に対して各々法線方向に配置されるので、発
光素子から発せられる光はレンズ部を均一に照射する。

【０００６】この遊技機における電飾構造によれば、薄
くて可撓性を有する光源回路基板を採用することによ
り、装飾カバー体の曲面形状とされたレンズ部を全体に
均一に明るく照射することができる。加えて、複数の回
路基板を使用する従来の電飾構造に比べて製造コストを
低減することができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
図面に基づいて説明する。図１はパチンコ機の液晶部の
周囲を飾る装飾カバー体と裏樋板とを組み合わせた状態
を示す正面図、図２は図１において装飾カバー体を除い
た状態の説明図、図３は図１のＡ−Ａ線断面図、図４は
光源回路基板の平面図である。

【０００８】図１において、１はパチンコ機の遊技盤の
中央に配置されて様々な図柄や文字等の識別情報を表示
する液晶表示ユニットの液晶部（図示せず）の周囲を飾
るプラスチック製の装飾カバー体である。その装飾カバ
ー体１には、中央部にその液晶部を臨ませるためのほぼ
楕円形の窓孔２を形成すると共に、その窓孔２の直上に
入球口３と球案内部４が設けられている。その装飾カバ
ー体１の裏面には、曲面形状とされた透光性を有するレ
ンズ部６が形成された環状枠５を固定する。そのレンズ
部６は、前記窓孔２を囲むように設けられている。７は
装飾カバー体１の周縁部に穿設された複数の取付穴であ
る。かかる装飾カバー体１は、公知のとおり遊技盤に形
成される四角い開口部（図示せず）の前面側に、取付穴
７に通されるビス又は釘によって取り付けられる。

【０００９】遊技盤の裏面に固定される裏樋板１０の中
央部には、前述した液晶表示ユニットの液晶部を臨ませ
る四角い窓孔１１と、その窓孔１１の下方に横長の透孔
１２が形成されている。また、その窓孔１１の下方周辺
には円弧状壁片１３を前方に突出するように一体に形成
し、その壁片１３の上端内面に係止突起１４、１４を夫
々設ける。その円弧状壁片１３の中央部は切欠されてお
り、その切欠１５の高さ方向の位置が前記透孔１２の上
縁寄りとなるように設けられている。この裏樋板１０に
上記装飾カバー体１を組み合わせた場合には、裏樋板１
０の円弧状壁片１３の内面が前記レンズ部６の曲面形状
に沿ってほぼ一定の間隔を保持されるように設ける。１
６は裏樋板１０の裏面に一体に形成された複数のボスで
あって、これらのボス１６は前記液晶表示ユニットを取
り付けるために設けられたものである。１７は裏樋板１
０の周縁部に穿設された複数の取付穴である。

【００１０】２０は光源回路基板である。この光源回路
基板２０は、図４に示すように、薄くて可撓性を有する
基板２１の表面にプリント配線処理が施されていると共
に、多数の発光素子２３が２列に配置されていてその上
から透光性樹脂によりモールド成形が施されている。そ
の基板２１の中央部から後方へ突出する突片２２には、
前記発光素子２３に直流電力を供給するための端子部２
４を設けている。なお、この種の光源回路基板の構造に
ついては、特開平１０−１４４９６３号公報により開示
されている。

【００１１】上記光源回路基板２０は、図２、図３に示
すように、その突片２２を前記裏樋板１０の透孔１２に
挿入し、かつ、全体を湾曲させつつ前記円弧状壁片１３
の内面に密着させてその端部を前記係止突起１４、１４
に当接させることにより、該円弧状壁片１３にほぼ固定
される。

【００１２】３０は中央が大きく開放された環形状のプ
ラスチック製の裏樋枠である。この透光性を有する裏樋
枠３０の下方の顎状部３１は、上記裏樋板１０の円弧状
壁片１３の内方に位置するように設けられている。ま
た、その顎状部３１には、前記光源回路基板２０を外に
飛び出させないように覆うための一定幅の縁片３１ａを
一体に形成している。３２は前記装飾カバー体１の入球
口３に連通するように設けられた球入口であり、３３、
３３は球出口である。

【００１３】図２、図３に示すように、その裏樋枠３０
を上記裏樋板１０に取り付けた状態においては、その顎
状部３１と前記円弧状壁片１３とにより囲まれる空間ｓ
内に光源回路基板２０が安定して収められるように設け
られている。以上により、パチンコ機における電飾構造
が構成される。

【００１４】上述した遊技機たるパチンコ機における電
飾構造によれば、光源回路基板２０の多数の発光素子２
３は装飾カバー体１のレンズ部６に対して各々法線方向
に配置されるので、それら発光素子２３から発せられる
光はレンズ部６を均一に照射することができる。その結
果、液晶部の周囲が一様に明るくなって装飾効果が一層
高められる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の液晶部の周囲を飾る装飾カバー体
と裏樋板とを組み合わせた状態を示す正面図

【図２】図１において装飾カバー体を除いた状態の説明
図

【図３】図１のＡ−Ａ線断面図

【図４】光源回路基板の平面図

【符号の説明】

１→装飾カバー体 ５→環状枠 ６→レンズ部 １０→裏樋板 １３→円弧状壁片 １４、１４→係止突
起 ２０→光源回路基板 ２１→基板 ２３→発光素子 ３０→裏樋枠 ３１→顎状部 ３１ａ→縁片

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 曲面形状のレンズ部を有する装飾カバー
   体と、多数の発光素子が配置された光源回路基板を設け、
   前記レンズ部に該光源回路基板の発光素子から発する光
   を照射するように構成された遊技機における電飾構造で
   あって、前記光源回路基板は、可撓性を有する薄い基板の
   表面にプリント配線処理が施されていると共に多数の発
   光素子が直接に配置されており、該光源回路基板を湾曲
   させて前記レンズ部の曲面形状に沿ってほぼ一定の間隔
   を保持するように設け、該光源回路基板の発光素子から
   発せられる光をレンズ部に対して均一に照射するように
   構成したことを特徴とする遊技機における電飾構造。