JP2004000865A - 除塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロールブラシを用いてワークの除塵を行うにあたって、ワークの送り速度を犠牲にすることなく、ワークに付着している塵埃類を効率よく除去する。
【解決手段】所定の回転駆動手段(モータ)によって回転駆動される回転軸32に、ブラシ線を植毛したチャンネルを螺旋状に巻き付けてなるロールブラシ31を用いてワークの除塵を行うにあたって、ロールブラシ31を円盤カム34とそのフォロアー33とからなる軸方向駆動手段により、ロールブラシ31が1回転する間に、ロールブラシ31を数度軸方向に往復的に移動させる。
【選択図】 図3
【解決手段】所定の回転駆動手段(モータ)によって回転駆動される回転軸32に、ブラシ線を植毛したチャンネルを螺旋状に巻き付けてなるロールブラシ31を用いてワークの除塵を行うにあたって、ロールブラシ31を円盤カム34とそのフォロアー33とからなる軸方向駆動手段により、ロールブラシ31が1回転する間に、ロールブラシ31を数度軸方向に往復的に移動させる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリント基板などに付着した塵埃類をロールブラシを使って除去する除塵装置に関し、さらに詳しく言えば、ロールブラシをスラスト方向に往復動させて、より除塵効率を高めた除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板やプラスチック基板などは、静電気を帯電しやすく、その静電気によって周囲に存在する埃が吸着される。とりわけ、これから配線形成工程に送られるプリント基板の原板にあっては、僅かな埃でも配線パターンの不良原因になりかねないため、高精度の除塵が要求される。
【0003】
そのため、これらプリント基板やプラスチック基板などのワークに付着した埃を専用に除去する除塵装置が提案されている。この除塵装置は、ワーク上に付着する粗大なゴミをブラシなどを使って除去する粗清掃部と、粗清掃部で除去できない細かなゴミを粘着ゴムローラなどを使って粘着除去する細清掃部と、清掃されたワークから静電気を除去する静電気除去部とから主に構成されている。
【0004】
粗清掃部を使用されるブラシには大別して、支持板にブラシ線を直線上に植設したストレートブラシ(板ブラシ)と、ブラシ線を植毛したチャンネルを回転軸に螺旋状に巻き付けたロールブラシとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ストレートブラシは、ワーク搬送方向に対して例えば直交する方向に配置され、往復的に駆動される。これによれば、そのブラシ線がワーク面に対してくまなく接触するため、未清掃部分はほとんど発生しないが、常にブラシ線の同じ部分がワークに接触するため、一旦剥ぎ取られた埃がブラシ線に残留し、再度ワークに付着するおそれがある。
【0006】
ロールブラシの場合には、例えば負圧吸引手段を併用することにより、一旦剥ぎ取られた埃のワークへの再付着を防止できるが、次のような課題があった。すなわち、ワークに対するロールブラシの除塵方向は常に一定方向であるため、埃が複雑に絡み合っている場合には、取りこぼしてしまうことがある。
【0007】
また、上記したように、ロールブラシはブラシ線を植毛したチャンネルを回転軸に対して螺旋状に巻き付けてなるため、ブラシを1回転させて初めて全てのブラシ面がワークに接触する。
【0008】
したがって、ワークの全面にブラシ線をまんべんなく接触させるには、ワークの送り速度を遅くし、ブラシの回転数を上げなければならない。その場合、ブラシの回転数を上げるにしても清掃効果の点からして限界があるため、ワークの送り速度の方を遅くせざるを得ないことになり、処理時間が長くかかるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロールブラシを用いてワークの除塵を行うにあたって、ワークの送り速度を犠牲にすることなく、ワークに付着している塵埃類を効率よく除去することができるようにした除塵装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、所定の回転駆動手段によって回転駆動される回転軸にブラシ線を植毛したチャンネルを螺旋状に巻き付けてなるロールブラシと、被清掃物であるワークを所定の平面に沿って搬送する搬送手段とを含み、上記搬送手段によって搬送される上記ワークに対して、上記ロールブラシを回転させながら接触させて除塵する除塵装置において、上記ロールブラシを回転状態のままスラスト方向に往復動させる軸方向駆動手段を有し、上記軸方向駆動手段は、上記ロールブラシの回転軸と平行に配置され、上記回転駆動手段により回動駆動されるカムシャフトと、上記カムシャフトに同軸的に設けられた円盤カムと、上記円盤カムの従動子として上記回転軸に設けられたカムフォロアとを備えていることを特徴している。
【0011】
実際の設計としては、除塵効率とワーク搬送速度との兼ね合いから、円盤カムには、ロールブラシが1/3回転する間に、ロールブラシを1往復させるカム面が設けられていることが好ましい。
【0012】
これによれば、ロールブラシが1回転する間に、ロールブラシがスラスト方向に3往復動することになり、ワークの送り速度を犠牲にすることなく、ワークに付着した塵埃類を確実に除去することができる。
【0013】
また、ワークの両面を同時に清掃する場合には、ロールブラシおよび軸方向駆動手段を清掃ユニットとして一体化して、ワーク搬送面を挟んで対向的に配置する構成とすることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図1ないし図4により、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係る除塵装置を示す模式的な断面図、図2は同除塵装置をワーク搬送方向側から見た模式図な正面図、図3はロールブラシおよび軸方向駆動手段を含むユニットの斜視図、図4は円盤カムの斜視図である。
【0015】
図1に示すように、この除塵装置1は、周囲が外壁によって囲まれた清掃室を有する清掃部本体2と、清掃部本体2内にワークWを送り込むためのワーク搬入手段10aおよび清掃されたワークWを図示しない次の工程へと送り出すワーク搬出手段10bとを備えている。なお、ワークWは例えばプリント基板などの板状体である。
【0016】
この実施形態において、ワーク搬入手段10aおよびワーク搬出手段10bは、それぞれ図示しない駆動手段によって駆動されるベルトコンベアからなるが、これ以外に、回転ローラを直線上に多数並べたローラコンベアであってもよく、搬送手段の形態は特に限定されない。
【0017】
清掃部本体2の側面には、ワークWを内部の清掃室に導き入れるワーク搬入口21と、清掃済のワークWを排出するワーク搬送口22とが設けられており、この各搬出入口ワーク21,22にワーク搬入手段10aおよびワーク搬出手段10bの一端側が臨まれている。
【0018】
清掃部本体2内には、ワークWの搬送面を挟むように配置された上下一対の清掃ユニット3,4が設けられており、その搬送方向上流側と搬送方向下流側には、それぞれ送りローラ対51,52;53,54が設けられている。また、清掃部本体2の上側には、ワークW上から除去されたゴミを図示しない集塵装置へと送り出す吸引口5が設けられている。
【0019】
この実施形態において、送りローラ51〜54は、図示しない駆動手段によって回転駆動される円筒状のゴムローラからなり、ワーク搬入手段10aから送り込まれたワークWを清掃ユニット3,4の間を強制的に送り込み、ワーク搬出手段10bに送り出す一方行回転ローラから構成されている。
【0020】
図2および図3に示すように、一方の清掃ユニット3(図2では上側)は、図示しない回転駆動手段により回転駆動される回転軸32に螺旋状に巻き付けられたロールブラシ31と、ロールブラシ31の両側において回転軸32に同軸的に取り付けられた一対のカムフォロアー33a,33bと、カムフォロアー33a,33bを駆動する円盤カム34a,34bを有するカムシャフト35とを有し、回転軸32とカムシャフト35とが互いに平行として支持板36,36を介して一体化されている。
【0021】
他方の清掃ユニット4(図2では下側)も、上記清掃ユニット3と同一構成であり、図示しない回転駆動手段により回転駆動される回転軸42に螺旋状に巻き付けられたロールブラシ41と、ロールブラシ41の両側において回転軸42に同軸的に取り付けられた一対のカムフォロアー43a,43bと、カムフォロアー43a,43bを駆動する円盤カム44a,44bを有するカムシャフト45とを有し、回転軸42とカムシャフト45とが互いに平行として支持板46,46を介して一体化されている。
【0022】
なお、各清掃ユニット3,4は、同一構成であるため、以後の具体的な説明については、清掃ユニット3について行い、他方の清掃ユニット4の説明は省略する。
【0023】
ロールブラシ31は、例えば合成樹脂製のブラシ線を回転軸32に対してほぼ直角に所定ピッチで螺旋状に多数植設したたものからなり、回転軸32に沿って同軸的に回転する。回転軸32の一端側には図示しない回転駆動手段(モータ)に連結されるギア321が一体的に設けられている。
【0024】
カムシャフト35は、回転軸32の軸線に沿って平行に支持板36,36に両端が回転可能に軸支されており、その一端側にはギア351が設けられ、回転軸32に設けられたギア321に噛合されている。
【0025】
カムシャフト35には、カムフォロアー33a、33bに対する円盤カム34a、34bが同軸的に設けられている。円盤カム34a、34bは、カムシャフト35に対する円周方向の取付角度を除いて同一構成であるため、共通の参照符号を34として説明すると、図4に示すように、円盤カム34は、例えば合成樹脂製の円盤体からなり、一方の側面に所定間隔をもって3つのカム面341〜343が形成されている。
【0026】
この実施形態において、カム面341〜343は、円盤カム34の中心からその周縁にかけて傾斜するテーパ面からなり、回転軸を中心に120°間隔で3カ所形成されている。
【0027】
すなわち、円盤カム34の一方の側面に仮想の正三角形を想定して、各カム面341〜343は、その正三角形の一辺を含み、円盤カム34の周縁を円弧とする扇状の傾斜面として形成されている。
【0028】
円盤カム34の中央には、カムシャフト35に対して嵌合するスプライン軸受344が同軸的に設けられており、軸受344を介してカムシャフト35に一体的に固定されている。
【0029】
これら各円盤カム34a、34bは、各カム面341〜343がカムフォロアー33a、33bに接触するように配置されており、さらにカムシャフト35に対して相対的に180°ずれた状態で固定されている。
【0030】
これによれば、一方の円盤カム34aがカム面341〜343に沿ってカムフォロアー33aを例えば右方向に移動させる場合、他方の円盤カム34bは、これに追従してカム面341〜343がカムフォロアー33bを右方向に移動分だけ移動することにより、ロールブラシ31をスラスト方向に往復動することができる。
【0031】
次に、この除塵装置1の動作について説明すると、ワーク搬入手段10aから搬送されてきたワークWは、ワーク搬入口21を通って清掃部本体2内に導入され、送りローラ51,52によって清掃ユニット3,4間に搬送される。
【0032】
このとき、清掃ユニット3,4のロールブラシ31,41は回転しながら、上記軸方向駆動手段によりスラスト方向に往復動している。この実施形態では、1回転(360°回転)につき3往復するように設定されている。
【0033】
したがって、ワークWには、ロールブラシ31,41の回転方向およびスラスト方向、さらには螺旋状ブラシによる斜め方向の掻き出し効果が作用することにより、ワークW上複雑に絡み合ったゴミを確実に除去することができる。除去されたゴミは、吸引口5を通って図示しない集塵装置へと集塵される。
【0034】
ワークWは、清掃ユニット3,4を通過しながら、送りローラ53,54を介して搬送口22を通って、ワーク搬出手段10bに運ばれ、図示しない次の細清掃部および静電気除去部へと導かれる。
【0035】
この実施形態において、ロールブラシ31,41には、回転軸32,42に対してブラシ線を所定ピッチで螺旋状に植設したものが用いられているが、本発明の軸方向駆動手段を備えているものであれば、これ以外に、例えばブラシ線を回転軸32,42に対して互いに所定のピッチで並設したロールブラシであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定の回転駆動手段によって回転駆動される回転軸に、ブラシ線を植毛したチャンネルを螺旋状に巻き付けてなるロールブラシを用いてワークの除塵を行うにあたって、ロールブラシの軸方向駆動手段により、ロールブラシが1回転する間に、ロールブラシを数度軸方向に往復的に移動させるようにしたことにより、ワークの送り速度を犠牲にすることなく、ワークに付着している塵埃類を効率よく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による除塵装置の実施形態を模式的に示した断面図。
【図2】上記除塵装置をワーク搬送方向から見た模式的な正面図。
【図3】上記除塵装置のロールブラシおよび軸方向駆動手段を含むユニットの斜視図。
【図4】上記除塵装置に適用される円盤カムの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 除塵装置
2 清掃部本体
3,4 清掃ユニット
31,41 ロールブラシ
32,42 回転軸
33,43 カムフォロアー
34,44 カム
35,45 カムシャフト
36,46 支持板
5 吸引口
51〜52 送りローラ
10a ワーク搬送手段
10b ワーク搬出手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプリント基板などに付着した塵埃類をロールブラシを使って除去する除塵装置に関し、さらに詳しく言えば、ロールブラシをスラスト方向に往復動させて、より除塵効率を高めた除塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板やプラスチック基板などは、静電気を帯電しやすく、その静電気によって周囲に存在する埃が吸着される。とりわけ、これから配線形成工程に送られるプリント基板の原板にあっては、僅かな埃でも配線パターンの不良原因になりかねないため、高精度の除塵が要求される。
【0003】
そのため、これらプリント基板やプラスチック基板などのワークに付着した埃を専用に除去する除塵装置が提案されている。この除塵装置は、ワーク上に付着する粗大なゴミをブラシなどを使って除去する粗清掃部と、粗清掃部で除去できない細かなゴミを粘着ゴムローラなどを使って粘着除去する細清掃部と、清掃されたワークから静電気を除去する静電気除去部とから主に構成されている。
【0004】
粗清掃部を使用されるブラシには大別して、支持板にブラシ線を直線上に植設したストレートブラシ(板ブラシ)と、ブラシ線を植毛したチャンネルを回転軸に螺旋状に巻き付けたロールブラシとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ストレートブラシは、ワーク搬送方向に対して例えば直交する方向に配置され、往復的に駆動される。これによれば、そのブラシ線がワーク面に対してくまなく接触するため、未清掃部分はほとんど発生しないが、常にブラシ線の同じ部分がワークに接触するため、一旦剥ぎ取られた埃がブラシ線に残留し、再度ワークに付着するおそれがある。
【0006】
ロールブラシの場合には、例えば負圧吸引手段を併用することにより、一旦剥ぎ取られた埃のワークへの再付着を防止できるが、次のような課題があった。すなわち、ワークに対するロールブラシの除塵方向は常に一定方向であるため、埃が複雑に絡み合っている場合には、取りこぼしてしまうことがある。
【0007】
また、上記したように、ロールブラシはブラシ線を植毛したチャンネルを回転軸に対して螺旋状に巻き付けてなるため、ブラシを1回転させて初めて全てのブラシ面がワークに接触する。
【0008】
したがって、ワークの全面にブラシ線をまんべんなく接触させるには、ワークの送り速度を遅くし、ブラシの回転数を上げなければならない。その場合、ブラシの回転数を上げるにしても清掃効果の点からして限界があるため、ワークの送り速度の方を遅くせざるを得ないことになり、処理時間が長くかかるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロールブラシを用いてワークの除塵を行うにあたって、ワークの送り速度を犠牲にすることなく、ワークに付着している塵埃類を効率よく除去することができるようにした除塵装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、所定の回転駆動手段によって回転駆動される回転軸にブラシ線を植毛したチャンネルを螺旋状に巻き付けてなるロールブラシと、被清掃物であるワークを所定の平面に沿って搬送する搬送手段とを含み、上記搬送手段によって搬送される上記ワークに対して、上記ロールブラシを回転させながら接触させて除塵する除塵装置において、上記ロールブラシを回転状態のままスラスト方向に往復動させる軸方向駆動手段を有し、上記軸方向駆動手段は、上記ロールブラシの回転軸と平行に配置され、上記回転駆動手段により回動駆動されるカムシャフトと、上記カムシャフトに同軸的に設けられた円盤カムと、上記円盤カムの従動子として上記回転軸に設けられたカムフォロアとを備えていることを特徴している。
【0011】
実際の設計としては、除塵効率とワーク搬送速度との兼ね合いから、円盤カムには、ロールブラシが1/3回転する間に、ロールブラシを1往復させるカム面が設けられていることが好ましい。
【0012】
これによれば、ロールブラシが1回転する間に、ロールブラシがスラスト方向に3往復動することになり、ワークの送り速度を犠牲にすることなく、ワークに付着した塵埃類を確実に除去することができる。
【0013】
また、ワークの両面を同時に清掃する場合には、ロールブラシおよび軸方向駆動手段を清掃ユニットとして一体化して、ワーク搬送面を挟んで対向的に配置する構成とすることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、図1ないし図4により、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の実施形態に係る除塵装置を示す模式的な断面図、図2は同除塵装置をワーク搬送方向側から見た模式図な正面図、図3はロールブラシおよび軸方向駆動手段を含むユニットの斜視図、図4は円盤カムの斜視図である。
【0015】
図1に示すように、この除塵装置1は、周囲が外壁によって囲まれた清掃室を有する清掃部本体2と、清掃部本体2内にワークWを送り込むためのワーク搬入手段10aおよび清掃されたワークWを図示しない次の工程へと送り出すワーク搬出手段10bとを備えている。なお、ワークWは例えばプリント基板などの板状体である。
【0016】
この実施形態において、ワーク搬入手段10aおよびワーク搬出手段10bは、それぞれ図示しない駆動手段によって駆動されるベルトコンベアからなるが、これ以外に、回転ローラを直線上に多数並べたローラコンベアであってもよく、搬送手段の形態は特に限定されない。
【0017】
清掃部本体2の側面には、ワークWを内部の清掃室に導き入れるワーク搬入口21と、清掃済のワークWを排出するワーク搬送口22とが設けられており、この各搬出入口ワーク21,22にワーク搬入手段10aおよびワーク搬出手段10bの一端側が臨まれている。
【0018】
清掃部本体2内には、ワークWの搬送面を挟むように配置された上下一対の清掃ユニット3,4が設けられており、その搬送方向上流側と搬送方向下流側には、それぞれ送りローラ対51,52;53,54が設けられている。また、清掃部本体2の上側には、ワークW上から除去されたゴミを図示しない集塵装置へと送り出す吸引口5が設けられている。
【0019】
この実施形態において、送りローラ51〜54は、図示しない駆動手段によって回転駆動される円筒状のゴムローラからなり、ワーク搬入手段10aから送り込まれたワークWを清掃ユニット3,4の間を強制的に送り込み、ワーク搬出手段10bに送り出す一方行回転ローラから構成されている。
【0020】
図2および図3に示すように、一方の清掃ユニット3(図2では上側)は、図示しない回転駆動手段により回転駆動される回転軸32に螺旋状に巻き付けられたロールブラシ31と、ロールブラシ31の両側において回転軸32に同軸的に取り付けられた一対のカムフォロアー33a,33bと、カムフォロアー33a,33bを駆動する円盤カム34a,34bを有するカムシャフト35とを有し、回転軸32とカムシャフト35とが互いに平行として支持板36,36を介して一体化されている。
【0021】
他方の清掃ユニット4(図2では下側)も、上記清掃ユニット3と同一構成であり、図示しない回転駆動手段により回転駆動される回転軸42に螺旋状に巻き付けられたロールブラシ41と、ロールブラシ41の両側において回転軸42に同軸的に取り付けられた一対のカムフォロアー43a,43bと、カムフォロアー43a,43bを駆動する円盤カム44a,44bを有するカムシャフト45とを有し、回転軸42とカムシャフト45とが互いに平行として支持板46,46を介して一体化されている。
【0022】
なお、各清掃ユニット3,4は、同一構成であるため、以後の具体的な説明については、清掃ユニット3について行い、他方の清掃ユニット4の説明は省略する。
【0023】
ロールブラシ31は、例えば合成樹脂製のブラシ線を回転軸32に対してほぼ直角に所定ピッチで螺旋状に多数植設したたものからなり、回転軸32に沿って同軸的に回転する。回転軸32の一端側には図示しない回転駆動手段(モータ)に連結されるギア321が一体的に設けられている。
【0024】
カムシャフト35は、回転軸32の軸線に沿って平行に支持板36,36に両端が回転可能に軸支されており、その一端側にはギア351が設けられ、回転軸32に設けられたギア321に噛合されている。
【0025】
カムシャフト35には、カムフォロアー33a、33bに対する円盤カム34a、34bが同軸的に設けられている。円盤カム34a、34bは、カムシャフト35に対する円周方向の取付角度を除いて同一構成であるため、共通の参照符号を34として説明すると、図4に示すように、円盤カム34は、例えば合成樹脂製の円盤体からなり、一方の側面に所定間隔をもって3つのカム面341〜343が形成されている。
【0026】
この実施形態において、カム面341〜343は、円盤カム34の中心からその周縁にかけて傾斜するテーパ面からなり、回転軸を中心に120°間隔で3カ所形成されている。
【0027】
すなわち、円盤カム34の一方の側面に仮想の正三角形を想定して、各カム面341〜343は、その正三角形の一辺を含み、円盤カム34の周縁を円弧とする扇状の傾斜面として形成されている。
【0028】
円盤カム34の中央には、カムシャフト35に対して嵌合するスプライン軸受344が同軸的に設けられており、軸受344を介してカムシャフト35に一体的に固定されている。
【0029】
これら各円盤カム34a、34bは、各カム面341〜343がカムフォロアー33a、33bに接触するように配置されており、さらにカムシャフト35に対して相対的に180°ずれた状態で固定されている。
【0030】
これによれば、一方の円盤カム34aがカム面341〜343に沿ってカムフォロアー33aを例えば右方向に移動させる場合、他方の円盤カム34bは、これに追従してカム面341〜343がカムフォロアー33bを右方向に移動分だけ移動することにより、ロールブラシ31をスラスト方向に往復動することができる。
【0031】
次に、この除塵装置1の動作について説明すると、ワーク搬入手段10aから搬送されてきたワークWは、ワーク搬入口21を通って清掃部本体2内に導入され、送りローラ51,52によって清掃ユニット3,4間に搬送される。
【0032】
このとき、清掃ユニット3,4のロールブラシ31,41は回転しながら、上記軸方向駆動手段によりスラスト方向に往復動している。この実施形態では、1回転(360°回転)につき3往復するように設定されている。
【0033】
したがって、ワークWには、ロールブラシ31,41の回転方向およびスラスト方向、さらには螺旋状ブラシによる斜め方向の掻き出し効果が作用することにより、ワークW上複雑に絡み合ったゴミを確実に除去することができる。除去されたゴミは、吸引口5を通って図示しない集塵装置へと集塵される。
【0034】
ワークWは、清掃ユニット3,4を通過しながら、送りローラ53,54を介して搬送口22を通って、ワーク搬出手段10bに運ばれ、図示しない次の細清掃部および静電気除去部へと導かれる。
【0035】
この実施形態において、ロールブラシ31,41には、回転軸32,42に対してブラシ線を所定ピッチで螺旋状に植設したものが用いられているが、本発明の軸方向駆動手段を備えているものであれば、これ以外に、例えばブラシ線を回転軸32,42に対して互いに所定のピッチで並設したロールブラシであってもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、所定の回転駆動手段によって回転駆動される回転軸に、ブラシ線を植毛したチャンネルを螺旋状に巻き付けてなるロールブラシを用いてワークの除塵を行うにあたって、ロールブラシの軸方向駆動手段により、ロールブラシが1回転する間に、ロールブラシを数度軸方向に往復的に移動させるようにしたことにより、ワークの送り速度を犠牲にすることなく、ワークに付着している塵埃類を効率よく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による除塵装置の実施形態を模式的に示した断面図。
【図2】上記除塵装置をワーク搬送方向から見た模式的な正面図。
【図3】上記除塵装置のロールブラシおよび軸方向駆動手段を含むユニットの斜視図。
【図4】上記除塵装置に適用される円盤カムの一例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 除塵装置
2 清掃部本体
3,4 清掃ユニット
31,41 ロールブラシ
32,42 回転軸
33,43 カムフォロアー
34,44 カム
35,45 カムシャフト
36,46 支持板
5 吸引口
51〜52 送りローラ
10a ワーク搬送手段
10b ワーク搬出手段
Claims (3)
- 所定の回転駆動手段によって回転駆動される回転軸にブラシ線を植毛したチャンネルを螺旋状に巻き付けてなるロールブラシと、被清掃物であるワークを所定の平面に沿って搬送する搬送手段とを含み、上記搬送手段によって搬送される上記ワークに対して、上記ロールブラシを回転させながら接触させて除塵する除塵装置において、
上記ロールブラシを回転状態のままスラスト方向に往復動させる軸方向駆動手段を有し、上記軸方向駆動手段は、上記ロールブラシの回転軸と平行に配置され、上記回転駆動手段により回動駆動されるカムシャフトと、上記カムシャフトに同軸的に設けられた円盤カムと、上記円盤カムの従動子として上記回転軸に設けられたカムフォロアとを備えていることを特徴とする除塵装置。 - 上記円盤カムには、上記ロールブラシが1/3回転する間に上記ロールブラシを1往復させるカム面が設けられている請求項1に記載の除塵装置。
- 上記ロールブラシおよび上記軸方向手段は、清掃ユニットとして一体化されており、上記清掃ユニットが上記ワークの搬送面を挟んで一対として設けられている請求項1または2に記載の除塵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002161240A JP2004000865A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 除塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002161240A JP2004000865A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 除塵装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004000865A true JP2004000865A (ja) | 2004-01-08 |
Family
ID=30430367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002161240A Pending JP2004000865A (ja) | 2002-06-03 | 2002-06-03 | 除塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004000865A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2002
- 2002-06-03 JP JP2002161240A patent/JP2004000865A/ja active Pending
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