JP4005948B2 - 導線の絶縁膜の剥離方法および剥離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、絶縁被覆導線の被覆剥離方法および被覆剥離装置に関する。さらに詳細には、非円形断面を有する導線の絶縁膜を高精度かつ高速に剥離することができる剥離方法および剥離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ステータコアなどに巻かれる導線は、外周面にエナメル等の絶縁膜が形成されているが、各導線を電気的に接続する必要がある部分では絶縁膜を剥離する必要がある。このため、導線の絶縁膜は、導線がステータコアに装着される前にあらかじめ所定の箇所で剥離されている。そして、このような導線の絶縁膜の剥離装置として、ヘリカルリーマ方式のものが広く知られている。ところが、ヘリカルリーマ方式の絶縁膜剥離装置では、平角などの非円形断面を有する導線では、絶縁膜を精度良く剥離することができなかった。
【0003】
このため、平角などの非円形断面を有する導線であっても、精度良く絶縁膜の剥離を行うことができる剥離技術が提案されている。そのうちの1つとして、例えば、特開2001−45722号公報に開示されているものがある。ここに開示されている剥離技術は、導線を一対の回転砥石で挟み、この回転砥石を平角線など断面が非円形の導線に所定圧力で弾性付勢した状態で自転させつつ導線の周囲を公転させて、導線を被覆する絶縁膜を全周にわたって剥離するようになっている。
【0004】
これにより、断面が非円形の導線であっても、回転砥石はその断面に沿って自在に公転して、与えられた弾性付勢力に応じた厚さ分だけ絶縁膜を剥離(研削)することができるようになっている。また、平角線など断面が非円形の導線を装置に対してあらかじめ設定された基準の角度でセットする必要がなく、導線がわずかにねじれていたり、上記セットのばらつきを有していてもなんら問題なく、その外周に沿って所定量だけ剥離(研削)することができるようになっている。また、剥離すべき導線の寸法、形状が異なっても問題なく剥離作業を行うことができるようになっている。また、弾性付勢力を調整することにより剥離深さを容易に変更することができる。更に、回転砥石を複数回公転させることにより剥離深さを徐々に必要量に達するまで増大することができるので、弾性付勢力の調節なしに種々の寸法の導体線に対応することができるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−45722号公報(第2〜3頁、第1図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特開2001−45722号公報に開示された剥離技術では、精度良く絶縁膜を剥離することができないという問題があった。回転砥石を導線にスプリングにより弾性付勢しているので、剥離深さが弾性による回転砥石の押しつけ力に依存するため、剥離後の導体の寸法を管理することが実質的に不可能であるからである。つまり、経年変化などによりスプリングの強さが変化するため、剥離深さの精度管理が非常に困難なのである。また、非円形断面の導線では、各頂点において最も強く回転砥石が弾性付勢されるため、各頂点部分とそれ以外の部分とで剥離深さが異なってしまうという問題もあった。
【0007】
さらに、非円形断面を有する導線の絶縁膜の剥離を高速で行うと、導線の一部に絶縁膜が剥離されずに残ってしまうおそれもあった。なぜなら、回転砥石が導線の各頂点(平角線であれば四隅)で導線から離れて(弾んで)しまうからである。
【0008】
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、導線の絶縁膜を高精度かつ高速に剥離することができる導線の絶縁膜剥離方法および剥離装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る導線の絶縁膜剥離方法は、非円形断面を有する導線の絶縁膜を剥離するための剥離方法において、前記導線の非円形断面と相似形状の倣い部を備える倣いカムに前記導線を挿通して保持し、前記倣いカムに保持される導線と平行になるように配置された複数の回転軸に設けられた砥石を、前記導線に当接させるとともに、前記複数の回転軸に設けられた倣いローラを、前記倣いカムの倣い部に当接させ、その状態で前記倣いローラを前記倣いカムの倣い部に沿って公転させながら、前記砥石を自転させつつ前記導線の周囲を公転させて前記導線の絶縁膜を剥離することを特徴とする。
【0010】
この導線の絶縁膜剥離方法では、まず、非円形断面を有する導線の断面と相似形状の倣い部を備える倣いカムに導線を挿通して保持する。次いで、倣いカムに保持される導線と平行になるように配置された複数の回転軸に設けられた砥石を、導線に当接させるとともに、複数の回転軸に設けられた倣いローラを、倣いカムの倣い部に当接させる。そしてその状態で、倣いローラを倣いカムの倣い部に沿って公転させながら、砥石を自転させつつ導線の周囲を公転させて導線の絶縁膜を剥離する。
【0011】
このため、倣い部と倣いローラとの寸法を管理することにより、砥石により剥離される絶縁膜の剥離深さを管理することができる。したがって、非円形断面を有する導体全周において均一な剥離深さを常に与えることができる。なぜなら、剥離深さが弾性による砥石の押しつけ力に依存せず、倣い部と倣いローラとの寸法関係によって定まるため、経時変化などを考慮する必要がないからである。このため、砥石を導線に対して過剰に押しつけることがないので、導線のねじれを抑制することもできる。
【0012】
また、砥石は導線に対して当接させられているため、非円形断面を有する導線の絶縁膜の剥離を高速で行っても、砥石が導線の各頂点(平角線であれば四隅)で導線から離れる(弾む)ことがない。このため、導線の一部に絶縁膜が剥離されずに残ってしまうことがない。つまり、この剥離方法によれば、絶縁膜の剥離を高速で行っても、導線全周において均一な剥離深さを与えることができる。
【0013】
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る剥離装置は、非円形断面を有する導線の絶縁膜を剥離するための剥離装置において、前記導線を挿通させ保持するための挿通孔と、前記導線の非円形断面と相似形状の倣い部とを備える倣いカムと、前記倣いカムに保持される前記導線と平行に配置された複数の回転軸と、前記複数の回転軸のそれぞれに設けられ、前記倣い部に当接する倣いローラと、前記複数の回転軸のそれぞれに設けられ、前記導線に当接する砥石と、前記倣いローラを前記倣い部に当接させるとともに、前記砥石を前記導線に当接させる当接手段とを有し、前記複数の回転軸は、遊星歯車機構に連結されており、前記倣いローラを前記倣い部に沿って公転させながら、前記砥石を自転させつつ前記導線の周囲を公転させることを特徴とするものである。
【0014】
この剥離装置では、倣いカムによって導線が保持された状態で、回転軸に設けられた砥石により絶縁膜が剥離される。このとき、各回転軸は、遊星歯車機構により、それぞれの回転軸に設けられた倣いローラを倣いカムの倣い部に沿って公転させるとともに、それぞれの回転軸に設けられた砥石を自転させつつ導線の周囲を公転させる。そして、倣い部は導線の非円形断面と相似形状をなしているので、倣い部と倣いローラとの寸法を管理することにより、砥石により剥離される絶縁膜の剥離深さを管理することができる。したがって、非円形断面を有する導体全周において均一な剥離深さを常に与えることができる。なぜなら、剥離深さが弾性による砥石の押しつけ力に依存しないため、経時変化などを考慮する必要がないからである。このため、砥石を導線に対して過剰に押しつけることがないので、導線のねじれを抑制することもできる。
【0015】
また、当接手段により、砥石は導線に当接させられているので、非円形断面を有する導線の絶縁膜の剥離を高速で行っても、砥石が導線の各頂点(平角線であれば四隅)で導線から離れる(弾む)ことがない。したがって、導線の一部に絶縁膜が剥離されずに残ってしまうことがない。つまり、この剥離装置によれば、絶縁膜の剥離を高速で行っても、非円形断面を有する導線全周において均一な剥離深さを与えることができる。
【0016】
そして、前記当接手段としては、前記複数の回転軸のそれぞれを内側に付勢しつつ連結する無端部材を用いればよい。具体的には、例えば、Oリング、ガータースプリング、あるいは無端ベルトなどを使用することができる。
【0017】
なお、当接手段は、倣いローラにできる限り近い位置に配置することが望ましい。これにより、倣いローラを倣い部に沿ってより正確に公転させることができるからである。その結果として、剥離深さをより精度良く管理するすることができる。
【0018】
本発明に係る剥離装置においては、前記倣いカムおよび前記倣いローラは、前記砥石の両側に設けられていることが望ましい。こうすることにより、導線に対して砥石を水平に保つことができるので、導線の送り方向に対して均一な剥離深さを与えることができるからである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の導線の絶縁膜の剥離方法および剥離装置を具体化した最も好適な実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本実施の形態は、平角断面の導線の絶縁膜を剥離する場合について説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係る剥離装置について図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る剥離装置の主要部の構成を示す部分断面図である。
【0021】
第1の実施の形態に係る剥離装置10は、図1に示すように、2本の回転軸11a,11bと、各回転軸11a,11bのそれぞれに設けられた砥石12a,12bおよび倣いローラ13a,13bと、倣い部25bが形成された倣いカム25とを備えている。そして、剥離装置10では、倣いローラ13a,13bを倣い部25bの周囲に沿って公転させるとともに、砥石12a,12bを自転させつつ導線20の周囲を公転させることにより、導線20の絶縁膜を剥離するようになっている。
【0022】
ここで、回転軸11a,11bは、互いに平行に配置されており、後述する遊星歯車機構に連結されている。これにより、回転軸11a,11bは、自転しながら導線20を中心軸として公転するようになっている。
【0023】
砥石12a,12bは、導線20の絶縁膜を剥離(研削)するものであり、それぞれが回転軸11a,11bに固定されている。すなわち、砥石12a,12bは、図2に示すように、所定の間隔(導線20を配置するための間隔)をもって対向配置されている。そして、砥石12a,12bは、それぞれが回転軸11a,11bに固定されているので、回転軸11a,11bが自転および公転することにより、自転しながら導線20の周囲を公転するようになっている。これにより、砥石12a,12bによって、導線20の絶縁膜が研削されるようになっている。ここで、砥石12a,12b(回転軸11a,11b)の自転方向は、同一方向となっている。こうすることにより、導体20に対し砥石12a,12bが逆方向で導線20の絶縁膜を剥離していくため、巻き込みや押し出しにより導線20が変形することを防止することができる。なお、図2は、図1のA−A方向からの矢視図である。
【0024】
倣いローラ13a,13bは、それぞれ回転軸11a,11bに所定の間隔(倣い部25bを配置するための間隔)をもって対向配置されている。この倣いローラ13a,13bは、回転軸11a,11bに対して回転可能に取り付けられている。この倣いローラ13a,13bには、それぞれプーリ部14a,14bが形成されており、ここにOリング15が掛けられている。このOリング15により、倣いローラ13a,13bを介して回転軸11aと11bとが連結されている。そして、このOリング15によって、回転軸11a,11bが内側へ付勢力を受けている。この付勢力により、回転軸11a,11bに設けられている倣いローラ13a,13bが倣い部25bに当接させられ、砥石12a,12bが導体20に当接させられている。
【0025】
倣いカム25は、導線20を保持するためのワークガイドの役割を果たすものである。この倣いカム25には、図3に示すように、導線20を挿通させて保持するための挿通孔25aが中心部に形成されている。図3は、倣いカムの一部を示す斜視図である。また、倣いカム25には、導線20の断面形状と相似形断面を有する倣い部25bが形成されている。そして、この倣い部25bに倣いローラ13a,13bが当接している。なお、倣いカム25は、装置本体に固定されている。
【0026】
続いて、回転軸11a,11bを自転させつつ公転させる遊星歯車機構について、図4を参照しながら説明する。図4は、遊星歯車機構の概略構成を示す斜視図である。この遊星歯車機構40には、回転軸ギヤ50a,50bと、プラネタリギヤ51a,51bと、リングギヤ52と、自転用ギヤ53と、自転用モータ54と、プラネタリギヤ軸55a,55bと、キャリア56と、キャリヤ回転用ギヤ57と、ベルト59と、キャリア回転用モータ58とが備わっている。
【0027】
ここで、回転ギヤ50a,50bは、回転軸11a,11bと連結されており、回転軸11a,11bを回転させるものである。プラネタリギヤ51a,51bは、回転軸ギヤ50a,50bに噛合した状態でリンク41a,41bによって連結されている。また、プラネタリギヤ51a,51bは、リングギヤ52の内歯とも噛合している。リングギヤ52は、リング形状をなし、内側と外側の両方にギヤが形成されたものである。そして、このリングギヤ52の外歯に自転用ギヤ53が噛合している。この自転用ギヤ53は自転用モータ54に接続されて回転させられるようになっている。
【0028】
これにより、自転用モータ54を駆動すると、自転用ギヤ53が回転して、リングギヤ52が回転する。そうすると、リングギヤ52の回転に伴いプラネタリギヤ51a,51bが回転する。そして、プラネタリギヤ51a,51bの回転に伴い回転軸ギヤ50a,50bが回転して、回転軸11a,11bが自転する。このようにして、回転軸11a,11bが自転するようになっている。
【0029】
また、プラネタリギヤ51a,51bは回転可能にプラネタリギヤ軸55a,55bに設けられている。プラネタリギヤ軸55a,55bは、キャリア56に固定されている。このキャリヤ56は、ベルト59を介してキャリヤ回転用ギヤ57に連結されている。そして、キャリヤ回転用ギヤ57は、キャリア回転用モータ58に接続している。
【0030】
これにより、キャリア回転用モータ58を駆動すると、キャリヤ回転用ギヤ57が回転して、その回転がベルト59を介してキャリヤ56に伝達される。したがって、キャリヤ56が回転して、プラネタリギヤ軸55a,55bがキャリヤ56の回転中心(導線20)のまわりを公転する。このプラネタリギヤ軸55a,55bの動きに連動して、プラネタリギヤ51a,51bがリングギヤ52の内周面に沿って公転する。そして、回転軸ギヤ50a,50bは、それぞれリンク41a,41bによってプラネタリギヤ51a,51bに対して連結されているので、プラネタリギヤ51a,51bの公転に伴い、回転軸ギヤ50a,50bも公転する。この回転軸ギヤ50a,50bの動きに連動して、回転軸11a,11bが公転する。このようにして、回転軸11a,11bが公転するようになっている。
【0031】
ここで、導線20は、図示しない送り装置により図1中左方向に搬送されるが、砥石12a,12bが常に導線20に当接していると、絶縁膜のすべてを剥離してしまう。つまり、所望の箇所のみ絶縁膜を剥離することができない。そこで、所望の箇所のみ絶縁膜を剥離することができるように、剥離装置10には、砥石12a,12bを導線20から離間させる機構が備わっている。そこで、この砥石12a,12bの導線20に対する当接・離間機構について、図5を参照しながら説明する。図5は、砥石12a,12bの当接・離間機構の概略構成を示す斜視図である。
【0032】
この当接・離間機構は、図5に示すように、円環形状の砥石逃がしカム43と、リンク41a,41bと、カムフォロア42a,42bとにより構成されている。砥石逃がしカム43は、図示しない駆動装置により前後進可能となっている。そして、砥石逃がしカム43の内周面は、カム面となっており、このカム面には高さの異なる面43a,43bが形成されている。面43a,43bとはテーパ面で接続され、砥石逃がしカム43が前後進する際に、カムフォロア42a,42bが面43aと43bとの段差に引っかからないようになっている。カムフォロア42a,42bは、リンク41a,42bに設けられており、砥石逃がしカム43のカム面に当接している。
【0033】
これにより、カムフォロア42a,42bが面43bに当接している状態では、砥石12a,12bが導線20に当接し、カムフォロア42a,42bが面43aに当接している状態では、砥石12a,12bが導線20から離間(0.15mm以下)するようになっている。つまり、プラネタリギヤ51a,51bの回転中心が砥石逃がし動作の回転支点となって、リンク41a,41bが回動することにより、砥石12a,12bの導線20に対する当接・離間動作が行われるようになっている。
【0034】
次に、上記した構成を有する剥離装置10による導線の絶縁膜の剥離方法について説明する。まず、砥石逃がしカム43を前進させて、カムフォロア42a,42bを面43aに乗り上げさせる。そうすると、プラネタリギヤ51a,51bの回転中心が回転支点となって、リンク41a,41bが反時計回りに回動する。これにより、砥石12a,12bが互いに離れる方向に移動する。つまり、離間状態となる。
【0035】
この状態で、導線20をキャリヤ56から砥石12a,12bの間に向けて送り出し、倣いカム25の挿通孔25aに挿入する。このとき、絶縁膜を剥離したい箇所まで導線20を送り込む。そして、自転用モータ54およびキャリア回転用モータ58を回転駆動させる。そうすると、自転用モータ54の回転により、自転用ギヤ53が回転して、リングギヤ52が回転し、リングギヤ52の回転に伴いプラネタリギヤ51a,51bが回転する。そして、プラネタリギヤ51a,51bの回転に伴い回転軸ギヤ50a,50bが回転して、回転軸11a,11bが自転する。また、キャリア回転用モータ58の回転により、キャリヤ回転用ギヤ57が回転して、その回転がベルト59を介してキャリヤ56に伝達され、キャリヤ56が回転し、プラネタリギヤ軸55a,55bがキャリヤ56の回転中心(導線20)のまわりを公転する。このプラネタリギヤ軸55a,55bの動きに連動して、プラネタリギヤ51a,51bがリングギヤ52の内周面に沿って公転する。このプラネタリギヤ51a,51bの公転に伴い、回転軸ギヤ50a,50bも公転するので、回転軸11a,11bが公転する。
【0036】
そして、砥石逃がしカム43を後退させて、カムフォロア42a,42bを面43bに当接させる。そうすると、プラネタリギヤ51a,51bの回転中心が回転支点となって、リンク41a,41bが時計回りに回動する。これにより、砥石12a,12bが互いに近づく方向に移動して導体20に当接する。このように、砥石12a,12bが導線20に対して同時に当接するので、砥石の片当たりによる導線20のねじれを抑制することができる。そして、砥石12a,12bは、自転しながら導線20の周囲を公転して絶縁膜を剥離する。このとき、砥石12a,12bと同軸上に設けられた倣いローラ13a,13bは、倣いカム25の倣い部25bに沿って公転する。そして、倣いローラ13a,13bは、Oリング15により内側に付勢されているので、精度良く倣い部25bの周囲を公転する。
【0037】
ここで、倣い部25bが導線20の断面と相似形状をなしている。また、砥石12a,12bと倣いローラ13a,13bとは同軸上に設けられているので、砥石12a,12bの公転運動と倣いローラ13a,13bの公転運動とは連動している。したがって、倣い部25bと倣いローラ13a,13bとの寸法を管理することにより、砥石12a,12bにより剥離される導線20の絶縁膜の剥離深さを管理することができる。よって、導線20の全周において均一な剥離深さを常に与えることができる。なぜなら、剥離深さが弾性による砥石12a,12bの押しつけ力に依存しないため、経時変化などを考慮する必要がないからである。このため、砥石12a,12bを導線20に対して過剰に押しつけることがないので、導線20のねじれを抑制することもできる。
【0038】
また、この状態においては、Oリング15により回転軸11a,11bは内側に付勢されているから、砥石12a,12bは導線20に常に当接させられている。したがって、導線20の絶縁膜の剥離を高速で行っても、砥石12a,12bが導線20の各頂点で導線20から離れる(弾む)ことがない。よって、導線20の一部に絶縁膜が剥離されずに残ってしまうことがない。すなわち、絶縁膜の剥離を高速で行っても、導線20の全周において均一な剥離深さを与えることができる。
【0039】
この状態を維持して導線20を所定量送ることにより、剥離長さ(軸方向)を調整することができる。そして、所定量だけ導線20が送られると、砥石逃がしカム43を前進させて、カムフォロア42a,42bを面43aに乗り上げさせる。そうすると、プラネタリギヤ51a,51bの回転中心が回転支点となって、リンク41a,41bが反時計回りに回動する。これにより、砥石12a,12bが互いに離れる方向に移動して、導線20から離間して絶縁膜の剥離が終了する。以後、上記した工程を繰り返すことにより、導線20の所定箇所に所定長さ分だけ絶縁膜を剥離することができる。
【0040】
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係る剥離装置10では、回転軸11a,11bに設けられた砥石12a,12bにより絶縁膜が剥離される。このとき、各回転軸11a,11bは、遊星歯車機構40により、倣いローラ13a,13bを倣いカム25の倣い部25bに沿って公転させるとともに、砥石12a,12bを自転させつつ導線20の周囲を公転させる。そして、倣い部25bは導線20の断面と相似形状をなしているので、倣い部25bと倣いローラ13a,13bとの寸法を管理することにより、砥石12a,12bにより剥離される絶縁膜の剥離深さを管理することができる。したがって、導体20の全周において均一な剥離深さを常に与えることができる。
【0041】
また、剥離時においては、Oリング15により回転軸11a,11bは内側に付勢されているので、砥石12a,12bが導線20に常に当接させられている。したがって、導線20の絶縁膜の剥離を高速で行っても、砥石12a,12bが導線20の各頂点で導線20から離れる(弾む)ことがない。よって、導線20の一部に絶縁膜が剥離されずに残ってしまうことがない。
【0042】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る剥離装置は、第1の実施の形態と基本的な構成を同じくするが、若干異なる点がある。具体的には、第1の実施の形態では、倣いローラおよび倣いカムを砥石の片側にのみ設けているのに対し、第2の実施の形態では、倣いローラおよび倣いカムを砥石の両側に設けている点が異なる。そこで、第2の実施の形態に係る剥離装置について、図6を参照しながら説明する。図6は、剥離装置70の主要部の概略構成を示す部分断面図である。なお、以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成については、同符号を付すことにより適宜その説明を省略し、相違点を中心に説明する。
【0043】
第2の実施の形態に係る剥離装置70には、図6に示すように、第1の実施の形態と同様に、2本の回転軸11a,11bと、各回転軸11a,11bのそれぞれに設けられた砥石12a,12bおよび倣いローラ13a,13bと、倣い部25bが形成された倣いカム25とが設けられている。そして、剥離装置70には、新たに、倣いローラ73a,73bと、倣い部75bが形成された倣いカム75が設けられている。つまり、砥石12a,12bの両側に倣いローラ13a,13bと73a,73b、および倣いカム25と75が設けられている。
【0044】
そして、この剥離装置70でも、第1の実施の形態と同様の動作により、導線20の絶縁膜を剥離する。したがって、絶縁膜の剥離を高速で行っても、導線全周において均一な剥離深さを与えることができる。
【0045】
ここで、剥離装置70では、新たに倣いローラ73a,73bと、倣いカム75とを設け、倣いローラ73aと73bとをOリング15aによって内側に付勢しつつ連結している。これにより、回転軸12a,12bは、砥石12a,12bを挟んで両側から内側に付勢されることになる。したがって、導線20に対して砥石12a,12bをより精度良く水平に保つことができるので、導線20の送り方向に対してより均一な剥離深さを与えることができる。
【0046】
以上、詳細に説明したように第2の実施の形態に係る剥離装置70では、新たに倣いローラ73a,73bと、倣いカム75とを設け、倣いローラ73aと73bとをOリング15aによって内側に付勢しつつ連結しているので、回転軸12a,12bが砥石12a,12bを挟んで両側から内側に付勢される。これにより、砥石12a,12bが導線20に対してより精度良く水平に保たれるので、導線20の送り方向に対してより均一な剥離深さを与えることができる。つまり、より高精度に絶縁膜の剥離を行うことができる。もちろん、剥離装置70でも、上記した剥離装置10と同様の効果が得られるので、高速で剥離を行っても、導体20の全周において均一な剥離深さを常に与えることができる。
【0047】
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した実施の形態では、導線20の絶縁膜を研削するために砥石12a,12bを使用しているが、砥石の代わりに切削刃を使用することもできる。これにより、砥粒の脱落や砥石目詰まりによる剥離不良を回避することができるとともに、高精度な刃具径寸法管理による剥離品質管理が可能となる。また、刃研による再利用が可能である。
【0048】
また、上記した実施の形態では触れなかったが、剥離部を覆うカバー等を設け、そのカバーのダクトから切粉を集塵するようにしてもよい。これにより、切粉が導体20や周辺設備に付着することを防止することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明した通り本発明に係る導線の絶縁膜剥離方法によれば、非円形断面を有する導線の絶縁膜を剥離するための剥離方法において、前記導線の非円形断面と相似形状の倣い部を備える倣いカムに前記導線を挿通して保持し、前記倣いカムに保持される導線と平行になるように配置された複数の回転軸に設けられた砥石を、前記導線に当接させるとともに、前記複数の回転軸に設けられた倣いローラを、前記倣いカムの倣い部に当接させ、その状態で前記倣いローラを前記倣いカムの倣い部に沿って公転させながら、前記砥石を自転させつつ前記導線の周囲を公転させて前記導線の絶縁膜を剥離するので、非円形断面を有する導線の絶縁膜を高精度かつ高速に剥離することができる。
【0050】
また、本発明に係る剥離装置によれば、非円形断面を有する導線の絶縁膜を剥離するための剥離装置において、前記導線を挿通させ保持するための挿通孔と、前記導線の非円形断面と相似形状の倣い部とを備える倣いカムと、前記倣いカムに保持される前記導線と平行に配置された複数の回転軸と、前記複数の回転軸のそれぞれに設けられ、前記倣い部に当接する倣いローラと、前記複数の回転軸のそれぞれに設けられ、前記導線に当接する砥石と、前記倣いローラを前記倣い部に当接させるとともに、前記砥石を前記導線に当接させる当接手段とを有し、前記複数の回転軸は、遊星歯車機構に連結されており、前記倣いローラを前記倣い部に沿って公転させながら、前記砥石を自転させつつ前記導線の周囲を公転させるので、非円形断面を有する導線の絶縁膜を高精度かつ高速に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態に係る剥離装置の主要部を示す部分断面図である。
【図2】 図1のA−A方向からの矢視図である。
【図3】 倣いカムの一部を示す斜視図である。
【図4】 遊星歯車機構の概略構成を示す斜視図である。
【図5】 砥石を導体に当接・離間させる機構の概略構成を示す斜視図である。
【図6】 第2の実施の形態に係る剥離装置の主要部を示す部分断面図である。
【符号の説明】
10 剥離装置
11a,11b 回転軸
12a,12b 砥石
13a,13b 倣いローラ
15 Oリング
20 導線
25 倣いカム
25a 挿通孔
25b 倣い部
Claims (4)
- 非円形断面を有する導線の絶縁膜を剥離するための剥離方法において、
前記導線の非円形断面と相似形状の倣い部を備える倣いカムに前記導線を挿通して保持し、
前記倣いカムに保持される導線と平行になるように配置された複数の回転軸に設けられた砥石を、前記導線に当接させるとともに、
前記複数の回転軸に設けられた倣いローラを、前記倣いカムの倣い部に当接させ、
その状態で前記倣いローラを前記倣いカムの倣い部に沿って公転させながら、前記砥石を自転させつつ前記導線の周囲を公転させて前記導線の絶縁膜を剥離することを特徴とする導線の絶縁膜剥離方法。 - 非円形断面を有する導線の絶縁膜を剥離するための剥離装置において、
前記導線を挿通させ保持するための挿通孔と、前記導線の非円形断面と相似形状の倣い部とを備える倣いカムと、
前記倣いカムに保持される前記導線と平行に配置された複数の回転軸と、
前記複数の回転軸のそれぞれに設けられ、前記倣い部に当接する倣いローラと、
前記複数の回転軸のそれぞれに設けられ、前記導線に当接する砥石と、
前記倣いローラを前記倣い部に当接させるとともに、前記砥石を前記導線に当接させる当接手段とを有し、
前記複数の回転軸は、遊星歯車機構に連結されており、前記倣いローラを前記倣い部に沿って公転させながら、前記砥石を自転させつつ前記導線の周囲を公転させることを特徴とする剥離装置。 - 請求項2に記載する剥離装置において、
前記当接手段は、前記複数の回転軸のそれぞれを内側に付勢しつつ連結する無端部材であることを特徴とする剥離装置。 - 請求項2または請求項3に記載する剥離装置において、
前記倣いカムおよび前記倣いローラは、前記砥石の両側に設けられていることを特徴とする剥離装置。
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