JPH1133905A - 研磨システム及びその方法 - Google Patents

研磨システム及びその方法

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JPH1133905A
JPH1133905A JP21009097A JP21009097A JPH1133905A JP H1133905 A JPH1133905 A JP H1133905A JP 21009097 A JP21009097 A JP 21009097A JP 21009097 A JP21009097 A JP 21009097A JP H1133905 A JPH1133905 A JP H1133905A
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polishing
disk
ring
chuck
shaped
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JP21009097A
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Masao Harada
正男 原田
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SpeedFam Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状研磨部材回転式研磨装置をインデッ
クスユニットに組み込んで、高精度に研磨されたディス
クを量産することができる研磨システム及びその方法を
提供する。 【解決手段】 インデックステーブル10の周縁に5つ
のチャック5とドレッサ8とを交互に取り付け、インデ
ックステーブル10を36度ピッチで回転させること
で、ディスク供給装置2において、磁気ディスクDをチ
ャック5に供給し、磁気ディスクDを保持したチャック
5を研磨装置3,洗浄装置4,研磨装置6,ディスク排
出装置7に順次搬送して、磁気ディスクDの研磨,洗
浄,再研磨,及び取出を行う。これと並行して、ドレッ
サ8によって研磨装置3,6の研磨パッドのドレッシン
グを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、インデックステ
ーブルでチャックを公転させながらチャックに保持され
たディスクを一連の装置で研磨処理する研磨システム及
びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスクの大容量化及び高密
度化に伴い、交差角が小さい線条痕をテクスチャ工程で
磁気ディスク表面に形成することが望まれている。従
来、この種の技術としては、図32に示すように、磁気
ディスクDを回転させながら、固定砥粒面を磁気ディス
クD表面に接触させたテープ100をテープ幅方向に揺
動させる技術がある。具体的には、磁気ディスクDの回
転速度とテープ100の揺動速度とを調整して、所望の
小さな交差角の線条痕を磁気ディスクD表面に研磨する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術では、固定砥粒を用いたテープ100で磁
気ディスクDを研磨するので、バリや返りが磁気ディス
クD表面に生じてしまい、加工精度が非常に低いという
問題があった。そこで、リング状の研磨パッドを自転及
び公転させながら磁気ディスクD表面を研磨すること
で、バリや返りを磁気ディスクD表面に発生させること
なく、所望の線条痕を形成可能な研磨装置(リング状研
磨部材回転式研磨装置)が考案されている。このリング
状研磨部材回転式研磨装置は、磁気ディスクDの幅部分
よりも大きめの中心孔を有した研磨パッドを、磁気ディ
スクDの幅部分が中心孔内に含まれるように、磁気ディ
スクD表面に接触させ、研磨パッドを自転させながら磁
気ディスクDの中心周りで公転させることができる構成
になっており、非常に優れた研磨特性を有していること
が実証されている。しかしながら、このリング状研磨部
材回転式研磨装置を組み込んで磁気ディスクDを量産す
るシステムは未だに考案されておらず、このシステムの
構築が望まれていた。
【0004】この発明は上述した課題を解決するために
なされたもので、リング状研磨部材回転式研磨装置をイ
ンデックスユニットに組み込んで、高精度に研磨された
ディスクを量産することができる研磨システム及びその
方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の研磨システムは、チャックを公転させる
搬送部と、チャックにディスクを保持させる供給部と、
チャックで保持された未研磨のディスクを研磨する第1
の研磨部と、既研磨のディスクをチャックから取り出す
排出部とを具備する研磨システムであって、搬送部は、
回転体とこの回転体の周縁部に列設された複数のチャッ
クとを有し、これらのチャックを、回転体の回転によっ
て、供給部のディスク供給位置,第1の研磨部のディス
ク研磨位置,排出部のディスク排出位置に順次停止させ
ながら、回転させるものであり、第1の研磨部は、回転
可能な公転部と、ディスクの幅部を中心孔内に含むよう
にディスクに接触可能なリング状研磨部材を先端部に有
した一以上の自転部と、公転部及び自転部を回転駆動す
る駆動部とを具備するリング状研磨部材回転式研磨装置
である構成とした。かかる構成により、チャックがディ
スク供給位置に停止されると、未研磨のディスクが供給
部によって、ディスクがチャックに保持され、回転体の
回転によってディスク研磨位置まで搬送される。する
と、リング状研磨部材回転式研磨装置が、自転部先端面
のリング状研磨部材をその中心孔がディスクの幅部を含
むようにディスクに接触させ、駆動部により、この自転
部と公転部とを公転駆動させる。これにより、ディスク
の表面がリング状研磨部材で研磨されると共に、表面に
所望の交差角の線条痕が形成される。また、上記研磨シ
ステムにおいて、第1の研磨部と排出部との間に、チャ
ックで保持されたディスクを洗浄する洗浄部を設けた構
成としてある。かかる構成により、ディスクが研磨され
ると、このディスクが回転体の回転により洗浄部まで搬
送されて、この洗浄部で洗浄され、ディスクに付着した
研磨粉等が除去される。そして、このディスクが排出部
まで搬送されて、チャックから取り出され、空のチャッ
クが最初の供給部まで戻されて、同様の作用が繰り返さ
れる。また、上記研磨システムにおいて、洗浄部と排出
部との間に、第1の研磨部と同構造であって且つ洗浄部
で洗浄されたディスクDに対して第1の研磨部と略同様
の処理を行う第2の研磨部を設けた構成としてある。か
かる構成により、洗浄部で洗浄されたディスクが第2の
研磨部まで搬送されると、リング状研磨部材回転式研磨
装置が、自転部先端面のリング状研磨部材をその中心孔
がディスクの幅部を含むようにディスクに接触させ、駆
動部により、この自転部と公転部とを公転駆動させる。
これにより、ディスク表面がリング状研磨部材で研磨さ
れると共に、表面に所望の交差角の線条痕が形成され
る。ディスクが研磨されると、排出部まで搬送されて、
ディスクがチャックから取り出され、空のチャックが最
初の供給部まで戻される。また、上記研磨システムにお
いて、チャックは、ディスクの外周面を挟持し、研磨部
は、対向する2台のリング状研磨部材回転式研磨装置を
有し、これらの2台のリング状研磨部材回転式研磨装置
によって、チャックで挟持されたディスクの両面を同時
に研磨するものである構成とした。かかる構成により、
ディスクの両面が同時に研磨されると共に、両面に所望
の交差角の線条痕が形成される。また、上記研磨システ
ムにおいて、リング状研磨部材は、リング状研磨パッド
である構成とした。さらに、上記研磨システムにおい
て、搬送部の回転体は、リング状研磨部材をドレッシン
グするためのドレッサを複数のチャック間に有し、これ
らのドレッサを研磨部のディスク研磨位置に停止させな
がら、回転するものである構成とした。
【0006】また、この発明の研磨方法は、回転体の周
縁部に列設された複数のチャックの一つに、未研磨のデ
ィスクを保持させる供給工程と、チャックに保持された
ディスクの幅部を中心孔内に含むように、リング状研磨
部材を接触させ、このリング状研磨部材を自転させなが
らディスクの中心周りで公転させて、ディスク表面を研
磨する第1の研磨工程と、既研磨のディスクをチャック
から取り出す排出工程と、チャックを供給工程位置,第
1の研磨工程位置,排出工程位置に順次停止させなが
ら、回転体を回転させる搬送工程とを具備する構成とし
た。また、上記研磨方法において、第1の研磨工程と排
出工程との間に、チャックで保持されたディスクを洗浄
する洗浄工程を設けた構成としてある。また、上記研磨
方法において、洗浄工程と排出工程との間に、既洗浄の
ディスクの幅部を中心孔内に含むように、リング状研磨
部材を接触させ、このリング状研磨部材を自転させなが
らディスクの中心周りで公転させて、ディスク表面を研
磨する第2の研磨工程を設けた構成としてある。また、
上記研磨方法において、チャックは、ディスクの外周面
を挟持し、研磨工程は、チャックで挟持されたディスク
の両面にリング状研磨部材を接触させて、当該両面を同
時に研磨するものである構成とした。また、上記研磨方
法において、リング状研磨部材は、リング状研磨パッド
である構成とした。さらに、上記研磨方法において、回
転体の複数のチャックの間に設けたドレッサが研磨工程
位置に停止するように、回転体を回転させ、研磨工程位
置に停止したドレッサにリング状部材を接触させながら
自転及び公転させることで、このリング状研磨部材をド
レッシングするドレッシング工程を設けた構成としてあ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施形態に係る研磨システムを示す概略斜視図である。こ
の研磨システムは、図1に示すように、インデックスユ
ニットになっており、ディスク搬送装置1(搬送部)と
ディスク供給装置2(供給部)と研磨装置3(第1の研
磨部)と洗浄装置4(洗浄部)と研磨装置6(第2の研
磨部)とディスク排出装置7(排出部)とを、筐体30
0,301に組み込んだ構成となっている。
【0008】ディスク搬送装置1は、磁気ディスクDを
公転させる装置であり、筐体300に組み込まれてい
る。図2は、ディスク搬送装置1を示す概略正面図であ
る。図2に示すように、ディスク搬送装置1は、円盤状
のインデックステーブル10(回転体)と、インデック
ステーブル10の周縁に取り付けられた5つのチャック
5及びドレッサ8とを有し、駆動部11を駆動すること
で、回転軸11aに中心が固着されたインデックステー
ブル10が時計回りに回転するようになっている。具体
的には、5つのチャック5と5つのドレッサ8とが36
度間隔でインデックステーブル10の周縁に交互に取り
付けられており、駆動部11は36度ピッチでインデッ
クステーブル10を回転させ、チャック5とドレッサ8
とをディスク供給装置2のディスク供給位置,研磨装置
3のディスク研磨位置,洗浄装置4のディスク洗浄位
置,研磨装置6のディスク研磨位置,ディスク排出装置
7のディスク排出位置に一旦停止させながら搬送するよ
うになっている。
【0009】チャック5は、磁気ディスクDを保持する
ための器具であり、連結軸10aを介してインデックス
テーブル10の周縁に取りつけられている。図3は、チ
ャック5の構造を示す断面図である。チャック5は、図
3に示すように、円筒状のホルダ50と、ホルダ50内
に固着された可撓性のコレット51と、ホルダ50とコ
レット51との間に挿入された円筒状のスリーブ52と
を有している。ホルダ50は、その外周面において、イ
ンデックステーブル10の連結軸10aに連結されてい
る。コレット51は、その開口内側に、磁気ディスクD
の厚さよりも薄い複数のブレード53を有しており、そ
の内側には、ブレード53を開く方向に付勢するリング
バネ54を有している。スリーブ52は、コレット51
の外側に圧入され、スプリング52bによって圧入方向
に付勢されている。すなわち、常時は、コレット51が
スリーブ52の内側テーパ面で押圧され、ブレード53
が閉じた状態になっている。
【0010】一方、ドレッサ8は、研磨装置3のドレッ
シングを行うための器具であり、連結軸10aを介して
インデックステーブル10の周縁に取り付けられてい
る。図4は、ドレッサ8の断面図である。図4に示すよ
うに、ドレッサ8は、外周面が連結軸10aに連結され
た円筒状のホルダ80と、ネジ80aによってホルダ8
0に着脱自在に取り付けられたドレスブラシ81とを有
している。ドレスブラシ81は、円板状をなし、その両
面には、ブラシ81aが植毛されている。このような構
造のチャック5やドレッサ8の停止位置に、ディスク供
給装置2〜ディスク排出装置7が配設されている。
【0011】図1において、ディスク供給装置2は、未
研磨の磁気ディスクDをチャック5に保持させるための
装置であり、ユニットの外部に配置されたロボットと操
作機構とで構成されている。図5はディスク供給装置2
を示す側面図である。図5において、符号20がロボッ
トであり、符号21が操作機構である。ロボット20
は、下方に固定された駆動部20aと、この駆動部20
aによって駆動されるアーム20b,20cと、アーム
20cの先端部に取り付けられたチャック20dとを有
している。これにより、カセット200に収納された未
研磨の磁気ディスクDをチャック20dで中心孔側から
保持することにより、磁気ディスクDを操作機構21側
に運ぶことができるようになっている。
【0012】ロボット20で運ばれてきた磁気ディスク
Dのチャック5への収納及び取出操作は、操作機構21
によって行われるようになっている。この操作機構21
は、図5の左右方向に移動可能なチャック22を有し且
つ同じく左右方向に移動可能な保持体23と、保持体2
3に対向し且つ左右方向に移動可能な中心位置決め体2
9とを具備しており、保持体23と中心位置決め体29
とが分離された状態で、筐体300,301にそれぞれ
組み付けられている。図6は、操作機構21の要部を示
す断面図である。図6に示すように、チャック22は、
スリーブ52のレバー52a先端部を挟持及び解放可能
な構造になっており、保持体23に沿って左右に移動す
ることができる。保持体23は、可動爪24と固定爪2
5とで磁気ディスクDを外周面側から挟持する構造とな
っている。図7は、可動爪24と固定爪25の配設状態
を示す概略正面図である。図7に示すように、可動爪2
4は保持体23の先端面に120度間隔で3つ設けら
れ、これら3つの可動爪24が駆動部24a(図6参
照)の駆動によって一体に径方向に移動し、磁気ディス
クDの外周をこれらの可動爪24で挟むようになってい
る。また、固定爪25も、保持体23の先端面であって
可動爪24の間に120度間隔で3つ設けられている
が、これらの固定爪25は移動せず、受け部25aで磁
気ディスクDの外周面を受けるようになっている。図8
は、可動爪24及び固定爪25とブレード53との関係
を示す断面図である。図8に示すように、チャック5の
ブレード53は6枚有り、各ブレード53間の間隙の位
置は可動爪24,固定爪25の配設位置に対応してい
る。したがって、図6において、保持体23をチャック
5側に移動させると、可動爪24,固定爪25がブレー
ド53の間隙に進入するようになっている。一方、中心
位置決め体29は、先端がテーパ状に形成され且つ磁気
ディスクDの中心孔Rと同径の凸部29bをその中心に
有した構造になっている。
【0013】操作機構21は上記構成を有していること
により、以下のように機能する。図9は、磁気ディスク
Dの操作機構21による挟持状態を示す断面図であり、
図10はブレード53の矯正状態を示す断面図であり、
図11は、磁気ディスクDのチャック5による保持状態
を示す断面図である。磁気ディスクDを保持したロボッ
ト20(図5参照)のチャックレバー20dが磁気ディ
スクDをチャック5内に挿入すると同時に、操作機構2
1が作動する。すなわち、図9に示すように、チャック
22がチャック5側に移動し、スリーブ52のレバー5
2aを挟持した後、スリーブ52を引き出すように戻る
ことにより、ブレード53がリングバネ54の付勢力で
開く。この状態になると、ロボット20が磁気ディスク
Dを6枚のブレード53の間に配置する。すると、保持
体23が磁気ディスクD側に移動し、図8に示したよう
に、開いた可動爪24と固定爪25とがブレード53の
間隙に進入し、磁気ディスクDの外周面が固定爪25の
受け部25aによって受けられる。これと同時に、駆動
部24aの駆動によって、可動爪24が閉じ、磁気ディ
スクDの外周面が可動爪24によって挟持される。かか
る状態になると、ロボット20が操作機構21から離
れ、図5に示すように、ロボット20は次の磁気ディス
クDをカセット200から取り出す作業に移行する。こ
れと並行して、図10に示すように、中心位置決め体2
9が磁気ディスクD側に近づき、その凸部29bを中心
孔R内に挿入していく。これにより、磁気ディスクDの
中心の位置決めがなされる。そして、凸部29bが中心
孔Rに完全に挿入されると、中心位置決め体29の周面
が磁気ディスクDの周縁に当接し、ブレード53の両側
面がこの保持体23及び中心位置決め体29の周面によ
って挟持され、ブレード53の曲がりなどが矯正され
る。この状態になると、チャック22がレバー52aの
挟持状態を解除し、スリーブ52がスプリング52bの
付勢力によってホルダ50とコレット51との間に圧入
して、ブレード53が閉じ、磁気ディスクDの外周面が
6枚のブレード53によって挟持された状態になる。そ
して、図11に示すように、チャック22,保持体2
3,中心位置決め体29が元の状態に戻る。このように
磁気ディスクDを保持したチャック5は、インデックス
テーブル10の回転によって研磨装置3に搬送される。
【0014】研磨装置3は、ディスク供給装置2によっ
て研磨位置に搬送された磁気ディスクDの両面を同時に
研磨する装置である。図12は、ディスク供給装置2を
具体的に示す側面図である。図12に示すように、研磨
装置3は、筐体300,301にそれぞれ互いに対向す
るように組み付けられた2台のリング状研磨部材回転式
研磨装置3―1,3―2で構成されている。なお、符号
Lは、研磨中心線であり、磁気ディスクDの中心と一致
している。図13は、リング状研磨部材回転式研磨装置
3―1を示す断面図である。図13に示すように、リン
グ状研磨部材回転式研磨装置3―1は、公転用ドラム3
1(公転部)と自転用ドラム32(自転部)と自転用モ
ータ38及び公転用モータ39(駆動部)とを具備して
いる。
【0015】ドラム31は、筐体30内部にベアリング
30aを介して取り付けられており、研磨中心線Lを中
心として回転するようになっている。そして、その外周
面には、歯部31aが形成されている。ドラム32は、
その表面にリング状の研磨パッド33(リング状研磨部
材)を有している。このドラム32の軸34は、ベアリ
ング30bで軸受けされ、この軸34の端部には、歯車
35が固着されている。このような構造のドラム32は
ドラム31に三つ設けられている。図14は、ドラム3
2の配設状態を示す正面図であり、図15は研磨パッド
33の内径と磁気ディスクDの幅部との関係を示す説明
図である。図14に示すように、三つのドラム32は、
研磨中心線Lを中心として120゜回転の対称位置に配
置され、これにより、ドラム32の先端面に貼り付けら
れた三つの研磨パッド33も120゜回転対称に位置す
ることとなる。このような研磨パッド33の内径Wは、
図15に示すように、磁気ディスクDの幅部M以上に設
定されている。また、図13において、モータ38は、
ドラム32を自転させるためのモータであり、歯車36
を回転軸38aの先端部に有している。この歯車36は
三つのドラム32の歯車35の中心に位置した状態で、
三つの歯車35に噛み合っている。一方、モータ39
は、ドラム31を回転させるためのモータであり、歯車
37を回転軸39aの先端部に有し、この歯車37がド
ラム31の歯部31aに噛み合っている。これにより、
モータ38,モータ39を駆動すると、三つの研磨パッ
ド33が自転しながら研磨中心線Lの周りで公転するこ
ととなる。図12に示したリング状研磨部材回転式研磨
装置3―2もリング状研磨部材回転式研磨装置3―1と
同構造であり、三つの研磨パッド33の中心を研磨中心
線Lに一致させた状態でリング状研磨部材回転式研磨装
置3―1と対向している。
【0016】このような構造のリング状研磨部材回転式
研磨装置3―1,3―2は、レール40―1,40―2
に沿って左右に移動するようになっている。具体的に
は、磁気ディスクDを保持したチャック5がリング状研
磨部材回転式研磨装置3―1,3―2間に位置し、磁気
ディスクDの中心が研磨中心線Lに位置決めされた時点
で、リング状研磨部材回転式研磨装置3―1,3―2が
チャック5側に移動し、研磨パッド33(図13〜図1
5参照)を磁気ディスクDの両面に接触させる。しかる
後、研磨パッド33が自転しながら研磨中心線Lの周り
で公転することで、磁気ディスクDの両面に所望交差角
の線条痕を形成する。
【0017】図16は、線条痕の形成状態を示す平面図
である。図16に示すように、研磨パッド33が自転し
ながら研磨中心線Lを中心に公転すると、その一接触点
Pが磁気ディスクDの外周側から中心孔Rに向い、中心
孔Rに至った後、再び磁気ディスクDの外周に向い、図
示のような螺旋状の線条痕を形成する。この結果、点P
の線条痕が交差角θで交差することとなる。図17は線
条痕の交差角の態様を示す平面図である。磁気ディスク
Dに形成される線条痕の交差角θの大きさは、研磨パッ
ド33の自転速度と公転速度とを調整することで変化さ
せることができる。すなわち、自転速度を公転速度に比
べて大きく設定することで、図17の(a)に示すよう
に、交差角θを大きくすることができる(以下、このよ
うな加工を「R―加工」という)。逆に、自転速度を公
転速度に比べて小さくすることで図17の(b)に示す
ように、交差角θを小さくすることができる(以下、こ
のような加工を「C―加工」という)。この研磨装置3
における研磨では、図17の(a)に示すR―加工を行
い、磁気ディスクDの平坦度を高めるようにした。
【0018】図12において、リング状研磨部材回転式
研磨装置3―1,3―2は、上記R―加工終了後、チャ
ック5に保持された磁気ディスクDから離れる方向にレ
ール40―1,40―2に沿って移動するようになって
いる。すると、既研磨の磁気ディスクDを保持したチャ
ック5がインデックステーブル10の回転によって図1
に示す洗浄装置4まで移動されると共に、ドレッサ8が
リング状研磨部材回転式研磨装置3―1,3―2間に搬
送される。
【0019】ドレッサ8がリング状研磨部材回転式研磨
装置3―1,3―2間に入り込み、ドレスブラシ81の
中心が研磨中心線L(図12参照)上に位置決めされる
と、リング状研磨部材回転式研磨装置3―1,3―2
は、磁気ディスクDの場合と同様にして、ドレッサ8側
に近づく。図18は、ドレッサ8による研磨パッド33
のドレッシング状態を示す断面図である。図18に示す
ように、リング状研磨部材回転式研磨装置3―1,3―
2がドレッサ8に近づき、研磨パッド33をドレスブラ
シ81の両面に接触させながら自転及び公転させると、
研磨パッド33がブラシ81aによりドレッシングされ
て、磁気ディスクDの研磨時に生じた研磨パッド33の
曲がりの矯正や研磨パッド33の目に詰まった研磨粉の
除去などが行われるようになっている。このようなドレ
ッシングが完了すると、インデックステーブル10が回
転し、チャック5が洗浄装置4に搬送される。
【0020】図1において、洗浄装置4は、チャック5
で運ばれてきた磁気ディスクDを洗浄する周知の装置で
ある。図19は、洗浄装置4の側面図であり、図20は
洗浄動作を示す断面図である。図19に示すように、洗
浄装置4は、磁気ディスクDの左側表面と右側表面とを
各々洗浄するための一対の洗浄器4−1,4−2を有し
ており、洗浄器4−1,4−2は筐体300,301に
分離して組み付けられている。これら洗浄器4−1,4
−2は、各々スポンジブラシ41−1,41−2とノズ
ル42−1,42−2とを有しており、チャック5が洗
浄装置4まで搬送され、磁気ディスクDがディスク洗浄
位置に搬送されると、洗浄器4−1,4−2がレール4
3−1,43−2に沿って磁気ディスクD側に移動し、
図20に示すように、スポンジブラシ41−1,41−
2が磁気ディスクDの両面に接触すると共に、ノズル4
2−1,42−2の先端が磁気ディスクDの上部に近づ
く。この状態で、スポンジブラシ41−1,41−2が
互いに逆方向に回転すると共に、純水などがノズル42
−1,42−2から磁気ディスクDに噴射されて、磁気
ディスクDの両面が洗浄される。洗浄後は、洗浄器4−
1,4−2が磁気ディスクDから離れる方向に移動し、
チャック5が研磨装置6まで搬送されると共に、ドレッ
サ8が洗浄装置4まで搬送される。ドレッサ8が洗浄器
4−1,4−2間に入り込むと、洗浄器4−1,4−2
は、磁気ディスクDの場合と同様にして、ドレスブラシ
81の両面を洗浄し、ブラシ81aに付着した研磨粉や
屑などを除去する。
【0021】研磨装置6も研磨装置3と同構造であり、
図12に示したリング状研磨部材回転式研磨装置3―
1,3―2と同構造のリング状研磨部材回転式研磨装置
6―1,6―2を具備し、リング状研磨部材回転式研磨
装置6―1,6―2もリング状研磨部材回転式研磨装置
3―1,3―2と同様に分離して筐体300,301に
組み付けられているが、既洗浄の磁気ディスクDに対し
てC―加工を行う点が研磨装置3と異なる。すなわち、
リング状研磨部材回転式研磨装置6―1,6―2におけ
る研磨パッド33の公転速度を自転速度よりも大きくし
て、図17の(b)に示したように、交差角θが小さな
線条痕を形成して、テクスチャ工程を達成するようにな
っている。そして、研磨装置6で研磨された磁気ディス
クDは、チャック5によって、ディスク排出装置7まで
運ばれると共に、ドレッサ8が研磨装置6まで搬送さ
れ、研磨装置6の研磨パッド33のドレッシングが行わ
れる。
【0022】ディスク排出装置7もディスク供給装置2
と同構造であり、ユニットの外部に配置されたロボット
20と操作機構21とを有しているが、研磨装置6から
搬送されてきた磁気ディスクDをチャック5から取り出
す機能を有している点がディスク供給装置2と異なる。
すなわち、図10に示すように、操作機構21の保持体
23と中心位置決め体29とによって、ブレード53を
矯正すると共に、磁気ディスクDの中心の位置決めを行
い、この状態で、図9に示すように、磁気ディスクDの
外周面を可動爪24,固定爪25で挟持した後、スリー
ブ52をチャック22によって引き出して、ブレード5
3を開く。そして、可動爪24,固定爪25で挟持され
ている磁気ディスクDをロボット20のチャック20d
によって保持した後、可動爪24を開き、磁気ディスク
Dをチャック5からロボット20へ渡す。そして、磁気
ディスクDをロボット20によってカセット201内に
収納するようになっている。
【0023】次に、この実施形態の研磨システムが示す
動作について説明する。この動作は、この発明の研磨方
法の各工程を具体的に達成するものでもある。図21な
いし図29は各工程を示す概略平面図である。なお、こ
れらの図において、動作説明の理解を容易にするため、
筐体300に組み付けられた装置をインデックステーブ
ル10の内側に描き、筐体301に組み付けられた装置
をインデックステーブル10の外側に描いた。インデッ
クステーブル10が駆動部11(図1及び図2参照)の
駆動によって36度のピッチで時計回りに回転すると、
5つのチャック5−1〜5−5とドレッサ8−1〜8−
5とが公転し、ディスク供給装置2,研磨装置3,洗浄
装置4,研磨装置6,ディスク排出装置7の順で回っ
て、再度ディスク供給装置2に至るという搬送動作が繰
り返される(搬送工程)。かかる状態を順次説明してい
く。まず、図21に示すように、ディスク供給装置2に
おいて、1枚目の磁気ディスクD(以下「磁気ディスク
D1」という)がロボット20によりカセット200か
ら取り出され、この磁気ディスクD1がロボット20と
操作機構21との協働によってチャック5−1に供給さ
れると、インデックステーブル10が36度のピッチで
回転する(供給工程)。そして、インデックステーブル
10が36度回転を2度繰り返し、図22に示すよう
に、チャック5−1が研磨装置3まで搬送されて、磁気
ディスクD1が研磨中心線L(図12及び図13参照)
上に位置決めされると、リング状研磨部材回転式研磨装
置3―1,3―2が磁気ディスクD1側に移動し、各研
磨パッド33が図15に示した状態で磁気ディスクD1
の両面に接触する。かかる状態で、リング状研磨部材回
転式研磨装置3―1,3―2の研磨パッド33が自転及
び公転され、磁気ディスクD1の両面がR―加工され
て、磁気ディスクD1両面の平坦度が高められる(第1
の研磨工程)。このとき、チャック5−2がディスク供
給装置2のディスク供給位置に搬送されているので、2
枚目の磁気ディスクD(以下「磁気ディスクD2」とい
う)のチャック5−2への供給が行われる。
【0024】そして、研磨装置3における磁気ディスク
D1のR−加工とディスク供給装置2における磁気ディ
スクD2の供給とが完了すると、図23に示すように、
インデックステーブル10が36度回転し、ドレッサ8
−1が研磨装置3に搬送されて、図18に示したような
研磨装置3の研磨パッド33に対するドレッシングが行
われる(ドレッシング工程)。このドレッシング工程が
完了すると、インデックステーブル10がさらに36度
回転し、図24に示すように、チャック5−1に保持さ
れた磁気ディスクD1が洗浄装置4のディスク洗浄位置
まで搬送される。すると、図19に示したように、洗浄
器4−1,4−2が磁気ディスクD1側に移動し、図2
0に示したように、磁気ディスクD1の両面が回転する
スポンジブラシ41−1,41−2によって洗浄される
(洗浄工程)。このとき、図24に示すように、チャッ
ク5−2,5−3が研磨装置3,ディスク供給装置2に
各々搬送されているので、研磨装置3において、磁気デ
ィスクD2のR−加工が行われると共に、ディスク供給
装置2において、磁気ディスクD3のチャック5−3へ
の供給が行われる。
【0025】そして、洗浄装置4における磁気ディスク
D1の洗浄,研磨装置3における磁気ディスクD2のR
−加工,ディスク供給装置2における磁気ディスクD3
の供給が完了すると、図25に示すように、インデック
ステーブル10の36度回転によって、ドレッサ8−2
が研磨装置3に搬送され、研磨装置3の研磨パッド33
に対するドレッシングが行われる。このドレッシング工
程が完了すると、インデックステーブル10の36度回
転によって、図26に示すように、磁気ディスクD1が
研磨装置6の研磨位置に搬送される。すると、リング状
研磨部材回転式研磨装置6―1,6―2が磁気ディスク
D1側に移動し、リング状研磨部材回転式研磨装置3―
1,3―2の場合と同様にして、磁気ディスクD1の両
面がC―加工される(第2の研磨工程)。すなわち、研
磨装置6において、平坦度が高い磁気ディスクD1に対
してさらにC―加工が行われるので、高精度の研磨が達
成されることとなる。このとき、チャック5−2〜5−
4が洗浄装置4,研磨装置3,ディスク供給装置2にそ
れぞれ搬送されているので、洗浄装置4,研磨装置3,
ディスク供給装置2において、磁気ディスクD2,D
3,D4の洗浄,R−加工,チャック5−4への供給が
各々行われる。
【0026】そして、上記工程が完了すると、図27に
示すように、インデックステーブル10が36度回転し
て、ドレッサ8−1,8−3が研磨装置6,3に搬送さ
れ、研磨装置6,3の研磨パッド33に対するドレッシ
ングが行われる。このドレッシング工程が完了すると、
インデックステーブル10の36度回転によって、図2
8に示すように、磁気ディスクD1がディスク排出装置
7のディスク排出位置に搬送される。すると、磁気ディ
スクD1が、ディスク排出装置7のロボット20と操作
機構21との協働によって、チャック5−1から取り出
され、カセット201内に収納される(排出工程)。こ
のとき、チャック5−2〜5−5が研磨装置6〜ディス
ク供給装置2に搬送されているので、磁気ディスクD2
〜D5のC−加工,洗浄,R−加工,チャック5−5へ
の供給が各々行われる。
【0027】そして、上記工程が完了すると、図29に
示すように、インデックステーブル10が36度回転し
て、ドレッサ8−2,8−4が研磨装置6,3に搬送さ
れ、研磨装置6,3の研磨パッド33に対するドレッシ
ングが行われる。このドレッシング工程が完了すると、
空のチャック5−1がディスク供給装置2に戻される。
以後、チャック5−1に供給された磁気ディスクDに対
して上記磁気ディスクD1と同様の処理がなされる。こ
のようにして、1枚目の磁気ディスクD1,2枚目のD
2,・・・・,n枚目の磁気ディスクDnを順次研磨す
ることで、多数の磁気ディスクDを量産することができ
る。
【0028】このように、この実施形態の研磨システム
によれば、研磨装置3,6を用いて、R−加工,C−加
工を行い、高精度の磁気ディスクDを得ることができる
だけでなく、磁気ディスクDの供給,R−加工,洗浄,
C−加工,取出を同時且つ連続的に行うことができるの
で、高精度に研磨された磁気ディスクDを量産すること
ができる。また、供給工程から排出工程の間、磁気ディ
スクDをチャック5から一度も外すことなく磁気ディス
クDに対して一連の処理を行うと共に、磁気ディスクD
の両面を研磨装置3,6において同時に研磨する構成で
あるので、多数の磁気ディスクDを短時間で量産するこ
とができる。さらに、多数の装置を備えたシステム全体
を筐体300,301に組み込んでユニット化したの
で、システム自体の小型化と設置スペースの狭小化とを
図ることができる。
【0029】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の
変形や変更が可能である。例えば、上記実施形態では、
研磨装置3,6に、3つの研磨パッド33を設けたが、
これらに限定されるものではなく、研磨パッド33の数
は、一以上であれば良い。また、リング状研磨部材とし
て、研磨パッド33を用いたが、研磨パッド33の代わ
りに砥石を用いて、これらのリング状研磨部材回転式研
磨装置3―1,3―2,6―1,6―2をグラインダと
することもできる。この場合には、ドレスブラシ81を
備えたドレッサ8の代わりに、ダイヤモンド粒が両面に
固着されたダイヤモンド電着ドレッサを用いて、リング
状砥石をドレッシングする。また、シャワー装置をディ
スク供給装置2,研磨装置3,洗浄装置4,研磨装置
6,ディスク排出装置7の間に設け、純粋などを搬送さ
れている磁気ディスクDの両面に噴射して、磁気ディス
クDの乾燥を防止することもできる。また、上記実施形
態では、ディスク供給装置2,研磨装置3,洗浄装置
4,研磨装置6,及びディスク排出装置7を含む研磨シ
ステムについて説明したが、この発明は、ディスク供給
装置2,研磨装置3,洗浄装置4のみを配設して、設備
の簡略化を図った研磨システムを除外するものではな
い。逆に、研磨装置6とディスク排出装置7との間に洗
浄装置4と同構造の洗浄装置を増設した研磨システムを
も除外するものではない。また、上記実施形態では、磁
気ディスクDを適用した例について説明したが、これに
限るものではなく、本発明には全てのディスクを含む。
また、上記実施形態では、操作機構21の可動爪24,
固定爪25で磁気ディスクDの外周面を挟持する構造と
したが、図30に示すように、可動爪24,固定爪25
の代わりに吸着器28を設け、この吸着器28で磁気デ
ィスクDを吸着することで、ロボット20に対する磁気
ディスクDの受け渡しを行うようにしても良い。さら
に、上記実施形態では、チャック5におけるスリーブ5
2の出し入れを操作機構21のチャック22で行う構成
としたが、図31に示すように、ホルダ50に固定した
シリンダ9のピストンロッド90の先端部にくさび91
を取り付けると共に、くさび91のテーパ面91aとス
リーブ52のテーパ面52bとを当接した構成にし、く
さび91をシリンダ9によって上下動させることで、ス
リーブ52の出し入れを行うようにしても良い。
【0030】
【発明の効果】以上詳しく説明したようにこの発明によ
れば、リング状研磨部材をその中心孔がディスクの幅部
を含むようにディスクに接触させ、このリング状研磨部
材を自転させながらディスクの中心周りで公転させて、
ディスクの表面を研磨するので、特に、リング状研磨部
材としてリング状研磨パッドを用いることにより、バリ
や返りがなく且つ所望交差角の線条痕を有した高精度の
ディスクを得ることができる。しかも、ディスクの搬
送,研磨,ドレッシング,取出を同時に且つ連続的に行
うことができるので、高精度に研磨されたディスクを量
産することができる。また、一度研磨したディスクを洗
浄後、再度研磨する構成とすることで、さらに高精度の
ディスクを量産することができる。すなわち、一度目に
線条痕の交差角を大きくした研磨を行って、ディスクの
平坦度を出し、二度目の研磨で、交差角が小さい線条痕
を形成するように、各研磨工程におけるリング状研磨パ
ッドの自転速度及び公転速度を制御することで、より精
度の高いディスクを量産することができる。さらに、デ
ィスクの両面を同時に研磨する構成とすることで、量産
性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る研磨システムを示
す概略斜視図である。
【図2】ディスク搬送装置を示す概略正面図である。
【図3】チャックの構造を示す断面図である。
【図4】ドレッサの断面図である。
【図5】ディスク供給装置を示す側面図である。
【図6】操作機構の要部を示す断面図である。
【図7】可動爪と固定爪の配設状態を示す概略正面図で
ある。
【図8】可動爪及び固定爪とブレードとの関係を示す断
面図である。
【図9】磁気ディスクの操作機構による挟持状態を示す
断面図である。
【図10】磁気ディスクの中心位置決め状態とブレード
の矯正状態とを示す断面図である。
【図11】磁気ディスクのチャックによる保持状態を示
す断面図である。
【図12】研磨装置を具体的に示す側面図である。
【図13】リング状研磨部材回転式研磨装置を示す断面
図である。
【図14】ドラムの配設状態を示す正面図である。
【図15】研磨パッドの内径と磁気ディスクの幅部との
関係を示す説明図である。
【図16】線条痕の形成状態を示す平面図である。
【図17】線条痕の交差角の態様を示す平面図である。
【図18】ドレッサによる研磨パッドのドレッシング状
態を示す断面図である。
【図19】洗浄装置の側面図である。
【図20】洗浄動作を示す断面図である。
【図21】1枚目の磁気ディスクの供給工程を示す概略
平面図である。
【図22】1枚目及び2枚目の磁気ディスクの第1の研
磨工程及び供給工程を示す概略平面図である。
【図23】第1の研磨装置のドレッシング工程を示す概
略平面図である。
【図24】1枚目ないし3枚目の磁気ディスクの洗浄工
程,第1の研磨工程及び供給工程を示す概略平面図であ
る。
【図25】第1の研磨装置のドレッシング工程を示す概
略平面図である。
【図26】1枚目ないし4枚目の磁気ディスクの第2の
研磨工程,洗浄工程,第1の研磨工程及び供給工程を示
す概略平面図である。
【図27】第1及び第2の研磨装置のドレッシング工程
を示す概略平面図である。
【図28】1枚目ないし5枚目の磁気ディスクの排出工
程,第2の研磨工程,洗浄工程,第1の研磨工程及び供
給工程を示す概略平面図である。
【図29】1枚目の磁気ディスクの全工程終了時の状態
を示す概略平面図である。
【図30】操作機構の変形例を示す断面図である。
【図31】チャックの変形例を示す断面図である。
【図32】従来例の研磨装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1…ディスク搬送装置、 2…ディスク供給装置、
3,6…研磨装置、4…洗浄装置、 3―1,3―2,
6―1,6―2…リング状研磨部材回転式研磨装置、
5…チャック、 7…ディスク排出装置、 8…ドレッ
サ、 10…インデックステーブル、 D…磁気ディス
ク。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックを公転させる搬送部と、上記チ
    ャックにディスクを保持させる供給部と、上記チャック
    で保持された未研磨のディスクを研磨する第1の研磨部
    と、既研磨のディスクを上記チャックから取り出す排出
    部とを具備する研磨システムであって、 上記搬送部は、回転体とこの回転体の周縁部に列設され
    た複数の上記チャックとを有し、これらのチャックを、
    上記回転体の回転によって、上記供給部のディスク供給
    位置,第1の研磨部のディスク研磨位置,排出部のディ
    スク排出位置に順次停止させながら、回転させるもので
    あり、 上記第1の研磨部は、回転可能な公転部と、上記ディス
    クの幅部を中心孔内に含むようにディスクに接触可能な
    リング状研磨部材を先端部に有した一以上の自転部と、
    上記公転部及び自転部を回転駆動する駆動部とを具備す
    るリング状研磨部材回転式研磨装置である、 ことを特徴とする研磨システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の研磨システムにおい
    て、 上記第1の研磨部と排出部との間に、上記チャックで保
    持されたディスクを洗浄する洗浄部を設けた、 ことを特徴とする研磨システム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の研磨システムにおい
    て、 上記洗浄部と排出部との間に、上記第1の研磨部と同構
    造であって且つ上記洗浄部で洗浄されたディスクDに対
    して上記第1の研磨部と略同様の処理を行う第2の研磨
    部を設けた、 ことを特徴とする研磨システム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の研磨システムにおいて、 上記チャックは、上記ディスクの外周面を挟持し、 上記研磨部は、対向する2台の上記リング状研磨部材回
    転式研磨装置を有し、これらの2台のリング状研磨部材
    回転式研磨装置によって、上記チャックで挟持されたデ
    ィスクの両面を同時に研磨するものである、 ことを特徴とする研磨システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の研磨システムにおいて、 上記リング状研磨部材は、リング状研磨パッドである、 ことを特徴とする研磨システム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載の研磨システムにおいて、 上記搬送部の回転体は、上記リング状研磨部材をドレッ
    シングするためのドレッサを上記複数のチャック間に有
    し、これらのドレッサを上記研磨部のディスク研磨位置
    に停止させながら、回転するものである、 ことを特徴とする研磨システム。
  7. 【請求項7】 回転体の周縁部に列設された複数のチャ
    ックの一つに、未研磨のディスクを保持させる供給工程
    と、 上記チャックに保持されたディスクの幅部を中心孔内に
    含むように、リング状研磨部材を接触させ、このリング
    状研磨部材を自転させながらディスクの中心周りで公転
    させて、ディスク表面を研磨する第1の研磨工程と、 既研磨のディスクを上記チャックから取り出す排出工程
    と、 上記チャックを上記供給工程位置,上記第1の研磨工程
    位置,上記排出工程位置に順次停止させながら、上記回
    転体を回転させる搬送工程と、 を具備することを特徴とする研磨方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の研磨方法において、 上記第1の研磨工程と排出工程との間に、上記チャック
    で保持されたディスクを洗浄する洗浄工程を設けた、 ことを特徴とする研磨方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の研磨方法において、 上記洗浄工程と排出工程との間に、既洗浄のディスクの
    幅部を中心孔内に含むように、リング状研磨部材を接触
    させ、このリング状研磨部材を自転させながらディスク
    の中心周りで公転させて、ディスク表面を研磨する第2
    の研磨工程を設けた、 ことを特徴とする研磨方法。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし請求項9のいずれかに
    記載の研磨方法において、 上記チャックは、上記ディスクの外周面を挟持し、 上記研磨工程は、上記チャックで挟持されたディスクの
    両面に上記リング状研磨部材を接触させて、当該両面を
    同時に研磨するものである、 ことを特徴とする研磨方法。
  11. 【請求項11】 請求項7ないし請求項10のいずれか
    に記載の研磨方法において、 上記リング状研磨部材は、リング状研磨パッドである、 ことを特徴とする研磨方法。
  12. 【請求項12】 請求項7ないし請求項11のいずれ
    かに記載の研磨方法において、 上記回転体の複数のチャックの間に設けたドレッサが上
    記研磨工程位置に停止するように、上記回転体を回転さ
    せ、上記研磨工程位置に停止したドレッサに上記リング
    状部材を接触させながら自転及び公転させることで、こ
    のリング状研磨部材をドレッシングするドレッシング工
    程を設けた、 ことを特徴とする研磨方法。
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