JP2003170124A - 板状チップの表面洗浄方法及び装置 - Google Patents

板状チップの表面洗浄方法及び装置

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JP2003170124A
JP2003170124A JP2001370250A JP2001370250A JP2003170124A JP 2003170124 A JP2003170124 A JP 2003170124A JP 2001370250 A JP2001370250 A JP 2001370250A JP 2001370250 A JP2001370250 A JP 2001370250A JP 2003170124 A JP2003170124 A JP 2003170124A
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chip
cleaning
shaped
endless belt
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Haruo Ozaki
治雄 尾崎
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M Tec Co Ltd
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M Tec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 板状チップの上下面に付着した異物を完全に
除去してクリーン度を向上させ、高性能の半導体製品を
確実に製作できるようにする。 【解決手段】 板状チップ14の外形形状より大きな貫
通穴11aが設けられ、かつ板状チップ14の厚さW1
と略同一の厚さW2 を有する薄板15がリング状に形成
されたチップ搬送無端ベルト11を上下から挟み込むよ
うにして一対の洗浄ブラシ20,21を板状チップ14
の厚さW1 と略同じ寸法Sだけ離間させて配設し、板状
チップ14を貫通穴11a内に収納しながら下方に配設
された洗浄ブラシ20上に搭載し、チップ搬送無端ベル
ト11及び一対の洗浄ブラシ20,21を夫々異なる速
度で走行させることによって、板状チップ14の表裏面
14a,14bに付着した異物を除去するようにした構
成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてビューフ
ァインダに用いられるガラスのチップ等の板状チップの
表面洗浄方法及びその装置に係り、特に板状チップの外
形形状より大きな貫通穴が設けられ、かつ板状チップの
厚さと略同一の厚さを有する薄板がリング状に形成され
たチップ搬送無端ベルトのベルトを上下から挟み込むよ
うにして一対の洗浄ブラシを板状チップの厚さと略同じ
寸法だけ離間させて配設し、板状チップを貫通穴内に収
納しながら下方に配設された洗浄ブラシ上に搭載し、チ
ップ搬送無端ベルト及び一対の洗浄ブラシを夫々異なる
速度で走行させることによって板状チップを搬送しなが
ら該板状チップの表裏面の全体に洗浄ブラシの洗浄毛を
接触させて板状チップの表裏面に付着した異物を除去す
ることにより、板状チップの保持機構が障害となること
なく、表裏面の全体を洗浄し、クリーン度を向上させて
高性能の半導体製品を容易に製作することができるよう
にした画期的な板状チップの表面洗浄方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビューファインダにはガラスのチ
ップが用いられており、その表裏面については、非常に
高いクリーン度が要求されている。一方、高周波等のデ
バイスには、GaAs(ガリウム砒素)、GaP(ガリ
ウムリン)、InP(インジウムリン)、水晶、サファ
イア、SiC(シリコンカーバイド)、LT(タルタン
酸リチウム)、ランガサイト等の種々の素材が使用され
るようになって来ており、これらの材料を薄く切断して
ウェーハとし、プレーナ技術を用いて研削及び研摩を行
っている。
【0003】上記した研摩後のウェーハにフォトエッチ
ング法によって微細な電子回路を多数焼き付けた後、1
つずつの板状チップに切断し、ケーシングへの収納、リ
ード線の配線等の後工程を行って完成した半導体素子と
している。
【0004】ビューファンダ用のガラスの板状チップや
小さなチップに切断後の半導体としての板状チップは、
次工程の作業に先立って表面に付着している異物を除去
する必要があるが、従来の除去方法は、図7において、
板状チップ1の前後の下方角部1aを略L字形の保持部
2aが形成された一対の保持プレート2で保持し、全周
に無数の洗浄毛3aを有する洗浄ブラシ3を矢印A方向
に回転させながら該板状チップ1の上面1b及び下面1
cに接触させて板状チップ1に付着していた異物(図示
せず)を除去していた。
【0005】上記した従来の洗浄装置によると、保持プ
レート2で保持されている板状チップ1の下方角部1a
に、洗浄ブラシ3の洗浄毛3aを接触させることができ
ず、従って板状チップ1に付着している異物を完全に除
去することができない問題点があり、クリーン度が不足
して高性能の半導体素子を製作する上で改善の余地があ
った。
【0006】他の洗浄装置としては、図8において、板
状チップ1の前後の両側面1dを一対の保持プレート4
の側面4aで矢印B方向に押圧して挟持し、図7に示す
洗浄ブラシ3を回転させながら該板状チップ1の上面1
b及び下面1cに接触させて板状チップ1に付着してい
た異物を除去するものが提案されているが、該洗浄装置
によると、板状チップ1の全面に洗浄毛3aを接触させ
ることはできるが、板状チップ1が一対の保持プレート
4から脱落しないようにしっかりと板状チップ1の両側
面1dを押圧する必要があり、非常に硬く、欠けや割れ
が生じ易い板状チップ1、特にエッジ部に微細な割れ
(ピット)や部分的な割れ(チッピング)が生じるおそ
れがあった。また、図7に示す洗浄装置も同様である
が、板状チップ1のサイズが変更されるごとに保持プレ
ート2,4の大きさを該板状チップ1のサイズに合わせ
て変更しなければならず、多種類の保持プレート2,4
を準備し、かつ板状チップ1のサイズが変更されるごと
に洗浄装置の段取り替えに多大の時間と工数を要する欠
点があった。
【0007】更に他の洗浄装置としては、図9におい
て、板状チップ1の外形と略同一の貫通穴5aを保持プ
レート5に形成し、該貫通穴5a内に板状チップ1を収
納し、下面1cを複数の保持ピン6で支えて保持するよ
うにしたものもあるが、これによると板状チップ1の下
面1cは保持ピン6が障害となって洗浄毛3aを接触さ
せることができず、十分に洗浄することができない欠点
があった。また、板状チップ1のサイズが変更されるご
とに、貫通穴5aの大きさを板状チップ1のサイズに合
わせて製作した専用の保持プレート5に変更しなければ
ならず、該交換に多大の時間と費用を要する問題点があ
った。
【0008】上記したごとく、従来のいずれの洗浄装置
も、板状チップ1の全面に洗浄毛3aを接触させること
ができずに十分な洗浄が行えなかったり、板状チップ1
に微細な割れや部分的な割れを生じさせるおそれがあっ
て、異物の除去が不十分となる問題点があり、また板状
チップ1のサイズに合わせて保持機構の変更を要し、安
価に板状チップ1を洗浄することができない問題点があ
った。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、回転する一対の洗浄ブラシの洗浄
面を互いに対向させて配置し、該洗浄面の間を板状チッ
プの表裏面の全体を露出させた状態で搬送して洗浄毛を
板状チップの表裏面の全体に接触させ、付着した異物を
除去することにより、板状チップの未洗浄箇所をなくし
て表面全体から異物を除去することができるようにする
ことである。
【0010】また他の目的は、上記洗浄に加えて、洗浄
ブラシで洗浄された後の板状チップの表裏面に清浄圧縮
空気を吹き付けて異物を除去すると共に乾燥させること
により、より確実に異物を除去して板状チップのクリー
ン度を向上させ、また特別の乾燥工程を配設することな
く、乾燥処理された板状チップを次工程に供給すること
ができるようにすることである。
【0011】更に他の目的は、一対の無端洗浄ベルトを
板状チップの厚さと略同じ寸法だけ離間させて洗浄面同
士の間に隙間を持たせて配置し、該隙間に貫通穴が形成
されチップ搬送無端ベルトを無端洗浄ベルトと異なる速
度で走行させ、貫通穴内に表裏面の全体を露出させた状
態で板状チップを収納して搬送して無端洗浄ベルトの洗
浄毛を表裏面の全体に接触させて付着した異物を除去す
ることにより、異物の付着状況に応じて無端洗浄ベルト
とチップ搬送無端ベルトの走行速度を変化させて異物除
去に必要な洗浄時間を変更し、容易に洗浄の必要時間を
確保することができるようにすることであり、またこれ
によって確実に異物を除去することができるようにする
ことである。
【0012】また他の目的は、一対のカップブラシの洗
浄面を対向させ、板状チップの厚さと略同じ寸法だけ離
間させて配置し、該洗浄面間に貫通穴内に板状チップが
収納されたチップ搬送無端ベルトを水平面内で回転走行
させ、カップブラシの洗浄毛を板状チップに接触させて
異物を除去することにより、板状チップを清浄にして異
物による後工程への影響を皆無とし、高性能の半導体素
子を製作することができるようにすることである。
【0013】更に他の目的は、上記洗浄に加え、板状チ
ップの表裏面に清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除去す
ると共に乾燥させることにより、更にクリーン度を向上
させて高性能の半導体素子を製作することができるよう
にすることである。
【0014】また他の目的は、板状チップの厚さと略同
一の厚さの薄板で製作されたチップ搬送無端ベルトに板
状チップの外形形状より大きな貫通穴を設け、該貫通穴
内に板状チップを収納して搬送することにより、特別な
板状チップの保持機構を不要化して洗浄装置の構造を簡
単にし、洗浄装置を極めて安価に製作することができる
ようにし、かつ板状チップに挟持力等の力を作用させる
ことなく搬送することができるようにすることであり、
またこれによって板状チップに微細な割れ(ピット)や
部分的な割れ(チッピング)を生じさせることなく搬送
できるようにし、半導体素子の性能を高性能に維持する
ことができるようにすることである。
【0015】更に他の目的は、上記構成により、板状チ
ップの大きさが変更されても、チップ搬送無端ベルト等
を板状チップの大きさに合わせて変更する必要をなく
し、単に板状チップを貫通穴内に収納するだけで該板状
チップを保持することができるようにすることであり、
またこれによって段取り替えに要する時間を不要として
効率よく板状チップを洗浄することができるようにする
ことである。
【0016】また他の目的は、チップ搬送無端ベルトを
板状チップの厚さと略同一の厚さの薄板で製作し、該薄
板にあけられた貫通穴内に板状チップを収納することに
より、板状チップの表裏面の全体をチップ搬送無端ベル
トから露出させた状態で搬送することができるようにす
ることであり、またこれによってチップ搬送無端ベルト
を上下から挟み込むように配設された一対の無端洗浄ベ
ルトを板状チップの表裏面の全体に接触させて付着した
異物を完全に除去することができるようにすることであ
る。
【0017】更に他の目的は、チップ搬送無端ベルトを
板状チップの厚さと略同一の厚さの薄板で製作し、該薄
板にあけられた貫通穴内に板状チップを収納して板状チ
ップの表裏面の全体をチップ搬送無端ベルトから露出さ
せた状態で搬送すると共に、チップ搬送無端ベルトを上
下から挟み込むように配設された一対の無端洗浄ベルト
又は一対のカップブラシを同一方向、かつチップ搬送無
端ベルトとは異なる走行速度で走行させることにより、
板状チップを貫通穴の走行方向前方又は後方の端面に当
接させて(どちらの端面に当接するかは、チップ搬送無
端ベルトと無端洗浄ベルト又はカップブラシの相対走行
速度による)板状チップの向きも含めて位置決めするこ
とができるようにすることであり、またこれによって洗
浄後の板状チップを次工程に搬送する際に、板状チップ
の向きを補正する必要がなく、確実に板状チップの表面
洗浄装置から取り出して搬送し、次工程に供給すること
ができるようにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】要するに本発明方法(請
求項1)は、表面に無数の洗浄毛を有する一対の洗浄ブ
ラシの洗浄面を互いに対向させ板状チップの厚さと略同
じ寸法の隙間を持たせて配置し、回転中の一対の前記洗
浄ブラシの前記洗浄面の間に前記板状チップの表裏面の
全体を露出させた状態で前記洗浄面の走行速度と異なる
速度で前記板状チップを搬送し、前記洗浄ブラシの前記
洗浄毛を前記板状チップの前記表裏面の全体に接触させ
て前記板状チップの前記表裏面に付着した異物を除去す
ることを特徴とするものである。
【0019】また本発明方法(請求項2)は、表面に無
数の洗浄毛を有する一対の洗浄ブラシの洗浄面を互いに
対向させ板状チップの厚さと略同じ寸法の隙間を持たせ
て配置し、回転中の一対の前記洗浄ブラシの前記洗浄面
の間に前記板状チップの表裏面の全体を露出させた状態
で前記洗浄面の走行速度と異なる速度で前記板状チップ
を搬送し、前記洗浄ブラシの前記洗浄毛を前記板状チッ
プの前記表裏面の全体に接触させて前記板状チップの前
記表裏面に付着した異物を除去した後、前記板状チップ
の前記表裏面に清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除去す
ると共に乾燥させることを特徴とするものである。
【0020】また本発明方法(請求項3)は、表面に無
数の洗浄毛を有する一対の無端洗浄ベルトを前記表面間
の距離が板状チップの厚さと略同じ寸法の隙間となるよ
うに対向させて配置し、対向する前記表面である洗浄面
同士が同一方向に移動するように走行させると共に、前
記板状チップの外形形状より大きな貫通穴が形成され前
記板状チップの厚さと略同一の厚さを有する薄板がリン
グ状に形成されたチップ搬送無端ベルトの上下面を前記
無端洗浄ベルトの対向する一対の前記洗浄面で挟み込む
ように前記無端洗浄ベルトの前記隙間の間に前記チップ
搬送無端ベルトを配設し、前記板状チップを前記貫通穴
内に収納し、かつ前記チップ搬送無端ベルトの下方に配
設された前記無端洗浄ベルトの前記洗浄面上に搭載して
前記板状チップの表裏面の全体を前記チップ搬送無端ベ
ルトから露出させた状態で前記チップ搬送無端ベルトを
前記無端洗浄ベルトの走行速度と異なる速度で走行させ
て前記板状チップを搬送し、前記無端洗浄ベルトの前記
洗浄毛を前記板状チップの前記表裏面の全体に接触させ
て前記板状チップの前記表裏面に付着した異物を除去す
ることを特徴とするものである。
【0021】また本発明方法(請求項4)は、請求項3
に記載の発明方法であって、対向して同一方向に走行す
る前記無端洗浄ベルトの前記洗浄毛を前記表裏面の全体
が前記チップ搬送無端ベルトから露出した状態で搬送さ
れる前記板状チップの前記表裏面の全体に接触させて前
記板状チップの前記表裏面に付着した異物を除去した
後、前記板状チップの前記表裏面に清浄圧縮空気を吹き
付けて異物を除去すると共に乾燥させることを特徴とす
るものである。
【0022】また本発明方法(請求項5)は、軸の端部
に固定された円板の前記軸と反対側の表面に無数の洗浄
毛を有する洗浄面が設けられた一対のカップブラシを、
前記洗浄面間の距離が板状チップの厚さと略同じ寸法の
隙間となるように対向させて配置して前記軸を中心とし
て回転させると共に、板状チップの外形形状より大きな
貫通穴が形成され前記板状チップの厚さと略同一の厚さ
を有する薄板が円環状に形成され水平面内で回転走行す
るチップ搬送無端ベルトの上下面を、前記カップブラシ
の対向する一対の前記洗浄面で挟み込むように前記カッ
プブラシの前記隙間の間に前記チップ搬送無端ベルトを
配設し、前記板状チップを前記貫通穴内に収納し、かつ
前記チップ搬送無端ベルトの下方に配設された前記カッ
プブラシの前記洗浄面上に搭載して前記板状チップの表
裏面の全体を前記チップ搬送無端ベルトから露出させた
状態で前記チップ搬送無端ベルトを前記洗浄面の走行速
度と異なる速度で走行させて前記板状チップを搬送し、
前記カップブラシの前記洗浄毛を前記板状チップの前記
表裏面の全体に接触させて前記板状チップの前記表裏面
に付着した異物を除去することを特徴とするものであ
る。
【0023】また本発明方法(請求項6)は、請求項5
に記載の発明方法であって、対向して回転する一対の前
記カップブラシの前記洗浄毛を前記表裏面の全体が前記
チップ搬送無端ベルトから露出した状態で搬送される前
記板状チップの前記表裏面の全体に接触させて前記板状
チップの前記表裏面に付着した異物を除去した後、前記
板状チップの前記表裏面に清浄圧縮空気を吹き付けて異
物を除去すると共に乾燥させることを特徴とするもので
ある。
【0024】また本発明装置(請求項7)は、板状チッ
プの外形形状より大きな貫通穴が設けられ、かつ前記板
状チップの厚さと略同一の厚さを有する薄板がリング状
に形成され前記貫通穴内に前記板状チップを収納して走
行し該板状チップを搬送するチップ搬送無端ベルトと、
表面に無数の洗浄毛を有する洗浄面で前記チップ搬送無
端ベルトを上下から挟み込むと共に前記洗浄面間の距離
が前記板状チップの厚さと略同じ寸法となるように対向
させて前記チップ搬送無端ベルトと平行に配置され対向
する前記洗浄面同士が前記チップ搬送無端ベルトとは異
なる走行速度で同一方向に走行する一対の無端洗浄ベル
トとを備え、前記板状チップの表裏面の全体を前記チッ
プ搬送無端ベルトから露出させた状態で搬送しながら前
記表裏面の全体に前記無端洗浄ベルトの前記洗浄毛を接
触させて前記板状チップの前記表裏面に付着した異物を
除去するように構成したことを特徴とするものである。
【0025】また本発明装置(請求項8)は、板状チッ
プの外形形状より大きな貫通穴が設けられ、かつ前記板
状チップの厚さと略同一の厚さを有する薄板がリング状
に形成され前記貫通穴内に前記板状チップを収納して走
行し該板状チップを搬送するチップ搬送無端ベルトと、
表面に無数の洗浄毛を有する洗浄面で前記チップ搬送無
端ベルトを上下から挟み込むと共に前記洗浄面間の距離
が前記板状チップの厚さと略同じ寸法となるように対向
させて前記チップ搬送無端ベルトと平行に配置され対向
する前記洗浄面同士が前記チップ搬送無端ベルトとは異
なる走行速度で同一方向に走行する一対の無端洗浄ベル
トと、前記板状チップの表裏面に清浄圧縮空気を吹き付
ける一対のノズルとを備え、前記板状チップの表裏面の
全体を前記チップ搬送無端ベルトから露出させた状態で
搬送しながら前記表裏面の全体に前記無端洗浄ベルトの
前記洗浄毛を接触させて前記板状チップの前記表裏面に
付着した異物を除去した後、該表裏面に前記ノズルから
前記清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除去すると共に乾
燥させるように構成したことを特徴とするものである。
【0026】また本発明装置(請求項9)は、板状チッ
プの外形形状より大きな貫通穴が設けられ、かつ前記板
状チップの厚さと略同一の厚さを有する薄板がリング状
に形成され前記貫通穴内に前記板状チップを収納して走
行し該板状チップを搬送するチップ搬送無端ベルトと、
軸の端部に固定された円板の前記軸と反対側の表面に無
数の洗浄毛を有する洗浄面が設けられた一対のカップブ
ラシであって対向する前記洗浄面間の距離が前記板状チ
ップの厚さと略同じ寸法となるように一対の前記洗浄面
を対向させ、かつ前記チップ搬送無端ベルトと平行に前
記チップ搬送無端ベルトを上下方向から挟み込んで配設
された一対のカップブラシとを備え、前記板状チップの
表裏面の全体を前記チップ搬送無端ベルトから露出させ
た状態で搬送しながら前記表裏面の全体に前記カップブ
ラシの前記洗浄毛を接触させて前記板状チップの前記表
裏面に付着した異物を除去するように構成したことを特
徴とするものである。
【0027】また本発明装置(請求項10)は、板状チ
ップの外形形状より大きな貫通穴が設けられ、かつ前記
板状チップの厚さと略同一の厚さを有する薄板がリング
状に形成され前記貫通穴内に前記板状チップを収納して
水平面内で回転走行し該板状チップを搬送するチップ搬
送無端ベルトと、軸の端部に固定された円板の前記軸と
反対側の表面に無数の洗浄毛を有する洗浄面が設けられ
た一対のカップブラシであって対向する前記洗浄面間の
距離が前記板状チップの厚さと略同じ寸法となるように
一対の前記洗浄面を対向させ、かつ前記チップ搬送無端
ベルトと平行に前記チップ搬送無端ベルトを上下方向か
ら挟み込んで配設された一対のカップブラシと、前記板
状チップの表裏面に清浄圧縮空気を吹き付ける乾燥ユニ
ットとを備え、前記板状チップの表裏面の全体を前記チ
ップ搬送無端ベルトから露出させた状態で搬送しながら
前記表裏面の全体に前記カップブラシの前記洗浄毛を接
触させて前記板状チップの前記表裏面に付着した異物を
除去した後、該表裏面に前記ノズルから前記清浄圧縮空
気を吹き付けて異物を除去すると共に乾燥させるように
構成したことを特徴とするものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。本発明に係る第1実施例の板状チップ
の表面洗浄装置10は、図1及び図2において、チップ
搬送無端ベルト11と、一対の無端洗浄ベルト12と、
一対のノズル13とを備えている。
【0029】チップ搬送無端ベルト11は、板状チップ
14を搬送するためのものであって、板状チップ14の
厚さW1 より薄い厚さW2 を有するゴム等の薄板15が
無端のリング状に形成されて製作されており、板状チッ
プ14の外形形状より大きな貫通穴11aが所定の間隔
であけられている。チップ搬送無端ベルト11は、離間
して配設された駆動プーリ16及び被駆動プーリ18に
巻き掛けられ、駆動プーリ16には駆動モータ19の回
転軸が接続されている。該駆動モータ19を回転させて
駆動プーリ16及び被駆動プーリ18を矢印E方向に回
転させ、チップ搬送無端ベルト11を矢印F方向に走行
させるようになっている。
【0030】一対の無端洗浄ベルト12は、チップ搬送
無端ベルト11によって搬送される板状チップ14を洗
浄するためのものであって、チップ搬送無端ベルト11
と平行に配設された第1洗浄ベルト20及び第2洗浄ベ
ルト21とから構成されており、第1洗浄ベルト20は
駆動モータ22の回転軸が連結され矢印G方向に回転す
る駆動プーリ23と2つの被駆動プーリ24に巻き掛け
られ、リング状のチップ搬送無端ベルト11の内側か
つ、チップ搬送無端ベルト11の長さよりわずかに短く
されて配設されており、チップ搬送無端ベルト11の下
方で矢印I方向に走行するようになっている。
【0031】第2洗浄ベルト21は、駆動モータ25の
回転軸が連結され矢印H方向に回転する駆動プーリ26
と被駆動プーリ28に巻き掛けられ、チップ搬送無端ベ
ルト11を挟んで第1洗浄ベルト20と対向してチップ
搬送無端ベルト11の外側に配設されており、該駆動モ
ータ25により駆動されて第1洗浄ベルト20の走行速
度と同一速度かつ、対向する面が同一方向に矢印J方向
に走行するようになっている。
【0032】第1洗浄ベルト20と第2洗浄ベルト21
の表面には、無数の洗浄毛20a,21aが全面にわた
って植設して形成され、該洗浄毛20a,21aを板状
チップ14に接触させて洗浄するように構成され、また
対向する第1洗浄ベルト20と第2洗浄ベルト21との
距離Sは、板状チップ14の厚さW1 と略同じ寸法に設
定されている。
【0033】第1洗浄ベルト20と第2洗浄ベルト21
の走行速度は、チップ搬送無端ベルト11の走行速度と
は異なる速度に設定されて相対速度を有しており、例え
ば図3にベクトルの矢印で示すように、チップ搬送無端
ベルト11の走行速度は第1洗浄ベルト20と第2洗浄
ベルト21の走行速度の略2倍の速度とされ、同方向に
走行するようになっている。なお、走行速度は、上記の
速度に限定する必要はなく、走行方向も含めて異物除去
に最適な速度とすることができる。
【0034】第2洗浄ベルト21の上流側には、整列さ
せて矢印C方向に搬送される板状チップ14を吸着して
矢印D方向に搬送してチップ搬送無端ベルト11の貫通
穴11a内に供給する搬入装置29が、また第2洗浄ベ
ルト21の下流側には、洗浄後の板状チップ14を吸着
して矢印K,L,M方向に搬送して次工程に供給する搬
出装置30が配設されている。
【0035】一対のノズル13は、板状チップ14に清
浄圧縮空気を吹き付けて、異物を除去すると共に乾燥さ
せるためのものであって、第2洗浄ベルト21の下流側
に配設されており、一方のノズル13は、チップ搬送無
端ベルト11の上方に配設されて該チップ搬送無端ベル
ト11によって矢印F方向に搬送される板状チップ14
の上面14aに向けて清浄圧縮空気を勢いよく噴出する
ようになっている。他方のノズル13は、搬出装置30
の近くに配設されており、該搬出装置30に吸着されて
搬出される板状チップ14の下面14bに向けて清浄圧
縮空気を勢いよく噴出するようになっている。
【0036】また、チップ搬送無端ベルト11及び第1
洗浄ベルト20の返送側(図1及び図2において下方)
には、該チップ搬送無端ベルト11及び第1洗浄ベルト
20に向けて洗浄ノズル31,32が配設されていて、
該洗浄ノズル31,32から清浄な洗浄水33を吐出し
てチップ搬送無端ベルト11及び第1洗浄ベルト20に
付着した異物を除去して洗浄するように構成されてい
る。
【0037】本発明に係る第2実施例の板状チップの表
面洗浄装置50は、図6において、一対の無端洗浄ベル
ト12の代わりに一対のカップブラシ51,52が円環
に形成され水平面内で回転走行するチップ搬送無端ベル
ト61を挟み、対向して配設されている。一対のカップ
ブラシ51(小径),52(大径)は、夫々矢印O方向
に回転する軸53,54の端部に円板55,56が固定
されており、該円板55,56の軸53,54と反対側
の表面には、無数の洗浄毛55a,56aが全面にわた
って植設して形成されて洗浄面が設けられており、該洗
浄面をチップ搬送無端ベルト11と平行にして挟み、対
向して配設されている。円板55,56の対向する洗浄
面の距離は、第1実施例の板状チップの表面洗浄装置1
0と同様に、板状チップ14の厚さと略同じ寸法に設定
されている。
【0038】また板状チップ14をチップ搬送無端ベル
ト61に搭載するために矢印P,Qの如く上下動すると
共に矢印Rの如く旋回するチップ搬送ユニット62と、
板状チップ14をチップ搬送無端ベルト61から取り出
すために矢印P,Qの如く上下動すると共に矢印Rの如
く旋回するチップ搬送ユニット63と、矢印S又はTの
如く洗浄圧縮空気を板状チップ14の表面14a,裏面
14bに夫々吹き付ける乾燥ユニット64と、ブラシ洗
浄が完了した板状チップ14からの映像を矢印Uの如く
受けて撮影するCCDカメラ65とが配設されている。
【0039】そして本発明方法(請求項1)は、表面に
無数の洗浄毛20a,21aを有する一対の洗浄ブラシ
12の洗浄面を互いに対向させ板状チップ14の厚さW
1 と略同じ寸法の隙間Sを持たせて配置し、回転中の一
対の前記洗浄ブラシ12の前記洗浄面の間に前記板状チ
ップ14の表裏面14a,14bの全体を露出させた状
態で前記洗浄面の走行速度と異なる速度で前記板状チッ
プ14を搬送し、前記洗浄ブラシ12の前記洗浄毛20
a,21aを前記板状チップ14の前記表裏面14a,
14bの全体に接触させて前記板状チップ14の前記表
裏面14a,14bに付着した異物を除去する方法であ
る。
【0040】また、本発明方法(請求項2)は、表面に
無数の洗浄毛20a,21aを有する一対の洗浄ブラシ
12の洗浄面を互いに対向させ板状チップ14の厚さW
1 と略同じ寸法の隙間Sを持たせて配置し、回転中の一
対の前記洗浄ブラシ12の前記洗浄面の間に前記板状チ
ップ14の表裏面14a,14bの全体を露出させた状
態で前記洗浄面の走行速度と異なる速度で前記板状チッ
プ14を搬送し、前記洗浄ブラシ12の前記洗浄毛20
a,21aを前記板状チップ14の前記表裏面14a,
14bの全体に接触させて前記板状チップ14の前記表
裏面14a,14bに付着した異物を除去した後、前記
板状チップ14の前記表裏面14a,14bに清浄圧縮
空気を吹き付けて異物を除去すると共に乾燥させる方法
である。
【0041】また、本発明方法(請求項3)は、表面に
無数の洗浄毛20a,21aを有する一対の無端洗浄ベ
ルト12を前記表面間の距離Sが板状チップ14の厚さ
1 と略同じ寸法の隙間となるように対向させて配置
し、対向する前記表面である洗浄面同士が同一方向に移
動するように走行させると共に、板状チップ14の外形
形状より大きな貫通穴11aが形成され前記板状チップ
14の厚さW 1 より薄い厚さを有する薄板15がリング
状に形成されたチップ搬送無端ベルト11の上下面を前
記無端洗浄ベルト12の対向する一対の前記洗浄面で挟
み込むように前記無端洗浄ベルト12の前記隙間の間に
前記チップ搬送無端ベルト11を配設し、前記板状チッ
プ14を前記貫通穴11a内に収納し、かつ前記チップ
搬送無端ベルト11の下方に配設された前記無端洗浄ベ
ルト20の前記洗浄面上に搭載して前記板状チップ14
の表裏面14a,14bの全体を前記チップ搬送無端ベ
ルト11から露出させた状態で前記チップ搬送無端ベル
ト11を前記無端洗浄ベルト12の走行速度と異なる速
度で走行させて前記板状チップ14を搬送し、前記無端
洗浄ベルト12の前記洗浄毛20a,21aを前記板状
チップ14の前記表裏面14a,14bの全体に接触さ
せて前記板状チップ14の前記表裏面14a,14bに
付着した異物を除去する方法である。
【0042】また、本発明方法(請求項4)は、請求項
3に記載の方法であって、対向して同一方向に走行する
前記無端洗浄ベルト12の前記洗浄毛20a,21aを
前記表裏面14a,14bの全体が前記チップ搬送無端
ベルト11から露出した状態で搬送される前記板状チッ
プ14の前記表裏面14a,14bの全体に接触させて
前記板状チップ14の前記表裏面14a,14bに付着
した異物を除去した後、前記板状チップ14の前記表裏
面14a,14bに清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除
去すると共に乾燥させる方法である。
【0043】また、本発明方法(請求項5)は、軸5
3,54の端部に固定された円板55,56の前記軸5
3,54と反対側の表面に無数の洗浄毛55a,56a
を有する洗浄面が設けられた一対のカップブラシ51,
52を、前記洗浄面間の距離Sが板状チップ14の厚さ
1 と略同じ寸法の隙間となるように対向させて配置し
て前記軸53,54を中心として回転させると共に、板
状チップ14の外形形状より大きな貫通穴11aが形成
され前記板状チップ14の厚さW1 より薄い厚さを有す
る薄板15がリング状に形成されたチップ搬送無端ベル
ト11の上下面を、前記カップブラシ51,52の対向
する一対の前記洗浄面で挟み込むように前記カップブラ
シ51,52の前記隙間の間に前記チップ搬送無端ベル
ト11を配設し、前記板状チップ14を前記貫通穴11
a内に収納し、かつ前記チップ搬送無端ベルト11の下
方に配設された前記カップブラシ52の前記洗浄面上に
搭載して前記板状チップ14の表裏面14a,14bの
全体を前記チップ搬送無端ベルト11から露出させた状
態で前記チップ搬送無端ベルト11を前記洗浄面の走行
速度と異なる速度で走行させて前記板状チップ14を搬
送し、前記カップブラシ51,52の前記洗浄毛55
a,56aを前記板状チップ14の前記表裏面14a,
14bの全体に接触させて前記板状チップ14の前記表
裏面14a,14bに付着した異物を除去する方法であ
る。
【0044】また、本発明方法(請求項6)は、請求項
5に記載の方法であって、対向して回転する一対の前記
カップブラシ51,52の前記洗浄毛55a,56aを
前記表裏面14a,14bの全体が前記チップ搬送無端
ベルト61から露出した状態で搬送される前記板状チッ
プ14の前記表裏面14a,14bの全体に接触させて
前記板状チップ14の前記表裏面14a,14bに付着
した異物を除去した後、前記板状チップ14の前記表裏
面14a,14bに清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除
去すると共に乾燥させる方法である。
【0045】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。第1実施例の板状チッ
プの表面洗浄装置10は、図1及び図3において、洗浄
ノズル31,32から清浄な洗浄水33をチップ搬送無
端ベルト11及び第1洗浄ベルト20に向けて吐出し、
該チップ搬送無端ベルト11及び第1洗浄ベルト20に
付着した異物等を除去して洗浄する。該洗浄水33によ
る洗浄作業は、板状チップ14の洗浄作業中は連続して
行われており、常に清浄なチップ搬送無端ベルト11及
び第1洗浄ベルト20が板状チップ14の洗浄作業に使
用される。
【0046】駆動モータ19を回転させ、駆動プーリ1
6及び被駆動プーリ18を矢印E方向に回転させてチッ
プ搬送無端ベルト11を矢印F方向に走行させ、また駆
動モータ22を回転させ、駆動プーリ23と2つの被駆
動プーリ24を矢印G方向に回転させて第1洗浄ベルト
20を矢印I方向に走行させると共に、駆動モータ25
を回転させ、駆動プーリ26と被駆動プーリ28を矢印
H方向に回転させて第2洗浄ベルト21を第1洗浄ベル
ト20の走行速度と同一速度かつ、対向する面が同一方
向に矢印J方向に走行させる。なお、図示の実施例にお
いては、チップ搬送無端ベルト11の走行速度は、第1
洗浄ベルト20及び第2洗浄ベルト21の走行速度の略
2倍の速度とされている。
【0047】ここで、整列させて矢印C方向に搬送され
る板状チップ14を搬入装置29で吸着し、矢印D方向
に搬送してチップ搬送無端ベルト11の貫通穴11a内
の第1洗浄ベルト20上に積載して供給するが、チップ
搬送無端ベルト11の薄板15の厚さW2 は、板状チッ
プ14の厚さW1 より薄いので、板状チップ14の上面
14a及び下面14bは、その全面がチップ搬送無端ベ
ルト11から露出した状態となっている。
【0048】図3及び図4において、チップ搬送無端ベ
ルト11は第1洗浄ベルト20及び第2洗浄ベルト21
の略2倍の速度で走行しているので、相対的にはチップ
搬送無端ベルト11が第1洗浄ベルト20及び第2洗浄
ベルト21に対してチップ搬送無端ベルト11の走行速
度の1/2の速度で矢印F方向に走行していることにな
る。この結果、第1洗浄ベルト20上に積載された板状
チップ14は、後端面14cが貫通穴11aの進行方向
後端面11bに当接して押圧され、矢印F方向に搬送さ
れる。また、後端面14cと貫通穴11aの進行方向後
端面11bとは完全に密着した状態で搬送されるので、
板状チップ14の向きが規制されて位置決めされた状態
で搬送される。
【0049】また図4及び図5において、大きさの異な
る板状チップ14が供給されても、チップ搬送無端ベル
ト11の貫通穴11aの大きさは、搬送が想定される最
大の板状チップ14の外形寸法より大きく設定されてい
るので、必ず貫通穴11a内に収納することができ、ま
た上記したように、後端面14cと貫通穴11aの進行
方向後端面11bとが密着した状態で搬送されるので、
板状チップ14の大きさが変更されても同一のチップ搬
送無端ベルト11を使用して何ら問題なく、かつ確実に
板状チップ14を位置決めしながら搬送することがで
き、従って搬出装置30により板状チップ14を吸着、
搬出する際に板状チップ14の角度を補正することな
く、正規の状態で搬送することができる。
【0050】板状チップ14が第2洗浄ベルト21の位
置まで搬送されると、上面14a及び下面14bの全面
がチップ搬送無端ベルト11から露出した状態となって
いる板状チップ14は、第1洗浄ベルト20及び第2洗
浄ベルト21に挟持された状態となり、上面14aは第
2洗浄ベルト21の洗浄毛21aに、また下面14bは
第1洗浄ベルト20の洗浄毛20aに接触して擦られ、
板状チップ14に付着している異物(図示せず)が除去
されて洗浄される。また第1洗浄ベルト20及び第2洗
浄ベルト21は、同一速度で同一方向に走行しているの
で、板状チップ14には、上面14a及び下面14bと
も同一方向に同一大きさの力が作用し、貫通穴11a内
で暴れることはなく、安定して搬送される。
【0051】第1洗浄ベルト20及び第2洗浄ベルト2
1による洗浄が終了すると、第1洗浄ベルト20に積載
されチップ搬送無端ベルト11により搬送されている板
状チップ14の上面14aに向けてノズル13から清浄
圧縮空気を勢いよく噴出して異物を除去すると共に乾燥
させる。次いで、搬出装置30により板状チップ14を
吸着して矢印K方向に持ち上げて矢印L方向に搬送しな
がら、下面14bに向けてノズル13から清浄圧縮空気
を勢いよく噴出して下面14bを乾燥させた後、矢印M
方向に搬送して次工程に供給する。
【0052】第2実施例の板状チップの表面洗浄装置5
0は、図6において、板状チップ14をチップ搬送無端
ベルト61の貫通穴61a内に搬送ユニット62により
収納してチップ搬送無端ベルト61に積載し、チップ搬
送無端ベルト61を矢印F方向に水平面内で、回転、停
止を繰り返すピッチ送りにより回転走行させ、また一対
のカップブラシ51,52をチップ搬送無端ベルト61
が停止した際に矢印O方向に夫々回転させる。なお実際
には、板状チップ14は、下側のカップブラシ52の洗
浄毛56a上に載置される。そして、チップ搬送無端ベ
ルト61を矢印F方向に水平面内で回転走行させて板状
チップ14の上面14a及び下面14bの全体をチップ
搬送無端ベルト61から露出させた状態で矢印F方向
に、走行、停止を交互に行うピッチ送りにより搬送す
る。
【0053】板状チップ14が一対のカップブラシ5
1,52が対向する位置に達すると、チップ搬送無端ベ
ルト61は、洗浄時間に対応した時間停止し、その停止
時間内において一対のカップブラシ51,52が常時回
転し、板状チップ14の上面14aは洗浄毛55aに、
また下面14bは洗浄毛56aに接触して擦られ、板状
チップ14に付着していた異物が除去されて洗浄され
る。なおカップブラシ51,52の回転速度及び回転方
向を任意に設定又は変更することにより、各種の条件で
板状チップ14を洗浄することができる。
【0054】洗浄後の板状チップ14は、更に搬送され
て表面14aに向けて乾燥ユニット64から清浄圧縮空
気を勢いよく矢印Sの如く噴出して異物を除去すると共
に乾燥させる。次いで、搬送ユニット63により板状チ
ップ14を持ち上げて搬出し、裏面14bに向けて清浄
圧縮空気を勢いよく矢印Tの如く噴出して裏面14bを
乾燥させた後、次工程に供給される。
【0055】なお、第1実施例においては、チップ搬送
無端ベルトの走行速度は、第1洗浄ベルト及び第2洗浄
ベルトの略2倍の速度で同一方向に走行しているものと
して説明したが、チップ搬送無端ベルト及び第1洗浄ベ
ルト、第2洗浄ベルトの走行速度はこれに限定されるも
のではなく、任意の速度とすることができ、またチップ
搬送無端ベルトと第1洗浄ベルト、第2洗浄ベルトの走
行方向が逆方向であってもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は、上記のように回転する一対の
洗浄ブラシの洗浄面を互いに対向させて配置し、該洗浄
面の間を板状チップの表裏面の全体を露出させた状態で
搬送して洗浄毛を板状チップの表裏面の全体に接触さ
せ、付着した異物を除去するようにしたので、板状チッ
プの未洗浄箇所をなくして表面全体から異物を除去する
ことができるという効果がある。
【0057】また上記洗浄に加えて、洗浄ブラシで洗浄
された後の板状チップの表裏面に清浄圧縮空気を吹き付
けて異物を除去すると共に乾燥させるようにしたので、
より確実に異物を除去して板状チップのクリーン度を向
上させ、また特別の乾燥工程を配設することなく、乾燥
処理された板状チップを次工程に供給することができる
という効果がある。
【0058】更には、一対の無端洗浄ベルトを板状チッ
プの厚さと略同じ寸法だけ離間させて洗浄面同士の間に
隙間を持たせて配置し、該隙間に貫通穴が形成されチッ
プ搬送無端ベルトを無端洗浄ベルトと異なる速度で走行
させ、貫通穴内に表裏面の全体を露出させた状態で板状
チップを収納して搬送して無端洗浄ベルトの洗浄毛を表
裏面の全体に接触させて付着した異物を除去するように
したので、異物の付着状況に応じて無端洗浄ベルトとチ
ップ搬送無端ベルトの走行速度を変化させて異物除去に
必要な洗浄時間を変更し、容易に洗浄の必要時間を確保
することができる効果があり、またこの結果確実に異物
を除去することができるという効果が得られる。
【0059】また一対のカップブラシの洗浄面を対向さ
せ、板状チップの厚さと略同じ寸法だけ離間させて配置
し、該洗浄面間に貫通穴内に板状チップが収納されたチ
ップ搬送無端ベルトを水平面内で回転走行させ、カップ
ブラシの洗浄毛を板状チップに接触させて異物を除去す
るようにしたので、板状チップを清浄にして異物による
後工程への影響を皆無とし、高性能の半導体素子を製作
することができるという効果がある。
【0060】更には、上記洗浄に加え、板状チップの表
裏面に清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除去すると共に
乾燥させるようにしたので、更にクリーン度を向上させ
て高性能の半導体素子を製作することができるという効
果がある。
【0061】また板状チップの厚さと略同一の厚さの薄
板で製作されたチップ搬送無端ベルトに板状チップの外
形形状より大きな貫通穴を設け、該貫通穴内に板状チッ
プを収納して搬送するようにしたので、特別な板状チッ
プの保持機構を不要化して洗浄装置の構造を簡単にし
得、洗浄装置を極めて安価に製作することができ、かつ
板状チップに挟持力等の力を作用させることなく搬送す
ることができる効果があり、またこの結果板状チップに
微細な割れ(ピット)や部分的な割れ(チッピング)を
生じさせることなく搬送できるようになり、半導体素子
の性能を高性能に維持することができるという効果が得
られる。
【0062】更には、上記構成により、板状チップの大
きさが変更されても、チップ搬送無端ベルト等を板状チ
ップの大きさに合わせて変更する必要をなくすことがで
き、単に板状チップを貫通穴内に収納するだけで該板状
チップを保持することができる効果があり、またこの結
果段取り替えに要する時間が不要となり、効率よく板状
チップを洗浄することができるという効果がある。
【0063】またチップ搬送無端ベルトを板状チップの
厚さと略同一の厚さの薄板で製作し、該薄板にあけられ
た貫通穴内に板状チップを収納するようにしたので、板
状チップの表裏面の全体をチップ搬送無端ベルトから露
出させた状態で搬送することができるという効果があ
り、またこの結果チップ搬送無端ベルトを上下から挟み
込むように配設された一対の無端洗浄ベルトを板状チッ
プの表裏面の全体に接触させて付着した異物を完全に除
去することができるという効果がある。
【0064】更には、チップ搬送無端ベルトを板状チッ
プの厚さと略同一の厚さの薄板で製作し、該薄板にあけ
られた貫通穴内に板状チップを収納して板状チップの表
裏面の全体をチップ搬送無端ベルトから露出させた状態
で搬送すると共に、チップ搬送無端ベルトを上下から挟
み込むように配設された一対の無端洗浄ベルト又は一対
のカップブラシを同一方向、かつチップ搬送無端ベルト
とは異なる走行速度で走行させるようにしたので、板状
チップを貫通穴の走行方向前方又は後方の端面に当接さ
せて(どちらの端面に当接するかは、チップ搬送無端ベ
ルトと無端洗浄ベルト又はカップブラシの相対走行速度
による)板状チップの向きも含めて位置決めすることが
できる効果があり、またこの結果洗浄後の板状チップを
次工程に搬送する際に、板状チップの向きを補正する必
要がなくなり、確実に板状チップの表面洗浄装置から取
り出して搬送して、次工程に供給することができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図5は本発明の第1実施例に係り、図
1は板状チップの表面洗浄装置の使用状態を示す斜視図
である。
【図2】板状チップの表面洗浄装置の使用状態を示す正
面図である。
【図3】チップ搬送無端ベルトの貫通穴に収納された板
状チップに無端洗浄ベルトの洗浄毛を接触させて洗浄す
る状態を示し、板状チップ14の厚さW1 とチップ搬送
無端ベルト11の厚さW2 との差を誇張して示す(実際
には略同一の厚さである。)要部拡大縦断面図である。
【図4】小型の板状チップがチップ搬送無端ベルトの貫
通穴に収納されて搬送される状態を示す部分斜視図であ
る。
【図5】大型の板状チップが図4に示すチップ搬送無端
ベルトと同一のチップ搬送無端ベルトの貫通穴に収納さ
れて搬送される状態を示す部分斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係り、板状チップの表面
洗浄装置の使用状態を示す部分斜視図である。
【図7】図7から図9は従来例に係り、図7は板状チッ
プの下方角部が一対の保持プレートに保持され、洗浄ブ
ラシによって洗浄される状態を示す部分縦断面図であ
る。
【図8】板状チップの側面が一対の保持プレートにより
押圧されて保持される状態を示す部分縦断面図である。
【図9】板状チップが保持プレートの貫通穴内に収納さ
れ、下面を保持ピンで支えられて保持される状態を示す
部分縦断面図である。
【符号の説明】
10 板状チップの表面洗浄装置 11 チップ搬送無端ベルト 11a 貫通穴 12 洗浄ブラシの一例たる無端洗浄ベルト 13 ノズル 14 板状チップ 14a 板状チップの表面 14b 板状チップの裏面 15 薄板 20a 洗浄毛 21a 洗浄毛 50 板状チップの表面洗浄装置 51 カップブラシ 52 カップブラシ 53 軸 54 軸 55 円板 55a 洗浄毛 56 円板 56a 洗浄毛 64 乾燥ユニット W1 板状チップの厚さ W2 チップ搬送無端ベルトの厚さ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に無数の洗浄毛を有する一対の洗浄
    ブラシの洗浄面を互いに対向させ板状チップの厚さと略
    同じ寸法の隙間を持たせて配置し、回転中の一対の前記
    洗浄ブラシの前記洗浄面の間に前記板状チップの表裏面
    の全体を露出させた状態で前記洗浄面の走行速度と異な
    る速度で前記板状チップを搬送し、前記洗浄ブラシの前
    記洗浄毛を前記板状チップの前記表裏面の全体に接触さ
    せて前記板状チップの前記表裏面に付着した異物を除去
    することを特徴とする板状チップの表面洗浄方法。
  2. 【請求項2】 表面に無数の洗浄毛を有する一対の洗浄
    ブラシの洗浄面を互いに対向させ板状チップの厚さと略
    同じ寸法の隙間を持たせて配置し、回転中の一対の前記
    洗浄ブラシの前記洗浄面の間に前記板状チップの表裏面
    の全体を露出させた状態で前記洗浄面の走行速度と異な
    る速度で前記板状チップを搬送し、前記洗浄ブラシの前
    記洗浄毛を前記板状チップの前記表裏面の全体に接触さ
    せて前記板状チップの前記表裏面に付着した異物を除去
    した後、前記板状チップの前記表裏面に清浄圧縮空気を
    吹き付けて異物を除去すると共に乾燥させることを特徴
    とする板状チップの表面洗浄方法。
  3. 【請求項3】 表面に無数の洗浄毛を有する一対の無端
    洗浄ベルトを前記表面間の距離が板状チップの厚さと略
    同じ寸法の隙間となるように対向させて配置し、対向す
    る前記表面である洗浄面同士が同一方向に移動するよう
    に走行させると共に、前記板状チップの外形形状より大
    きな貫通穴が形成され前記板状チップの厚さと略同一の
    厚さを有する薄板がリング状に形成されたチップ搬送無
    端ベルトの上下面を前記無端洗浄ベルトの対向する一対
    の前記洗浄面で挟み込むように前記無端洗浄ベルトの前
    記隙間の間に前記チップ搬送無端ベルトを配設し、前記
    板状チップを前記貫通穴内に収納し、かつ前記チップ搬
    送無端ベルトの下方に配設された前記無端洗浄ベルトの
    前記洗浄面上に搭載して前記板状チップの表裏面の全体
    を前記チップ搬送無端ベルトから露出させた状態で前記
    チップ搬送無端ベルトを前記無端洗浄ベルトの走行速度
    と異なる速度で走行させて前記板状チップを搬送し、前
    記無端洗浄ベルトの前記洗浄毛を前記板状チップの前記
    表裏面の全体に接触させて前記板状チップの前記表裏面
    に付着した異物を除去することを特徴とする板状チップ
    の表面洗浄方法。
  4. 【請求項4】 対向して同一方向に走行する前記無端洗
    浄ベルトの前記洗浄毛を前記表裏面の全体が前記チップ
    搬送無端ベルトから露出した状態で搬送される前記板状
    チップの前記表裏面の全体に接触させて前記板状チップ
    の前記表裏面に付着した異物を除去した後、前記板状チ
    ップの前記表裏面に清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除
    去すると共に乾燥させることを特徴とする請求項3に記
    載の板状チップの表面洗浄方法。
  5. 【請求項5】 軸の端部に固定された円板の前記軸と反
    対側の表面に無数の洗浄毛を有する洗浄面が設けられた
    一対のカップブラシを、前記洗浄面間の距離が板状チッ
    プの厚さと略同じ寸法の隙間となるように対向させて配
    置して前記軸を中心として回転させると共に、板状チッ
    プの外形形状より大きな貫通穴が形成され前記板状チッ
    プの厚さと略同一の厚さを有する薄板が円環状に形成さ
    れ水平面内で回転走行するチップ搬送無端ベルトの上下
    面を、前記カップブラシの対向する一対の前記洗浄面で
    挟み込むように前記カップブラシの前記隙間の間に前記
    チップ搬送無端ベルトを配設し、前記板状チップを前記
    貫通穴内に収納し、かつ前記チップ搬送無端ベルトの下
    方に配設された前記カップブラシの前記洗浄面上に搭載
    して前記板状チップの表裏面の全体を前記チップ搬送無
    端ベルトから露出させた状態で前記チップ搬送無端ベル
    トを前記洗浄面の走行速度と異なる速度で走行させて前
    記板状チップを搬送し、前記カップブラシの前記洗浄毛
    を前記板状チップの前記表裏面の全体に接触させて前記
    板状チップの前記表裏面に付着した異物を除去すること
    を特徴とする板状チップの表面洗浄方法。
  6. 【請求項6】 対向して回転する一対の前記カップブラ
    シの前記洗浄毛を前記表裏面の全体が前記チップ搬送無
    端ベルトから露出した状態で搬送される前記板状チップ
    の前記表裏面の全体に接触させて前記板状チップの前記
    表裏面に付着した異物を除去した後、前記板状チップの
    前記表裏面に清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除去する
    と共に乾燥させることを特徴とする請求項5に記載の板
    状チップの表面洗浄方法。
  7. 【請求項7】 板状チップの外形形状より大きな貫通穴
    が設けられ、かつ前記板状チップの厚さと略同一の厚さ
    を有する薄板がリング状に形成され前記貫通穴内に前記
    板状チップを収納して走行し該板状チップを搬送するチ
    ップ搬送無端ベルトと、表面に無数の洗浄毛を有する洗
    浄面で前記チップ搬送無端ベルトを上下から挟み込むと
    共に前記洗浄面間の距離が前記板状チップの厚さと略同
    じ寸法となるように対向させて前記チップ搬送無端ベル
    トと平行に配置され対向する前記洗浄面同士が前記チッ
    プ搬送無端ベルトとは異なる走行速度で同一方向に走行
    する一対の無端洗浄ベルトとを備え、前記板状チップの
    表裏面の全体を前記チップ搬送無端ベルトから露出させ
    た状態で搬送しながら前記表裏面の全体に前記無端洗浄
    ベルトの前記洗浄毛を接触させて前記板状チップの前記
    表裏面に付着した異物を除去するように構成したことを
    特徴とする板状チップの表面洗浄装置。
  8. 【請求項8】 板状チップの外形形状より大きな貫通穴
    が設けられ、かつ前記板状チップの厚さと略同一の厚さ
    を有する薄板がリング状に形成され前記貫通穴内に前記
    板状チップを収納して走行し該板状チップを搬送するチ
    ップ搬送無端ベルトと、表面に無数の洗浄毛を有する洗
    浄面で前記チップ搬送無端ベルトを上下から挟み込むと
    共に前記洗浄面間の距離が前記板状チップの厚さと略同
    じ寸法となるように対向させて前記チップ搬送無端ベル
    トと平行に配置され対向する前記洗浄面同士が前記チッ
    プ搬送無端ベルトとは異なる走行速度で同一方向に走行
    する一対の無端洗浄ベルトと、前記板状チップの表裏面
    に清浄圧縮空気を吹き付ける一対のノズルとを備え、前
    記板状チップの表裏面の全体を前記チップ搬送無端ベル
    トから露出させた状態で搬送しながら前記表裏面の全体
    に前記無端洗浄ベルトの前記洗浄毛を接触させて前記板
    状チップの前記表裏面に付着した異物を除去した後、該
    表裏面に前記ノズルから前記清浄圧縮空気を吹き付けて
    異物を除去すると共に乾燥させるように構成したことを
    特徴とする板状チップの表面洗浄装置。
  9. 【請求項9】 板状チップの外形形状より大きな貫通穴
    が設けられ、かつ前記板状チップの厚さと略同一の厚さ
    を有する薄板が円環状に形成され前記貫通穴内に前記板
    状チップを収納して水平面内で回転走行し該板状チップ
    を搬送するチップ搬送無端ベルトと、軸の端部に固定さ
    れた円板の前記軸と反対側の表面に無数の洗浄毛を有す
    る洗浄面が設けられた一対のカップブラシであって対向
    する前記洗浄面間の距離が前記板状チップの厚さと略同
    じ寸法となるように一対の前記洗浄面を対向させ、かつ
    前記チップ搬送無端ベルトと平行に前記チップ搬送無端
    ベルトを上下方向から挟み込んで配設された一対のカッ
    プブラシとを備え、前記板状チップの表裏面の全体を前
    記チップ搬送無端ベルトから露出させた状態で搬送しな
    がら前記表裏面の全体に前記カップブラシの前記洗浄毛
    を接触させて前記板状チップの前記表裏面に付着した異
    物を除去するように構成したことを特徴とする板状チッ
    プの表面洗浄装置。
  10. 【請求項10】 板状チップの外形形状より大きな貫通
    穴が設けられ、かつ前記板状チップの厚さと略同一の厚
    さを有する薄板が円環状に形成され前記貫通穴内に前記
    板状チップを収納して水平面内で回転走行し該板状チッ
    プを搬送するチップ搬送無端ベルトと、軸の端部に固定
    された円板の前記軸と反対側の表面に無数の洗浄毛を有
    する洗浄面が設けられた一対のカップブラシであって対
    向する前記洗浄面間の距離が前記板状チップの厚さと略
    同じ寸法となるように一対の前記洗浄面を対向させ、か
    つ前記チップ搬送無端ベルトと平行に前記チップ搬送無
    端ベルトを上下方向から挟み込んで配設された一対のカ
    ップブラシと、前記板状チップの表裏面に清浄圧縮空気
    を吹き付ける乾燥ユニットとを備え、前記板状チップの
    表裏面の全体を前記チップ搬送無端ベルトから露出させ
    た状態で搬送しながら前記表裏面の全体に前記カップブ
    ラシの前記洗浄毛を接触させて前記板状チップの前記表
    裏面に付着した異物を除去した後、該表裏面に前記ノズ
    ルから前記清浄圧縮空気を吹き付けて異物を除去すると
    共に乾燥させるように構成したことを特徴とする板状チ
    ップの表面洗浄装置。
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