JP2006015201A - 洗浄装置 - Google Patents

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JP2006015201A JP2004193860A JP2004193860A JP2006015201A JP 2006015201 A JP2006015201 A JP 2006015201A JP 2004193860 A JP2004193860 A JP 2004193860A JP 2004193860 A JP2004193860 A JP 2004193860A JP 2006015201 A JP2006015201 A JP 2006015201A
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Yoshimi Matsumoto
芳見 松元
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Abstract

【課題】 小型で、被洗浄物の汚れをきれいに落とすことができる洗浄装置を提供すること。
【解決手段】 この洗浄装置は、大根Sの葉側を挟持して回転させながら搬送する第1コンベア11および第2コンベア12と、大根Sの搬送方向に略沿って配置されると共に大根Sの根側に接触する回転ブラシ2とを備える。そして、この大根Sを回転させつつ洗浄することができて、大根Sをきれいに洗浄することができる。
【選択図】 図1


Description

この発明は、例えば、大根や人参等の根菜類や、円筒状や横断面多角形状の機械製品等を洗浄する洗浄装置に関する。
従来の洗浄装置は、所定間隔に並設された複数本の洗浄ロールと、この複数本の洗浄ロールの上方に配置された研磨体とを備え、上記複数本の洗浄ロールと上記研磨体との間で、上記洗浄ロールの軸に沿うように、大根等の農作物を配置し、上記複数本の洗浄ロールを回転させて、農作物を搬送しながら農作物の表面を洗浄していた(特開2003−230372号公報:特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の洗浄装置では、上記洗浄ロールの軸と上記農作物の長手方向とは一致しているため、上記洗浄ロールの長さを、上記農作物の長さよりも長くする必要があり、上記洗浄ロールは、大きくなり、高価になっていた。また、上記複数本の洗浄ロールの回転のみで、上記農作物を回転させつつ搬送していたので、上記農作物は、空回りするおそれがあって、上記農作物の全周(全体)をきれいに洗浄できなかった。そして、上記農作物の全周をきれいに洗浄するために、多くの上記洗浄ロールが必要であった。
このように、従来の洗浄装置では、大型になって、移動が不便で、より広い作業スペースを必要としていた。しかも、農作物の(泥等の)汚れをきれいに落とすことができなかった。
特開2003−230372号公報
そこで、この発明の課題は、小型で、被洗浄物の汚れをきれいに落とすことができる洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の洗浄装置は、
被洗浄物の一端側を挟持して回転させながら一方向に搬送する搬送手段と、
上記被洗浄物の搬送方向に略沿って回転軸が配置されると共に上記被洗浄物の他端側に接触する回転ブラシと
を備えることを特徴としている。
この発明の洗浄装置によれば、上記搬送手段は、上記被洗浄物の一端側を挟持して回転させながら搬送し、上記回転ブラシは、上記被洗浄物の他端側に接触するので、上記被洗浄物を回転させつつ洗浄することができて、上記被洗浄物の外周面の全体を確実に洗浄することができる。また、上記回転ブラシは、上記回転軸が上記被洗浄物の搬送方向に略沿って配置されるので、上記回転ブラシは、上記被洗浄物の長手方向(軸方向)に対して略垂直に配置されることになり、さらに、上記被洗浄物を回転させつつ洗浄するので、上記回転ブラシの長手方向の寸法(全長)を短くでき、上記回転ブラシの数量を少なくできて、上記回転ブラシの小型化とコストダウンを図ることができる。また、上記被洗浄物の搬送方向に略沿って配置された上記回転ブラシにて、上記被洗浄物を回転させつつ洗浄するので、上記回転ブラシを、上記被洗浄物の周方向および長手方向に沿って、接触させて洗浄することができて、洗浄効果が大きくなる。
したがって、小型で、上記被洗浄物の汚れをきれいに落とすことができる洗浄装置を実現できる。
また、一実施形態の洗浄装置では、
上記回転ブラシを上記回転軸回りに回転させる回転ブラシ駆動手段と、
上記回転ブラシを上記搬送手段に接近ないし離間させるように往復移動させる回転ブラシ往復移動手段と
を備えている。
この一実施形態の洗浄装置によれば、上記回転ブラシを回転させつつ往復移動させるので、上記被洗浄物の全長を確実に洗浄できる。しかも、上記回転ブラシの外径を小さくでき、かつ、上記回転ブラシの数量を少なくできて、一層の小型化とコストダウンを図ることができる。
また、一実施形態の洗浄装置では、
上記搬送手段は、
走行面が対向するように配置される一対のコンベアと、
上記一対のコンベアの対向する走行面を同じ方向に走行させるコンベア駆動手段と、
上記一対のコンベアの走行面の走行速度を相違させるように制御するコンベア速度制御手段と
を備えている。
この一実施形態の洗浄装置によれば、簡単な構成にて、上記被洗浄物を確実に回転しつつ搬送できる。
また、一実施形態の洗浄装置では、
上記回転ブラシ往復移動手段は、
上記回転ブラシが取り付けられる四節リンク機構と、
この四節リンク機構の一辺部に取り付けられると共に上記回転ブラシを上記搬送手段に接近ないし離間させるように揺動させるクランク機構と
を備えている。
この一実施形態の洗浄装置によれば、簡単な構成にて、上記回転ブラシを上記搬送手段に接近ないし離間させるように往復移動できる。
また、一実施形態の洗浄装置では、
上記一対のコンベアは、それぞれ、原動歯車と、従動歯車と、上記原動歯車および上記従動歯車に懸架されたチェーンとを備え、
上記コンベア速度制御手段は、
上記一方のコンベアの原動歯車に接続された原動側の非円形歯車と、
この一方のコンベアの非円形歯車に非対称に噛み合うと共に上記他方のコンベアの原動歯車に接続された従動側の非円形歯車と
を備えている。
この一実施形態の洗浄装置によれば、簡単な構成にて、上記一対のコンベアの走行面の走行速度を相違させて、上記被洗浄物を回転しつつ搬送できる。例えば、上記被洗浄物を正逆方向に回転できて、上記被洗浄物の汚れを確実に落とすことができる。
また、一実施形態の洗浄装置では、上記非円形歯車は、楕円歯車であり、上記一方のコンベアに接続された非円形歯車の最小半径部と、上記他方のコンベアに接続された非円形歯車の最大半径部とが、噛み合っている。
この一実施形態の洗浄装置によれば、上記一方のコンベアの楕円歯車の最小半径部と、上記他方のコンベアの楕円歯車の最大半径部とが、噛み合っているとき、上記一方のコンベアに対する上記他方のコンベアの減速比は最大となり、上記一方のコンベアの楕円歯車の最大半径部と、上記他方のコンベアの楕円歯車の最小半径部とが、噛み合っているとき、上記一方のコンベアに対する上記他方のコンベアの減速比は最小となる。したがって、上記一方のコンベアの速度に対する上記他方のコンベアの速度を漸減漸増できて、上記被洗浄物を、正逆方向に、円滑にかつ効率よく、回転できる。
この発明の洗浄装置によれば、上記搬送手段は、上記被洗浄物の一端側を挟持して回転させながら搬送し、上記回転ブラシは、上記被洗浄物の他端側に接触するので、上記被洗浄物を回転させつつ洗浄することができて、上記被洗浄物の汚れをきれいに落とすことができる。また、上記回転ブラシは、上記被洗浄物の搬送方向に略沿って配置されるので、上記回転ブラシを短くできて、小型化を図ることができる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1〜図3は、この発明の洗浄装置の一実施形態を示し、図1は平面図を示し、図2は側面図を示し、図3は正面図を示している。この洗浄装置は、本体フレーム3と、この本体フレーム3に取り付けられると共に被洗浄物Sの一端側を挟持して回転させながら一方向に搬送する搬送手段1と、上記被洗浄物Sの搬送方向に略沿って回転軸が配置されように上記本体フレーム3に取り付けられると共に上記被洗浄物Sの他端側に接触する円柱状の回転ブラシ2とを備え、上記被洗浄物Sを回転させながら洗浄する。
上記被洗浄物Sは、例えば、大根や人参等の根菜類や、円筒状や横断面多角形状の機械製品等であり、この第1の実施形態では、大根を示し、上記被洗浄物Sの一端側とは、大根の葉の部分であり、上記被洗浄物Sの他端側とは、大根の根の部分である。
上記搬送手段1は、走行面が対向するように配置される一対の第1コンベア11および第2コンベア12を備え、上記第1コンベア11および上記第2コンベアは、上記本体フレーム3の前部で、かつ、上記本体フレーム3の左右方向に走行するように取り付けられ、上記第1コンベア11は、上記第2コンベア12の下側に位置する。なお、上記本体フレーム3の前側とは、図1で右側をいい、上記本体フレーム3の左右方向とは、図1で上下方向をいう。
図3に示すように、上記第1コンベア11は、原動歯車11aと、従動歯車11bと、上記原動歯車11aおよび上記従動歯車11bに懸架されたチェーン11cと、このチェーン11cの上部を弾発的に支持する複数のスプリング部11dとを備える。上記第2コンベア12は、原動歯車12aと、従動歯車12bと、上記原動歯車12aおよび上記従動歯車12bに懸架されたチェーン12cとを備える。上記第1コンベア11のチェーン11cの上部および上記第2コンベア12のチェーン12cの下部は、走行面を形成する。
上記回転ブラシ2は、複数(この第1の実施形態では4つ)あり、各回転ブラシ2の回転軸が上記本体フレーム3の左右方向に沿うように、上記本体フレーム3の内部に配置される。具体的に述べると、上記二つの回転ブラシ2,2が接近するように上下に配置されて一組の回転ブラシを構成し、二組の回転ブラシが、所定間隔をあけて、前後に配置される。
上記回転ブラシ2は、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12の後側に配置される。上記上下の回転ブラシ2,2の間と、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12の間とは、略同一平面にある。すなわち、上記第1コンベア11と上記第2コンベア12とで挟持される上記被洗浄物Sは、上記上下の回転ブラシ2,2の間に位置する。
上記本体フレーム3の左右側部の一方側には、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12の後側に、洗浄前の上記被洗浄物Sを搬入するホッパー4が取り付けられ、上記本体フレーム3の左右側部の他方側には、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12の後側に、洗浄後の上記被洗浄物Sを搬出するシュート5が取り付けられる。すなわち、上記ホッパー4に投入された上記被洗浄物Sは、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12により、上記シュート5に搬出される。
上記第2コンベア12の左右方向(走行方向)の寸法は、上記本体フレーム3の左右幅の寸法に略一致し、上記第1コンベア11の左右方向(走行方向)の寸法は、上記本体フレーム3の左右幅と上記ホッパー4の左右幅とを加えた寸法に略一致している。すなわち、上記被洗浄物Sの他端側を上記ホッパー4に設置したとき、上記被洗浄物Sの一端側は上記第1コンベア11に載置される。そして、上記被洗浄物Sは、上記第1コンベア11にて搬送されてから、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12にて搬送される。
上記本体フレーム3の上部には、上記回転ブラシ2の上側で、かつ、上記回転ブラシ2の回転軸(上記本体フレーム3の左右方向)に沿うように、洗浄液が吐出される第1洗浄管6aが取り付けられる。また、上記本体フレーム3の上部には、上記シュート5の上側で、かつ、上記本体フレーム3の前後方向に沿うように、洗浄液が吐出される第2洗浄管6bが取り付けられる。
上記本体フレーム3の下部には、上記複数の回転ブラシ2の下側に、上記第1洗浄管6aから吐出される洗浄液を受ける第1液受部7aが取り付けられる。また、上記本体フレーム3の下部には、上記シュート5の下側に、上記第2洗浄管6bから吐出される洗浄液を受ける第2液受部7bが取り付けられる。
また、この洗浄装置は、上記回転ブラシ2を回転軸回りに回転させる回転ブラシ駆動手段23と、上記回転ブラシ23を上記搬送手段1に接近ないし離間させるように往復移動させる回転ブラシ往復移動手段24とを備える。
上記回転ブラシ往復移動手段24は、特に図2に示すように、上記回転ブラシ2が取り付けられる四節リンク機構25と、この四節リンク機構25の一辺部25aに取り付けられると共に上記回転ブラシ2を上記搬送手段1に接近ないし離間させるように揺動させるクランク機構26とを備える。
上記回転ブラシ駆動手段23は、図4の平面図、図5の側面図および図6の正面図に示すように、駆動源となるエンジン30と、このエンジン30の駆動力を上記回転ブラシ2に順次伝達するベルト伝達部およびチェーン伝達部とを備える。
上記エンジン30は、上記ホッパー4の後側で、上記本体フレーム3の下部に取り付けられている。上記エンジン30の駆動軸には、第1プーリ41が取り付けられ、この第1プーリ41には、(Vベルト等の)ベルト43を介して、第2プーリ42が接続される。すなわち、上記第1プーリ41、上記第2プーリ42および上記ベルト43等にて上記ベルト伝達部を構成する。
上記第2プーリ42には、第1スプロケット101が取り付けられ、この第1スプロケット101には、第1チェーン131を介して、第2スプロケット102が接続される。この第2スプロケット102には、第3スプロケット103および第4スプロケット104が取り付けられる。
上記第3スプロケット103は、第3チェーン133に噛み合い、この第3チェーン133は、第7スプロケット107および第9スプロケット109に懸架される。また、この第3チェーン133は、第8スプロケット108および第11スプロケット111に吊り持ちされる。上記第9スプロケット109は、第5チェーン135を介して、第10スプロケット110に接続される。上記第9スプロケット109は、後方上部の回転ブラシ2の回転軸に取り付けられ、上記第10スプロケット110は、前方上部の回転ブラシ2の回転軸に取り付けられている。
上記第4スプロケット104は、第2チェーン132を介して、第5スプロケット105に接続される。この第5スプロケット105は、第4チェーン134を介して、第6スプロケット106に接続される。上記第5スプロケット105は、後方下部の回転ブラシ2の回転軸に取り付けられ、上記第6スプロケット106は、前方下部の回転ブラシ2の回転軸に取り付けられている。
そして、図5に示すように、上記第2、第3、第4スプロケット102,103,104の矢印方向の回転により、上記第2、第3、第4、第5チェーン132,133,134,135は、矢印方向に走行し、上記上方の回転ブラシ2,2は、矢印方向(時計回り方向)に回転し、上記下方の回転ブラシ2,2は、矢印方向(反時計回り方向)に回転する。要するに、上記上下の回転ブラシ2,2は、反対方向に回転する。
すなわち、上記第1スプロケット101〜上記第11スプロケット111、上記第1チェーン131〜上記第5チェーン135等にて上記チェーン伝達部を構成する。
上記複数の回転ブラシ2は、一体に、取付フレーム8に回転可能に取り付けられている。この取付フレーム8は、前後左右一対の揺動アーム9を介して、上記本体フレーム3の下部に取り付けられている。上記揺動アーム9は、上記本体フレーム3および上記取付フレーム8に枢結されている。すなわち、上記本体フレーム3、上記取付フレーム8および上記揺動アーム9等にて上記四節リンク機構25を構成し、上記取付フレーム8(上記回転ブラシ2)は前後方向に揺動自在になる。
上記第2プーリ42には、第1シャフト51が接続され、この第1シャフト51には、第12スプロケット112が接続され、この第12スプロケット112は、第6チェーン136を介して第13スプロケット113に接続される。この第13スプロケット113は、第1減速機61を介して、第14スプロケット114に接続される。この第14スプロケット114は、第7チェーン137を介して第15スプロケット115に接続される。この第15スプロケット115は、軸棒81に固定され、この軸棒81の左右両端には、カム板82が固定され、このカム板82には、連結棒83の一端が枢結され、この連結棒83の他端は、上記前方の揺動アーム9の中途部に枢結される。
そして、図5に示すように、上記第12スプロケット112の矢印方向の回転により、上記第13、第14、第15スプロケット113,114,115および上記カム板82は、矢印方向に回転し、上記カム板82の回転運動を、上記連結棒83を介して、上記揺動アーム9を前後方向に揺動させる。
すなわち、上記第12スプロケット112〜上記第15スプロケット115、上記第6チェーン136、上記第7チェーン137、上記カム板82、上記連結棒83等にて上記クランク機構26を構成する。
また、上記回転ブラシ駆動手段23の上記ベルト伝達部、および、上記クランク機構26は、上記本体フレーム3に取り付けられ、上記回転ブラシ駆動手段23の上記チェーン伝達部は、上記第1スプロケット101を除いて、上記取付フレーム8に取り付けられている。
このように、図5に示すように、上記クランク機構26は、上記四節リンク機構25の一辺部25a(上記揺動アーム9)を、矢印に示すように前後方向に揺動させて、上記回転ブラシ2および上記取付フレーム8を、実線および仮想線に示すように、前後方向に揺動させる。
図1〜図3に示すように、上記搬送手段1は、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12の対向する走行面を同じ方向に走行させるコンベア駆動手段13と、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12の走行面の走行速度を相違させるように制御するコンベア速度制御手段14とを備える。
上記コンベア駆動手段13は、図7の平面図、図8の側面図および図9の正面図に示すように、駆動源となる上記エンジン30と、このエンジン30の駆動力を上記第1コンベア11および上記第2コンベア12に順次伝達するベルト伝達部およびチェーン伝達部とを備える。
このベルト伝達部は、上記回転ブラシ駆動手段23のベルト伝達部と同じであり、上記第1プーリ41、上記第2プーリ42および上記ベルト43等にて構成される。
上記第2プーリ42に接続された上記第1シャフト51には、第16スプロケット116が接続され、この第16スプロケット116は、第8チェーン138を介して第17スプロケット117に接続される。この第17スプロケット117は、第2減速機62を介して、第18スプロケット118に接続される。この第18スプロケット118は、第9チェーン139を介して第19スプロケット119に接続される。
この第19スプロケット119には、第2シャフト52が接続され、この第2シャフト52の一端側には、上記第1コンベア11の原動歯車11aが接続され、上記第2シャフト52の他端側には、第1非円形歯車71が接続される。
この第1非円形歯車71には、第2非円形歯車72が非対称に噛み合い、この第2非円形歯車72には、第3シャフト53の一端側が接続され、この第3シャフト53の他端側には、上記第2コンベア12の原動歯車12aが接続される。
そして、上記第16、第17スプロケット116,117の回転により、図9に示すように、上記第18、第19スプロケット118,119は、矢印方向に回転し、上記第1非円形歯車71(上記第1コンベア11の原動歯車11a)および上記第2非円形歯車72(上記第2コンベア12の原動歯車12a)は、矢印方向に回転し、上記第1コンベア11は、矢印方向(反時計回り方向)に走行し、上記第2コンベア12は、矢印方向(時計回り方向)に回転する。要するに、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12は、反対方向に回転する。
すなわち、上記第16スプロケット116〜上記第19スプロケット119、上記第8チェーン138、上記第9チェーン139、上記第1非円形歯車71、上記第2非円形歯車72等にて上記チェーン伝達部を構成する。
また、上記コンベア駆動手段13の上記ベルト伝達部および上記チェーン伝達部は、上記本体フレーム3に取り付けられている。
上記第1非円形歯車71および上記第2非円形歯車72は、楕円歯車であり、上記原動側の第1非円形歯車71の最小半径部と、上記従動側の第2非円形歯車72の最大半径部とが、噛み合っている。
そして、上記第1非円形歯車71の最小半径部と、上記第2非円形歯車72の最大半径部とが、噛み合っているとき、上記第1非円形歯車71に対する上記第2非円形歯車72の減速比は最大となって、上記第1コンベア11の走行速度は、上記第2コンベア12の走行速度に対して、最も大きくなる。一方、上記第1非円形歯車71の最大半径部と、上記第2非円形歯車72の最小半径部とが、噛み合っているとき、上記第1非円形歯車71に対する上記第2非円形歯車72の減速比は最小となって、上記第2コンベア12の走行速度は、上記第1コンベア11の走行速度に対して、最も大きくなる。
このように、上記第1コンベア11の速度に対する上記第2コンベア12の速度を漸減漸増できる。すなわち、上記第1非円形歯車71、上記第2非円形歯車72等にて上記コンベア速度制御手段14を構成する。
次に、図1〜図3を用いて、この洗浄装置の使用方法、作用および効果について説明する。
まず、上記エンジン30を駆動させて、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12を走行させると共に、上記回転ブラシ2を回転させながら前後方向に揺動させる。
そして、作業者Tは、上記被洗浄物Sの一端側(葉側)を上記第1コンベア11に載置するように、上記被洗浄物Sの他端側(根側)を上記ホッパー4に投入する。
すると、上記被洗浄物Sは、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12にて上記被洗浄物Sの一端側を上下から挟持されて、搬送される。このとき、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12の走行速度は、上記コンベア速度制御手段14(上記第1非円形歯車71および上記第2非円形歯車72)にて相違されているので、上記被洗浄物Sは、回転する。なお、上記第1コンベア11の上記スプリング部11dによって、上記第1コンベア11の上記チェーン11cの上部は、上記被洗浄物Sの大きさに対応して、下がる。
そして、回転しながら搬送される上記被洗浄物Sは、上記第1洗浄管6aから吐出される洗浄液を浴びながら、上記上下の回転ブラシ2,2の間を通過する。このとき、上記回転ブラシ2は、上記回転ブラシ往復移動手段24によって、前後方向に揺動しているので、上記被洗浄物Sの長手方向の全長に接触する。
その後、上記被洗浄物Sは、上記第1コンベア11および上記第2コンベア12から、上記シュート5に搬出される。このとき、上記被洗浄物Sは、上記第2洗浄管6bから吐出される洗浄液を浴びるので、洗い残しがなく、きれいに洗浄される。
このように、この洗浄装置では、上記被洗浄物Sを回転させつつ洗浄することができて、上記被洗浄物Sの外周面の全体を確実に洗浄することができる。また、上記回転ブラシ2を回転させつつ往復移動させるので、上記被洗浄物Sの全長を確実に洗浄できる。また、上記第1コンベア11の速度に対する上記第2コンベア12の速度を漸減漸増しているので、上記被洗浄物Sを、正逆方向に、円滑にかつ効率よく、回転して、上記回転ブラシ2を上記被洗浄物Sに対して様々な角度から接触させることができる。
また、上記回転ブラシ2は、上記被洗浄物Sの搬送方向に略沿って配置されるので、上記回転ブラシ2は、上記被洗浄物Sの長手方向(軸方向)に対して略垂直に配置されることになり、さらに、上記被洗浄物Sを回転させつつ洗浄するので、上記回転ブラシ2の長手方向の寸法(全長)を短くできる。また、上記回転ブラシ2を回転させつつ往復移動させるので、上記回転ブラシ2の外径を小さくでき、かつ、上記回転ブラシ2の数量を少なくできて、上記回転ブラシ2の小型化とコストダウンを図ることができる。
また、上記被洗浄物Sの搬送方向に略沿って配置された上記回転ブラシ2にて、上記被洗浄物Sを回転させつつ洗浄するので、上記回転ブラシ2を、上記被洗浄物Sの周方向および長手方向に沿って、接触させて洗浄することができて、洗浄効果が大きくなる。
したがって、上記構成の洗浄装置では、小型化および軽量化を図ることができ、かつ、上記被洗浄物Sの汚れをきれいに落とすことができる。
例えば、ほ場で収穫した葉付大根は、出荷する前に洗浄する必要がある。また、天日に晒して乾燥させ、商品にする干し大根もあるが、これも干す前に洗浄する必要がある。このとき、上記洗浄装置を用いると、小型でかつ軽量であるので、ほ場間の移動に便利で、設置および作業スペースも小さくてすむ。
このように、上記洗浄装置では、上記被洗浄物Sを上記一対のコンベア11,12に挟み込むだけで、上記被洗浄物Sを、連続的に、自動で、高能率および高精度に洗浄できる。
なお、この発明は上述の実施形態に限定されない。例えば、上記回転ブラシを、往復移動させないようにしてもよい。また、上記一対のコンベアの対向する走行面を、逆方向に走行させ、または、一方のコンベアの走行面を停止させるようにしてもよい。また、上記回転ブラシを、上記搬送手段に接近ないし離間させるように、前後方向に平行移動させてもよい。また、上記非円形歯車は、楕円歯車以外に、長円歯車等でもよく、または、上記非円形歯車に代えて、大小の歯車を用いてもよい。また、上記一対のコンベアの速度を、漸減漸増しないで、一定になるようにしてもよい。また、この洗浄装置の駆動源として、上記エンジン30の代わりに、電動モータ等を用いてもよく、屋内での作業等に適したものになる。また、上記コンベア駆動手段13および上記回転ブラシ駆動手段23等の駆動手段として、上記ベルト伝達部および上記チェーン伝達部の代わりに、上記エンジン30(または電動モータ等)で油圧ポンプを駆動し、油圧モータ等の油圧機器を用いてもよい。また、洗浄液としては、通常の水、有機溶媒または化学洗浄液等である。
本発明の洗浄装置の一実施形態を示す平面図である。 この洗浄装置を示す側面図である。 この洗浄装置を示す正面図である。 回転ブラシ駆動手段および回転ブラシ往復移動手段を示す平面図である。 回転ブラシ駆動手段および回転ブラシ往復移動手段を示す側面図である。 回転ブラシ駆動手段および回転ブラシ往復移動手段を示す正面図である。 コンベア駆動手段およびコンベア速度制御手段を示す平面図である。 コンベア駆動手段およびコンベア速度制御手段を示す側面図である。 コンベア駆動手段およびコンベア速度制御手段を示す正面図である。
符号の説明
1 搬送手段
11 第1コンベア
11a 原動歯車
11b 従動歯車
11c チェーン
12 第2コンベア
12a 原動歯車
12b 従動歯車
12c チェーン
13 コンベア駆動手段
14 コンベア速度制御手段
2 回転ブラシ
23 回転ブラシ駆動手段
24 回転ブラシ往復移動手段
25 四節リンク機構
25a 一辺部
26 クランク機構
71 第1非円形歯車
72 第2非円形歯車
S 被洗浄物

Claims (5)

  1. 被洗浄物の一端側を挟持して回転させながら一方向に搬送する搬送手段と、
    上記被洗浄物の搬送方向に略沿って回転軸が配置されると共に上記被洗浄物の他端側に接触する回転ブラシと
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の洗浄装置において、
    上記回転ブラシを上記回転軸回りに回転させる回転ブラシ駆動手段と、
    上記回転ブラシを上記搬送手段に接近ないし離間させるように往復移動させる回転ブラシ往復移動手段と
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
  3. 請求項1に記載の洗浄装置において、
    上記搬送手段は、
    走行面が対向するように配置される一対のコンベアと、
    上記一対のコンベアの対向する走行面を同じ方向に走行させるコンベア駆動手段と、
    上記一対のコンベアの走行面の走行速度を相違させるように制御するコンベア速度制御手段と
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
  4. 請求項2に記載の洗浄装置において、
    上記回転ブラシ往復移動手段は、
    上記回転ブラシが取り付けられる四節リンク機構と、
    この四節リンク機構の一辺部に取り付けられると共に上記回転ブラシを上記搬送手段に接近ないし離間させるように揺動させるクランク機構と
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
  5. 請求項3に記載の洗浄装置において、
    上記一対のコンベアは、それぞれ、原動歯車と、従動歯車と、上記原動歯車および上記従動歯車に懸架されたチェーンとを備え、
    上記コンベア速度制御手段は、
    上記一方のコンベアの原動歯車に接続された原動側の非円形歯車と、
    この一方のコンベアの非円形歯車に非対称に噛み合うと共に上記他方のコンベアの原動歯車に接続された従動側の非円形歯車と
    を備えることを特徴とする洗浄装置。
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