JP2003532263A - 空気補助バッテリー用のカソード - Google Patents

空気補助バッテリー用のカソード

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Abstract

(57)【要約】 空気回復アルカリバッテリー(10)用のカソード(80)を開示する。カソード(80)は少なくとも約60重量%のMnOおよび少なくとも約2重量%の疎水性重合体を含む。MnOは実質的に電気化学的合成されたMnOからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、一般的には空気回復バッテリーおよびこれらのバッテリー用のカソ
ードに関するものである。
【0002】 バッテリーは一般的に使用される電気エネルギー供給源である。バッテリーは
、典型的にはアノードと呼ばれる陰電極、および典型的にはカソードと呼ばれる
陽電極を含む。アノードは、酸化され得る活性材料を含み、カソードは還元され
得る活性材料を含む。アノード活性材料はカソード活性材料を還元することがで
きる。アノード材料とカソード材料の直接反応を阻止するために、アノードおよ
びカソードはセパレーターにより相互から電気的に隔離されている。
【0003】 ある装置中でバッテリーを電気エネルギー供給源として使用する場合、アノー
ドとカソードを電気的に接触させ、その装置を通して電子を流し、それぞれの酸
化および還元反応を起こさせ、電力を得る。アノードおよびカソードと接触する
電解質はイオンを含み、そのイオンが電極間のセパレーターを通って流れ、放電
中にバッテリー全体にわたって電荷のバランスを維持する。
【0004】 空気回復バッテリーは、空気の支援を受ける、または空気により復活するバッ
テリーとも呼ばれ、バッテリーのカソードが空気により再生(recharge)されるバ
ッテリーである。空気回復バッテリーは、亜鉛粉末を含むアノード、二酸化マン
ガン(MnO)を含むカソード、および電解質として水酸化カリウムの水溶液
を有することができる。
【0005】 アノードでは、亜鉛が亜鉛酸塩に酸化される。 Zn+4OH → Zn(OH) 2−+2e
【0006】 カソードでは、MnOがマンガンオキシハイドレートに還元される。 MnO+HO+e → MnOOH+OH
【0007】 電池が使用されていない時、または放電速度が十分に低い時、大気中の酸素が
電池に入り、カソードと反応することにより、MnOカソードを再生する。 1/2O+MnOOH−−−→MnO+OH
【0008】 放電速度が高い間は、空気回復バッテリーは、「新しい」(還元されていない)
MnOを還元することにより、通常のアルカリ電池のように作用する。放電速
度が低い、および電流の流れが無い休止期間の間は、「消費された」(還元された
)MnOが、大気中の酸素により新しい状態に回復または再生される。
【0009】 MnOの還元が起こるためには、カソードは電解質で濡れている必要がある
。しかし、バッテリーのカソードは、再生のために酸素がMnOに到達する必
要があるので、電解質で完全に濡れているべきではない。カソードが電解質で完
全に濡れている場合、カソード内部の空気輸送が低下することがあり、MnO の再生が遅くなるか、または完全に停止することがある。
【0010】 本発明は、空気回復バッテリーに使用するカソード、およびこれらのカソード
で製造された空気回復バッテリーを提供する。これらのバッテリーは、高および
低電力用途の両方に有用であり、断続的に使用する用途に特に有用である。
【0011】 一態様では、本発明は、少なくとも約60重量%のMnOおよび少なくとも
約2重量%の疎水性重合体を含むカソードペーストを含む再生可能なカソードを
提供するものである。MnOは、実質的に電気化学的に合成されたMnO
らなる。
【0012】 ここで使用する「再生可能なカソード」とは、還元され、次いでカソードを取り
巻く大気中の酸素により再酸化され得る触媒を含むカソードである。
【0013】 本発明のカソードは、導電性、イオン伝導性、およびガス拡散特性間のバラン
スを維持する。さらに、カソードは比較的緻密な形態のMnOを含むので、こ
れらのカソードは比較的薄くすることができる。本発明のカソードは、例えば従
来のアルカリ電池カソードよりも占有体積が小さいので、より多くの空間をアノ
ード活性材料に使用することができる。空気回復バッテリーに有用であることに
加えて、これらのカソードは金属−空気バッテリーにも有用である。
【0014】 別の態様で、本発明は、(a)空気到達口を有する容器、(b)少なくとも約
60重量%のMnOを含み、MnOが実質的に電気化学的に合成されたMn
からなるカソードペーストを含むカソード、(c)亜鉛を含んでなるアノー
ド、および(d)カソードとアノードの間のセパレーターを包含する空気回復バ
ッテリーを提供するものである。
【0015】 本発明の空気回復バッテリーは、対応する低放電速度のアルカリバッテリーよ
りも長い耐用寿命を有する。さらに、空気回復バッテリーは、金属−空気バッテ
リーよりも活性化された貯蔵寿命が長く、金属−空気バッテリーよりも電力能力
が高い。
【0016】 別の態様で、本発明は、空気回復バッテリーの製造法を提供する。この方法は
、(a)少なくとも60重量%のMnO、炭素および結合剤を混合し、MnO が実質的に電気化学的に合成されたMnOからなるカソードペーストを形成
する工程、(b)カソードペーストを集電体(current collector)上に塗り広げ
てカソードを形成する工程、(c)空気到達口を有する容器中にカソードを挿入
する工程、(d)亜鉛を含むアノード材料を容器中に挿入する工程、および(e
)容器を密封する工程を包含する。
【0017】 さらに別の態様では、本発明は再生可能なカソードの製造法を提供するもので
ある。この方法は、(a)触媒、炭素粒子、および溶剤を混合して混合物を形成
する工程、(b)混合物を疎水性重合体と温度約10℃未満で混合し、ペースト
を形成する工程、(c)ペーストを温度10℃未満で攪拌する工程、および(d
)ペーストを少なくとも約20℃に温め、ペーストをこの温度で混合する工程を
包含する。
【0018】 この方法により、カソードペースト中のすべての成分が均一に混合される。均
一な混合により、良好なカソード性能が強化される。
【0019】 本発明の他の特徴および優位性は、好ましい実施態様の説明および請求項から
明らかになるであろう。
【0020】 本発明のカソードは、空気回復バッテリーに使用できる。本発明のバッテリー
のそれぞれは、少なくとも1個の空気到達口、カソード、アノード、およびカソ
ードとアノード間のセパレーターを包含する。これらのバッテリーは、様々な用
途に有用であり、短時間使用し、使用サイクル間に休止時間を置く装置に特に有
用である。
【0021】 カソードは、活性材料のスラリーまたは寸法的に安定化させた柔らかいかたま
りを先ず形成することにより、製造することができる。一般的に、各成分を0℃
で混合した時にスラリーが形成され、各成分を20℃で混合した時に柔らかいか
たまりが形成される。集電体がニッケルフォーム集電体である場合、スラリーま
たは柔らかいかたまりを使用でき、集電体が拡張金属(「Xmet」)集電体である場
合、柔らかいかたまりが好ましい。ここで使用する用語「スラリー」は、スラリー
と柔らかいかたまりの両方を意味する。
【0022】 ペーストを形成するには、MnOおよび炭素をV−ブレンダー中で混合する
。次いで、粉体混合物を溶剤と共にプラネタリーブレンダー中に入れる。結合剤
を加え、混合物を、冷却して、またはせずに、1〜60分間攪拌する。次いでペ
ーストを集電体上に、以下に説明する様に装填する。
【0023】 あるいは、溶剤、例えば水、および炭素粒子を混合してプレミックスを先ず形
成することもできる。プレミックスを製造する間に、炭素粒子が予め濡らされ、
これによってカソードペーストが確実に十分に混合される。プレミックスをケー
キに成形し、乾燥させる。次いで乾燥したケーキを細かい粉末に粉砕する。この
粉末を追加の溶剤および水と混合する。二酸化マンガンを加え、次いで溶剤をさ
らに追加する。加える毎に混合物を高速度で攪拌する。次に、結合剤、例えばP
TFE(例えばTeflonR)、を加え、混合物を約0℃に冷却する。低温により、
重合体が、フィブリル化されることなく、混合物中に確実に分散される。冷却し
た混合物を真空下で低速度で攪拌する。PTFEを追加し、混合物を再度攪拌す
る。最後に、温度を約20℃に上げ、混合物を真空下で攪拌する。温度を上げる
時、フィブリル化が起こり、混合物の接着−凝集特性を与えることができる。
【0024】 ペーストの最終的な固体含有量は約50〜約80である。スラリーを使用する
場合、スラリーの粘度は好ましくは約1500〜約4000センチポアズである
【0025】 二酸化マンガンは、カソード中の過酸化物を還元し、それによって使用電圧を
増加させる。カソード中のMnOは、好ましくは実質的に電気化学的に合成さ
れたMnO(EMD)からなる。電気化学的に合成された二酸化マンガンは、
他の形態のMnO、例えば化学的に合成された二酸化マンガン(CMD)、よ
りも緻密なので好ましい。密度の増加により、比較的大量のEMDを各カソード
に含むことができる。カソードペーストは60〜91重量%のMnOを含むこ
とができ、その際、カソードペーストの総重量は、EMD、結合剤、炭素、およ
びペーストを集電体上に装填する前に加えられる他のすべての添加剤の組合せ重
量として計算される。例えば、カソードペーストは少なくとも約60重量%、少
なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約85重量%、ま
たは少なくとも約90重量%のEMDを含むことができる。EMDは、例えばKe
rr-McGee Chemical Corp.(Henderson, NV)から購入することができる。
【0026】 ペーストは、伝導性を与えるカーボンブラック粒子も含む。高表面積炭素であ
る炭素粒子は、MnOを再生できるのに有効な量で存在する。カソードペース
トは、約1〜15重量%の炭素粒子を含むことができる。使用可能な様々な種類
の炭素粒子の例には、Black Pearls 2000(Cabot, Billerica, MA)、Vulcan XC-7
2R(Cabot)、Monarch 1300、Shawinigan Black (SAB)(Chevron, San Fransisco,
CA)、Printex、Ketjenblack particles(Akzo Nobel, Chicago, IL)、およびPWA(
Calgon Carbon, Pittsburgh, PA)が挙げられる。
【0027】 結合剤は、MnOの放電が関与する電気化学的反応を妨害することなく、濡
れ防止(すなわち電解質によるカソードの過剰浸漬を制限すること)に十分な量
で存在する。結合剤は、カソードペーストをフィブリル化し、カソードペースト
に接着/凝集特性を与える。カソードペーストは、好ましくは約2〜20重量%
の結合剤、より好ましくは少なくとも約2重量%、3重量%、約4重量%、5重
量%、約6重量%、または7重量%の結合剤を含む。
【0028】 結合剤は、例えば疎水性結合剤、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ポリエチレン、またはポリプロピレンである。
【0029】 カソードペーストは溶剤を含むこともできる。適当な溶剤の例はIsopar(Exxo
n Chemical Company, Houston, TXから市販)、水、アルコール(例えばイソプ
ロピルアルコール)、または水とアルコールの混合物である。Isoparは柔らかい
かたまりの製造に使用でき、水およびアルコールはスラリーまたは柔らかいかた
まりの製造に使用できる。
【0030】 カソードペーストは、カソードの導電性および物理的強度を改良する集電体の
上に装填する。柔らかいかたまりを使用する場合、集電体は、グリッド、メッシ
ュ、または拡張した導電性の金属または金属の組合せ、例えばニッケルメッキし
た鋼(「Xmetと呼ばれる」)、から製造されたスクリーンでよい。グリッドは、カ
ソードと以下に説明するバッテリー容器との電気的接触を改良することができ、
カソードを所望の形状に形成し易くすることができる。スラリーを使用する場合
、集電体はニッケルフォームまたはXmetでよいが、フォームが好ましい。
【0031】 一実施態様では、上記の様にして製造したペーストは、集電体を含む円筒形の
金型中に押し出すか、または射出成形し、管状のカソードを形成することができ
る。あるいは、ペーストをシートに押し出し、次いで金属グリッド上にカレンダ
ー加工することができる。カソードを乾燥させ、次いで再度カレンダー加工する
。次いで、個々のカソードをシートから裁断し、所望の形状に巻き付けることが
できる。カソードは、単層を有する管または多層を管に巻き付けることができる
。上記の方法はすべて、集電体上の活性材料の充填密度がカソード全体にわたっ
て極めて均一なカソードを製造する。
【0032】 完成したカソードの所望の厚さは、それを使用するバッテリーのサイズおよび
形状によって異なる。例えば、AAA電池では、カソードは一般的に厚さが約0
.4mm以下であり、AA電池では、カソードは一般的に厚さが約0.4〜0.
8mmである。CおよびD円筒形電池用のカソードは、一般的にAAAおよびA
A電池用のカソードより厚い。これらのカソードは、標準的なアルカリカソード
より薄いので、比較的大量のアノード材料を電池中に組み込むことができる。ボ
タンおよびプリズム形の電池では、カソードは厚さが約0.4mm〜0.7mm
でよい。
【0033】 空気回復電極を製造するには、導電性、イオン伝導性、およびガス拡散特性間
のバランスを最適化しなければならない。例えば、電解質をはじく性質が強すぎ
るカソードは、電解質の浸透に対して効果的であり、ガス輸送には効果的である
が、イオン伝導性は乏しく、MnOの放電効率は悪いであろう。
【0034】 さらに、電解質をはじく性質が不十分なカソードは、イオン伝導性は良好であ
るが、イオン濃度勾配が濡れまたは過剰浸漬を引き起こし、ガス拡散特性および
MnOの再生には有害であろう。導電性と放電効率の間のバランスは、結合剤
、MnO、および炭素の適切な相対量を選択することにより、達成できる。
【0035】 図1に関して、濡れ防止の必要条件が示されている。カソード混合物中に僅か
1%のPTFEでは、濡れ防止性は不十分である。1%PTFEで製造したカソ
ードの放電効率は、開放した、または密閉した電池で実質的に差が無い。カソー
ドは電解質で浸漬され、空気が進入してMnOを再生することができない。
【0036】 図2に関して、カソード中のPTFE量が7%である場合、カソードは効果的
に濡れ防止される。開放した電池におけるMnOの放電効率は密閉した電池に
おける効率より7倍以上高い。この結果は、空気が電池に入り、MnOを再生
できることを立証している。一般的に、PTFEの量がカソード50中で2〜2
0%、好ましくは2〜7%、である場合に電解質を効果的に防止できる。
【0037】 PTFEを混合する時間の量も完成した電極に対して影響する。PTFEの混
合時間が長過ぎると、PTFEは過度にせん断される。PTFEが過度にせん断
されると、ペーストを集電体中に容易に挿入できないことがある。
【0038】 本発明のバッテリーはアノードも含むものである。アノードは、亜鉛材料、ゲ
ル化剤、および電解質を含むアノードゲルから形成される。アノードは、ゲル化
剤および亜鉛粉末を混合し、乾燥アノード混合物を形成することにより製造され
る。この混合物をアノード缶の中に入れ、次いで電解質を加えてアノードゲルを
形成する。
【0039】 亜鉛材料は、鉛、インジウム、ビスマス、スズ、またはアルミニウム、または
これらの元素の組合せと合金化することができる。例えば、亜鉛は、約400〜
600ppm(例えば500ppm)の鉛、100〜600ppm(例えば50
0ppm)のインジウム、または約50〜90ppm(例えば70ppm)のア
ルミニウムと合金化することができる。好ましくは、亜鉛材料は鉛、インジウム
およびアルミニウム、鉛およびインジウム、あるいは鉛およびビスマスを含むこ
とができる。あるいは、亜鉛は、他の金属添加剤無しに、鉛を含むこともできる
。亜鉛材料は、エアブロウンまたはスパン亜鉛でよい。好適な亜鉛粒子は、例え
ばそれぞれここにその全文を参考として含めるU.S.S.N.第09/156
,915号、1998年9月18日提出、U.S.S.N.第08/905,2
54号、1997年8月1日提出、およびU.S.S.N.第09/115,8
67号、1998年7月15日提出、各明細書に記載されている。亜鉛は粉末で
もよい。亜鉛の粒子径は、球形または非球形でよい。例えば、亜鉛粒子は形状が
針状(縦横比が少なくとも2である)でよい。
【0040】 亜鉛材料はほとんどの粒子径が60メッシュ〜325メッシュである。例えば
、亜鉛材料は下記の粒子径分布を有することができる。 0〜3重量%が60メッシュスクリーン上、 40〜60重量%が100メッシュスクリーン上、 30〜50重量%が200メッシュスクリーン上、 0〜3重量%が325メッシュスクリーン上であり、 0〜0.5重量%がパン上である。
【0041】 好適な亜鉛材料には、Union Miniere(Overpelt、 ベルギー)、Duracell(米国
)、Noranda(米国)、Grillo(独国)、またはToho Zink(日本国)から市販の
亜鉛が挙げられる。
【0042】 ゲル化剤は、電池から電解質が漏れるのを防止し、亜鉛粒子をアノード材料中
に懸濁し易くする吸収性ポリアクリレートである。吸収性ポリアクリレートは、
ここに参考として含める米国特許第4,541,871号明細書に記載されてい
る様にして測定して、ゲル化剤1グラムあたり食塩水約30グラム未満の吸収性
エンビロープを有する。アノードゲルは、アノード混合物中の亜鉛の乾燥重量で
3%未満のゲル化剤を含む。好ましくは、ゲル化剤含有量は約0.2〜0.8重
量%、より好ましくは約0.3〜0.6重量%、最も好ましくは約0.33重量
%、である。吸収性ポリアクリレートは、懸濁重合により製造されるナトリウム
ポリアクリレートでよい。好適なナトリウムポリアクリレートは、平均粒子径が
約105〜180ミクロンで、pHが約7.5である。好適なゲル化剤は、例え
ば米国特許第4,541,871号、第4,590,227号、または第4,5
07,438号各明細書に記載されている。
【0043】 特定の実施態様では、アノードゲルは非イオン系界面活性剤、およびインジウ
ムまたは鉛化合物、例えば水酸化インジウムまたは酢酸鉛、を含むことができる
。アノードゲルは約50〜500ppm、好ましくは50〜200ppm、のイ
ンジウムまたは鉛化合物を含むことができる。界面活性剤は、亜鉛表面上に被覆
した非イオン系ホスフェート界面活性剤、例えば非イオン系アルキルホスフェー
トまたは非イオン系アリールホスフェート(例えばRohm & Haasから市販のRA600
およびRM510)でよい。界面活性剤はガス発生抑制剤として使用できる。
【0044】 電解質は、水酸化カリウムの水溶液でよい。電解質は、約30〜45%、好ま
しくは35〜42%、の水酸化カリウムを含むことができる。電解質は、約1〜
2%の酸化亜鉛も含むことができる。
【0045】 本発明のカソードを使用して、様々な形状およびサイズの空気回復バッテリー
を製造することができる。例えば、プリズム形電池、コイン電池、円筒形電池、
および「レーストラック」電池を製造することができる。
【0046】 図3および4に関して、プリズム形空気回復バッテリー10は、金属製アノー
ド缶20および金属製カソード缶50を含む。アノード缶20は密封部30およ
びアノード材料40を含む。カソード缶50は、空気拡散層60、メンブラン7
0、カソード80、セパレーター90、および少なくとも1個の空気到達開口部
100を含む。アノード缶20およびカソード缶50は、例えばカソード缶50
の中にシーラント110を塗布し、カソード缶50を密封部30の上に機械的に
折り曲げることにより、一つに合わせて密封される。
【0047】 アノード缶20は、トリ−クラッドまたはバイ−クラッド材料を含み、典型的
には厚さが0.2〜0.5mmである。バイ−クラッド材料は、銅の内側表面を
備えたステンレス鋼でよい。好ましくは、内側表面は、銅約70%および亜鉛約
30%を有する黄銅を含む。トリ−クラッド材料は、缶の外側表面上にニッケル
層を有し、缶20の内側表面上に銅または黄銅(70%Cu/30%Zn)層を
有するステンレス鋼から構成することができる。銅は安価で、例えばフラッシュ
付着または高温付着により容易に被覆することができるが、アノード材料40中
の亜鉛と反応することがある。黄銅は、アノード缶20がアノード材料40と反
応するのを抑えるのに好ましい。一般的に厚さが約60ミクロンの黄銅層を典型
的には高温プレスしてバイ−クラッドまたはトリ−クラッド材料を形成させる。
バッテリー10を深放電にかけるのではない場合、アノード缶20は内側表面上
にスズを含むことができる。スズはアノード材料40と反応せず、良好な初期ガ
ス発生特性を有する。スズは缶の内側表面上の連続層でよい。スズ層は、厚さが
約1〜12ミクロン、好ましくは約2〜7ミクロン、より好ましくは約4ミクロ
ン、のメッキされた層でよい。スズは、金属片上に予めメッキされても、アノー
ド缶20の上に後からメッキされてもよい。例えば、スズは浸漬メッキ(例えば
Technics, Rhode Islandから市販のメッキ溶液を使用して)により付着させるこ
とができる。メッキ層は光沢仕上げまたはつや消し仕上げすることができる。被
覆は銀または金化合物を含むこともできる。
【0048】 アノード缶20は、プリズム形構造を有し、実質的に垂直、すなわちアノード
缶20の底部表面に対して直角の側部120を有する。側部120は、以下に説
明する様に、密封部30およびカソード缶50と係合する構造も有する。電池の
寸法は電池の用途または使用によって異なる。典型的には、アノード缶20は幅
が約30mm、長さが40mm、高さが2.0mmであるが、他の寸法も使用で
きる。
【0049】 密封部30は、アノード缶20の周縁部の周りに堅く適合し、以下に説明する
様に、カソード缶50を密封部30の上に折り曲げることができる構造を有する
。密封部30は典型的には厚さ0.5mmのナイロン製である。
【0050】 次にカソード缶50に関して、カソード缶50は、厚さが典型的には3〜5ミ
クロンのニッケルの内側および外側層を有する冷間圧延した鋼から製造すること
ができる。鋼は典型的には厚さが0.25〜0.5mmである。典型的には、カ
ソード缶50は、直線的な壁を有するプリズム形構造を有し、以下に説明する様
に、カソード缶50をアノード缶20で密封できる様に、アノード缶20および
密封部30と係合する寸法を有する。例えば、カソード缶50は幅が33mm、
長さが43mm、高さが4mmでよい。
【0051】 カソード80の再生能力は、部分的に、大気中酸素がカソード80の中に拡散
する速度、および酸素とMnOの間の反応速度によって支配される。開口部1
00により、空気がカソード80に到達することができるので、MnOカソー
ドを再生することができる。カソード缶50中の開口部の数を最大限にすること
により、バッテリー10の性能を最適化することができるが、製造コストも増加
する。開口部100は一般的に直径が0.3mmであり、典型的にはレーザード
リル加工により形成する。均一な性能を得るには、開口部100をカソード缶5
0の上に均一に配分するとよい。ある種の実施態様では、穴は、カソード缶50
の周縁部から0.25インチ、他の開口部から0.125インチの間隔を置いて
配置することができる。
【0052】 空気拡散層60は、典型的にはカソード缶50の底部に隣接して配置する。シ
ーラント材料、例えばアスファルトシーラント、例えばBiWax Corp.から市販のA
sphalt B1128、をカソード缶50の中に先ず配置し、空気拡散層60を所定の位
置に固定する。バッテリー10が放電する際、アノード40から来る亜鉛(Zn
)が酸化亜鉛(ZnO)に酸化され、アノード40の体積が増加し、カソード8
0をカソード缶50の底部に押し付ける。空気拡散層60は、カソード80が缶
50中の空気到達開口部100をふさぐか、または詰まらせるのを抑えることに
より、カソード80とカソード缶50の間の拡散空間を維持し、それによってバ
ッテリー10の再充電が可能になる。空気拡散層60は、典型的には厚さ0.1
〜0.2mmの多孔質または繊維状材料、例えばフィルター材料(例えばWhatma
n (Clifton, NJ) Grades 54, F490-08およびF490-02)、である。
【0053】 メンブラン70は、典型的には空気拡散層60に隣接して配置される。メンブ
ラン70は、空気透過性材料、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)
、である。メンブラン70は、典型的には厚さ約0.1mmであり、カソード缶
50に接着剤で付けるか、またはラミネートすることができる。
【0054】 カソード缶中に含まれるカソード80は、上記の様な触媒ペースト、およびカ
ソード缶と電気的に接触している集電体(図には示されていない)を含む。カソ
ードは、典型的にはメンブラン70に隣接している。カソード80は、典型的に
は平らであり、主要表面130、140および側部150をする。ここで使用す
る「主要表面」は、最も大きな面積を有する表面である。カソード80は、主要表
面130、140がバッテリー10の中央軸(A)に対して直角になる様にカソ
ード缶50中に配置される。ここで使用する「中央軸」は、主要表面に対して直角
に走る軸である。ある種の実施態様では、カソード80の主要表面130、14
0は、空気到達開口部100の中央軸に対しても直角である。
【0055】 セパレーター90は、カソード80に隣接し、アノード40をカソード80か
ら電気的に隔離するために使用する。セパレーター90は、典型的には厚さが0
.04〜0.08mmであり、典型的にはカソード80上に被覆されたポリビニ
ルアルコール(PVA)である。セパレーター90は、消泡剤および微生物の成
長を阻止するための殺真菌剤を含む20%PVA水溶液を使用してその場でカソ
ード80の上に被覆することができる。その場で被覆されたセパレーターは、例
えばここに参考として含める米国特許出願第U.S.S.N.09/280,3
67号明細書、1999年3月29日提出、に記載されている。セパレーター9
0は、微細孔ポリプロピレンメンブラン(Celgard 5550, Hoechst Celanese, (Su
mmit, New Jersey))でもよいが、その場で被覆することにより、典型的にはより
薄く、抵抗損がより小さいセパレーターが得られる。
【0056】 バッテリー10は、それぞれの内容物を内側に配置したアノード缶20および
カソード缶50を一つに合わせて密封することにより組み立てる。典型的にはア
スファルトシーラント110(例えばAsphalt B1128、BiWax Corp.)をカソード
缶50の中に配置し、電解質の漏れに対してさらに保護する。典型的には、缶2
0、50を適当な大きさのダイの中に置き、カソード缶50のリムを機械的に密
封部30の上に折り曲げ、バッテリー10を密封する。折り曲げることにより、
密封部30がカソード80およびシーラント110に対しても圧迫され、電解質
の漏れがさらに防止される。
【0057】 図5に示される本発明の別の実施態様では、プリズム形バッテリー200はコ
イン電池構造を有する。バッテリー200は、円形のカソード缶210および円
形のアノード缶220を含んでなり、これらの缶は、一つに組み立てられた時、
中央の縦軸(C)を有する円形プリズムの形状を有するバッテリー200を形成
する。バッテリー200の具体的な寸法は、バッテリーの用途および使用によっ
て異なる。バッテリー200は、図1に示すバッテリー10と同じ断面構造を有
し、バッテリー10と同様に組み立てられる。バッテリー200のカソードの主
要表面は、縦軸Cに対して直角である。
【0058】 図6に示される本発明の別の実施態様では、バッテリー300は、非金属また
は非導電性の材料、例えばプラスチック、から製造された缶310、320を含
んでなる。アノード缶310およびカソード缶320は、それぞれ側部330、
340を有する。側部330、340は、それぞれ外側表面350、360を有
する。アノード缶310およびカソード缶320は、それらの側部の外側表面3
50、360が同一平面をなす様に、一つに密封される。バッテリー300は超
音波密封により密封される。バッテリー10および200と同様に、組み立てた
バッテリー300は中央の縦軸(D)を有するプリズム形構造を有する。
【0059】 バッテリー300の内側構造は、バッテリー10と実質的に同一のままである
。カソード缶320は、少なくとも1個の空気到達開口部370を含んでなり、
各開口部の中央縦軸はバッテリー300の中央縦軸(D)と平行である。カソー
ド缶320は、シーラント385により固定された空気拡散層380、メンブラ
ン390、中央縦軸Dに対して直角に配置されたカソード400、およびセパレ
ーター410を包含する。アノード缶310は、アノード材料420および集電
体430を包含する。
【0060】 缶310、320は非導電性であるので、ある装置中でバッテリーを作動させ
るために、缶310、320中に電流接点を形成させる。典型的には、アノード
缶310は、リベット440を受け入れるための穴(図には示されていない)を
含んでなる。リベット440はアノード集電体430に、例えば溶接により、電
気的に接続される。バッテリー300の均一な性能を得るために、アノード集電
体430は、一般的にアノード缶310の内側キャビティ全体を通って均一に伸
びる様に、例えばアノード缶310全体に伸びるジグザグ構造のワイヤとして、
または板またはグリッドとして形成される。
【0061】 同様に、カソード缶320も電流接点(図には示していない)を含んでなる。
用途に応じて、カソード電流接点は、例えば溶接により、カソード400の金属
グリッドに電気的に接続されたリベットでよい。あるいは、導電性のタブをカソ
ード400に溶接し、バッテリー300の外側に伸ばすことができる。
【0062】 本発明のバッテリーは円筒形の電池でもよい。図7に関して、円筒形の空気回
復バッテリー500は、缶510の壁にある少なくとも1個の空気到達開口部5
20を備えた壁を有する管510を含む。缶510は、缶510の内側に適合し
てキャビティを画成する様に形成されたカソード組立機構530を包含する。カ
ソード組立機構530は、セパレーター540、カソード550、バリヤー層5
60、および空気拡散層570を包含する。カソード組立機構530は、カソー
ド550に溶接したタブ580、およびカソード組立機構530の一端上に配置
され、タブ580に溶接されたボトムカップ590をさらに含む。カソード組立
機構530のキャビティの内側にはアノード600が配置されている。カソード
組立機構530の他端の上には、集電体620を包含する密封組立機構610が
配置されている。缶510は、例えば機械的な折り曲げによりシールされたバッ
テリー500を形成する。一般的に、バッテリー500の組立方法は、カソード
組立機構530およびアノード600を缶510の中に配置し、缶510を密封
してバッテリー500を形成させることを含む。
【0063】 バッテリーの寸法は電池の用途または使用により異なる。缶510の全体的な
寸法は、the International Electriotechnical Commission (IEC)により規定さ
れている。例えば、円筒形AAAA、AAA、AA、CまたはD電池を製造する
ことができる。缶は典型的にはニッケルメッキした鋼(Thomas Steel Co., Charl
otte, NC)から製造される。
【0064】 開口部520により、空気はカソード550に到達できるので、MnOカソ
ードを再生することができる。缶510中の開口部520の数を最大限にするこ
とにより、バッテリー500の性能および製品寿命を最適化することができるが
、製造コストも増加する。開口部520は、缶510の壁および/または缶51
0の末端にも配置することができる。缶510の壁中に配置された開口部520
は、缶510に入る空気の拡散経路を減少させることができ、それによってバッ
テリー500の再充電効率を改良することができる。開口部520は一般的に直
径が約0.3mmであり、典型的にはレーザードリル加工により形成される。均
一な性能を得るために、開口部520は典型的には缶510の上に均一に配分さ
れる。
【0065】 カソード550は、カソード550の導電特性を改良するために、集電体(図
には示していない)上に形成される。集電体は、拡張した、導電性の金属または
合金、例えばニッケル−メッキした鋼、のグリッドである。グリッドはカソード
550を所望の形状に容易に成形することができ、下記の様に、カソード550
とタブ580およびボトムカップ590との電気的接触を改良することができる
【0066】 カソード550は、好ましくは厚さが0.4〜1.4mmであるが、カソード
550の具体的な寸法はバッテリー500のサイズおよび用途、例えば放電の深
度、により異なる。カソード550は、導電性タブ580に例えば溶接により取
り付ける。タブ580は、カソード550とボトムカップ590の間により優れ
た電気的接触を与える。タブ580は、約0.1x3x15mmであり、典型的
には純粋なニッケルの平らな材料である。タブ580を取り付けたカソード55
0は、缶510の内側に適合する様に形成する。例えば、バッテリーが円筒形で
ある場合、カソード550は適当な大きさのマンドレル上に巻き付け、円筒形の
カソード組立機構530を形成することができる。
【0067】 カソード組立機構530は、バリヤー層560で包む。バッテリー500が古
くなると、アノード材料40中の電解質が、例えばカソード550を通る芯作用
により、カソード550を通って移動し、バッテリー500から漏れることがあ
る。バリヤー層560は、典型的には厚さが0.1〜0.2mmであり、空気透
過性の材料、例えばPTFE、であり、電解質がバッテリー500から漏れるの
を阻止するのに役立つ。
【0068】 バリヤー層560は空気拡散層570で包む。バッテリー500の放電中、ア
ノード100から来る亜鉛(Zn)が酸化亜鉛(ZnO)に酸化され、アノード
100の体積が増加し、カソード550を缶510の側部に押し付ける。空気拡
散層570は、カソード550が缶510中の空気到達開口部520をふさぐか
、または詰まらせるのを抑えることにより、カソード550と缶510の間の空
気拡散空間を維持し、バッテリー500を再充電させるのに役立つ。空気拡散層
の厚さはバッテリーのサイズによって異なる。例えば、空気拡散層は、厚さ約0
.2mmがAAバッテリーに最適である。空気拡散層が0.1mmより薄い場合
、空気のカソードへの到達が困難になることがある。空気拡散層が0.6mmよ
り厚くなると、空気拡散層により占有される体積が大きくなり過ぎる。空気拡散
層570は、典型的には多孔質または繊維状の材料、例えばフィルター材料(例
えばWhatman (Clifton, NJ) Grades 54, F490-08およびF490-02)、である。
【0069】 空気拡散層570を使用するかわりに、あるいはそれに加えて、缶510に溝
を形成し、カソード550が空気到達開口部520をふさぐのを抑えることがで
きる。溝は典型的には缶510の中に、ほぼ空気拡散層570の厚さである約0
.1〜0.2mm伸びる。拡張するアノード材料はカソード組立機構530の中
央で最も大きくふくれるので、溝は、バッテリー500の中央のあたりにだけ伸
びていればよい。別の実施態様では、バッテリー500は、バッテリー500の
高さに沿って間隔を置いて配置された複数の溝を含むことができる。カソード組
立機構530を缶510の中に挿入できる様に、溝は典型的にはバッテリー50
0を組み立てた後に形成させる。窪みの付いた車輪の周りにバッテリー500を
転がすことにより、缶510を変形させる。
【0070】 バッテリーを組み立てるには、ボトムカップ590をカソード組立機構530
の一端に配置する。ボトムカップ590はカソード組立機構530を収容し、電
解質の漏れを最少に抑え、カソード550と缶510の間の電気的接触を改良す
る。ボトムカップ590は、カソード組立機構530の一端の上および缶510
の中に適合する様に加工する。例えば、円筒形バッテリー500では、ボトムカ
ップ590は、図7に示される様に、缶510に接触する様に設計された底部表
面を有する管として成形することができる。さらに、ボトムカップ590は溝6
30を画成し、その中にカソード組立機構530を配置する。ボトムカップ59
0をカソード組立機構530上に配置する前に、電解質がカソード組立機構53
0を通してバッテリー500の外に漏れるのを抑えるバリヤーとして、シーラン
ト(図には示されていない)を溝630の中に配置する。シーラントは、典型的
にはアスファルトシーラント、例えばBiWax Corp.から市販のAsphalt B1128、で
ある。ボトムカップ590は、典型的にはタブ580に、例えば溶接により、接
続する。溶接により、ボトムカップはカソード組立機構530に固定され、缶、
ボトムカップ、およびカソード間の電気的接触が改良される。
【0071】 カソード組立機構530は、カソード550が缶510に電気的に接触する様
に缶510の中に配置する。カソード550は、タブ580およびボトムカップ
590を介して缶510に電気的に接触する。タブ580およびボトムカップ5
90を使用しない場合、カソード550は缶に直接接触することができる。カソ
ード550を缶510に直接接触させるには、カソード材料を先ず集電体から取
り除くとよい。次いで、集電体を缶510に溶接することができる。
【0072】 セパレーター540をカソード組立機構530中に配置する。セパレーター5
40は、アノード600を収容し、カソード550とアノード600の直接反応
によりバッテリー500が短絡しない様に、アノードをカソード550から電気
的に隔離する。セパレーター540は、一般的に厚さが0.04〜0.08mm
であり、典型的には多孔質の電気的絶縁性重合体、例えばポリプロピレン(Celga
rd 5550, Celanese, (Summit, New Jersey))またはポリビニルアクリレート(P
VA)であり、アノード材料100中の電解質をカソード550に接触させる。
図7に示される様に、セパレーター540は、開いた末端および閉じた末端を有
するチューブでよい。セパレーター540は、カソード組立機構530の内側に
適合する様に、適当なサイズのマンドレル上で形成する。
【0073】 トップカップ640をカソード組立機構530の開いた末端の上に配置する。
図7に示される様に、典型的には非導電性材料、例えばナイロン、から製造され
たトップカップは、セパレーター540およびカソード組立機構530の開いた
末端の上に適合し、密封部と係合する大きさを有する。ボトムカップ590と同
様に、トップカップ640は溝を画成する。カソード組立機構をトップカップの
中に配置する前に、アスファルトシーラント(図には示していない)を溝の中に
配置し、電解質の漏れに対するバリヤーとして作用させる。
【0074】 図8〜11に関して、空気回復バッテリー700は、レーストラック形の断面
を有する缶710を含む。缶710は、缶710の内側に適合し、キャビティを
画成する様に形成されたカソード組立機構720を含む。カソード組立機構72
0は、セパレーター730、カソード740、およびバリヤー層750を包含す
る。カソード組立機構720は一端に配置されたボトムカップ760をさらに含
む。カソード組立機構720のキャビティの内側にはアノード770が配置され
ている。カソード組立機構720の他端には、集電体790を含む密封組立機構
780が配置されている。缶710は、例えば機械的な折り曲げにより、密封さ
れ、バッテリー700を形成する。一般的に、バッテリー700の組立方法は、
カソード組立機構720およびアノード770を缶710の中に配置し、缶71
0を密封してバッテリー700を形成させることを含む。
【0075】 ここで使用する「レーストラック形」とは、周縁部が細長く、一対の全体的に平
行な縁部を有する末端面または末端面間の断面を有するバッテリーを意味する。
周縁部は、例えば2個の湾曲した末端により接合された2本の長い平行な縁部を
有するか、または全体的に長円形状(例えば楕円の数学的等式により限定される
周縁部を含む)でよいか、または全体的にアーチ形形状、例えば豆さや形、を有
することができよう。
【0076】 バッテリー700の寸法は、電池の用途または使用により異なる。例えば、バ
ッテリー700は、隣り合わせに並列させた複数の円筒形バッテリー(例えばA
A、AAA)に近い寸法を有することができる。バッテリー700は、他のバッ
テリー上に積み重ねられる様な寸法を有することもできる。缶は典型的にはニッ
ケルメッキした鋼(Thomas Steel Co., Charlotte, NC)から製造される。
【0077】 カソード740は、カソード740の導電性を改良するために集電体(図には
示されていない)上に形成させる。集電体は、拡張した、導電性の金属または合
金、例えばニッケル−メッキした鋼、のグリッドである。グリッドはカソード7
40を所望の形状に容易に成形することができる。さらに、グリッドは、下記の
様に、ボトムカップ760に溶接し、カソード740と缶710の間の電気的接
触を改良することができる。
【0078】 カソード740は、缶710の内側に適合しながら、カソード組立機構720
と缶710の間に空気高圧部90を維持する様に形成させる。空気高圧部90に
より、空気がカソード740に分配される。例えば、カソード740は、適当な
サイズのマンドレル上で、レーストラック形カソード組立機構720を形成する
形状に加工することができる。
【0079】 カソード組立機構720はバリヤー層750で包む。バッテリー700が古く
なると、アノード770中の電解質が、例えばカソード740を通る芯作用によ
り、カソード740を通って移動し、バッテリー700から漏れることがある。
バリヤー層750は、典型的には厚さが0.1〜0.2mmであり、空気透過性
の材料、例えばPTFE、であり、電解質がバッテリー700から漏れるのを抑
える。
【0080】 缶710が缶の壁中に形成された空気到達開口部を有する場合、バリヤー層7
50は空気拡散層(図には示されていない)で包む。バッテリー700の放電中
、アノード770から来る亜鉛(Zn)が酸化亜鉛(ZnO)に酸化され、アノ
ード770の体積が増加し、カソード740を缶710の側部に押し付ける。空
気拡散層570は、カソード740が缶710中の空気到達開口部をふさぐか、
または詰まらせるのを抑えることにより、カソード740と缶710の間の空気
拡散空間または高圧部を維持し、バッテリー700を再充電させるのに役立つ。
空気拡散層は、典型的には厚さ0.1〜0.2mmの多孔質または繊維状の材料
、例えばフィルター材料(例えばWhatman (Clifton, NJ) Grades 54, F490-08お
よびF490-02)、である。
【0081】 典型的には鋼製のボトムカップ760をカソード組立機構720の一端に配置
する。ボトムカップ760は、カソード組立機構720を収容し、電解質の漏れ
を最少に抑え、カソード740と缶710の間の電気的接触を改良する。ボトム
カップ760はカソード組立機構720の一端の上および缶710の中に適合す
る様に製作する。ボトムカップ760は、溶接によりカソード組立機構720に
接続することができる。溶接により、ボトムカップ760はカソード組立機構7
20に固定され、缶710、ボトムカップ760、およびカソード740間の電
気的接触が改良される。図9および10に示される様に、ボトムカップ760は
リム780を有し、カソード組立機構720と缶710の間に空気高圧部800
を維持し易くする。例えば、レーストラック形バッテリー700では、ボトムカ
ップ760を、図8に示される様に、缶710と接触する様に設計されたリムお
よび底部表面を有するレーストラック形状の缶として成形することができる。さ
らに、ボトムカップ760は溝790を画成し、その中にカソード組立機構72
0を配置する。ボトムカップ760をカソード組立機構720上に配置する前に
、電解質がカソード組立機構720を通してバッテリー700の外に漏れるのを
抑えるバリヤーとして、シーラント805を溝790の中に配置する。シーラン
トは、典型的にはアスファルトシーラント、例えばBiWax Corp.から市販のAspha
lt B1128、である。
【0082】 セパレーター730をカソード組立機構720中に配置する。セパレーター7
30は、アノード770を収容し、カソード740とアノード770の直接反応
によりバッテリー700が短絡しない様に、アノード770をカソード740か
ら電気的に隔離する。セパレーター730は、一般的に厚さが0.05〜0.0
8mmであり、典型的には多孔質の電気的絶縁性重合体、例えばポリプロピレン
(Celgard 5550, Celanese, (Summit, New Jersey))またはポリビニルアルコール
(PVA)であり、アノード材料80中の電解質をカソード740に接触させる
。図8に示される様に、セパレーター730は、開いた末端および閉じた末端を
有するレーストラック形容器でよい。セパレーター730は、カソード組立機構
720の内側に適合する様に、適当なサイズのマンドレル上に形成させる。ある
いは、セパレーター730はその場で付けることもできる。
【0083】 トップカップ810をカソード組立機構720の開いた末端の上に配置する。
図8に示される様に、典型的には非導電性材料、例えばナイロン、から製造され
たトップカップ810は、セパレーター730およびカソード組立機構720の
開いた末端の上に適合し、以下に記載する様に、密封部820と係合する大きさ
を有する。ボトムカップ760と同様に、トップカップ810は溝830を画成
する。カソード組立機構720をトップカップ810の中に配置する前に、図9
に示すアスファルトシーラント840を溝830の中に配置し、電解質の漏れに
対するバリヤーとして作用させる。カソード740が缶710と電気的に接触す
る様に、カソード組立機構720を缶710の中に配置する。カソード30は、
ボトムカップ760を介して缶710と電気的に接触させる。ボトムカップ76
0を使用しない場合、カソードは缶710に直接接触させることができる。カソ
ードを缶710に直接接触させるには、活性材料を先ず集電体から取り除くとよ
い。次いで、集電体を缶710に溶接することができる。
【0084】 アノード材料を缶710の中に入れた後、密封部820、集電体790、およ
び支持板920を包含する密封組立機構780を缶710の中に配置する。密封
組立機構780は、アノード材料の漏れを阻止し、バッテリー700を密封し、
バッテリー700をある装置中で使用する時にアノードを外部回路に電子的に接
続するために使用する。
【0085】 図8および9に示される様に、密封部820は、集電体790を受け入れ、ア
ノード材料80がバッテリー700から漏れない様にトップカップ810と係合
する様に製作する。密封部820は、典型的には非導電性材料、例えばナイロン
、から製造され。密封部820は、集電体790を受け入れるための1個の穴9
40を有する。密封部820は、複数の集電体、例えば複数の爪形集電体、を受
け入れるための2個以上の穴を有することができるが、アノード材料がバッテリ
ー700から漏れる機会を最少に抑えるために穴の数は少なくする。密封部82
0は、少なくとも1個の空気到達開口部950も有する。典型的には6〜18個
の開口部950が密封部820の周りに、密封部820の外側周縁部に隣接して
均一に配分され、均一な放電および一定した性能を与える。開口部950は、好
ましくは直径が0.5〜1mmであり、密封部820を射出成形する際に加工さ
れる。
【0086】 空気拡散層を使用する代わりに、あるいはそれに加えて、缶710に溝を形成
し、カソード740が空気到達開口部890をふさぐのを抑えることができる。
溝は典型的には缶710の中に、ほぼ空気拡散層の厚さである約0.1〜0.2
mm伸びる。拡張するアノード材料はカソード組立機構720の中央で最も大き
くふくれるので、溝は、バッテリー700の中央のあたりにだけ伸びていればよ
い。別の実施態様では、バッテリー700は、バッテリー700の高さに沿って
間隔を置いて配置された複数の溝を含むことができる。カソード組立機構720
を缶710の中に挿入できる様に、溝は典型的にはバッテリー700を組み立て
た後に形成させ、窪みの付いた車輪の周りにバッテリー700を転がすことによ
り、溝を変形させる。
【0087】 密封部820は、支持板920を収容する大きさの窪み910も画成する。支
持板920は、導電体、例えば鋼、から製造され、缶710を密封部820の上
に機械的に折り曲げることにより、バッテリー700を密封できる様に、窪み9
10の中に適合する寸法を有する。支持板920は、支持板920にリベット止
めされて電気的接点を与える集電体790を受け入れるための開口部930を有
する。
【0088】 アノード集電体790は、バッテリー700を均一に放電させる様な形状を有
する。レーストラック形バッテリーの長さは、典型的にはその厚さよりも大きい
、すなわち異方性であるので、集電体790は、集電体790とアノード770
の反応界面の間隔が最小になり、バッテリー700全体にわたって一般的に均一
になる様な形状を有する。放電が均一でない場合、バッテリー性能が一定せず、
バッテリーの最適な容量が得られないことがある。従って、効果的に集電するに
は、集電体790は、バッテリー700の全長に実質的に沿って伸び、バッテリ
ー700を均一な速度で放電させる形状を有する。例えば、集電体790は、バ
ッテリー700の全長に実質的に沿って伸びる少なくとも2個の個別部分を有す
るワイヤの様な部材でよいか、または三角形に類似した形状を有することができ
る。集電体790は、アノード材料80の腐食作用に耐えられる導電性材料、例
えば黄銅またはスズメッキした黄銅ワイヤ、から製造する。集電体790は、密
封部170の開口部と係合する様にも製作する。
【0089】 バッテリー700は、缶710を支持板920の上に機械的に折り曲げること
により、密封する。組み立てたバッテリー700を適当なサイズのダイの中に配
置し、缶710のリムを支持板920および密封部820の上に機械的に折り曲
げ、バッテリー700を密封する。さらに、貯蔵中の、例えばバッテリー700
の膨脹および収縮によるバッテリー700の漏れを防止するために、缶710を
密封する際、折り曲げ加工と共に、シーラント、例えばアスファルトシーラント
(BiWax Corp.)、を施すとよい。組み立てたバッテリー700は図11に示す通
りである。
【0090】 円筒形空気回復バッテリーは、ここにその全文を参考として含めるU.S.S
.N.09/487,355号明細書、2000年1月19日提出、により詳細
に記載されており、プリズム形空気回復バッテリーは、ここにその全文を参考と
して含めるU.S.S.N.09/488,217号明細書、2000年1月1
9日提出、により詳細に記載されており、レーストラック形空気回復バッテリー
は、ここにその全文を参考として含めるU.S.S.N.09/544,076
号明細書、2000年4月6日提出、により詳細に記載されている。
【0091】 下記の例は本発明をさらに説明するためのものであるが、これらの例は、請求
項に記載する本発明の範囲を制限するものではない。
【0092】例1 空気回復バッテリー用のカソードを下記の様に製造した。SAB炭素(100
%固体)70g、グラファイト(100%固体)30g、Pregel(2.5%固体
)200g、および脱イオン(DI)水112gを65rpmで30分間攪拌し
た。Pregelは、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(CMC、Herculesから市
販)およびナトリウムポリアクリレート(SPA、3V, Inc.から市販)を3:2の
比で含む。炭素混合物をMnO(100%固体)860gおよびDI水112
gと混合した。得られた混合物を65rpmで30分間攪拌した。攪拌を続けな
がら、追加のDI水(224.15g)を加え、混合物を65rpmでさらに3
0分間攪拌した。
【0093】 PTFE(TeflonR T-30、58.33g、60%固体)を加えた。混合物を2
℃に冷却し、真空を作用させた。冷却した混合物を15rpmで30分間攪拌し
た。次いで、混合物を室温に温め、真空下、15rpmで5分間攪拌した。スラ
リーの密度および固体百分率を確認した。スラリーの密度は1.76g/ccで
、固体分は59%(内訳は、MnO86%、炭素とグラファイトの合計10%
、TeflonR 3.5%、およびPregel0.50%である)であった。
【0094】 スラリーをニッケルフォーム上に塗布し、70℃で4時間乾燥させた。被覆し
たシートを所望の厚さにカレンダー加工した。
【0095】例2 カソードスラリーを例1に記載する様にして製造した。カソードスラリーは固
体60%を含んでおり、その内訳はEMD86%、SAB炭素7%、グラファイ
ト3%、T-30PTFE3.5%、およびCMC/SPAPregel0.5%(Pregel
はCMCとSPAを3:2の比で含む)であった。カソード気孔率は45%、フ
ォーム集電体上への装填量は15g/m、厚さは0.8mmであった。
【0096】 カソードをチューブに成形した。各チューブの周りに3個のTeflonRリングを
巻き付け、各TeflonRリングの幅は4〜5mmであった。TeflonRリングはカソー
ドと缶壁の間に隙間を維持するのに使用した。これらのカソードを使用して15
個のAA電池を製造した。アノードは亜鉛69%を含んでいた。各電池の製造に
は、電解質プレ−ショット(1.03g)を使用した。各電池で、缶の壁は10
個の0.3mm穴を有していた。電池を閉じた状態に72時間保持した。次いで
、これらの電池を、様々な使用/放電休止期間(例えば2分間使用、28分間休
止)で、様々な電流で試験した。開放電圧は1.479V〜1.552Vであっ
た。各電池のオーム抵抗を測定した結果を下記の表に示す通りである。 電池# OCV オーム抵抗 期間 I(mA) (mOhm) 1 1.548 87 2/28分 300 2 1.552 64 2/28分 500 3 1.542 67 2分/6時間 500 4 1.542 88 2/28分 200 5 1.547 68 2/58分 500 6 1.550 83 2/28分 300 7 1.547 74 2/28分 400 8 1.549 64 2/28分 500 9 1.551 58 2/28分 600 10 1.525 70 2/58分 500 11 1.525 63 2/28分 600 12 1.479 62 4分/12時間 500 13 1.530 89 2/28分 200 14 1.542 77 2/28分 400 15 1.540 65 2分/12時間 500
【0097】 上記の表に示す様に、電池のオーム抵抗は低かった。一般的に、電池のオーム
抵抗が低い程、電池の性能は優れている。
【0098】 下記の表は、様々な電流および放電期間を使用して電池を試験した時のアンペ
ア−時間およびワット−時間を示す。 電池# 試験 A-hr A-hr A-hr A-hr W-hr W-hr W-hr W-hr (I、期間) @1.1V @1.0V @0.9V @0.8V @1.1V @1.0V @0.9V @0.8V 11 600 0.20 1.18 2.18 2.69 0.24 1.24 2.20 2.64 2/28分 9 600 0.24 1.08 2.32 2.85 0.29 1.14 2.34 2.79 2/28分 2 500 0.36 2.16 2.89 3.26 0.42 2.32 3.02 3.34 2/28分 8 500 0.27 1.99 2.79 3.12 0.32 2.11 2.88 3.17 2/28分 10 500 0.13 1.76 2.65 3.04 0.15 1.85 2.70 3.04 2/58分 5 500 0.25 1.84 2.76 3.15 0.30 1.95 2.83 3.17 2/58分 7 400 0.70 2.68 3.13 3.33 0.82 2.94 3.37 3.55 2/28分 14 400 0.50 2.64 3.18 3.44 0.58 2.87 3.39 3.61 2/28分 1 300 2.19 3.32 3.68 3.85 2.52 3.73 4.08 4.23 2/28分 6 300 2.18 3.29 3.60 3.71 2.51 3.69 3.98 4.08 2/28分
【0099】例3 プレミックスを下記の様に形成した。イソプロピルアルコール87.2gおよ
び脱イオン水111.9gを混合した。SAB炭素84gを加え、得られた混合
物を65rpmで15〜30分間攪拌した。
【0100】 カソードの柔らかいかたまりを形成するために、プレミックス粉末189.2
gをイソプロピルアルコール159.6gおよび脱イオン水203.2gと混合
し、得られた混合物を65rpmで15分間攪拌した。MnO688gを加え
、混合物を65rpmで5分間攪拌した。さらにイソプロピルアルコール88g
および脱イオン水112gを加え、得られた混合物を65rpmでさらに15分
間攪拌した。
【0101】 次に、T-30PTFE20gを加えた。この混合物を2℃に冷却し、真空下、低
速度15rpmで5分間攪拌した。さらにPTFE20gを加え、得られた混合
物を真空下、15rpmで15秒間攪拌した。温度を20℃に上げ、真空下、1
5rpmで1.5分間攪拌した。
【0102】 最終的なカソードの柔らかいかたまりは固体54重量%を含んでいた。これら
の固体の内訳はMnO86重量%、炭素7重量%、PTFE7重量%であった
。この柔らかいかたまりをXmat上にロール被覆した。
【0103】例4 カソードの柔らかいかたまりを下記の様に形成した。MnO(344g、1
00%固体)およびSAB炭素粉末(28、100%固体)を、インテンシファ
イアーバーを備えたV−ブレンダー中で10分間攪拌した。この粉末をDI水1
53gとプラネタリーミキサー中、室温、65rpmで30分間混合した。湿っ
た粉末にPTFE(TeflonR T-30、47g、60%固体)を加え、この混合物を
、室温、27インチHgの真空下、高速度で1分間攪拌した。この柔らかいかた
まりは固体70%(内訳は、MnO86%、SAB炭素7%、およびPTFE
7%である)を含んでいた。
【0104】 カソードを形成するために、予め計量した量の柔らかいかたまりをニッケルメ
ッキしたXmat上に広げた。柔らかいかたまりをカレンダー加工ミル上で速度7r
pmで少量ずつカレンダー加工した。柔らかいかたまりは厚さ1.0〜1.2m
mにカレンダー加工し、柔らかいかたまりがXmat上に均一に配分される様に注意
した。この電極を75℃で30分間乾燥させた。必要に応じて、電極を再度カレ
ンダー加工し、所望の厚さを達成した。
【0105】 本願に記載したすべての文献および特許は、個々の文献または特許を参考とし
て含めることが特別に、および個別に示されているのと同じ程度に、ここに参考
として含める。
【0106】 上記の説明から、ここに記載する発明に変形および修正を加え、様々な用途お
よび条件に使用できることは明らかである。その様な実施態様も請求項の範囲内
に入る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 PTFE1重量%を含むカソードで製造した開放および密閉電池に対する電圧
(V)と電流(mA/gMnO)の関係を示すグラフ。
【図2】 PTFE7重量%を含むカソードで製造した開放および密閉電池に対する電圧
(V)と電流(mA/gMnO)の関係を示すグラフ。
【図3】 プリズム形空気回復バッテリーの断面図。
【図4】 金属製カソード缶および金属製アノード缶を有するプリズム形空気回復バッテ
リーの簡素化された分解組立図。
【図5】 コインバッテリーの透視図。
【図6】 非金属製カソード缶および非金属製アノード缶を有するプリズム形空気回復バ
ッテリーの断面図。
【図7】 円筒形空気回復バッテリーの断面図。
【図8】 本発明のレーストラック形空気回復バッテリーの分解組み立て図。
【図9】 本発明のレーストラック形空気回復バッテリーの断面図。
【図10】 本発明のレーストラック形空気回復バッテリーの断面図。
【図11】 本発明の組み立てたレーストラック形空気回復バッテリーの透視図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ビート、エイチ.ブュー アメリカ合衆国ウィスコンシン州、ミドル トン、ナンバー210、グリーンウェイ、ブ ールバード、8531 Fターム(参考) 5H024 AA03 AA14 BB07 BB08 CC02 CC03 CC04 DD02 DD07 HH01 5H032 AA01 AS06 BB05 BB10 EE05 HH00 HH01 HH06 5H050 BA04 CA05 CB13 DA02 DA09 EA24 HA01

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも約60重量%のMnOおよび少なくとも約2重量%の疎水性重合
    体を含むカソードペーストを含んでなり、MnOが、実質的に電気化学的に合
    成されたMnOからなることを特徴とする再生可能なカソード。
  2. 【請求項2】 カソードペーストが少なくとも約3重量%の疎水性重合体を含む、請求項1に
    記載のカソード。
  3. 【請求項3】 カソードペーストが少なくとも約4重量%の疎水性重合体を含む、請求項1に
    記載のカソード。
  4. 【請求項4】 カソードペーストが少なくとも約5重量%の疎水性重合体を含む、請求項1に
    記載のカソード。
  5. 【請求項5】 カソードペーストが少なくとも約6重量%の疎水性重合体を含む、請求項1に
    記載のカソード。
  6. 【請求項6】 カソードペーストが少なくとも約7重量%の疎水性重合体を含む、請求項1に
    記載のカソード。
  7. 【請求項7】 カソードペーストが少なくとも約70重量%のMnOを含む、請求項1に記
    載のカソード。
  8. 【請求項8】 カソードペーストが少なくとも約80重量%のMnOを含む、請求項7に記
    載のカソード。
  9. 【請求項9】 カソードペーストが少なくとも約85重量%のMnOを含む、請求項8に記
    載のカソード。
  10. 【請求項10】 カソードペーストが少なくとも約90重量%のMnOを含む、請求項9に記
    載のカソード。
  11. 【請求項11】 カソードペーストが1〜15重量%の炭素を含む、請求項1に記載のカソード
  12. 【請求項12】 疎水性重合体がポリテトラフルオロエチレンである、請求項1に記載のカソー
    ド。
  13. 【請求項13】 カソードの充填密度が、カソードの対向する末端で実質的に等しい、請求項1
    に記載のカソード。
  14. 【請求項14】 カソードが集電体を含む、請求項1に記載のカソード。
  15. 【請求項15】 (a)空気到達口を有する容器、 (b)少なくとも約60重量%のMnOを含み、MnOが実質的に電気化
    学的に合成されたMnOからなるカソードペーストを含んでなるカソード、 (c)亜鉛を含んでなるアノード、および (d)カソードとアノードの間のセパレーター を含んでなることを特徴とする空気回復バッテリー。
  16. 【請求項16】 カソードペーストが少なくとも約70重量%のMnOを含む、請求項15に
    記載のバッテリー。
  17. 【請求項17】 カソードペーストが少なくとも約80重量%のMnOを含む、請求項16に
    記載のバッテリー。
  18. 【請求項18】 カソードペーストが少なくとも約85重量%のMnOを含む、請求項17に
    記載のバッテリー。
  19. 【請求項19】 カソードペーストが少なくとも約90重量%のMnOを含む、請求項18に
    記載のバッテリー。
  20. 【請求項20】 カソードペーストが少なくとも約2重量%の疎水性重合体を含む、請求項15
    に記載のバッテリー。
  21. 【請求項21】 カソードペーストが少なくとも約3重量%の疎水性重合体を含む、請求項20
    に記載のバッテリー。
  22. 【請求項22】 カソードペーストが少なくとも約4重量%の疎水性重合体を含む、請求項21
    に記載のバッテリー。
  23. 【請求項23】 カソードペーストが少なくとも約5重量%の疎水性重合体を含む、請求項22
    に記載のバッテリー。
  24. 【請求項24】 カソードペーストが少なくとも約6重量%の疎水性重合体を含む、請求項23
    に記載のバッテリー。
  25. 【請求項25】 カソードペーストが少なくとも約7重量%の疎水性重合体を含む、請求項24
    に記載のバッテリー。
  26. 【請求項26】 カソードが集電体をさらに含んでなる、請求項15に記載のバッテリー。
  27. 【請求項27】 バッテリーが円筒形バッテリーである、請求項15に記載のバッテリー。
  28. 【請求項28】 バッテリーがAAAバッテリーである、請求項27に記載のバッテリー。
  29. 【請求項29】 バッテリーがAAバッテリーである、請求項27に記載のバッテリー。
  30. 【請求項30】 バッテリーがCバッテリーである、請求項27に記載のバッテリー。
  31. 【請求項31】 バッテリーがDバッテリーである、請求項27に記載のバッテリー。
  32. 【請求項32】 バッテリーがプリズム形バッテリーである、請求項15に記載のバッテリー。
  33. 【請求項33】 バッテリーがレーストラック形バッテリーである、請求項15に記載のバッテ
    リー。
  34. 【請求項34】 空気回復バッテリーの製造法であって、 (a)MnO、炭素および結合剤を混合し、カソードペーストを形成する工
    程(MnOが実質的に電気化学的に合成されたMnOからなり、カソードペ
    ーストが少なくとも60重量%のMnOを含む)、 (b)カソードペーストを集電体上に塗り広げてカソードを形成する工程、 (c)空気到達口を有する容器中にカソードを挿入する工程、 (d)亜鉛を含んでなるアノード材料を容器中に挿入する工程、および (e)容器を密封する工程 を含んでなることを特徴とする方法。
  35. 【請求項35】 カソードペーストが少なくとも約70重量%のMnOを含む、請求項34に
    記載の方法。
  36. 【請求項36】 カソードペーストが少なくとも約80重量%のMnOを含む、請求項35に
    記載の方法。
  37. 【請求項37】 カソードペーストが少なくとも約85重量%のMnOを含む、請求項36に
    記載の方法。
  38. 【請求項38】 カソードペーストが少なくとも約90重量%のMnOを含む、請求項37に
    記載の方法。
  39. 【請求項39】 再生可能なカソードの製造法であって、 (a)触媒、炭素粒子、および溶剤を混合して混合物を形成する工程、 (b)混合物を疎水性重合体と温度約10℃未満で混合し、ペーストを形成す
    る工程、 (c)ペーストを温度約10℃未満で攪拌する工程、および (d)ペーストを少なくとも約20℃に温め、ペーストをこの温度で混合する
    工程 を含んでなることを特徴とする方法。
  40. 【請求項40】 工程(c)がペーストを真空下で攪拌することを含んでなる、請求項39に記
    載の方法。
  41. 【請求項41】 工程(d)がペーストを真空下で攪拌することを含んでなる、請求項39に記
    載の方法。
  42. 【請求項42】 工程(c)がペーストを約15rpmの速度で攪拌することを含んでなる、請
    求項39に記載の方法。
  43. 【請求項43】 工程(d)がペーストを約15rpmの速度で攪拌することを含んでなる、請
    求項39に記載の方法。
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