JP2003532039A - 構造的な共振を緩衝することに係る改良 - Google Patents
構造的な共振を緩衝することに係る改良Info
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Abstract
Description
、制御器)システムに係り、とくに海洋におけるベッセル(marine vessel)す
なわち船艇についての選択性のあるダンパに関する。
(プロパルジョン)ユニットの部品を船艇のハル(艇体、船体、hull)部分にス
ラストブロックを介してマウントすることが普通考えられていて、これによって
推進ユニットによって生成されたスラスト力がハル部分にスラストボックスを介
して作用して、船艇をスラスト力が作動しているのと反対方向に駆動するように
している。
れるものは、船艇のハルの周りを流れている水の乱流(turbulent water flow)
に対してそれ自体が作用しているので、生成されたスラスト力は定常状態ではな
く、スラスト力の大きさにゆらぎ(フラクチュエーション)を含んでいる。こう
いったゆらぎの周波数が船艇における構造的な共振と一致すると、この共振が励
振されることになり、スラスト力のゆらぎが大きく増幅され、著しいノイズレベ
ルが発生されて船艇の構造はかなりの応力(ストレス)を受けることになる。
、こういったゆらいでいる力の周波数が船艇の構造的な共振と一致すると、共振
が励振(励起)されて、力のゆらぎを大きく増幅して、これにより著しいノイズ
レベルを生成して、船艇の構造がかなりのストレスを蒙ることになる。
運ばれている乗客が居心地よく船艇内部のある領域を占有できないことを意味す
る。これは価値ある空間が船艇のハルの内部で損なわれていることを意味する。
である。すなわち、共振を励振している力に対して180゜位相のずれた力を生
成して、この生成した力を構造物に加えて、励振力を直接打消して、共振の励振
を妨げるようにすることである。
)ための手段を考えているときであり、この共振はダンプしないとすると、励起
されることになるものであり、船艇の構造での関係するノイズとストレス(応力
)レベルとを減らすことを考えているときのことである。
ウントされた少くとも一つの加速度計を備え、各加速度計はマウントされている
位置での該構造物の局所的な動きを示しているデータ信号を生成するようにされ
ており、また、各加速度計から該データ信号を受領し、かつ該構造物で生成され
ている少くとも一つの共振に応答して制御信号を生成するように動作可能とされ
ている検出器と、該構造物に機械的に固定され、かつ該制御信号を受領して、該
構造物の共振を緩衝するための力を生成するようにされている少くとも一つのマ
スダンパとを備えている。
マウントされた加速度計によって検知できて、また検出器は構造物内の特定の共
振を選択的にダンプするために、マスダンパが作り出されるべき力を判断し決め
るようにでき、それによってこのシステムが振動している構造からエネルギーを
抽出して共振の振幅を減らすようにする。これは実際には構造物が共振の励振に
感応しないようにするのであって、先行技術のシステムのように共振を励振して
いる力を正確に打消すように試みるというのではない。したがって、先行技術の
ように励振に必要とされる力よりは共振をダンプするのにより少い力が必要とい
うことになり、ここでは励振用の力を打消すのに必要とされる力は励振用の力と
正確に等しくかつ反対のものであらねばならない。このシステムでは、可能とさ
れる共振振動が検出されて、適切な力が加えられて、それにより真の共振が実際
に展開できないようにしており、言い換えると、共振の開始すなわち兆候(オン
セット)が検出されて、その振幅が生長しない前に抑制され、これに対して、先
行技術のシステムでは、真の共振が発生しなければならず、その後に、適切とさ
れる等しくかつ反対方向の方が加えられるようにできて、発展した共振を正しく
打消すこととなっている。
る。このやり方では、船艇によって運ばれる推進ユニットによって、別なふうに
、生成されることになる共振が、著しいノイズ発生源を構築することから選択的
に阻止されるようにできる。このことは船艇にとってはとくに有用であり、船艇
のある領域は、過剰な共振が作り出すノイズが原因となって旅客により使用され
るのに適していないとされているのであり、したがって船艇をもっと使用できる
ようにするのである。
分散されている。加速度計は他の目的で構造物上にすでにあるものでもよく、そ
の場合は、こういった加速度計の使用は、電気的な接続についてのルート設定を
用意する必要性を減らすことになる。
れていてよく、またその共振モードが検出されたときには制御信号を生成するよ
うにされていてよい。このやり方では、検出器はどの共振モードが構造物中で立
ち上りつつあるかを判断できて、適切な制御信号を加えて各マスダンパを動作す
るようにし、それによってこの特定の共振モードを選択的ダンプするようにする
。各マスダンパが各共振モードを実質的に緩衝するための力を生成するようにさ
れていてよい。
にされたモードマトリックス分解機能(modal matrix decomposition function
)と、各識別された共振モードに依存している適切な制御信号を生成するための
逆モードマトリックス機能(inverse modal matrix function)とを備えている
。
量塊(mass)と、該質量塊を軸方向に移動して該構造物の振動に実質的に対抗す
る反作用力を生成するよう動作可能な一対の電磁石とを備えているのがよい。ダ
イアフラム構成が該ハウジングから該質量塊を支持している。
トされていて、また各マスダンパは各選ばれた共振モードの動きを実質的に緩衝
(ダンプ)するための位置で該構造物にマウントされている。この位置は各デバ
イスの位置決めに先行して判断して決めることができ、その際には解析か経験的
プロセスを使用するか、現場にある各デバイスについて一度決めるようにしても
よい。
ルジョン)ユニット12を収容していて、ユニット12にはドライブ手段13が
あって、カップリング15を介してプロペラ軸14を回転するために動力を提供
するようにされているので、これによって船艇10のハル11の周りの水17の
中でプロペラ16を回転させている。水17を介したプロペラ16の動作により
生成された力は、プロペラ軸14を介してスラストブロック18に作用するよう
にされており、スラストブロック18はバルクヘッド(船体内の隔壁)19によ
ってハル11の一部にしっかりとマウントされている。こうして、プロペラ16
によって作り出された力は生成された力の方向とは反対の方向にハル(船体)を
移動させるように作用する。
照番号が使用されている。図2はハル11を示し、そこには多数の加速度計20
がマウントされていて、それがそれぞれの加速度計が固定されているハル11の
動きもしくは振動に対応しているデータ信号を用意している。加速度計20とい
う用語は、いずれかのセンサが関係していて、このセンサが、それが取付けられ
ている構造(物)、ここではハル11、の動きまたは接近の程度のいずれかを検
出するようにしていて、センサがマウントされている構造物の動きあるいは接近
の程度、または動きあるいは接近の程度の変化に対応しているデータ信号を作る
。
は、その上に多数のマスダンパ(mass damper)21をマウントしていて、これ
については以下に詳細に記述されているが、これが電磁的シェーカ(加震器)で
あってもよい。しかしながら、一般的な記述として、各マスダンパ21は質量塊
(マス、塊体の意、当然に質量がある)を備えていて、それが検出器23によっ
て作られた制御信号に応答して横方向に移動されるようになっており、検出器2
3は各加速度計20と各質量塊ダンパ(マスダンパ)21との間に接続されてい
る。検出器23は各加速度計20によって生成されたデータ信号から制御信号を
作るようにされている。このやり方では、プロペラシャフト(軸)14もしくは
この推進ユニット12の他の部分によって作られたか伝えられた共振は、各質量
塊22を動かすことによって制動をかける(ダンプする)ことができて、その動
きがプロペラシャフト14もしくは推進ユニット12の他の何らかの部分によっ
てハル11及び/又はスラストブロック18に対して作られた共振をダンプする
ようにしている。
参照番号が使用されている。図3は検出器23を示し、これが各加速度計と各マ
スダンパ21との間に置かれている。この場合には、七つの加速度計20のアレ
イがハル11及び/又はスラストブロック18の周りに分散されていて、三つの
異なるモードの共振を計算するようにし、それによって五つのマスダンパ21を
制御するようにしており、マスダンパ21はまたハル11もしくはスラストブロ
ック18の周りに分散されている。各加速度計20はデータ信号24を作り、こ
れがモード変化マトリックス25によって受領され、そこでは共振の異なるモー
ドについての振幅を計算する。モード変換マトリックス25は、検出されるべき
共振の各モードについての励振出力を作るようにされている。実際には、このモ
ード変換マトリックス25はハル11の特定の自然(ナチュラル)共振モードを
空間的にフィルタにかけてとり出すものであり、ハル11の性質のモデルを備え
ている。各励振出力26はダンピングアルゴリズム27を供給するために使用さ
れ、検出されるべき共振の各モードについて一つを供給し、これがモード制御に
必要な力28を生成するようにされている。
マトリックス29によって実際のマスダンパに必要とされる力の制御信号30に
変換され、この信号がマスダンパ21の制御に使用される。実際には、逆モード
変換マトリックス29は選ばれた共振を緩衝(制動)するために最良の構成を選
ぶ。七つの加速度計が使用されて、六つのマスダンパ21を制御するためにデー
タ信号24を用意してあるが、加速度計20もしくはマスダンパ21の数は応用
により変えられること、またこれが今度はモード変換マトリックス25の大きさ
と、逆モード変換マトリックス29の大きさと、ダンピング用アルゴリズム27
の数で必要とされるものの数とに影響を与えていることは理解されよう。
クス29の構造と、そういったものの係数とは応用に依存し、また解析か経験的
な方法によって決めることができ、それが加速度計20とマスダンパ21を船艇
10の内部にマウントするのに先行して、あるいは加速度計20とマスダンパ2
1とが船艇10内部に一旦マウントされてから行なわれる。
できるいずれかの表面に固定されてよいことは理解されたい。また、マスダンパ
21はスラストブロック18上にマウントされてよいし、あるいは振動の伝達が
緩衝されることが求められているいずれかの表面に対してマウントされてよいこ
とも理解されよう。船艇がすでに加速度計20を有し、それが別の目的でハル1
1の周りに分散されているという場合には、これらの加速度計を用いて共振の異
なるモードを判断することができ、それによって節約が行なわれ、加速度計20
をハル11に対して用意してマウントすること、及び加速度計20と検出器24
との間の電気的接続についての経路設定を用意することについての節約ができる
。
て、力が直ちに作り出されて、その共振モードを緩衝すること(ダンピング)を
選択的に始められる。この動作は選ばれたモードの振動増大を抑制できる。
ピング(緩衝、制動)は、そのモードの自然共振周波数に減らされたすなわち無
視できるシフトが存在するといった方法で達成される。
イアフラム42によりハウジング44の固定用部分43の間でサンペンド(懸架
)されている。電磁石45,46が質量塊41の両端にあって、制御手段(図示
せず)によって動作されていて、電磁石45,46の間で横方向に質量塊41を
動かしている。電磁石45,46はまたハウジング44にマウントされている。
動作の際には、各電磁石45,46が質量塊41に吸引力を作用し、また各電磁
石が及ぼす力を、制御手段を用いて、変えることによって、質量塊41は横方向
に移動されるようにできる。
た質量塊41を中央位置に戻すことを助け、あるいは電磁石45,46が動作し
ていないときには質量塊を中央位置に保持することを助けるように働いている。
マスダンパ40についての別の実施形態が存在することは理解されるであろう。
例えば、電磁石45,46は永久磁石によって代替可能であるし、質量塊(マス
)41は電磁石構成を備えることもできる。この構成では、制御手段は電磁石を
励起して質量塊41を永久磁石間で横方向に移動させるようになっている。
る構造物における共振振動に対抗するのに、必要とされていることは理解できよ
う。横方向形式のマスダンパ21について記述してきたのであるが、マスダンパ
は複数の方向でのハル11内の共振振動をダンプ(制動)するために採用されて
いることに考えを及ぼすことが行なわれている。
明は、また、制動(ダンプ)される必要がある共振振動がその中にあるいずれも
の構造(物)に応用できることは理解されなければならない。大形構造(物)内
でこの発明を用いることの利点は、共振振動をダンプするのに必要とされる力が
この共振を励起する力よりも小さくでき、それによって、より小形のデバイスが
大形構造(物)における共振振動の制動(緩衝)に使用できるということである
。
体(ハル)と推進機構(プロパルジョンメカニズム)との模式的な平面図。
た検出器のブロック図。
Claims (9)
- 【請求項1】 構造物についての選択性ダンパシステムであって、 該構造物にマウントされた少くとも一つの加速度計を備え、各加速度計はマウン
トされている位置での該構造物の局所的な動きを示しているデータ信号を生成す
るようにされており、また、 各加速度計から該データ信号を受領し、かつ該構造物で生成されている少くとも
一つの共振に応答して制御信号を生成するように動作可能とされている検出器と
、 該構造物に機械的に固定され、かつ該制御信号を受領して、該構造物の共振を緩
衝するための力を生成するようにされている少くとも一つのマスダンパとを備え
た振動ダンパシステム。 - 【請求項2】 該構造物が船艇のハルである請求項1記載の振動ダンパシス
テム。 - 【請求項3】 複数の加速度計を含み、該加速度計が該構造物の各種の場所
に分散されている請求項1又は2記載の振動ダンパシステム。 - 【請求項4】 前記検出器は、前記構造物の共振の少くとも一つのモードを
判断するようにされており、またその共振モードが検出されたときには制御信号
を生成するようにされている請求項1ないし3のいずれか1項記載の振動ダンパ
システム。 - 【請求項5】 各マスダンパが、各共振モードを実質的に緩衝するための力
を生成するようにされている請求項4記載の振動ダンパシステム。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の振動ダンパシステム
であって、該検出器は、該データ信号から該構造物の少くとも一つの共振モード
を識別するようにされたモードマトリックス分解機能と、 各識別された共振モードに依存している適切な制御信号を生成するための逆モー
ドマトリックス機能とを備えている振動ダンパシステム。 - 【請求項7】 前記マスダンパは、前記構造物に固定されているハウジング
から支持された質量塊と、該質量塊を軸方向に移動して該構造物の振動に実質的
に対抗する反作用力を生成するよう動作可能な一対の電磁石とを備えている請求
項1ないし6のいずれか1項記載の振動ダンパシステム。 - 【請求項8】 ダイアフラム構成が該ハウジングから該質量塊を支持してい
る請求項7記載の振動ダンパシステム。 - 【請求項9】 各加速度計は各選ばれた共振の開始を検出するための位置で
該構造物にマウントされていて、また各マスダンパは各選ばれた共振モードの動
きを実質的に緩衝するための位置で該構造物にマウントされている請求項1ない
し8のいずれか1項記載の振動ダンパシステム。
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