JPS6147346B2 - - Google Patents
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- JPS6147346B2 JPS6147346B2 JP54037980A JP3798079A JPS6147346B2 JP S6147346 B2 JPS6147346 B2 JP S6147346B2 JP 54037980 A JP54037980 A JP 54037980A JP 3798079 A JP3798079 A JP 3798079A JP S6147346 B2 JPS6147346 B2 JP S6147346B2
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- vibrator
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F7/00—Vibration-dampers; Shock-absorbers
- F16F7/10—Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B17/00—Vessels parts, details, or accessories, not otherwise provided for
- B63B17/0081—Vibration isolation or damping elements or arrangements, e.g. elastic support of deck-houses
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は過大な振動を生じる船舶上部構造、陸
上建造物機器類等の防振対策として有効な消振機
に関するものである。
上建造物機器類等の防振対策として有効な消振機
に関するものである。
一般に船舶の居住区、即ち上部構造1は、第1
図に示す如く船体2の船尾部に取付けられてお
り、プロペラ3及びこれを駆動する主機(図示せ
ず)の起振力を受けた船体2が、上部構造1を励
振し、上部構造1に過大な振動を生ぜしめてその
居住性が著しく損なわれる虞れがある。そこでこ
れらの防振対策として、従来は次のような手段が
考えられていた。
図に示す如く船体2の船尾部に取付けられてお
り、プロペラ3及びこれを駆動する主機(図示せ
ず)の起振力を受けた船体2が、上部構造1を励
振し、上部構造1に過大な振動を生ぜしめてその
居住性が著しく損なわれる虞れがある。そこでこ
れらの防振対策として、従来は次のような手段が
考えられていた。
先ずその1つとして、
() 鋼材を投入し補強による共振回避、即ち上
部構造1の基部の剛性を高めることが考えられ
た。
部構造1の基部の剛性を高めることが考えられ
た。
() 第2図に示すようにバネとダツシユポツト
とを並設したバネ部4を介して動吸振機5を上
部構造1に設置することにより、共振回避及び
振動応答の減少を計ることが知られていた。な
お、図中6はローラ、矢印は振動の方向を示
す。
とを並設したバネ部4を介して動吸振機5を上
部構造1に設置することにより、共振回避及び
振動応答の減少を計ることが知られていた。な
お、図中6はローラ、矢印は振動の方向を示
す。
() 第3図に示すように振動発生機7を直接上
部構造1を加振するように設置し、上部構造1
の振動と同一周波数で、逆位相の起振力を発生
させることにより、振動力を相殺して振動応答
量の減少を計るようにすることも知られてい
た。
部構造1を加振するように設置し、上部構造1
の振動と同一周波数で、逆位相の起振力を発生
させることにより、振動力を相殺して振動応答
量の減少を計るようにすることも知られてい
た。
しかしながら前記()()()の方法には
夫々次のような欠点があつた。即ち()では補
強部材の使用によるコストアツプが懸念され、
()では効果が期待できる動吸振機の重量が大
きくなり、工作設置等で問題が残り、()では
消振に必要な起振力が大きくなり、そのため振動
発生機の大型化及び消費電力の増大等がコストア
ツプに繋るほか、振動発生機による騒音の発生が
問題となつていた。
夫々次のような欠点があつた。即ち()では補
強部材の使用によるコストアツプが懸念され、
()では効果が期待できる動吸振機の重量が大
きくなり、工作設置等で問題が残り、()では
消振に必要な起振力が大きくなり、そのため振動
発生機の大型化及び消費電力の増大等がコストア
ツプに繋るほか、振動発生機による騒音の発生が
問題となつていた。
本発明は前記従来の欠点を解消するために提案
されたもので、過大な振動を生じている構造物
に、緩衝部材を介して振動子を同構造物の振動方
向と一致させて支持し、かつ前記振動子に同振動
子と振動方向を一致させた振動発生機を連結する
ことにより、同構造物の振動を大幅に低減させる
ことができる消振機を提供せんとするものであ
る。
されたもので、過大な振動を生じている構造物
に、緩衝部材を介して振動子を同構造物の振動方
向と一致させて支持し、かつ前記振動子に同振動
子と振動方向を一致させた振動発生機を連結する
ことにより、同構造物の振動を大幅に低減させる
ことができる消振機を提供せんとするものであ
る。
以下本発明の実施例を図面について説明する
と、第4図は本発明の実施例を示す消振機の概略
側面図であり、1は振動を発生している船舶2の
上部構造で、矢印Aは振動方向を示す。また上部
構造1の上部にはローラ10を介して、バネ部1
1a及び振動子11bよりなる吸振機11が載置
されており、これらは矢印Aと同一方向に転動す
ることができるようになつている。
と、第4図は本発明の実施例を示す消振機の概略
側面図であり、1は振動を発生している船舶2の
上部構造で、矢印Aは振動方向を示す。また上部
構造1の上部にはローラ10を介して、バネ部1
1a及び振動子11bよりなる吸振機11が載置
されており、これらは矢印Aと同一方向に転動す
ることができるようになつている。
12は上部構造1の上面に設置された吸振機1
1の支持構造で、バネ8及びダツシユポツト9か
らなる前記バネ部11aを介して前記振動子11
bを係止している。なお、バネ部11aの伸縮方
向は前記矢印A方向と一致させてある。また振動
子11bには、振動発生機(加振機)13が設置
されていて、その振動方向も矢印方向と一致させ
てある。
1の支持構造で、バネ8及びダツシユポツト9か
らなる前記バネ部11aを介して前記振動子11
bを係止している。なお、バネ部11aの伸縮方
向は前記矢印A方向と一致させてある。また振動
子11bには、振動発生機(加振機)13が設置
されていて、その振動方向も矢印方向と一致させ
てある。
14は振動計で、上部構造1に固定されてい
て、上部構造1の振動を検出するようになつてい
る。15は第2振動計で、振動子11bに固定さ
れていて同振動子11bの振動を検出するように
なつている。なお、この2つの振動計14,15
には、一般に加速度振動計が用いられる。
て、上部構造1の振動を検出するようになつてい
る。15は第2振動計で、振動子11bに固定さ
れていて同振動子11bの振動を検出するように
なつている。なお、この2つの振動計14,15
には、一般に加速度振動計が用いられる。
第5図は第4図の振動発生機13を制御するブ
ロツク図で、前記2つの振動計14,15の出力
を検知する振動検知部16と、検知された振動の
周波数分析を行ない、所要の振動数及び位相を検
出する周波数制御部17及び位相制御部18と、
検知された振動と位相とを用いて所要の回転数と
位相とを、前記振動発生機13に与える回転制御
部19より構成されている。
ロツク図で、前記2つの振動計14,15の出力
を検知する振動検知部16と、検知された振動の
周波数分析を行ない、所要の振動数及び位相を検
出する周波数制御部17及び位相制御部18と、
検知された振動と位相とを用いて所要の回転数と
位相とを、前記振動発生機13に与える回転制御
部19より構成されている。
船舶2の上部構造1がある周波数、加速度、位
相をもつて振動している場合、振動計14がこれ
らの諸量を検知する。検知された加速度を小さく
するために、振動子11bが逆位相で振動するよ
うに前記制御ブロツクを用いて振動発生機13を
作動させる。振動発生機13は直接上部構造1に
直接載置しておらず、バネ部11aで支持された
振動子11bに載置しているので、起振周波数を
振動子11bの固有振動数に一致、あるいは近接
させておけば、小さな力で振動子11bを振動さ
せても、振動子11bの慣性力は大きくなり、上
部構造1の振動を打ち消すために充分な慣性力を
生じることが出来る。
相をもつて振動している場合、振動計14がこれ
らの諸量を検知する。検知された加速度を小さく
するために、振動子11bが逆位相で振動するよ
うに前記制御ブロツクを用いて振動発生機13を
作動させる。振動発生機13は直接上部構造1に
直接載置しておらず、バネ部11aで支持された
振動子11bに載置しているので、起振周波数を
振動子11bの固有振動数に一致、あるいは近接
させておけば、小さな力で振動子11bを振動さ
せても、振動子11bの慣性力は大きくなり、上
部構造1の振動を打ち消すために充分な慣性力を
生じることが出来る。
このことを第9図に示す振動子11bとバネ部
11a、及びダツシユポツト9よりなる一自由度
系のバネ−質量モデルを用いて説明する。振動子
11bには振動発生機13より生じる起振力Fs
が作用しており、この力は上部構造1の振動を減
ずる消振力として支持構造12へ伝達される。こ
の伝達力をFsoとすると、伝達率Fso/Fsは一般
的な物理現象として第10図のように表わされ
る。第10図のωは起振力の周波数、nは振動子
11bの固有周波数である。
11a、及びダツシユポツト9よりなる一自由度
系のバネ−質量モデルを用いて説明する。振動子
11bには振動発生機13より生じる起振力Fs
が作用しており、この力は上部構造1の振動を減
ずる消振力として支持構造12へ伝達される。こ
の伝達力をFsoとすると、伝達率Fso/Fsは一般
的な物理現象として第10図のように表わされ
る。第10図のωは起振力の周波数、nは振動子
11bの固有周波数である。
この第10図より分るように、振動子11bの
固有周波数nが、起振力の周波数ωに比べて非常
に大きい場合、すなわちω/nが非常に小さい場
合、伝達率Fso/Fsは、1.0に近づく。この状態
は、バネ11aの剛性が非常に大きくなり、振動
発生機13を直接上部構造1に載置した状態と同
じである。この場合の伝達力Fsoは振動発生機1
3より生ずる起振力Fsに等しい。この起振力の
周波数ωが振動子11bの固有周波数nに近接、
あるいは一致すれば、すなわちω/nが1.0に近
づき、あるいは一致すれば、第10図より伝達率
Fso/Fsは大きくなり、起振力Fsが小さくて
も、すなわち振動子の慣性力、すなわち伝達力
Fsoは大きくなり、充分な消振力を得ることが分
る。
固有周波数nが、起振力の周波数ωに比べて非常
に大きい場合、すなわちω/nが非常に小さい場
合、伝達率Fso/Fsは、1.0に近づく。この状態
は、バネ11aの剛性が非常に大きくなり、振動
発生機13を直接上部構造1に載置した状態と同
じである。この場合の伝達力Fsoは振動発生機1
3より生ずる起振力Fsに等しい。この起振力の
周波数ωが振動子11bの固有周波数nに近接、
あるいは一致すれば、すなわちω/nが1.0に近
づき、あるいは一致すれば、第10図より伝達率
Fso/Fsは大きくなり、起振力Fsが小さくて
も、すなわち振動子の慣性力、すなわち伝達力
Fsoは大きくなり、充分な消振力を得ることが分
る。
本発明はこの原理を利用して、小さな起振力で
上部構造の振動を減ずるに充分な消振力を得るも
のである。
上部構造の振動を減ずるに充分な消振力を得るも
のである。
次に第6図、第7図及び第8図の比較により、
作用と共に効果を説明すると、第6図は本発明に
よる消振効果を示す応答曲線図、第7図は従来型
による消振効果を示す応答曲線図、第8図は本発
明により発生する上部構造頂部の応答消振量を示
す線図である。
作用と共に効果を説明すると、第6図は本発明に
よる消振効果を示す応答曲線図、第7図は従来型
による消振効果を示す応答曲線図、第8図は本発
明により発生する上部構造頂部の応答消振量を示
す線図である。
先ず第6図は船尾が1tonの加振力で起振されて
いる時の供試船上部構造1の前後振動応答(共
振)曲線を実線aで示す。そしてその共振点702
(c.p.m)に吸振機11の固有振動数を合せる。
いる時の供試船上部構造1の前後振動応答(共
振)曲線を実線aで示す。そしてその共振点702
(c.p.m)に吸振機11の固有振動数を合せる。
さて前記の状態に於いて、2つの振動計14,
15から検出された振動信号を入力して、第5図
に示す2台の制御部、即ち周波数制御部17及び
位相制御部18で判断させ、支持構造12を通し
て上部構造1に作用する吸振機11の慣性力が、
上部構造1の振動を打消すような位相となるよう
に、船尾加振力と同じ振動数(この場合はBlade
Frequency、地震による建造物の振動の場合は地
震波の振動数)で、吸振機11に取付けられた振
動発生機13を加振する。
15から検出された振動信号を入力して、第5図
に示す2台の制御部、即ち周波数制御部17及び
位相制御部18で判断させ、支持構造12を通し
て上部構造1に作用する吸振機11の慣性力が、
上部構造1の振動を打消すような位相となるよう
に、船尾加振力と同じ振動数(この場合はBlade
Frequency、地震による建造物の振動の場合は地
震波の振動数)で、吸振機11に取付けられた振
動発生機13を加振する。
振動発生機13を前述の方法で、30Kgの力で加
振した時の上部構造1の応答共振曲線を第6図の
点線bで示す。ここで第6図の実線aと点線bを
比較してみると、小さな加振力を吸振機11に作
用させることによつて、大きな重量を持つ上部構
造1の振動が消振できることが分る。
振した時の上部構造1の応答共振曲線を第6図の
点線bで示す。ここで第6図の実線aと点線bを
比較してみると、小さな加振力を吸振機11に作
用させることによつて、大きな重量を持つ上部構
造1の振動が消振できることが分る。
即ち、上部構造1に振動発生機13のみを直接
設置する従来の方法では、振動発生機13は大き
な起振力がないと上部構造1の振動を低減できな
かつたが、本発明は第4図の実施例の如く吸振機
11と組合せ、振動発生機13を作動させるよう
にしたので、振動発生機13は小型にすることが
できる。
設置する従来の方法では、振動発生機13は大き
な起振力がないと上部構造1の振動を低減できな
かつたが、本発明は第4図の実施例の如く吸振機
11と組合せ、振動発生機13を作動させるよう
にしたので、振動発生機13は小型にすることが
できる。
以上述べた点を下記の如く具体的数値で示して
みる。先ず長さL=200m、幅B=30m、深さD
=20mのバルクキヤリア船について計算してみる
と、船尾端に上下方向の1tonの加振力が作用する
とき、上部構造1頂部の前後方向の振動は、第6
図の実線aで示されるような応答共振曲線となる
(上部構造1の重量は約1000tonである)。なお、
この例では702(c.p.m)の点に約17.4galの振動
のピークが出る。
みる。先ず長さL=200m、幅B=30m、深さD
=20mのバルクキヤリア船について計算してみる
と、船尾端に上下方向の1tonの加振力が作用する
とき、上部構造1頂部の前後方向の振動は、第6
図の実線aで示されるような応答共振曲線となる
(上部構造1の重量は約1000tonである)。なお、
この例では702(c.p.m)の点に約17.4galの振動
のピークが出る。
次に前記の状態に於いて上部構造1の頂部に塔
載した重さ3tonの吸振機11(固有振動数を702
(c.p.m)にセツト)のみを作動させた場合は、
従来型による第7図に示すように702(c.p.m)
の点で大幅な振幅低減が見られるような上部構造
1の応答曲線が得られるが、690(c.p.m)近傍
では大きな振動(16gal)が発生しており、690
(c.p.m)近傍の起振周波数に対しては問題が残
る。
載した重さ3tonの吸振機11(固有振動数を702
(c.p.m)にセツト)のみを作動させた場合は、
従来型による第7図に示すように702(c.p.m)
の点で大幅な振幅低減が見られるような上部構造
1の応答曲線が得られるが、690(c.p.m)近傍
では大きな振動(16gal)が発生しており、690
(c.p.m)近傍の起振周波数に対しては問題が残
る。
次に船尾端に起振力が作用しない状態で第4図
に示す吸振機11と振動発生機13とを作動させ
た場合、上部構造1の振動は第8図に示すような
応答曲線となる。第8図に於ける実線は、加振力
Fs=40Kg、点線は加振力Fs=30Kgで、吸振機1
1を加振した場合の応答曲線である。
に示す吸振機11と振動発生機13とを作動させ
た場合、上部構造1の振動は第8図に示すような
応答曲線となる。第8図に於ける実線は、加振力
Fs=40Kg、点線は加振力Fs=30Kgで、吸振機1
1を加振した場合の応答曲線である。
ここでプロペラ起振力、または主機起振力によ
つて船舶2、上部構造1が振動し、本発明によつ
てこれらの振動を減少させる場合について述べ
る。簡単のためにこれらの起振力に相当する等価
な力として、船尾端に1TONの力が作用した場合
を考える。第4図の如く吸振機11、振動発生機
13を上部構造1の頂部に搭載し、振動発生機1
3を作動させず、船尾端が1TONの加振力のみで
加振された状態の上部構造1の応答曲線は、動吸
振作用により第7図に示す応答曲線になる。
つて船舶2、上部構造1が振動し、本発明によつ
てこれらの振動を減少させる場合について述べ
る。簡単のためにこれらの起振力に相当する等価
な力として、船尾端に1TONの力が作用した場合
を考える。第4図の如く吸振機11、振動発生機
13を上部構造1の頂部に搭載し、振動発生機1
3を作動させず、船尾端が1TONの加振力のみで
加振された状態の上部構造1の応答曲線は、動吸
振作用により第7図に示す応答曲線になる。
第7図に示した上部構造の応答量を減少させる
ために、本発明の如く吸振機11を振動発生機1
3を用いて加振する。この加振力Fs=30Kgによ
る上部構造の消振量は、第8図の点線である。こ
こで船尾端が1TONの加振力で加振されている状
態で、振動発生機13にFs=30Kgの力を、振動
子の振動位相が上部構造1の位相と逆になるよう
に作用させると、第7図に示した船尾端に1TON
を作用させた時の応答量と、第8図の点線で示し
た応答量が互いに打消し合つて、第6図の点線b
で表わされるように、加速度振幅を8.5gal程度ま
で減少させることができる。
ために、本発明の如く吸振機11を振動発生機1
3を用いて加振する。この加振力Fs=30Kgによ
る上部構造の消振量は、第8図の点線である。こ
こで船尾端が1TONの加振力で加振されている状
態で、振動発生機13にFs=30Kgの力を、振動
子の振動位相が上部構造1の位相と逆になるよう
に作用させると、第7図に示した船尾端に1TON
を作用させた時の応答量と、第8図の点線で示し
た応答量が互いに打消し合つて、第6図の点線b
で表わされるように、加速度振幅を8.5gal程度ま
で減少させることができる。
この結果上部構造1の重さ1000ton程度の船舶
で、船尾端に1tonの起振力(プロペラ起振力のよ
うに外部から作用する力に相当)が加えられてい
る時、上部構造1に重さ約3tonの吸振機11を設
置し、これを僅か30Kg程度の加振力で振動させる
と、上部構造1の前後振動が半減することが分
る。
で、船尾端に1tonの起振力(プロペラ起振力のよ
うに外部から作用する力に相当)が加えられてい
る時、上部構造1に重さ約3tonの吸振機11を設
置し、これを僅か30Kg程度の加振力で振動させる
と、上部構造1の前後振動が半減することが分
る。
以上詳細に説明した如く本発明は構成されてお
り、振動発生機が直接上部構造を加振するのでは
なく、振動発生機は振動子に連結されていて、そ
の振動方向は振動子の場合と一致し、振動子は構
造物の振動方向と一致させて緩衝部材を介して支
持されているので、位相を制御してやると、構造
物の振動を大幅に低減させることができる。
り、振動発生機が直接上部構造を加振するのでは
なく、振動発生機は振動子に連結されていて、そ
の振動方向は振動子の場合と一致し、振動子は構
造物の振動方向と一致させて緩衝部材を介して支
持されているので、位相を制御してやると、構造
物の振動を大幅に低減させることができる。
なお、本発明の消振機による消振量が、外部の
起振力により生じた振動量より大きい場合には、
打消されて残る消振量がかえつて増加するので、
吸振機に設けたダツシユポツト(減衰器)により
適切な消振量に調節することができる。そしてこ
のような小さな起振力を発生し得る小型の振動発
生機を装備することで、問題となる対象構造物の
振動を減少させることができるので、振動発生機
の各部分からの騒音発生も防止される。
起振力により生じた振動量より大きい場合には、
打消されて残る消振量がかえつて増加するので、
吸振機に設けたダツシユポツト(減衰器)により
適切な消振量に調節することができる。そしてこ
のような小さな起振力を発生し得る小型の振動発
生機を装備することで、問題となる対象構造物の
振動を減少させることができるので、振動発生機
の各部分からの騒音発生も防止される。
また本発明は以上の説明から明らかなように、
小型の加振機(振動発生機)で振動系部分(振動
子)を加振し、振動系部分の振動慣性力が対象構
造物に作用して消振効果を得るものである。従つ
て加振機の構造、振動系部分の構造及び振動検知
部や加振機の回転数制御部等は前記の実施例に限
定されるものではなく、かつ電気回路網、加振機
(振動発生機)と振動系部分(振動子)の相対位
置関係等は対象構造物、設計条件等によつて種々
設計変更できるものである。なお、以上の実施例
では、船舶の上部構造に於ける消振機について説
明したが、本発明はこれのみに限定されるもので
はなく、陸上建造物機器類等の防振対策としても
有効である。
小型の加振機(振動発生機)で振動系部分(振動
子)を加振し、振動系部分の振動慣性力が対象構
造物に作用して消振効果を得るものである。従つ
て加振機の構造、振動系部分の構造及び振動検知
部や加振機の回転数制御部等は前記の実施例に限
定されるものではなく、かつ電気回路網、加振機
(振動発生機)と振動系部分(振動子)の相対位
置関係等は対象構造物、設計条件等によつて種々
設計変更できるものである。なお、以上の実施例
では、船舶の上部構造に於ける消振機について説
明したが、本発明はこれのみに限定されるもので
はなく、陸上建造物機器類等の防振対策としても
有効である。
第1図は船体と上部構造との一般的な配置状態
を示す側面図、第2図及び第3図は夫々従来の消
振機構を示す側面図、第4図は本発明の実施例を
示す消振機の側面図、第5図は本発明のシステム
を説明するブロツク図、第6図は本発明の消振効
果を示す応答曲線図、第7図は従来型の消振効果
を示す応答曲線図、第8図は本発明の消振機によ
り発生する上部構造頂部の応答消振量を示す線
図、第9図は一自由度系のバネ−質量モデル図、
第10図は振動伝達率を示す線図である。 図の主要部分の説明、1……上部構造(構造
物)、11a……バネ部(緩衝部材)、11b……
振動子、12……支持構造、13……振動発生
機。
を示す側面図、第2図及び第3図は夫々従来の消
振機構を示す側面図、第4図は本発明の実施例を
示す消振機の側面図、第5図は本発明のシステム
を説明するブロツク図、第6図は本発明の消振効
果を示す応答曲線図、第7図は従来型の消振効果
を示す応答曲線図、第8図は本発明の消振機によ
り発生する上部構造頂部の応答消振量を示す線
図、第9図は一自由度系のバネ−質量モデル図、
第10図は振動伝達率を示す線図である。 図の主要部分の説明、1……上部構造(構造
物)、11a……バネ部(緩衝部材)、11b……
振動子、12……支持構造、13……振動発生
機。
Claims (1)
- 1 過大な振動を生じている構造物に、緩衝部材
を介して振動子を同構造物の振動方向と一致させ
て支持し、かつ前記振動子に同振動子と振動方向
を一致させた振動発生機を連結してなることを特
徴とする消振機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3798079A JPS55132434A (en) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | Vibration damper |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3798079A JPS55132434A (en) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | Vibration damper |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55132434A JPS55132434A (en) | 1980-10-15 |
JPS6147346B2 true JPS6147346B2 (ja) | 1986-10-18 |
Family
ID=12512707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3798079A Granted JPS55132434A (en) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | Vibration damper |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55132434A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4483425A (en) * | 1982-09-09 | 1984-11-20 | North American Philips Corporation | Vibration control system |
JPS60123675A (ja) * | 1983-12-06 | 1985-07-02 | 三菱電機株式会社 | 構造物の振動制御装置 |
JPS6141032A (ja) * | 1984-08-02 | 1986-02-27 | Mitsubishi Electric Corp | 振動制御装置 |
JPH0533795Y2 (ja) * | 1985-09-10 | 1993-08-27 | ||
JPH0623520Y2 (ja) * | 1985-11-08 | 1994-06-22 | 住友重機械工業株式会社 | プロペラサ−フェイスフォ−ス消去装置 |
JPH0624603Y2 (ja) * | 1987-01-22 | 1994-06-29 | 株式会社大金製作所 | トルクコンバ−タのロツクアツプダンパ− |
JPH08115086A (ja) * | 1994-10-14 | 1996-05-07 | Nkk Corp | アクティブ防振方法及びその装置 |
NL2014378B1 (nl) * | 2015-03-02 | 2016-10-14 | Loggers B V | Inrichting met gedempte dekopbouw. |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5335391B2 (ja) * | 1975-12-30 | 1978-09-27 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5424236Y2 (ja) * | 1976-08-31 | 1979-08-16 |
-
1979
- 1979-03-30 JP JP3798079A patent/JPS55132434A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5335391B2 (ja) * | 1975-12-30 | 1978-09-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55132434A (en) | 1980-10-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |