JPH0533795Y2 - - Google Patents

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JPH0533795Y2
JPH0533795Y2 JP1985138470U JP13847085U JPH0533795Y2 JP H0533795 Y2 JPH0533795 Y2 JP H0533795Y2 JP 1985138470 U JP1985138470 U JP 1985138470U JP 13847085 U JP13847085 U JP 13847085U JP H0533795 Y2 JPH0533795 Y2 JP H0533795Y2
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vibration
transmission
engine
torsional
frequency
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、自由振動可能な自動車用エンジン・
トランスミツシヨンの振動を能動的に減衰させる
自動車用エンジン・トランスミツシヨンの振動減
衰装置に関する。 (従来の技術) 従来、自由振動する物体の振動を減衰させる手
法としては、弾性体や弾性体とオイルダンパを併
用したもの等で、自由振動する物体を支持させる
手法が一般に知られている。 例えば、エンジンのトルク変動を振動入力とし
て捩り振動(自由振動)をするトランスミツシヨ
ンにあつては、「改定新版 防振ゴム」(昭和50年
8月、社団法人 日本鉄道車輌工業会発行)の第
12章に記載されているように、ゴム弾性体により
エンジンと共にトランスミツシヨンを車体に支持
させていた。 (考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の自由振動する
物体の振動減衰手法は、自由振動に対して徐々に
減衰してゆくのを待つだけの受動的な手段でしか
ないものであつたため、自由振動を完全に減衰さ
せるのに長時間を要するという問題点があつた。 例えば、加減速時等においてエンジンがトルク
変動をし、このトルク変動を振動入力としてトラ
ンスミツシヨンが捩り振動を起した場合には、ト
ランスミツシヨンやフライホイールをマスとし、
駆動伝達系(含タイヤ)やパワーユニツトマウン
ト等の捩り系をバネとした車体の振動、いわゆる
ガクガク振動が発生していた。 これに対して、従来は単にゴム弾性体によりト
ランスミツシヨンが車体に支持されているだけで
あつたため、ゴム弾性体によるわずかな減衰作用
でトランスミツシヨンの捩り振動が減衰されるま
で長時間ガクガク振動が続き、乗員に不快感を与
えていた。 (問題点を解決するための手段) 本考案は、上述のような問題点を解決すること
を目的としてなされたもので、この目的達成のた
めに、本考案では、以下に述べるような解決手段
とした。 本考案の解決手段を、第1図に示すクレーム概
念図により説明すると、外部から加振入力が加わ
り、その後、外部からの加振入力無しに減衰して
ゆく振動であつて、その質量や取付状態により固
有の振動周波数を持つ捩り自由振動を行なうエン
ジンあるいはトランスミツシヨン1と、前記エン
ジンあるいはトランスミツシヨン1に設けられ、
その振動加速度の周波数を検出する振動加速度周
波数検出手段2と、前記振動加速度周波数検出手
段2により検出される振動加速度の周波数が、固
有の捩り自由振動周波数と一致する時、前記エン
ジンあるいはトランスミツシヨン1が捩り自由振
動状態であると検知する捩り自由振動状態検知手
段3と、前記エンジンあるいはトランスミツシヨ
ン1に対して捩り自由振動方向に相対運動可能な
質量体4と、前記質量体4を前記エンジンあるい
はトランスミツシヨン1に対して捩り自由振動方
向に相対運動させる駆動手段5と、前記捩り自由
振動状態検知手段3により前記エンジンあるいは
トランスミツシヨン1が捩り自由振動状態である
と検知された時、エンジンあるいはトランスミツ
シヨン1の捩り自由振動方向とは逆位相に前記質
量体4を運動させる信号を前記駆動手段5に出力
するコントローラ6とを備えている。 (作用) エンジンあるいはトランスミツシヨン1に対し
て外部から加振入力が加わり、その後、外部から
の加振入力無しに減衰してゆく捩り自由振動を開
始すると、エンジンあるいはトランスミツシヨン
1に設けられた振動加速度周波数検出手段2にお
いて、その振動加速度の周波数が検出され、捩り
自由振動状態検知手段3において、振動加速度周
波数検出手段2により検出される振動加速度の周
波数が、質量や取付状態により固有の捩り自由振
動周波数と一致する時、エンジンあるいはトラン
スミツシヨン1が捩り自由振動状態であると検知
され、コントローラ6において、エンジンあるい
はトランスミツシヨン1が捩り自由振動状態であ
るとの検知に基づき、エンジンあるいはトランス
ミツシヨン1の捩り自由振動方向とは逆位相に質
量体4を運動させる信号が駆動手段5に出力さ
れ、質量体4がエンジンあるいはトランスミツシ
ヨン1の捩り自由振動方向とは逆位相で相対運動
する。なお、エンジンあるいはトランスミツシヨ
ン1の固有の捩り自由振動周波数は予め測定して
おく。 この結果、質量体4の運動力が、エンジンある
いはトランスミツシヨン1の捩り自由振動による
振動慣性力を打ち消すように作用し、エンジンあ
るいはトランスミツシヨン1の捩り自由振動を振
動開始から短時間にて減衰させる。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたつて、エンジンの
トルク変動を振動入力として捩り振動(自由振動
の一種)をする横置きFF車のトランスミツシヨ
ンに適用した捩り振動減衰装置を例にとる。 まず、実施例の構成を説明する。 実施例の捩り振動減衰装置Aは、第2図に示す
ように、加速度センサ(振動状態検知手段)1
0、ウエイト(質量体)11、パルスモータ(駆
動手段)12、コントローラ13を備えている。 加速度センサ10は、捩り振動をするトランス
ミツシヨン14の振動状態を検知し、検知信号a
を出力する手段で、トランスミツシヨン14のト
ランスミツシヨンケース141に設けられてい
る。 尚、トランスミツシヨン14は、第3図に示す
ようにエンジン15や終減速機16等と共にパワ
ーユニツトマウントとして車体17に弾性支持さ
れている。 ウエイト11は、前記トランスミツシヨン14
の捩り振動とは逆位相で振動方向としては同方向
に相対運動可能な質量体で、このウエイト11は
パルスモータ12と共にトランスミツシヨンケー
ス141に固定されたメインシヤフトカバー14
2に設けられている。 パルスモータ12は前記ウエイト11をトラン
スミツシヨン14に対して相対運動させる駆動手
段で、このパルスモータ12のモータ軸121に
前記ウエイト11が取り付けられている。 コントローラ13は、前記加速度センサ10か
らの検知信号aを入力し、この検知信号aに基づ
きトランスミツシヨン14の捩り振動の向きとは
逆位相で前記ウエイト11を運動させるパルス信
号pを前記パルスモータ12に出力する手段で、
このコントローラ13では加速度センサ10から
の検知信号aが示す最大加速度に応じた単位時間
当たりのパルス数のパルス信号pを出力し、パル
スモータ12及びウエイト11によつてトランス
ミツシヨン14の捩り振動とは逆位相の捩り振動
を誘起させる。 尚、トランスミツシヨン14の捩り振動振幅が
大きすぎて、1回の誘起振動では十分に減衰しき
れない場合には、半周期後に1回目の誘起振動と
は逆位相の誘起振動を与え、これを繰り返すこと
によつて減衰に至らせる。 次に、実施例の作用を説明する。 実施例の作用を、第4図に示す振動モデル図に
より述べる。 第4図において、は振動体(トランスミツシ
ヨン14やフライホイール等による)、Sは捩り
バネ(駆動伝達系やパワーユニツトマウント等)、
17は車体、12はパルスモータ、11はウエイ
ト、10は加速度センサ、13はコントローラで
あり、捩りバネSのバネ定数をK、振動体の慣
性モーメントをI1、パルスモータ12の慣性モー
メントをI2、ウエイト11の慣性モーメントをI3
とする。 まず、加減速時等においてエジン15の駆動ト
ルクが変化した場合には、この駆動トルク変化が
クランクシヤフトからフライホイール及びトラン
スミツシヨン14に入力され、これがトランスミ
ツシヨン14を捩り振動させる振動入力となる。 このトランスミツシヨン14の捩り振動は、第
5図の実線で示す振動波形のように、自由減衰振
動の特性を示すもので、この振動に対して振動加
速度がゼロになつた時に、第5図の破線で示すよ
うな振動波形の振動を与えると振動成分が相殺さ
れて自由減衰振動を打ち消すことができる。 このような振動打ち消し作用を行なわせるため
に、コントローラ13において、加速度センサ1
0からの検知信号aにより周波数を判別し、これ
が捩りの自由振動周波数の時で、かつ、加速度セ
ンサ10からの出力が最初にゼロとなつた時点
で、振動の大きさに応じた単位時間当たりのパル
ス数のパルス信号pをパルスモータ12に出力さ
せる。 尚、捩りの自由振動周波数かどうかの判別は、
加速度センサ10からの検知信号aによる周波数
【式】(I=I1+I2+I3)であ るかどうかによつて判別する。 そして、コントローラ13から信号pが出力さ
れると、パルスモータ12は、パルス数に応じた
速度で回転し、モータ軸121に取り付けてある
ウエイト11も回転する。このウエイト11の回
転によりその反力を振動体に与えることにな
り、この反力の大きさが前述の第5図の破線で示
す振動を誘起し、トランスミツシヨン14の捩り
振動を、第6図に示すように、振動開始から短時
間にて減衰させることができる。 このように、実施例ではトランスミツシヨン1
4の捩り振動(自由振動)を能動的に減衰させる
ようにしたことで、いわゆるガクガク振動を、そ
の振動源となるトランスミツシヨン14にて制振
させることができる。 以上、本考案の実施例を図面により詳述してき
たが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計変更等があつても本考案に含まれる。 例えば、実施例ではトランスミツシヨンのメイ
ンシヤフトカバーに質量体を設けた例を示した
が、エンジンのシリンダブロツク(またはブロツ
クカバー)に質量体を設けても良い。即ち、本考
案は、エンジン(シリンダブロツク)とトランス
ミツシヨン(ケース)が一体で捩り自由振動する
現象に対する考案であり、質量体はシリンダブロ
ツク(またはブロツクカバー)に設けた場合も有
効である。 (考案の効果) 以上説明してきたように、本考案の自動車用エ
ンジン・トランスミツシヨンの振動減衰装置にあ
つては、捩り自由振動状態検知手段によりエンジ
ンあるいはトランスミツシヨンが捩り自由振動状
態であると検知された時、エンジンあるいはトラ
ンスミツシヨンの捩り自由振動方向とは逆位相に
質量体を運動させる信号を駆動手段に出力するコ
ントローラを設けた装置としたため、エンジンあ
るいはトランスミツシヨンの捩り自由振動を振動
開始から短時間にて減衰させることができるとい
う効果が得られる。 また、エンジンあるいはトランスミツシヨンの
捩り自由振動状態を、振動加速度周波数検出手段
からの検出周波数が、エンジンあるいはトランス
ミツシヨンの固有の捩り自由振動周波数と一致す
るかどうかにより検知するようにしたため、周波
数の一致を判別するだけで、精度良く、しかも早
期にエンジンあるいはトランスミツシヨンの捩り
自由振動を検知することができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の自動車用エンジン・トランス
ミツシヨンの振動減衰装置を示すクレーム概念
図、第2図は実施例装置を適用したトランスミツ
シヨンを示す図、第3図は実施例装置を適用した
トランスミツシヨン及びエンジン等によるパワー
ユニツトマウントの車体支持状態を示す概略図、
第4図は実施例装置の振動モデル図、第5図はト
ランスミツシヨンの捩り自由減衰振動の振動特性
図、第6図は実施例装置を用いた場合の振動特性
図である。 1……エンジンあるいはトランスミツシヨン、
2……振動状態検知手段、3……質量体、4……
駆動手段、5……コントローラ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外部から加振入力が加わり、その後、外部から
    の加振入力無しに減衰してゆく振動であつて、そ
    の質量や取付状態により固有の振動周波数を持つ
    捩り自由振動を行なうエンジンあるいはトランス
    ミツシヨンと、 前記エンジンあるいはトランスミツシヨンに設
    けられ、その振動加速度の周波数を検出する振動
    加速度周波数検出手段と、 前記振動加速度周波数検出手段により検出され
    る振動加速度の周波数が、固有の捩り自由振動周
    波数と一致する時、前記エンジンあるいはトラン
    スミツシヨンが捩り自由振動状態であると検知す
    る捩り自由振動状態検知手段と、 前記エンジンあるいはトランスミツシヨンに対
    して捩り自由振動方向に相対運動可能な質量体
    と、 前記質量体を前記エンジンあるいはトランスミ
    ツシヨンに対して捩り自由振動方向に相対運動さ
    せる駆動手段と、 前記捩り自由振動状態検知手段により前記エン
    ジンあるいはトランスミツシヨンが捩り自由振動
    状態であると検知された時、エンジンあるいはト
    ランスミツシヨンの捩り自由振動方向とは逆位相
    に前記質量体を運動させる信号を前記駆動手段に
    出力するコントローラと、 を備えていることを特徴とする自動車用エンジ
    ン・トランスミツシヨンの振動減衰装置。
JP1985138470U 1985-09-10 1985-09-10 Expired - Lifetime JPH0533795Y2 (ja)

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