JP3166499B2 - 橋梁の加振装置 - Google Patents
橋梁の加振装置Info
- Publication number
- JP3166499B2 JP3166499B2 JP20665594A JP20665594A JP3166499B2 JP 3166499 B2 JP3166499 B2 JP 3166499B2 JP 20665594 A JP20665594 A JP 20665594A JP 20665594 A JP20665594 A JP 20665594A JP 3166499 B2 JP3166499 B2 JP 3166499B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bridge
- vibration
- exciter
- force
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Bridges Or Land Bridges (AREA)
- Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は橋梁の加振装置、特に橋
梁の橋軸水平方向の加振装置に関する。
梁の橋軸水平方向の加振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】耐風、耐震上の設計条件の検証や、機能
・安全面の調査を目的として、橋梁の振動実験が行われ
ている。その中でも加振装置による加振実験が現在最も
正確に振動特性が得られるとされている。そして、斜張
橋では橋軸水平モード特に遊動円木モードの加振が要求
されている。
・安全面の調査を目的として、橋梁の振動実験が行われ
ている。その中でも加振装置による加振実験が現在最も
正確に振動特性が得られるとされている。そして、斜張
橋では橋軸水平モード特に遊動円木モードの加振が要求
されている。
【0003】従来の加振装置として、図3に示す、遠心
力加振装置がある。ここで、11は重錘、12は回転体
である。この装置は、数個の重錘11を同一平面内で同
期反転させ、遠心力によって一方向の加振力を発生させ
るものである。
力加振装置がある。ここで、11は重錘、12は回転体
である。この装置は、数個の重錘11を同一平面内で同
期反転させ、遠心力によって一方向の加振力を発生させ
るものである。
【0004】また、図4に示す、慣性力加振装置があ
る。ここで21は重錘、22は加振機、23は加振機固
定架台、24は重錘用架台である。この装置は、重錘2
1を加振機22により一定振幅で一方向に往復運動さ
せ、その慣性力を利用して一方向の加振力を発生させる
ものである。
る。ここで21は重錘、22は加振機、23は加振機固
定架台、24は重錘用架台である。この装置は、重錘2
1を加振機22により一定振幅で一方向に往復運動さ
せ、その慣性力を利用して一方向の加振力を発生させる
ものである。
【0005】
(1)従来型の加振装置は重錘を用いて加振力を得るタ
イプのもので、重錘そのもののコストと、それを支える
ための架台のコストが高く、また装置全体が大型化す
る。
イプのもので、重錘そのもののコストと、それを支える
ための架台のコストが高く、また装置全体が大型化す
る。
【0006】また、重錘運動部におけるエネルギー損失
が大きいため、加振効率が悪い。 (2)橋梁の振幅が一定になるまで加振した後に加振機
を急停止させて橋梁を自由振動へ移行させる減衰自由振
動実験において、従来型では重錘に生じている大きな慣
性力のために、スムーズに装置を停止させることが難し
い。
が大きいため、加振効率が悪い。 (2)橋梁の振幅が一定になるまで加振した後に加振機
を急停止させて橋梁を自由振動へ移行させる減衰自由振
動実験において、従来型では重錘に生じている大きな慣
性力のために、スムーズに装置を停止させることが難し
い。
【0007】従って、重錘を完全に停止させる等の操作
の間に過渡応答が生じるので、実験の効率・精度の面で
問題がある。また、加振機(重錘を含む)の質量によ
り、橋梁が本来持つ振動の性状が変化してしまう問題が
ある。
の間に過渡応答が生じるので、実験の効率・精度の面で
問題がある。また、加振機(重錘を含む)の質量によ
り、橋梁が本来持つ振動の性状が変化してしまう問題が
ある。
【0008】(3)橋梁の加振実験では、加振によって
橋体に生じる振幅を調整する必要がある。これは振幅が
小さい場合には十分な振動特性が得られず、又、振幅が
大き過ぎる場合には橋体を損傷する恐れがあるからであ
る。
橋体に生じる振幅を調整する必要がある。これは振幅が
小さい場合には十分な振動特性が得られず、又、振幅が
大き過ぎる場合には橋体を損傷する恐れがあるからであ
る。
【0009】従来型では、この振幅の調整を試行錯誤的
に行わなければならない。特に、図4の場合、試行錯誤
的に重錘の重量を変える必要があり、実験が大変であ
る。この発明は、上記のような問題点を解決するために
なされたもので、コストの低減と、加振方法の改善を目
的とする。
に行わなければならない。特に、図4の場合、試行錯誤
的に重錘の重量を変える必要があり、実験が大変であ
る。この発明は、上記のような問題点を解決するために
なされたもので、コストの低減と、加振方法の改善を目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の橋梁の加振装置
は、一端が大地側に固定される加振機と、この加振機を
橋梁に接続、離間させる接続・離間手段と、上記加振機
から上記橋梁に伝達される加振力を測定するためのロー
ドセルと、このロードセルからの信号を用いて上記加振
機の加振力を共振状態になるまで加振した後、加振力が
0付近の状態で上記接続・離間手段によって上記橋梁か
ら上記加振機を切り離すように制御する制御器と、を備
えている。また、加振機からの加振力が橋梁の橋軸水平
方向に加えられるようになっている。
は、一端が大地側に固定される加振機と、この加振機を
橋梁に接続、離間させる接続・離間手段と、上記加振機
から上記橋梁に伝達される加振力を測定するためのロー
ドセルと、このロードセルからの信号を用いて上記加振
機の加振力を共振状態になるまで加振した後、加振力が
0付近の状態で上記接続・離間手段によって上記橋梁か
ら上記加振機を切り離すように制御する制御器と、を備
えている。また、加振機からの加振力が橋梁の橋軸水平
方向に加えられるようになっている。
【0011】
(1)加振機でロードセルを介して荷重制御しながら橋
梁を直接、連続的に加振する。 (2)すなわち、本発明は加振力を得る手段として重錘
を用いないことにより、装置全体の小型化、低コスト化
をもたらし、橋梁を直接加振することによって、加振効
率を上げる効果が得られる。
梁を直接、連続的に加振する。 (2)すなわち、本発明は加振力を得る手段として重錘
を用いないことにより、装置全体の小型化、低コスト化
をもたらし、橋梁を直接加振することによって、加振効
率を上げる効果が得られる。
【0012】(3)また、橋梁に生じる振幅の調整は,
加振機側より直接行うことが可能となる。 (4)減衰自由振動実験においては、橋梁の振幅が一定
になるまで加振した後、チャック装置により加振機を切
り離すことにより、橋梁を減衰自由振動にスムーズに移
行させることが可能となる。 (5)加振機からの加振力を橋軸水平方向に加えること
により、橋軸水平モード、特に遊動円木モードの加振
も、容易に実施できる。
加振機側より直接行うことが可能となる。 (4)減衰自由振動実験においては、橋梁の振幅が一定
になるまで加振した後、チャック装置により加振機を切
り離すことにより、橋梁を減衰自由振動にスムーズに移
行させることが可能となる。 (5)加振機からの加振力を橋軸水平方向に加えること
により、橋軸水平モード、特に遊動円木モードの加振
も、容易に実施できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る橋梁の加振装
置の説明図である。図中1はこの加振装置を用いて加振
する橋梁、2は加振機4からの加振力を橋梁1に伝達し
たり切り離したりするために、加振機を橋梁に接続、離
間させる接続・離間手段、3は加振機から橋梁に伝達さ
れる加振力を測定するためのロードセルと、4は加振
機、5はロードセルからの信号を用いて加振機の加振力
を共振状態になるまで加振した後、加振力が0付近の状
態で上記接続・離間手段によって上記橋梁から上記加振
機を切り離すように制御する制御器、6は加振機を固定
するための架台、7は架台が固定される大地例えば橋脚
である。
置の説明図である。図中1はこの加振装置を用いて加振
する橋梁、2は加振機4からの加振力を橋梁1に伝達し
たり切り離したりするために、加振機を橋梁に接続、離
間させる接続・離間手段、3は加振機から橋梁に伝達さ
れる加振力を測定するためのロードセルと、4は加振
機、5はロードセルからの信号を用いて加振機の加振力
を共振状態になるまで加振した後、加振力が0付近の状
態で上記接続・離間手段によって上記橋梁から上記加振
機を切り離すように制御する制御器、6は加振機を固定
するための架台、7は架台が固定される大地例えば橋脚
である。
【0014】接続・離間手段2は、例えば、クランプ装
置、チャック装置等である。加振機4は、例えば油圧シ
リンダによって駆動されるようになっている。そして、
加振実験においては、ロードセル3で加振力を測定し、
加振力が例えば正弦波になるように、制御器5で荷重制
御しながら橋梁1を直接、連続的に加振する。
置、チャック装置等である。加振機4は、例えば油圧シ
リンダによって駆動されるようになっている。そして、
加振実験においては、ロードセル3で加振力を測定し、
加振力が例えば正弦波になるように、制御器5で荷重制
御しながら橋梁1を直接、連続的に加振する。
【0015】従って、加振に際し、重錘を用いる必要が
ないため、装置全体の小型化、低コスト化、効率化が得
られる。そして、図に示すように、加振器4を橋軸方向
に設置し、加振機からの加振力を橋梁に加えることによ
り橋軸水平モード、特に遊動円木モードの加振も、容易
に行うことができる。
ないため、装置全体の小型化、低コスト化、効率化が得
られる。そして、図に示すように、加振器4を橋軸方向
に設置し、加振機からの加振力を橋梁に加えることによ
り橋軸水平モード、特に遊動円木モードの加振も、容易
に行うことができる。
【0016】なお、実験の内容により、加振力の制御
は、変位制御、加速度制御などであってもかまわない
し、波形もランダム波や地震波でもかまわない。また、
加振機をモータによって駆動するようにしてもよい。
は、変位制御、加速度制御などであってもかまわない
し、波形もランダム波や地震波でもかまわない。また、
加振機をモータによって駆動するようにしてもよい。
【0017】図2は、減衰自由振動実験において、接続
・離間手段2を用いて橋梁1から加振機4を切り離した
ときの状態を示す図である。この場合は、まず、共振状
態になるまで加振した後、ロードセル3により測定した
加振力が0付近の状態で、接続・離間手段2によって橋
梁1から加振器4を切り離し、例えばこれと同調して加
振器4のピストンロッドを瞬間的に引っ込むなどの動作
を行うことによって、スムーズに橋梁1を減衰自由振動
に移行させることが可能となる。
・離間手段2を用いて橋梁1から加振機4を切り離した
ときの状態を示す図である。この場合は、まず、共振状
態になるまで加振した後、ロードセル3により測定した
加振力が0付近の状態で、接続・離間手段2によって橋
梁1から加振器4を切り離し、例えばこれと同調して加
振器4のピストンロッドを瞬間的に引っ込むなどの動作
を行うことによって、スムーズに橋梁1を減衰自由振動
に移行させることが可能となる。
【0018】
【発明の効果】本発明の橋梁の加振装置は、上記のよう
なもので、 1)装置が小型化され、コストを低減できる。 2)減衰自由振動の実験が精度良くできる。 3)振幅調整が容易になる。 4)橋軸水平モードの実験を容易に行うことができる。
なもので、 1)装置が小型化され、コストを低減できる。 2)減衰自由振動の実験が精度良くできる。 3)振幅調整が容易になる。 4)橋軸水平モードの実験を容易に行うことができる。
【図1】本発明の橋梁の加振装置の一実施例を示す説明
図。
図。
【図2】減衰自由振動実験において、橋梁から加振機を
切り離したときの状態を示す図。
切り離したときの状態を示す図。
【図3】従来の遠心力加振装置の正面図。
【図4】従来の慣性力加振装置の平面図と側面図。
1…橋梁,2…接続・離間手段,3…ロードセル、4…
加振器、5…制御器。
加振器、5…制御器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 7/00 - 7/06 G01M 5/00 G01N 3/32 - 3/34 JICSTファイル(JOIS)
Claims (2)
- 【請求項1】 一端が大地側に固定される加振機と、こ
の加振機を橋梁に接続、離間させる接続・離間手段と、
上記加振機から上記橋梁に伝達される加振力を測定する
ためのロードセルと、このロードセルからの信号を用い
て上記加振機の加振力を共振状態になるまで加振した
後、加振力が0付近の状態で上記接続・離間手段によっ
て上記橋梁から上記加振機を切り離すように制御する制
御器と、を備えた橋梁の加振装置。 - 【請求項2】 加振機からの加振力が橋梁の橋軸水平方
向に加えられるようになっている請求項1に記載の橋梁
の加振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20665594A JP3166499B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 橋梁の加振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20665594A JP3166499B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 橋梁の加振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0868717A JPH0868717A (ja) | 1996-03-12 |
JP3166499B2 true JP3166499B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=16526950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20665594A Expired - Fee Related JP3166499B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 橋梁の加振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3166499B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101318904B1 (ko) * | 2013-03-25 | 2013-10-16 | 한국기계연구원 | 해상 부하 가진 장치 및 이를 포함하는 해상 구조물 내구 테스트 장치, 그리고 내구 테스트 방법 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104748932B (zh) * | 2015-01-29 | 2017-03-29 | 中国铁路总公司 | 一种铁路桥梁下部结构自动激励装置 |
CN107436216B (zh) * | 2017-09-15 | 2024-02-23 | 中南大学 | 一种列车横向激振和测力装置 |
CN110220594B (zh) * | 2019-07-24 | 2024-07-02 | 哈尔滨工业大学(深圳) | 移动平台及基于分布式同步采集的振动检测系统 |
CN115683528B (zh) * | 2023-01-05 | 2023-04-11 | 江苏广亚建设集团有限公司 | 一种桥梁梁板荷载测试装置 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20665594A patent/JP3166499B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101318904B1 (ko) * | 2013-03-25 | 2013-10-16 | 한국기계연구원 | 해상 부하 가진 장치 및 이를 포함하는 해상 구조물 내구 테스트 장치, 그리고 내구 테스트 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0868717A (ja) | 1996-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2595322C9 (ru) | Система и способ моделирования мощного пироудара | |
EP2269023B1 (en) | Specimen loading apparatus and method | |
US20080223134A1 (en) | Method and Device For Testing the Stability and/or Bending Strength of Masts | |
CN102564684B (zh) | 基于稳态正弦激振力的多维力传感器动态实验装置的方法 | |
US7933691B2 (en) | System for and method of monitoring free play of aircraft control surfaces | |
CN112432753A (zh) | 一种梁结构振动疲劳装置 | |
JP3166499B2 (ja) | 橋梁の加振装置 | |
US6412348B1 (en) | Dynamic loading test equipment for a real-size vibration-controlling damper | |
Varoto et al. | Interaction between a vibration exciter and the structure under test | |
RU2034257C1 (ru) | Способ испытаний на "земной резонанс" элементов несущего винта вертолета и стенд для его осуществления | |
Drew et al. | Torsional (rotational) vibration: Excitation of small rotating machines | |
JP6960342B2 (ja) | 加振装置及びこの加振装置を備えた振動試験装置 | |
RU2009141787A (ru) | Способ прогнозирования переменной составляющей выходного сигнала электромеханического датчика угловой скорости (дус) на этапе изготовления его гиромотора по характеристикам угловых вибраций, возбуждаемых гиромотором, и установка для реализации способа | |
CN213456041U (zh) | 一种梁结构振动疲劳装置 | |
JPS6147346B2 (ja) | ||
RU2617800C1 (ru) | Способ и устройство оценки технического состояния инженерного сооружения | |
JPH0678970B2 (ja) | 減衰高速度タイヤ試験機 | |
JP2003315202A (ja) | 自走式起振機を用いた振動試験方法 | |
JP3252794B2 (ja) | 振動発生体の励振力測定装置および方法 | |
JPS58208637A (ja) | 送電線のギヤロツピング試験装置 | |
RU2052787C1 (ru) | Стенд для динамических испытаний конструкций балочного типа воздушного винта летательного аппарата | |
CN113447247A (zh) | 一种减振器参数测试装置、减振器参数获取方法及其装置 | |
JP2723611B2 (ja) | 捩り動特性試験機 | |
RU95109960A (ru) | Способ динамических испытаний крупномасштабных конструкций и импульсный силовозбудитель для его осуществления | |
SU1739238A1 (ru) | Устройство дл определени характеристик жесткости упругих опор динамометров |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |