JP2003530963A - ほぐれ易い吸収性製品及び製造法並びに使用法 - Google Patents

ほぐれ易い吸収性製品及び製造法並びに使用法

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Abstract

(57)【要約】 吸収性構造及び好ましくは水溶性のバリア層とを含む、非常にほぐれ易い吸収性製品を提供し、その吸収性製品は、高率のほぐれ易さを有して小便器で水に流したときにわずかの残留副産物を残すだけが可能であり、吸収した液体が使用者の手に浸み通ることに抵抗し、過負荷又は漏れがなく十分な量の液体を吸収することが可能である。一実施形態では、積層した水溶性ポリマーフィルムを有するリング加工したセルロースシートを提供する。また、吸収性構造を機械的に脆弱化することを含む、かかる使い捨て吸収性製品の製造法を提供する。また、パッケージ及び複数のほぐれ易い吸収性製品又は物品を含む、パッケージされた製品を提供する。また、排尿に引き続いて本発明のほぐれ易い吸収性製品で残尿を吸収すること、そして製品を便器又は好ましくは小便器の中に置くことを含む、個別的で便利であり得る残尿を吸収する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、迅速にほぐれ易い吸収性製品、並びにかかる製品の製造法及び使用
法を対象とする。本発明は特に、小便器で水に流すことができる、迅速にほぐれ
易い吸収性製品を対象とする。
【0002】 (発明の背景) 男性と女性の人体構造において、膀胱に集積した尿は、尿道管を流路とする排
尿動作中に排泄され、最終的には陰茎亀頭又は尿道外部開口から排出される。人
口の高い比率で、かなりの量の残尿が、排尿の後も尿道管に一時的に残る。残尿
発生は、男性で、前立腺の腺が拡大して尿道管を通る尿の流れが制限される場合
に、さらにより顕著である。この現象は、排尿後滴と呼ばれることもあり、典型
的に個人の年齢と共に増加し、特に男性に共通である。尿道管中の残尿は、主排
尿に引き続き遅れはするが、やがては尿道管から排出される。残尿には、陰茎亀
頭の外側表面に一時的に付着した尿も含まれる。残尿は、重力、動揺、及び/又
は毛管作用により、最終的には流れて、下着又はズボンを汚すこともある。多く
の場合、その個人が身繕いしている間に、残尿が滴下し、その結果その人の衣服
上又は床上に落ちる。後者の床上に滴下する状況は、その個人が多くの公共便所
で見られるような立ち小便式で排尿した後に、特に多い。ある場合には、残尿の
排出を容易にするために、陰茎を強制的に振ることもある。しかしながら、振っ
ている最中は、尿の通路は不確定であり、尿が、手、衣服、壁、及び/若しくは
床に、又は隣の人に接触することもある。その上、振り動作では、残尿の排出が
部分的に成功するだけのことも多い。排尿後の残尿が呈する状況は、一般に非衛
生的であり、伝染性の病気の拡散に繋がることもある。この状況は、衣服又は人
の悪臭を引き起こすことがあり、特に使用が頻繁なときに、バスルーム、トイレ
、そして公共便所に悪臭を引き起こすこともある。
【0003】 この問題に対処するために、様々な装置や吸収性製品が初期に開示されている
が、かかる初期の方策は、非常に高価であるか、非実用的であるか、心地良くな
いか、又は使用が難しいものかであった。いずれか特定の装置又は製品に対する
理由がどのようなものであれ、かかる装置又は製品の使用は、多くの社会で顕著
なレベルの慣習を達成しなかった。これに反して、多くの人々は、床や、便器若
しくは小便器の縁、又は自分の衣服に、残尿を滴下させるだけである。ある人々
は、織り布を使用して残尿を拭き去り、次にその布をポケットか手提げバッグに
しまって、引き続いて再使用している。この方法は、その人が尿で汚れた材料を
一日中持ち続けなけらばならないという、不利点を生じる。多分、最も簡単な方
法は、従来型トイレットペーパーを使用して、残尿を吸収することであろう。し
かしこの方法も、幾つかの不利点がある。男性用公共便所で極普通に見られる公
共小便器では、トイレットペーパーは容易に手が届かないことが多く、むしろ便
器の側又はトイレの仕切内に置かれているだけである。トイレットペーパーでは
また、尿がそのシートの厚さを通してたちまち浸み通し可能であり、紙を持つた
めに使用した手が湿ることになる。最後に、トイレットペーパーは便器では一般
的に水で流すことができるが、便器よりもはるかに小さな排水域を有するものが
多い小便器では、容易に水で流せないことが非常に多い。実際、多くの小便器は
格子様パターンの小さな開口を有し、これにより、吸収性製品を下水に流すこと
が特に難しくなる。かかる小便器においてトイレットペーパーを水で流そうと試
みると、小便器に湿ったトイレットペーパーが積み重なって詰まらせることとな
る。さらに、トイレットペーパーは典型的に、シートに湿潤強度を与えるための
、高分子バインダーを含有する。このバインダーは、シートが本来の目的で良く
機能するために必要な、引張り強度を与えるのに重要である。しかしこのバイン
ダーは、静水圧又は毛管圧を生じるという、シートの性能に悪い影響を与える。
したがって、従来型トイレットペーパーは、残尿を尿管から吸い込むには特に効
果的ではなく、その結果、排尿後滴を阻止するのに殊に効果的ではない。
【0004】 その他様々な身体液を吸収する方法が提案された。例えば、米国特許第5,0
74,853号(1991年12月24日発行、ブリアント(Bryant))では、
男性用失禁おむつが開示されている。米国特許第5,009,649号(199
1年4月23日発行、ゴウルター(Goulter)ら)では、拡張可能なバンド付き
の男性用尿失禁コンドーム及び支持下着が開示されている。米国特許第4,79
0,835号(1988年12月13日発行、エリアス(Elias))では、男性
用尿おむつが開示されている。米国特許第4,673,401号(1987年6
月16日発行、ジェンセン(Jensen)ら)では、男性用失禁装置が開示されてい
る。米国特許第4,944,733号(1990年7月31日発行、カサイエ(
Casaie))では、排泄しつけ中の男児に使用するおむつ、又は大人男性失禁者に
使用するおむつが開示されている。米国特許第4,675,012号(1987
年6月23日発行、ルーヤッカース(Rooyakkers))では、失禁男性のための吸
収性生殖器官袋を形成する方法が開示されている。米国特許第4,064,88
0号(1977年12月27日発行、ローガン(Logan))では、筒状吸収性ウ
エブを含む男性衛生のための生理用ナプキンが開示されている。
【0005】 これらの装置及びこの型の他の装置は、比較的大量の尿を吸収するのに効果的
であり得る。おむつ、コンドーム、又はそれらの同等物を連続的に着用すること
を通常受け入れようとしない大部分の人にとって、これらは、実際的な選択対象
ではない。さらに、これらは、尿管から残尿を吸い込むようには、必ずしも設計
されていない。これらは、尿管から出る排泄された尿を吸収させ、多くははるか
後刻に使用者が取り外すまで、定位置に残すことを意図している。したがって、
どのような残尿でも排出される後まで吸収性装置が定位置に残るので、かかる使
用者は残尿に関連する問題は経験しない。
【0006】 また、様々な用途で使用するための、水で流せる繊維性製品を提供する多数の
方法が試されており、これには、生理用ナプキン、おむつ、便座拭きなどが含ま
れるが、必ずしもこれには限定されない。例えば:米国特許第5,300,35
8号(1994年4月5日発行、エバース(Evers))では、冷水で溶解可能な
材料を含む吸収性繊維性コア及びバックシートを有する、生理用ナプキンやおむ
つなど用の、分解可能であって水で流せる吸収性構造が開示され;米国特許第4
,575,891号(1986年3月18日発行、バレンテ(M. Valente))で
は、上部厚紙層を有する約2in.×2in.の水で流せる小さな便座拭きが開
示され;英国特許公開第2,281,081号(1995年2月22日公開、レ
ビス(R. L. Lewis)ら)では、繊維性材料及び高分子バインダーのウエブが開
示されて、便器で流すに十分に水で分解可能であると称している。そのバインダ
ーは、湿式ウエブ若しくはエアレイドウエブの上に、スプレー又は浸せきにより
適用される。1999年2月10日にターケウチ(Taakeuchi)らにより公開さ
れた欧州特許公開896,089A1では、ポリビニールアルコールなどのバイ
ンダーで処理された繊維性シートを含む、大量の水に浸せきされると分解可能な
、繊維性シートが開示されている。1988年4月5日にデ・ウィット(De Wit
t)らへ発行された米国特許第4,734,941号では、女性の脚の間に配置
して尿を容器に向けるための、水で流せる尿を導く製品が開示されている。その
製品は、水中で分解可能な繊維性又は非繊維性のシート及び水溶性のポリマーフ
ィルムを含む。その好ましい分解可能なシートは、ティッシューペーパーである
。米国特許第5,509,913号(1996年4月23日発行、ユェオ(Yeo
))では、身体排泄液の存在下では不溶であるが普通の水道水の存在下で可溶で
ある、おむつ、布、及び拭き布として使用するシートなどの、便器で水に流せる
製品が開示されている。これらの特許は一般に、便器で水に流せるかを対象とし
ているが、残尿又は排尿後滴の吸収のために特に設計された製品を開示していな
い。またこれらでは、便器との関連から水で流せるかの議論をしており、多くの
男性用公共便所で見られる小便器とは相対する。
【0007】 より最近では、米国シリアル番号09/150,476(1998年9月9日
出願)において、便器及び小便器の両方で流せる、排尿後滴を吸収するための、
水で流せる手持ち吸収性装置が開示されている。しかし依然望ましく残るのは、
比較的大きな水洗管を有する小便器と共に、複数の比較的小さな開口を有して尿
がこの中を通ってから便器容器から流れ出なければならない小便器をも含む、あ
らゆる型の小便器で水に流すことができる吸収性製品を提供することである。米
国シリアル番号09/235,977(1999年1月22日出願)では、変形
可能なパッケージを有する、残尿を吸収するための吸収装置が開示されている。 必要とされるものは、必要なときに1つが便利に個別に分配されて、(尿管中
の残尿を含むもこれには限定されない)残尿を吸収することができ、次に便利な
方法で容易に処分することができる、便利で使用するのに容易で処分するにも容
易な吸収性製品である。
【0008】 したがって、本発明の一目的は、十分にほぐれ易く及び/又は溶解可能であっ
て、その結果比較的大きな開口を有する小便器並びに比較的小さな開口を有する
小便器の両方で容易に水に流すことができる、残尿を吸収するのに有用な吸収性
製品を提供することである。 本発明のさらなる一目的は、吸収性が高く、尿道管から残尿を吸収することが
できる、上述のような吸収性製品を提供することである。 本発明のさらなる一目的は、吸収した尿がその製品浸透し、使用者の手に接触
することに抵抗性がある、上述のような吸収性製品を提供することである。 本発明のさらなる一目的は、個別に使用して処分することができる、上述のよ
うな吸収性製品を提供することである。 本発明のさらなる一目的は、上述のような、しかしこれには限定されない、非
常にほぐれ易い吸収性シートの製造方法を提供することである。 本発明のさらに別の一目的は、排尿に続いて残尿を吸収するための、便利で衛
生的な方法を提供することである。
【0009】 本発明のさらに別の一目的は、排尿する前又はそれに引き続いて吸収性装置を
得るに便利な、残尿を吸収するに好適な吸収性製品を分配するための装置を提供
することである。 本明細書に今後記載するこれら及び他の本発明の目的は、当業者には明らかに
なるであろうが、以下に記載する請求項により本発明に包含することを意図する
ものである。
【0010】 (発明の概要) 本発明は、吸収性構造及び好ましくは水溶性のバリア層を含む非常にほぐれ易
い吸収性製品を提供し、その吸収性製品は、高率のほぐれ易さを有して小便器で
水に流したときにわずかの残留副産物を残すだけが可能であり、吸収した液体が
使用者の手に浸み通ることに抵抗し、過負荷及び漏れがなく十分な量の液体を吸
収することが可能である。本発明はさらに、吸収性構造を機械的に脆弱化するこ
とを含む、かかるほぐれ易い吸収性製品の製造法を提供する。本発明はさらに、
パッケージ及び複数のほぐれ易い吸収性製品又は物品を含む、パッケージされた
製品を含む。本発明はさらに、本発明のほぐれ易い吸収性製品で排尿に引き続く
残尿を吸収すること及び製品を便器又は好ましくは小便器の中に置くことを含む
、個別的で便利であり得る、残尿を吸収する方法を提供する。
【0011】 (発明の詳細な説明) 本明細書で使用する「ほぐれ易い」は、製品がより小さい構成要素に分裂若し
くは溶けること、又はその両方の組合わせを意味する。 「水で流せる」は、便器、小便器、又は他の尿を受けて水圧により配管システ
ムを通して下水システムへ移送する目的で作られた排水装置に、廃棄可能である
ことを意味する。 本明細書で使用する「残尿」は、排尿が完了した後に尿道管若しくは陰茎上に
又は口唇域に残る、尿を意味する。排尿は、膀胱に存在する全ての又は実質的に
全ての尿を、膀胱から空にしたときに完了する。 本明細書で使用する「小便器」は、主として男性尿排出を受けて下水に排水す
るための容器として意図された、通常縦型の装置を意味する。
【0012】 本発明は、容易に迅速にほぐれることができ、吸収性が高く、吸収した尿が使
用者の手に浸み通ることに抵抗することができる、吸収性製品を提供する。 本発明の吸収性製品は、吸収性構造並びに吸収性構造と一体であってよい又は
別個の要素及び材料であってよい、流体バリアを含むことができる。好ましくは
、流体バリアは、吸収性構造に連結された別個の要素であるが、必ずしもそうで
なくてよい。本発明の吸収性製品は、手持ち装置であるのが好ましい。
【0013】 好ましい吸収性製品は、シートの形態である。かかるシートは、使用前の貯蔵
、残尿又は他の予定する量の流体の吸収、貯蔵及び使用の個別性、並びに使用後
の処分の容易さのために、適切で便利な大きさとすることができる。残尿を吸収
するためのシートは、好ましくは約10cm2〜約200cm2の面積の、より好
ましくは約15cm2〜約125cm2の面積の、上部平坦表面を有する。男性が
使用する吸収性シートは、好ましくは約10cm2〜約50cm2の面積の、より
好ましくは約15cm2〜約30cm2の面積の、最も好ましくは約15cm2
約25cm2の面積の、上部平坦表面を有する。男性用のシートの寸法はまた、
四辺のおのおのがその製品の外側の少なくとも一点で製品と接触する長方形が、
好ましくは約3cm〜約10cm、より好ましくは約3.5cm〜約8cm、最
も好ましくは約4cm〜約6cmの範囲の長さの辺を有するようなものとなって
いる。女性が使用する吸収性シートは、好ましくは約30cm2〜約200cm2 の面積の、より好ましくは約50cm2〜約125cm2の面積の、最も好ましく
は約75cm2〜約125cm2の面積の、上部平坦表面を有する。
【0014】 シートは任意の数の形状を有することができ、正方形、長方形、三角形、多角
形、円、楕円形、又はその他曲線形状が挙げられるが、これには限定されない。
男性用残尿吸収性シートの最も好ましい大きさ及び形状は、約4cm×5cmの
長方形である。シートは、含まれた脆弱線を有する大きなシート又はロール巻き
の形態で提供することもでき、脆弱線によって、シートを複数のより小さなサイ
ズのシートに、好ましくは上述の範囲内に、分割することが容易になる。 使用する材料、吸収特性、坪量、密度、及び構造、並びに使用目的に従って、
シートの厚さは、大きく変えることができる。一般的に、残尿を吸収するための
シートは、厚さが約0.5mm〜約5mmであり、好ましくは約0.5mm〜約
2.5mmであり、より好ましくは約0.75mm〜約2mmであり、最も好ま
しくは約0.8mm〜約1.5mmであるのが好ましい。
【0015】 本発明の吸収性シートは、好ましくは約50g/m2〜約250g/m2、より
好ましくは約60g/m2〜約150g/m2、最も好ましくは約70g/m2
約120g/m2の坪量を有する。製品の吸収性構造並びに製品全体として、こ
れらの範囲であるのが好ましい。これより高い又は低い坪量は、必ずしも除外す
ることを意味するものではなく、製品の使用目的及び使用後の意図された処分手
段によっては、望ましいこともある。 本願での吸収性製品は又、シート以外の形状とすることもでき、立方体、その
他多角形状(例えば、四辺又はそれ以上を有する)、円又は楕円幾何形状(例え
ば、ボール、巻物、円筒)など三次元形状が、非制限的に挙げられる。残尿吸収
の場合、かかる製品は、好ましくは約20cm2〜約400cm2の全外側表面積
を有し、より好ましくは約20cm2〜約250cm2を有する。男性残尿吸収の
場合、かかる製品は、好ましくは約20cm2〜約100cm2の全外側表面積を
有し、より好ましくは30cm2〜約60cm2を有する。女性残尿吸収の場合、
かかる製品は、好ましくは約60cm2〜約400cm2の全外側表面積を有し、
より好ましくは約100cm2〜約250cm2を有し、最も好ましくは約150
cm2〜約250cm2を有する。
【0016】 使い捨て製品の、特に小便器若しくは容易に詰まり易い水洗装置において水で
流すことを意図する吸収性製品の決定的な特徴は、詰まりを引き起こさずに製品
を処分することである。さらに重要なことは、吸収性製品が、多数使用された後
でも、小便容器内で過度に集積しないことである。これは、使用度の高い公共便
所で特に重要である。したがって、本発明による吸収性製品は、非常にほぐれ易
い。本発明の吸収性製品は、試験法の章で後述する「ほぐれ易さ」試験に従って
決定されるほぐれ易さが、好ましくは120秒以下、より好ましくは60秒以下
、より好ましくは30秒以下、より好ましくは25秒以下、最も好ましくは15
秒以下である。ほぐれ易さに絶対的な下限はないが、使用中に早過ぎるほぐれが
ないように、又は製造中、貯蔵中、分配中、小便器若しくは他の予定容器に処分
する前の使用中に一体性を失うことがないように、十分な密着を維持しなければ
ならない。ほぐれ易さは典型的に5秒を超える。
【0017】 非常にほぐれ易いことに加えて、分散した製品は、使用後に流される開口を通
過できなければならない。男性用残尿吸収製品は、10mm以下の直径の、好ま
しくは8mm以下の直径の排水開口を有する小便器において水で流せることが好
ましい。 例えば繊維性材料又は他の非溶解性材料で作られた吸収性構造に関しては、そ
の構造は、個々の繊維に、又はまだ密着性を維持しているが小さな開口を通過す
るに十分小さな切断部であり、水で流せる個別の繊維の切断部にほぐれなければ
ならない。繊維は、開口より長くしてもよいが、それでも、互いに十分ほぐれて
水洗中に従来経験する圧力で開口を通過するに合う十分な可撓性を維持する限り
、水で流すことができ、開口をせき止める、又は詰まらせることはない。溶ける
よりも個別の切断部にほぐれる非繊維性材料は、開口の寸法を通過するに合うよ
うに、十分小さくなければならない。
【0018】 多種多様な小便器排水開口形状及び大きさが存在する。小便器排水開口により
意味することは、尿及び本発明の吸収性製品が、汚水処理システム、下水処理シ
ステム又は他の廃水処理システムへ流れるために、貫流しなければならない1つ
又は複数の開口の大きさである。1つの比較的大きい開口を有する小便器もある
が、他のものは複数のはるかに小さい開口を有する。小便器格子は、通常小便集
合配水管の上に置かれ、これにより製品が通過しなければならない開口の大きさ
が劇的に減少する。本発明で使用する材料は、約30mm以下の、より好ましく
は約20mm以下の、より好ましくは約15mm以下の、より好ましくは約10
mm以下の、より好ましくは約6.5mm以下の、より好ましくは約4mm以下
の、最も好ましくは約3mm以下の、最長辺を有する長方形で包囲できる断面を
有する切断部に、溶解又はほぐれるのが好ましい。制限するものではないが、本
発明の製品がその中を水で流れる小便器開口は、同様に、30mm以下の、20
mm以下の、15mm以下の、10mm以下の、6.5mm以下の、4mm以下
の、3mm以下の開口断面直径を有することができる。好ましくは、吸収性製品
の切断部は、貫流しなければならない開口の大きさよりもわずかに小さい断面を
有する。
【0019】 好ましくは、吸収性製品は、後述する残留副産物試験に従った長方形開口0.
25in.×0.25in.(約6.3mm×6.3mm)を有する米国標準試
験ふるい(ASTM仕様E−11)を通過するのに十分にほぐれ易い。本発明の
製品は、かかる試験による残留産物レベルとして、好ましくは約60%以下、よ
り好ましくは約50%以下、さらに好ましくは25%以下、さらにより好ましく
は約10%以下、最も好ましくは約5%以下を有する。残留産物レベルが十分に
低い場合は、小便器への多重処分の後でも産物蓄積が最小となり、好ましくは、
吸収性製品の追加なしに数回水を流すと、小便器に残る残留産物は実質的に除去
されることが判明した。
【0020】 本発明の好ましい吸収性製品はまた、過飽和又は「浸み通し」なしに、予定す
る量の液体を吸収する。「浸み通し」とは、使用中に吸収された流体が、製品の
反対側に、又は使用中に製品を定位置に保持するために使用するような製品の他
の部分に流れて、その製品に当てた、隣接した、若しくは保持するために配置し
た材料に、直接接触することが可能な状態である。これは例えば、使用者が手で
定位置に把持した、シートの反対側であり得る。本発明の好ましい吸収性製品は
、試験方法で後記する浸み通し試験により決定される、少なくとも2秒の、好ま
しくは少なくとも10秒の、より好ましくは少なくとも30秒の、浸み通し抵抗
を有する。本発明の吸収性製品はまた、非常に吸収性がある。かかる製品は、実
際の使用中に吸収することを意図するタイプの液体に、非常に吸収性がなければ
ならない。さらに、残尿を吸収するなどの目的のために、本発明の好ましい実施
形態は、高い合計吸収容量を有するだけでなく比較的高いレベルの静水圧を発生
しなければならない。高い静水圧を発生する吸収性製品は、それによって吸収し
ようとする表面の表面孔に発生する静水圧に対して、より対抗することが可能で
あると共に、尿道管など身体チャンネルを含む小さな開口に保持される流体を吸
収することを、より効果的に競う。吸収性製品の吸収特性は、異なるレベルの静
水圧における吸収容量により、記述することができる。本発明の目的に対する吸
収能力は、試験法の節に後記する孔容積分布(PVD(Pore Volume Distributi
on))試験により、この原理に従って判定する。本発明の製品の合計吸収能力は
、ゼロ(0)cm静水頭でのPVD試験により測定され、PVD(0)は吸収サ
イクルの最終の能力である。本発明の製品の静水圧を発生する能力は、7.0c
m静水頭でのPVD試験により測定され、PVD(7)は吸収/脱着サイクルの
吸収側でのピーク吸収である。本発明の吸収性製品は、PVD(0)として好ま
しくは少なくとも約2.0g流体/g製品、より好ましくは少なくとも約2.5
g/g、より好ましくは少なくとも約3.0g/g、最も好ましくは少なくとも
約4.0g/gを有さなければならない。典型的に、必ずしも必要ではないが、
PVD(0)は、約8.0g/gまである。PVD(7)は、好ましくは少なく
とも約1.5g/g、より好ましくは少なくとも約2.0g/g、より好ましく
は少なくとも約2.5g/g、最も好ましくは少なくとも約3.0g/gである
。通常、必ずしも必要ではないが、繊維性ウエブなどの多くの型の構造の場合、
PVD(7)は約5.0g/gまである。本発明の好ましい実施形態では、PV
D(7)は、PVD(0)の約60%〜約85%の範囲内であり、より典型的に
は約70%〜約80%の範囲内である。これまで判明したところによれば、リン
グロール加工などの機械的脆弱化工法にかけられた吸収性繊維性構造は、PVD
(0)及びPVD(7)の両方を改善することができる。
【0021】 当技術分野ではよく知られ理解されているように、合計吸収能力は、構造材料
の選択(材料の化学的性質及び形状並びに材料表面のトポグラフィー)、吸収性
構造表面上での液体の接触角、及び構造の孔容積分布によって決まる。吸収性製
品の毛管圧又は静水圧は、当技術分野で既知の方法によって強化することができ
、例えば、吸収性要素の表面処理、孔大きさの調整、密度、及び吸収性要素内の
繊維長さなどがあるが、これには限定されない。高い毛管圧は、尿道管から残尿
を除去するのを促進するために、残尿を吸収することに使用される製品にとって
特に望ましい。 残尿を吸収するなどの目的に使用される製品は、好ましくは、排尿の後に典型
的に残る残尿量を吸収するに十分な吸収容量を有さなければならない。一般的に
、男性から残尿を吸収することに使用するように意図した吸収性製品は、少なく
とも0.2mlの尿を、より好ましくは少なくとも0.5mlを、さらにより好
ましくは少なくとも0.7mlを、最も好ましくは少なくとも約1.0mlを吸
収可能でなければならない。1mlの吸収容量は、大部分の男性個人に対して残
尿を完全に吸収するのに十分であることが判明したが、高いレベルの吸収容量を
除外することを意味するものではない。
【0022】 本発明の好ましい吸収性製品は、製品表面の上に置かれた流体を速やかに吸収
可能である。さらに、多くの状況において、液体が吸収性製品に対して水平から
傾くある角度で接触する状況で、本発明の製品は使用される。したがって、本発
明の好ましい吸収性製品は、これと接触してくる流体を速やかに、吸収されない
流体が製品の表面を流れ落ちることなく吸収する。本発明の吸収性製品の、吸収
されない流体が流出することなく速やかに吸収する能力は、試験方法の節に後記
する液体補足試験に従って、測定することができる。本発明の好ましい吸収製品
は、液体補足試験による液滴捕捉体積として、少なくとも約0.05ml、好ま
しくは少なくとも約0.1ml、より好ましくは少なくとも約0.50ml、最
も好ましくは少なくとも1.0mlを有する。
【0023】 吸収性構造は、尿及び他の水性流体などの流体を吸収することが可能な、任意
の材料により作ることができる。これらには、天然及び合成繊維、発泡体、スポ
ンジ、泥炭などの天然吸収性材料、並びに粒子間架橋凝集体を含む吸収性多孔質
ポリマーマクロ構造などが挙げられる。好ましい材料として、繊維及び発泡体が
挙げられる。好適な合成繊維として、ポリプロピレン、ポリエチレン、及びポリ
エステル、ポリアクリレート、並びにこれらのコポリマー、及びこれらの混合物
から作られた繊維が挙げられる。これらの誘導体、同族体、及び類似体は、上記
材料に包含されると意図している。別々のポリマー材料の鞘及び芯構造を有する
繊維、又は別々の2つの材料のバイアス構造の繊維などのコフォーム繊維も、包
含されると意図している。疎水性の繊維は、水性液体を吸収するのを容易にする
ために、湿潤剤で処理することができる。毛管路繊維も使用することができる。
毛管路繊維とは、内部又は外部の毛管路を有する繊維であり、流体の毛管移動を
促進する。毛管路繊維は、例えば、米国特許第5,200,248号(1993
年4月6日発行、トンプソン(Thompson)ら)に開示されており、参考として本
願に取り入れる。
【0024】 繊維性吸収性構造は、織布であっても不織布であってもよいが、好ましくは不
織布である。不織布吸収性構造は、湿式又はエアレイとすることができる。好ま
しくは、湿式不織布吸収性構造は、さらに後述するリングロール加工及びその変
形などの、脆弱線の取り入れ又は他の構造的な脆弱化法の適用により、機械的に
脆弱化させる。 天然繊維には、セルロース繊維及びその誘導体が挙げられる。好適なセルロー
ス繊維として、広葉樹繊維、針葉樹繊維、大麻、及び木綿、並びにレーヨンなど
天然セルロース資源を処理して作られた繊維、並びにこれらの組合せを含む、任
意の木又は植物から誘導された繊維が含まれる。好ましい繊維として、広葉樹繊
維(特に、ユーカリがあるが、これに限定するわけではない)、並びに広葉樹繊
維及び針葉樹繊維の混合物がある。本発明で使用する好ましい針葉樹繊維として
、南部針葉樹クラフト(SSK(southern softwood kraft))繊維が含まれる
。組合せ繊維を使用する場合、吸収性構造は、吸収性構造の、好ましくは少なく
とも約10重量%の広葉樹繊維を含有し、より好ましくは少なくとも約15重量
%、より好ましくは少なくとも約25重量%、より好ましくは少なくとも約50
重量%含有する。最も好ましいのは、実質的に全ての繊維が広葉樹繊維の、好ま
しくはユーカリの、吸収性構造である。
【0025】 広葉樹繊維などのより短い繊維は、吸収性製品のほぐれ易さ及び水流し可能性
の改良をもたらすことが判明した。吸収性構造は、平均繊維長約7mm以下であ
るのが好ましく、より好ましくは約5mm以下(例えば、SSK)、より好まし
くは約4mm以下、より好ましくは約3mm以下、より好ましくは約2mm以下
、最も好ましくは約1.5mm以下である。製造中又は使用中の製品の一体性の
ために、少なくとも部分的に吸収性構造の引張り強度に頼る吸収性製品に関して
は、平均繊維長は、少なくとも約0.5mm、好ましくは少なくとも約0.9m
mであるのが好ましい。本明細書で使用する平均繊維長は、カヤニ(Kajaani)
FS−200繊維分析計(ジョージア州(Norcross, Georgia, USA)のバルメッ
ト(Valmet)より入手可能)又は同等品により測定するなどして、数平均基準で
決定する。
【0026】 吸収性構造は、吸収性発泡体を含むことができる。本発明で使用するに好適な
吸収性発泡体が、米国特許第5,260,345号(1993年11月9日発行
、デマレーズ(DesMarais)ら);米国特許第5,268,224号(1993
年12月7日発行、デマレーズ(DesMarais)ら);米国特許第5,387,2
07号(1995年2月7日発行、ダイヤー(Dyer)ら);米国特許第5,55
0,167号(1996年8月27日発行、デマレーズ(DesMarais));米国
特許第5,563,179号(1996年10月8日発行、ストーン(Stone)
ら);米国特許第5,650,222号(1997年7月22日発行、デマレー
ズ(DesMarais)ら);米国特許第5,649,920号(1997年7月22
日発行、ダイヤー(Dyer)ら)に記載されており、その全てを参考として本願に
取り入れる。 粒子間架橋凝集体を含む多孔質吸収性ポリマーマクロ構造は、米国特許第5,
124,188号(1992年6月23日発行、ロー(Roe)ら);米国特許第
5,180,622号(1993年1月19日にベルグ(Berg)ら);米国特許
第5,330,822号(1994年7月19日発行、ベルグ(Berg)ら)に記
載されており、その全てを参考として本願に取り入れる。
【0027】 本発明の好ましい吸収性製品は、前述のように、シート製品の場合に、製品の
反対側から流体が浸み通るのを阻止するのに効果的である。したがって、本発明
の好ましい製品は、少なくとも一時的に浸み通しに対する抵抗をもたらす、バリ
ア層を有する。浸み通しに対する一時的な抵抗は、前に説明のように浸み通し試
験により、判定することができる。浸み通しに対する抵抗の強化、並びに飽和前
の製品構造の一体性及び引張り強度の改善は、好ましくは、水溶性ポリマー材料
ポリマーフィルム又は発泡体、好ましくはフィルムなどの形態のバリア層を使用
することにより達成される。好適なポリマーフィルム材料として、ポリビニルア
ルコール(PVA)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリエチレングリコー
ル(PEG)、ヒドロキシ低級アルキル(メチル、エチル、及びプロピル、並び
にこれらの組合せ)セルロース、及びスターチが、好ましくはポリビニールアル
コールが挙げられる。ポリマーフィルムウエブは、約15ミクロン〜約60ミク
ロンの厚さを、好ましくは約20ミクロン〜約30ミクロンを有することができ
るが、これには限定されない。本発明で使用するに好適な好ましいポリビニルア
ルコールポリマーフィルムとして、MONO−SOL(登録商標)E−6030
C(インディアナ州(Gary, Indiana, USA)クリスクラフト産業製品社(Chris
Craft Industrial Products, Inc.))がある。水溶性ポリマー材料は、吸収性
構造の表面上にスプレーすることもできる。さらに別のバリア材料として、吸収
性構造上にスプレーできる、非水溶性のポリマーが挙げられる。好適な例として
、一時的な湿潤強化樹脂であるラテックス、及びスターチが挙げられる。特定の
例としては:メラミンホルムアルデヒド及び尿素ホムアルデヒド樹脂、例えば、
ニュージャージー州(West Patterson, NJ, USA)のサイテックインダストリー
ズ社(Cytec Industries, Inc.)から入手可能なPAREZ(登録商標)シリー
ズなど;ポリアミド−エピクロロヒドリン樹脂;ポリアクリルアミド−グリオキ
サール樹脂;及びポリエチレンイミン樹脂が挙げられ;並びにその他としてTA
PPIモノグラフシリーズNo.29紙及び板紙に於ける湿潤強度、紙パルプ技
術協会(Technical Association of the Pulp and Paper Industry)(ニューヨ
ーク、1965)に見られるものがあり、参考として本願に取り入れる。スター
チには、陽イオン性スターチが挙げられる。その他の材料には、ポリアクリル酸
、及びポリビニルアセテートが挙げられる。非水溶性のバリア材料を使用する場
合、バリア材料は不連続でなければならず、これは、不連続のパターン若しくは
方法で、連続の程度を低く維持するように水滴の形態にて比較的低いレベルで、
スプレーすることにより、又はバリア層に脆弱線を取り入れることにより達成す
ることができる。
【0028】 上述のように、本発明の吸収性製品は、特に水性の状態で処分したときに容易
にほぐれるために、十分なほぐれ易さ特性を有さなければならない。しかし、良
い吸収性特性を有する大部分の吸収性構造は、本発明の目的のために十分にほぐ
れやすくはない。ほぐれ易さの改良は、様々な技法により達成することができる
。制限するものではないが、これらには、吸収性繊維性ウエブの繊維の交絡を部
分的に解除することや、又は吸収性構造に脆弱線を取り入れることなど、吸収性
構造を脆弱化する様々な技法が含まれる。
【0029】 繊維性ウエブは、特に不織布ウエブは、繊維の交絡を部分的に解除することに
より、機械的に脆弱化することができる。これは、ウエブ全体に亘ってか、又は
ウエブの部分で、一方同時に繊維の交絡解除をしない部分を維持して、実施する
ことができる。ウエブ材料繊維の部分の交絡解除は、当技術分野で既知のいずれ
かの方法により完遂することができ、好ましくは、しかし制限するものではなく
、溝付き又はパターン付きのロール間のニップにウエブを通すことにより実施で
き、プレコルゲーティング又は「リングロール加工」と記載されるこの方法は、
例えば、米国特許第4,107,364号(1978年8月15日発行、シソン
(Sisson));米国特許第5,143,679号(1972年9月1日発行、ウ
ェーバー(G. M. Weber)ら);米国特許第5,156,793号(1992年
10月20日発行、ブエル(K. B. Buell)ら);米国特許第5,167,89
7号(1992年12月1日発行、ウェーバー(G. M. Weber)ら)に記載され
、その全てを参考として本願に取り入れる。リングロール加工は吸収性構造を伸
ばす効果を有し、これにより吸収性構造を部分的にの交絡解除して、典型的には
密度を減少し、柔軟性及び最大吸収(例えば、PVD(0))を増加する。修正
された好ましいリングロール法が、WO95/037675(PCT/US94
/08249(1995年2月9日公開、チャッペル(Chappel C.W.)ら))に
記載されており、参考として本願へ取り入れる。好ましくは、吸収性ウエブ及び
水溶性バリア層(例えば、水溶性ポリマーフィルム、ただしこれには限定しない
)の両方からなるシートを、リングロール加工する。ポリマーフィルムバリア層
は、リングロール加工中に伸びの程度を制限することもでき、ポリマーフィルム
の弾性特性に応じて、吸収性製品にある程度の弾性をもたらすことができる。
【0030】 繊維性及び非繊維性吸収性構造は、ほぐれ易さを補助するために取り入れた、
脆弱線を有することができる。脆弱線とは、その構造が、断続的なスリット(す
なわち、不連続のスリット若しくは穴)又は連続のスリットなどの線を含み、そ
のいずれかが、吸収性構造の厚さを少なくとも部分的に、好ましくは全体的にわ
たって延びる。不連続の非水溶性のバリア層に関しては、脆弱線が、バリア層に
わたって延びるのが好ましい。かかる構造を製造する一方法は、脆弱線を取り入
れることにより、吸収性構造を初期形成に引き続き機械的に脆弱化することであ
る。あるいは、吸収性構造は、吸収性構造が形成されたときに取り入れた脆弱線
を有することができる。脆弱線は、吸収性構造の厚さの好ましくは50%を越え
てわたって延び、より好ましくは吸収性構造の全厚さにわたって延びる。好まし
くは、脆弱線は、連続スリットの形態である。脆弱線は、当業者には明らかな数
多くの技法により、吸収性構造に取り入れることができる。制限するものではな
いが、脆弱線を導入する好適な方法として、製品に刃物で切れ目又はスリットを
入れること、抄紙工程で使用されるようなパターンを形成するワイヤ又はウエブ
などにより最初に脆弱線を取り入れて吸収性構造を形成すること、又はシートの
高引張り点では処理中に破れ又は割れが入る条件下で製品をリングロール加工す
ること、が挙げられる。これらの条件下でのリングロール加工は、処理するシー
ト材料のタイプ、リングロールの歯のピッチ、ロールの対抗する歯の係合の程度
によって変わる。特に、これまでに分かったことは、吸収性構造の厚さを部分的
にわたって延びる脆弱線を導入することを望む場合、特に吸収性構造の厚さの少
なくとも50%を又は全厚さにわたって延びる脆弱線の場合、広葉樹繊維又は平
均繊維長約2mm以下の繊維などの短繊維を使用することが、リングロール加工
にとって望ましいことである。
【0031】 特に、しかし制限するものではないが、バリア層が存在しないシートの結束が
シートの製造中、貯蔵中又は使用中の一体性を維持するのに不十分であるという
程度にまで脆弱線が吸収性構造の厚さにわたって延びる実施形態では、バリア層
が吸収性シートに結束性を提供することができる。これは特に、脆弱線が、吸収
性構造の厚さを実質的に又は完全にわたって切って延びる場合に当てはまる。
【0032】 ここで図1及び2を参照すると、本発明の好ましい実施形態が示されている
。吸収性製品10は、上部表面12a、下部表面12b、及び下部表面12bに
接着したバリア層14(図2参照)を有する、吸収性セルロース繊維のウエブ材
料12を有するシートの形態である。バリア層14は、ポリビニールアルコール
(PVOH)又は他の水溶性ポリマー材料など、水溶性ポリマーの薄いフィルム
である。バリア層14は、吸収性構造12の下部に積層されて、吸収構造12と
同じトポグラフィープロファイルに密接に従っている。好ましい実施形態では、
バリア層14は薄く、したがって、図2ではその層の厚さを図に示してあるが、
かかる層の厚さは裸眼では必ずしも容易に知覚できない。ウエブ材料は、複数の
隆起16及び窪み18の列20から構成される。吸収性製品10の下部表面12
bのトポグラフィーは、上部表面12aの反対である。上部表面12aの隆起1
6は、底表面12bの窪みに相当する。隆起16及び窪み18は、リングロール
加工の結果として、好ましくは吸収性ウエブ12及びバリア層14の積層体をリ
ングロール加工して、形成することができる。列20は、細長部22により分割
される。細長部22は、上部表面12aの隆起16とほぼ同じ高さである。同様
に、吸収性製品10の下部側から見る場合、細長部22は溝として見える。細長
部22は、本発明の任意選択の機構であり、吸収性製品10に存在する必要はな
い。図3の下部斜視図はさらに、吸収性製品10の隆起66及び窪み68がいか
に三次元トポグラフィーを作り出すかを示す。図3はさらに、細長部22部分を
示す。細長部は、以下にさらに記述するリングロール技法により導入することが
できる。
【0033】 前に説明したように、ウエブ12繊維中の繊維の部分的な交絡解除は、WO9
5/037675(PCT/US94/08249(1995年2月9日公開、
チャッペル(Chappel, C.W.)ら)に記載されるようなリングロール加工を好ま
しくは包含する、当技術分野で既知のいずれかの方法により達成することができ
る。ウエブ12又は吸収性構造は、本発明のポリマーフィルムウエブバリア層1
4に、当技術分野で既知のいずれかの方法で連結することができる。ポリマーフ
ィルムは、好ましくは吸収構造に接着しており、最も好ましくは積層されている
。フィルムは、水溶性接着剤の使用により、吸収性構造に接着させることができ
る。好ましくは、吸収性構造は、別個の接着剤を使用せず、水溶性フィルムに直
接接着しており、例えば、フィルムの表面を水で部分的に可溶化し、部分溶解前
か後にフィルムを吸収性構造と接触させ、次にフィルムが乾くままにするか又は
乾燥させるなどによる。好ましくは、吸収性構造及び部分的に可溶化したフィル
ムを、互いに圧縮(接着圧)して、積層化製品の形成を促進する。湿らせたフィ
ルムは、濡れたときに部分的に溶け、次にフィルムの溶けた部分と直接接触して
いる吸収性構造の部分に接着しながら乾燥するにつれて固化し、これにより積層
シートを形成する。
【0034】 図4を参照すると、図1と2に示すような製品を作るに好適な、吸収性構造の
好ましい製造方法が示される。この連続工程では、ウエブロール72からの吸収
性ウエブ70は、上部表面70a上にスプレー装置74により水をスプレーされ
て、積層装置80の加熱ロール82へ進む。水溶性のポリマーフィルム76が、
フィルムロール78から巻き戻されて、積層装置80の加熱ロール82へ進む。
ウエブの下部表面70bは、加熱ロール82に直接接触する。ウエブの上部表面
70aは、フィルム76の下部表面76aと接触して隣接し、2層シート86を
形成して、加熱ロール82の周りを矢印A’で示される方向へ、A’’で示され
る方向へ回転している積層装置80の加熱ロール84へ向かって走行する。2層
シートは、加熱ロール82及び84の間を走行し、このロールがフィルム76を
ウエブ70へ向かって圧縮して、積層する。加熱ロールは加熱されて、スプレー
装置74で給水されたシート86を乾燥させる。加熱ロールの温度は、約120
℃〜160℃であるのが好ましい。積層された2層シートは、第一のリングロー
ル段にてリングロール88及び90の間を通ることにより、並びに任意で第二の
リングロール段にてリングロール92及び94の間を通ることにより、機械的に
脆弱化される。
【0035】 ここで図5を参照すると、図6にて示す方法で使用するのに好適な、上部リン
グロール502及び下部リングロール504を有する、好ましい一対のリングロ
ール500が示される。リングロール502は、ロールの長手方向軸B−B’に
直角に延びる、隆起線506aを伴う歯506の円形の列を有する。歯506の
列は、切欠き508を有し、この切欠きが図1及び2の機械的に脆弱化されてい
ない繊維の細長部22のパターンを付与する。切欠き508は、本発明の方法及
び製品の任意の機構である。図5に示すように、下部リングロール504は、ロ
ールの長手方向軸B−B’に直角に延びる隆起線510aを有し、切欠きを有さ
ない歯510の列を有する。リングロール502及び504は、歯506の列が
歯510の列のほぼ中間点に整列するように、使用中に位置を揃える。
【0036】 特定のリングロール加工パラメターは、利用する特定の材料及び所望の機械的
脆弱化の程度に従って、大きく変えることができる。利用可能なリングロール加
工の条件は、例えば以上に説明したリングロール加工の文献に記載され、参考と
して本明細書に取り入れる。本発明の好ましい実施形態に対して、B−B’方向
の歯の列の間隔は、約0.04in.(約0.1cm)〜約0.5in.(約1
.27cm)、より好ましくは約0.07in.(約0.18cm)〜約0.2
in.(約0.51cm)、より好ましくは約0.09in.(約0.23cm
)〜約0.15in.(約0.38cm)、最も好ましくは約0.1in.(約
0.25cm)であり;歯の深さは、約0.08in.(約0.20cm)〜約
0.25in.(約0.64cm)、好ましくは約0.08in.(約0.20
cm)〜約0.18in.(約0.46cm)であり;歯のピッチは、ウエブの
厚さ及び他のリングロール寸法を考慮して、加工中にウエブが歯の間にはさまれ
ないないように十分なものとし;対抗するリングロールの歯の間の係合の程度は
、約0.015in.(約0.038cm)〜約0.15in.(約0.38c
m)、好ましくは約0.02in.(約0.051cm)〜約0.08in.(
約0.20cm)である。上記パラメターは、好ましくはあるが、本発明にて異
なる製品を作るのに使用するために、これより上の又はこれより下の値の選定の
除外を意味するものではない。
【0037】 部分的な交絡解除及び脆弱化線の取入れの両方を包含する、本発明の機械的に
脆弱化する方法は、バリア層が有るもの又は無いものの2つの吸収性構造に適用
できる。しかし、構造の全幅に亘って又は実質的に全幅に亘って延びる脆弱化線
の場合、かかる脆弱化線を取り入れる前に、バリア層が存在するのが望ましい。 図3を参照すると、シート40は、水平脆弱化線44及び鉛直脆弱化線45の
格子パターンで取り入れた脆弱化線を伴う上部表面42aを有する、吸収性構造
42を有する。脆弱化線44及び45は、吸収性構造42の複数の個別の切断部
46のほぐれ易さの助けとなる。好ましくは、前記脆弱化線は、吸収性構造42
の全厚さにわたって延びる。複数の切断部46を包含する吸収性構造42の下部
表面(図示せず)は、前述の水溶性ポリマーフィルム(好ましくは、ポリビニー
ルアルコール)などの、バリア層に接着している。バリア層は、図4に関連して
示し説明したと同じ方法で、シート40の水平面を横切る向きとなるように、適
用することができる。好ましくは、小便器又は他の比較的小さなサイズの排水開
口から水で流すことを意図するシートの場合、不連続の切断部である。
【0038】 本発明の好ましい実施形態は、図3に示すような構造を有し、吸収性構造は、
広葉樹繊維又は平均繊維長約4mm以下の繊維、より好ましくは約3mm以下の
繊維、より好ましくは約3mm以下の繊維、最も好ましくは約1.5mm以下の
繊維などの、比較的短いセルロース繊維で作られている。かかる目的に好ましい
バリア層は、前記したようなポリマーフィルムである。かかるバリア層は、リン
グロール加工の間に引き裂かれることなく一体性を維持する十分な伸張性を提供
することができ、したがって、加工が終わった後も吸収性製品に引き続いて引張
り強度をもたらす。
【0039】 図6を参照すると、それぞれが歯556の列555を伴う、上部リングロール
552及び下部リングロール554を有する、別の組の円筒形リングロール55
0が示されている。列555は、軸C’−C’’の周りを、ロール552及び5
54の円周を取り巻いて円筒状に延びる。列555は、不活性の溝558により
分割される。歯556は、軸C’−C’’に平行な方向に延びる、隆起線556
aを有する。溝558は、任意であり、本発明の目的にとり本質的ではない。任
意に、歯556は、歯556若しくは隆起線556aに対する溝又はその他の妨
害物なしに、リングロールの幅に沿って連続的に延びることができる。リングロ
ール550は、上記のような範囲の歯間隔、深さ、及び使用中の係合の程度を有
することができる。
【0040】 本発明の吸収性製品を製造する好ましい方法では、吸収性構造は、少なくとも
2組のリングロールによりリングロール加工され、ここで1組のリングロールは
図5に示すようにロールの長手方向軸に直角方向に延びる歯を有し、もう1つの
組みのリングロールは図6に示すようにロールの長手方向軸に平行な方向に延び
る歯を有する。 本発明の各リングロール段は、リングロールの歯に平行な方向で、吸収性製品
中にて脆弱線を付与する。したがって、複数の直角の脆弱線を付与するリングロ
ールを使用することにより、複数の不連続の切断部の吸収性構造を有する吸収性
構造を形成することができる。
【0041】 上の方法において、切欠き歯リングロールをその組の2つの対抗するリングロ
ールの1つに使用して、ポリマー材料などのバリア層及び吸収性構造を有する吸
収性製品を製造する場合、好ましくは、切欠き付きリングロールが吸収性構造に
直接接触し、切欠き無しリングロールがバリア層に直接接触する。図3に示す製
品を製造する好ましい方法では、第2組のリングロールは、図6に示すようなも
のとするが、歯の隆起線はリングロールの軸に沿って連続的に延びる、すなわち
、別個の列の歯に分割されない。 2層製品に加えて、他の多層製品が本発明により調製し使用できることも考慮
の内である。これらには、非限定として、内側吸収構造を伴う2つの外側バリア
層を有する3層シートを挙げることができる。
【0042】 本発明の製品は多種多様な目的に使用することができ、それには次のものが挙
げられるが、これに限定するものではない:男性の残尿の吸収;女性の残尿の吸
収;トイレットペーパー(例えば、身体外に残る便を拭くための)並びに便、尿
及び他の身体液の拭き布及び吸収性製品;家庭用品及び固い表面の洗浄拭き布、
例えば、ガラス拭き、台所拭き、家具拭き、バスルーム拭きなどがあるが、これ
には限定しない;産業用拭き製品及び流体吸収製品で、任意の固い表面の洗浄用
途並びに化学品漏れを含む;パーソナルケア用途、例えば、皮膚及び顔洗浄、並
びに化粧品及び/又はコンディショナー及び/又は皮膚のヘルスケア活動の適用
及び/又は除去;衣服及び織物の洗浄及び/又は拭取り;乳児ケア用途、例えば
、よだれ掛け、おむつなど;並びに、包帯など健康維持用途。これらの製品は、
様々な形状及び大きさであり得る。好ましい製品は、シートの形態である。かか
るシートは、さらに様々な形状及び大きさであり得、さらにほぼくるんだ製品の
形態でもあり得、例えば、ミット又はグローブで、本発明の吸収性シートを含む
外側、内側域、及び手、指、若しくは身体付属器官、又は装置を入れる開口とを
有するものなどがある。このようなほぼくるんだ製品は、2つの平行なシートを
接着剤などで互いに縁で取り付けて、しかし縁の少なくとも一部を接着せずに残
すことにより、身体付属器官又は装置を入れることができる開口を形成して作る
ことができる。
【0043】 本発明の吸収性製品には、添加物を含むことができ、これには、吸収性ポリマ
ーゲル材料(部分架橋ポリアクリル酸/アクリレートなど)、抗菌剤、防臭剤、
芳香剤、臭い吸収成分(例えば、シクロデキストリン)、染料、及び皮膚コンデ
ィショニング剤などが非制限的に挙げられる。
【0044】 使用方法 本発明の吸収性製品の好ましい使用法は、次のステップを含む:(a)任意に
、ただし好ましくは、分配装置(複数の個別の吸収性製品を収容可能な、パッケ
ージ若しくは壁又は小便器取付けの装置などであるが、これには限定しない)か
ら、本発明の吸収性製品を取り出すこと;好ましくは、吸収性製品は、前述のよ
うな大きさにしたシートの形態である;(b)吸収性製品を取り出す前か後に、
小便器へ排尿すること;(c)吸収性製品の取出し及び排尿後、身体の尿排出点
を吸収性製品に接触すること;(d)吸収性製品を小便器内へ置くこと;好まし
くは、引き続いて小便器を水で流す。水洗は、排尿した人が行うこともでき、又
は小便器の水洗機構により自動的に実施する。小便器の自動水洗機構には、様々
なタイプが挙げられる。1つのタイプは、連続洗浄小便器である。第二のタイプ
は、間欠洗浄小便器である。さらに第三のタイプは、センサーを有する小便器で
あり、このセンサーが、小便器近辺への人の出入りを検知し、使用者がその域か
ら離れると水洗機構を作動させる。 上の方法は、小便器の代わりに男性用及び女性用両方を含む便器を使用する人
が使用するよう、適合することもできる。
【0045】 分配装置 本発明はさらに、少なくとも2つの、好ましくは3つ以上の本発明の吸収製品
を収容する、分配装置を提供する。かかる製品は、取り外し可能に、分配装置内
に収容される。かかる分配装置は、図7に示す、本体102及び蓋104を含む
パッケージ100などの、パッケージとすることができるが、これには限定され
ない。パッケージ100の内側には、複数の吸収性製品を収容するのに好適な収
容領域105がある。パッケージ100の本体102は、吸収性製品60を1つ
の手で取り出すために容易に接近することを可能にする、オープン切欠き域10
6を蓋104が有するときに露出される部分である。蓋104は、折れ線108
及び110に沿って折ることにより閉じることができる。蓋104は、窓112
を有し、窓112は、蓋104を閉じたときに本体106の前面114に向いて
接触する、接着材料の面を前に向けた接着シートを含むことができる。パッケー
ジは、厚紙又は他の好適なパッケージ材料で組み立てることができる。制限する
ものではないが、可撓性ポリマーフィルムラップを含有する他のタイプのパッケ
ージも使用することができる。
【0046】 2つ以上の本発明の吸収性製品を収容する別のタイプの分配装置は、便器又は
、特に小便器の近辺に永久的に若しくは一時的に配置する構造である。かかる装
置は、使用者が小便器若しくは便器を使用しながら手の届く場所に置くことがで
き、又は、使用者が排尿前に吸収性製品を取り出すのに便利ないずれかの場所に
置くことができる。例えば、分配装置は、潜在的使用者が小便器又は便器の使用
のために進む通路に沿った任意の場所に置くことができる。例えば、分配装置は
、小便器若しくは便器の近辺で使用者が手の届く範囲内の、壁、仕切、若しくは
棚の上、又は小便器若しくは便器の上、又は別個のスタンド、又はいずれかの他
の表面上に、取り付けることができる。分配装置は、小便器又は便器の、好まし
くは約2メートル以内に、より好ましくは約1メートル以内に、最も好ましくは
約0.75メートル以内に、取り付ける、又は配置する。あるいは、分配装置は
、同様の方法で、バスルーム、トイレ、洗面所に、取り付けることができる。例
えば、図7のパッケージ100は、所望の位置に置いて、接着剤など任意に表面
に取り付けることにより、本発明のこの態様のために使用することができる。蓋
104は、任意に取り去ることができる。パッケージ104は、任意に、蓋10
4の本体102に隣接するヘリ105に沿ってなど、蓋の取り去りを容易にする
孔群を有することができる。
【0047】 図8に、小便器又は他の水洗装置の近辺に置く及び/又は取り付けるに好適な
、別の分配装置120を示す。分配装置120は、傾斜縁125を伴う上部表面
124、及び本発明の吸収性製品を収容するに好適な半包囲窪み128を伴うス
カート126を含む本体122を有する。図8において、窪み128は、スカー
ト126と一体である。あるいは、その窪みは上部表面と一体とすることができ
、又はスカート若しくは上部表面に付属させることもできる。半包囲窪み128
は、切欠き域130を持つ開口を有し、(装置への補充に関連するなどの)挿入
と、残尿又は他の意図する物質を吸収するなどの、ただしこれには限定されない
使用前の、吸収性製品の取り外しが容易になる。 吸収性製品が、限定するものではないがポリビニールアルコールなどの、長期
間大気に曝すと乾ききってその結果脆くなることがあるポリマーバリア層を含む
場合、本発明の吸収性製品を図7及び8の例で示すかかる半包囲窪みに貯蔵する
ことが特に望ましい。
【0048】 本明細書で使用する、分割して2つ以上の個々の製品に再分割するように意図
した脆弱線により分割された吸収性製品の、ロール巻き、細長片又は他のシート
は、使用前にロール巻きを分割するように意図した数の吸収性製品を含むと、本
明細書では考えるものとする。
【0049】 試験方法 ほぐれ易さ ほぐれ易さは、修正した日本工業規格(JIS)試験P4501−1993に
より判定する。800mlの目盛り付き円筒形グリフィン(Griffin)ビーカー
(6.3cm×15.2cm、VWR化学製品(Scientific Products)のカタ
ログNo.13910−267、1997/1998,など)に23℃の脱イオ
ン(DI)水を300ml入れ、35mm直径のマグネチック・スターヘッド撹
拌円板(最大厚さ12mm、スターヘッド突出しが両側から延びる、VWR化学
製品(VWR Scientific Products)からカタログNo.58948−568,9
7/98、で入手可能なものなど、又は同等品)を備えてマグネチック撹拌板セ
ットの上に置き、撹拌円板を毎分600回転(rpm)にて回転させる。
【0050】 吸収性製品の0.38グラムサンプルを、温度20℃(+/−5℃)及び相対
湿度65%(+/−5%)にて平衡するまで事前調整する。試験する製品が0.
38グラムより少ない場合には、多数の製品又は多数の製品の部分を使用して、
合計重量を0.38グラムまで増加する。試験する製品が0.38グラムを越す
場合には、製品大きさを減少して、製品の0.38グラム部分を試験するように
する。本試験により試験する製品サンプルは、合計外表面積が少なくとも20c
2なければならない。0.38グラムに減量した製品サンプルの合計外側表面
積が20cm2未満である場合、合計表面積が20cm2となるように、製品のよ
り大きなサンプルを本試験に使用しなければならない。
【0051】 サンプルを撹拌によって生じた渦の中心へ落とし、これにより撹拌バーの回転
速度が低下し、同時にストップウォッチをスタートさせる。撹拌バーが回転速度
を上げて540rpmになるまでの秒での時間を、ほぐれ易さとして記録する。
ビーカーへのサンプルの添加により、回転円板が回転の自然軸から中心ずれを起
こした場合、又は回転が止まった場合、その試験は無効となり、製品の新しいサ
ンプルで繰り返さなければならない。
【0052】 残留副産物 段取り:円筒形米国標準試験ふるい(ASTM仕様E−11)の、開口が各辺
0.250in.(約6.3mm)の正方形、半径が8.0in.(20.3m
m)、中心最大深さが2.0in.(5.1cm)(VWR化学製品(VWR Scie
ntific Products)からカタログNo.57334−425,87/98で入手
可能なものなど、又は同等品)を有するものを、水平表面上に、排水又は受け容
器を下にして置く。147mm直径ポリプロピレン粉体漏斗(VWR化学製品(
VWR Scientific Products)からカタログNo.30252−957、97/9
8で入手可能なものなど、又は同等品)を、リングスタンドからその水平面に垂
直につるし、漏斗出口管の下縁をふるいの中心から2.5cm上に、漏斗出口管
の外側縁をふるいの縁から7.6cmにする。
【0053】 試験:吸収性製品の0.38グラムサンプルを、温度20℃(+/−5℃)及
び相対湿度65%(+/−5%)にて平衡するまで事前調整する。試験する製品
が0.38グラムより少ない場合には、多数の製品又は多数の製品の部分を使用
して、合計重量を0.38グラムまで増加する。試験する製品が0.38グラム
を越す場合には、製品大きさを減少して、製品の0.38グラム部分を試験する
ようにする。本試験により試験する製品サンプルは、合計外表面積が少なくとも
20cm2なければならない。0.38グラムに減量した製品サンプルの合計外
側表面積が20cm2未満である場合、合計表面積が20cm2となるように、製
品のより大きなサンプルを本試験に使用しなければならない。
【0054】 800mlの目盛り付き円筒形グリフィン(Griffin)ビーカー(6.3cm
×15.2cm、VWR化学製品(Scientific Products)からカタログNo.
13910−267、1997/1998にて入手可能なものなど)に23℃の
脱イオン(DI)水を300ml入れ、35mm直径のマグネチック・スターヘ
ッド撹拌円板(最大厚さ12mm、スターヘッド突出しが両側から延びる、VW
R化学製品(VWR Scientific Products)からカタログNo.58948−56
8,97/98、で入手可能なものなど、又は同等品)を備えて、マグネチック
撹拌板セットの上に置き、撹拌円板を毎分350回転(rpm)にて回転させる
。サンプルを、撹拌によって生じた渦の中心に落とし、同時にストップウオッチ
をスタートさせる。15秒時に回転を止めて、回転円板をビーカーから取り出す
。ビーカーへのサンプルの添加により、回転円板が回転の自然軸から中心ずれを
起こした場合、又は回転が止まった場合、その試験は無効となり、製品の新しい
サンプルで繰り返さなければならない。ビーカーの中味を直ちに漏斗に注ぐ。D
I水50mlの既知少量をビーカーに加え、回転してビーカー表面に残っている
どの残サンプルをも洗って漏斗に注ぐ。ふるいの上部表面に残っているスラリー
の残サンプルを取り除いて、計量済みの金属シート又はパン(例えば、アルミニ
ウムの箔又はパン)の上に置き、82℃にて2時間乾燥する。次に、サンプルを
室温まで冷やして計量する。残物割合を次のように計算する〔(乾燥残物及び箔
の重量の和−箔の重量)/(乾燥製品又はサンプルの初期重量)〕×100。
【0055】 液体補足試験 吸収性製品の0.38グラムサンプルを、温度20℃(+/−5℃)及び相対
湿度65%(+/−5%)にて平衡するまで事前調整する。試験する製品が0.
38グラムより小さい場合でも、製品をそのまま試験する。試験する製品が0.
38グラムを越す場合には、製品の0.38グラム部分を試験する。本試験によ
り試験する製品サンプルは、合計外表面積が60cm2を越えてはならない。製
品サンプルの合計外側表面積が60cm2を越える場合、合計表面積が60cm2 となるように、製品のより小さなサンプルを本試験に使用しなければならない。
シート製品のサンプル形状は、可能であれば、正方形となるように調製しなけれ
ばならない。サンプルが正方形でない場合でも、長方形サンプル(又は可能な限
り長方形に近い形状)を準備しなければならない。
【0056】 サンプルを、水平線に対して34度傾いた、きれいな平面の長方形作業表面(
例えば、板)の上に、接着剤又は両面テープにより固定する。サンプルは、サン
プルの一縁を作業表面の下部縁に平行の向きに、及び、流体を補足する又は対象
に直接接触することを意図したサンプルの表面若しくは領域が、又は処理をする
表面が、上を向くように置く。サンプルが正方形でない場合、サンプルは、傾け
た作業表面(以降にて説明)上に、(以下で行うようにサンプルに流体を適用し
たとき)最も短い辺が平面内での流体流れ重力方向に平行に、置かなければなら
ない。23℃の流体0.50mlを、サンプルの上面を向いた表面の中心の上方
0.6cmに先端を設定した、手持ち自動ピペットから供給する。流体は、1秒
以内に速やかに供給する。操作者は、流体が吸収されるか、又は流体がそのサン
プルから漏れる又は流出するかを観察する。
【0057】 本発明の製品は、好ましくは、DI水を使用すると流体は流出しない。尿を吸
収するように意図した製品は、好ましくは、この試験方法の節で以降に開示する
合成尿配合を使用すると流体は流出しない。他の流体を吸収するように意図した
製品は、好ましくは、特に吸収するように意図したタイプの流体で試験するとき
、流体は流出しない。
【0058】 孔容積分布(PVD)試験 原理: サンプルの孔容積分布は、ニュージャージー州(Princeton, NJ)のテクスタ
イルリサーチインスティチュート(Textile Research Institute)のリキッドポ
ロシメーター(Liquid Porosimeter)を使用して、最小孔寸法(半径)約5ミク
ロンまで測定する。この計器は、(i)流体飽和の膜を通して流体を吸収/脱着
することが可能なサンプルパッドに、事前選定した一般的に段階的な静水圧をか
けて、(ii)各圧力でパッドに吸収/脱着された段階的及び累積的な液体量を
求める。サンプルの上に重しを置いて、サンプル及び膜の良い接触を確実にする
と共に、適切な機械的な閉じ込め圧をかける。好適な表面張力(γ)を有する流
体を使用して、吸収性構造表面の湿潤性(cos(θ)=1)を確実にする。脱
イオン水(表面張力約72dyn/cm)を、上記湿潤性要求が満たされる限り
、流体として使用する。尿を吸収することを意図した吸収性製品の場合、本明細
書に示す合成尿調合を使用することもできる。好ましくは、特定の種類の流体を
吸収することを意図した特殊吸収製品の場合、又はセルロース繊維のように非常
に親水性でない吸収性材料で作った吸収性製品の場合、又は水が上記判定基準を
満たす場合、上記に従って構造を濡らすように、利用する流体を選定若しくは変
性しなければならない。
【0059】 各サンプル評価は、吸収/脱着サイクルを含む。吸収手順では、吸収された累
積的体積に対する段階的に減少する静水圧を測定する。引き続いて単一の脱着手
順を実施して、脱着された累積的な体積に対する段階的に増加する静水圧を測定
する。静水圧(P)は、等価半径: r=2γcos(θ)/P 約5ミクロンに相当する高圧から、少なくとも約1000ミクロン以上の等価
半径に相当するゼロ又は殆どゼロ圧までの範囲にある。
【0060】 さらなる詳細は、次の参考文献により提供される: 1.ブルジェニ(A. Burgeni)及びカプール(C. Kapur)「繊維性集合体にお
ける毛管吸着平衡(Capillary Sorption Equilibria in Fibrous Masses)」テ
クスタイルリサーチジャーナル(Textile Research Journal)37,356(1
967)。 2.ヘイルベイル(H. G. Heilweil)編「繊維性材料に於ける孔大きさ分布の
決定(Determining Pore Size Distributions in Fibrous Materials)」研究ノ
ート(Notes on Research)、テクスタイルリサーチインスティチュート(Texti
le Research Institute)、No.363(1984、4月)。 3.ミラー(B. Miller)及びティムキン(I. Tyomkin)「孔大きさ分布決定
のための拡大範囲液体押出法(An Extended Range Liquid Extrusion Method fo
r Determining Pore Size Distribution)」テクスタイルリサーチジャーナル(
Textile Res. J.)56、35(1986)。
【0061】 装置: ポロシメーター(ニュージャージー州(Princeton, NJ)のテクスタイルリサ
ーチインスティチュート(Textile Research Institute)からモデルLP−5と
して入手可能) 膜:MILLIPORE0.80μm孔サイズGSフィルター90mm(マサ
チューセッツ州(Bedford, MA)のミリポア社よりカタログ番号GSWP090
−25として入手可能)
【0062】 手順: サンプルの準備: 孔容積分布測定の直前に、閉じ込め圧0.2psi(1.4kPa)で、サン
プルの厚さを(本明細書の記載のように)測定する。サンプル密度を、重量、厚
さ、及びサンプル面積から計算する。
【0063】 閉じ込め圧: 閉じ込め圧0.2psi(1.4kPa)を、孔容積分布測定に使用する。サ
ンプル密度を測定するのに使用したと同じ又は等価の重しを、孔容積分布測定の
間の閉じ込め圧をかけるためにも使用する。
【0064】 計器構成: ポロシメーターを、計器取扱説明書に従って設置する。
【0065】 吸収/脱着サイクル特性: 吸収/脱着サイクルは、2つのステップを含む。第一に、単一の吸収手順を実
施して、吸収された累積的な体積に対する段階的に減少する静水圧を測定する。
引き続いて単一の脱着手順を実施して、脱着された累積的な体積に対する段階的
に増加する静水圧を測定する。静水圧は、等価半径約5ミクロンに相当する高圧
から、少なくとも約1000ミクロン以上の等価半径に相当するゼロ又は殆どゼ
ロ圧までの範囲にある。
【0066】 当初乾燥しているサンプルに対する吸収/脱着手順: 1.装置取扱説明書に記載されているようにインプットパラメターを入力して
、制御計算機プログラムをスタートさせる。 2.計器テストセルの頂部を固定し、排気バルブを閉める。バランスへの流体
流れバルブを開く。この段階では、サンプルはまだテストセルへ入っていない。 3.制御計算機プログラムは作動中である。静水圧は、この実験で使用する最
初の入力圧よりもわずかに高い、事前設定値(すなわち停止半径)に調製する。 4.平衡が発信された後、バランスへの液体バルブを閉じてテストセルを開き
、サンプルを膜の上に置いて、閉じ込め重しをサンプルの上に置き、計器テスト
セルの頂部を固定する。 5.プログラムは作動を続け、静水圧は最初の入力圧に調節する。 6.平衡が発信された後、バランスへの液体バルブを開く。 7.サンプルに、特定の等価孔半径に相当する、所定の一連の圧力のサイクル
をかける。
【0067】 ブランク差し引き: 上記と同じように、ただしテストセルは空のままブランクランを記録する。こ
れにより、システム及び膜の吸収/脱着対応の背景が求められる。吸収体積及び
脱着体積の累積値に対する静水圧が得られる。これらの値は、サンプルに対して
測定された相当する値の校正に使用する。
【0068】 基準化した累積体積の計算: 段階的体積値に基づき、制御計算機プログラムが、累積体積に対する等価孔半
径のブランク校正値を計算する。累積体積を、パッドの乾燥重量で割って、mm3 /mgの単位で報告する。累積体積を、飽和の体積(すなわち、最大等価半径
に対するゼロ圧又はほぼゼロ圧で測定した累積体積)で割って、基準化した累積
体積(%で表示)に対する等価孔半径を得る。静水頭0cmに対する値PVD(
0)及び静水圧7cmに対する値PVD(7)を測定し、報告する。PVD(0
)は、吸収サイクルの最後に測定する。PVD(7)は、吸収/脱着サイクルの
吸収側のピーク吸収として測定する。
【0069】 浸み通し試験 本発明の吸収性製品の浸み通し抵抗を測定するために、以下の試験を使用する
。 吸収性製品の0.38グラムサンプルを、温度20℃(+/−5℃)及び相対
湿度65%(+/−5%)にて平衡するまで事前調整する。試験する製品が0.
38グラムより少ない場合でも、製品をそのまま試験する。試験する製品が0.
38グラムを越す場合には、製品の0.38グラム部分を試験する。本試験によ
り試験する製品サンプルは、合計外表面積が60cm2を越えてはならない。製
品サンプルの合計外側表面積が60cm2を越える場合、合計表面積が60cm2 となるように、製品のより小さなサンプルを本試験に使用しなければならない。
【0070】 WHATMAN(商標)定性用フィルターNo.1(VWR化学製品(VWR Sc
ientific Products)よりカタログNo.28450−160、1997/19
98にて入手可能、又は同等品)を、平らな水平のガラス又はプレクシグラス表
面の上に置く。製品サンプルを、フィルターペーパーの上に置く。サンプルがバ
リア層を有する場合、バリア層を上向きにする。500ppmのFD&C青染料
No.2食品色素を含むDI水溶液0.3mlを、自動ピペット先端がサンプル
の上部表面の上方約0.6cmの高さから、自動ピペットで1秒より短い間にサ
ンプルの中央に適用する。直ちに、表面に0.20psi(約70.4g/cm2 )がかかる重しを置いて、サンプルの上部表面を覆う。所望の所定時間(例え
ば、2秒、10秒、30秒)の後、重し及び製品サンプルをフィルターペーパー
から除去して、フィルターペーパーに湿り汚れがないかどうか判定するために検
査する。湿り汚れがなければ、浸み通しがないことを表す。特定の時間内に浸み
通しを示さない製品は、少なくともその特定の時間内では浸み通し抵抗を有し、
例えば少なくとも2秒の、少なくとも10秒の、又は少なくとも30秒の浸み通
し抵抗を有すると、本発明ではみなされる。
【0071】 合成尿の調合 本発明の試験方法に使用する合成尿に対し、以下の調合法を使用する:
【0072】
【表1】
【0073】 本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱
することなく、他の変形及び変更が可能であることは、当業者にとり明らかとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による吸収性製品の上部平面図を示す。
【図2】 本発明による吸収性製品の一部の下部斜視図を示す。
【図3】 本発明の吸収性製品の別の実施形態の上部平面図を示す。
【図4】 本発明の吸収性製品の製造法のフローチャートを示す。
【図5】 本発明の吸収性製品の製造に有用な一組のリングロールを示す。
【図6】 本発明の吸収性製品の製造に有用な別の一組のリングロールを示す。
【図7】 本発明の吸収性製品を収容して分配するのに好適なパッケージを示す。
【図8】 本発明の吸収性製品を収容して分配するのに好適な装置、又は本発明の吸収性
製品を収容するパッケージを示す。
【図9】 本発明の1つの実施形態の上部平面図を示す拡大率4倍の写真である。
【図10】 図9の製品の下部平面図を示す拡大率4倍の写真である。
【図11】 図9および図10に示される種類の本発明の実施形態の下部平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 3/26 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 3B029 BA05 BA12 BA16 BA17 BD21 4C098 AA09 CC40 DD06 DD10 DD23 DD28 4F100 AK01B AT00B BA02 DC13B DG06A GB66 JB09B JD05B JD14A

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収性構造を含む吸収性製品において、前記吸収性製品が、
    約60秒以下のほぐれ易さと、及び少なくとも2秒の浸み通し抵抗とを有するこ
    とを特徴とする吸収性製品。
  2. 【請求項2】 前記ほぐれ易さが約30秒以下であり、前記浸み通し抵抗が
    少なくとも約10秒である請求項1に記載の吸収性製品。
  3. 【請求項3】 前記ほぐれ易さが約25秒以下であり、前記浸み通し抵抗が
    少なくとも約10秒である請求項2に記載の吸収性製品。
  4. 【請求項4】 前記ほぐれ易さが約15秒以下である請求項1〜3のいずれ
    か一項に記載の吸収性製品。
  5. 【請求項5】 前記浸み通し抵抗が少なくとも約30秒である請求項4に記
    載の吸収性製品。
  6. 【請求項6】 吸収性構造を含む吸収性製品において、前記吸収性製品が、
    約60秒以下のほぐれ易さ、及び少なくとも約0.05mlの液滴捕捉体積を有
    し、前記吸収性構造が、少なくとも2g/g吸収性構造のPVD(0)を有する
    ことを特徴とする吸収性製品。
  7. 【請求項7】 前記ほぐれ易さが約30秒以下であり、前記液滴捕捉体積が
    少なくとも約0.1mlであり、前記PVD(0)が少なくとも約2.5g/g
    吸収性構造である請求項6に記載の吸収性製品。
  8. 【請求項8】 前記ほぐれ易さが約25秒以下であり、前記液滴捕捉体積が
    少なくとも約0.5mlであり、前記PVD(0)が少なくとも約3g/g吸収
    性構造である請求項7に記載の吸収性製品。
  9. 【請求項9】 前記ほぐれ易さが約15秒以下である請求項8に記載の吸収
    性製品。
  10. 【請求項10】 前記液滴捕捉体積が少なくとも約1.0mlである請求項
    6〜9のいずれか一項に記載の吸収性製品。
  11. 【請求項11】 吸収性構造を含む吸収性製品において、前記吸収性製品が
    、約120秒以下のほぐれ易さ、少なくとも約10秒の浸み通し抵抗、及び少な
    くとも約0.1mlの液滴捕捉体積とを有する吸収性製品。
  12. 【請求項12】 前記ほぐれ易さが約60秒以下であり、前記液滴捕捉体積
    が少なくとも約0.5mlである請求項11に記載の吸収性製品。
  13. 【請求項13】 前記ほぐれ易さが約30秒以下である請求項12に記載の
    吸収性製品。
  14. 【請求項14】 前記ほぐれ易さが約25秒以下である請求項13に記載の
    吸収性製品。
  15. 【請求項15】 前記ほぐれ易さが約15秒以下であり、前記液滴捕捉体積
    が少なくとも約1.0mlである請求項14に記載の吸収性製品。
  16. 【請求項16】 前記浸み通し抵抗が少なくとも30秒である請求項15に
    記載の吸収性製品。
  17. 【請求項17】 前記吸収性構造が吸収性繊維のシートを含む請求項1〜1
    6のいずれか一項に記載の吸収性製品。
  18. 【請求項18】 前記吸収性繊維がセルロース繊維である請求項17に記載
    の吸収性製品。
  19. 【請求項19】 前記吸収性製品が、前記吸収性構造に取り付けられた水溶
    性バリア層バリアをさらに含む請求項17に記載の吸収性製品。
  20. 【請求項20】 前記水溶性バリア層が水溶性ポリマーフィルムである請求
    項19に記載の吸収性製品。
  21. 【請求項21】 吸収性製品において: i.吸収性繊維ウエブ; ii.前記ウエブに連結された水溶性ポリマーバリア層; を含み、少なくとも前記吸収性繊維ウエブが、機械的に脆弱化されることを特徴
    とする吸収性製品。
  22. 【請求項22】 前記機械的に脆弱化されたウエブが、部分的に交絡解除さ
    れた繊維を含む請求項21に記載の吸収性製品。
  23. 【請求項23】 前記機械的に脆弱化されたウエブが複数の脆弱化線を含む
    請求項21又は22に記載の吸収性製品。
  24. 【請求項24】 前記脆弱化線が前記ウエブの厚さの少なくとも50%にわ
    たって延びるスリットである請求項23に記載の吸収性製品。
  25. 【請求項25】 前記製品がシートの形態である請求項21〜24のいずれ
    か一項に記載の吸収性製品。
  26. 【請求項26】 前記シートが約50g/m2〜約250g/m2.36の坪
    量を有する請求項25に記載の吸収性製品。
  27. 【請求項27】 前記シートが約70g/m2〜約120g/m2の坪量を有
    する請求項26に記載の吸収性製品。
  28. 【請求項28】 前記吸収性繊維性ウエブがセルロース繊維を含む請求項2
    1〜27のいずれか一項に記載の吸収性製品。
  29. 【請求項29】 前記吸収性繊維性ウエブが針葉樹繊維を含む請求項22〜
    28に記載の吸収性製品。
  30. 【請求項30】 前記吸収性繊維性ウエブが広葉樹繊維を含む請求項24〜
    28のいずれか一項に記載の吸収性製品。
  31. 【請求項31】 前記水溶性ポリマーバリア層がポリマーフィルムである請
    求項21〜30のいずれか一項に記載の吸収性製品。
  32. 【請求項32】 前記ポリマーフィルムが前記吸収性構造に積層される請求
    項31に記載の吸収性製品。
  33. 【請求項33】 前記吸収性構造がリングロール加工された繊維性ウエブで
    ある請求項21〜32のいずれか一項に記載の吸収性構造。
  34. 【請求項34】 吸収性製品において: i.吸収性繊維性ウエブ; ii.前記ウエブに連結された水溶性ポリマーバリア層; を含み、少なくとも前記吸収性繊維性ウエブが複数の不連続の切断部の脆弱領域
    を含み、前記切断部が約30mm以下の辺長さを有する正方形に囲まれ得る断面
    を有する吸収性製品。
  35. 【請求項35】 前記製品がシートである請求項34に記載の吸収性製品。
  36. 【請求項36】 前記辺長さが約15mm以下である請求項35に記載の吸
    収性製品。
  37. 【請求項37】 前記辺長さが約6.5mm以下である請求項36に記載の
    吸収性製品。
  38. 【請求項38】 前記製品が約30秒以下のほぐれ易さを有する請求項34
    〜37のいずれか一項に記載の吸収性製品。
  39. 【請求項39】 前記ほぐれ易さが約15秒以下である請求項38に記載の
    吸収性製品。
  40. 【請求項40】 前記ウエブが横及び縦の脆弱線の格子を含む請求項34〜
    39のいずれか一項に記載の吸収性製品。
  41. 【請求項41】 ほぐれ易い吸収性シートの製造方法において: a.不織布吸収性ウエブを用意すること; b.前記ウエブを機械的に脆弱化すること; c.ステップ(b)の前、又はステップ(b)に引き続いて、前記ウエブに隣
    接して水溶性バリア層を設けること; を含む方法。
  42. 【請求項42】 前記ウエブが繊維性ウエブであり、前記機械的な脆弱化が
    前記繊維の少なくとも一部を部分的に交絡解除することにより実行される請求項
    41に記載の方法。
  43. 【請求項43】 前記機械的な脆弱化がリングロール加工により実行される
    請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 前記ウエブが、複数の脆弱化線を前記ウエブに付与して前
    記脆弱化線にて分割された複数の切断部を形成することにより、機械的に脆弱化
    される請求項42又は43に記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記脆弱化線が、前記ウエブの厚さの少なくとも50%に
    わたって延びるスリットである請求項44に記載の方法。
  46. 【請求項46】 前記ウエブの前記機械的な脆弱化が、前記ウエブに複数の
    横及び縦のスリットを付与することを含む請求項41〜45のいずれか一項に記
    載の方法。
  47. 【請求項47】 前記ウエブが約5mm以下の数平均長さを有する繊維を含
    む請求項41〜46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 【請求項48】 前記ウエブが約3.5mm以下の数平均長さを有する繊維
    を含む請求項47に記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記機械的な脆弱化が、少なくとも第一のリングロール加
    工段階、及び前記第一のリングロール加工段階に引き続く第二のリングロール加
    工段階の連続により実施される請求項46、47、又は48に記載の方法。
  50. 【請求項50】 前記第二のリングロール加工段階が、前記第一のリングロ
    ール加工段階により形成された複数の脆弱化線に垂直の複数の脆弱化線を形成す
    る請求項46〜49のいずれか一項に記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記水溶性バリア層が、ポリマーフィルム及びポリマーコ
    ーティングからなる群から選択される請求項41〜50のいずれか一項に記載の
    方法。
  52. 【請求項52】 前記水溶性バリア層がポリマーフィルムである請求項51
    に記載の方法。
  53. 【請求項53】 前記ポリマーフィルムが、前記ウエブの機械的脆弱化の前
    に前記ウエブに接着される請求項52に記載の方法。
  54. 【請求項54】 水の存在下で前記ウエブに対して前記フィルムを接触させ
    て積層シートを形成し、引き続いて前記シートを乾燥することにより、前記フィ
    ルムが前記ウエブに接着される請求項53に記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記フィルムを水の存在下で前記ウエブに対して接触させ
    て積層シートを形成し、引き続いて前記シートを乾燥することにより、前記フィ
    ルムが前記ウエブに接着される請求項53の方法。
  56. 【請求項56】 残尿を吸収する方法において、 人の排尿後の残尿を、請求項1〜40のいずれか一項に記載の使い捨て吸収性
    製品にて吸収すること; 前記製品を小便器に処分すること; のステップを含む方法。
  57. 【請求項57】 複数の前記吸収性製品を収容するパッケージから前記吸収
    性製品を分配するステップをさらに含む請求項56の方法。
  58. 【請求項58】 前記吸収性製品が約60%以下の残留副産物レベルを有す
    る請求項56〜57に記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記吸収性製品が、約20cm2〜約400cm2の合計外
    側表面積を有する請求項56〜58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 【請求項60】 使用前に、前記製品が、2つ以上の前記製品を収容してハ
    ンドバッグ又は人の衣服ポケットに貯蔵するに好適なパッケージに貯蔵される請
    求項56〜59のいずれか一項に記載の方法。
  61. 【請求項61】 残尿を吸収するに好適な製品において: パッケージ; 前記パッケージに取り外し可能に収容された、少なくとも2つのほぐれ易い吸
    収性物品; を含み、前記吸収性物品が約60秒以下のほぐれ易さを有する製品。
  62. 【請求項62】 前記ほぐれ易さが約30秒以下である請求項61に記載の
    製品。
  63. 【請求項63】 前記物品が少なくとも10秒の浸み通し抵抗を有する請求
    項61又は62に記載の製品。
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