JP2003530264A - 出力エンジンハウジング - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、自動車用の出力エンジンハウジングに関する。このエンジンハウジングは、一つの閉じた位置および一つの開いた位置に位置することが可能となるように構成された少なくとも一つのドアを備えている。このドアの内側には、ドライバー／メカニックがエンジンに手が届くことを容易にするために、ステップが設けられている。さらに、このエンジンハウジングは、一つの閉じた位置および一つの開いた位置に位置することが可能となるように構成された少なくとも一つのドアを備えており、ドアの内側には少なくとも一つの下側ステップと一つの上側ステップとが設けられ得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、自動車用の出力エンジンハウジングに関する。このエンジンハウジ
ングは、特許請求の範囲の請求項１の前提部に従って、一つの閉じた位置および
一つの開いた位置に位置することが可能となるように構成された少なくとも一つ
のドアを備えている。

【０００２】 （技術の現状） 重量自動車（例えば、クロスカントリー用車両）のあるタイプにおいて、車両
の十分な地上高を得るために、エンジンは相対的に高い位置に置かれる。保守時
にドライバー／メカニックがエンジンに手が届くことを容易にするために、通常
一つ以上のはしご踏み段またはステップがドライバーの運転室の外側に設けられ
る。これはエンジンに隣接するレッジとなり、エンジンの保守を行う際にこのレ
ッジの上にメカニックが立つことができる。上記の解決策による一つの問題は、
運転室の外側にあるステップは地上から高過ぎるので、ドライバー／メカニック
がエンジンに容易に手が届くことができないことである。

【０００３】 上記の問題は、ドライバー／メカニックがドライバーの運転室／出力エンジン
に手が届くことを容易にするために、規則的な固定されたステップの下に臨時の
ステップを車両に設け、このようにすることで、しばしば解決される。

【０００４】 上記の臨時のステップに関して発生する一つの問題は、このような臨時のステ
ップはかなり下に配置されているので、動作中（特に、クロスカントリーでの動
作中）にそれらが地上の物体に衝突し、損傷するというリスクがあることである
。

【０００５】 しかし、上記の問題は、上記のような臨時のステップの代わりに車両に取り外
し可能なはしごを用いることで解消できる。このはしごは、エンジンの保守時に
地上に置くことが可能である。

【０００６】 しかし、この処置はある問題を引き起こす。このようなはしごを使用しない場
合、車体の上に置いておくのはかなり邪魔である。さらに、このはしごが動作時
に落下したり、紛失したりすることを防止するために、特別な固定具が車体に必
要となる。結局、ユーザは、平坦でない地面で使用する場合に不安定なはしごを
使うことになり得る。

【０００７】 （発明の開示） 本発明の目的は、ドライバー／メカニックが車両のエンジンに手が届くことを
容易にするための構成を提供することである。

【０００８】 この目的は、請求項１に記載の本発明によって達成される。本発明の好適な実
施形態は、従属請求項に記載される。

【０００９】 本発明によるステップは、車両のエンジンが中に配置されるハウジングの一部
を含むドアの内側に設けられる。これにより、上記ドアは、一つの閉じた位置お
よび少なくとも一つのステップが使用可能な一つの開いた位置に位置することが
可能となるように構成される。このことは、ドアが開になると、ドライバー／メ
カニックがエンジンの位置までより容易に登るためのステップを使用することが
可能となり、同時にドアが開になるとエンジンへの接近が容易になることを意味
する。さらにドアの内側のステップの位置は、ドアが閉にされた場合、このステ
ップが外部の損傷から保護されるということも伴う。

【００１０】 特に好適な実施形態によれば、上記ドアは、ヒンジ構成によりその下側の水平
方向の長い側部の周りに回動するように車両フレームに取り付けられている。こ
れにより、ステップは常に容易にアクセス可能にされており、また安定している
ため車両周囲の主な地面の状態に影響されない。

【００１１】 さらに好適な実施形態によれば、ドアは、エンジンハウジングの端部、好まし
くは、前方部を構成する。これにより、レッジがエンジンハウジングの側部に沿
って構成可能となる。このレッジには、エンジンの保守を行う際にメカニックが
立つことができる。

【００１２】 第３の好適な実施形態によれば、少なくとも一つのさらなるステップがドアの
内側に設けられる。このステップは、好ましくは、小さなスペースだけが必要な
折り畳み可能なものであり、ドアの厚さを限定することを可能にし、このように
空間の必要性を限定することを可能にする。

【００１３】 代替の好適な実施形態によれば、上記ドアは、ステップが設けられる内側に自
立構造のように、例えば、金属製で設計されている。本実施形態によるドアの一
つの利点は、比較的簡単な構成であるので、製造がより簡単で低コストであるこ
とである。

【００１４】 本発明のさらなる利点および目的は、特許請求の範囲および以下の説明から得
ることができる。

【００１５】 （好適な実施形態） 図１は、公知の様式で、運転室２および出力エンジンを支持する前方車両部３
、ならびに垂直連結シャフト５を介して前方車両部３に接続された後方積荷運搬
車両部４を有する連結式積荷運搬車両（いわゆるダンプカー１）の側面図である
。

【００１６】 前方車両部３および後方車両部４はまた、車両の長手方向軸の周りでの車両部
の相対的な回動を可能にする図示していない水平回動シャフトの周りに互いに回
動可能に接続されている。

【００１７】 動作時の車両１の操舵のために、前方車両部３は、連結シャフト５のそれぞれ
一方の側に設けられた一対の図示されていない油圧シリンダの助けによって垂直
連結シャフト５の周りで回動するようにされる。エンジンから送られるトルクは
、図示していないカルダンシャフトを介して前輪６および後輪７、８に伝達され
る。

【００１８】 前方車両部３には、ドライバーの運転室２の前方に配置された出力エンジンハ
ウジング９が設けられる。この出力エンジンハウジング９は、エンジンケーシン
グ１０、側壁１１、およびドア１３が形成された前方部１２を含む。ドア１３は
、ヒンジ構成１４によって前方車両部３に、その下側の水平方向の長い側部の周
りに回動するように取り付けられている。

【００１９】 ドアの内側には、ステップ１５、１６、１７が設けられ、そのうち少なくとも
一つのステップ１６は、ドア１３が閉じた場合に折り畳まれる設計であり、これ
は実質的にドア１３と平行な面内にある。ステップ１５、１６、１７がドア１３
の内側に構成されるので、それらは動作時の外部の損傷から保護される。

【００２０】 ここで、図２を参照すると、本発明によるドア１３の好適な実施形態が記載さ
れる。図示された例では、ドア１３は、２つの平行な梁１８、１９からなる梁構
造を含んでおり、２つの平行な梁１８、１９の間にはステップ１５、１６、１７
が延在している。下側のステップ１５および上側のステップ１７は梁１８、１９
に強固に接続されているので、安定なフレーム構造が得られる。これにより、ス
テップ１５、１６、１７はドライバー／メカニックがその上に乗っても安定にな
る。

【００２１】 本発明の例示の実施形態において、上記のフレーム構造はまた、ドア１３に密
着する車両のフロントグリル２０のための支持を構成する。樹脂および／または
複合材料で車両のグリル２０を製造することにより、強固で軽量な設計が得られ
る。

【００２２】 梁１８、１９は、ドアの下側の端部で、ヒンジ構成１４ａ、１４ｂによって前
方車両部３（図１参照）、好ましくは車両フレームに回動可能に取り付けられる
。これにより、ステップ１５、１６、１７は、車両が置かれている地面に影響さ
れることなく安定を維持する。ドアの上端部には、梁１８、１９に固定デバイス
２１ａ、２１ｂが設けられる。固定デバイス２１ａ、２１ｂは、運転時に閉の位
置でドア１３を固定するために、前方車両部３に設けられた図示されていない固
定用埋め込みボルトと締まり合っている。

【００２３】 ステップ１６は、図示されていないさらなるヒンジ構成によって梁１８、１９
に回動可能に取り付けられており、これにより、梁１８、１９およびドア１３と
実質的に平行な面内の折り畳まれた位置になるように上方向／内側方向に回動可
能にされる。このため、密着したステップ１５、１６、１７を有するドア１３は
、比較的小さな空間を必要とする。

【００２４】 図３は、ドア１３の好適な代替の実施形態の斜視図を示す。上記のように、車
両のグリル２０を支持する梁構造を有するよりも、車両のグリル２０はステップ
１５、１６、１７が設けられる内側に自立構造として、例えば、金属製で設計さ
れている。ドア１３はさらに、上記のように、ヒンジ構成１４ａ、１４ｂによっ
て、前方車両部３（図１参照）、好ましくは車両フレームに回動可能に取り付け
られ、そして固定デバイス２１ａ、２１ｂが設けられる。固定デバイス２１ａ、
２１ｂは、運転時に閉の位置でドア１３を固定するために、前方車両部３に設け
られた図示されていない固定用埋め込みボルトと締まり合っている。

【００２５】 本発明は、上記のものに限定されず、他の実施形態もまた可能である。例えば
、上記ステップは、ドアにおける水平方向の窪み／開口部のように構成されても
よく、これにより上記窪み／開口部は、エンジンハウジングへの空気の入口とし
て機能する。さらに、ドライバーの運転席の背後にエンジンを有する自動車では
、ドアは車両の後端部に構成されてもよい。上記の実施形態では、一つのステッ
プだけがドアの内側に折り畳み可能に構成されているが、さらなるステップがド
アの内側に折り畳み可能に構成されてもよいことは当業者に明らかである。さら
に、ドアが折り畳み降下タイプ／引っ張り降下タイプのはしごを装備することも
可能であり、これにより、最下部のステップがドアの下方端部よりも下に配置さ
れることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明による好適な実施形態の出力エンジンハウジングを装備したダ
ンプカータイプのクロスカントリー構成車両の側面図を示す。

【図２】 図２は、本発明による図１のエンジンハウジングのドアの斜視図を示す。

【図３】 図３は、本発明による図１のエンジンハウジングのドアの好適な代替の実施形
態の斜視図を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ， ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 3D004 AA13 BA04 CA06 CA14 DA02 3D022 AA01 AA03 AB08 AC03 AD05 AE10 AE11 AE26

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動車（１）用の推進エンジンハウジング（９）であって、
   前記エンジンハウジング（９）は、一つの閉じた位置および一つの開いた位置に
   位置することが可能となるように構成された少なくとも一つのドア（１３）を備
   えており、前記ドア（１３）の内側には少なくとも一つの下側ステップ（１５）
   と一つの上側ステップ（１７）とが設けられていることを特徴とする、エンジン
   ハウジング（９）。
2. 【請求項２】 前記ドア（１３）は、前記自動車（１）にヒンジ構成（１４
   ａ、１４ｂ）によって回動可能に構成されていることを特徴とする、請求項１に
   記載の自動車（１）用の推進エンジンハウジング（９）。
3. 【請求項３】 前記ドア（１３）は、その下側の水平方向の長い側部の周り
   に回動するように構成されていることを特徴とする、請求項２に記載の自動車（
   １）用の推進エンジンハウジング（９）。
4. 【請求項４】 前記ドア（１３）は、前記エンジンハウジング（９）の端部
   、好ましくは、前方端部を構成することを特徴とする、請求項１〜３のいずれか
   一項に記載の自動車（１）用の推進エンジンハウジング（９）。
5. 【請求項５】 前記下側ステップ（１５）および前記上側ステップ（１７）
   は、互いに間隔が空けられた少なくとも２つの平行な梁（１８、１９）に強固に
   取り付けられていることを特徴とする、請求項４に記載の自動車（１）用の推進
   エンジンハウジング（９）。
6. 【請求項６】 前記梁（１８、１９）は、前記自動車（１）にヒンジ構成（
   １４ａ、１４ｂ）によって回動可能に取り付けられていることを特徴とする、請
   求項５に記載の自動車（１）用の推進エンジンハウジング（９）。
7. 【請求項７】 前記ドア（１３）には少なくとも一つのさらなるステップが
   設けられていることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載の自動車
   （１）用の推進エンジンハウジング（９）。
8. 【請求項８】 前記他のステップは、前記ドア（１３）の内側に折り畳み可
   能に構成されていることを特徴とする、請求項７に記載の自動車（１）用の推進
   エンジンハウジング（９）。
9. 【請求項９】 前記ドア（１３）は、ステップ（１５、１６、１７）が設け
   られる内側に自立構造として、好ましくは、金属製で設計されていることを特徴
   とする、請求項１〜８のいずれか一項に記載の自動車（１）用の推進エンジンハ
   ウジング（９）。