JP2003527205A - 回転治療装置を有する病院ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 回転治療装置を備えた病院用ベッドベッドフレーム（20）、およびこのベッドフレーム上に位置するマットレス（32）を含む椅子兼用ベッド（10）が提供される。ベッドフレーム（20）は、実質的に平坦なベッド位置と椅子位置との間を移動する構成である。マットレス（32）は、膨張自在処置装置、例えば肺回転治療装置（110）、拍動治療装置（112）、褥瘡治療装置（114）等を含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 ［発明の背景と要約］ 1998年2月4日に出願されたアメリカ合衆国特許出願番号第09/018,542号と、ア
メリカ合衆国特許第5,715,548号の内容が、この明細書に参考として含まれるこ
とを明記する。

【０００２】 本発明は、ベッド、特に患者ケア用ベッドに関する。さらに詳細には、本発明
は、人が仰向けの姿勢で横たわる水平就寝面を有する従来のベッド位置と、人の
足が床の上または床の近くに来るとともに頭と背中がベッドによって形成される
座席の上方で支持される着座位置との両方を実現するように操作できる椅子兼用
ベッドに関する。

【０００３】 就寝面とサイドレールを有する病院用ベッドが知られている。このようなベッ
ドの就寝面は、がしばしば、その就寝面上の人の位置を調節操作できる。また、
褥瘡（床擦れ）の予防／処置、肺回転照射治療、打診／振動治療等の機能を実行
する病院用ベッドも知られている。

【０００４】 本発明によれば、ベッドフレームと、そのベッドフレーム上に位置決めされる
マットレスとを含む椅子兼用ベッドが提供される。ベッドフレームはフットセク
ションを有するデッキを含み、このフットセクションは、ベッドがベッド位置に
なっているときの実質的水平位置と、ベッドが椅子位置になっているときの実質
的垂直位置との間を移動することができるようになっている。マットレスは、支
持面と、膨張可能な処置装置とを含み、この処置装置は、支持面上の人に処置を
施すために膨張位置と収縮位置との間を移動できるように構成されている。

【０００５】 本発明の好ましい一実施形態によれば、フットセクションは、また、第一長（
長さ）を有する後退位置と、第一長よりも長い第二長を有する伸張位置との間を
移動可能である。膨張可能もしくは膨張自在処置装置は、所定速度で拍動する構
成の拍動治療装置と、回転治療装置とを含む。回転治療装置は、マットレスの通
常使用時にマットレス上面の左右部を通常高（正常の高さ）に維持するとともに
、回転治療操作も行なえる構成になっている。回転治療操作時に、マットレスは
第一位相と第二位相との間を往復移動またはその間で変動もしくは振動する(osc
illate)。第一位相時に、上面の左部が通常高よりも低くなり、右部が通常高よ
りも高くなる。第二位相時には、上面の右部が通常高よりも低くなり、左部が通
常高よりも高くなる。マットレスはさらに、拍動治療装置と回転治療装置の間に
位置する弾性材料層を含む。

【０００６】 ベッドはさらに、ベッドフレームに連結された取り付け位置とベッドフレーム
から離れた取り外し位置との間を移動可能な回転制御モジュールを含む。回転制
御モジュールは、回転治療操作の第一位相と第二位相との間の往復移動または変
動を制御する。ベッドはさらに、ピアツーピア・ネットワークと、このピアツー
ピア・ネットワークに電気的に接続されるマスター・モジュールと、マスター・
モジュールに電気的に接続されるスレーブ・モジュール（例えば回転制御モジュ
ール）とを含む。マスター・モジュールとスレーブ・モジュールは、ベッド操作
に関する機能を実行できる構成になっている。ベッドはさらに、患者の打診およ
び／または振動治療を制御する取り外し可能に連結された肺拍動制御モジュール
を含む。

【０００７】 本発明の他の特徴は添付の図面を参照した以下の詳細な説明を検討することに
より当業者に理解されるであろう。

【０００８】 ［発明の詳細な説明］ ヘッドトエンド12、フットエンド14、右側16、左側18を有する本発明の椅子兼
用ベッド10が図1に示されている。この明細書で使用する“ヘッドトエンド12”
の表現は、椅子兼用ベッド10のヘッドトエンド12に最も近くに位置するいずれか
の物体の端を指すのに使用する。同様に、“フットエンド14”の表現は、椅子兼
用ベッド10のフットエンド14に最も近くに位置するいずれかの物体の端を指すた
めに使用する。

【０００９】 椅子兼用ベッド10は、図1と図2に示したように、ベースフレーム22と、リフト
・アームによってベースフレーム22に連結された中間フレーム24とを有するベッ
ドフレーム20を備えている。ベッドフレーム20はさらに、中間フレーム24に連結
された関節式デッキ26を備えている。椅子兼用ベッド10はさらに、ベースフレー
ム22に連結されたヘッドトエンド・サイドレール28とフットエンド・サイドレー
ル30、および関節式デッキ26の上に位置決めされて、人（図示せず）を支持する
構成の就寝面または支持面34を提供するマットレス32を含む。

【００１０】 椅子兼用ベッド10は、看護人または支持面34上の人（図示せず）が液圧システ
ムを用いて操作でき、それによりマットレス32および関節式デッキ26はさまざま
な位置に付く。そのいくつかを、図3−図8に概略図として示してある。液圧シス
テムおよびベッドフレーム20の他の部分に関するさらに詳しい説明は、ワイスミ
ラー他によるアメリカ合衆国特許第5,715,548号に記載されている。その内容は
本明細書に参考として組み込まれることを明記する。

【００１１】 関節式デッキ26は、頭部41と胴部43を有するヘッドセクション40、シートセク
ション42、腿セクション44、およびフットセクション46を備えている。マットレ
ス32は、関節式デッキ26の上に載置され、頭部48、胴部49、座部50、腿部52、お
よび足部54を備えている。その各々は、デッキ26の同様名のセクション／部に概
ね対応し、かつ支持面34上の人の頭、胴、尻、腿、足に概ね関係する。デッキ26
とマットレス32に関する詳細は後述する。

【００１２】 椅子兼用ベッド10はベッド位置にすることができ、図1および図3に示されたよ
うに、デッキ２６はデッキ26の支持面34が平坦かつ水平になって、デッキ26の全
セクション、ヘッドセクション40、シートセクション42、腿セクション44、フッ
トセクション46は実質的に水平になってデッキ２６の初期位置を形成するように
構成される。このベッド位置では、支持面34は、床から上方に所定の第一距離56
にある。椅子兼用ベッド10は、操作することにより、概略図の図4に示した低位
置にすることもでき、このときデッキ26は初期位置にあり、支持面34は床から上
方に所定の第二距離58にあり、この第二距離58は第一距離56よりも小さい。関節
式デッキ26のフットセクション46は、このデッキ26が初期位置にあるときに第一
長さ60を有する。

【００１３】 椅子兼用ベッド10は、図5に概略図として示したトレンデレンブルク位置へ移
動でき、このときデッキ26は平坦状態で傾斜して、支持面34のヘッドトエンド12
が支持面34のフットエンド14よりも床に近い位置になる。椅子兼用ベッド10はま
た、図6に概略図として示した逆トレンデレンブルク位置にすることもでき、こ
のときデッキ26は平坦状態で傾斜して、支持面34のフットエンド14が支持面34の
ヘッドトエンド12よりも床に近い位置になる。

【００１４】 上述したように、椅子兼用ベッド10は、図2および概略的に図8に示された椅子
位置に変換自在である。椅子位置では、デッキ26のヘッドセクション40のヘッド
トエンド12は、中間フレーム24から上方に離れて背部支持位置に枢軸回転して軸
回転可能な背もたれを提供する。その結果、ヘッドセクション40と中間フレーム
24は概ね55-90°間で所定角を形成する。デッキ26のシートセクション42は初期
位置と同様に概ね水平である。腿セクション44のフットエンド14は上方にわずか
に傾斜し、かつデッキ26のフットセクション46は腿セクション44から概ね垂直下
方に延び、かつデッキ26が初期位置のときの第一長さ60よりも短い第二長さ64に
なる。

【００１５】 椅子兼用ベッド10は、デッキ26のヘッドセクション40、シートセクション42、
腿セクション44、フットセクション46が図3-図6と図8に示した位置の中間に位置
するような位置に付くことができる。例えば、椅子兼用ベッド10は、図7に概略
的に示した中間位置にすることができる。このとき、デッキ26のヘッドセクショ
ン40のヘッドトエンド12は初期位置からわずかに上方に枢軸回転し、シートセク
ション42は初期位置と同様に概ね水平な面内にあり、腿セクション44のフットエ
ンド14は初期位置からわずかに上方に上昇し、かつフットセクション46はフット
セクション46のフットエンド14がフットセクション46のヘッドトエンド12よりも
下になるように傾斜する。関節式デッキ26に関するさらに詳しい説明は、アメリ
カ合衆国特許第5,715,548号に記載されている。

【００１６】 関節式デッキ26の腿セクション44は、概ね水平の低位置と図7の概略図に示し
たわずかに傾斜した高位置間を移動することができる。腿セクション44は、ヘッ
ドセクション40およびフットセクション46とは独立に移動可能であるにもかかわ
らず、ヘッドセクション40が背部支持位置に移動するときに高位置に移動して、
ヘッドセクション40と腿セクション44が共働して支持面34上の人（図示せず）を
その間で支えるようにすることが好ましい。腿セクション44は、ヘッドセクショ
ン40が低位置に移動するときに低位置に移動することが好ましい。

【００１７】 関節式デッキ26のフットセクション46は、中間フレーム24と平行で概ね水平の
高位置（図1と図10）から、概ね垂直下方に延びる低位置まで移動可能であって
、人の下肢と足との着座位置への下降を可能にする（図2、図8、図10）。フット
セクション46は、図3に示されたような第一長さ60を有する伸張位置から、後退
させて、フットセクション46のフットエンド14が椅子兼用ベッド10のヘッドトエ
ンド12に向けて内方に引き込まれる後退位置へ後退し、そのようにしてフットセ
クション46が第二長さ64を有し、図8から図10に示したようにフットセクション4
6が低位置に移動するとき、床に“接触しない(clear)”ようにする。フットセク
ション46が後退したときのフットセクション46の第二長さ64は、フットセクショ
ン46のフットエンド14が床に接触せず床から十分に離れてベッド上テーブル（図
示せず）の基部（図示せず）をその間に入れられるような長さであることが好ま
しい。

【００１８】 フットセクション46は高位置から低位置まで枢軸回転するときに、マットレス
32の膨張自在の足部54が図8-図10に示したように収縮し、それにより関節式デッ
キ26のフットセクション46がマットレス32の足部54に邪魔されずに低位置へ移動
できる。足部54の収縮によって、椅子兼用ベッド10に運搬される人（図示せず）
は、関節式デッキ26のフットセクション46が低位置へ枢軸回転するにつれてマッ
トレス32の足部54の厚みがその人の膝と脛を前方に引っ張ることはなく、椅子兼
用ベッド10が着座位置へ移動するときに椅子兼用ベッド10上に座ることができる
。さらに、収縮する足部54の収縮運動により、足部54に隣接する支持面34をその
支持面上の人の足と共に移動させることによって、支持面34とその上の人の足（
図示せず）との間の摩擦を防止する。デッキ26のフットセクション46に関するさ
らに詳しい説明は、アメリカ合衆国特許第5,715,548号に記載されている。

【００１９】 さらに、椅子兼用ベッド10の関節式デッキ26は、図12に示したようにステップ
・デッキとして構成される。ステップ・デッキ26のヘッドセクション40の胴部43
、シートセクション42および腿セクション44は、上デッキ66と、ステップ・デッ
キ26の下デッキ70により形成される、長手方向に延びる中央凹部68と、この凹部
68を取り囲みかつ下デッキ70と上デッキ66を連結する壁部71とを含む。上デッキ
66は長手方向に延びて斜面74を形成する上デッキ側部72を含む。図13に示したよ
うにベッド10がベッド位置になっているとき、ヘッドセクション40の頭部41とフ
ットセクション46は実質的に平坦であり、上デッキ側部72と実質的に同一平面で
ある。

【００２０】 マットレス32は、概ね上方を向いた支持面34と、支持面34と概ね平行で支持面
34の下に位置する底面78とを含む。周辺側80が支持面34と底面78を連結している
。マットレス32に関するさらに詳しい説明は後述する。

【００２１】 サイドレール28、30は、図1と図2に示したように、椅子兼用ベッド10の両側に
取り付けた受動的拘束装置である。サイドレール28、30は、患者拘束起立位置に
おいて支持面34の上方に延びる垂直障壁であり、人が支持面34の周辺側80を通過
する運動を制限する。サイドレール28、30は、マットレス32の支持面34よりも下
になる低位置まで下降して、人が椅子兼用ベッド10に入るときや椅子兼用ベッド
10から出るときにマットレス32の周辺側80を通過移動できるようにし、また看護
人が何の障害もなく人に近づけるようにする。したがってサイドレール28、30は
、マットレス32の周辺側80に接する患者拘束起立位置（図1）と、上デッキ66の
側部72の下へ折り返した下降位置（図1）間を回転することができる。この折り
返し状態は、図1において右側のヘッドトエンド・サイドレール28によって示さ
れている。

【００２２】 ヘッドトエンド・サイドレール28は関節式デッキ26のヘッドセクション40に取
り付けられ、かつフットエンド・サイドレール30はデッキ26のシートセクション
42と共に移動したり停止したりするように取り付けられる。ヘッドトエンド・サ
イドレール28は、ヘッドセクション40が低位置と背面支持位置間で枢軸回転する
ときに、デッキ26のヘッドセクション40と共に移動する。フットエンド・サイド
レール30は、概ね、中間フレーム24に対して所定角度で固定される。サイドレー
ル28、30に関するさらに詳しい説明は、アメリカ合衆国特許第5,715,548号に記
載されている。

【００２３】 マットレス32は、患者を支持しかつ治療を行なうことのできる構成になってい
る一方で、関節式デッキ26の椅子位置への移動を可能にする。マットレス32は、
何種類かの治療を行なうため、膨張可能ないくつかの処置装置を含む。マットレ
ス32は肺回転照射治療を行なうための回転治療装置110と、打診および／または
振動治療を行なうための拍動治療装置112と、褥瘡（床擦れ）の治療と予防のた
めの治療装置114を備えている。

【００２４】 マットレス32は支持面34、周辺側80および底面78を形成するカバー116を含む
。マットレス32の頭部48は、デッキ26のヘッドセクション40の頭部41上に位置す
る。頭部48は、カバー116の底面の上に位置する下フォーム層118を含む。頭部48
はさらに、下フォーム層118上に位置する第一中間フォーム層122を含む。図12に
示したように、複数の構成要素からなる第二中間フォーム層124は第一中間フォ
ーム層122の上に位置し、かつ図1に示されたように第一部126、第二部128、第三
部130を含む。

【００２５】 頭部48はさらに、第二中間フォーム層124の第二部128の上に位置する膨張可能
な頭部空気袋(bladder)132を含む。頭部空気袋132はカバー116の近くに空気管18
0を含む。頭部48はさらに、膨張可能な頭部空気袋132の両側に位置する第一フォ
ーム・ブロック134と第二フォーム・ブロック136を含む。頭部48はさらに、図15
と図16に示したように、第一中間フォーム層122と第二中間フォーム層124および
第一フォーム・ブロック134と第二フォーム・ブロック136の両側に位置する、垂
直方向を向いた一対のフォーム・ブロック137を含む。

【００２６】 フォーム・ブロック137は、非常に硬いフォーム材料でできており、患者の頭
を頭部48の両側から離しておく“フェンス”を提供する。フォーム層118は第一
中間フォーム層122よりも硬い材料でできている。第二中間フォーム層124の第一
部126と第三部130は、第一中間フォーム層122よりも柔らかい材料でできており
、第二部128は、第一部126および第三部130よりも柔らかい材料でできている。
第一フォーム・ブロック134と第二フォーム・ブロック136は、第二部128よりも
柔らかい材料でできている。したがって、マットレス32の頭部48には硬さ勾配が
ある。別の実施形態によれば、フォーム構成要素は他の弾性材料からなる。

【００２７】 マットレスに使用する頭部310の別の実施形態が図14に示されている。頭部310
は、カバー110の底面の上に位置する下フォーム層312を含む。頭部310はさらに
、下フォーム層312の上に位置する第一中間フォーム層314を含む。複数の構成要
素からなる第二中間フォーム層316が第一中間フォーム層314の上に位置し、第二
中間フォーム層316は第一部318、第二部320、第三部322を含む。上フォーム層32
4は第二中間フォーム層316の上に位置する。

【００２８】 頭部310は膨張可能な頭部空気袋326を上フォーム層324の上に含む。頭部310は
さらに、第一および第二中間フォーム層314、316、ならびに上フォーム層324の
両側に位置する垂直方向の一対のフォーム・ブロック328、ならびに第一および
第二中間フォーム層314、316および上フォーム層324のヘッドトエンドに位置す
る垂直方向のフォーム・パネル330を含む。

【００２９】 フォーム・ブロック328とフォーム・パネル330は、更に硬いフォーム材料で形
成され、患者の頭を頭部310の両側から離しておく“フェンス”を提供する。下
フォーム層312は、第一中間フォーム層314よりも硬い材料で形成される。第二中
間フォーム層316の第一部318と第三部322は、第一中間フォーム層314よりも柔ら
かい材料で形成され、第二部320は、第一部318および第三部322よりも柔らかい
材料で形成される。上フォーム層324は、第二部320よりも柔らかい材料で形成さ
れる。

【００３０】 マットレス32の胴部49、座部50、腿部52は、いくつかの構成要素を共有する。
例えば、胴部49、座部50、腿部52は、カバー116の上に位置する二つの構成要素
であるフォーム・パネル138を含む。このフォーム・パネル138は、図12と図17−
図22に示したように、デッキ26の凹部68を実質的に埋めるサイズにされる。フォ
ーム・パネル138は、膨張可能なさまざまな空気袋に接続される管（図示せず）
を収容する凹部139を含む。胴部49、座部50、腿部52はまた、図17−図22に示し
たように、デッキ26の側部72の上に位置する膨張可能なクッション140を共有す
る。

【００３１】 胴部49、座部50、腿部52はまた、第一上フォーム層142と第二上フォーム層144
を共有する。これらフォーム層142、144は、カバー116の支持面34に隣接し、マ
ットレス32の頭部48と足部54より短く終端し、かつデッキ26の側部72上を覆う。
第一フォーム層142は、第二フォーム層144よりも柔らかい材料で形成される。

【００３２】 マットレス32の胴部49には、膨張可能なさまざまな治療装置のいくつかの構成
要素が含まれる。マットレス32は、図12に示したように、デッキ26のヘッドセク
ション40の胴部43、ならびにシートセクション42および腿セクション44の上に位
置する処置用空気袋149と、右左の作業用空気袋145、147を含む。マットレス32
はまた、デッキ26のヘッドセクション40の胴部43、ならびにシートセクション42
および腿セクション44の上に位置する右左のブースト用(boost−上昇用)空気袋1
51、153を含む。

【００３３】 処置用空気袋149は、第一処置領域154、第二処置領域165、第三処置領域175に
分かれており、それぞれの処置領域は、独立に膨張および収縮できる。これにつ
いては後でさらに詳しく説明する。右のブースト用空気袋151は第一空気袋セク
ション146と第二空気袋セクション156を含み、左のブースト用空気袋153は第一
空気袋セクション148と第二空気袋セクション158を含む。マットレス32はさらに
、このマットレス32の足部54に位置する右左のブースト用空気袋166、168を含み
、それぞれ右左のブースト用空気袋151、153と流体で連絡する。

【００３４】 胴部49は、ベッドの通常使用時に収縮する、マットレス32の左右側に位置する
左右のブースト用空気袋153，151で構成される第一空気袋セクション148，146を
含む。胴部49はさらに、第二フォーム層144の下かつマットレス32の左右側のブ
ースト用空気袋１５３，１５１上に位置する、通常使用時には膨張する左右作業
用空気袋１４７，１４５の一部を含む。胴部49にはまた、それぞれの作業用空気
袋145、147の上に位置する処置用空気袋149の処置領域154が含まれる。胴部49に
はさらに、カバー116と第一フォーム層142の間に位置する拍動空気袋155が含ま
れる。

【００３５】 図12に示したように、座部50には、ベッド10の通使用時に収縮する、マットレ
ス32の右左の側に位置する第二ブースト用空気袋セクション156、158の一部が含
まれる。座部50には、第二フォーム層144の下かつマットレス32の右左側の右左
のブースト用空気袋151、153の第二セクション156、158上に位置し、通常使用時
に膨張する47作業用空気袋145、147一部が含まれる。座部50にはまた、右左の作
業用空気袋145、147上に位置する処置用空気袋149の第二処置領域165が含まれる
。

【００３６】 座部50と同様に、マットレス32の腿部52に、膨張可能なさまざまな治療装置の
いくつかの構成要素が含まれる。図12に示したように、腿部52には、マットレス
32の右左側の右左ブースト用空気袋151、153の第二セクション156、158の一部が
含まれる。腿部52にはさらに、第二フォーム層144の下かつマットレス32の右左
側の右左ブースト用空気袋151、153の第二のセクション156、158の上に位置する
右左の作業用空気袋145、147の一部が含まれる。腿部52にはまた、作業用空気袋
145、147の部分上に位置する処置用空気袋149の膨張可能な第三処置領域175が含
まれる。

【００３７】 図12に示したように、マットレス32の足部54には、デッキ26のフットセクショ
ン46上に位置する右左ブースト用空気袋166、168が含まれる。足部の空気袋170
が右左ブースト用空気袋166、168上に位置する。足部54にはさらに、足部の空気
袋170上に位置するカバー材料層172が含まれる。

【００３８】 マットレス32はさらに、マットレス32の腿部52と足部54の間に位置する弾性構
成要素としてのフォーム・パネル174を含む。パネル174は、デッキのフットセク
ション46を降下したときに腿部52と足部54の間に広がるギャップを実質的に埋め
る。パネル174は、ブースト用空気袋の第二セクション156、158とブースト用空
気袋166、168との間に位置することが好ましい。

【００３９】 ベッド10は、ピアツーピア・ネットワーク276を含み、図26に示したように、
このネットワーク276には、空気袋の膨張および収縮を制御するためのいくつか
の制御モジュールが接続される。フットセクション制御モジュール220は、常に
ベッド10とピアツーピア・ネットワーク276に接続され、そこから命令を受ける
。適切なピアツーピア・ネットワークに関するさらに詳しい説明は、アメリカ合
衆国特許第5,715,548号に記載されている。

【００４０】 本発明の好ましい実施形態によれば、肺拍動制御モジュール177、肺回転制御
モジュール188、通常操作制御モジュール190、処置治療制御モジュール113が、
フットセクション制御モジュール220に電気的に接続されて、ピアツーピア・ネ
ットワーク276からの命令をこのフットセクション制御モジュール220を通じて受
け取る。したがって、主従（マスタ・スレーブ，master-slave)関係が、フット
セクション制御モジュール220と、肺拍動制御モジュール177、肺回転制御モジュ
ール188、通常操作制御モジュール190、処置治療制御モジュール113との間に存
在する。

【００４１】 膨張可能な頭部空気袋132、処置用空気袋149、足部空気袋170、右左の作業用
空気袋145、147は、図9、図17、図23に示したように、ベッド10の通常使用時に
は、処置治療制御モジュール113と通常操作制御モジュール190により膨張する。
ブースト用空気袋151、153、166、168は、ベッド10の通常使用時には収縮する。
通常使用時に、頭部空気袋132、処置用空気袋149、足部空気袋170、右左の作業
用空気袋145、147は、図17と図20に示したように、カバー116の支持面34を、デ
ッキ26上に通常高さ176で維持して、支持面34上の患者を支持する。

【００４２】 拍動治療装置112は、患者に対して振動および／または打診治療を行なうよう
に構成される。拍動治療装置112は、拍動空気袋155内の圧力レベルを素早く振動
させるために拍動空気袋155に対して所定の空気拍動を与える肺拍動制御モジュ
ール177を含む。肺拍動制御モジュール177は、空気管（図示せず）によって拍動
空気袋155と接続される。

【００４３】 拍動空気袋155は、カバー116と、第一フォーム層142および第二フォーム層144
間に位置する一列に並んだ3本の空気管178を含む。空気管178は、ベッド10の長
軸を横断する方向を向いている。それぞれの空気管178は、他の空気管178と流体
により連絡する。本発明の別の実施形態では、拍動空気袋は、構成の異なるより
少数またはより多数の空気管を含む。

【００４４】 拍動治療を行なうためには、肺拍動制御モジュール177をベッド10に接続し、
かつ拍動空気袋155の空気管178を、例えば図12に示したように、膨張させる。次
に、空気パルスまたは振動を拍動バルブによって生成し、かつ管を通じて空気管
178に送って、肺の打診および振動治療を行なう。肺拍動治療を患者に対して行
なわないときには、肺拍動制御モジュール177がベッド10から外され、かつ拍動
空気袋155は図17−図19に示したように収縮して実質的に平坦になる。このよう
に、拍動治療装置112は、支持面34上の患者に対して拍動治療を施すために膨張
位置と収縮位置間を迅速に移動するように構成された膨張自在の治療装置である
。

【００４５】 処置装置114は、褥瘡（床擦れ）の予防および／または処置ができる構成にな
っている。処置装置114は、処置用空気袋149の第一処置領域154、第二処置領域1
65、第三処置領域175が膨張、収縮するのを調節する一組のバルブを有する処置
治療制御モジュール113を含み、それにより長手方向に並んだこれら処置領域154
、165、175は膨張位置と収縮位置間を往復移動(oscillate)して、支持面34を波
動させる。処置治療制御モジュール113は空気管によってそれぞれの処置領域154
、165、175に接続される。好ましい処置治療制御モジュール113については、後
でさらに詳しく説明する。

【００４６】 各処置領域154、165、175は、一列に並んだ複数の空気管182、184、185を含む
。第一処置領域154の空気管182、第二処置領域165の空気管184、第三処置領域17
5の空気管185は、例えば図12に示したように、第一フォーム層142および第二フ
ォーム層14と、右左の作業用空気袋145、147との間に位置する。空気管182、184
、185は、ベッド10の長軸を横断する配向である。各グループのそれぞれの空気
管182、184、185は、同じグループ内の他の空気管と流体により連絡する。各グ
ループの空気管182、184、185は、処置治療制御モジュール113のバルブの組と流
体により連絡して、処置用空気袋149のそれぞれの処置領域154、165、175の膨張
および収縮を制御する。本発明の別の実施形態によれば、処置用空気袋は、別の
構成よりも少数または多数の管を含む。

【００４７】 褥瘡（床擦れ）の処置を行なうには、処置治療制御モジュール113をベッド10
に接続し、処置領域154，165，175を膨張かつ収縮して、患者の身体の異なる部
位を異なる時刻かつ／または異なる時間間隔で上昇および下降させる。本発明の
この好ましい実施形態によれば、第一処置領域154、第二の処置領域165、第三処
置領域175を継続的に膨張かつ収縮するときに、往復移動を調節することによっ
て波形パターンが生じる。各処置用空気袋の膨張と収縮は、続行中の膨張／収縮
の最中または前後に開始されてよい。別の実施形態では、処置用空気袋の膨張、
収縮の別のパターンが提供される。

【００４８】 処置が終わると、処置治療制御モジュール113はベッド10から外される。した
がって、処置装置114は、膨張位置と収縮位置間を移動して支持面34上の患者の
褥瘡（床擦れ）の処置および／または予防を行なう構成の膨張自在処置装置を提
供する。

【００４９】 肺回転治療装置110は患者に回転照射治療を行なう構成になっている。肺回転
治療装置110は、一組のバルブおよび右左の作業用空気袋145、147を有する肺回
転制御モジュール188と、右左の作業用空気袋145、147の下に位置して、そのそ
れぞれに係止される右左の付属ブースト用空気袋151、153、166、168とを含む。
肺回転制御モジュール188は、空気管（図示せず）によってそれぞれのブースト
用空気袋151、153、166、168に連結されて、膨張位置と収縮位置間の往復移動を
制御する。通常操作制御モジュール190は（図示せず）によって右左の作業用空
気袋145、147に連結され、かつ肺回転制御モジュール188からの命令を受け取っ
て右左の作業用空気袋145、147の膨張と収縮、ならびにブースト用空気袋151、1
53、166、168の膨張と収縮を調節する。

【００５０】 マットレス32の右側に位置する右作業用空気袋145と右ブースト用空気袋151、
166は共働して支持面34の右部を昇降させる。同様に、マットレス32の左側に位
置する左作業用空気袋147と左ブースト用空気袋153、168は共働して支持面34の
左部を昇降させる。

【００５１】 すでに述べたように、ブースト用空気袋151、153、166、168は、図17、図20、
図23に示したように、患者を回転治療で処置するときまでマットレス32内で収縮
位置にあるが、右左の作業用空気袋145、147は通常は膨張している。したがって
、この好ましい実施形態では、ブースト用空気袋151、153、166、168は、ベッド
10の通常使用時には支持面34に支持を提供しない。しかし作業用空気袋145、147
は、ベッド10の通常使用時に、通常操作制御モジュール190を介した回転治療の
所定の位相で、支持面34に支持を提供する。本発明の他の実施形態では、ベッド
10の通常使用時にブースト用空気袋を膨張させて患者に支持面を提供し、かつ／
またはベッド10の通常使用時に作業用空気袋を収縮できることが理解される。

【００５２】 患者に対して回転処置を行ないたいときには、肺回転制御モジュール188をベ
ッド10に連結する取り付け位置まで移動させて、回転治療操作を開始する。ベッ
ド10のグラフィカル・インタラクティブ・ディスプレイ（図示せず）またはグラ
フィック式看護人インターフェイス・モジュール（図示せず）が、肺回転制御モ
ジュール188がベッドに取り付けられたことを自動的に認識する。したがって、
肺回転治療装置110の制御装置は、グラフィカル・インタラクティブ・ディスプ
レイまたはグラフィック式看護人インターフェイス・モジュールから作動できる
。通常操作制御モジュール190は、永久的にベッド10に接続されていて、ベッド1
0の通常使用時に、右左の作業用空気袋145、147を膨張位置で維持する。

【００５３】 図17、図20、図23は、ベッド10の通常使用時の回転治療装置110において、ブ
ースト用空気袋151、153、166、168が収縮している、あるいは平坦になっている
状態を示した図である。図18、図21、図24は、マットレス32の支持面34上の患者
を左に回転させるために、第一位相の治療へ回転治療装置110を作動した状態を
示す。肺回転制御モジュール188は通常操作制御モジュール190を制御して、右作
業用空気袋145を完全に膨張し（通常使用時の膨張状態に達していない場合）、
かつ左作業用空気袋147を収縮する。肺回転制御モジュール188は左ブースト用空
気袋153、168を収縮し（通常使用時よりも収縮していない場合）、かつ右ブース
ト用空気袋151、166を膨張する。膨張と収縮のこのような組み合わせにより、支
持面34の右部が通常高176よりも高い上昇高192になり、支持面34の左部が通常高
176よりも低い下降高194になる。

【００５４】 図19、図22、図25は、所定時間にわたって左側に向けた後に、マットレス32の
支持面34上の患者を右に回転させるために、回転治療装置110を回転治療操作の
第二位相に作動した状態を示す。肺回転制御モジュール188は、通常操作制御モ
ジュール190を制御して左作業用空気袋147を完全に膨張し、かつ右作業用空気袋
145を収縮する。肺回転制御モジュール188は、左ブースト用空気袋153、168を膨
張しかつ右ブースト用空気袋151、166を収縮する。

【００５５】 膨張と収縮のこのような組み合わせにより、支持面34の左部が通常高176より
も高い上昇高196になり、支持面34の右部が通常高176よりも低い下降高198にな
る。回転治療操作の第一位相と第二位相間で、肺回転制御モジュール188および
通常操作制御モジュール190は、続く膨張、収縮位置に対応してそれぞれの空気
袋を膨張かつ収縮する。回転治療時に、頭部空気袋132は、図16に示したように
、わずかに収縮して患者の頭を“支える(cradle)”。

【００５６】 回転治療操作を終了するには、肺回転制御モジュール188をベッド10から取り
外し位置へ除去して、ブースト用空気袋151、153、166、168を収縮状態に戻す（
まだ収縮してなければ）。通常操作制御モジュール190は、図17と図20に示した
ように、作業用空気袋145、147を膨張位置に戻し、そのようにして支持面34の左
右側を通常高176に戻す。このように、回転治療装置110は、支持面34上の患者に
肺回転治療を行なうために膨張、収縮位置間を移動するように構成された膨張自
在処置装置を提供する。

【００５７】 例えば図17と図20に示したように、各クッション140は、束ねられた4つの細長
い空気袋210を含む。空気袋210は、ベッド10の通常使用時および様々な治療時に
、膨張状態を維持する。回転治療時に、支持面34の左側または右側が細長い空気
袋210の上面よりもわずかに下がるため、クッション140は、患者がサイドレール
28、30に接触するのを防ぐフェンスとなる。空気袋210は、第三処置領域175と流
体により連絡する。

【００５８】 マットレス32の足部54は、デッキ26のフットセクション46が収縮可能な本発明
の椅子兼用ベッド10で使用するために特別に設計されている。マットレス32の足
部410に関する別の実施形態を図34に示す。空気管184は、図11と図13に示したよ
うに、第一組の空気管216と、これら第一組の空気管216と交互に配置した第二組
の空気管218と、足部空気袋170のフットエンドに位置する踵部空気袋217とを含
む。空気管216と218は、空気を抜いたときに陥没してほとんど厚みがなくなるよ
うに構成される。

【００５９】 マットレス32の足部54におけるで空気管216と218のこのような配向に起因して
、病院用ベッド10がベッド位置から椅子位置に移動するとき、空気管216がフッ
トセクション制御モジュール220に収縮するにつれて、足部54は、後退あるいは
短くなるとともに、陥没、あるいは薄くなる。椅子位置では、デッキ26のフット
セクション46とマットレス32の足部54は、概ね水平な位置から、概ね垂直に下方
に延びる位置へ移動する。フットセクション46は、ベッド10の関節式デッキ26が
椅子状態へ移動するとき、伸張位置から後退位置へ移動して短くなることが好ま
しい。

【００６０】 踵管217は、人の踵に加わる圧力を減らす構成になっている。フットセクショ
ン46は後退自在であるので、人の踵が踵管217の上に来るまでフットセクション4
6を後退させることにより、踵管217を患者の踵の下に位置決めできる。フットセ
クション制御モジュール220は、踵管217内の圧力をモニターする圧力変換器を含
む。圧力が所定値を超えると、踵管217内の圧力が低下して、人の踵が褥瘡（床
擦れ）になるのを防ぐ。

【００６１】 図34に示したように、別のフットセクション410は、交互に配置した複数の管4
16、418の下に位置する伸張自在フォーム層164を含む。伸張自在フォーム層164
は、フォーム細片またはセグメイト222と、これらフォーム細片222を覆う鞘状カ
バー224を含む。鞘状カバー224は、複数のスリーブ226と、スリーブ226間に延び
るウエブ228を含む構成である。フォーム細片222はそれぞれのスリーブ226内に
位置する。鞘状カバー224のヘッドトエンドはカバー116の固定部分に連結され、
かつ鞘状カバー224のフットエンドはデッキ26のフットセクション46が後退する
ときに後退するカバー116のフットエンドに連結される。デッキ26のフットセク
ション46が後退するときにフォーム細片222が束ねられる。デッキ26のフットセ
クション46が伸張するときに、鞘状カバー224のフットエンドはフットセクショ
ン46と共に引っ張られ、そのようにして、それぞれのウエブ228が伸びるにつれ
て隣接フォーム細片222が引っ張られて、フォーム細片222は実質的に互いに等間
隔を置く。空気管416、418は、空気を抜いたときに略ゼロ厚まで陥没するように
構成される。

【００６２】 空気管416，418の足部410におけるかかる配向により、病院用ベッド10がベッ
ド位置から椅子位置に移動するとき、空気管416がフットセクション制御モジュ
ールにより収縮するにつれて、足部410は、後退あるいは短くなるとともに陥没
あるいは薄くなる。椅子位置では、デッキのフットセクションとマットレスの足
部410は、概ね水平位置から、概ね垂直下方に延びる位置へ移動する。フットセ
クション410は、ベッド10の関節式デッキが椅子位置に移動するとき、伸張位置
から後退位置に移動して短くなることが好ましい。関節式デッキのフットセクシ
ョンとマットレスの足部の管に関するさらに詳しい説明は、アメリカ合衆国特許
第5,715,548号に記載されている。

【００６３】 制御モジュールの構成に関する好ましい一実施形態が図27と図28に示されてい
る。ベッド10は、それぞれの制御モジュール113、177、188、190、220を収容し
たモジュール・ハウジング278を含む。ピアツーピア・ネットワーク276の一部は
、マスター／スレーブ通信ネットワーク280、電力供給線282、複数のコネクタ28
4とともにモジュール・ハウジング278の中に位置する。モジュール・ハウジング
278は、他のモジュールを受けるためのスペア・スロット279を2つ含む。

【００６４】 図27に示したように、フットセクション制御モジュール220は、ネットワーク
・インターフェイス288とコネクタ290を介してピアツーピア・ネットワーク276
に接続されたマスター・プロセッサ286を含む。フットセクション制御モジュー
ル220はさらに、マスター・プロセッサ286に接続されたRAM回路292と2つのROM回
路294を含む。RAM回路292とROM回路294とマスター・プロセッサ286はピアツーピ
ア・ネットワーク276からのマスター／スレーブ通信ネットワーク280を介したそ
れぞれのスレーブ・モジュール113、177、188、190への通信を調節する。コネク
タ290はピアツーピア・ネットワーク276とブロワー298に接続されてピアツーピ
ア・ネットワーク276に接続された他のモジュール（図示せず）からの通信を受
け取るとともに、ブロワー298を制御する。

【００６５】 それぞれの制御モジュール113、177、188、190、220は、スレーブ・プロセッ
サ310と、それぞれのスレーブ・プロセッサ310に接続されたROM回路312と、それ
ぞれのスレーブ・プロセッサ310に接続されたAD変換器314と、それぞれのAD変換
器314に接続された圧力変換器316とを含む。フットセクション制御モジュール22
0のスレーブ・プロセッサ310はマスター・プロセッサ286に直接接続されていて
、このマスター・プロセッサ286との間で通信を行なう。スレーブ・モジュール1
13、177、188、190のスレーブ・プロセッサ310はコネクタ318に接続されていて
、マスター／スレーブ通信ネットワーク280を通じてマスター・プロセッサ286と
通信を行なう。

【００６６】 マスター・プロセッサ286はピアツーピア・ネットワーク276とスレーブ・モジ
ュール113、177、188、190との間にある集中化ハブである。マスター・プロセッ
サ286は、ピアツーピア・ネットワーク276から情報／命令を受け取り、かつ適切
な情報／命令を、マスター／スレーブ通信ネットワーク280を通じて各スレーブ
・モジュール113、177、188、190のそれぞれのスレーブ・プロセッサ310に流す
。同様に、マスター・プロセッサ286は、各スレーブ・モジュール113、177、188
、190のそれぞれのスレーブ・プロセッサ310から情報／命令を受け取る。フット
セクション制御モジュール220のスレーブ・プロセッサ310は、マスター・プロセ
ッサ286に情報／命令を直接送るとともにマスター・プロセッサ286から情報／命
令を直接受け取る。

【００６７】 図27に示したように、フットセクション制御モジュール220はさらに、複数の
真空バルブ320、322、324および複数の圧力バルブ326、328、330を含み、それぞ
れ、足部空気袋170の踵管217、陥没管216、後退管218に接続されている。減圧用
バルブ320、322、324はブロワー298の吸引口332にも接続され、かつ加圧用バル
ブ326、328、330はブロワー298の送気口334にも接続されている。フットセクシ
ョン制御モジュール220はさらに複数のステッパ・モーター・ドライバ336を含む
。ステッパ・モーター・ドライバ336は、フットセクション制御モジュール220の
スレーブ・プロセッサ310に電気的に接続されるとともに、バルブ320、322、324
、326、328、330に接続されていて、スレーブ・プロセッサ310から命令を受け取
りかつバルブ320、322、324、326、328、330を開閉させる。

【００６８】 圧力変換器316は踵管217内の空気圧をモニターして、踵管217内の空気圧が所
定のレベルを超えないようにする。圧力が所定のレベルを超えたことを圧力変換
器316が感知すると、フットセクション制御モジュール220のスレーブ・プロセッ
サ310がステッパ・モーター・ドライバ336に命令を送って減圧用バルブ320を開
いて圧力が所定のレベルよりも下がるようにする。圧力が所定のレベルよりも低
いことを圧力変換器316が感知すると、フットセクション制御モジュール220のス
レーブ・プロセッサ310がステッパ・モーター・ドライバ336に命令を送って加圧
用バルブ326を開き、圧力が所定のレベルよりも上がるようにする。

【００６９】 フットセクション制御モジュール220のスレーブ・プロセッサ310が、ピアツー
ピア・ネットワーク276から足部空気袋170を後退する命令をマスター・プロセッ
サ286を通して受け取った場合には、スレーブ・プロセッサ310は減圧用バルブ32
2を開く命令をステッパ・モーター・ドライバ336に送る。その結果、空気が第一
組の空気管216からブロワー332の吸引口332に取り込まれ、空気管216が足部空気
袋170を収縮して後退させる。フットセクション制御モジュール220のスレーブ・
プロセッサ310が足部空気袋170を伸張させる命令を受け取った場合には、スレー
ブ・プロセッサ310は、ステッパ・モーター・ドライバ336に減圧用バルブ322を
閉じかつ加圧用バルブ328を開放位置に移動する命令を送る。その結果、空気が
ブロワー298の送気口334から第一組の空気管216に入り、空気管216が膨張して足
部空気袋170を伸張させる。圧力変換器316は、後退、伸張、通常操作の間、第一
組の空気管216内の圧力レベルをモニターして、第一組の空気管216が所定圧力範
囲にあるときを決定する。

【００７０】 フットセクション制御モジュール220のスレーブ・プロセッサ310が足部空気袋
170を陥没させる命令を受け取った場合には、スレーブ・プロセッサ310は、ステ
ッパ・モーター・ドライバ336に減圧用バルブ322、324を開ける命令を送る。そ
の結果、空気が第一組および第二組の空気管216、218からブロワー298の吸引口3
32から吸引され、空気管216、218が収縮して足部空気袋170の一部を陥没させる
。フットセクション制御モジュール220のスレーブ・プロセッサ310が足部空気袋
170を膨らませる命令を受け取った場合には、スレーブ・プロセッサ310は、ステ
ッパ・モーター・ドライバ336に減圧用バルブ322、324を閉じかつ加圧用バルブ3
28、330を開ける命令を送る。その結果、空気がブロワー298の送気口334から第
一組および第二組の空気管216、218に侵入し、空気管216、218が膨張して足部空
気袋170の一部を伸張させる。圧力変換器316は、収縮、伸張、および通常操作時
に、第一組および第二組の空気管216、218内の圧力レベルをモニターし、第一組
および第組二の空気管216、218が所定圧力範囲にあるかを決定する。

【００７１】 図27に示したように、肺拍動制御モジュール177は、拍動空気袋155に接続され
た拍動用バルブ338と、拍動用バルブ338およびスレーブ・プロセッサ310に接続
されたソレノイド・バルブ・ドライバ340とを含む。拍動用バルブ338は、ブロワ
ー298の送気口334にも接続されるとともに、大気342に開放している。ソレノイ
ド・バルブ・ドライバ340は、スレーブ・プロセッサ310から命令を受け取って拍
動用バルブ338を移動することにより拍動空気袋155に空気振動を与えて、拍動空
気袋155を膨張位置とわずかに収縮した位置間で迅速に移動させる。適切な拍動
バルブと拍動治療に関するさらに詳しい説明は、「打診と振動治療装置」の名称
でオズボーンらが1998年12月11日に出願したアメリカ合衆国特許出願番号第09/2
10,120号になされており、その内容は本明細書に参考として含まれることを明記
する。

【００７２】 肺拍動制御モジュール177のスレーブ・プロセッサ310が、ピアツーピア・ネッ
トワーク276からの肺拍動治療の開始命令をマスター・プロセッサ286を通じて受
け取った場合には、スレーブ・プロセッサ310は、ソレノイド・バルブ・ドライ
バ340に拍動バルブ338の操作を開始する命令を送る。その結果、加圧空気の振動
が拍動空気袋155に送られる。肺拍動制御モジュール177のスレーブ・プロセッサ
310が肺拍動治療を止める命令を受け取った場合には、スレーブ・プロセッサ310
は、ソレノイド・バルブ・ドライバ340に拍動バルブ338の作動を停止する命令を
送る。肺拍動制御モジュール177の圧力変換器316は、拍動治療時に、拍動空気袋
155内の圧力レベルをモニターし、拍動空気袋155の圧力レベルが受容可能な所定
圧力範囲にあるかを決定する。

【００７３】 図28に示したように、通常操作制御モジュール190は、右左の作業用空気袋145
、147および頭部空気袋にそれぞれ接続された複数の真空バルブ344、346、348と
複数の圧力バルブ350、352、354を含む。減圧用バルブ344、346、348は、ブロワ
ー298の吸引口332にも接続されており、加圧用バルブ350、352、354は、ブロワ
ー298の送気口334にも接続されている。通常操作制御モジュール190はさらに、
複数のステッパ・モーター・ドライバ336を含む。ステッパ・モーター・ドライ
バ336は、通常操作制御モジュール190のスレーブ・プロセッサ310に電気的に接
続されるとともに、バルブ344、346、348、350、352、354にも接続されていて、
スレーブ・プロセッサ310から命令を受け取ってこれらバルブ344、346、348、35
0、352、354を開閉させる。

【００７４】 通常操作時に、圧力変換器316は、頭部空気袋132内の圧力レベルをモニターす
る。頭部空気袋132内の圧力が所定レベルよりも低下すると、圧力が所定レベル
を超えるまで加圧用バルブ350は開放位置へ移動する。頭部空気袋132内の圧力が
所定レベルを超えると、圧力が所定レベルよりも低下するまで減圧用バルブ344
が開放される。すでに述べたように、回転治療時に、頭部空気袋132は減圧用バ
ルブ344によってわずかに収縮して、図16に示されたように、人の頭を“支える
”。

【００７５】 同様に、通常操作時に、圧力変換器316は右左の作業用空気袋145、147内の圧
力レベルをモニターする。右左の作業用空気袋145、147内の圧力が所定レベルよ
りも降下すると、圧力が所定レベルを超えるまで加圧用バルブ352、354はそれぞ
れ開放位置へ移動する。右左の作業用空気袋145、147内の圧力が所定レベルを超
えると、圧力が所定レベルよりも降下するまで減圧用バルブ346、348がそれぞれ
開放する。

【００７６】 図27に示したように、肺回転制御モジュール188はさらに、複数の減圧用バル
ブ356、358と複数の加圧用バルブ360、362を含み、これらバルブは、それぞれ、
右左のブースト用空気袋151、153に連結されるとともに、右左のブースト用空気
袋151、153を介して右左のブースト用空気袋166、168に連結されている。減圧用
バルブ356、358は、また、ブロワー298の吸引口332に接続され、かつ加圧用バル
ブ360、362はブロワー298の送気口334に連結されている。肺回転制御モジュール
188はさらに、複数のステッパ・モーター・ドライバ364を含む。ステッパ・モー
ター・ドライバ364は肺回転制御モジュール188のスレーブ・プロセッサ310に電
気的に接続されるとともに、バルブ356、358、360、362にも接続されている。ス
テッパ・モーター・ドライバ364はスレーブ・プロセッサ310から命令を受け取っ
てバルブ356、358、360、362を開閉させる。

【００７７】 肺回転制御モジュール188のスレーブ・プロセッサ310が、ピアツーピア・ネッ
トワーク276からの肺回転治療の開始命令をマスター・プロセッサ286を通じて受
け取った場合には、スレーブ・プロセッサ310はステッパ・モーター・ドライバ3
64に減圧用バルブ356を開放位置へ、減圧用バルブ358を閉鎖位置へ、加圧用バル
ブ360を閉鎖位置へ、かつ加圧用バルブ362を開放位置へ移動する命令を送る。そ
の結果、図18、図21、図24に示されたように、空気が左ブースト用空気袋153、1
68から吸引され、右ブースト用空気袋151、166に導入される。それと同時に、肺
回転制御モジュール188のスレーブ・プロセッサ310は、通常操作制御モジュール
190のスレーブ・プロセッサ310に作業用空気袋145を膨張しかつ作業用空気袋147
を収縮するように指示する。

【００７８】 肺回転制御モジュール188のスレーブ・プロセッサ310から通常操作制御モジュ
ール190のスレーブ・プロセッサ310への通信は、マスター・プロセッサ286とマ
スター／スレーブ通信ネットワーク280を介して行なわれる。回転治療の第一位
相時に図18、図21、図24に示したように、回転ステッパ・モーター・ドライバ33
6が加圧用バルブ352を開放位置へ移動したときで、右ブースト用空気袋151、166
の膨張時に、右作業用空気袋145は膨張する。ステッパ・モーター・ドライバ336
が減圧用バルブ348を開放位置へ移動した場合には、左ブースト用空気袋153、16
8の収縮時に、左作業用空気袋147が収縮する。圧力変換器316は、回転治療の各
位相において作業用空気袋145、147とブースト用空気袋151、153、166、168の内
部の圧力レベルをモニターして、空気袋が所定圧力範囲にあるかを決定する。

【００７９】 肺回転治療の第二位相を開始するために、スレーブ・プロセッサ310がステッ
パ・モーター・ドライバ364に減圧用バルブ358を開放位置へ、減圧用バルブ356
を閉鎖位置へ、加圧用バルブ362を閉鎖位置へ、かつ加圧用バルブ360を開放位置
へ移動する命令を送る。その結果、図19、図22、図25に示されたように、空気が
右ブースト用空気袋151、166から吸引されかつ左ブースト用空気袋153、168に導
入される。それと同時に、肺回転制御モジュール188のスレーブ・プロセッサ310
は通常操作制御モジュール190のスレーブ・プロセッサ310に作業用空気袋145を
膨張しかつそれぞれの作業用空気袋147を収縮する命令を送る。

【００８０】 回転治療の第二位相時で、図19、図22、図25に示したように、ステッパ・モー
ター・ドライバ336が加圧用バルブ354を開放位置へ移動するときで、左ブースト
用空気袋153、168の膨張時に左作業用空気袋145は膨張する。ステッパ・モータ
ー・ドライバ336が減圧用バルブ346を開放位置へ移動するときで、右ブースト用
空気袋151、166の収縮時に右作業用空気袋145は収縮する。

【００８１】 肺回転制御モジュール188のスレーブ・プロセッサ310が肺回転治療を終了する
命令を受け取った場合には、スレーブ・プロセッサ310はステッパ・モーター・
ドライバ364に減圧用バルブ356、358を開放位置へ移動する命令を送ることによ
り、図17、図20、図23に示されたように、空気が右左のブースト用空気袋151、1
53、166、168から吸引される。それと同時に、肺回転制御モジュール188のスレ
ーブ・プロセッサ310は、通常操作制御モジュール190のスレーブ・プロセッサ31
0に加圧用バルブ350、352、354を開放位置へ移動して、右左の作業用空気袋145
、147と頭部空気袋132を膨張するように指示する。

【００８２】 図28に示したように、治療制御モジュール113はさらに、第一処置領域154、第
二処置領域165、第三処置領域175に連結され複数の減圧用バルブ366、368、370
と複数の加圧用バルブ372、374、376を含む。減圧用バルブ366、368、370はブロ
ワー298の吸引口332に接続され、かつ加圧用バルブ372、374、376はブロワー298
の送気口334に連結されている。治療制御モジュール113はさらに、複数のステッ
パ・モーター・ドライバ378を含む。ステッパ・モーター・ドライバ378は、治療
制御モジュール113のスレーブ・プロセッサ310に電気的に接続されるとともに、
バルブ366、368、370、372、374、376にも接続されていて、スレーブ・プロセッ
サ310から命令を受け取ってこれらバルブ366、368、370、372、374、376を開閉
位置間で移動させる。

【００８３】 処置治療の第一位相時に、第一処置領域154が収縮し、他の処置領域165、175
は膨張を維持する。処置治療の第一位相を開始するために、処置治療制御モジュ
ール113のスレーブ・プロセッサ310がステッパ・モーター・ドライバ378に減圧
用バルブ370を開放位置へ、かつ加圧用バルブ376を閉鎖位置へ移動する命令を送
る。その結果、空気が処置用空気袋149の第一処置領域154から吸引される。処置
治療の第一位相を終了するために、処置治療制御モジュール113のスレーブ・プ
ロセッサ310はステッパ・モーター・ドライバ378に減圧用バルブ370を閉鎖位置
へ、かつ加圧用バルブ376を開放位置へ移動する命令を送る。その結果、処置用
空気袋149の第一処置領域154が膨張位置へ移動する。

【００８４】 処置治療の第二位相時に、第二処置用空気袋165は収縮し、かつ他の処置領域1
54、175は膨張を維持する。処置治療の第二位相を開始するために、処置治療制
御モジュール113のスレーブ・プロセッサ310はステッパ・モーター・ドライバ37
8に減圧用バルブ368を開放位置へ、かつ加圧用バルブ374を閉鎖位置へ移動する
命令を送る。その結果、空気が第二処置領域165から吸引される。処置治療の第
二位相を終了するために、治療制御モジュール113のスレーブ・プロセッサ310は
ステッパ・モーター・ドライバ378に減圧用バルブ368を閉鎖位置へ、かつ加圧用
バルブ374を開放位置へ移動する命令を送る。その結果、第二処置領域165が膨張
位置へ移動する。

【００８５】 処置治療の第三位相時に、第三処置用空気袋175が収縮し、かつ他の処置領域1
54、165は膨張を維持する。処置治療の第三位相を開始するときは、処置治療制
御モジュール113のスレーブ・プロセッサ310がステッパ・モーター・ドライバ37
8に減圧用バルブ366を開放位置へ、かつ加圧用バルブ372を閉鎖位置へ移動する
命令を送る。その結果、空気が第三処置領域175から吸引される。処置治療の第
三位相を終了するときは、治療制御モジュール113のスレーブ・プロセッサ310が
ステッパ・モーター・ドライバ378に減圧用バルブ366を閉鎖位置へ、かつ加圧用
バルブ372を開放位置へ移動する命令を送る。その結果、第三処置領域175が膨張
位置へ移動する。

【００８６】 この好ましい実施形態によれば、治療の第一、第二、第三位相は継続的である
。別の実施形態では、処置用空気袋の別のパターンの膨張と収縮が実行される。
別の実施形態によれば、頭部空気袋と足部空気袋は、同様に、処置治療の一部と
して膨張しかつ収縮する。

【００８７】 ベッド10は、椅子位置のときには、はいかなる治療もできないように構成され
る。ベッド10は、図2と図29に示したように、デッキ26のフットセクション46が
低位置即ち下降位置にあることを検出するセンサー230を含む。この好ましい実
施形態によれば、センサーは、デッキのフットセクションがデッキの腿セクショ
ンに対して角度が変化したことを検出する電位差計を含む。本発明の別の実施形
態では、他の角度検出装置や他の位置センサーが使用される。

【００８８】 センサー230は、膨張自在治療装置110、112、114の各制御モジュールと通信で
きるように接続される。センサー230は、デッキ26のフットセクション46が所定
変位角よりも小さいことを検出すると、それぞれの制御モジュールに治療を終了
するように指示する。

【００８９】 ベッド10はまた、サイドレール28、30のいずれかが上昇位置から下降したとき
にはいかなる治療もできないように構成される。ベッド10は、図30に示したよう
に、それぞれのサイドレール28、30が上昇位置から下降したことを検出する四組
のサイドレール・センサーまたは位置検出器232を含む。各サイドレールは、ベ
ッドフレーム22（図30には図示せず）に連結されたフランジ234と、このフラン
ジ234に枢軸回転可能に連結されたリンク236とを含む。サイドレール28、30が高
位置から低位置まで移動するとき（点線）、このリンク236がフランジ234上で枢
軸回転する。サイドレールに関するさらに詳しい説明は、アメリカ合衆国特許第
5,715,548号に記載されている。

【００９０】 各サイドレール・センサー232は、図30に示したように、リンク236の基端部に
連結された基端クリップ238と、上デッキ66の側部72に固定されたスイッチ240と
を含む。クリップ238は、図30と図31に示したように、磁石244を収容した本体24
2と、本体部242に連結されてリンク236を受けるサイズのチャンネルを形成する
Ｃ形部246と、下向きの一対のタブ250を有するフランジ248とを含む。クリップ2
38をそれぞれのサイドレール28、30のリンク236に取り付けるには、図30と図31
に示されたように、クリップ238のＣ形部246をてこで開き、リンク236の基端部
上に滑らせて、タブ250がリンク236を挟むようにする。スイッチ240はリード・
スイッチであることが好ましい。本発明の別の実施形態では、別の構成のスイッ
チや基端センサーが使用される。

【００９１】 それぞれのサイドレール28、30のリンク236は高位置から低位置まで回転する
ので、磁石244は、スイッチ240を基準として、スイッチ240に対して第一位置（
図30に実線で表示）から、スイッチ240から離れた第二位置（図30に点線で表示
）まで移動する。スイッチ240は、磁石244の位置変化を検出できる構成になって
いるので、磁石244が第二位置へ移動すると、スイッチ240がそれぞれのサイドレ
ール28、30の位置変化を検出する。

【００９２】 スイッチ240は、膨張自在治療装置110、112、114の各制御モジュールと通信で
きるようになっている。スイッチ240は、サイドレール28、30のいずれかが所定
の高さよりも下がったことを検出すると、それぞれの制御モジュールに治療を終
了するように指示する。

【００９３】 サイドレール・センサー252の別の実施形態を図32と図33に示してある。それ
ぞれのセンサー252は、図33に示したように、サイドレール部材256の基端部に連
結された基端クリップ258と、上デッキ66の側部72に固定されたスイッチ・クリ
ップ260とを含む。基端クリップ258はＣ形部262と、磁石266を内部に収容した本
体264とを含む。基端クリップ258は、図33に示したように、サイドレール部材25
6の基端部上に滑らせてサイドレール部材256を挟む。スイッチ・クリップ260は
Ｕ形クリップ部268と、それに連結されたスイッチ本体272とを含む。クリップ部
268は、上デッキ66の側部72上に滑らせ、締め具270で側部72に固定する。スイッ
チ本体272の中にスイッチ274が含まれる。本発明によれば、スイッチ274はリー
ド・スイッチであることが好ましい。本発明の別の実施形態では、別の構成のス
イッチや基端センサーを用いることができる。

【００９４】 それぞれのサイドレールが高位置から低位置まで回転するときにサイドレール
構成要素256は移動するので、磁石266は、スイッチ274に対して、スイッチ274に
対する第一位置から、スイッチ274から離れた第二位置まで移動する。スイッチ2
74は、磁石266の位置変化を検出できる構成になっているので、磁石266が第二位
置へ移動するときに、スイッチ274がそれぞれのサイドレールの位置変化を検出
する。

【００９５】 スイッチ274は、膨張自在治療装置の各制御モジュールと通信できるようにな
っている。スイッチ274は、サイドレールのいずれかが所定レベルよりも下がっ
たことを検出すると、それぞれの制御モジュールに治療を終了するように指示す
る。

【００９６】 本発明を好ましい実施形態を参照して詳しく説明したが、特許請求の範囲に記
載し特定した本発明の範囲と精神においてさまざまな変形や変更が存在する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の椅子兼用ベッドの斜視図であり、椅子兼用ベッドから分解したフット
エンド・サイドレール、ならびにデッキの長手側に沿った位置にあるヘッドトエ
ンド・サイドレールおよびフットエンド・サイドレールを示す。

【図２】 図1と同様の図であり、椅子兼用ベッドの着座位置を示し、関節式デッキの頭
部が上方に向かって背部支持位置まで移動し、このデッキの腿部がわずかに上方
に傾き、このデッキのフットセクションが概ね垂直下方に移動して低位置まで延
び、かつマットレス（一部を除去）のフットセクションが収縮している。

【図３】 図1の椅子兼用ベッドの概略図であり、ベッド位置の椅子兼用ベッドを示し、
この椅子兼用ベッドは、床から所定の第一距離で維持された上向き支持面を有す
るマットレスを備え、デッキは支持面を概ね平坦な状態で支持する初期位置にあ
り、かつフットセクションは第一長である。

【図４】 低位置にある椅子兼用ベッドを示した概略図である。

【図５】 トレンデレンブルク位置にある椅子兼用ベッドの概略図である。

【図６】 逆トレンデレンブルク位置にある椅子兼用ベッドの概略図である。

【図７】 中間位置にある椅子兼用ベッドの概略図であり、デッキのヘッドセクションの
ヘッドエンドがデッキの初期位置からわずかに上方に枢軸回転し、シートセクシ
ョンがデッキの初期位置においてシートセクションによって形成された水平面に
位置し、かつフットセクションがわずかに傾斜しそのフットエンドがデッキが初
期位置にあるときのフットセクションの位置よりも下にある。

【図８】 着座位置すなわち椅子位置にある椅子兼用の概略図であり、ヘッドセクション
のヘッドトエンドがシートセクションから上方に背部支持位置へ枢軸回転し、シ
ートセクションがデッキの初期位置と同様に概ね水平になり、腿セクションが上
方へ上昇し、フットセクションが腿セクションから下方に延びかつ相対的に短い
第二長になり、かつフットセクション上のマットレス部分は収縮している。

【図９】 マットレスの斜視図であり、ベッドが椅子位置のときに下降したマットレスの
足部（点線）を示す。

【図１０】 ベッドが通常ベッド位置のときに膨張位置にあるマットレスの足部、後退位置
のデッキのフットセクションは後退し、およびベッドが椅子位置のときの陥没位
置の足部を示す概略図である。

【図１１】 フットセクション制御モジュールと、マットレスの足部の空気袋の形態を示す
概略図である。

【図１２】 本発明のマットレスの分解斜視図であり、マットレスのさまざまな構成要素（
カバーを取り除いた）を示す。

【図１３】 マットレスの諸構成要素（カバーを取り除いた）の側立面図である。

【図１４】 マットレスの頭部の別の実施形態の分解斜視図である。

【図１５】 図1の線15-15に沿って切断した概略端面図であり、デッキのヘッドセクション
上に位置するマットレスの頭部（カバーを取り除いた）を示し、この頭部は人の
頭の下に位置する中央の空気袋と複数のフォーム層とを含む。

【図１６】 図15と同様の図であり、わずかに収縮した空気袋を示す。

【図１７】 図1の線17-17に沿って切断した概略図であり、ベッドの通常使用時にマットレ
スの胴部（カバーを取り除いた）を示し、このマットレスは、通常は膨張した右
左一対の作業用空気袋と、これら作業用空気袋の下に位置する通常は収縮してい
る右左のブースト用空気袋を含む。

【図１８】 図17と同様の図であり、回転治療の第一位相時のマットレスの胴部を示し、右
作業用空気袋と右ブースト用空気袋が膨張し、左作業用空気袋と左ブースト用空
気袋が収縮して、マットレスの右部が左部よりも高くなっている。

【図１９】 図17と同様の図であり、回転治療の第二位相時のマットレスの胴部を示し、左
作業用空気袋と左ブースト用空気袋が膨張し、右作業用空気袋と右ブースト用空
気袋が収縮して、マットレスの左部が右部よりも高くなっている。

【図２０】 図1の線20-20に沿って切断した概略図であり、ベッドの通常使用時のマットレ
スの腿部（カバーを取り除いた）、通常膨張時の作業用空気袋、およびこれら作
業用空気袋の下に位置する通常収縮時のブースト用空気袋を示す。

【図２１】 図20と同様の図であり、回転治療の第一位相時のマットレスの腿部を示し、右
作業用空気袋と右ブースト用空気袋は膨張し、かつ左作業用空気袋と左ブースト
用空気袋は収縮して、マットレスの右部が左部よりも高くなっている。

【図２２】 図20と同様の図であり、回転治療の第二位相時のマットレスの胴部を示し、左
作業用空気袋と左ブースト用空気袋は膨張し、かつ右作業用空気袋と右ブースト
用空気袋は収縮して、マットレスの左部が右部よりも高くなっている。

【図２３】 図1の線23-23に沿って切断した概略図であり、ベッドの通常使用時のデッキの
フットセクション上に位置するマットレスの足部（カバーを取り除いた）を示し
、この足部は収縮位置に一対のブースト用空気袋を備えている。

【図２４】 図23と同様の図であり、回転治療の第一位相におけるマットレスの足部を示し
、右ブースト用空気袋が膨張し、かつ左ブースト用空気袋が収縮して、マットレ
スの右部が左部よりも高くなっている。

【図２５】 図23と同様の図であり、回転治療の第二位相におけるマットレスの足部を示し
、左ブースト用空気袋が膨張し、かつ右ブースト用空気袋が収縮して、マットレ
スの左部が右部よりも高くなっている。

【図２６】 ピアツーピア・ネットワークに接続されたフットセクション制御モジュールと
、このフットセクション制御モジュールに接続された他の幾つかの制御モジュー
ルを示す概略図であって、フットセクション制御モジュールと他の制御モジュー
ルとの間にはマスター／スレーブの関係が存在する。

【図２７】 制御モジュールの好ましい一実施形態の構成の半分を示した概略図である。

【図２８】 制御モジュールの好ましいこの実施形態の構成の残り半分を示した概略図であ
る。

【図２９】 デッキと、このデッキに接続されて足部の位置変化を検出するためのフットセ
クション位置検出器の概略図である。

【図３０】 デッキに接続された代表的なサイドレール（一部を除去）の側面図であり、高
位置（実線）と低位置（点線）間を移動するサイドレールのリンクを示し、ベッ
ドはリンクの基端に連結されたクリップおよびデッキに連結されたスイッチを有
するセンサーを含むサイドレール位置検出器を備えている。

【図３１】 図30のクリップの斜視図であり、サイドレール・リンク（点線）の基端に連結
されたクリップを示す。

【図３２】 クリップがデッキに連結されたスイッチの他の実施形態の斜視図である。

【図３３】 サイドレール構成要素に連結されたクリップの別の実施形態の斜視図である。

【図３４】 フットセクション制御モジュールと、マットレスの足部の空気袋の構成の別の
実施形態の概略図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ， ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，Ｊ Ｐ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 ブランソン，グレゴリー ダブリュ． アメリカ合衆国，インディアナ 47006， ベイツビル，ウッドフィールド ドライブ 323 (72)発明者 メイヤー，エリック アール． アメリカ合衆国，インディアナ 47240， グリーンズバーグ，カウンティー ライン ロード 4185 (72)発明者 ウィルソン，ブラッド アメリカ合衆国，インディアナ 47006， ベイツビル，ウィンディング ウェイ 236 (72)発明者 テイバー，タンヤ アメリカ合衆国，インディアナ 47025， ローレンスバーグ，キャンプグラウンド ドライブ 1219 (72)発明者 チャンバーズ，ケン アメリカ合衆国，インディアナ 47006， ベイツビル，テクルブ ロード 1358 (72)発明者 フロンドルフ，マイク アメリカ合衆国，ケンタッキー 41017， レイクサイド パーク，ファーミントン ドライブ 333 (72)発明者 ボドザク，ジョン アメリカ合衆国，インディアナ 47006， ベイツビル，ロック クリーク ロード 2055 (72)発明者 ストルプマン，ジム アメリカ合衆国，インディアナ 47025， ローレンスバーグ，フェアウェイ ドライ ブ 1432 (72)発明者 ダルトン，ロジャー アメリカ合衆国，サウスキャロライナ 29461，モンクス コーナー，ファーンリ ーフ ストリート 105 (72)発明者 スミス，ケン アメリカ合衆国，サウスキャロライナ 29414，チャールストン，ウェイア ドラ イブ 1610 (72)発明者 ヘイサー，ジェフリー エー． アメリカ合衆国，オハイオ 45014，フェ アフィールド，レイク マノー ドライブ 5651 Ｆターム(参考） 4C040 AA01 AA24 CC04 DD05 DD06 EE02 4C100 AD02 BC12 CA04 CA06 CA07 CA08 CA13 DA05 DA10 EA09 4C341 MM04 MN06 MN14 MP05 MS12

Claims (92)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 椅子兼用ベッドであって、 フットセクションを有するデッキを含むベッドフレーム、および 前記ベッドフレーム上に位置するマットレスを含み、 前記フットセクションは、前記ベッドがベッド位置のときに実質的水平位置へ
   、前記ベッドが椅子位置のときに実質的垂直位置へ移動可能であり、 前記マットレスは、支持面と、前記支持面上の患者に治療を施すために膨張位
   置と収縮位置間を移動する構成の膨張自在処置装置を含む、椅子兼用ベッド。
2. 【請求項２】 前記膨張自在装置は、所定時間にわたって前記支持面の左部
   を右部よりも高い位置にし、かつ次に所定時間にわたって前記支持面の左部を右
   部よりも低くい位置にできる構成の回転治療装置である、請求項1に記載の椅子
   兼用ベッド。
3. 【請求項３】 前記回転治療装置は第一空気袋と第二の空気袋を含み、第一
   空気袋は前記マットレスの左部に位置し、かつ第二空気袋は前記マットレスの右
   部に位置し、第一空気袋は膨張位置と収縮位置間で変動する構成であり、第二空
   気袋は、第一空気袋が収縮位置のときに膨張位置へ、第一空気袋が膨張位置のと
   きに収縮位置へ変動する構成である、請求項2に記載の椅子兼用ベッド。
4. 【請求項４】 第一空気袋および第二空気袋は前記デッキのフットセクショ
   ンの上に位置する、請求項3に記載の椅子兼用ベッド。
5. 【請求項５】 前記回転治療装置は第三空気袋と第四空気袋をさらに含み、
   第三空気袋は前記マットレスの左部に位置し、第四空気袋は前記マットレスの右
   部に位置し、第三空気袋は膨張位置と収縮位置間で変動する構成であり、かつ第
   四空気袋は、第三空気袋が収縮位置のときに膨張位置へ、第三空気袋が膨張位置
   のときに収縮位置へ変動する構成である、請求項4に記載の椅子兼用ベッド。
6. 【請求項６】 前記デッキはヘッドセクション、腿セクション、シートセク
   ションをさらに含み、かつ第三空気袋および第四空気袋は前記ヘッドセクション
   、腿セクション、シートセクションのうちの少なくとも1つのセクション上に位
   置する、請求項4に記載の椅子兼用ベッド。
7. 【請求項７】 前記回転治療装置は第三空気袋および第四空気袋をさらに含
   み、第三空気袋はマットレスの左部に位置し、第四空気袋はマットレスの右部に
   位置し、第三空気袋は膨張位置と収縮位置間で変動する構成であり、かつ第四空
   気袋は、第三空気袋が収縮位置のときに膨張位置へ、かつ第三空気袋が膨張位置
   のときに収縮位置へ変動する構成である、請求項3に記載の椅子兼用ベッド。
8. 【請求項８】 第三空気袋は第一空気袋の下に位置し、かつ第四空気袋は第
   二の空気袋下に位置する、請求項7に記載の椅子兼用ベッド。
9. 【請求項９】 第一空気袋および第二空気袋は通常は膨張し、かつ第三空気
   袋および第四空気袋は通常は収縮している、請求項8に記載の椅子兼用ベッド。
10. 【請求項１０】 第三空気袋は第一空気袋の長手方向に位置し、かつ第四空
    気袋は第二空気袋の長手方向に位置する、請求項7に記載の椅子兼用ベッド。
11. 【請求項１１】 第三空気袋および第四空気袋は前記デッキのフットセクシ
    ョン上に位置する、請求項10に記載の椅子兼用ベッド。
12. 【請求項１２】 前記マットレスは、第一および第三空気袋と、第二および
    第四空気袋との間に位置する弾性構成要素をさらに含む、請求項9に記載の椅子
    兼用ベッド。
13. 【請求項１３】 前記デッキはヘッドセクション、腿セクションおよびシー
    トセクションをさらに含み、かつ第三空気袋および第四空気袋は前記ヘッドセク
    ション、腿セクションおよびシートセクションのうちの少なくとも1つのセクシ
    ョン上に位置する、請求項10に記載の椅子兼用ベッド。
14. 【請求項１４】 前記デッキのフットセクションの位置変化を検出するセン
    サーをさらに含み、前記デッキのフットセクションが実質的水平位置から移動し
    たことを前記センサーが検出したとき、前記支持面の右部と左部の位置決めは不
    可能になる、請求項2に記載の椅子兼用ベッド。
15. 【請求項１５】 前記センサーは、前記デッキのフットセクションの実質的
    水平位置からの角度変位を検出できる構成であり、かつ前記フットセクションの
    角度変位が所定変位角を超えたとき、前記支持面の右部と左部の位置決めを不可
    能にする、請求項14に記載の椅子兼用ベッド。
16. 【請求項１６】 前記膨張自在処置装置は所定速度で拍動する構成の拍動処
    置用空気袋を含む、請求項1に記載の椅子兼用ベッド。
17. 【請求項１７】 前記マットレスは前記拍動処置用空気袋の下に位置する弾
    性材料層をさらに含む、請求項16に記載の椅子兼用ベッド。
18. 【請求項１８】 前記膨張自在処置装置は前記弾性材料層の下に位置する回
    転治療装置をさらに含む、請求項17に記載の椅子兼用ベッド。
19. 【請求項１９】 前記フットセクションは、第一長を有する後退状態と、第
    一長よりも長い第二長を有する伸張位置との間を移動する構成である、請求項1
    に記載の椅子兼用ベッド。
20. 【請求項２０】 前記膨張自在処置装置は、前記デッキのフットセクション
    上に位置する第一空気袋および第二空気袋を含む回転治療装置であり、第一空気
    袋は前記マットレスの左部に位置し、かつ第二空気袋は前記マットレスの右部に
    位置し、第一空気袋は膨張位置と収縮位置間で変動する構成であり、第二空気袋
    は第一空気袋が収縮位置のときに膨張位置へ、かつ第一空気袋が膨張位置のとき
    に収縮位置へ変動する構成である、請求項19に記載の椅子兼用ベッド。
21. 【請求項２１】 前記膨張自在処置装置は、第一処置用空気袋、第一処置用
    空気袋の長手方向に位置決めされた第二処置用空気袋、および第二処置用空気袋
    の長手方向に位置決めされた第三処置用空気袋を含み、これらの第一、第二およ
    び第三処置用空気袋の各々は膨張位置と収縮位置間で変動する構成である、請求
    項1に記載の椅子兼用ベッド。
22. 【請求項２２】 前記デッキは腿セクション、シートセクションおよびヘッ
    ドセクションをさらに含み、第一処置用空気袋が前記デッキのヘッドセクション
    上に位置し、第二処置用空気袋が前記デッキのシートセクション上に位置し、か
    つ第三処置用空気袋が前記デッキの腿セクション上に位置する、請求項21に記載
    の椅子兼用ベッド。
23. 【請求項２３】 第一、第二および第三処置用空気袋の各々は、一列に並ん
    だ複数の管を含む、請求項21に記載の椅子兼用ベッド。
24. 【請求項２４】 第一、第二および第三処置用空気袋による膨張位置と収縮
    位置間の変動は調節されて波状支持面を形成する、請求項21に記載の椅子兼用ベ
    ッド。
25. 【請求項２５】 前記デッキは腿セクション、シートセクションおよびヘッ
    ドセクションをさらに含み、第一処置用空気袋が前記デッキのヘッドセクション
    上に位置し、第二処置用空気袋が前記デッキのシートセクション上に位置し、か
    つ第三処置用空気袋が前記デッキの腿セクション上に位置する、請求項24に記載
    の椅子兼用ベッド。
26. 【請求項２６】 第二処置用空気袋の変動は第一処置用空気袋の変動に続き
    、かつ第三処置用空気袋の変動は第二処置用空気袋の変動に続くことにより、前
    記波状支持面は波状パターンを形成する、請求項24に記載の椅子兼用ベッド。
27. 【請求項２７】 前記デッキのフットセクションの位置変化を検出するセン
    サーをさらに含み、前記センサーが前記デッキのフットセクションの実質的水平
    位置からの移動を検出したときには前記膨張自在処置装置による膨張位置と収縮
    位置間の運動は不可能である、請求項1に記載の椅子兼用ベッド。
28. 【請求項２８】 前記センサーは、前記デッキのフットセクションの実質的
    水平位置からの角度変位を検出する構成であり、かつ前記フットセクションの角
    度変位が所定変位角を超えたときには前記膨張自在処置装置の変動は不可能であ
    る、請求項27に記載の椅子兼用ベッド。
29. 【請求項２９】 前記膨張自在処置装置は、所定速度で拍動する構成の拍動
    治療装置である、請求項27に記載の椅子兼用ベッド。
30. 【請求項３０】 前記膨張自在処置装置は少なくとも2つの振動処置用空気
    袋を含む、請求項27に記載の椅子兼用ベッド。
31. 【請求項３１】 フットセクションを有するデッキを含むベッドフレーム、
    および 前記ベッドフレーム上に位置するマットレスを含み、 前記フットセクションは第一長を有する後退位置と、前記第一長よりも長い第
    二長を有する伸張位置との間を移動可能であり、 前記マットレスは、支持面と、前記支持面上の患者に治療を施すために膨張位
    置と収縮位置間を移動する構成の膨張自在処置装置を含む、ベッド。
32. 【請求項３２】 前記膨張自在処置装置は、所定時間にわたって前記支持面
    の左部を右部よりも高く、かつ次に所定時間にわたって前記支持面の左部を右部
    よりも低く位置決めるように構成された回転治療装置である、請求項31に記載の
    ベッド。
33. 【請求項３３】 前記回転治療装置は第一空気袋および第二空気袋を含み、
    第一空気袋は前記マットレスの左部に位置し、第二空気袋は前記マットレスの右
    部に位置し、第一空気袋は膨張位置と収縮位置間で変動する構成であり、第二空
    気袋は、第一空気袋が収縮位置のときに膨張位置へ、かつ第一空気袋が膨張位置
    のときに収縮位置へ変動する構成である、請求項32に記載のベッド。
34. 【請求項３４】 第一空気袋および第二空気袋は前記デッキのフットセクシ
    ョン上に位置する、請求項33に記載のベッド。
35. 【請求項３５】 前記回転治療装置は第三空気袋および第四空気袋をさらに
    含み、第三空気袋は前記マットレスの左部に位置し、第四空気袋は前記マットレ
    スの右部に位置し、第三空気袋は膨張位置と収縮位置間で変動する構成であり、
    かつ第四空気袋は、第三空気袋が収縮位置のときに膨張位置へ、第三空気袋が膨
    張位置のときに収縮位置へ変動する構成である、請求項34に記載のベッド。
36. 【請求項３６】 前記デッキは腿セクションおよびシートセクションをさら
    に含み、かつ第三空気袋および第四空気袋が前記腿セクションおよびシートセク
    ションのうちの少なくとも一方のセクション上に位置する、請求項35に記載のベ
    ッド。
37. 【請求項３７】 前記回転治療装置は第三空気袋および第四空気袋をさらに
    含み、第三空気袋はマットレスの左部に位置し、第四空気袋はマットレスの右部
    に位置し、第三空気袋は膨張位置と収縮位置間で変動する構成であり、かつ第四
    空気袋は、第三空気袋が収縮位置にあるときに膨張位置へ、第三空気袋が膨張位
    置にあるときに収縮位置へ変動する構成である、請求項36に記載のベッド。
38. 【請求項３８】 第三空気袋は第一空気袋の下に位置し、かつ第四空気袋が
    第二空気袋の下に位置する、請求項37に記載のベッド。
39. 【請求項３９】 第一空気袋および第二空気袋は通常は膨張し、かつ第三空
    気袋および第四空気袋は通常は収縮している、請求項38に記載のベッド。
40. 【請求項４０】 第三空気袋は第一空気袋の長手方向に位置し、かつ第四空
    気袋が第二空気袋の長手方向に位置する、請求項39に記載のベッド。
41. 【請求項４１】 第三空気袋および第四空気袋は前記デッキのフットセクシ
    ョン上に位置する、請求項40に記載のベッド。
42. 【請求項４２】 前記マットレスは、第一および第三空気袋と、第二および
    第四空気袋との間に位置決めされた弾性構成要素をさらに含む、請求項41に記載
    のベッド。
43. 【請求項４３】 前記デッキは腿セクションをさらに含み、かつ第三空気袋
    および第四空気袋は前記ベッドフレームの腿セクション上に位置する、請求項42
    に記載のベッド。
44. 【請求項４４】 前記回転治療装置は、第一、第二、第三および第四空気袋
    の各々の下に位置する付随空気袋をさらに含み、各付随空気袋は、第一、第二、
    第三および第四空気袋のそれぞれが膨張位置と収縮位置間で変動するときに、膨
    張位置と収縮位置間で変動するように構成されている、請求項43に記載のベッド
    。
45. 【請求項４５】 前記膨張自在処置装置は、所定速度で拍動する拍動治療装
    置である、請求項31に記載のベッド。
46. 【請求項４６】 前記マットレスは拍動治療装置の下に位置する弾性材料層
    をさらに含む、請求項45に記載のベッド。
47. 【請求項４７】 前記膨張自在処置装置は弾性材料層の下に位置する回転治
    療装置をさらに含む、請求項46に記載のベッド。
48. 【請求項４８】 前記デッキのフットセクションは実質的水平位置と実質的
    垂直位置間を移動する、請求項31に記載のベッド。
49. 【請求項４９】 前記膨張自在処置装置は、第一処置用空気袋、第一処置用
    空気袋の長手方向に位置決めされた第二処置用空気袋、および第二処置用空気袋
    の長手方向に位置決めされた第三処置用空気袋を含み、かつ第一、第二および第
    三処置用空気袋の各々が膨張位置と収縮位置間で変動する構成である、請求項31
    に記載のベッド。
50. 【請求項５０】 前記デッキは腿セクション、シートセクション、ヘッドセ
    クションをさらに含み、第一処置用空気袋が前記デッキのヘッドセクション上に
    位置し、第二処置用空気袋が前記デッキのシートセクション上に位置し、第三処
    置用空気袋が前記デッキの腿セクション上に位置する、請求項49に記載のベッド
    。
51. 【請求項５１】 第一、第二および第三処置用空気袋のそれぞれが、一列に
    並んだ複数の管を含む、請求項50に記載のベッド。
52. 【請求項５２】 第一、第二および第三処置用空気袋が膨張位置と収縮位置
    間の変動は波状支持面を形成するように調節されている、請求項49に記載のベッ
    ド。
53. 【請求項５３】 前記デッキが腿セクション、シートセクション、およびヘ
    ッドセクションをさらに含み、第一処置用空気袋が前記デッキのヘッドセクショ
    ン上に位置し、第二処置用空気袋が前記デッキのシートセクション上に位置し、
    第三処置用空気袋がデッキの腿セクション上に位置する、請求項52に記載のベッ
    ド。
54. 【請求項５４】 第二処置用空気袋の変動が第一処置用空気袋の変動に続き
    、第三処置用空気袋の変動が第二処置用空気袋の変動に続いて、上記波状支持面
    が波形パターンを形成する、請求項53に記載のベッド。
55. 【請求項５５】 ベッドフレーム、および 前記ベッドフレーム上のマットレスを含み、 前記マットレスは、支持面、所定速度で拍動する構成の拍動治療装置、所定時
    間にわたって前記支持面の左部を右部よりも高くしかつ次に所定時間にわたって
    前記支持面の左部を右部よりも低くする構成の回転治療装置、および前記拍動治
    療装置と前記回転治療装置との間に位置する弾性材料層を含む、ベッド。
56. 【請求項５６】 前記ベッドフレームはフットセクション、腿セクション、
    シートセクション、およびヘッドセクションを有するデッキを含み、前記拍動治
    療装置が前記ヘッドセクション上に位置する、請求項55に記載のベッド。
57. 【請求項５７】 前記ベッドフレームは腿セクション、シートセクション、
    およびヘッドセクションを有するデッキを含み、かつ前記マットレスがデッキの
    腿セクション、シートセクション、およびヘッドセクションのうちの少なくとも
    1つのセクションの上方かつ弾性材料層の下に位置する膨張可能な空気袋をさら
    に含む、請求項55に記載のベッド。
58. 【請求項５８】 前記膨張可能な空気袋は前記回転治療装置と前記弾性材料
    層間に位置する、請求項57に記載のベッド。
59. 【請求項５９】 前記ベッドフレームはフットセクション、腿セクション、
    シートセクション、およびヘッドセクションを有するデッキを含み、前記マット
    レスが、前記デッキのヘッドセクション上に位置する膨張可能な空気袋と、前記
    膨張可能な空気袋の下に位置する弾性材料層とをさらに含む、請求項55に記載の
    ベッド。
60. 【請求項６０】 前記デッキのフットセクションは第一長を有する後退位置
    と第一長よりも長い第二長を有する伸張位置との間で移動する構成であり、かつ
    前記膨張可能な空気袋の下に位置する弾性材料層が一連の弾性セクションと、前
    記弾性セクションを共に連結する鞘状部材とを含む、請求項59に記載のベッド。
61. 【請求項６１】 前記マットレスは前記デッキのヘッドセクション上に位置
    する膨張可能な別の空気袋と、前記デッキのヘッドセクション上に位置する膨張
    可能な空気袋の下に位置する別の弾性材料層とをさらに含む、請求項59に記載の
    ベッド。
62. 【請求項６２】 前記ベッドフレームは、頭部と胴部を有するデッキを含み
    、前記弾性材料層が前記デッキの頭部よりも短く終端している、請求項59に記載
    のベッド。
63. 【請求項６３】 前記デッキはフットセクションをさらに含み、かつ前記弾
    性材料層が前記フットセクションよりも短く終端している、請求項62に記載のベ
    ッド。
64. 【請求項６４】 前記ベッドフレームはフットセクション、腿セクション、
    シートセクション、およびヘッドセクションを有するデッキを含みかつ前記弾性
    材料層が前記デッキのフットセクションよりも短く終端している、請求項55に記
    載のベッド。
65. 【請求項６５】 前記ベッドフレームはヘッドセクション、シートセクショ
    ン、腿セクション、およびフットセクションを有するデッキをさらに含み、前記
    デッキは凹部を形成する階段状形態であり、前記マットレスが前記デッキによっ
    て形成される前記凹部を実質的に充填するように位置決めされたパネルをさらに
    含む、請求項64に記載のベッド。
66. 【請求項６６】 前記マットレスは前記拍動治療装置、弾性材料層、回転治
    療装置、およびパネルとを包囲するカバーをさらに含む、請求項65に記載のベッ
    ド。
67. 【請求項６７】 ベッドフレーム、および 前記ベッドフレーム上に位置する下面、前記下面から離れる方向に対面する上
    面、および回転治療装置を有するマットレスを含み、 前記上面は右部と左部を有し、前記回転治療装置は前記マットレスの通常使用
    時に前記上面の右部と左部を通常高に維持する構成であり、前記回転治療装置は
    、前記マットレスを第一位相と第二位相間で変動させる回転治療操作を提供する
    構成であり、第一位相時に、前記上面の左部は通常高よりも低くかつ前記右部は
    通常高よりも高く、第二位相時に、前記上面の右部は通常高よりも低くかつ前記
    左部は通常高よりも高い、ベッド。
68. 【請求項６８】 前記回転治療装置は第一作業用空気袋、第一ブースト用空
    気袋、第二作業用空気袋、および第二ブースト用空気袋を含み、第一および第二
    作業用空気袋は前記マットレスの通常使用時に膨張し、かつ第一および第二ブー
    スト用空気袋は前記マットレスの通常使用時に収縮している、請求項67に記載の
    ベッド。
69. 【請求項６９】 前記回転治療操作の第一位相時に、第一作業用空気袋と第
    一ブースト用空気袋は膨張し、かつ第二作業用空気袋および第二ブースト用空気
    袋は収縮している、請求項68に記載のベッド。
70. 【請求項７０】 前記回転治療操作の第二位相時に、第一作業用空気袋と第
    一ブースト用空気袋は収縮し、第二作業用空気袋と第二ブースト用空気袋が膨張
    している、請求項69に記載のベッド。
71. 【請求項７１】 前記回転治療装置は第三および第四ブースト用空気袋をさ
    らに含み、第三ブースト用空気袋は回転治療操作の第一位相時に膨張しかつ前記
    回転治療操作の第二位相時に収縮し、かつ第四ブースト用空気袋は回転治療操作
    の第一位相時に収縮しかつ前記回転治療操作の第二位相時に膨張している、請求
    項70に記載のベッド。
72. 【請求項７２】 前記マットレスは第一および第二作業用空気袋上に位置す
    る弾性材料層をさらに含む、請求項68に記載のベッド。
73. 【請求項７３】 前記マットレスは第一および第二作業用空気袋の下に位置
    する弾性材料層をさらに含む、請求項72に記載のベッド。
74. 【請求項７４】 前記第一ブースト用空気袋は第一作業用空気袋の下に位置
    し、第二ブースト用空気袋が第二作業用空気袋の下に位置する、請求項72に記載
    のベッド。
75. 【請求項７５】 前記回転治療装置は第三および第四ブースト用空気袋をさ
    らに含み、第三ブースト用空気袋は回転治療操作の第一位相時に膨張しかつ前記
    回転治療操作の第二位相時に収縮し、かつ第四ブースト用空気袋は前記回転治療
    操作の第一位相時に収縮しかつ前記回転治療操作の第二位相時に膨張している、
    請求項67に記載のベッド。
76. 【請求項７６】 前記回転治療装置が回転制御モジュールを含み、前記回転
    制御モジュールは前記ベッドフレームに連結された取り付け位置と、前記ベッド
    フレームから離隔した取り外し位置との間を移動可能であり、前記回転制御モジ
    ュールは、前記取り付け位置にある間は回転治療操作をするように構成されかつ
    前記取り外し位置にある間は回転治療操作をしないように構成されている、請求
    項67に記載のベッド。
77. 【請求項７７】 前記ベッドフレームに連結された通常操作制御モジュール
    をさらに含み、前記通常操作制御モジュールは前記回転治療装置を制御して、前
    記マットレスの通常使用時に前記マットレスの右部と左部を通常高に維持する構
    成である、請求項76に記載のベッド。
78. 【請求項７８】 前記回転治療装置は、第一作業用空気袋、第一ブースト用
    空気袋、第二作業用空気袋、および第二ブースト用空気袋を含み、第一および第
    二作業用空気袋は前記マットレスの通常使用時に前記通常操作制御モジュールの
    制御によって膨張し、かつ第一および第二ブースト用空気袋は前記マットレスの
    通常使用時に収縮している、請求項77に記載のベッド。
79. 【請求項７９】 第一作業用空気袋および第一ブースト用空気袋は前記回転
    治療操作の第一位相時に膨張し、第二作業用空気袋および第二ブースト用空気袋
    は前記回転治療操作の第一位相時に収縮し、かつ前記回転制御モジュールは第一
    および第二ブースト用空気袋の膨張と収縮を制御する構成であり、かつ前記通常
    操作制御モジュールは前記回転治療操作の第一位相および第二位相時に、第一お
    よび第二作業用空気袋を制御する構成である、請求項78に記載のベッド。
80. 【請求項８０】 ベッドフレーム、 患者を支持する構成のマットレス、および 前記ベッドフレームに連結された取り付け位置と前記ベッドフレームから離隔
    した取り外し位置との間を移動可能な回転制御モジュールを含み、 前記マットレスは前記ベッドフレーム上に載置される底面、前記底面から離れ
    る方向に対面する上面、および回転治療装置を含み、前記上面は右部と左部を有
    し、前記回転治療装置は、前記上面の右部と左部が実質的に同じ高さに維持され
    かつ回転治療操作が第一位相と第二位相間で変動する時に通常使用を可能にする
    構成であり、第一位相時に前記上面の左部が前記上面の右部よりも高く、第二位
    相時に前記上面の右部が前記上面の左部よりも高く位置になり、 回転制御モジュールが前記回転治療操作の第一位相と第二位相との間の変動を
    制御する、ベッド。
81. 【請求項８１】 前記ベッドフレームに連結された通常操作制御モジュール
    をさらに含み、前記回転制御モジュールが取り外し位置にあるときに、前記通常
    操作制御モジュールが前記マットレスの通常使用を制御する、請求項80に記載の
    ベッド。
82. 【請求項８２】 前記回転治療装置は第一作業用空気袋および第二作業用空
    気袋を含み、前記第一および第二作業用空気袋は膨張位置と収縮位置間を移動可
    能であり、かつ前記通常操作制御モジュールは前記回転制御モジュールが取り外
    し位置にあるときに前記回転治療装置を制御して第一および第二作業用空気袋を
    膨張位置に維持する、請求項81に記載のベッド。
83. 【請求項８３】 前記回転治療装置は、膨張位置と収縮位置間を移動可能な
    第一および第二ブースト用空気袋をさらに含み、第一ブースト用空気袋は前記回
    転治療操作の第一位相時に膨張位置にありかつ第二位相時に収縮位置にあり、第
    二ブースト用空気袋は前記回転治療操作の第一位相時に収縮位置にありかつ第二
    位相時に膨張位置にある、請求項82に記載のベッド。
84. 【請求項８４】 前記第一ブースト用空気袋は第一作業用空気袋の下に位置
    し、かつ第二ブースト用空気袋が第二作業用空気袋の下に位置する、請求項81に
    記載のベッド。
85. 【請求項８５】 実質的水平なベッド位置と椅子位置との間を移動可能なベ
    ッドフレーム、 前記ベッドフレームに連結されていて高位置と低位置間を移動する少なくとも
    四本のサイドレール、および 前記少なくとも四本のサイドレールの各々に接続されていて前記サイドレール
    の位置を検出するサイドレール位置検出器を含む、椅子兼用ベッド。
86. 【請求項８６】 前記サイドレール位置検出器はＣ形である、請求項85に記
    載のベッド。
87. 【請求項８７】 ベッドフレーム、 前記ベッドフレーム上に位置決めされるマットレス、 ピアツーピア・ネットワーク、 前記ピアツーピア・ネットワークに電気的に接続されてベッドの操作に関する
    機能を実行するマスター・モジュール、および 前記マスター・モジュールに電気的に接続されてベッドの操作に関する機能を
    実行するスレーブ・モジュールを含む、ベッド。
88. 【請求項８８】 前記マスター・モジュールに電気的に接続されて、ベッド
    操作時に所定機能を実行する構成の複数のスレーブ・モジュールをさらに含む、
    請求項87に記載のベッド。
89. 【請求項８９】 前記マスター・モジュールは永久的に前記ベッドフレーム
    に接続されている、請求項87に記載のベッド。
90. 【請求項９０】 前記スレーブ・モジュールは取り外し可能に前記ベッドフ
    レームに接続されている、請求項89に記載のベッド。
91. 【請求項９１】 前記スレーブ・モジュールは取り外し可能に前記ベッドフ
    レームに接続されている、請求項87に記載のベッド。
92. 【請求項９２】 ベッドフレーム、および 弾性層と拍動治療用空気袋を有するマットレスを含み、 前記弾性層は前記ベッドフレームに対面する底面、および前記ベッドフレーム
    と反対側に対面しかつ前記拍動治療用空気袋に対面する上面を含む、ベッド。