JP3237976B2 - 円筒内面の放射線検査装置 - Google Patents

円筒内面の放射線検査装置

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JP3237976B2
JP3237976B2 JP23497493A JP23497493A JP3237976B2 JP 3237976 B2 JP3237976 B2 JP 3237976B2 JP 23497493 A JP23497493 A JP 23497493A JP 23497493 A JP23497493 A JP 23497493A JP 3237976 B2 JP3237976 B2 JP 3237976B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容器内面の汚染を検査
する円筒内面の放射線検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は円筒内面の放射線検査装置の外
観図である。ガラス固体化輸送容器1には、再処理され
たガラス固体化を収納する複数の穴2が形成されてい
る。なお、図14はガラス固体化輸送容器1を上方から
見た図である。
【0003】駆動装置3は、XY軸方向に移動可能であ
り、この駆動装置3の下部に駆動部4が昇降・回転可能
に連結され、その先端に放射線検出器5が取り付けられ
ている。
【0004】又、システム全体の構成は、図15に示す
ように計算機6に対して信号処理部7、巻取機制御部
8、及び駆動装置制御部9が接続されている。このうち
信号処理部7は、放射線検出器5との間に接続されてい
る各ケーブル、つまり高電圧ケーブル10、低電圧ケー
ブル11、及び信号ケーブル12を通して高電圧、低電
圧を供給するとともに信号の授受を行っている。
【0005】ここで、放射線検出器5は、図16に示す
ようにシンチレータ13、フォトマル(光電子増倍管)
14、プリアンプ15から構成されている。このプリア
ンプ15は、高電圧ケーブル10、低電圧ケーブル11
及び信号ケーブル12を介して信号処理部7に接続され
ている。
【0006】この信号処理部7は、図17に示すように
放射線検出器5からの信号ケーブル12を介して線形増
幅器16が接続されいる。そして、放射線検出器5の検
出パルスが線形増幅器16により増幅され、この後に立
上がり時間−パルス波高変換器17によりα線によるパ
ルスとβ(γ)線によるパルスにそれぞれ分離される。
なお、β線によるパルスは立ち上がり時間が短いので低
い波高値のパルスに、α線によるパルスは立ち上がり時
間が長いので高い波高値のパルスとなる。
【0007】これらパルスは、それぞれ上限と下限のデ
ィスクリ値を持つ各α用カウンタ18、β用カウンタ1
9により計数され、インタフェース20を介して計算機
6に送られる。
【0008】この計算機6は、予め決められた基準値と
比較し、汚染の有無を判定する。なお、高電圧ケーブル
10には高電圧電源21が接続され、低電圧ケーブル1
1には低電圧電源2が接続されている。
【0009】このように放射線汚染の有無を判定する場
合、放射線検出器5は、駆動装置制御部9による駆動部
4の昇降・回転運動によりガラス固体化輸送容器1の内
面に螺旋状に移動する。
【0010】又、放射線の検出器5の昇降に伴い、巻取
機制御部8の制御によりケーブル巻取機23を動作させ
て、各ケーブル10〜12を巻取動作している。しかし
ながら、3本の各ケーブル10〜12を接続し、この状
態で放射線検出器5を昇降、回転させる場合、単に放射
線検出器5を螺旋状に移動させると、各ケーブル10〜
12は捩れてしまう。
【0011】又、放射線検出器5を右回りに360度回
転させ、次に少し上下方向に移動させ、次に左回りに3
60度回転させてガラス固体化輸送容器1の穴内面をサ
ーベイする場合でも、ガラス固体化輸送容器1の穴2の
形状から、放射線検出器5の移動動作が不連続となる。
【0012】このため、放射線検出器5にショックを与
え、ノイズの発生、かつ放射線検出器5の寿命等に影響
を与える。一方、放射線検出器5の昇降に伴って各ケー
ブル10〜12に弛みが生じるので、これによる各ケー
ブル10〜12の絡み付き、もつれを防止するため、放
射線検出器5の動きと同期したケーブル巻取装置が必要
となる。
【0013】しかし、このようなケーブル巻取装置を用
いても、ケーブル取り出し部が回転するので、各ケーブ
ル10〜12の捩れを吸収する特別なジョイントが必要
となる。ところが、これを放射線検出器5からの信号伝
送に使用すると、ノイズ発生の原因となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】以上のように放射線検
出器5を昇降、回転させる場合、単に螺旋状にガラス固
体化輸送容器1の内面を移動させると、各ケーブル10
〜12は捩れてしまう。又、各ケーブル10〜12の絡
み付き、もつれを防止するため、放射線検出器5の動き
と同期したケーブル巻取装置を用いても、各ケーブル1
0〜12の捩れを吸収する特別なジョイントが必要とな
り、これを信号伝送に使用すると、ノイズ発生の原因と
なる。そこで本発明は、ケーブルの捩れを無くし、かつ
信号伝送出のノイズ発生を防止できる円筒内面の放射線
検査装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、円筒
内に放射線検出器を昇降・回転させて、円筒内の放射線
汚染状態を検査する円筒内面の放射線検査装置におい
て、放射線検出器を昇降・回転させる駆動部と、放射線
検出器の出力信号を伝送するケーブルと、このケーブル
により伝送された放射線検出器の出力信号を処理する信
号処理部と、放射線検出器の昇降・回転の動作に伴って
ケーブルを巻き取るケーブル巻取機とを備え、ケーブル
巻取機は、巻取りドラムと、この巻取りドラムの外側に
隙間を置いて同心状に配置された外ガイドと、巻取りド
ラムと外ガイドとの上方に配置されてケーブルを巻取り
ドラムと外ガイドとの隙間に案内する巻き付けガイド
と、この巻き付けガイドに案内されたケーブルを巻取り
ガイドに巻き付ける巻付けローラとから構成して上記目
的を達成しようとする円筒内面の放射線検査装置であ
る。
【0016】
【0017】
【作用】請求項1によれば、円筒内に放射線検出器を駆
動部によって昇降・回転させて、円筒内の放射線汚染状
態を検査する場合、放射線検出器の昇降・回転の動作に
伴ってケーブルをケーブル巻取機により巻き取り、かつ
放射線検出器の出力信号をケーブルにより信号処理部に
伝送し、この信号処理部において放射線検出器の出力信
号を処理する。このとき放射線検出器の昇降・回転の動
作に伴ってケーブルをケーブル巻取機では、巻取りドラ
ムと、この巻取りドラムの外側に隙間を置いて同心状に
配置された外ガイドとの上方に配置された巻き付けガイ
ドによりケーブルを巻取りドラムと外ガイドとの隙間に
案内し、この巻き付けガイドに案内されたケーブルを巻
付けローラによって巻取りガイドに巻き付ける。
【0018】
【0019】
【実施例】
(1) 以下、本発明の第1の実施例について図面を参照し
て説明する。なお、システム全体構成は、図13及び図
15に示す装置と同一であり、但し、駆動装置制御部9
の制御内容、及びケーブル巻取機23の構成が異なって
いる。
【0020】すなわち、駆動装置制御部9は、駆動部4
の先端に取り付けた放射線検出器5をガラス固体化輸送
容器1の穴2内に昇降・回転させて汚染状態を検査する
場合、駆動装置3に対し、放射線検出器5を、図1に示
すように穴2の内面に対して上昇・下降を繰り返し、か
つこれら上昇と下降との間に所定角度づつ回転させて穴
2の内面全側面をサーベイさせる機能を備えている。
【0021】又、ケーブル巻取機23は、図2に示すよ
うに円錐台状の巻取ドラム30が備えられ、この巻取ド
ラム30の外周側には、外ガイド31が配置されてい
る。この外ガイド31は、巻取ドラム30と相似形状
で、かつ巻取ドラム30との隙間を、各ケーブル10〜
12の仕上がり外径にクリアランスを加算した間隔とす
るように配置されている。そして、これら巻取ドラム3
0と外ガイド31との上部は開放し、かつその下部は閉
じてあり、又ケーブル引出し口32が形成されている。
【0022】又、巻取ドラム30内には、巻き付けアー
ム33が配置されている。この巻き付けアーム33は、
一端側を巻取ドラム30内に昇降・回転自在に設け、他
端側を曲げて巻取トラム30と外ドラム31との間に挿
入し、かつその他端に巻き付けローラ34を取り付けた
ものとなっている。
【0023】一方、巻取ドラム30と外ガイド31との
上方には、巻き付けガイド35が配置されている。この
巻き付けガイド35は、一端側が回転自在に設けられ、
かつ他端側が曲げられてその他端にガイド穴36が形成
されている。このガイド穴36は、巻き付けガイド35
が回転したとき、巻取ドラム30と外ガイド31との隙
間上を移動するものとなっている。
【0024】又、ケーブル送り機構37は、ケーブル1
0〜12を各ローラの回転により巻取ドラム30と外ガ
イド31との隙間に送るものとなっている。次に上記の
如く構成された装置の作用について説明する。
【0025】駆動装置制御部9は、駆動装置3に対して
駆動制御信号を発する。この駆動装置3は、駆動制御信
号を受けて次のような駆動動作を行う。図1に示すよう
に放射線検出器5が穴2に対してスタート位置5aにあ
ると、駆動部4を下降動作させ、放射線検出器5をガラ
ス固体化輸送容器1の穴2の内面に対して下降させる。
この下降により放射線検出器5が穴2の底面に到達する
と、下降を停止し、駆動部4を所定角度だけ回転動作さ
せる。
【0026】次に駆動部4を上昇動作させ、放射線検出
器5を穴2の内面に対して上昇させる。この上昇により
放射線検出器5が穴2の開口部に到達すると、上昇を停
止し、駆動部4を上記回転方向と同一方向に所定角度だ
け回転動作させる。
【0027】再び、放射線検出器5を穴2の内面に対し
て下降させる。この下降により放射線検出器5が穴2の
底面に到達すると、下降を停止し、駆動部4を所定角度
だけ回転動作させる。
【0028】これ以降、放射線検出器5を上昇、回転、
下降を繰り返し、ガラス固体化輸送容器1の穴2内面の
全側面をサーベイさせる。一方、放射線検出器5が上昇
・下降する場合、ケーブル巻取機23は、各ケーブル1
0〜12をそれぞれ巻取、かつ引き出す。
【0029】すなわち、ケーブル送り機構37により送
られる、例えばケーブル10は、ガイド穴36内を通っ
て巻取ドラム30と外ガイド31との隙間にガイドされ
る。このとき、巻き付けガイド35は、回転しているの
で、巻取ドラム30と外ガイド31との円周上にガイド
される。
【0030】従って、ケーブル10は、巻取ドラム30
と外ガイド31との間に落下し、かつ回転する巻き付け
ローラ34により確実に巻取ドラム30に対して1重に
巻き付けられる。
【0031】一方、ケーブル10を引き出す場合、巻き
付けローラ34、巻き付けガイド35及びケーブル送り
機構37を逆回転させれば、ケーブル10は引き出せ
る。このように上記第1の実施例においては、放射線検
出器5を、ガラス固体化輸送容器1の穴2内面に対して
上昇・下降を繰り返し、かつこれら上昇と下降との間に
所定角度づつ回転させるようにしたので、放射線検出器
5は穴2の内部を1回転するだけであり、各ケーブル1
0〜12を捩じることはない。
【0032】さらに、円錐台形状の巻取ドラム30及び
巻き付けガイド35の作用により、ケーブル10〜12
が巻取ドラム30を締め付けて、解けなくなることを防
止できる。
【0033】又、ケーブル10は、ケーブル巻取機23
において巻取ドラム30の斜面に沿って自重で落下して
巻き付けられるので、巻取ドラム30は回転することは
なく、かつ特別のジョイントを用いる必要もなく、ケー
ブル11の接触部等におけるノイズの発生を防止でき
る。
【0034】そのうえ、ケーブル10〜12の途中にス
リップリングを挿入する必要がないので、放射線検出器
5の出力信号と識別困難なノイズの混入を排除できる。 (2) 次に本発明の第2の実施例について説明する。
【0035】図3は円筒内面の放射線検査装置の構成図
である。計算機40には、信号処理部41及び駆動装置
制御部42が接続されている。そして、駆動装置制御部
42には、駆動装置43が接続され、さらにこの駆動装
置43に駆動部44を介して放射線検出器50が接続さ
れている。
【0036】この放射線検出器50と信号処理部41と
の間には、放射線検出器50の検出パルスを光伝送する
光伝送系51が設けられている。ここで、放射線検出器
50は、図4に示すようにシンチレータ52、フォトマ
ル53、線形増幅器54を備え、かつ高電圧発生モジュ
ール55、信号変換モジュール56及びE/O変換モジ
ュール57が備えられている。
【0037】このうち高電圧発生モジュール55は、供
給される低電圧出力58を高電圧に変換してフォトマル
53に印加する機能を有している。又、信号変換モジュ
ール56は、線形増幅器54により増幅された検出パル
スの立上がり時間をパルス幅に変換する機能を有するも
のである。
【0038】具体的な構成は、図5に示すように線形増
幅器54に対してバッファ回路59を介して微分回路6
0及びトリガ回路61が接続されている。このうちトリ
ガ回路61は、検出パルスの立上がり部分でトリガを発
生し、これをスタート信号としてパルス発生回路60に
送るものとなっている。
【0039】又、微分回路60の出力側にはトリガ回路
63が接続され、これは微分回路60の微分波形におけ
る負の傾きの「0」ボルト付近でトリガ信号を発生し、
これをストップ信号としてパルス発生回路62に送る機
能を有している。
【0040】このパルス発生回路62は、スタート信号
の入力によりハイレベルに立ち上げ、ストップ信号の入
力時にローレベルに立ち下げてパルス幅信号を出力する
機能を有している。
【0041】E/O変換モジュール57は、信号変換モ
ジュール56により変換されたパルス幅信号をレーザ光
に変換して出力する機能を有するもので、半導体レーザ
が用いられている。これにより、核種β、αは、それぞ
れ異なるパルス幅の信号として光伝送される。
【0042】一方、駆動装置43側には、O/E変換器
64が設けられている。このO/E変換器64は、放射
線検出器50のE/O変換器57から出力されたレーザ
光を受光し、電気信号に変換して信号処理部41に送る
機能を有している。
【0043】この信号処理部41は、O/E変換器64
からの電気信号を受けて核種β、αの各波高のパルスを
それぞれカウントする機能を有するもので、図5に示す
構成を示す。
【0044】パルス幅−波高変換器65は、O/E変換
器64からのパルス幅信号を波高値に変換して核種β、
αのそれぞれ異なる波高のパルスに変換する機能を有す
るものであり、その出力側にはα用カウンタ66、β用
カウンタ67が接続されている。そして、これらカウン
タ66、67は、インタフェース68を介して計算機4
0に接続されている。
【0045】又、低電圧電源69が備えられ、この低電
圧出力58は駆動部44を通して放射線検出器50の線
形増幅器54及び高電圧発生モジュール55に供給され
るものとなっている。
【0046】計算機40は、各カウンタ66、67のカ
ウント値と予め決められた基準値とを比較して汚染の有
無を判定する機能を有している。次に駆動部44の具体
的な構成について図7を参照して説明する。
【0047】この駆動部44は、導電性材料を円筒状に
形成したガイド部70が備えられ、このガイド部70の
内部には、各絶縁部71、72に支持されて低電圧電極
73が配置されている。この低電圧電極73は、図8に
示すように弾力を有する材料、例えばリン青銅を円筒状
に形成し、これにスリットを形成したものとなってい
る。そして、この低電圧電極73には低電圧電源69が
接続されている。
【0048】又、ガイド部70に内側には、導電性材料
を円筒状に形成した可動電極74が挿脱自在に設けら、
この可動電極74の先端に放射線検出器50が取り付け
られている。そして、この可動電極74は、駆動装置4
3の駆動によりガイド部70に対して回転、昇降するも
のとなっている。
【0049】又、この可動電極74のガイド部70に挿
入された側には、可動側接触電極75が低電圧電極73
に対して摺動自在に設けられている。この可動側接触電
極75は、図9に示すように穴76に低電圧電極73を
通して低電圧電極73との電気的接触を行うものとなっ
ている。そして、この可動側接触電極75は、低電圧ケ
ーブル76を介して放射線検出器50の線形増幅器54
及び高電圧発生モジュール55に接続されている。
【0050】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。計算機40から駆動装置制御部42に対
して駆動制御信号が発せられると、駆動装置制御部42
は、駆動装置43を駆動し、放射線検出器50をガラス
固体化輸送容器1の穴2内に移動させる。
【0051】この場合、駆動装置43は、可動電極74
を回転、昇降して放射線検出器50を移動させる。この
ときの放射線検出器50の移動は、穴2の内面に螺旋状
に移動させたり、又は図1に示すように穴2内面に対し
て上昇・下降を繰り返し、かつこれら上昇と下降との間
に所定角度づつ回転させて穴2の内面に対して全側面を
サーベイするようにしてもよい。
【0052】これと共に信号処理部41の低電圧電源6
9は低電圧を出力するが、この低電圧出力は、駆動装置
43の低電圧電極73に供給され、この低電圧電極73
から可動側接触電極75、低電圧ケーブル76を通して
放射線検出器50の線形増幅器54及び高電圧発生モジ
ュール55に供給される。
【0053】従って、放射線検出器50がガラス固体化
輸送容器1の穴2内で回転しても、可動電極74と低電
圧ケーブル76とが一体的に回転するので、低電圧ケー
ブル76が捩じれることはない。
【0054】一方、放射線検出器50は、高電圧発生モ
ジュール55により低電圧が高電圧に変換されてフォト
マル53に印加されている。この状態に、シンチレータ
52により放射線が検出されると、これがフォトマル5
3により検出パルスに変換され、次の線形増幅器54に
より増幅される。
【0055】この後、検出パルスは、信号変換モジュー
ル56によりその立上がり時間がパルス幅に変換され
る。すなわち、検出パルスがバッファ回路59を通して
微分回路60及びトリガ回路61に入力すると、このう
ちトリガ回路61は図10に示すように検出パルスの立
ち上がり部分(時刻t1)にスタート信号をパルス発生
回路62に送出する。
【0056】これと共に微分回路60は、検出パルスを
微分処理してトリガ回路63に送る。このトリガ回路6
3は、微分波形における負の傾きの0ボルト付近でトリ
ガ信号を発生し(時刻t2)、これをストップ信号とし
てパルス発生回路62に送る。
【0057】このパルス発生回路62は、スタート信号
の入力によりハイレベルに立ち上げ、ストップ信号の入
力時にローレベルに立ち下げたパルス幅Δt(=t2−
t1)のパルス幅信号を出力する。
【0058】これにより核種β、αがそれぞれ異なるパ
ルス幅信号に変換される。この後、E/O変換モジュー
ル57は、パルス幅信号を半導体レーザによりレーザ光
に変換して出力する。
【0059】このレーザ光は、可動部44の内部、又は
その外周の近傍に沿って伝播してO/E変換器64に到
達する。このO/E変換器64は、レーザ光を電気信号
つまりパルス幅信号に変換し、これを信号処理部41に
送る。
【0060】この信号処理部41のパルス幅−波高変換
器65は、パルス幅信号を波高値に変換することによ
り、核種β、αに対応したそれぞれ異なる波高のパルス
が得られる。
【0061】これら波高パルスは、それぞれα用カウン
タ66、β用カウンタ67によりカウントされ、これら
カウント値がインタフェース68を介して計算機40に
送られる。
【0062】この計算機40は、各カウンタ66、67
のカウント値と予め決められた基準値とを比較して汚染
の有無を判定する。このように第2の実施例において
は、放射線検出器の検出パルスをレーザ光に変換して伝
送し、このレーザ光を再び検出パルスに変換して汚染状
態を判定するようにしたので、各種ケーブルを用いる必
要はなくなり、放射線検出器50をガラス固体化輸送容
器1の穴2内で所望方向に回転できる。従って、放射線
検出器50を、穴2の内面に螺旋状に移動させたり、又
は図1に示すように穴2内面に対して上昇・下降を繰り
返し、かつこれら上昇と下降との間に所定角度づつ回転
させて穴2の内面に対して全側面をサーベイできる。
【0063】又、放射線検出器50の検出パルスをレー
ザ光に変換して伝送するので、ノイズの影響を受けにく
いものとなる。 (3) 次に本発明の第3の実施例について説明する。
【0064】これは放射線検出器50の信号変換モジュ
ール56の構成を変更したもので、他の部分の構成は上
記第2の実施例と同一であり、その詳しい説明は省略す
る。この信号変換モジュール56は、放射線検出器50
の検出パルスの波高値をパルス幅に変換する機能を有し
ている。
【0065】具体的な構成は、図11に示すように線形
増幅器54に対してバッファ回路80を介して微分回路
81及びピークホールド回路82が接続されている。こ
のうちピークホールド回路82は、検出パルスのピーク
電圧Vpを検出してこれをトリガ回路83にホールド出
力する機能を有している。
【0066】又、微分回路81の出力側にはトリガ回路
84が接続され、これは微分回路81の微分波形におけ
る負の傾きの「0」ボルト付近でトリガ信号を発生し、
これをスタート信号としてパルス発生回路85及び電圧
発生回路86に送る機能を有している。
【0067】電圧発生回路86は、スタート信号を受け
たときから所定勾配で高くなる電圧Vxを発生してトリ
ガ回路83に送る機能を有している。このトリガ回路8
3は、ピークホールド回路82のホールド電圧Vpと電
圧発生回路86の出力電圧Vxとが一致したときにトリ
ガ信号を発生し、これをストップ信号としてパルス発生
回路85に送出する機能を有している。
【0068】このパルス発生回路85は、スタート信号
の入力によりハイレベルに立ち上げ、ストップ信号の入
力時にローレベルに立ち下げてパルス幅信号を出力する
機能を有している。
【0069】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。放射線検出器50は、高電圧発生モジュ
ール55により低電圧が高電圧に変換されてフォトマル
53に印加されている。この状態に、シンチレータ52
により放射線が検出されると、これがフォトマル53に
より検出パルスに変換され、次の線形増幅器54により
増幅される。
【0070】この後、検出パルスは、信号変換モジュー
ル56によりその波高がパルス幅に変換される。すなわ
ち、図12に示すように検出パルスがバッファ回路80
を通して微分回路81及びピークホールド回路82に入
力すると、このうち微分回路81は、検出パルスを微分
処理してトリガ回路84に送る。
【0071】このトリガ回路84は、微分波形における
負の傾きの「0」ボルト付近でトリガ信号を発生し(時
刻t2)、これをスタート信号としてパルス発生回路8
5及び電圧発生回路86に送出する。そして、この電圧
発生回路86は、スタート信号を受けたときから所定勾
配で高くなる電圧Vxを発生し、これをトリガ回路83
に送出する。
【0072】これと共にピークホールド回路82は、検
出パルスが入力すると、この検出パルスのピーク電圧V
pをホールドしてトリガ回路83に送出する。このトリ
ガ回路83は、ピークホールド出力Vpと電圧発生回路
86の出力電圧Vxとを比較し、これら電圧Vp、Vx
が一致したときにトリガ信号を発生し、これをストップ
信号としてパルス発生回路85に送出する。
【0073】このパルス発生回路85は、スタート信号
の入力時にハイレベルに立ち上げ、ストップ信号の入力
時にローレベルに立ち下げたパルス幅信号Δt(=t3
−t2)、つまり検出パルスの波高値に対応したパルス
幅信号を出力する。
【0074】これ以降、パルス幅信号は、E/O変換モ
ジュール57によりレーザ光に変換されてO/E変換器
64に到達し、ここでパルス幅信号に再変換されて信号
処理部41に送られる。
【0075】この信号処理部41のパルス幅−波高変換
器65では、パルス幅信号を波高値に変換し、核種β、
αに対応したそれぞれ異なる波高のパルスを得、これら
波高パルスが、それぞれα用カウンタ66、β用カウン
タ67によりカウントされて計算機40に送られる。
【0076】かくして、この計算機40は、各カウンタ
66、67のカウント値と予め決められた基準値とを比
較して汚染の有無を判定する。このように第3の実施例
によれば、上記第2の実施例と同様の効果を奏すること
は言うまでもない。
【0077】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
るものでなくその要旨を変更しない範囲で変形してもよ
い。例えば、上記第2の実施例では検出パルスの立上が
り時間をパルス幅に変換し、又、第3の実施例では検出
パルスの波高値をパルス幅に検出しているが、それぞれ
異なる発光波長の半導体レーザを用い、立上がり時間と
波高値とを同時に光伝送するように構成してもよい。
【0078】又、本装置は、ガラス固体化輸送容器1の
穴内面を検査するに限ることはない。さらに、放射線検
出器の検出パルスの光伝送は、半導体レーザのレーザ光
に限らず、無線方式であれば適用できる。
【0079】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、
取ドラム及び巻き付けガイドの作用により、ケーブルが
巻取ドラムを締め付けて、解けなくなることを防止でき
る。又、ケーブルが巻取ドラムと外ガイドの間に自重で
落下して巻き付けられるので、巻取ドラムは回転させる
必要がない。さらに、ケーブルの途中にスリップリング
を挿入する必要がないので、放射線検出器の出力信号と
識別困難なノイズの混入を排除できる円筒内面の放射線
検査装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる円筒内面の放射線検査装置の第
1の実施例における放射線検出器の移動経路を示す図。
【図2】同装置に適用されるケーブル巻取機の構成図。
【図3】本発明に係わる円筒内面の放射線検査装置の第
2の実施例の構成図。
【図4】同装置に適用される放射線検出器の構成図。
【図5】同装置に適用される信号変換モジュールの構成
図。
【図6】同装置に適用される信号処理部の構成図。
【図7】同装置に適用される駆動部の構成図。
【図8】同駆動部に用いられる低電圧電極の構成図。
【図9】同駆動部に用いられる可動側電極の構成図。
【図10】同装置に適用される信号変換モジュールの動
作タイミング図。
【図11】本発明に係わる円筒内面の放射線検査装置の
第3の実施例に用いられる信号変換モジュールの構成
図。
【図12】同信号変換モジュールの動作タイミング図。
【図13】円筒内面の放射線検査装置の外観図。
【図14】ガラス固体化輸送容器を上方から見た図。
【図15】従来装置の全体構成図。
【図16】同装置に適用される放射線検出器の構成図。
【図17】同装置に適用される信号処理部の構成図。
【符号の説明】
1…ガラス固体化輸送容器、3…駆動装置、4…駆動
部、5…放射線検出器、9…駆動装置検出部、23…ケ
ーブル巻取機、40…計算機、41…信号処理部、42
…駆動装置制御部、43…駆動装置、44…駆動部、5
0…放射線検出器、51…光伝送系、55…高電圧発生
モジュール、56…信号変換モジュール、57…E/O
変換モジュール、64…O/E変換器。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−163884(JP,A) 特開 平5−203754(JP,A) 特開 平5−19061(JP,A) 特開 平2−171686(JP,A) 特開 平4−58185(JP,A) 特開 平2−203292(JP,A) 特開 平5−28393(JP,A) 特開 平6−88874(JP,A) 実開 平3−19984(JP,U) 実開 昭60−31681(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01T 1/169

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒内に放射線検出器を昇降・回転させ
    て、前記円筒内の放射線汚染状態を検査する円筒内面の
    放射線検査装置において、 前記放射線検出器を昇降・回転させる駆動部と、前記放
    射線検出器の出力信号を伝送するケーブルと、このケー
    ブルにより伝送された前記放射線検出器の出力信号を処
    理する信号処理部と、前記放射線検出器の昇降・回転の
    動作に伴って前記ケーブルを巻き取るケーブル巻取機と
    を備え、 前記ケーブル巻取機は、巻取りドラムと、この巻取りド
    ラムの外側に隙間を置いて同心状に配置された外ガイド
    と、前記巻取りドラムと前記外ガイドとの上方に配置さ
    れて前記ケーブルを前記巻取りドラムと前記外ガイドと
    の前記隙間に案内する巻き付けガイドと、この巻き付け
    ガイドに案内された前記ケーブルを前記巻取りガイドに
    巻き付ける巻付けローラと、 から構成された ことを特徴とする円筒内面の放射線検査
    装置。
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