JP2003519030A - インクジェットプリントカートリッジおよびその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリントカートリッジおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 カラーが単一のまたはカラーが多数の用途に用いることが可能な多数のインク槽を有する万能なインクジェットカートリッジ本体であり、インク流のルーティングは、単にプリントヘッドと本体とのシール構造の接着剤パターンを変更することによって行われ、1つのカートリッジ構成の場合は、各槽のインクのうちのすべてをヘッドで混合することができ、あるいはカラーが多数の用途の場合は、それぞれのインクをプリントヘッドの各異なる部分に向けることができ、同じカートリッジ本体構造を2つまたはそれよりも多いカートリッジ構成に用いることができ、ノーズピース構造は、それぞれのインク槽からプリントヘッド取付領域に至る多数のインクチャネルを規定し、シール構造が施されて、プリントヘッドをノーズピースに取付け、各槽からプリントヘッドのノズルアレイへのインク経路のルーティングを完成している。

Description

【発明の詳細な説明】 [関連出願への相互参照] 【0001】 本出願は、それぞれ2000年1月5日に同時に出願されている、以下の同時
係属中の実用特許出願に関係している。すなわち、Ram Santhanam他による「Vent
For An Ink-Jet Print Cartridge」という名称の代理人整理番号第109922
63−1号である出願番号第 号、Ram Santhanam他による「Ink-Jet Print C
artridge Having A Low Profile」という名称の代理人整理番号第1099225
9−1号である出願番号第 号、Junji Yamamoto他による「Horizontally Lo
adable Carriage For An Ink-Jet Printer」という名称の代理人整理番号第10
992261−1号である出願番号第 号、Junji Yamamoto他による「Method
And Apparatus For Horizontally Loading And Unloading An Ink-Jet Print C
artridge From A Carriage」という名称の代理人整理番号第10992264−
1号である出願番号第 号、Ram Santhanam他による「Techniques For Adapti
ng A Small Form Factor Ink-Jet Cartridge For Use In A Carriage Sized For
A Large Form Factor Cartridge」という名称の代理人整理番号第109922
60−1号である出願番号第 号、James M. Osmusによる「Printer With A
Two Roller, Two Motor Paper Delivery System」という名称の代理人整理番号第
10001157−1号である出願番号第 号、Keng Leong Ngによる「Low H
eight Inkjet Service Station」という名称の代理人整理番号第1000116
7−1号である出願番号第 号、Matt Shepherd他による「New Method Of Pro
pelling An Inkjet Printer Carriage」という名称の代理人整理番号第1000
1164−1号である出願番号第 号、Ram Santhanam他による「Ink Jet Pri
nt Cartridge」という名称の代理人整理番号第10001462−1号である出
願番号第 号、およびRam Santhanam他による「Multiple Bit Matrix Configu
ration For Key-Latched Printheads」という名称の代理人整理番号第10991
277−1号である出願番号第 号である。これら出願の全内容が、その参
照によって本明細書に組み込まれる。 【0002】 [発明の背景] 本発明は、インクジェットプリントカートリッジに関し、より詳細には、カー
トリッジが多数の用途について共通のカートリッジ本体を用いる技術に関する。 【0003】 インクジェットプリンタは、現在、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ、
およびその他の用途における印刷の役目のために広範に用いられている。このよ
うなプリンタは、通常、供給インクを保持してインクジェットプリントヘッドを
担持する、交換式または半永久的なプリントカートリッジを含んでいる。このカ
ートリッジは通常、プリントキャリッジ内に固定されている。プリントキャリッ
ジは、印刷媒体の上方に1つまたは複数のカートリッジを支持しており、プリン
タを通って動く媒体の方向に対し横切る方向において、媒体を横断している。こ
のプリントヘッドには、カートリッジの外側に取付けられたフレキシブル配線回
路によって、電気接続が行われている。各プリントヘッドは、基板およびノズル
板構造において規定された多数の極めて小さいノズルを含んでいる。これらノズ
ルは、相互接続パッドが印加する電気信号によって選択的に発射され、制御され
た形態でインク滴を印刷媒体上に噴出している。 【0004】 正確な印刷品質を達成するために、取外し可能なそれぞれのカートリッジは、
キャリッジに挿入したときに、対応するキャリッジ表面に当たって係合し、カー
トリッジを正確に位置決めする基準表面を含んでいる。このようにして、カート
リッジの供給インクが枯渇すると、そのカートリッジを新しいカートリッジと交
換することが可能となり、その新しいカートリッジのプリントヘッドがキャリッ
ジに対して正確に位置決めされることになる。 【0005】 マルチカラーおよびモノクロのインクジェットカートリッジには、通常各異な
るカートリッジ本体が用いられており、これら異なる本体に対しては設計および
製造(tooling)に費用が掛かることになる。マルチカラーのカートリッジは、
一般的で、物理的にコンパクトなインクジェットの解決策ではあるが、ユーザが
すべてのカラーを等しい量印刷するのでない限り、使い捨てカートリッジのうち
のいずれか1つのカラーが空になれば、インクは廃棄されてしまうことになる。 【0006】 顧客による個々のカラーの消費を最良に合わせる別の方法としては、個々に完
全に独立した単一のカラーのカートリッジまたは個々のインクジェット槽を設け
ることである。 【0007】 このような解決策は、一般に物理的に大型となり、多数の構成要素の開発、製
造、ストック等が必要である。これは、これら互いに異なるカートリッジを製造
するのに、異なる製造プロセスを、さらには全く異なる組立ラインさえも招くこ
とになる。 【0008】 したがって、多数の用途において共通のカートリッジ本体を用いる技術を提供
することは、当該技術分野における進歩を意味している。 【0009】 [発明の概要] カラーが単一のまたはカラーが多数の用途に用いることが可能であって、多数
のインク槽を有する万能なインクジェットカートリッジ本体を説明するものであ
る。インク流のルーティングは、単にプリントヘッドと本体との「ガスケッチン
グ(gasketing)」(接着剤パターン(adhesive pattern))を変更することに
よって行われる。これにより、各槽のインクのうちのすべてまたはいくらかは、
ヘッドのところで混合することが可能となり、または、それぞれのインクは、プ
リントヘッドの各異なる部分に向けることが可能となる。 【0010】 本発明の他の態様では、インクジェットプリントカートリッジを製造する(組
み立てる)方法を説明している。その方法は、 それぞれが別個の供給インクを保持しそれぞれが出口ポートを有する複数の区
画室(compartments)を有しているカートリッジ本体を設けることであって、当
該本体は出口ポートからプリントヘッド取付領域に延びている隔離されたインク
流路をさらに含み、 複数のカートリッジ構成のうちの1つを選択し、 選択したカートリッジ構成をベースにして、それぞれのインク流路が他のイン
ク流路から隔離されたままであるか、それとも、他のインク流路のうちの1つま
たはそれよりも多くと合流できるかを決定すべく各インク流路とプリントヘッド
取付領域との間のインク流路構成を完成し、 インクジェットプリントヘッドを取付領域に取付けること を含んでいる。 【0011】 本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、添付図面に示すその例示的
な実施形態の以下の詳細な説明から、より明白になろう。 【0012】 [好適な実施形態の詳細な説明] 本発明を実施するインクジェットカートリッジ20は、図1〜図3に示されて
いる。このカートリッジは、区画室が多数の本体(メインボディ)30と、頂部
キャップ40と、ノーズピース50とを含む外部構造を有している。この例示的
な実施形態において、部材30,40および50のそれぞれは、射出成形したポ
リスルホン、PET、ABSおよびその他のポリマー等、プラスチック材料から
製造される一体成型の部品であり、ガラスまたはその他の材料を混ぜていても混
ぜていなくてもよい。頂部キャップ40は、組立プロセス中、たとえば超音波溶
接、接着剤、またはその他好適な接合技術によって、本体30に取付けられてい
る。頂部キャップ40については、上記で参照した「Vent For An Ink-Jet Prin
t Cartridge」という名称の同時係属中の出願において、より十分に説明されて
いる。同様に、この組立プロセス中、同様の接合技術を用いて、ノーズピース5
0が本体の底部に取付けられている。 【0013】 本体30は、直線をなす断面であり、対向する長い側壁32A,32B、端壁
32C,32Dおよび底壁32Eを有している。本実施形態においては、内部仕
切り壁34A,34Bが本体内部を横切って側壁32Aと32Bとの間を延びて
おり、本体部材30の内部容積が3つの区画室36A,36Bおよび36Cに分
割されている。もちろん、当該区画室の数は、3つより多くても少なくてもよい
。底壁32Eには、それぞれ開口部38A,38Bおよび38Cが形成されてお
り、それぞれのチャンバ36A,36Bおよび36Cからノーズピース50内へ
のインク流路を提供している。 【0014】 この例示的な実施形態の組立プロセス中は、それぞれのチャンバ36A,36
Bおよび36Cに圧縮発泡要素がそれぞれ挿入され、毛管作用によって負のイン
ク圧力が作り出され、インクがプリントヘッドから垂れないようになっている。
この目的のために泡を用いることは、当該技術分野において既知である。 【0015】 ノーズピース50は、それぞれ内部インクチャネル52A,52Bおよび52
Cを含んでおり、これらは、部品たるノーズピース50が本体30に取付けられ
ると、それぞれの開口部38A,38Bおよび38Cから、ノーズピースのチャ
ネルの床面のそれぞれの出口ポートすなわち開口部64A,64B,64Cに通
じている。これらのチャネルは、次のように構成されている。すなわち、印刷を
行うためにカートリッジをプリンタキャリッジ内に取付けると、それぞれのチャ
ネルの床面がわずかに低くなって、それぞれのチャネルにおける液体インク内の
いかなる気泡が、プリントヘッドから遠ざかる方向に流れるようになっている。
それぞれのチャネルは、本体の床面32Eの底面に接合するのに十分な高さまで
、チャネルの床面から上向きに突出するチャネル壁構造により規定されている。
したがって、本体の1つの区画室からチャネル外部にインクが漏れないようにす
るために、ノーズピース50と本体30との接合中にインクシールが形成されて
おり、それぞれのチャネル壁の頂部が本体の底面に接合されるようにしている。
これは、超音波溶接、接着剤、またはその他の好適な接合技術およびプロセスに
よって達成することができる。この接合プロセス中、インク供給チャネルは本体
にシールされている。 【0016】 図2は、本体の区画室36A,36B,36C、本体の床面に形成された開口
部38A,38B,38C、ならびにチャネル52A,52B,52Cの相対的
な向きを示している。 【0017】 図3および図4は、ノーズピース50の底部を例示しており、浅いポケットす
なわち凹み60が形成された平らな面58を示している。このポケット60は、
組立中にプリントヘッド基板80(図4)を収容するものである。例示的な実施
形態において、ポケットの深さは0.6mmであるが、これはもちろん、その個
々のプリントヘッド基板の特性によって様々に変更される。ポケットのそれぞれ
の隅には、基板をノーズピース50に対して正確に位置決めする基準表面を規定
する支柱構造部62が、それぞれ形成されている。この基板80は、基板の対向
する面が4つの基準表面62と接触するように取付けられている。 【0018】 また、図3および図4は、ノーズピース50に形成され、かつ面58を通じて
チャネル52A,52B,52Cとポケット60との間にそれぞれの液通経路を
設けている、各開口部64A,64B,64Cも示している。したがって、面5
8と各チャネルとによって、ノーズピース内部において本体の各区画からのそれ
ぞれのインク同士の分離を維持する、バリアー構造が提供される。しかしながら
、ノーズピース内部のポケット60内では、ノーズピース自体により各インクの
混合を防止していない。 【0019】 開口部64A,64B,64Cは、2つの平らな側面を円弧部で接続したパイ
、すなわち扇形の開口部である。これら開口部は、各開口部の平らな側面が他の
開口部の平らな側面に隣接するような向きになっている。この構成によって、依
然として開口部同士間のノーズピース材料の適度な面積は、接着剤の塗布に備え
ることが可能でありながら、開口部を通る流動面積(flow area)が最大になる
。 【0020】 本発明の1態様によれば、シール構造がポケットの床面60A(図4)とプリ
ントヘッド基板との間に設けられている。このシール構造は、基板とポケットの
床面との間で密着し、製造するプリントカートリッジのタイプによって決まるシ
ールパターン、すなわちガスケットパターンを形成している。各プリントヘッド
基板80には、1つまたはそれよりも多くのノズルアレイを含んだノズルアレイ
構造が形成されている。たとえば、図4の基板80では、それぞれが1つまたは
それよりも多くのノズル列を含んだ3つのノズルアレイ80A,80B,80C
で示されている。開口部64A〜64Cのそれぞれの1つまたはその中の各グル
ープのまわりに仕切りを作成することによって、各区画室32A〜32Cからの
インクを単一のノズルアレイに向けるか、それとも他の区画室からのインクと混
合するかを選択することが可能となっている。 【0021】 シール構造の特徴は、図5〜図7に例示されている。図5〜図7は、ガスケッ
トすなわち接着剤構造の異なるパターンを示している。図5は、「プレッツェル
」状の形のシール剤パターンを示している。図5において、各開口部64A〜6
4Cはそれぞれ、その周囲に形成された仕切り構造部90A〜90Cを有してい
る。この仕切り構造によって、それぞれの開口部が他の開口部から隔離され、ポ
ケット領域においてカラーの混合が行われないようにしている。この仕切り構造
を用いて、異なるカラーのインクをノズルアレイ80A〜80Cのうちの異なる
ものに向けることができるようになっている。 【0022】 図6は、3つの開口部64A〜64Cのすべてを取り囲む単一の仕切り構造部
を含んだ仕切り構造92を示している。この仕切り構造によって、3つの区画室
すべてからのインクをポケット領域において混合することが可能となり、したが
って、この仕切り構造は、カラーが単一のプリントカートリッジ構造の場合に有
用である。この例において、基板は、ノズルアレイを1つだけ含んでもよく、ま
たは図5の仕切り構造とともに用いるノズルアレイと同一で、3つのノズルアレ
イがすべて同じカラーに用いられるものであってもよい。 【0023】 図7は、2つのサブ仕切り構造94Aおよび94Bを規定する仕切り構造94
を示している。サブ仕切り構造94Aは、開口部64Aだけを取り囲んでおり、
したがって、区画室32Aにおけるインクが他の区画室のインクから隔離するよ
うに設けられている。サブ仕切り構造94Bは、2つの開口部64B,64Cを
取り囲むのに十分大きく、したがって、区画室32B,34Cからのインクをポ
ケット領域において混合することが可能となっている。この仕切り構造94は、
区画室32B,32Cにおいて同じカラー、たとえばブラックのインクが保持さ
れ、区画室32Aにおいてこれとは異なるカラーのインクが保持される、カラー
が2つのプリントカートリッジの場合に有用である。この例の基板80は、少な
くとも2つのノズルアレイを含み、一方はサブ仕切り構造94Bの上方に配置さ
れ、他方はサブ仕切り構造94Aの上方に配置されている。 【0024】 仕切り構造90〜94を製造するのに好適で典型的な接着剤は、自動工具にお
ける1つのニードルまたはニードルのアレイから塗布される、熱硬化性エポキシ
を含んでいる。このニードルまたはニードルのアレイは、供給ヘッド上に取付け
られており、供給ヘッドは、視覚支援自動工具(vision assisted automated to
ol)によって、高精度で位置決めされている。単一のニードルを用いる場合、そ
のニードルは、移動経路を通って動き、接着剤のビード、または液体もしくは半
液体の接着剤の別個の滴を供給して、仕切り構造を規定している。ニードルのア
レイを用いる場合、各ニードルは仕切り構造の構成内に配置されており、工具ヘ
ッドの単一の動きを用いて接着剤材料を供給するようにしている。接着剤の供給
後、プリントヘッド基板はポケット内に配置され、基板底面は接着剤に接触させ
られる。この例示的な実施形態においては、次に熱を加えることによって接着剤
を硬化させている。 【0025】 本発明の1態様に係る万能なカートリッジ本体を用い、単一の製造セット(to
oling set)、単一の製造ラインおよび単一組の構成要素で、いくつかの用途に
使用することができる。たとえば、本発明の1態様によれば、図1および図2に
示すような槽が3つの本体を用いて、ほとんど構成要素およびプロセスが同じ状
態で、互いに異なるいくつかのカートリッジを作ることができる。カートリッジ
の変形例の1つは、図5に示すシール剤構造を用いているシアン(C)、マゼン
タ(M)およびイエロー(Y)の3色である。図5に示すシール剤構造は、3色
プリントヘッドを有する専用3色カートリッジ用に、長い間使用されてきている
。他のカートリッジの変形例は、図6に示すシール剤構造を用いる、3つの槽区
画をすべてブラックのインクに用いているフルブラック(K)のペンである。第
3の変形例は、図7に示すシール剤構造を用いている槽のうちの2つにブラック
のインクがあり、第3の区画室にスポットカラー、たとえばブルーを有する区画
室が3つのカートリッジである。 【0026】 本発明は、図4に示すようなノズルアレイが多数のプリントヘッドと共に用い
ることに限定されているわけではない。図6のシール剤構造は、図8に例示され
た単一のノズルアレイ80Dを有するプリントヘッド80’等の、モノクロのプ
リントヘッドと共に用いるのに好適である。この場合、シール剤構造92は、本
体のすべての区画室から当該ノズルアレイにインクを送出することになる。 【0027】 プリンタは、カートリッジのどのバージョンがプリンタ内に取付けられている
か、すなわち、図示の例については、カートリッジがモノクロバージョンである
か、3色バージョンであるか、または2色バージョンであるかを知る必要がある
、ということが理解されよう。このようにして、プリンタドライバが適切な駆動
信号をカートリッジに印加することになる。これは、ユーザによるプリンタへの
手動コマンド、プリンタのソフトウェア、または、カートリッジを取付けるとき
に、たとえばカートリッジ上に記憶されているカートリッジのバージョンデータ
を読み取って、カートリッジのタイプをプリンタが自動的に読み取ることにより
行うことができる。カートリッジ上に情報を符号化して、プリンタが読み取れる
ようにすることは、当該技術分野において既知である。 【0028】 本発明の他の態様によれば、万能な本体はまた、カラー同士のバランスをとる
フレキシビリティを有しており、カートリッジを再設計することなく、かつ異な
る構成要素に適応する材料処理プロセスの各ステップを含んだ、対応する製造装
置およびプロセスなしに、市場のニーズを満たせることになる。たとえば、槽が
4つの本体を有するブラックとレッドのカートリッジを導入後に「調整」して、
ブラックとレッドとの最良のバランスを出してもよい。この「調整能力」を有す
ることで、カラーバランスの用い方の調査および評価から設計を切り離すことに
よって、設計サイクルを速めることができる。従来の方法を用いて導入後に各槽
を再設計することは、インク送出システムの大部分に波及し、非常に費用が掛か
ることになる(たとえば、例示的な実施形態の場合、新たなふた、ふた溶接、新
たな泡、新たな泡詰めプロセス、新たなノーズピース、およびノーズ溶接プロセ
スが必要である)。 【0029】 本発明のこの態様を説明するには、4つの区画室で、領収証印刷用のブラック
およびレッドのカートリッジのバランスをとる、以下の例を考察する。たとえば
、初期の設計センターでの使用量の仮定は、80%がブラック、20%がレッド
である。この仮定に対して、設計では3つのブラックのインク区画室と、1つの
レッドのインク槽とを持たせることになる。予想よりも多くカラー機能(color
capability)を用いる顧客では、実際のインク使用量が50%はブラック、50
%はレッドというものにより近くなるよう、後に決定される。この結果、ブラッ
クのインクよりも前に、レッドのインクが空に近づいてしまうから、ブラックの
インクがいくらか無駄になってしまう。この解決策は、2つのインクチャンバを
ブラックのインクで、2つのインクチャンバをレッドのインクで満たし、それに
応じてシール構造を変更するというものである。このバランスをとるフレキシビ
リティによって、2つの互いに異なるカートリッジ本体の設計および製造が不要
になる。 【0030】 他の実施形態において、ポケット領域から上流でインク流を再分配するため、
別個のノーズピースを用いてもよい。この場合、ノーズピースは、図2で示すよ
うに完全に隔離した場合から、インクチャネル同士を分離する小さな領域の材料
を取り除くことによって、変更される。たとえば、小さな壁部52A2(図2)
を除去して、チャネル52Aとチャネル52Bとの間でインクが流れて混合でき
るようにしてもよい。また、壁部52B2を除去して、チャネル52Bとチャネ
ル52Cとの間でインクが流れて混合できるようにしてもよい。さらに、壁部5
2C2を除去して、チャネル52Aとチャネル52Cとの間でインクが流れて混
合できるようにしてもよい。この他の実施形態について、ノーズピースのすべて
の変形例にシール構造パターン90(図5)を用いてもよい。 【0031】 上述の実施形態は、本発明の原理を表しているが、可能性のある具体的な実施
形態を単に示しているに過ぎない、ということが理解される。当業者であれば、
本発明の範囲および精神から逸脱することなく、このような原理に従って、他の
構成を容易に考え出すことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る万能なインクジェットプリントカートリッジであって、一部を組
立分解し、かつ一部を切欠いて示す斜視図である。 【図2】 図1の2−2線断面図である。 【図3】 ノーズピースの各特徴を示す、図1のカートリッジ本体の底面図である。 【図4】 ノーズピースの凹みから離れて配置したプリントヘッドのダイを示す組立分解
概略図である。 【図5】 プリントヘッドをノーズピースに取付ける、異なる例示的な接着剤パターンを
示す概略図である。 【図6】 プリントヘッドをノーズピースに取付ける、異なる例示的な接着剤パターンを
示す概略図である。 【図7】 プリントヘッドをノーズピースに取付ける、異なる例示的な接着剤パターンを
示す概略図である。 【図8】 モノクロのプリントヘッドの概略図である。 【符号の説明】 20 インクジェットカートリッジ 30 カートリッジ本体 36A,36B,36C 区画室 38A,38B,38C 開口部 50 ノーズピース 52A,52B,52C 内部インクチャネル 60 ポケット 80 プリントヘッド基板 90 接着剤材料
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書 【提出日】平成14年2月13日(2002.2.13) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】特許請求の範囲 【補正方法】変更 【補正の内容】 【特許請求の範囲】 【請求項1】 インクジェットプリントカートリッジ(20)を製造する方
法において、 それぞれが別個の供給インクを保持し、それぞれが出口ポート(38A,38
B,38C)を有する複数の区画室(36A,36B,36C)を有しているカ
ートリッジ本体(30,50)を設けることであって、当該本体は、出口ポート
からプリントヘッド取付領域(60)に延び、隔離されているインク流路(52
A,52B,52C)をさらに含み、 複数のカートリッジ構成のうちの1つを選択し、 前記選択したカートリッジ構成をベースにして、それぞれのインク流路が他の
インク流路から隔離されたままであるか、それとも、他のインク流路のうちの1
つまたはそれよりも多くと合流できるかを決定すべく、前記各インク流路と前記
プリントヘッド取付領域との間のインク流路構成を完成し、 インクジェットプリントヘッド(80)を前記取付領域に取付けること、 を含む方法。 【請求項2】 前記複数のカートリッジ構成は、各インク流路が他のイン
ク流路すべてから隔離されている第1の構成を含み、前記プリントヘッドは複数
のノズルアレイ(80A,80B,80C)を含んでおり、 インク流路構成を完成する前記ステップは、それぞれの前記出口ポートから対
応するノズルアレイへと延びている隔離された流路を設けることを含む、請求項
1に記載の方法。 【請求項3】 前記複数のカートリッジ構成は、前記区画室のうちの少なく
とも2つからのインクが前記プリントヘッドから上流で混合できるようにするイ
ンク混合構成を含み、 インク流路構成を完成する前記ステップは、前記プリントヘッドの上流の領域
においてその1組の流路同士の間でインクが混合できるようにする1組のインク
流路を設けることを含む、請求項1に記載の方法。 【請求項4】 前記インク混合構成は、前記出口ポートのうちの1つから前
記プリントヘッド上の隔離されたノズルアレイ領域に通じる隔離されたインク流
路を含み、前記1組のインク流路によって、混合したインクを前記プリントヘッ
ド上の第2のノズルアレイ領域まで流し、 インク流路構成を完成する前記ステップは、前記1つの出力ポートから前記隔
離されたノズルアレイ領域に通じる前記隔離されたインク流路を設けることをさ
らに含む、請求項3に記載の方法。 【請求項5】 前記インク流路構成を完成する前記ステップは、プリントヘ
ッド取付接着剤を用いて前記プリントヘッド取付領域においてシール剤構造の構
成(90)を形成することを含み、前記構成は、前記区画室のうちのいずれかか
らのインクが前記区画室のうちの他のいずれかからのインクと混合できるかどう
かを決定し、前記プリントヘッドを取付ける前記ステップは、前記プリントヘッ
ドを前記シール剤構造の構成と接触させることを含む、請求項1ないし4に記載
の方法。 【請求項6】 前記接着剤は、流動体または半流動体状態で塗布され、前記
取付けるステップ中に熱を加えることによって硬化して固体状態になることが可
能な熱硬化接着剤である、請求項5に記載の方法。 【請求項7】 前記カートリッジ本体は、区画室本体構造(30)と、前記
それぞれのインク流路を規定する別個のノーズピース構造(50)とを含み、各
構成は、互いに異なるノーズピース構造によって規定され、前記インク流路構成
を完成する前記ステップは、前記異なるノーズピース構造のうちの選択した1つ
を前記区画室本体構造に取付けることを含む、請求項1に記載の方法。 【請求項8】 インクジェットプリントカートリッジ(20)を製造する方
法において、 それぞれが供給インクを保持し、それぞれが共通のプレナム容量に通じる出口
ポートを有する複数の区画室(36A,36B,36C)を有しているカートリ
ッジ本体構造(30,50)を設けることであって、前記出口ポート(38A,
38B,38C)のそれぞれは、当該出口ポートのうちの他のものから間隔を置
いて分離されたプレナム領域(60)で終わり、 流動体状の接着剤を、前記出口ポートのプレナム領域のうちの少なくともいく
つかをつなぐ仕切り構造(90)を設けるように選択したパターンで前記プレナ
ム容量内に塗布し、 前記プレナム領域の上方にノズルアレイパターン(80A,80B,80C)
を有するプリントヘッド構造(80)を取付けて、前記プリントヘッド構造の表
面が前記接着剤パターンと接触するようにし、 前記接着剤が硬化して略固体状態になるようにし、それによって前記プリント
ヘッドを前記本体に接合し、前記仕切り構造によって前記出口ポートのうちの少
なくとも2つからのインク同士の間でインクが混合できるようにすること、 を含む方法。 【請求項9】 前記複数の区画室は少なくとも3つの区画室を含み、前記区
画室のうちの2つにおける前記供給インクは同じカラーのインクであって、第3
の区画室における前記供給インクは異なるカラーのインクであり、前記仕切り構
造によって、前記同じカラーのインクを保持する前記区画室同士の間でインクが
混合できる、請求項8に記載の方法。 【請求項10】 前記カートリッジ本体構造は、前記複数の区画室および前
記プレナム領域を規定するノーズピース構造(50)を規定するカートリッジ本
体(30)と、前記プレナム領域と前記区画室の各出口ポートとを接続する複数
のインクチャネル(52A,52B,52C)とを含み、前記それぞれのインク
チャネルは他のインクチャネルから隔離されている、請求項8に記載の方法。 【請求項11】 前記接着剤を塗布する前記パターンを選択して、特定のイ
ンク混合構成を決定するステップをさらに含む、請求項8ないし10に記載の方
法。 【請求項12】 前記接着剤は熱硬化性接着剤であり、前記接着剤が硬化し
て固体状態になることができるようにする前記ステップは、プリントヘッド構造
に熱を加えることを含む、請求項8ないし11に記載の方法。 【請求項13】 インクジェットプリントカートリッジ(20)において
、それぞれが供給インクを保持し、それぞれが共通のプレナム容量に通じる出口
ポート(38A,38B,38C)を有する複数の区画室(36A,36B,3
6C)を有しているカートリッジ本体構造(30,50)であって、前記出口ポ
ートのそれぞれは、該出口ポートのうちの他のものから間隔を置いて分離された
プレナム領域で終わっているカートリッジ本体構造と、 ノズルアレイパターン(80A,80B,80C)を有し、前記プレナム領域
の上方に取付けられているプリントヘッド構造(80)と、 該プリントヘッド構造と前記プレナムを規定する本体表面との間に取付けられ
、前記カートリッジ本体と前記プリントヘッドとの間のインクシールを行い、前
記出口ポートのプレナム領域のうちの少なくとも2つをつないで少なくとも2つ
の対応するインク区画室内に保持されるインク同士が混合できるようにする仕切
り構造を提供するガスケット構造(90)と を含む、インクジェットプリントカートリッジ。 【請求項14】 前記複数の区画室は少なくとも3つの区画室を含み、前記
区画室のうちの2つにおける前記供給インクは同じカラーのインクであって、第
3の区画室における前記供給インクは異なるカラーのインクであり、前記ガスケ
ット構造によって、前記同じカラーのインクを保持する前記区画室同士の間でイ
ンクが混合できる、請求項13に記載のカートリッジ。 【請求項15】 前記カートリッジ本体構造は、前記複数の区画室および前
記プレナム領域を規定するノーズピース構造(50)を規定するカートリッジ本
体(30)と、前記プレナム領域と前記区画室のそれぞれの出口ポートとを接続
する複数のインクチャネル(52A,52B,52C)とを含み、前記それぞれ
のインクチャネルは他のインクチャネルから隔離されている、請求項13に記載
のカートリッジ。 【請求項16】 前記ガスケット構造は接着剤材料によって規定される、請
求項13ないし15に記載のカートリッジ。 【請求項17】 インクジェットプリントカートリッジ(20)において
、カラーが単一のまたはカラーが多数の用途に用いることが可能な多数のインク
槽(36A,36B,36C)を有し、接着剤パターンで塗布される接着剤材料
(90)を用いることによってプリントヘッド(80)に取付けるプリントヘッ
ド取付領域(60)を含む、万能なインクジェットカートリッジ本体(30,5
0)を有し、 前記インク槽と前記プリントヘッドとの間のインク流のルーティングは、前記
接着剤パターンによって完成し、カラーが単一の用途の場合、前記接着剤パター
ンによって、前記プリントヘッドの上流のヘッド取付領域で前記多数のインク槽
におけるすべての槽のインクを混合することができ、カラーが多数の用途の場合
、前記接着剤パターンは、前記槽におけるインクを隔離して前記プリントヘッド
の各異なるノズルアレイ部分に向け、それによって、前記万能なカートリッジ本
体を、カラーが単一のまたはカラーが多数のカートリッジの用途に用いることが
可能となることを特徴とする、インクジェットプリントカートリッジ。 【手続補正2】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0001 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0001】 [関連出願への相互参照] 本出願は、それぞれ2000年1月5日に同時に出願されている、以下の同時
係属中の米国特許出願に関係している。すなわち、Ram Santhanam他による「Vent
For An Ink-Jet Print Cartridge」という名称の出願番号第09/477,64
5号、Ram Santhanam他による「Ink-Jet Print Cartridge Having A Low Profile」
という名称の出願番号第09/477,646号、Junji Yamamoto他による「Hor
izontally Loadable Carriage For An Ink-Jet Printer」という名称の出願番号
第09/477,644号、Junji Yamamoto他による「Method And Apparatus For
Horizontally Loading And Unloading An Ink-Jet Print Cartridge From A Ca
rriage」という名称の出願番号第09/477,843号、Ram Santhanam他によ
る「Techniques For Adapting A Small Form Factor Ink-Jet Cartridge For Use
In A Carriage Sized For A Large Form Factor Cartridge」という名称の出願
番号第09/477,843号、James M. Osmusによる「Printer With A Two Ro
ller, Two Motor Paper Delivery System」という名称の出願番号第09/478
,190号、Keng Leong Ngによる「Low Height Inkjet Service Station」という
名称の出願番号第09/477,860号、Matt Shepherd他による「New Method
Of Propelling An Inkjet Printer Carriage」という名称のである出願番号第0
9/477,648号、Ram Santhanam他による「Ink Jet Print Cartridge」とい
う名称の出願番号第29/116,564号、およびRam Santhanam他による「Mul
tiple Bit Matrix Configuration For Key-Latched Printheads」という名称の出
願番号第09/477,940号である。これら出願の全内容が、その参照によ
って本明細書に組み込まれる。 【手続補正3】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0002 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0002】 [発明の背景] 本発明は、インクジェットプリントカートリッジに関し、より詳細には、カー
トリッジが多数の用途について共通のカートリッジ本体を用いる技術に関する。 【手続補正4】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0003 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0003】 インクジェットプリンタは、現在、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ、
およびその他の用途における印刷の役目のために広範に用いられている。このよ
うなプリンタは通常、供給インクを保持してインクジェットプリントヘッドを担
持する、交換式または半永久的なプリントカートリッジを含んでいる。このカー
トリッジは通常、プリントキャリッジ内に固定されている。プリントキャリッジ
は、印刷媒体の上方に1つまたは複数のカートリッジを支持しており、プリンタ
を通って動く媒体の方向に対し横切る方向において、媒体を横断している。この
プリントヘッドには、カートリッジの外側に取付けられたフレキシブル配線回路
によって、電気接続が行われている。各プリントヘッドは、基板およびノズル板
構造において規定された多数の極めて小さいノズルを含んでいる。これらのノズ
ル板構造は、相互接続パッドが印加する電気信号によって選択的に発射され、制
御された形態でインク滴を印刷媒体上に噴出している。 【手続補正5】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0004 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0004】 正確な印刷品質を達成するために、取外し可能なそれぞれのカートリッジは、
キャリッジに挿入したときに、対応するキャリッジ表面に当たって係合し、カー
トリッジを正確に位置決めする基準表面を含んでいる。このようにして、カート
リッジの供給インクが枯渇すると、そのカートリッジを新しいカートリッジと交
換することが可能となり、その新しいカートリッジのプリントヘッドがキャリッ
ジに対して正確に位置決めされることになる。 【手続補正6】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0005 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0005】 マルチカラーおよびモノクロのインクジェットカートリッジには、通常各異な
るカートリッジ本体が用いられており、これら異なる本体に対しては設計および
製造(tooling)に費用が掛かることになる。マルチカラーのカートリッジは、
一般的で、物理的にコンパクトなインクジェットの解決策ではあるが、ユーザが
すべてのカラーを等しい量印刷するのでない限り、使い捨てカートリッジのうち
のいずれか1つのカラーが空になれば、インクは廃棄されてしまうことになる。 【手続補正7】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0006 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0006】 顧客による個々のカラーの消費を最良に合わせる別の方法としては、個々に完
全に独立した単一のカラーのカートリッジまたは個々のインクジェット槽を設け
ることである。 【手続補正8】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0007 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0007】 このような解決策は、一般に物理的に大型となり、多数の構成要素の開発、製
造、ストック等が必要である。これは、これら互いに異なるカートリッジを製造
するのに、異なる製造プロセスを、さらには全く異なる組立ラインさえも招くこ
とになる。 【手続補正9】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0008 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0008】 したがって、多数の用途において共通のカートリッジ本体を用いる技術を提供
することは、当該技術分野における進歩を意味している。 インクジェットプリントカートリッジについては、EP0713778号およ
びEP0845363号において説明されている。 【手続補正10】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0009 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0009】 [発明の概要] カラーが単一のまたはカラーが多数の用途に用いることが可能であって、多数
のインク槽を有する万能なインクジェットカートリッジ本体を含むインクカート
リッジが説明されている。インク流のルーティングは、プリントヘッドと本体と
の「ガスケッチング」(接着剤パターン)を単に変更することによって行われる
。これにより、各槽のインクのうちのすべてまたはいくらかは、ヘッドで混合す
ることが可能となり、または、それぞれのインクは、プリントヘッドの各異なる
部分に向けることができる。 【手続補正11】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0010 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0010】 本発明の他の態様では、インクジェットプリントカートリッジを製造する方法
を説明している。その方法は、 それぞれが別個の供給インクを保持し、それぞれが出口ポートを有する複数の
区画室を有しているカートリッジ本体を設けることであって、当該本体は、出口
ポートからプリントヘッド取付領域に延び、隔離されているインク流路をさらに
含み、 複数のカートリッジ構成のうちの1つを選択し、 選択したカートリッジ構成をベースにして、それぞれのインク流路が他のイン
ク流路から隔離されたままであるか、それとも、他のインク流路のうちの1つま
たはそれよりも多くと合流できるかを決定すべく、各インク流路とプリントヘッ
ド取付領域との間のインク流路構成を完成し、 インクジェットプリントヘッドを取付領域に取付けること、 を含んでいる。 【手続補正12】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】0011 【補正方法】変更 【補正の内容】 【0011】 本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、添付図面に示すその例示的
な実施形態の以下の詳細な説明から、より明白になろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 ダン,ジョン・ビー・アール アメリカ合衆国オレゴン州97330,コーヴ ァリス,ノース・ウェスト・ライヴ・オー ク・ドライヴ 3875 (72)発明者 ブラッドリー,デイヴィッド・エイ,ジュ ニア アメリカ合衆国アイダホ州83704,ボイシ, ウェスト・ヒンズデイル・コート 10339 (72)発明者 キイス,マイケル・ダブリュー アメリカ合衆国アイダホ州83706,ボイシ, サウス・オールド・オーク・アヴェニュー 4025 Fターム(参考) 2C056 EA26 KC13 KC15 KC22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 インクジェットプリントカートリッジを製造する方法におい
    て、 それぞれが別個の供給インクを保持し、それぞれが出口ポートを有する複数の
    区画室を有しているカートリッジ本体を設けることであって、当該本体は、出口
    ポートからプリントヘッド取付領域に延び、隔離されているインク流路をさらに
    含み、 複数のカートリッジ構成のうちの1つを選択し、 前記選択したカートリッジ構成をベースにして、それぞれのインク流路が他の
    インク流路から隔離されたままであるか、それとも、他のインク流路のうちの1
    つまたはそれよりも多くと合流できるかを決定すべく前記各インク流路と前記プ
    リントヘッド取付領域との間のインク流路構成を完成し、 インクジェットプリントヘッドを前記取付領域に取付けること、 を含む方法。 【請求項2】 前記複数のカートリッジ構成は、各インク流路が他のインク
    流路すべてから隔離されている第1の構成を含み、前記プリントヘッドは複数の
    ノズルアレイを含んでおり、 インク流路構成を完成する前記ステップは、それぞれの前記出口ポートから対
    応するノズルアレイへと延びている隔離された流路を設けることを含む、請求項
    1に記載の方法。 【請求項3】 前記複数のカートリッジ構成は、前記区画室のうちの少なく
    とも2つからのインクが前記プリントヘッドから上流で混合できるようにするイ
    ンク混合構成を含み、 インク流路構成を完成する前記ステップは、前記プリントヘッドの上流の領域
    においてその1組の流路同士の間でインクが混合できるようにする1組のインク
    流路を設けることを含む、請求項1に記載の方法。 【請求項4】 前記インク混合構成は、前記出口ポートのうちの1つから前
    記プリントヘッド上の隔離されたノズルアレイ領域に通じる隔離されたインク流
    路を含み、前記1組のインク流路によって、混合したインクを前記プリントヘッ
    ド上の第2のノズルアレイ領域まで流すことができ、 インク流路構成を完成する前記ステップは、前記1つの出力ポートから前記隔
    離されたノズルアレイ領域に通じる前記隔離されたインク流路を設けることをさ
    らに含む、請求項3に記載の方法。 【請求項5】 前記インク流路構成を完成する前記ステップは、プリントヘ
    ッド取付接着剤を用いて前記プリントヘッド取付領域においてシール剤構造の構
    成を形成することを含み、前記構成は、前記区画室のうちのいずれかからのイン
    クが前記区画室のうちの他のいずれかからのインクと混合できるかどうかを決定
    し、前記プリントヘッドを取付ける前記ステップは、前記プリントヘッドを前記
    シール剤構造の構成と接触させることを含む、請求項1に記載の方法。 【請求項7】 前記接着剤は、流動体または半流動体状態で塗布され、前記
    取付けるステップ中に熱を加えることによって硬化して固体状態になることが可
    能な熱硬化接着剤である、請求項1に記載の方法。 【請求項8】 前記カートリッジ本体は、区画室本体構造と、前記それぞれ
    のインク流路を規定する別個のノーズピース構造とを含み、各構成は、互いに異
    なるノーズピース構造によって規定され、前記インク流路構成を完成する前記ス
    テップは、前記異なるノーズピース構造のうちの選択した1つを前記区画室本体
    構造に取付けることを含む、請求項1に記載の方法。 【請求項9】 インクジェットプリントカートリッジを製造する方法におい
    て、 それぞれが供給インクを保持し、それぞれが共通のプレナム容量に通じる出口
    ポートを有する複数の区画室を有しているカートリッジ本体構造を設けることで
    あって、前記出口ポートのそれぞれは、当該出口ポートのうちの他のものから間
    隔を置いて分離されたプレナム領域で終わり、 流動体状の接着剤を、前記出口ポートのプレナム領域のうちの少なくともいく
    つかをつなぐ仕切り構造を設けるように選択したパターンで前記プレナム容量内
    に塗布し、 前記プレナム領域の上方にノズルアレイパターンを有するプリントヘッド構造
    を取付け、前記プリントヘッド構造の表面が前記接着剤パターンと接触するよう
    にし、 前記接着剤が硬化して略固体状態になるようにし、それによって前記プリント
    ヘッドを前記本体に接合し、前記仕切り構造によって前記出口ポートのうちの少
    なくとも2つからのインク同士の間でインクが混合できるようにすること、 を含む方法。 【請求項10】 前記複数の区画室は少なくとも3つの区画室を含み、前記
    区画室のうちの2つにおける前記供給インクは同じカラーのインクであって、第
    3の区画室における前記供給インクは異なるカラーのインクであり、前記仕切り
    構造によって、前記同じカラーのインクを保持する前記区画室同士の間でインク
    が混合できる、請求項9に記載の方法。 【請求項11】 前記カートリッジ本体構造は、前記複数の区画室および前
    記プレナム領域を規定するノーズピース構造を規定するカートリッジ本体と、前
    記プレナム領域と前記区画室の各出口ポートとを接続する複数のインクチャネル
    とを含み、前記それぞれのインクチャネルは他のインクチャネルから隔離されて
    いる、請求項9に記載の方法。 【請求項12】 前記接着剤を塗布する前記パターンを選択して、特定のイ
    ンク混合構成を決定するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。 【請求項13】 前記接着剤は熱硬化性接着剤であり、前記接着剤が硬化し
    て固体状態になることができるようにする前記ステップは、プリントヘッド構造
    に熱を加えることを含む、請求項9に記載の方法。 【請求項14】 それぞれが供給インクを保持し、それぞれが共通のプレ
    ナム容量に通じる出口ポートを有する複数の区画室を有しているカートリッジ本
    体構造であって、前記出口ポートのそれぞれは、該出口ポートのうちの他のもの
    から間隔を置いて分離されたプレナム領域で終わっているカートリッジ本体構造
    と、 ノズルアレイパターンを有し、前記プレナム領域の上方に取付けられているプ
    リントヘッド構造と、 該プリントヘッド構造と前記プレナムを規定する本体表面との間に取付けられ
    、前記カートリッジ本体と前記プリントヘッドとの間のインクシールを行い、前
    記出口ポートのプレナム領域のうちの少なくとも2つをつないで少なくとも2つ
    の対応するインク区画室内に保持されるインク同士が混合できるようにする仕切
    り構造を提供するガスケット構造と を含む、インクジェットプリントカートリッジ。 【請求項15】 前記複数の区画室は少なくとも3つの区画室を含み、前記
    区画室のうちの2つにおける前記供給インクは同じカラーのインクであって、第
    3の区画室における前記供給インクは異なるカラーのインクであり、前記ガスケ
    ット構造によって、前記同じカラーのインクを保持する前記区画室同士の間でイ
    ンクが混合できる、請求項14に記載のカートリッジ。 【請求項16】 前記カートリッジ本体構造は、前記複数の区画室および前
    記プレナム領域を規定するノーズピース構造を規定するカートリッジ本体と、前
    記プレナム領域と前記区画室のそれぞれの出口ポートとを接続する複数のインク
    チャネルとを含み、前記それぞれのインクチャネルは他のインクチャネルから隔
    離されている、請求項14に記載のカートリッジ。 【請求項17】 前記ガスケット構造は接着剤材料によって規定される、請
    求項14に記載のカートリッジ。 【請求項18】 カラーが単一のまたはカラーが多数の用途に用いることが
    可能な多数のインク槽を有する万能なインクジェットカートリッジ本体であって
    、前記本体は、接着剤材料の使用によってプリントヘッドを取付けるプリントヘ
    ッド取付領域を含み、前記それぞれのインク槽とプリントヘッドとの間のインク
    流のルーティングは、単に前記プリントヘッドと前記本体との接着剤パターンを
    変更することによって行われ、前記槽のインクのうちのいくらかまたはすべてを
    前記ヘッド取付領域で混合することが可能となり、または、前記それぞれのイン
    クを前記プリントヘッドの各異なる部分に向けることが可能となり、それによっ
    て、多数のカートリッジ構成に用いることができる、インクジェットカートリッ
    ジ本体。
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