JP2003518140A - 新規なポリエトキシル化ひまし油、その製造プロセスおよびその処方物 - Google Patents

新規なポリエトキシル化ひまし油、その製造プロセスおよびその処方物

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JP2003518140A JP2000526467A JP2000526467A JP2003518140A JP 2003518140 A JP2003518140 A JP 2003518140A JP 2000526467 A JP2000526467 A JP 2000526467A JP 2000526467 A JP2000526467 A JP 2000526467A JP 2003518140 A JP2003518140 A JP 2003518140A
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ホイヤー,トッド・エム
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Abstract

(57)【要約】 低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油を、そのような低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油を達成するための特定的な方法とともに開示する。本発明に従ったそのような低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油の一生成方法においては、ポリエトキシル化ひまし油を強い陽イオン交換樹脂で前処理して、未処理のポリエトキシル化ひまし油内に存在する陽イオンの相当部分を除去する。その後、本発明の低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油は、以前より市販されているポリエトキシル化ひまし油(CREMOPHOR EL(登録商標))に対して敏感であることがわかっている種々の試剤の、処方物を調製するのに利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願との相互参照】
適用なし
【0002】
【連邦が提供する調査または展開の陳述】
適用なし
【0003】
【発明の分野】
本発明は、ポリエトキシル化ひまし油に関する。本発明はまた、金属陽イオン
を減じるためのイオン交換方法に関する。本発明はさらに、ポリエトキシル化ひ
まし油の処方物、特に医薬処方物に関する。好ましい実施例において、本発明は
、該新規なポリエトキシル化ひまし油を有する抗新生物薬に関する。
【0004】
【発明の背景】
ポリエトキシル化ひまし油は、その乳化する性質のために、多くの生成物に共
通に使用される界面活性剤である。これは、多くの場合、何らかの有効成分、特
に、わずかにまたは緩やかに水に溶けるのみである有効成分を可溶化するのに必
要な試剤である。ポリエトキシル化ひまし油は、多くの試剤に好適な可溶化剤で
あるが、多くの状況においてそれらの試剤は、ポリエトキシル化ひまし油が存在
するときに受容れられないほどに分解する。
【0005】 ポリエトキシル化ひまし油を含有する処方物の1つであって、その中で有効成
分が、ポリエトキシル化ひまし油が存在しない場合よりも存在する場合の方がよ
り分解する処方物が、1990年10月2日にNagyに発行された米国特許番
号第4,960,799号に示されている。その発明においてその問題は、安定
剤、特にエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)を組込むことによって解決さ
れると示されている。EDTAは、多くの水性の薬のために、たとえば多価のイ
オンのための封鎖剤として、使用される。
【0006】 別の医薬処方物において、ポリエトキシル化ひまし油は、パクリタクセルの非
水性濃縮処方物のための可溶化剤として使用され、これは使用時、いずれかの水
性キャリヤで希釈され、注入剤として使用される。標準的な、市販のポリエトキ
シル化ひまし油(BASFから入手可能なCREMOPHOR EL(登録商標
))および天然のパクリタクセルを使用してこの生成物の標識含量に従って調製
された処方物においては、活性成分のかなり急速な分解が見られる。
【0007】 現在米国で市販されている(Bristol-Myers Squibbから入手可能な)パクリタ
クセル処方物は、上述のように調製された処方物に見られるような急速な分解パ
ターンは示さないが、Bristol-Myers Squibbの生成物は、半合成の有効成分から
処方されている。また、Bristol-Myers Squibbの生成物を分析した結果、上述の
ように調製された処方物に比べて、陽イオン含量は低かった。
【0008】
【発明の目的】
したがって、本発明の1つの目的は、種々の組成、特に医薬処方物を処方する
のに使用される、低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油を提供すること
である。
【0009】 本発明のさらなる目的は、そのような低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひ
まし油の調製プロセスを提供することである。
【0010】 本発明のまた別の目的は、有効成分の分解に対する安定性が改善された、ポリ
エトキシル化ひまし油を含有する医薬処方物を提供することである。
【0011】 本発明のさらに別の目的は、ポリエトキシル化ひまし油の処方物が、高い陽イ
オン含量のポリエトキシル化ひまし油に対して敏感な成分を有する、改善された
ポリエトキシル化ひまし油の処方物の生成プロセスを提供することである。
【0012】 本発明のまた別の目的は、アルカリ金属陽イオンに敏感な成分を有する、ポリ
エトキシル化ひまし油の医薬処方物の生成プロセス(およびその処方物そのもの
)を提供することである。
【0013】 本発明の別の目的は、アルカリ土類金属陽イオンに敏感な成分とともにポリエ
トキシル化ひまし油を含む処方物の生成プロセス(およびその処方物そのもの)
を提供することである。
【0014】 本発明のさらに別の目的は、なんらかの多価の陽イオンに敏感な成分およびポ
リエトキシル化ひまし油を含む処方物の生成プロセス(およびその処方物そのも
の)を提供することである。
【0015】 本発明のまた別の目的は、安定性が改善された、ジクロフェナクの処方物を提
供することである。
【0016】 本発明のさらに別の目的は、安定性が改善された、パクリタクセルの処方物を
提供することである。
【0017】 本発明のさらに他の目的は、当業者には明らかであろう。
【0018】
【発明の要約】
本発明のこれらおよび他の目的は、低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひま
し油を有する処方物を調製することによって達成することができる。この発明の
目的のために、特に明記しない限り、本発明の純粋な(neat)ポリエトキシル化
ひまし油内に存在する2ppmを下回る陽イオンは、合計陽イオン含量において
無視される。本発明の対象となる陽イオンは、NH4、Al、B、Ca、K、M
g、Na、SnおよびZn(便宜上、特定的な電荷は省く)のうち少なくとも1
つを含む。本発明に従った、このような低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひ
まし油の一生成方法では、ポリエトキシル化ひまし油(好ましくはCREMOP
HOR(登録商標)EL、ポロキシ(poloxyl)35ひまし油としても知られる
)を強い陽イオン交換樹脂で前処理して、未処理または部分的に処理されたポリ
エトキシル化ひまし油内に存在する陽イオンの相当部分を除去する。本発明の低
い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油は、その後、以前より市販されてい
るポリエトキシル化ひまし油(CREMOPHOR ER(登録商標))に対し
て敏感であることがわかっていた種々の試剤の、処方物を調製するのに利用する
ことができる。
【0019】
【詳細な説明】
本発明は主に、以下のものに向けられる: 1.低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油; 2.低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油を含有する処方物; 3.低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油の製造プロセス; 4.低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油を含有する処方物の製造プロ
セス; 5.低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油の使用方法; 6.本発明のプロセスによって得られる低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひ
まし油;および 7.本発明のプロセスによって得られる低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひ
まし油の処方物。
【0020】 本発明の低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油は、次に示す陽イオン
のうち少なくとも1つの含量を有し、該陽イオンは、(そのような陽イオンを含
む)純粋なポリエトキシル化ひまし油の合計含量を基準として、ほぼ、次の表に
示した量以下の量で存在する。
【0021】
【表1】
【0022】 好ましくは、本発明の低い陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油(以後、
「lcp−ひまし油」)は、(存在するすべての陽イオンを含んだ純粋なポリエ
トキシル化ひまし油を基準として)約200ppm以下の、より好ましくは約1
20ppm以下の、さらにより好ましくは約60ppm以下の、なおさらに好ま
しくは約40ppm以下の、もっとも好ましくは約20ppm以下の、アルカリ
金属陽イオン含量を有する。
【0023】 好ましくは、該lcp−ひまし油は、(存在するすべての陽イオンを含んだ純
粋なポリエトキシル化ひまし油を基準として)約200ppm以下の、より好ま
しくは約120ppm以下の、さらにより好ましくは約90ppm以下の、なお
さらに好ましくは約60ppm以下の、もっとも好ましくは約30ppm以下の
、アルカリ土類金属陽イオン含量を有する。
【0024】 好ましくは、該lcp−ひまし油は、(存在するすべての陽イオンを含んだ純
粋なポリエトキシル化ひまし油を基準として)約200ppm以下の、より好ま
しくは約160ppm以下の、さらにより好ましくは約110ppm以下の、も
っとも好ましくは約60ppm以下の、多価(2以上の電荷)の陽イオン含量を
有する。
【0025】 非常に好ましい実施例においては、本発明のlcp−ひまし油は、(存在する
すべてを含んだ純粋なポリエトキシル化ひまし油を基準として)次の表に示す量
以下の含量を有する。
【0026】
【表2】
【0027】 本発明のlcp−ひまし油は、次に示す条件下で測定したとき、約5.0より
低い、好ましくは約4.7より低い、より好ましくは約4.4より低い、もっと
も好ましくは約4.2より低い、pHを有し、該条件とは: 527重量部の本発明のlcp−ひまし油を、十分な脱水アルコールに溶解し
て、527mg/mlの溶液を得る。溶液のアリコートをアリコート重量の13
.29倍の水で希釈して、その水溶液のpHを測定する、というものである。
【0028】 lcp−ひまし油は、以下に説明する本発明の方法に従って、通常、CREM
OPHOR(登録商標)の名称でBASFから入手可能な、市販のポリエトキシ
ル化ひまし油を出発物質として利用して、調製される。本発明に特に有益な、現
時点において入手可能な2つのグレードは、CREMOPHOR(登録商標)E
LおよびCREMOPHOR(登録商標)EL−Pである。BASFや他社から
入手可能な他のポリエトキシル化ひまし油もまた、本発明で使用するのに好適で
はあるが、CREMOPHOR(登録商標)ELが医薬処方物に使用するのに最
も好ましいポリエトキシル化ひまし油であるとされている。ただし、本発明にお
いて使用される特定的なポリエトキシル化ひまし油は、その物質を使用したいと
願う人の最終用途、すなわち、医薬処方物、化粧品、飼料、産業用途等によって
のみ制限されるものと認識されるべきである。
【0029】 lcp−ひまし油は、本発明のプロセスに従って、通常、好ましくはポリエト
キシル化された出発物質を陽イオン交換樹脂にさらすことによって調製される。
好ましくは、陽イオン交換樹脂は、(当該技術分野において、水溶液とともに使
用される場合の陽イオン交換樹脂の使用に対して一般に理解されている意味にお
いて)強い陽イオン交換樹脂である。陽イオン交換樹脂の混合物もまた、本発明
から離れることなく使用することが可能であるが、多量の弱い陽イオン交換樹脂
が存在する場合、交換の効率が阻害されるであろう。陽イオン交換樹脂と陰イオ
ン交換樹脂との混合物もまた可能であるが、陰イオン交換樹脂が含まれるとプロ
セスの効率が損われるので、通常あまり好ましくない。
【0030】 どのような陽イオン交換樹脂も、本発明のプロセスにおいて使用するのに好適
であるが、上述のように、強い陽イオン交換樹脂が好ましい。最も好ましくは、
交換樹脂は硫酸化スチレンジビニルベンゼン樹脂である。これらのうち、(Dow
Chemicalから入手可能な)Dowex Monosphere 650cが最も
好ましい。本発明において使用するのに好適な他の陽イオン交換樹脂は、当業者
には公知であろう。
【0031】 好ましくは、交換樹脂は、ポリエトキシル化ひまし油との接触時間中、実質的
に無水、最も好ましくは無水である。本発明のために、樹脂は、それが炉乾燥に
より約50℃(45℃〜55℃)で恒量に達するレベル以下の水分を有する場合
、無水であると定義される。また、好ましくは、ポリエトキシル化ひまし油出発
物質は、陽イオン交換樹脂に導入される際に、実質的に無水(すなわち、水分約
1%以下、好ましくは水分約0.6%以下)であり、最も好ましくは無水である
。好ましくは、ポリエトキシル化ひまし油および陽イオン交換樹脂の双方の実質
的に無水の性質は、ポリエトキシル化ひまし油と交換樹脂との接触時間を通じて
維持される。樹脂およびポリエトキシル化ひまし油出発物質は、当該技術分野に
おいてよく知られている技術を使用して、実質的に無水(すなわち、通常は水分
約1.0%未満)または完全に無水の状態に乾燥させることが可能である。
【0032】 ポリエトキシル化ひまし油出発物質を交換樹脂と接触させるために、好適な溶
媒が必要である。好ましくは、溶媒は実質的に無水、最も好ましくは無水である
。溶媒は、ポリエトキシル化ひまし油がその中に溶解する、極性溶媒および無極
性溶媒から選択される。これらは、当該技術分野において一般に知られているか
、または、ポリエトキシル化ひまし油の製造業者の生成物文献を調べることによ
りもしくは簡単な溶解試験を行なうことにより、容易に決定できるであろう。好
ましくは、溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール
またはブタノール等の低分子量アルコールであり、より好ましくはエタノールま
たはイソプロパノール、最も好ましくはエタノールである。市販されている脱水
エタノールが特に有益である。
【0033】 (好ましくは好適な状態にまで乾燥させた後の)ポリエトキシル化ひまし油出
発物質を、(好ましくは乾燥させた)溶媒と混ぜ、その混合物(溶液)を前もっ
て乾燥させた陽イオン交換樹脂と接触させる。出発物質または溶媒が、必要な含
水量にまで先に乾燥されていなかった場合には、溶液を好適なレベルにまでさら
に乾燥させることもできる。実質的に無水のポリエトキシル化ひまし油/溶媒の
溶液を陽イオン交換樹脂に導入するが、これは、当該技術分野において知られて
いるように、カラムまたはスラリーベッドで使用することが可能である。
【0034】 ポリエトキシル化ひまし油出発物質と交換樹脂との接触時間は、交換樹脂の強
度および交換樹脂の容量に従って、当業者には容易に理解される態様で変化する
。一般に、Dowex Monosphere 650cを交換樹脂として使用
する場合、CREMOPHOR ELが出発物質ポリエトキシル化ひまし油であ
って、脱水アルコールがスラリー接触方法において溶媒として使用される。処理
されるべきポリエトキシル化ひまし油に対する樹脂の割合は約1:9であって、
ポリエトキシル化ひまし油と交換樹脂との接触は約2時間の間維持される。交換
プロセスの完了は、最初の試料を少なくとも45分間の接触時間の後、好ましく
は約1時間の接触時間の後に採取してから、少なくとも20分間隔、好ましくは
少なくとも25分間隔、より好ましくは少なくとも30分間隔で試料を採取して
、少なくとも連続3つの試料について約5.0以下のpH,好ましくは約4.7
以下のpH、より好ましくは約4.4以下のpH、もっとも好ましくは約4.2
以下のpHが見られるまで監視される。これらのパラメータに基づいて、当業者
は、接触時間、樹脂容量、樹脂強度、溶剤、および特定的なポリエトキシル化ひ
まし油を各々、本発明の範囲内で変更することができるであろう。
【0035】 接触時間が終わると、溶液は当該技術分野においてよく知られている態様で樹
脂から分離される。樹脂のスラリーを洗浄するのに、またはカラムから残留物質
を溶出するのに、付加的な乾燥溶媒を利用してもよい。回収されたlcp−ひま
し油は、そのまま(すなわち、回収された溶液内で)使用することもできるが、
溶液の溶媒を一般的に知られている技術によって除去して、溶媒を実質的に含ま
ないかまたは含まないlcp−ひまし油を得ることも可能である。一般に、使用
された溶媒がlcp−ひまし油に求められる最終用途に対して問題がない場合に
は、イオン交換プロセスから回収された溶液は、そのまま使用される。
【0036】 こうして得られたlcp−ひまし油は(溶液のものもそうでないものも)、そ
の後、出発物質ポリエトキシル化ひまし油に対して当該技術分野でよく知られて
いるように、種々の物質の処方物を調製するのに使用することができる。さらに
、処方になんらかの安定剤を必要とし、その安定剤自身が欠点を持ち得た、出発
物質ポリエトキシル化ひまし油の処方物を、今や、そのような安定剤を使用せず
に、またはそのような安定剤を実質的により少量使用するだけで、処方すること
ができる。加えて、本発明のlcp−ひまし油は、今や、lcp−ひまし油を含
む公知のポリエトキシル化された出発物質に不耐性であった種々の有効成分を、
ポリエトキシル化ひまし油の乳化および可溶化する性質を利用して、処方するこ
とも可能にする。
【0037】 本発明のプロセスによって、現時点において市販されているポリエトキシル化
ひまし油においてみられる多数の陽イオンの含量が減じられることに注目された
い。本発明のlcp−ひまし油を利用する場合、処方のプロセスにおいてそれら
の陽イオンを再導入することを防ぐことが好ましい。しかし、陽イオンの下位群
のみが問題であることがわかっている場合またはそう判断される場合には、その
特定の下位群に含まれない残りの陽イオンを再導入することが、本発明から離れ
ることなく行なわれ得る。特定の処方物においてどの陽イオンが問題であってど
の陽イオンが問題でないかの簡単な判定は、そのような陽イオンを再導入せずに
処方物を調製し、試料にその陽イオンを加えて、それら処方物の安定性を比較す
ることによって行なうことが可能である。
【0038】 lcp−ひまし油(そのもの、または溶媒に溶解されたもの)を処方する際に
一緒に処方され得る特定的な処方物成分は、次のものを含む。ただし、それらに
限定されるものではない。すなわち: 1.有効成分 医薬的に有効な成分であって、なかでも以下を含む:A、D、EおよびK
等のビタミン;精油(すなわち、香辛料および芳香剤);ベンゾカイン等の麻酔
薬;ミコナゾールおよびクロトリマゾール等の抗真菌薬;ヘキシジン等の抗菌薬
;ジクロフェナク等の非ステロイド性抗炎症薬;パクリタクセル等の抗腫瘍剤;
塩化アルミニウムジルコニウム、塩化アルミニウム、重炭酸ナトリウム等の脱臭
および発汗抑制活性体。特に好ましい有効成分は、ジクロフェナクおよびパクリ
タクセルを含む。lcp−ひまし油の使用の最も好ましい実施例は、パクリタク
セルを処方するためのものである。 および: 2.溶媒、増粘剤、色素、染料、フロー酸(flow aids)、潤滑剤、シクロメチ
コーン等の不揮発性シリコーン類、ベントナイト等の粘土、等の付形剤。
【0039】 パクリタクセルが有効成分であるとき、その濃縮物は通常、1mlあたりパク
リタクセル約0.3mgから約1.2mgにまで希釈される。希釈剤は、等張食
塩水、等張ぶどう糖、リンガー溶液およびそれらの種々の混合物を含むがこれら
に限定されるものではない、生理学的に受容れ可能な希釈剤から選択することが
できる。加えて、希釈溶液のpHは、静脈注射のために受容れ可能であるとわか
っている種々の緩衝剤および/または基剤で、生理学的pHへと調節することが
できる。これら緩衝剤および/または基剤は、濃縮物の希釈に先立って、希釈剤
に組込まれ得る。濃縮物の陽イオン含量を制限することは重要であるが、その1
mlあたり0.3mgから1.2mg含有の溶液は通常、調製後約30時間以内
、好ましくは調製後約25時間以内に使用されるので、それは、lcp−ひまし
油に対しておよびパクリタクセルの濃縮物に対して上に示した限界を実質的に超
えて陽イオンを含んでもよい。
【0040】 例 以上に説明した発明は、以下の例を参照することでより明確に認識され理解さ
れるであろう。以下の例は、前掲の請求の範囲において主張された本発明を単に
例示するためのものであり、限定を意味するものではない。
【0041】 例I 特に明記しない限り、使用される物質の量は、重量でも体積でも、室温で測定
されたものである。
【0042】 樹脂 スチレンジビニルベンゼン樹脂(Dow Chemicalから入手可能なDowex 6
50c核グレード)は、プロトン化された形でビーズとして得られる。原料ビー
ズは、使用のための準備として、カラム内のビーズを注射用水で湿らせ、その後
カラムを洗浄するが、最初は(注射用水の)4%水酸化ナトリウム溶液で、次に
注射用淡水で、その後注射用水の5%HCl溶液で、さらに今一度注射用水で、
そして最後に注射用水の5%HCl溶液で洗浄し、その後、注射用水で濯ぐ(2
回)。洗浄した樹脂をその後約50℃で恒量に乾燥させて、調製済樹脂を得る。
【0043】 乾燥させた樹脂はその後、その乾燥樹脂に十分な脱水アルコールを付加するこ
とによって膨らませて、膨潤を行なう。少なくとも樹脂の体積に等しい、脱水ア
ルコールの初期アリコートが使用される。脱水アルコールをさらに付加して、す
べての樹脂を脱水アルコールで覆った状態を約2時間保つ。その後、樹脂ビーズ
からアルコールを切る(drain)。
【0044】 ポリエトキシル化ひまし油 CREMOPHOR(登録商標)EL(BASFから得られるポリエトキシル
化ひまし油)を乾燥窒素の下で散布して、水分が0.6%以下となるまで約50
℃(45℃〜55℃)で加熱する。
【0045】 陽イオン交換 上述の使用されるCREMOPHOR(登録商標)EL各100グラムにつき
74.3グラムの脱水アルコールを、乾燥させたCREMOPHOR(登録商標
)ELに付加し、その後、アルコールを切った樹脂ビーズ9.35mlを攪拌し
ながら加える。1時間混ぜ続けた後、pHを以下に示す手順で測定する。その後
、30分毎にさらにpH測定を行なうが、これは、少なくとも3つの測定値が連
続して約4.2を下回るまで続けられる。溶液を静かに注いで濾過して、脱水ア
ルコール内の低陽イオン含量のポリエトキシル化ひまし油を回収する。この溶液
はその後、オプションとして、約50℃に加熱しながら乾燥窒素とともに散布す
ることによって溶媒除去にかけられて、実質的に溶媒を含まない物質が産出され
る。
【0046】 pH測定 上に記載したpH測定は、溶液のアリコートを取出すことによって行なう。た
だし、樹脂を取除かないように注意する。アリコート重量の13.29倍の水を
付加して、その水溶液のpHを測定する。
【0047】 例II 例Iで使用したCREMOPHOR(登録商標)ELに代えて(BASFから
入手可能な)CREMOPHOR(登録商標)EL−Pを出発物質として、例I
を繰返す。
【0048】 例III CREMOPHOR(登録商標)EL、CREMOPHOR(登録商標)EL
−P、例Iの処理済CREMOPHOR(登録商標)ELおよび、例IIの処理済
CREMOPHOR(登録商標)EL−P、ならびに、市販のTaxol(CR
EMOPHOR527mg/ml、パクリタクセル6mg/ml、および溶液の
49.7v/v%の脱水アルコール)を、次の表に示す陽イオンについて分析し
た。表に示された量は、脱水アルコール(最終溶液で49.7v/v%)内のそ
れぞれのポリエトキシル化ひまし油(527mg/ml)の溶液から得たもので
ある。
【0049】
【表3】
【0050】 例IV 例Iにおいて生成された実質的に溶媒を含まない低陽イオン含量のポリエトキ
シル化ひまし油を利用するジクロフェナク処方物は、以下のように調製される。
窒素気流の下、9mlの水を容器に加える。以下の成分(ingredient)を、示さ
れた量で示された順に容器に加えていくが、このとき、かき混ぜながら、1つの
成分が溶解してから次の成分を加えていく。 lcp−ひまし油 250.0mg 一塩基性リン酸ナトリウム 36.8mg 二塩基性リン酸ナトリウム 109.2mg チメロサール 0.4mg マンニトール 89.0mg ジクロフェナクナトリウム 10.0gm 水 10mlにするのに十分な量。
【0051】 例V〜VII パクリタクセル(抗腫瘍薬)のための可溶化剤としてポリエトキシル化ひまし
油を有する、パクリタクセル処方物を以下のように調製する: 脱水アルコール内の任意の量のポリエトキシル化ひまし油にパクリタクセルを
以下の処方に従って、攪拌しながら付加する: ポリエトキシル化ひまし油 最終溶液で527mg/ml 脱水アルコール 最終溶液で49.7v/v% パクリタクセル 最終溶液で6mg/ml この時、以下のポリエトキシル化ひまし油を使用する: ポリエトキシル化ひまし油 V CREMOPHOR(登録商標)EL−P VI 例Iからの物質 VII 市販のTaxol。
【0052】 上の3つの処方物の各々は、加速安定させて、パクリタクセルの存在に対して
、ならびに(パクリタクセルの2つの公知の分解生成物である)BaccatinIIIお
よび7−エピパクリタクセル(7-epipaclitaxel)の存在に対して、種々の時点
で試験した。結果を以下の表I〜IIIに示す。
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】 これらの結果は、本発明に従った、および、市販のTaxol注入剤のための
ラベリングに従ってパクリタクセルとともに処方された、CREMOPHOR
ELの処理によって、市販のTaxolよりも、また、高純度のCREMOPH
OR EL−P(未処理)から処方される対応の生成物よりも、より安定した生
成物が得られたことを示している。本発明に従って作られたパクリタクセル生成
物は、少なくとも30℃まで、困難を伴わずに好適に貯蔵することができ、冷蔵
は有利であるものの、不要である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 セイイード,ファクラル アメリカ合衆国、08043 ニュー・ジャー ジー州、ブーアリーズ、ストックトン・ド ライブ、20 (72)発明者 アイヤー,ルパ アメリカ合衆国、08053 ニュー・ジャー ジー州、マールトン、ボン・エア・ドライ ブ、7 (72)発明者 バターホフ,ロバート・シィ アメリカ合衆国、8088 ニュー・ジャージ ー州、サウザンプトン、ブレイス・ロー ド、507 (72)発明者 ホイヤー,トッド・エム アメリカ合衆国、08619 ニュー・ジャー ジー州、トレントン、チェスター・アベニ ュ、23 (72)発明者 サムソン,マービン アメリカ合衆国、08003 ニュー・ジャー ジー州、チェリー・ヒル、アウル・コー ト、1905 (72)発明者 ガーバー,ミッチェル アメリカ合衆国、08003 ニュー・ジャー ジー州、チェリー・ヒル、ルネッサンス・ ドライブ、127 Fターム(参考) 4C076 AA17 CC04 CC27 DD09 DD37 EE53 FF15 4C086 AA01 AA02 BA02 MA02 MA03 MA05 NA02 ZB26 4C206 AA01 AA02 DA23 FA31 MA02 MA03 MA05 ZA08 ZB11 4H059 BA12 BA34 BB02 BB03 BC17 CA22 DA30 EA11 EA21

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NH4、Al、B、Ca、Mg、Na、SnおよびZnから
    なる群から選択された少なくとも1つの陽イオンを有する低い陽イオン含量のポ
    リエトキシル化ひまし油(lcp−ひまし油)であって、該陽イオンは、純粋な
    lcp−ひまし油を基準として、次に示すそれぞれの量: 陽イオン ppm NH4 50 Al 20 B 20 Ca 80 K 20 Mg 6 Na 50 Sn 6 Zn 21 以下の量で存在する、lcp−ひまし油。
  2. 【請求項2】 NH4、Al、B、Ca、K、Mg、Na、SnおよびZn
    から選択された少なくとも1つの陽イオンは、純粋なlcp−ひまし油を基準と
    して、以下に示す量: 陽イオン ppm NH4 30 Al 4 B 10 Ca 24 K 6 Na 12 Sn 2 Zn 14 以下である、請求項1に記載のlcp−ひまし油。
  3. 【請求項3】 Naが請求項1に記載の量を越えない量で存在する、請求項
    1に記載のlcp−ひまし油。
  4. 【請求項4】 Kが請求項1に記載の量を越えない量で存在する、請求項1
    に記載のlcp−ひまし油。
  5. 【請求項5】 Caが請求項1に記載の量を越えない量で存在する、請求項
    1に記載のlcp−ひまし油。
  6. 【請求項6】 Alが請求項1に記載の量を越えない量で存在する、請求項
    1に記載のlcp−ひまし油。
  7. 【請求項7】 NaおよびKが請求項1に記載の量を越えない量で存在する
    、請求項1に記載のlcp−ひまし油。
  8. 【請求項8】 CaおよびMgが請求項1に記載の量以下の量で存在する、
    請求項1に記載のlcp−ひまし油。
  9. 【請求項9】 NH4、Al、B、Ca、Mg、NaおよびZnから選択さ
    れた陽イオンの各々が、請求項1に記載の量を超えない量で存在する、請求項1
    に記載のlcp−ひまし油。
  10. 【請求項10】 NH4、Al、B、Ca、Mg、NaおよびZnから選択
    された陽イオンの各々が、請求項2に記載の量を超えない量で存在する、請求項
    1に記載のlcp−ひまし油。
  11. 【請求項11】 527mgの純粋なlcp−ひまし油を十分な脱水アルコ
    ールに溶解させて1mlの溶液を作り、結果として得られる溶液をその溶液の重
    量の13.29倍の水で希釈して測定したとき、約5.0以下のpHを有する、
    請求項1に記載のlcp−ひまし油。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のlcp−ひまし油を含む、ポリエトキシ
    ル化ひまし油の安定化された処方物。
  13. 【請求項13】 請求項2に記載のlcp−ひまし油を含む、ポリエトキシ
    ル化ひまし油の安定化された処方物。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載のlcp−ひまし油を含む、ポリエトキシ
    ル化ひまし油の安定化された処方物。
  15. 【請求項15】 請求項10に記載のlcp−ひまし油を含む、ポリエトキ
    シル化ひまし油の安定化された処方物。
  16. 【請求項16】 ジクロフェナクおよびパクリタクセルから選択された有効
    成分を有する、請求項12に記載の処方物。
  17. 【請求項17】 パクリタクセルが該有効成分である、請求項16に記載の
    処方物。
  18. 【請求項18】 溶液1mlあたり、約527mgのlcp−ひまし油、約
    6mgのパクリタクセル、および約49.7v/v%の脱水アルコールを含む、
    請求項17に記載の処方物。
  19. 【請求項19】 未処理のまたは部分的に処理されたポリエトキシル化ひま
    し油を、前記ポリエトキシル化ひまし油のための溶媒内で活性化された陽イオン
    交換樹脂に十分な時間期間さらし、その陽イオン金属含量を減じて、結果として
    請求項1に記載のlcp−ひまし油を得るステップを含む、請求項1に記載のl
    cp−ひまし油の製造プロセス。
  20. 【請求項20】 前記未処理のまたは部分的に処理されたポリエトキシル化
    ひまし油および前記溶媒は実質的に無水である、請求項19に記載のプロセス。
  21. 【請求項21】 前記実質的に無水であるポリエトキシル化ひまし油は約1
    %以下の水分を有し、かつ前記脱水アルコールは約1%以下の水分を有する、請
    求項20に記載のプロセス。
  22. 【請求項22】 前記陽イオン交換樹脂は強い陽イオン交換体である、請求
    項19に記載のプロセス。
  23. 【請求項23】 前記陽イオン交換樹脂はスチレンジビニルベンゼン樹脂で
    ある、請求項22に記載のプロセス。
  24. 【請求項24】 前記交換樹脂は、前記ポリエトキシル化ひまし油に対して
    、およそポリエトキシル化ひまし油9部に対し樹脂1部に比例する量で使用され
    る、請求項22に記載のプロセス。
  25. 【請求項25】 前記さらすステップは、約1時間25分以上の間行なわれ
    、少なくとも45分後に溶液のpHが監視され、該さらすステップは、脱水アル
    コール溶液内の該ポリエトキシル化ひまし油の一部を(重量で)13.29倍の
    水で希釈して測定したとき、少なくとも20分間隔でとられた少なくとも3つの
    連続したpHの読取値が約5.0以下のpHを示すまで続けられる、請求項24
    に記載のプロセス。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載のlcp−ひまし油を得、前記lcp−ひ
    まし油を好適な有効成分および少なくとも1つのキャリヤと組合せるステップを
    含む、ポリエトキシル化ひまし油の安定化された処方物の製造プロセス。
  27. 【請求項27】 有効成分の安定な処方物をそれとともに調製するステップ
    を含む、請求項1に記載のlcp−ひまし油の使用方法。
  28. 【請求項28】 請求項1に記載のlcp−ひまし油を十分な脱水アルコー
    ル内に溶解し、それに十分な量のパクリタクセルを加えて、1mlあたり、約5
    27mgの請求項1に記載のlcp−ひまし油と、約6mgのパクリタクセルと
    、約49.7v/v%の脱水アルコールとを有する処方物を得るステップを含む
    、請求項27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 請求項19に記載のプロセスから得られる、低い陽イオン
    含量のポリエトキシル化ひまし油。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の低い陽イオン含量のポリエトキシル化
    ひまし油と有効成分とそのためのキャリヤとを含む、低い陽イオン含量のポリエ
    トキシル化ひまし油の処方物。
  31. 【請求項31】 前記キャリヤは溶媒である、請求項30に記載の処方物。
  32. 【請求項32】 前記キャリヤは脱水アルコールであって、前記有効成分は
    パクリタクセルである、請求項31に記載の処方物。
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