JP2003514346A - ゾル−ゲル法を用いた放出カソードの製造方法及び放出カソード - Google Patents

ゾル−ゲル法を用いた放出カソードの製造方法及び放出カソード

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JP2003514346A
JP2003514346A JP2001537082A JP2001537082A JP2003514346A JP 2003514346 A JP2003514346 A JP 2003514346A JP 2001537082 A JP2001537082 A JP 2001537082A JP 2001537082 A JP2001537082 A JP 2001537082A JP 2003514346 A JP2003514346 A JP 2003514346A
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ユニヴェルシテ・クロード・ベルナール・リヨン・プルミエ
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Abstract

(57)【要約】 直径が50μm〜400μm、好ましくは約100μmの金属フィラメントの形状、あるいは放出表面積が0.01mm〜100mmである平坦な金属ペレットの形状に作製された基材(1)と、金属アルコキシド(M−(OR)、ここで、Mは金属を、そしてRはアルキル基を示す。)を含むゾルから得られた金属酸化物層(4)により覆われた金属基材(1)と、10分の1から10分の10電子ボルト程度の高さの電位障壁を有し、厚さが1nm〜10nm、好ましくは約5nmである電子接合を、金属基材(1)と協同して規定する金属酸化物(4)と、を有する電子放出カソード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、広義において、カソードからの真空中における電子放出の分野に関
する。
【0002】 本発明の主題は、広義の電子源の分野に関し、例えば、テレビ受像機用の電子
源、あるいは消費者向け又は業務用であって、真空環境(10−4Torr〜1
−11Torr)で電子源(高周波管(radiofrequency tubes))を利用する電
子システムに関する。
【0003】 (背景技術) 従来、電子の取出装置は、互いに離間して配置されたアノードと放出カソード
とから成り、アノードとカソードの間は、真空あるいは超真空状態に維持されて
いる。アノードとカソードとは、それらを所定の相対電位に維持するバイアス源
を介して接続されている。
【0004】 カソードから放出される一定の電子束を得るためには、電子がカソード材料中
に捕捉されている電位から電子を取出すことが必要である。カソードを加熱する
技術により、脱出仕事に要する値を超えるまで電子エネルギーを大きくして、カ
ソードから電子を取出すことができる。その技術は、「熱イオン」放出の名前で
知られており、カソードを高温(例えば、タングステンカソードの場合は270
0K)に維持する必要があり、そのため、かなり大量のエネルギーを消費すると
ともに、かなり大量の熱を散逸させる、という問題点がある。
【0005】 電子を取出す公知の第2の技術は、強烈な電場によりカソード表面の電位障壁
を変形させるものである。その技術は、「電界」放出として知られており、いわ
ゆる「低温」(300K以下)で電子を放出させることができる。この技術の問
題点は、電子の放出電流を安定化させるために高真空(10−10Torr)に
する必要があることである。さらに、強烈な電界を得るために、カソードは必ず
尖った幾何学形状を有する必要がある。しかし、実用的に尖頭のアレイを形成す
るには、困難な問題がある。
【0006】 従来技術に関するこの分析から明らかなように、低コストでの大量製造に適す
るとともに、エネルギー消費と熱の散逸を抑制するために室温で動作可能な放出
カソードに対するニーズが存在する。
【0007】 (発明の開示) 本発明は、電子放出カソード、ここでカソードは室温での動作が可能なもので
あり、を比較的簡単かつ低コストに製造することを可能にする技術を提案し、こ
のニーズを満たすことを目的とする。
【0008】 このように、本発明は、電子放出カソードの製造方法を提供する。本発明の方
法は、基材(1)を、直径が50μm〜400μm、好ましくは約100μmの
金属フィラメントの形状に、あるいは放出表面積が0.01mm〜100mm の平坦な金属ペレットの形状に形成し、 金属酸化物層を形成するために、金属アルコキシド(M−(OR)、ここで
、Mは金属を、そしてRはアルキル基を示す。)からゾルを調製し、 少なくとも基材の一部をゾルに浸漬し、 基材(1)の上に、最終的に、厚さが1nm〜10nm、好ましくは約5nm
の金属酸化物層を堆積させるように、所定の速度でゾルから基材を引き上げ、 基材を乾燥し、そして 基材をアニールすることを特徴とする。
【0009】 また、本発明は、直径が50μm〜400μm、好ましくは約100μmの金
属フィラメントの形状、あるいは放出表面積が0.01mm〜100mm
ある平坦な金属ペレットの形状に作製された基材(1)と、金属アルコキシド(
M−(OR)、ここで、Mは金属を、そしてRはアルキル基を示す。)を含む
ゾルから得られた金属酸化物層(4)により覆われた金属基材(1)と、10分
の1から10分の10電子ボルト(a few tenths of an electron volt)の高さ
の電位障壁を有し、厚さが1nm〜10nm、好ましくは約5nmである電子接
合を、金属基材(1)と協同して規定する金属酸化物(4)、とから成る電子放
出カソードを提供する。
【0010】 本発明の実施形態及び手段を示す添付の図面、これは本発明を限定するもので
はないが、を参照してなされた以下の説明により、他の種々の特性が明らかとな
る。
【0011】 (発明を実施するための最良の形態) 図1及び2から明らかなように、本発明の放出カソードIは、線材、例えば白
金線、から作製され、直径が50μm〜400μm、好ましくは約100μmで
あるフィラメント形状の金属基材1を有している。図1に示した実施形態では、
カソードIが、曲率半径が0.5mm〜5mmのループを有するヘアピン形状に
形成されている。図2に示した実施形態では、金属基材1は端部が尖頭3であり
、その尖頭の先端は半径が10nm〜10μm、好ましくは約100nmである
。基材1は、ミリメータの大きさの平坦な金属ペレットの形状に形成されるのが
好ましい。その平坦な金属ペレットは、0.01mm〜100mmの範囲の
放出面積を有している。
【0012】 放出カソードIは、電子溜めを構成する金属フィラメントや金属ペレットに基
いて構成されている。また、この放出カソードIは、基材1の上に、特に端部に
、堆積された非常の薄い金属酸化物層4を有している。例えば、図1及び2の例
で示されたループ2あるいは尖頭3の上に堆積されている。金属酸化物層4(化
学式はMOであり、Mは金属を表わす。)は、金属基材1から発生する注入電
子のための伝導媒体を形成している。この金属酸化物層4は、金属−半導体(シ
ョットキー)電子接合を規定する金属基材1と協同するn型半導体のように振舞
う。このショットキー接合は、10分の1から10分の10電子ボルト(eV)
、例えば、0.05eV〜1eV、好ましくは0.1eVの高さの電位障壁を形
成する。このショットキー接合の特性が、どの物質が金属1やn型層4に適して
いるかの選択を決定する。実施例によれば、金属1が白金の場合、層4にはn型
炭化ケイ素(SiC)あるいはn型酸化チタン(TiO)を用いることができ
る。
【0013】 このように、この金属酸化物層4は、バイアス源により取出された真空電子を
注入するための表面を有している。金属酸化物層4は、ショットキー接合と放出
表面との間に所定の厚さを有しており、その厚さは電子の平均自由工程に実質的
に等しく、例えば、白金基材1上のSiC又はTiOのn型半導体層の場合、
1nm〜10nm、より好ましくは約5nmである。
【0014】 本発明によれば、ナノメータの厚さの超薄層の金属酸化物層4を、ゾル−ゲル
法を用いて堆積させる。以下の説明は、化学ゲルを調製する方法と、それらを用
い基材1の上に超薄層として堆積させる方法に関するものである。ゾル−ゲル転
移は、液体、又はゾルとして知られているコロイド溶液の粘度が、容器が完全に
固体で占められるまで変化することに対応している。
【0015】 化学ゲルの場合、この変化は、以下の反応を行う金属アルコキシド(M−(O
R)、ここでRはアルキル基、Mは酸化物MOを形成する金属を示す。)に
より開始され、逐次的な加水分解反応及び縮合化学反応により引き起される。 M−(OR)+HO → HO−M−(OR)n−1+R−OH HO−M−(OR)n−1+HO−M−(OR)n−1 → (OR)n−1−M−O−M−(OR)n−1+H
【0016】 非常に薄い層を作るには、ゾルの粘度を調整する必要があり、ゾルが沈殿しな
いように適切な溶剤でゾルを希釈しなければならない。この溶剤の代表的なもの
はアルコール(R−OH)である。
【0017】 金属酸化物層4は、ゲル化する前に、層4に必要とされる厚さを得るのに適し
た粘度の液体ゾルを基材1の上に堆積させて形成する。ゲル化(モノマー鎖を形
成する化学反応が逐次的に進むことによる固化)は、基材1上への堆積の間に進
行する。
【0018】 一例として、TiO層を白金基材1(尖頭あるいはヘアピン形状の)の上に
堆積させる。この場合、コロイド溶液又はゾルは、チタニウムイソプロポキシド
Ti[OCH(CHと、2−プロパノール(CHCHOHとを
、体積比Ti[OCH(CH/(CHCHOH=2.9で混合
して調製した。次に、マグネチックスターラーを用いて溶液を10分間攪拌した
。氷酢酸CHCOOHを、TiO粒子の沈殿が生成しないように、モル比C
COOH/Ti=6となるように添加した。氷酢酸は、チタニウムイソプロ
ポキシドの錯形成剤として働く。加水分解反応に必要な水は、酸CHCOOH
と、アルコール(CHCHOHと間のエステル化反応により生成する。溶
液を15分間攪拌する。この溶液が他のソースと区別ができるという点に注意す
べきである。
【0019】 その後、希釈を行う。その時の溶液の体積Vsを記録し、それにメタノールC
OHを、11Vs加えて希釈する。その溶液を2時間攪拌する。希釈は、金
属酸化物4に必要な厚さに依存する。
【0020】 基材1の上に金属酸化物層4を形成するに先立って、基材を洗浄する。例えば
、かなり揮発性のある溶剤、例えば、アルコール、アセトン、そしてエーテル、
を含む多数の超音波バスを用いる。
【0021】 基材1を準備する操作の後、基材1の上に金属酸化物層4を堆積させる適切な
操作を行う。金属酸化物層4の適切な堆積には、使用する堆積装置が必要であり
、図3に実施形態として図示されている。その堆積装置は、制御された雰囲気を
有する密閉容器6を備えている。この目的のため、密閉容器6にはその内部の湿
度をモニターするための比重計7が取付けられており、反応速度(加水分解の)
を制御するのに使用される。好ましくは、密閉容器は、アルゴンや窒素のような
乾燥した不活性ガスを導入するためのソース8を備えている。ガスを流した状態
で金属酸化物層4を堆積させるということが理解されるべきである。
【0022】 密閉容器6にはワイヤ9が取付けられており、その自由端は、金属酸化物を堆
積させる基材1を保持している。ワイヤ9は、電動モータ11により昇降運動が
可能であり、その電動モータは、コロイド溶液又はゾルを含む容器12の中を基
材が上下移動する際の速度を制御する。
【0023】 次に、基材1は、所定の速度でゾルの中に浸漬され、また、所定の速度でそこ
から引き上げられる。基材1をゾルの中に浸漬した時、フィラメント1は、ルー
プ末端2又は尖頭末端3から先に溶液の中に入り込む。引き上げ速度が金属酸化
物層4の厚さを支配するパラメータであることに注意すべきである。したがって
、引き上げ速度が速くなると、金属酸化物層4が厚くなる。例えば、毎分8cm
(cm/min)の一定の引き上げ速度が、堆積速度を過度に低下させず、かつ
制御が容易である条件として選択された。この所定の速度から開始し、金属酸化
物層4の厚さが最終的に1nm〜10nm、好ましくは約5nmとなるように、
ゾルの粘度を調製した。さらに、基材1に損傷を与えないようにするため、遅い
浸漬速度を選択した。したがって、浸漬速度は、引き上げ速度よりも遅くなるよ
うに選択される。例えば、4cm/minの一定の浸漬速度を選ぶことができる
【0024】 金属酸化物層4を堆積させた後、基材1をひっくり返すことが好ましい。これ
により、液滴を生成させる、毛管現象による液体上昇の現象を防止することがで
きる。図1及び2の実施形態では、基材1は、ループ末端2あるいは尖頭末端3
を上方に向けた状態で垂直に配置されている。基材1が平坦なペレットの形状の
場合、放出表面は水平に保持され、かつ上方を向いている。
【0025】 この位置にある間、ゾルから引き上げられた金属酸化物層4が液状の反応残留
物(水)を含んでいない限り、基材1は次に乾燥操作に供される。そのため、金
属酸化物層4は、均一に乾燥されなくてはならない。この目的のため、基材1は
乾燥用の密閉容器の中に収容され、80℃〜120℃の温度範囲、好ましくは1
00℃で、そして時間は10分〜30分、好ましくは15分で、乾燥される。乾
燥処理の後、堆積させた金属酸化物4は、アニール処理に供される。この処理は
、結晶学的構造と超薄層4の緻密化を制御する。ゾル−ゲル法は、有機残留物を
含む多孔性の非晶質材料を生成させる。金属層4をアニールする目的は、それを
高密度化すること(層の浸透性を低下させ、かつ、ナノメータサイズの孔を得る
ために、孔を閉じること)、そして化学量論上の純度(MO)を確保するため
である。このアニール処理には、赤外線ランプ(15V及び150ワット)を用
いることが好ましく、これにより、全ての金属層4を、200℃〜750℃、好
ましくは約350℃で、10分〜30分、好ましくは約15分、アニール処理す
ることが好ましい。このアニール処理は、酸素を流しながら行うことが好ましく
、これは、単に強制通気を行うことにより実行できる。
【0026】 層の全体を赤外線ランプでアニールすることにより、その波長において金属の
反射率が向上するという利点が得られる。これにより、金属酸化物層4が直接加
熱される。
【0027】 上記の方法を用いることにより、尖頭又はループ形状のフィラメントの端部の
上に、あるいは平坦なペレットの上に、高密度で、均一で、そして厚さが約5n
mの金属酸化物層を有する電子放出カソードIを得ることができる。得られた金
属酸化物層は、収縮あるいは割れの発生がなく、厚さは均一である。上記の方法
によれば、空気雰囲気で実施する限りにおいて、簡単でかつ工業的に実施可能な
方法を用いて、電子放出カソードIを作製することができる。そのカソードIは
、電子源として好適に使用することができる。その電子源は、放出がバイアス源
により規制あるいは制御され、そのバイアス源は真空下で磁場を形成し、層4の
表面電位障壁の高さを制御可能である。ここで、上記層は、n型半導体として働
き、金属酸化物層4の表面の電子親和力を逆に変化させることができる。カソー
ドIは、真空技術を用いて堆積させた超薄層で得られると同様の電流放出特性を
有している。
【0028】 図4は、本発明の方法により製造したヘアピンカソードからの放出電流iと、
取出し電圧Vとの関係を示すプロットであり、カソードと測定アノードとの間の
距離を変えて(曲線gfn012〜gfn017)測定したものである。図5は
、本発明の作製方法を用いて尖頭形状に形成したカソードからの放出電流iが、
時間tに関して安定であることを示している。
【0029】 本発明の別の利点として、放出カソードIが、熱イオンモードあるいは電界放
出モードのいずれかで動作可能な現在のカソードの幾何学形状を有しているとい
う点がある。したがって、放出カソードIは、形状を変更することなく、実際の
形状に関する限り現在のカソードに代えて使用することができる。本発明のカソ
ードは、現在のカソードの代わりに、電子管あるいは電子銃に使用することがで
きる。
【0030】 本発明は、記載及び図示された実施例に限定されるものではない。なぜなら、
本発明の範囲を逸脱することなく、多くの変形が可能だからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヘアピン形状の放出カソードの実施形態を示す拡大模式図である
【図2】 尖頭形状の放出カソードの実施形態を示す拡大模式図である。
【図3】 本発明の製造方法における、層を堆積させるのに用いる装置を示
す図である。
【図4】 本発明のカソードの放出電流iを、電子を取出すのに必要な電圧
Vに対してプロットした曲線である。
【図5】 本発明のカソードの放出電流iの時間に対する安定性を示す曲線
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材(1)を、直径が50μm〜400μm、好ましくは約
    100μmの金属フィラメントの形状に、あるいは放出表面積が0.01mm 〜100mmの平坦な金属ペレットの形状に形成し、 金属酸化物層を形成するために、金属アルコキシド(M−(OR)、ここで
    、Mは金属を、そしてRはアルキル基を示す。)からゾルを調製し、 少なくとも基材の一部をゾルに浸漬し、 基材(1)の上に、最終的に、厚さが1nm〜10nm、好ましくは約5nm
    の金属酸化物層を堆積させるように、所定の速度でゾルから基材を引き上げ、 基材を乾燥し、そして 基材をアニールすることを特徴とする電子放出カソードの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記基材(1)をゾルから引き上げた後、乾燥処理に供する
    ために基材をひっくり返すことを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記基材を、密閉容器中で、80℃〜120℃、好ましくは
    100℃の温度で、10分〜30分、好ましくは15分、乾燥させることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記基材を、酸素を流しながら、赤外線ランプで加熱し、2
    00℃〜750℃、好ましくは350℃の温度で、10分〜30分、好ましくは
    15分、アニールすることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記基材(1)を、ゾルから引き上げる速度よりも遅い速度
    でゾルに浸漬することを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記基材(1)を、所定の雰囲気に維持された密閉容器(6
    )の中から引き上げることを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 直径が50μm〜400μm、好ましくは約100μmの金
    属フィラメントの形状、あるいは放出表面積が0.01mm〜100mm
    ある平坦な金属ペレットの形状に作製された基材(1)と、 金属アルコキシド(M−(OR)、ここで、Mは金属を、そしてRはアルキ
    ル基を示す。)を含むゾルから得られた金属酸化物層(4)により覆われた金属
    基材(1)と、 10分の1から10分の10電子ボルトの高さの電位障壁を有し、厚さが1n
    m〜10nm、好ましくは約5nmである電子接合を、金属基材(1)と協同し
    て規定する金属酸化物(4)、とから成る電子放出カソード。
  8. 【請求項8】 点(3)で終わる、又はヘアピン形状の金属フィラメントで
    作製された基材(1)を有する請求項7記載の放出カソード。
  9. 【請求項9】 上記電子接合が、0.05eV〜1eV、好ましくは約0.
    1eVの電位障壁を有する請求項7記載の放出カソード。
  10. 【請求項10】 電子管あるいは電子銃中の電子ビームを製造するための、
    請求項7から9のいずれか一つに記載のカソードの利用方法。
JP2001537082A 1999-11-12 2000-11-10 ゾル−ゲル法を用いた放出カソードの製造方法及び放出カソード Pending JP2003514346A (ja)

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