JP2003508403A - アミノプロピル基またはアミノアルキル基を官能基として有するポリアルキルまたはアリール・シロキサンの製造方法 - Google Patents

アミノプロピル基またはアミノアルキル基を官能基として有するポリアルキルまたはアリール・シロキサンの製造方法

Info

Publication number
JP2003508403A
JP2003508403A JP2001519707A JP2001519707A JP2003508403A JP 2003508403 A JP2003508403 A JP 2003508403A JP 2001519707 A JP2001519707 A JP 2001519707A JP 2001519707 A JP2001519707 A JP 2001519707A JP 2003508403 A JP2003508403 A JP 2003508403A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
platinum
hydride
functionalized
functional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001519707A
Other languages
English (en)
Inventor
マルズンキー、マーラ
マクミラン、ジョン、エッチ.
オーガスト、トーマス、エフ.
テレプチャック、マイケル、ジェイ.
Original Assignee
ユナイテッド ケミカル テクノロジーズ インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユナイテッド ケミカル テクノロジーズ インク filed Critical ユナイテッド ケミカル テクノロジーズ インク
Publication of JP2003508403A publication Critical patent/JP2003508403A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G77/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
    • C08G77/04Polysiloxanes
    • C08G77/38Polysiloxanes modified by chemical after-treatment
    • C08G77/382Polysiloxanes modified by chemical after-treatment containing atoms other than carbon, hydrogen, oxygen or silicon
    • C08G77/388Polysiloxanes modified by chemical after-treatment containing atoms other than carbon, hydrogen, oxygen or silicon containing nitrogen

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Silicon Polymers (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 アミノプロピル末端を有する、すなわち分子内で官能基化されたポリアルキルまたはアリール・シロキサンの製造方法が記載されている。この方法は、容易に入手できる市販の出発原料を利用し、温和条件下で高収率を得られる。精製は現在の商業用手順で容易に行なうことができ、より多様な種類の分子内で官能基化されて機能付与されたシロキサンを製造できる。この方法は、白金(0)ジビニルテトラメチルシロキサンまたは白金(0)シクロビニル錯体の存在下で、市販のアルキル基またはアリール基を官能基として有するヒドロシリコーンをアリルアミンまたはその他のアルケニルかアレニルアミンと共にヒドロシリル化する反応を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アミノ基を官能基として有するシリコーン化合物を製造するため
の方法に関し、特に、アミノプロピル基またはアミノアルキル基を官能基として
有する機能性ポリアルキルシロキサンおよびポリアリールシロキサンなどアミン
を官能基として有するシロキサンの製造のための方法に関する。本発明は、原子
価0の白金触媒を用いて、これらの機能性シロキサンを製造するための新しいシ
リコンのヒドロシリル化のための方法を提供する。
【0002】
【発明の背景】
アミノ基を官能基として有するシリコーンは解除剤、界面活性剤、ウレタンま
たはエポキシ複合体のコポリマー、ポリカーボネート、および、ポリアミドなど
として広く有用である。また、腐食耐性コーティング材及び研磨剤としても役に
立つ。これらの材料の現在の商業的製造方法には、いくつかの不利な点がある。
【0003】 現在の商業的方法の一つは、オクタメチルシクロテトラシロキサンなどのよう
な環状シロキサンを、ビス(アミノプロピルテトラメチルシロキサン)のような
末端キャップ化剤と、水酸化カリウムのような塩基性触媒と共に、80−100
℃で反応させることによる、アミノプロピル末端を有するシロキサンの製造を含
む。このプロセスの不利な点には以下のことが含まれる。まず、末端キャップ化
剤は常に容易に入手できるわけではなく、高圧水素化または発火合金水素化物に
よるシアノ化合物の還元により合成することが必要である。第2に、反応後残留
する末端キャップ化剤は沸点が高く、単純な蒸留テクニックでは容易にポリマー
から取り除くことができない。第3に、将来のプロセスにおける副反応を防ぐた
めに、塩基性触媒は、抽出または熱分解によって除去されなければならない。
【0004】 分子内で官能基化されて機能付与されたアミノプロピルシロキサン・ホモポリ
マーまたはコポリマーの製造のためには、オクタメチルシクロテトラシロキサン
などの環状シロキサンを、ヘキサメチルジシロキサンなどの末端キャップ化剤と
、環状アミノプロピル基を官能基として有するシロキサンと共に反応させること
を含む第2のプロセスが用いられ、塩基性触媒と共に、80−100℃で実行さ
れる。このプロセスにはいくつかの不利な点や欠点がある。それは次の通りであ
る。第1に、環状アミノプロピル基を官能基として有するシロキサンは市販され
ておらず、アミノプロピル・ジアルコキシシレンの加水分解による合成を必要と
する。第2に、反応後残留する環状アミノプロピル基を官能基として有するシロ
キサンは、沸点が高く、単純な蒸留法ではポリマーから容易に除去することがで
きない。第3に、将来のプロセスでの副反応を予防するために、塩基性触媒は抽
出または熱分解により除去されなければならない。
【0005】 我々は、従来の方法のこれらの不利な点や欠点を克服するような、アミノプロ
ピル基またはアミノアルキル基を官能基として有する機能性シロキサンの新しい
製造法を発見した。
【0006】
【従来の技術】
米国特許において開示されているいくつかの方法について以下に説明し、シロ
キサン化学の技術の現状を例示する。
【0007】 Karstedtに対する米国特許3,715,334は、ヒドロシリル化反
応のための白金‐ビニルシロキサン触媒を開示したが、そこにおいて、触媒は、
化合したハロゲンからは実質的に自由であった。この開示は、アミノ官能基組成
物を作るためにこれらの触媒を使用することを教示あるいは提案してはいない。
【0008】 Karstedtに対する米国特許3,775,452は、ヒドロシリル化反
応のための白金含有シロキサン触媒と、そのような触媒の製法を開示した。この
特許は、アミノ官能基を有する組成物を作るためにこれらの触媒を使用すること
を教示あるいは提案してはしていない。
【0009】 Martinに対する米国特許3,890,269は、アミノ官能基を有する
オルガノポリシロキサンを製造するための方法を開示したが、その方法は、オル
ガノポリシロキサンとアミノ官能基を有するシラン又はシロキサンを触媒の存在
下で平衡させることを含んでいた。この方法で使用できる触媒としては、アルカ
リ金属水素化物(例えば、水酸化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウム
、水素化セリウム)のような塩基;アルカリ金属アルキル(例えば、エチルリチ
ウム、エチルナトリウム、ブチルリチウム); アルカリ金属アルケニル(例え
ばビニルリチウム); アルカリ金属アリール(例えば、ビフェニルナトリウム
、フェニルリチウム、カリウム・ナフタレンおよびリチウム・ナフタレン)など
が挙げられている。この方法では、アルカリ金属アルキルの使用が好まれている
。米国特許3,890,269の方法においては、白金含有触媒の使用は、教示
されても提案されてもいない。
【0010】 Lewisに対する米国特許5,446,113は、熱硬化性のオルガノポリ
シロキサン組成物を製造する方法を開示したが、その方法は、ビニル・シリコー
ン流体の不揮発化混合物、および、原子価0の白金合錯体とビニルシランの反応
生成物を、水素化ケイ素シロキサンと共に反応させることによるものである。本
出願で開示されているアミノ官能基を有するシロキサンの製造のための方法は、
米国特許5,446,113の中では教示されても提案されてもいない。
【0011】 したがって、上記の方法の不利な点や欠点を避けるような、アミノ官能基を有
するシロキサンの製造方法の必要性がある。また、アミノ官能基を有するシロキ
サンを作るにあたっての簡単で速やかに行なえる方法としての、ワンポット方法
の必要性も存在する。更には、中性触媒を用いることによって、アミノ基の更な
る反応による干渉を避けるような、アミノ官能基を有するシロキサンを作るワン
ポット方法の必要性も存在する。
【0012】 上記の周知の方法の欠点を克服するため、および上に概説した未解決のニーズ
を満たすために、我々は、アミノ官能基を有するシロキサンの製造のための新し
い方法を発見した。
【発明の概要】
簡単に言えば、この発明は、原子価0の白金触媒を用いるヒドロシリル化反応
によって、アミノ官能基を有するシロキサンを製造するための新しい方法である
【0013】 出願人の発明は白金(0)ジビニルテトラメチルシロキサンまたは白金(0)
シクロビニル錯体の存在下で、市販のアルキルまたはアリール・ヒドロシリコー
ンを、アリルアミン、またはその他のアルケニルあるいはアレニル・アミンと共
に、ヒドロシリル化反応させることから成る。従来の文献が示唆するところでは
、アミノ官能性が、触媒の活性低下または阻害ゆえに、塩化白金酸などの白金触
媒や、パラジウムおよびロジウム触媒を利用しているヒドロシリル化反応が起こ
るのを妨げる。それとは対照的に、本発明では、PC072(キシレン中の白金
(0)ジビニルテトラメチルシロキサン錯体)などの活性白金(0)ジビニルテ
トラメチルシロキサン錯体や、PC085(環状ビニルシロキサン中の白金(0
)シクロビニル錯体)などの白金(0)シクロビニル錯体(どちらも、米国ペン
シルバニア州ブリストル市のユナイテッドケミカルテクノロジーズ社から入手可
能)を用いることにより、中程度の温度で、アリルアミンまたは他のアルケニル
やアレニルアミンとヒドロシリコーンの容易で量的ヒドロシリル化を可能にし、
検出可能な残留SiH官能性なしで、アミノプロピル、あるいは、アミノアキル
シリコーンを得ることができる。反応は、約60℃から約100℃で、数時間に
わたって円滑に進行する。
【0014】 このプロセスの上述の従来技術に優る利点は以下の点を含む: 1)アリルアミンは、従来技術において必要であった末端キャップ化剤と環状
アミノシロキサンとは対照的に、安価で、容易に入手できる市販の商品である。
同様に、アルキルまたはアリール・ヒドロシリコーンは、広範囲にわたる分子量
のものが容易に入手でき、多種多様なアミノプロピルまたはアミノアルキル・シ
リコーンの合成を可能にする。
【0015】 2)アリルアミンは沸点が低く(55-58℃)、過剰分は、単純な減圧蒸留
法によって、反応から容易に除去可能である。この出発原料を簡単に除去できる
ことにより、ヒドロシリル化反応を完了まで進めていくために、多量の化学量論
的過剰分を添加することができる。
【0016】 3)残留白金触媒は中性で、アミノ基に典型的な更なる反応を妨げることはな
い。それとは対照的に、従来技術では、副反応や触媒活性の増加を防ぐために、
面倒な抽出または熱分解法による塩基性触媒の除去が必要であった。必要に応じ
て、残留白金は、ポリマーをC‐18末端キャップ化されたシリカ(例えば、ユ
ナイテッドケミカルテクノロジーズ社によって提供されているもの)と共に撹拌
するか、またはポリマーを前記シリカのカラムに通すことによって、容易に除去
されることができる。
【0017】 4)このプロセスは、骨格鎖に水素化ケイ素のあるアルキルヒドロシロキシ・
ホモポリマーまたはコポリマーの部分的なアミノプロピル官能基化を容易に可能
にする。残存の未反応の水素化物はその後、アルケンまたは官能基化アルケンと
標準的ヒドロシリル化法を利用してアルキル基やその他の基で、更に官能基化さ
れることができる。従来技術は、合成が難しい環状アミノアルキルで官能基化さ
れたシロキサンと、酸性または塩基性の触媒と共に、環状ヒドロシリコーンを共
重合化することを必要とする。触媒は、抽出、ろ過または熱分解によって更なる
ヒドロシリル化の前に除去されなければならない。さもなければ、白金触媒との
副反応が起こる場合がある。
【0018】
【発明の実施の形態】
我々は、アミノ基を官能基として有するシロキサンを製造するための使用に適
した、新しい改良されたヒドロシリル化方法を開発した。この方法は、以下の実
施例を参照することで、より明確に理解することができる。
【0019】 第1ステップにおいて、アルキル基またはアリール基を官能基として有するヒ
ドロシリコーンと、アルケニルアミンが接触されるか、混合されるが、このアル
キル基またはアリール基を官能基として有するヒドロシリコーンにおいては、ア
ルキル基がメチルかC2からC30のアルキルであるか、アリール基がフェニル
かナフチルであり、アルケニルアミンにおいては、アルケニル基がC3(アリル
)またはC4からC30である。この結果として得られる混合物は、その後、第
2の平衡化ステップで、約2時間から約8時間の間、約60℃から約100℃の
温度で加熱される。これらのステップの結果、アミノ官能基を有するシロキサン
生成物が生じる。この所望の生成物に残留する水素化物含有量は、無視できるほ
どにごく僅かである。
【0020】 本発明の方法で使用できるアミンは第一級アミン、N、N-ジメチルアミン、
または鎖長C2からC30の他のアルキル官能基を有するアミンなどである。
【0021】 好ましくは、加熱は約60℃から約100℃の温度で、約2時間から約8時間
実行されることが望ましい。当業者は、過度の試験的実験を行なう必要なく、本
発明の教示の範囲内で、このような平衡化を容易に行なうことができる。より好
ましくは、加熱は約60℃から約80℃の温度で、約2時間から約8時間の間行
なわれことが望ましい。加熱時間としては、所望の生成物が完全に形成されるの
に十分な長さの時間を選択することができる。
【0022】 実験材料による反応では、原子価0の白金触媒によって容易に触媒作用が起こ
ることが発見されており、原子価0の白金触媒としては、カタログ番号PC07
2として販売されている活性白金(0)ジビニルテトラメチルシロキサン錯体や
、カタログ番号PC085として販売されている活性白金(0)シクロビニル錯
体などが挙げられ、これらのどちらも、米国ペンシルバニア州ブリストル市のユ
ナイテッドケミカルテクノロジーズ社から市販されている。PC072触媒は、
担体としてのキシレンの中に存在する形で販売されており、およそ2から3パー
セントの白金を含んでいる。PC085触媒は、環状シリコーン担体の中に存在
する形で販売され、これも約2から3パーセントの白金を含んでいる。ここで開
示されている発明の方法は、反応混合物の5から100ppmで存在する触媒と
共に実行されることが望ましい。この発明の方法においては、この方法で使用さ
れるアルキルまたはアリール・ヒドロシリコーンとアルケニルまたはアレニルア
ミンを溶解するために、溶媒を使用することができる。好適な溶媒としては、ジ
オキサン、アルキル・エーテル、ジエチレングリコール、ジエトキシエタン、テ
トラヒドロフラン、トルエンおよびキシレンが含まれる。溶媒として特に好まし
いのは、トルエンとキシレンである。
【0023】 ここでの「アルキル」とは、直線状、分岐状、環状の炭化水素鎖構造と、その
組み合わせを含むものとする。「低アルキル」とは、1から8個の炭素原子のア
ルキル基を含むものとする。低アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、s-およびt-ブチル、ぺンチル、ヘキシル、オクチ
ル、シクロプロピルエチルなどが挙げられる。「低シクロアルキル」とは、3か
ら8個の炭素原子のシクロアルキル基を含むものとする。低シクロアルキル基の
例としては、c−プロピル、c−ブチル、c−ペンチル、2−メチルシクロプロ
ピル、ノルボニルなどが挙げられる。ここでの「アルケニル」とは、直線状、分
岐状、環状の(C5またはC6)炭素連鎖と、その組み合わせを含むものとする
。アルケニル基の例としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、
ヘキセニル、c-ヘキセニル、1-プロペニル、2-ブテニル、2−メチル、2−
ブテニルなどが挙げられる。「アリール」は、フェニル、トリル、ナフチルなど
のラジカルを含むものとする。
【0024】 本発明の教示に従って実行されることができる種類の反応は、以下の図式で例
示されるような反応である。
【化2】
【0025】 この図式において、水素化物末端を有するポリジメチルシロキサンは、本願明
細書において記載されている原子価0の白金触媒のような触媒の存在下で、アリ
ルアミンと反応される。mの値は、0から6,000までの間で可変である。こ
の特定の式においては、本発明による方法を例示するために、出発原料としてホ
モポリマーが使用されている。また、本発明の教示からそれることなく、本発明
の方法の出発原料として、コポリマーを使うことも可能である。
【0026】 本発明の教示によって使用することができるコポリマーの構造を例示している
化学式を、以下に示す。
【化3】
【0027】 この構造において、RとRは同じであっても異なっていてもよく、C2か
らC30のアルキル、フェニル、ナフチルからなる群から選択される。sとtの
値は同じでも異なっていてもよく、sおよびtは0から6,000までの間の値を
有する。本発明の方法は、C3からC30のアルケニル・アミンからなる群 か
ら選択される官能性アミンを持つポリマーを、白金(0)ジビニルテトラメチル
シロキサン、および、白金(0)テトラビニルテトラメチルシクロテトラシロキ
サンから選択される白金(0)錯体と接触させることによって実施される。本発
明による方法の第2のステップは、接触させた出発原料を、約60℃から約80
℃で、所望のアミノ基を官能基として有するシリコーンポリマーの形成に十分な
長さの時間の間、加熱することである。
【0028】 本発明による方法は、また、以下の構造を有するシリコーンポリマーを出発原
料とした場合にも適用できる:
【化4】
【0029】 上式において、R、R、R、および、Rは同じであっても異なってい
てもよく、R、R、R、および、Rは、それぞれが、水素化物、C2か
らC30のアルキル、フェニル、およびナフチルからなる群から選択されており
、sは、0から6,000まで、tは0から6,000までである。
【0030】 本発明の方法は、以下に示される具体例を参酌することで当業者に明確に理解
される。これらの実施例は、本発明による方法が実施されるいくつかを例示して
いるが、それが本発明の実施を制限するものとして受け取られるべきものではな
い。
【0031】 実施例1 水素化物末端を有するポリジメチルシロキサン2830部と、約5−50pp
mの白金(0)ジビニルテトラメチルシロキサン(ユナイテッドケミカルテクノ
ロジーズ社の製品PC072)を含有する攪拌反応容器に、反応容器の温度65
℃で、アリルアミンの約11.8部が、添加漏斗で、一滴ごと加えられた。温度
の上昇と泡が立ってきたことで、反応が起こったことが確認された。添加が完了
した後は、反応容器は75℃で、3時間加熱された。水素化物末端を有するポリ
ジメチルシロキサンの粘度は、1765.3センチストークであり、0.075
meq/g(1グラム当たりミリ当量)のアミン含有量であった。反応後の生成
物は、粘度1876.5センチストーク、アミン含有量0.065meq/g、
無視できるほどにごく僅かの水素化物含有量を有していた。
【0032】 実施例2 アリルアミン7部と、水素化物末端を有するポリジメチルシロキサン1000
部を用いて、実施例1の手順が繰り返された。水素化物末端を有するポリジメチ
ルシロキサンは、763.81センチストークの粘度と、0.106meq/g
の水素化物含有量を有していた。反応後の生成物は、粘度829.6センチスト
ーク、アミン含有量0.0991meq/g、無視できるほどにごく僅かの水素
化物含有量を有していた。
【0033】 実施例3 アリルアミン87部と、水素化物末端を有するポリジメチルシロキサン270
0部を用いて、実施例1の手順が繰り返された。水素化物末端を有するポリジメ
チルシロキサンは、41.73センチストークの粘度と、0.567meq/g
の水素化物含有量を有していた。反応後の生成物は、粘度49.22センチスト
ーク、アミン含有量0.522meq/gを有し、水素化物含有量は皆無であっ
た。
【0034】 実施例4 アリルアミン48部と、水素化物末端を有するポリジメチルシロキサン100
0部を用いて、実施例1の手順が繰り返された。水素化物末端を有するポリジメ
チルシロキサンは、2.43センチストークの粘度と、3.24meq/gの水
素化物含有量を有していた。反応後の生成物は、粘度8センチストーク、アミン
含有量3.02meq/gを有し、水素化物含有量は皆無であった。
【0035】 実施例5 アリルアミン84部と、水素化物末端を有するポリジメチルシロキサン250
0部を用いて、実施例1の手順が繰り返された。水素化物末端を有するポリジメ
チルシロキサンは、14.5センチストークの粘度と、0.590meq/gの
水素化物含有量を有していた。反応後の生成物は、粘度17.83センチストー
ク、アミン含有量0.479meq/g、無視できるほどにごく僅かの水素化物
含有量を有していた。
【0036】 実施例6 アリルアミン40部と、水素化物末端を有するポリジメチルシロキサン200
0部を用いて、実施例1の手順が繰り返された。水素化物末端を有するポリジメ
チルシロキサンは、111.5センチストークの粘度と、0.360meq/g
の水素化物含有量を有していた。反応後の生成物は、粘度126.97センチス
トーク、アミン含有量0.350meq/gを有し、水素化物含有量は皆無であ
った。
【0037】 本発明は、その範囲においてここに示されている実施例だけに限られるもので
はなく、これらの実施例は本発明の一態様についてのいくつかの単一の例示とし
て意図されており、機能的に同等であるものならどれでも本発明の範囲内に含ま
れる。実際、上記の説明から、当業者には、ここで表示され、説明されている態
様に加えて、本発明のさまざまな変更形態が明らかになるはずである。そのよう
な変更形態も、追加請求項の範囲内に入るものとする。ここにおいて言及した全
ての特許および刊行物は、本願明細書に引用したものとする。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月16日(2001.3.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 上式において、R、R、R、および、Rは同じであっても異なってい
てもよく、R、R、R、および、Rは、それぞれが、水素化物、C−2
からC−30のアルキル、フェニル、およびナフチルからなる群から選れており
、sは、0から6,000まで、tは0から6,000までであるようなシリコ
ーンポリマーと、 C‐3からC‐30のアルケニルアミンからなる群から選ばれる官能性アミン
と、 白金(0)ジビニルテトラメチルシロキサンと、白金(0)テトラビニルテト
ラメチルシクロテトラシロキサンからなる群から選ばれる白金(0)錯体とを接
触させる工程と、 (b)約60℃から約80℃で、アミノ基を官能基として有するシリコーンポ
リマーを形成するのに十分な時間の間、加熱する工程と を含むことを特徴とする製造方法。
【化2】 上式において、mは0から約6,000であるようなシリコーンポリマーと
、 CからC30のアルケニルアミンからなる群から選択される官能性アミン
と、 白金(0)ジビニルテトラメチルシロキサンと、白金(0)テトラビニルテ
トラメチルシクロテトラシロキサンからなる群から選択される白金(0)錯体と
を接触させる工程と、 (b)約60℃から約80℃で、アミノ基を官能基として有するシリコーンポ
リマーを形成するのに十分なだけの時間の間、加熱する工程と を含むことを特徴とする製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 マクミラン、ジョン、エッチ. アメリカ合衆国、19002 ペンシルバニア 州、アンブラー、ビーチモント ロード 324 (72)発明者 オーガスト、トーマス、エフ. アメリカ合衆国、19007 ペンシルバニア 州、グレノルデン、イースト アッシュラ ンド アベニュー 308 (72)発明者 テレプチャック、マイケル、ジェイ. アメリカ合衆国、19067 ペンシルバニア 州、ヤードリー、デビッド テラス 1514 Fターム(参考) 4H039 CA19 CF10 CF90 4H049 VN01 VP02 VP03 VP04 VP05 VP06 VP07 VP08 VP09 VP10 VQ01 VQ20 VQ78 VQ79 VR22 VR23 VR41 VR42 VS02 VS78 VT17 VU20 4J035 BA02 CA02U CA021 CA19M FB01 FB02 FB03 LA05 LB01 LB09 LB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アミノ基を官能基として有するシリコーンポリマーの製造方法
    であって、 (a)以下の構造を有するシリコーンポリマーであって、 【化1】 上式において、R、R、R、および、Rは同じであっても異なってい
    てもよく、R、R、R、および、Rは、それぞれが、水素化物、C−2
    からC−30のアルキル、フェニル、およびナフチルからなる群から選れており
    、sは、0から6,000まで、tは0から6,000までであるようなシリコ
    ーンポリマーと、 C‐3からC‐30のアルケニルアミンからなる群から選ばれる官能性アミン
    と、 白金(0)ジビニルテトラメチルシロキサンと、白金(0)テトラビニルテト
    ラメチルシクロテトラシロキサンからなる群から選ばれる白金(0)錯体とを接
    触させる工程と、 (b)約60℃から約80℃で、アミノ基を官能基として有するシリコーンポ
    リマーを形成するのに十分な時間の間、加熱する工程と を含むことを特徴とする製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造方法において、 加熱は約2時間から約8時間の間行なわれることを特徴とする製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の製造方法において、 RとRは水素化物であることを特徴とする製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の製造方法において、 RとRはフェニルであることを特徴とする製造方法。
JP2001519707A 1999-08-30 2000-08-29 アミノプロピル基またはアミノアルキル基を官能基として有するポリアルキルまたはアリール・シロキサンの製造方法 Pending JP2003508403A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/385,286 1999-08-30
US09/385,286 US6177583B1 (en) 1999-08-30 1999-08-30 Method for the preparation of aminopropyl or aminoalkyl functional polyalkyl or aryl siloxanes
PCT/US2000/023631 WO2001016142A1 (en) 1999-08-30 2000-08-29 Method for the preparation of aminopropyl or aminoalkyl functional polyalkyl or aryl siloxanes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003508403A true JP2003508403A (ja) 2003-03-04

Family

ID=23520788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001519707A Pending JP2003508403A (ja) 1999-08-30 2000-08-29 アミノプロピル基またはアミノアルキル基を官能基として有するポリアルキルまたはアリール・シロキサンの製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US6177583B1 (ja)
EP (1) EP1208106A4 (ja)
JP (1) JP2003508403A (ja)
CN (1) CN1371382A (ja)
AU (1) AU7335100A (ja)
WO (1) WO2001016142A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079946A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Dow Corning Toray Co Ltd ポリアミドシリコーンコポリマーの製造方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100351314C (zh) * 2005-04-28 2007-11-28 陈俊光 水基型有机硅树脂防水剂及其制造方法
KR100938127B1 (ko) 2009-11-12 2010-01-22 (주)휴먼텍코리아엔지니어링건축사사무소 수성 에폭시 도료 조성물
CN103601890B (zh) * 2013-11-11 2015-09-30 齐齐哈尔大学 一种梳状结构聚硅氧烷亚麻柔软整理剂的合成方法
JP6702616B2 (ja) 2014-12-23 2020-06-03 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ ゲーエムベーハーMomentive Performance Materials GmbH 高純度のアミノシロキサン
CN107365416B (zh) * 2017-08-30 2020-04-24 山东大学 一种制备侧链改性聚硅氧烷的方法
EP4065630A1 (en) * 2019-11-26 2022-10-05 Dow Silicones Corporation Processes for making polysiloxazanes and using same for producing amino-functional polyorganosiloxanes
CN116836620B (zh) * 2023-08-10 2024-03-29 上海岩皇环保科技有限公司 一种高弹性高阻燃的改性聚氨酯涂料及其制备方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3775452A (en) * 1971-04-28 1973-11-27 Gen Electric Platinum complexes of unsaturated siloxanes and platinum containing organopolysiloxanes
US5892084A (en) * 1998-02-03 1999-04-06 Pcr, Inc. Aminoorganofunctionalsiloxanes

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011079946A (ja) * 2009-10-06 2011-04-21 Dow Corning Toray Co Ltd ポリアミドシリコーンコポリマーの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1208106A1 (en) 2002-05-29
US6177583B1 (en) 2001-01-23
CN1371382A (zh) 2002-09-25
WO2001016142A1 (en) 2001-03-08
EP1208106A4 (en) 2003-01-02
AU7335100A (en) 2001-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3599746B2 (ja) 分子内にカルボキシル官能基を有する有機ケイ素
JP6841974B2 (ja) 除去可能な固体触媒を使用したアミノ官能性ポリジオルガノシロキサンの製造方法
JPH07216091A (ja) シロキサニル・ホスフェートの製造方法
JP7103245B2 (ja) ポリシロキサザン化合物およびその製造方法並びにこれを含む組成物および硬化物
JPH0571611B2 (ja)
JPH04353521A (ja) オルガノポリシルセスキオキサンおよびその製造方法
JP2003508403A (ja) アミノプロピル基またはアミノアルキル基を官能基として有するポリアルキルまたはアリール・シロキサンの製造方法
JPH11246662A (ja) ポリオルガノシロキサンの製造方法
JPH04332759A (ja) 一液型熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP3349735B2 (ja) ヒドロシリル化法
JPH02281040A (ja) オルガノシロキサン樹脂およびその製造方法
JPH04270765A (ja) カプセル封じされたパラジウム錯体と一液型熱硬化性オルガノポリシロキサン組成物
JP2005517749A (ja) アミノメチレン官能性シロキサン
JP2544033B2 (ja) カルボキシ官能性シリコ―ンの製造方法
EP0909778B1 (en) Process for preparing chain-extended organopolysiloxanes
JP4271291B2 (ja) ポリエチレンワックス
JP4628672B2 (ja) シリコーン−有機コポリマーの製造方法
JP3110127B2 (ja) 分岐ポリシロキサンの製造方法
JP3187444B2 (ja) オルガノポリシロキサンの製造方法
JPH0867753A (ja) フラニル基を有するオルガノ珪素化合物、該化合物を製造する方法、光によって架橋可能な組成物、および被覆を製造する方法
JPS6054392A (ja) 有機けい素化合物のシリル化方法
CN114746429A (zh) 作为稳定的硅烯前体的环硅丙烷化合物及其在无催化剂制备硅氧烷中的用途
JP2001181398A (ja) 含ケイ素重合体およびその製造方法
US6040412A (en) Process for preparing chain-extended organopolysiloxanes
JP3155547B2 (ja) ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050726