JP2003507370A - 硫黄化合物と燐化合物を用いて4,6−ジクロロピリミジンを製造する方法 - Google Patents

硫黄化合物と燐化合物を用いて4,6−ジクロロピリミジンを製造する方法

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JP2003507370A
JP2003507370A JP2001517508A JP2001517508A JP2003507370A JP 2003507370 A JP2003507370 A JP 2003507370A JP 2001517508 A JP2001517508 A JP 2001517508A JP 2001517508 A JP2001517508 A JP 2001517508A JP 2003507370 A JP2003507370 A JP 2003507370A
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dichloropyrimidine
methoxypyrimidine
chloro
chlorinating agent
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JP2001517508A
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マイス,フランツ−ヨゼフ
クラウゼナー,アレクサンダー
クラム,ギユンター
シユテフアン,グイド
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Bayer AG
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D239/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
    • C07D239/02Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
    • C07D239/24Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D239/28Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D239/30Halogen atoms or nitro radicals

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Abstract

(57)【要約】 本発明に従い、硫黄を含有する少なくとも1種の塩素化剤を用いて4,6−ジクロロピリミジンを有利には少なくとも1種の燐化合物の存在下で4−クロロ−6−メトキシピリミジンから生じさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、4,6−ジクロロピリミジンを4−クロロ−6−メトキシピリミジ
ンから製造する方法に関する。4,6−ジクロロピリミジンは作物保護剤を製造
する時の価値ある中間体である。
【0002】 4,6−ジクロロピリミジンの製造を4,6−ジヒドロキシピリミジンから出
発して行う方法はいろいろ知られている。
【0003】 また、4−クロロ−6−メトキシピリミジンと式R3PCl2で表される塩素化
剤を反応させることで4,6−ジクロロピリミジンを生じさせることができるこ
とも公知である[Res.Discl.n391、690−691(1996)
参照]。そのような塩素化剤はそのまま使用可能であるか、或はそれを式R3
=Oで表される化合物とホスゲンからインサイチューで生じさせることも可能で
ある。そこには、追加的に、4−クロロ−6−メトキシピリミジンとオキシ塩化
燐は反応しないことも記述されている。このような方法の欠点は、変換を達成す
ることができるとしても通常はあまり完全ではなく、従って4,6−ジクロロピ
リミジンを入手することができるとしても低収率で純度が低い点にある。
【0004】 ここに、4,6−ジクロロピリミジンを4−クロロ−6−メトキシピリミジン
から製造する方法を見いだし、この方法は、SCl2、SOCl2およびSO2
2の群から選択される少なくとも1種の硫黄含有塩素化剤(sulpur−c
ontainig chlorinating agent)と4−クロロ−6
−メトキシピリミジンを式 R3P=Yn (I) [式中、 Rは、各々が場合によりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アルキルおよびC1
4−アルコキシの群の5個以下の同一もしくは異なる置換基で置換されていて
もよいC1−C10−アルキルまたはC6−C10−アリールを表し、 Yは、酸素または硫黄を表し、そして nは、ゼロまたは1を表す] で表される少なくとも1種の燐化合物の存在下で反応させることを特徴とする。
【0005】 好適な硫黄含有塩素化剤はSOCl2およびSO2Cl2でありそして好適な燐
化合物はトリフェニルホスフィンおよびトリフェニルホスフィンオキサイドであ
る。
【0006】 硫黄含有塩素化剤を4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モルを基準にして
例えば少なくとも1モル用いることができる。この量は好適には1から2モルで
ある。
【0007】 式(I)で表される燐化合物を硫黄含有塩素化剤1モルを基準にして例えば0
.01から1モル用いることができる。この量は好適には0.02から0.25
、特に好適には0.05から0.1モルである。
【0008】 本発明に従う方法を好適には溶媒の存在下で実施する。適切な例は芳香族溶媒
、例えばトルエン、キシレン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロトル
エン、ベンゾニトリルおよびベンゾトリフルオライドなど、窒素含有溶媒、例え
ばN−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドおよび
環状尿素など、そして酸素含有溶媒、例えばエーテル、特に高沸点のエーテルお
よびポリエーテルなどである。また、溶媒の混合物を用いることも可能である。
【0009】 本発明に従う方法は、例えば50から200℃の範囲の温度で実施可能である
。75から175℃、特に100から150℃が好適である。
【0010】 圧力は原則として重要でない。操作を加圧下で行うことを指示するのは、大気
圧下で所望反応温度より低い温度で沸騰する溶媒を用いることを望む場合にその
ように溶媒が少なくともある程度ではあるが液状の形態で存在するようにする時
のみである。
【0011】 この圧力は、所定温度で反応槽から前駆体も生成物も溶媒も出て行くことがな
いと仮定して、例えば0.1から5バールの範囲であってもよい。この圧力は好
適には大気圧であり、特に好適には、大気圧下の還流下で沸騰する時の温度が必
要な反応温度であるような溶媒を用いる。
【0012】 本発明の方法はバッチ式および連続式に実施可能である。
【0013】 本発明に従う方法の好適な態様では、4−クロロ−6−メトキシピリミジンと
前記燐化合物と溶媒を混合して、この混合物を反応温度に加熱した後、前記硫黄
含有塩素化剤を計量して適宜数回に分けて入れる。
【0014】 この反応後に存在する反応混合物の処理は、例えば蒸留塔を用いた蒸留を適宜
減圧下で行うことなどで実施可能である。
【0015】 本発明に従う方法を用いると簡潔な様式で4−クロロ−6−メトキシピリミジ
ンを4,6−ジクロロピリミジンに変化させることができる。この変換は従来技
術とは対照的に本質的に完全に起こる。そのことから、4,6−ジクロロピリミ
ジンの含有量が高い生成物を簡潔な様式で生じさせることができる。このことは
、未反応の4−クロロ−6−メトキシピリミジンが残存するとこれを蒸留で除去
することができるとしても困難なことから望ましいことである。実施例 実施例1 150gのクロロベンゼンに4−クロロ−6−メトキシピリミジンを29.0
gとトリフェニルホスフィンオキサイドを5.6g入れた後、これを撹拌しなが
ら140℃に加熱した。この溶液に35.7gの塩化チオニルを1時間かけて滴
下した。次に、この混合物を140℃で撹拌した。6時間後、塩化チオニルを更
に11.9g滴下した後、撹拌を6時間継続した。その後、25℃に冷却した。
304.1gの最終重量を得た。HPLC分析は4,6−ジクロロピリミジン含
有量が9.34%であることを示していた(これは収率が理論値の95.3%で
あることに相当する)。この反応混合物の4−クロロ−6−メトキシピリミジン
含有量は0.1%のみであった(これは出発材料の1.05%であることに相当
する)。実施例2 クロロベンゼンの代わりにキシレン異性体の混合物を200ml用いて操作を
135℃で行う以外は実施例1を繰り返した。HPLC分析により、4,6−ジ
クロロピリミジンの収率は93.6%で、未反応の4−クロロ−6−メトキシピ
リミジンの量は出発材料の2.6%であることが分かった。実施例3 塩化チオニルの代わりにSOCl2が3モルでSO2Cl2が1モルの混合物を
49.2g用いてこれを1時間かけて滴下しそして6時間後にさらなる塩素化剤
の添加を行わない以外は実施例1を繰り返した。HPLC分析により、4,6−
ジクロロピリミジンの収率は理論値の89.3%であることが分かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW (72)発明者 クラム,ギユンター ドイツ・デー−51381レーフエルクーゼ ン・アムゾネンハング38 (72)発明者 シユテフアン,グイド ドイツ・デー−51519オーデンタール・イ ムヘルツオゲンフエルト52 Fターム(参考) 4H039 CA52 CD20 CD40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4,6−ジクロロピリミジンを4−クロロ−6−メトキシピ
    リミジンから製造する方法であって、SCl2、SOCl2およびSO2Cl2の群
    から選択される少なくとも1種の硫黄含有塩素化剤と4−クロロ−6−メトキシ
    ピリミジンを式 R3P=Yn (I) [式中、 Rは、各々が場合によりフッ素、塩素、臭素、C1−C4−アルキルおよびC1
    4−アルコキシの群の5個以下の同一もしくは異なる置換基で置換されていて
    もよいC1−C10−アルキルまたはC6−C10−アリールを表し、 Yは、酸素または硫黄を表し、そして nは、ゼロまたは1を表す] で表される少なくとも1種の燐化合物の存在下で反応させることを特徴とする方
    法。
  2. 【請求項2】 SOCl2および/またはSO2Cl2を硫黄含有塩素化剤と
    して用いることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 トリフェニルホスフィンおよび/またはトリフェニルホスフ
    ィンオキサイドを燐化合物として用いることを特徴とする請求項1および2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モル当たり硫黄含有
    塩素化剤を少なくとも1モル用いることを特徴とする請求項1から3記載の方法
  5. 【請求項5】 硫黄含有塩素化剤1モルを基準にして式(I)で表される燐
    化合物を0.01から1モル用いることを特徴とする請求項1から4記載の方法
  6. 【請求項6】 溶媒の存在下で実施することを特徴とする請求項1から5記
    載の方法。
  7. 【請求項7】 芳香族溶媒、窒素含有溶媒または酸素含有溶媒を用いること
    を特徴とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記反応を50から200℃で実施することを特徴とする請
    求項1から7記載の方法。
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