JP2003503394A - 4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの製造方法 - Google Patents
4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの製造方法Info
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D239/00—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings
- C07D239/02—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings
- C07D239/24—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D239/28—Heterocyclic compounds containing 1,3-diazine or hydrogenated 1,3-diazine rings not condensed with other rings having three or more double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, directly attached to ring carbon atoms
- C07D239/32—One oxygen, sulfur or nitrogen atom
- C07D239/34—One oxygen atom
- C07D239/36—One oxygen atom as doubly bound oxygen atom or as unsubstituted hydroxy radical
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- Organic Chemistry (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
本発明の4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンは、4−クロロ−6−メトキシピリミジンをハロゲン化水素と反応させることにより有利な且つ簡単な方法で製造される。
Description
【0001】
本発明は4−クロロ−6−メトキシピリミジンから4−クロロ−6−ヒドロキ
シピリミジンを製造する方法に関する。4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジン
は作物保護剤を製造するための価値ある中間体であり、その際更なる処理の第1
段階はしばしば4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの4,6−ジクロロピリ
ミジンへの転化を含んでなる。
シピリミジンを製造する方法に関する。4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジン
は作物保護剤を製造するための価値ある中間体であり、その際更なる処理の第1
段階はしばしば4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの4,6−ジクロロピリ
ミジンへの転化を含んでなる。
【0002】
4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンを合成するための種々の方法が開示さ
れている。例えば、J.Chem.Soc.(1961),1298は水性塩酸
による4,6−ジクロロピリミジンの加水分解を記載している。
れている。例えば、J.Chem.Soc.(1961),1298は水性塩酸
による4,6−ジクロロピリミジンの加水分解を記載している。
【0003】
J.Med.Chem.7,5(1964)に従えば、4−クロロ−6−ヒド
ロキシ−2−メチルチオピリミジンからメチルチオ基が除去されるか、又は4−
アミノ−6−クロロピリミジンのジアゾ化ヒドロキシル化(diazotizi
ng hydroxylation)が行われる。
ロキシ−2−メチルチオピリミジンからメチルチオ基が除去されるか、又は4−
アミノ−6−クロロピリミジンのジアゾ化ヒドロキシル化(diazotizi
ng hydroxylation)が行われる。
【0004】
更に、J.Org.Chem.USSR(英訳)2,230(1966)は、
Het−O−NH−CO−O−C2H5型の化合物のHet−OH化合物へのアル
カリ加水分解を記載している、ここでHet−OHは4−クロロ−6−ヒドロキ
シピリミジンを表すといわれている。
Het−O−NH−CO−O−C2H5型の化合物のHet−OH化合物へのアル
カリ加水分解を記載している、ここでHet−OHは4−クロロ−6−ヒドロキ
シピリミジンを表すといわれている。
【0005】
これらの方法の欠点は、それらが更なる処理の所望の生成物から出発すること
、得るのが困難な出発物質を必要とすること、時間がかかり且つ複雑な方法での
み行うことができること、及び/又は複雑な方法でのみ廃棄することができる硫
黄含有廃棄生成物を生成するということである。
、得るのが困難な出発物質を必要とすること、時間がかかり且つ複雑な方法での
み行うことができること、及び/又は複雑な方法でのみ廃棄することができる硫
黄含有廃棄生成物を生成するということである。
【0006】
更に、Hel.Chim.Acta 42,1317(1959)は、試薬と
して水性塩酸を使用して4−クロロ−6−メトキシピリミジンを加水分解して4
−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンとすることを記載している。
して水性塩酸を使用して4−クロロ−6−メトキシピリミジンを加水分解して4
−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンとすることを記載している。
【0007】
この方法の欠点は、生成物を時間のかかる処理によってのみ単離することがで
きること、及び4,6−ジクロロピリミジンへの所望の更なる処理のために、生
成物を注意深く乾燥しなければならないことである。
きること、及び4,6−ジクロロピリミジンへの所望の更なる処理のために、生
成物を注意深く乾燥しなければならないことである。
【0008】
4−クロロ−6−メトキシピリミジンをハロゲン化水素と反応させることを特
徴とする4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの製造方法が今回見いだされた
。
徴とする4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの製造方法が今回見いだされた
。
【0009】
適当なハロゲン化水素の例はHCl、HBr及びHIである。HCl及びHB
rが好ましく、そしてHClが特に好ましい。ハロゲン化水素の混合物の使用も
可能である。ハロゲン化水素は例えばそのままで又は溶媒と混合して、例えば下
記の溶媒の1つと混合して使用することができる。ハロゲン化水素は一般に実質
的に無水である、即ち、それは例えば1モル%未満、好ましくは0.1モル%未
満の水を含有する。
rが好ましく、そしてHClが特に好ましい。ハロゲン化水素の混合物の使用も
可能である。ハロゲン化水素は例えばそのままで又は溶媒と混合して、例えば下
記の溶媒の1つと混合して使用することができる。ハロゲン化水素は一般に実質
的に無水である、即ち、それは例えば1モル%未満、好ましくは0.1モル%未
満の水を含有する。
【0010】
更なる可能性は、使用されるべきハロゲン化水素をハロゲン化合物、例えば無
機又は有機酸ハライド及びプロトン性化合物、例えば、水、アルコール又は無機
もしくは有機酸からその場で(in−situ)発生させることである。この場
合に、好ましくは、使われるだけの量のプロトン性化合物、特に水がハロゲン化
水素を形成するのに使用される。
機又は有機酸ハライド及びプロトン性化合物、例えば、水、アルコール又は無機
もしくは有機酸からその場で(in−situ)発生させることである。この場
合に、好ましくは、使われるだけの量のプロトン性化合物、特に水がハロゲン化
水素を形成するのに使用される。
【0011】
4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モル当たり、例えば、1〜30モル、
好ましくは2〜15モルのハロゲン化水素を使用することが可能である。過剰の
ハロゲン化水素は、特に未反応ハロゲン化水素が反応期間中に逃げる場合には有
利である。
好ましくは2〜15モルのハロゲン化水素を使用することが可能である。過剰の
ハロゲン化水素は、特に未反応ハロゲン化水素が反応期間中に逃げる場合には有
利である。
【0012】
適当な溶媒は、一般に、本発明の反応を妨害しない溶媒、例えば脂肪族溶媒、
例えばアルカン、シクロアルカン、ハロゲノアルカン及び脂肪族エーテル、芳香
族溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ハロゲノベンゼン、ハロゲノト
ルエン及びベンゾトリフルオリド、1〜4個のC原子を有するアルコール、例え
ばエタノール及びイソプロパノール、ニトリル、例えばアセトニトリル及びベン
ゾニトリル、窒素含有溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、環状尿素及びラクタム及びエーテル、例えばアルキルエーテル、アリールエ
ーテル、アルキルアリールエーテル及びポリエーテルである。好ましくは、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジクロロベンゼン、
又はクロロトルエンが使用される。
例えばアルカン、シクロアルカン、ハロゲノアルカン及び脂肪族エーテル、芳香
族溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ハロゲノベンゼン、ハロゲノト
ルエン及びベンゾトリフルオリド、1〜4個のC原子を有するアルコール、例え
ばエタノール及びイソプロパノール、ニトリル、例えばアセトニトリル及びベン
ゾニトリル、窒素含有溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、環状尿素及びラクタム及びエーテル、例えばアルキルエーテル、アリールエ
ーテル、アルキルアリールエーテル及びポリエーテルである。好ましくは、トル
エン、キシレン、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジクロロベンゼン、
又はクロロトルエンが使用される。
【0013】
溶媒の特別な乾燥は不必要である。溶媒は工業用グレード中に通常存在する水
含有率で使用することができる。適当ならば、触媒として少量の水又はアルコー
ル、例えば使用する4−クロロ−6−メトキシピリミジンを基準として0.1〜
1.0モル%を本発明の方法に加えることが可能である。しかしながら、触媒の
このような添加は省くこともできる。
含有率で使用することができる。適当ならば、触媒として少量の水又はアルコー
ル、例えば使用する4−クロロ−6−メトキシピリミジンを基準として0.1〜
1.0モル%を本発明の方法に加えることが可能である。しかしながら、触媒の
このような添加は省くこともできる。
【0014】
本発明の方法は、例えば0〜200℃の範囲内の温度で行うことができる。4
0〜180℃が好ましく、60℃〜160℃が特に好ましい。
0〜180℃が好ましく、60℃〜160℃が特に好ましい。
【0015】
本発明の方法における圧力は臨界的ではなく、可能な例は0.1〜20バール
である。0.5〜3バールが好ましい。大気圧が特に好ましい。
である。0.5〜3バールが好ましい。大気圧が特に好ましい。
【0016】
更なる可能性は、4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンを単離しないで、塩
素化剤、例えばオキシ塩化リン又はホスゲンを本発明の反応が終わった後反応混
合物に直接計量供給し、かくしてそれを4,6−ジクロロピリミジンに転化する
ことである。この方法の前提条件は、本発明の方法が望まれない方法で塩素化剤
と反応することのない溶媒中で行われることである。
素化剤、例えばオキシ塩化リン又はホスゲンを本発明の反応が終わった後反応混
合物に直接計量供給し、かくしてそれを4,6−ジクロロピリミジンに転化する
ことである。この方法の前提条件は、本発明の方法が望まれない方法で塩素化剤
と反応することのない溶媒中で行われることである。
【0017】
本発明の方法は、種々の態様で、例えばバッチ式、半連続式、連続式又は半バ
ッチ式で行うことができる。可能な方法の例は下記のとおりである:乾燥ハロゲ
ン化水素を所望の反応温度で溶媒中の4−クロロ−6−メトキシピリミジン中に
通す。
ッチ式で行うことができる。可能な方法の例は下記のとおりである:乾燥ハロゲ
ン化水素を所望の反応温度で溶媒中の4−クロロ−6−メトキシピリミジン中に
通す。
【0018】
溶媒、例えば上記した好ましい溶媒の適当な選択により、4−クロロ−6−メ
トキシピリミジンの実質的な又は完全な反応の後、反応混合物を例えば5〜30
℃の範囲内の温度とし、そして沈殿した生成物を吸引ろ別することが可能である
。
トキシピリミジンの実質的な又は完全な反応の後、反応混合物を例えば5〜30
℃の範囲内の温度とし、そして沈殿した生成物を吸引ろ別することが可能である
。
【0019】
他の可能性は、上記した溶媒の1つに溶解されているハロゲン化水素を計量供
給することである。
給することである。
【0020】
更なる可能性は、上記溶媒の1つ中のハロゲン化水素に4−クロロ−6−メト
キシピリミジンを計量供給しそして室温で撹拌することである。
キシピリミジンを計量供給しそして室温で撹拌することである。
【0021】
処理は蒸留によっても可能である。これらの外に、他の反応方法及び処理も可
能である。
能である。
【0022】
本発明の方法は、格段に簡単な方法で4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジン
を製造することを可能とする。例えば、単にハロゲン化水素を4−クロロ−6−
メトキシピリミジンの溶液に通すことにより転化を行うことができる。離脱した
メチル基が系からガスの形態で逃げるハロゲン化メチルの形態となることは特に
有利である。これは塩化水素を使用する場合に特にそうである。更に大きな利点
は、溶媒が適当に選ばれるならば、生成される4−クロロ−6−ヒドロキシピリ
ミジンは沈殿しそして簡単な方法、例えばろ過により単離することができるとい
うことである。
を製造することを可能とする。例えば、単にハロゲン化水素を4−クロロ−6−
メトキシピリミジンの溶液に通すことにより転化を行うことができる。離脱した
メチル基が系からガスの形態で逃げるハロゲン化メチルの形態となることは特に
有利である。これは塩化水素を使用する場合に特にそうである。更に大きな利点
は、溶媒が適当に選ばれるならば、生成される4−クロロ−6−ヒドロキシピリ
ミジンは沈殿しそして簡単な方法、例えばろ過により単離することができるとい
うことである。
【0023】
実施例1
キシレン(異性体の混合物)100重量部と4−クロロ−6−メトキシピリミ
ジン30重量部を撹拌式容器に導入した。次いで、100℃で撹拌しながら、ガ
ス状塩化水素(工業用グレード)を1時間当たり20重量部の速度で送り込んだ
。5時間後、塩化水素の供給を停止しそして反応混合物を室温に冷却しそしてH
PLCにより分析した。4−クロロ−6−メトキシピリミジン2.7%及び4−
クロロ−6−ヒドロキシピリミジン18.9%の含有率が見いだされた。反応混
合物の最終重量は125.5重量部であり、これは4−クロロ−6−メトキシピ
リミジン出発物質の11.3%の量に相当しそして理論の87.4%の4−クロ
ロ−6−ヒドロキシピリミジンの収率に相当する。
ジン30重量部を撹拌式容器に導入した。次いで、100℃で撹拌しながら、ガ
ス状塩化水素(工業用グレード)を1時間当たり20重量部の速度で送り込んだ
。5時間後、塩化水素の供給を停止しそして反応混合物を室温に冷却しそしてH
PLCにより分析した。4−クロロ−6−メトキシピリミジン2.7%及び4−
クロロ−6−ヒドロキシピリミジン18.9%の含有率が見いだされた。反応混
合物の最終重量は125.5重量部であり、これは4−クロロ−6−メトキシピ
リミジン出発物質の11.3%の量に相当しそして理論の87.4%の4−クロ
ロ−6−ヒドロキシピリミジンの収率に相当する。
【0024】
実施例2
この方法は実施例1におけると同様であるが、キシレン100重量部の代わり
にジメチルホルムアミド100重量部を導入した。塩化水素の送り込み及び室温
への冷却の後、最終重量は149.5重量部であった。HPLC含有率は4−ク
ロロ−6−ヒドロキシピリミジン18.0%であった。今や4−クロロ−6−メ
トキシピリミジンは痕跡量でしか検出できなかった。これは99.1%のHPL
C収率に相当する。
にジメチルホルムアミド100重量部を導入した。塩化水素の送り込み及び室温
への冷却の後、最終重量は149.5重量部であった。HPLC含有率は4−ク
ロロ−6−ヒドロキシピリミジン18.0%であった。今や4−クロロ−6−メ
トキシピリミジンは痕跡量でしか検出できなかった。これは99.1%のHPL
C収率に相当する。
【0025】
次いで反応混合物を120℃の底部温度で真空中(15ミリバール)で蒸発さ
せた。116.2重量部の透明な無色留出物及び32.6重量部の残留物を得た
(損失:0.7重量部)。残留物のHPLC分析は4−クロロ−6−ヒドロキシ
ピリミジン82.0%の含有率を示し、これは理論の98.5%の収率に相当す
る。
せた。116.2重量部の透明な無色留出物及び32.6重量部の残留物を得た
(損失:0.7重量部)。残留物のHPLC分析は4−クロロ−6−ヒドロキシ
ピリミジン82.0%の含有率を示し、これは理論の98.5%の収率に相当す
る。
【0026】
実施例3
アセトニトリル(工業用グレード)240重量部、4−クロロ−6−メトキシ
ピリミジン80重量部及びジメチルホルムアミド8重量部を撹拌式容器に導入し
そして加熱還流した。この温度でガス状塩化水素(工業用グレード)150重量
部を5.5時間にわたり一定の速度で送り込んだ。次いで混合物を20℃に冷却
し、吸引ろ過し、そしてアセトニトリル80重量部で洗浄した。乾燥により殆ど
無色の粉末85.2重量部が得られた。HPLC含有率は4−クロロ−6−ヒド
ロキシピリミジン74.7%であり、これは理論の88.1%の4−クロロ−6
−ヒドロキシピリミジンHCl塩の収率に相当する。一緒にした母液及び洗浄液
を回転蒸発器で蒸発させそしてHPLCにより分析した。4−クロロ−6−ヒド
ロキシピリミジンは理論の2.6%の量で存在し、そして4−クロロ−6−メト
キシピリミジンは出発物質の0.58%の量で存在していた。
ピリミジン80重量部及びジメチルホルムアミド8重量部を撹拌式容器に導入し
そして加熱還流した。この温度でガス状塩化水素(工業用グレード)150重量
部を5.5時間にわたり一定の速度で送り込んだ。次いで混合物を20℃に冷却
し、吸引ろ過し、そしてアセトニトリル80重量部で洗浄した。乾燥により殆ど
無色の粉末85.2重量部が得られた。HPLC含有率は4−クロロ−6−ヒド
ロキシピリミジン74.7%であり、これは理論の88.1%の4−クロロ−6
−ヒドロキシピリミジンHCl塩の収率に相当する。一緒にした母液及び洗浄液
を回転蒸発器で蒸発させそしてHPLCにより分析した。4−クロロ−6−ヒド
ロキシピリミジンは理論の2.6%の量で存在し、そして4−クロロ−6−メト
キシピリミジンは出発物質の0.58%の量で存在していた。
【0027】
実施例4
アセトニトリル100重量部、塩化チオニル55重量部及び4−クロロ−6−
メトキシピリミジン14.5重量部を撹拌式容器に導入した。混合物を80℃で
撹拌しそして水3.6重量部を3時間にわたり一定の速度で計量供給した。水は
塩化チオニルと直ちに反応して塩化水素及び二酸化硫黄を生成した。次いで混合
物を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、140.4重量部の最終重量
が得られた。HPLC含有率は4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジン8.24
%であった。これは理論の88.7%の収率に相当した。
メトキシピリミジン14.5重量部を撹拌式容器に導入した。混合物を80℃で
撹拌しそして水3.6重量部を3時間にわたり一定の速度で計量供給した。水は
塩化チオニルと直ちに反応して塩化水素及び二酸化硫黄を生成した。次いで混合
物を80℃で1時間撹拌した。室温に冷却した後、140.4重量部の最終重量
が得られた。HPLC含有率は4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジン8.24
%であった。これは理論の88.7%の収率に相当した。
【0028】
実施例5
o−ジクロロベンゼン100重量部及び4−クロロ−6−メトキシピリミジン
10重量部を撹拌式容器に導入しそして撹拌しながら150℃に加熱した。この
温度でガス状塩化水素(工業用グレード)15重量部を1.5時間にわたり一定
の速度で送り込んだ。冷却後の最終重量は98.7重量部であった。HPLC含
有率は4−クロロ−6−メトキシピリミジン9.23%であり、これは理論の8
8.3%の収率に相当する。4−クロロ−6−メトキシピリミジンは反応混合物
中にはもはや検出できなかった。
10重量部を撹拌式容器に導入しそして撹拌しながら150℃に加熱した。この
温度でガス状塩化水素(工業用グレード)15重量部を1.5時間にわたり一定
の速度で送り込んだ。冷却後の最終重量は98.7重量部であった。HPLC含
有率は4−クロロ−6−メトキシピリミジン9.23%であり、これは理論の8
8.3%の収率に相当する。4−クロロ−6−メトキシピリミジンは反応混合物
中にはもはや検出できなかった。
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フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ
,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML,
MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K
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G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT
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MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S
D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR
,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,
ZA,ZW
(72)発明者 クラウゼナー,アレクサンダー
ドイツ・デー−50259プルハイム・シフゲ
スベーク18
(72)発明者 シユテフアン,グイド
ドイツ・デー−51519オーデンタール・イ
ムヘルツオゲンフエルト52
Claims (10)
- 【請求項1】 4−クロロ−6−メトキシピリミジンをハロゲン化水素と反
応させることを特徴とする4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの製造方法。 - 【請求項2】 HCl、HBr及び/又はHIをハロゲン化水素として使用
することを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モル当たり1〜30
モルのハロゲン化水素を使用することを特徴とする請求項1〜2に記載の方法。 - 【請求項4】 脂肪族溶媒、芳香族溶媒、ニトリル、窒素含有溶媒又はエー
テルの存在下に行うことを特徴とする請求項1〜3に記載の方法。 - 【請求項5】 0〜200℃の範囲内の温度で行うことを特徴とする請求項
1〜4に記載の方法。 - 【請求項6】 0.1〜20バールの範囲内の圧力下に行うことを特徴とす
る請求項1〜5に記載の方法。 - 【請求項7】 バッチ式、半連続式、連続式又は半バッチ式で行うことを特
徴とする請求項1〜6に記載の方法。 - 【請求項8】 4−クロロ−6−メトキシピリミジンを溶媒に導入し、そし
てハロゲン化水素をそのままで使用することを特徴とする請求項1〜7に記載の
方法。 - 【請求項9】 該方法をトルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、アセ
トニトリル、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン又はクロロトルエンの存在下に
行い、そして4−クロロ−6−メトキシピリミジンの実質的な又は完全な反応の
後、反応混合物を5〜30℃の範囲内の温度とし、そして最後に沈殿した生成物
を吸引ろ別することを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 ハロゲン化水素をハロゲン化合物及びプロトン性化合物か
らその場で発生させることを特徴とする請求項1〜7に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19929351A DE19929351A1 (de) | 1999-06-26 | 1999-06-26 | Verfahren zur Herstellung von 4-Chlor-6-hydroxypyrimidin |
DE19929351.1 | 1999-06-26 | ||
PCT/EP2000/005406 WO2001000593A1 (de) | 1999-06-26 | 2000-06-13 | Verfahren zur herstellung von 4-chlor-6-hydroxypyrimidin |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003503394A true JP2003503394A (ja) | 2003-01-28 |
Family
ID=7912668
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001507003A Pending JP2003503394A (ja) | 1999-06-26 | 2000-06-13 | 4−クロロ−6−ヒドロキシピリミジンの製造方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
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