JP2003503393A - 酸クロライドを用いて4,6−ジクロロピリミジンを製造する方法 - Google Patents

酸クロライドを用いて4,6−ジクロロピリミジンを製造する方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明では有利に4−クロロ−6−メトキシピリミジンと酸クロライドをハロゲン化水素の存在下で反応させることにより4,6−ジクロロピリミジンを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は4−クロロ−6−メトキシピリミジンから4,6−ジクロロピリミジ
ンを生じさせる方法に関する。4,6−ジクロロピリミジンは作物保護剤を製造
する時の価値ある中間体である。
【0002】 4,6−ジクロロピリミジンを製造する方法はいろいろ知られており、例えば
WO 96/23776、ヨーロッパ特許出願公開第697 406号、ヨーロ
ッパ特許出願公開第745 593号、WO 95/29166、ドイツ特許出
願公開第19 53 129号およびGB 2 325 224などを参照のこ
と。しかしながら、このような方法では必ず4,6−ジヒドロキシピリミジンか
ら出発する。
【0003】 また、4−クロロ−6−メトキシピリミジンを式R3PCl2で表される塩素化
剤と反応させることにより4,6−ジクロロピリミジンを得ることができること
も公知である[Des.Discl.n 391、690−691(1996)
を参照]。前記塩素化剤はそのまま使用可能であるか或はそれを式R3P=Oで
表される化合物とホスゲンからインサイチューで生じさせることも可能である。
そこには、追加的に、4−クロロ−6−メトキシピリミジンはオキシ塩化燐とは
反応しないことも記述されている。そのような方法の欠点は、反応を達成するこ
とができるとしても一般にあまり完全ではなく、従って4,6−ジクロロピリミ
ジンを入手することができるとしても低収率で低純度品のみである。
【0004】 今回、4,6−ジクロロピリミジンを製造する方法を見いだし、この方法は、
4−クロロ−6−メトキシピリミジンと酸クロライドをハロゲン化水素の存在下
で反応させることを特徴とする。
【0005】 適切な酸クロライドは有機および無機酸クロライド、例えばPCl3、POC
3、PCl5、R−PCl2、R−PCl4、R−POCl2およびR3PCl2
ここで、Rは、場合により置換されていてもよいC6−C10−アリールまたは場
合により置換されていてもよいC1−C10−アルキルを表す]、式R’−CO−
Cl[式中、R’=塩素、C1−C10−アルコキシ、C6−C10−アリールオキシ
、−OCCl3、−CO−Cl、N、OおよびSの群からのヘテロ原子を1から
3個有するC5−C11−ヘテロアリールオキシであるが、前記アルコキシ、アリ
ールオキシおよびヘテロアリールオキシ基は場合により置換されていてもよい]
で表される酸クロライドおよびSOCl2などである。
【0006】 更に、必要な酸クロライドをインサイチューで生じさせることも可能である。
例えば、R3Pと塩素からか或はR3P=Oと塩素化剤、例えばPCl3、ホスゲ
ンまたはSOCl2などからR3PCl2を生じさせることができる。
【0007】 ハロゲン化水素の適切な例は塩化水素、臭化水素およびヨウ化水素である。塩
化水素が好適である。また、ハロゲン化水素の混合物を用いることも可能である
【0008】 塩化水素は例えば気体の形態でそのまま使用可能であるか或はそれを過剰量で
添加した酸クロライドとプロトン性化合物からインサイチューで生じさせること
も可能である。この反応混合物に含めるに適切で望ましくない副反応を起こさな
いプロトン性化合物は幅広く多様である。挙げることができる例は水、アルコー
ル類、有機酸および無機酸である。
【0009】 気体状の塩化水素を添加するか或はそれをインサイチューで生じさせるのが好
適である。特に好適には気体状の塩化水素を用いる。
【0010】 本発明の方法では酸クロライドを4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モル
当たり少なくとも1モル用いるのが好適である。酸クロライドを4−クロロ−6
−メトキシピリミジン1モル当たり1.1から20モル、特に好適には1.5か
ら10モル用いるのが好ましい。また、この酸クロライドを溶媒として用いるか
或はハロゲン化水素をインサイチューで生じさせる時の出発材料として用いる場
合の酸クロライドの好適な最低量は、勿論、相当して前記量より多い。
【0011】 加うるに、ハロゲン化水素を4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モル当た
り少なくとも1モル用いる。しかしながら、高い変換率を達成するにはハロゲン
化水素を過剰量で用いることを推奨することができる。
【0012】 ハロゲン化水素を4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モル当たり1.1か
ら25モル、特に好適にはハロゲン化水素を2から10モル用いるのが好ましい
【0013】 上述した量のハロゲン化水素をプロトン性化合物と酸クロライドからインサイ
チューで生じさせることを望む場合には、前記プロトン性化合物を、これが上述
した量のハロゲン化水素をもたらすような量で用いる、即ち、例えばハロゲン化
水素を1モル生じさせようとする時には、例えば水を0.5モルか或はメタノー
ルを1.0モル用いる。この場合、また、生じさせるべき塩化水素の量に相当す
る追加的量の酸クロライドを用いるのも好適であり、例えば塩化水素を1モル生
じさせようとする時にはオキシ塩化燐を追加的に0.33モル用いるか或は塩化
チオニルを追加的に0.5モル用いる。
【0014】 反応条件下で液状である酸クロライドを用いる場合には溶媒を添加しなくても
よい。適切な溶媒は、原則として、実施すべき反応に悪影響を与えない溶媒であ
る。溶媒の例は、脂肪族溶媒、例えばアルカン類、シクロアルカン類およびハロ
ゲノアルカン類など、芳香族溶媒、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、クロ
ロベンゼン、クロロトルエン、ジクロロベンゼン、ベンゾトリフルオライドおよ
びp−クロロベンゾトリフルオライドなどであるが、更に、場合により、前記脂
肪族および芳香族溶媒をニトリル、例えばアセトニトリルおよびベンゾニトリル
など、N含有溶媒、例えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−
メチルピロリドンおよび環状尿素など、そして幅広く多様な種類のエーテルおよ
びポリエーテルなどに置き換えることも可能である。
【0015】 本発明の方法は、例えば0から200℃、好適には20から175℃、特に好
適には30から150℃の範囲の温度で実施可能である。圧力は重要でない。こ
れは例えば0.1から50バール、好適には0.5から5バールであってもよい
。特に大気圧が好適である。
【0016】 酸クロライドを用いた化学反応の分野で原則として公知の触媒、例えばアミド
類、例えばジメチルホルムアミドなど、アミン類、例えばピリジン、モルホリン
または1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(=DBU)
など、または燐化合物、例えばトリフェニルホスフィンまたはトリフェニルホス
フィンオキサイドなどを用いることも可能である。
【0017】 そのような種類の触媒を4−クロロ−6−メトキシピリミジンを基準にして例
えば0.1から10モル%の量で用いてもよい。触媒を全く添加しないのが好適
である。
【0018】 本発明の方法は幅広く多様な態様で実施可能であり、例えばバッチ式、半連続
的、連続的または半バッチ式で実施可能である(後者に関してはドイツ特許出願
公開第195 31 299号を参照)。
【0019】 例えば、酸クロライドと適宜溶媒を固体状または溶融させた4−クロロ−6−
メトキシピリミジンに添加しそして所望の反応温度でハロゲン化水素を送り込ん
でもよいか或はプロトン性化合物を計量して添加してもよい。この反応が終了し
た後、この反応混合物を本質的に公知の様式で処理してもよく、例えば a)水を反応混合物に添加して4,6−ジクロロピリミジンを取り出すことによ
る処理、 b)完成した反応混合物の蒸留を行う処理、 c)使用した酸クロライドを最初に例えばPCl3/Cl2またはPCl5で再び
塩素化した後に蒸留を行う処理、および d)適切な溶媒を用いて4,6−ジクロロピリミジンを反応混合物から直接抽出
した後、この抽出液の蒸留を行う処理、 を行ってもよい。
【0020】 c)に従う再塩素化の場合、半バッチ式手順を選択することができる。この場
合の手順は、例えば、4−クロロ−6−メトキシピリミジンと例えばオキシ塩化
燐を反応温度になるまで加熱しそして気体状の塩化水素を送り込んである程度の
変換、例えば25から60モル%の変換を起こさせた後にPCl3を適当量また
は若干過剰量(例えば5から10モル%過剰量)で添加しそして塩素を適当量で
送り込むような手順であってもよい。次に、塩化水素の送り込みを継続し、恐ら
くはもう1回中断した後、再びPCl3と塩素を変換に相当する量または若干過
剰量で用いて再塩素化を行う。そのような手順を本発明の方法で用いると、変換
が終了しそしてPCl3/Cl2を用いた最終的な再塩素化が終了した後の反応混
合物は、4,6−ジクロロピリミジンに加えて4−クロロ−6−メトキシピリミ
ジン、オキシ塩化燐、PCl3および塩化水素を含有するが、残存する4−クロ
ロ−6−メトキシピリミジンの量はほんの僅か(一般に2モル%未満)のみであ
る。この混合物の処理は蒸留で簡単に実施可能である。このような手順を用いる
場合、例えばPCl3の全部を塩化水素の送り込み開始時に添加してもよいか或
は最初の再塩素化を行う時に添加してもよい。
【0021】 本発明の方法は基本的に新規な4,6−ジクロロピリミジンの製造方法に相当
する。開示された文献とは対照的に、簡単な酸クロライド、例えばオキシ塩化燐
などと4−クロロ−6−メトキシピリミジンを反応させる時でもハロゲン化水素
を存在させると4,6−ジクロロピリミジンが直接生じる。
【0022】 本発明の方法は問題なく産業的に実施可能である。単にハロゲン化水素、最も
簡単なケースでは塩化水素を送り込むか或はプロトン性化合物、最も簡単なケー
スでは水を計量して添加して、酸クロライド、最も簡単なケースではオキシ塩化
燐を4−クロロ−6−メトキシピリミジンと反応させることで、4,6−ジクロ
ロピリミジンを生じさせることができる。液状の酸クロライドを無溶媒で用いる
ことができることから、次に行う処理は極めて簡単である。本発明の方法は、追
加的に、前記Res.Discl.に記述されている従来技術に比較してかなり
の進展に相当する。そこに挙げられている2つの実施例は、4−クロロ−6−メ
トキシピリミジンから4,6−ジクロロピリミジンを生じさせる時にそこで起こ
させた変換は起こるとしても完全ではないことを示している。このことは、特に
、4,6−ジクロロピリミジンと4−クロロ−6−メトキシピリミジンの分離を
蒸留で行うのは可能であるとしても分離が極めて劣ることから不利である。前記
変換は、これを本発明に従う条件、特にハロゲン化水素の存在下で起こさせると
、かなり迅速に起こって完全またはほぼ完全に進行する。
【0023】 (実施例) 実施例1 撹拌槽にオキシ塩化燐を90重量部と4−クロロ−6−メトキシピリミジンを
10重量部入れた。この混合物を撹拌しながら100℃に加熱して、この温度で
6重量部の水を計量して一定添加速度で4時間かけて添加した。次に、この混合
物を100℃で1時間撹拌した。室温に冷却することで反応混合物を99.6重
量部得、これのHPLC分析は4−クロロ−6−メトキシピリミジンの含有量が
0.2%で4,6−ジクロロピリミジンの含有量が9.3重量部であることを示
していた。これは4,6−ジクロロピリミジンの収率が理論値の89.8%であ
ることに相当する。
【0024】 実施例2 撹拌槽にオキシ塩化燐を80重量部と4−クロロ−6−メトキシピリミジンを
20重量部入れた。この混合物を撹拌しながら80℃に加熱した。次に、気体状
の塩化水素を1時間当たり12重量部の速度で送り込んだ。この送り込みを20
時間後に停止し、この混合物を室温に冷却して重量を測定した。反応混合物を9
3.5重量部得た。HPLC分析は4−クロロ−6−メトキシピリミジンが0.
46重量%で4,6−ジクロロピリミジンが20.7重量%であることを示して
いた。これは4,6−ジクロロピリミジンの収率が理論値の93.8%であるこ
とに相当する。
【0025】 実施例3 80重量部のオキシ塩化燐と20重量部の4−クロロ−6−メトキシピリミジ
ンと2重量部のN,N−ジメチルホルムアミドを80℃で撹拌した。この混合物
に25重量部の気体状塩化水素を一定の速度で6時間かけて送り込んだ。室温に
冷却した後、反応混合物を87.2重量部の量で得た。HPLC分析は4−クロ
ロ−6−メトキシピリミジンが0.17重量%で4,6−ジクロロピリミジンが
23.3重量%であることを示しており、これは4,6−ジクロロピリミジンの
収率が理論値の98.4%であることに相当する。
【0026】 その後、前記反応混合物を55℃で各場合とも80重量部のメチルシクロヘキ
サンで6回抽出した。この抽出液を一緒にしてロータリーエバポレーターで蒸発
させる結果として針状無色結晶を23.0重量部得、これには4,6−ジクロロ
ピリミジンがHPLCで96.9%の含有量で入っていた。
【0027】 実施例4 撹拌槽にo−ジクロロベンゼンを100重量部、4−クロロ−6−メトキシピ
リミジンを10重量部およびトリフェニルジクロロホスホランを30重量部入れ
て撹拌しながら100℃に加熱した。次に、20重量部の気体状塩化水素を一定
速度で4時間かけて吹き込んだ。次に、この混合物を室温に冷却した。その結果
として反応混合物を141.0重量部得た。それのHPLC分析は4−クロロ−
6−メトキシピリミジンの含有量が0.04%で4,6−ジクロロピリミジンの
含有量が7.02%であることを示していた。これは4,6−ジクロロピリミジ
ンの収率が理論値の96%であることに相当する。
【0028】 実施例5 撹拌槽にo−ジクロロベンゼンを100重量部、トリフェニルホスフィンオキ
サイドを2重量部および4−クロロ−6−メトキシピリミジンを10重量部入れ
た。次に、この混合物を130℃に加熱した後、10重量部の気体状塩化水素を
18重量部のホスゲンと同時に一定速度で4時間かけて一緒に吹き込んだ。次に
、この混合物を室温に冷却した。その結果として反応混合物を108.5重量部
得た。それのHPLC分析は4−クロロ−6−メトキシピリミジンの含有量が0
.08%で4,6−ジクロロピリミジンの含有量が9.37%であることを示し
ていた。これは4,6−ジクロロピリミジンの収率が理論値の98.6%である
ことに相当する。
【0029】 実施例6 撹拌槽にクロロベンゼンを110重量部、五塩化燐を46重量部および4−ク
ロロ−6−メトキシピリミジンを28.9重量部入れた。この混合物を100℃
で撹拌しながらこれに20重量部の気体状塩化水素を一定速度で8時間かけて送
り込んだ。室温に冷却することで反応混合物を175重量部得た。それのHPL
C分析は4−クロロ−6−メトキシピリミジンが0.15%で4,6−ジクロロ
ピリミジンが16.55%であることを示していた。これは4,6−ジクロロピ
リミジンの収率が理論値の97.2%であることに相当する。
【0030】 実施例7 撹拌槽に塩化チオニルを100重量部、ホスフィンオキサイドを30重量部お
よび4−クロロ−6−メトキシピリミジンを28.9重量部入れた。次に、この
混合物を撹拌しながら80℃に加熱した。この温度で25重量部の気体状塩化水
素を一定速度で4時間かけて送り込んだ。室温に冷却することで反応混合物を1
30重量部得た。それのHPLC分析は4−クロロ−6−メトキシピリミジンが
0.30%で4,6−ジクロロピリミジンが22.61%であることを示してお
り、これは4,6−ジクロロピリミジンの収率が理論値の98.6%であること
に相当する。
【0031】 実施例8 撹拌槽にオキシ塩化燐を80重量部と4−クロロ−6−メトキシピリミジンを
20重量部入れた。この混合物を撹拌しながら80℃に加熱した後、撹拌を行い
ながら8重量部の気体状塩化水素を一定の速度で5時間かけて送り込んだ。次に
、三塩化燐を7.5重量部添加した後、3.3重量部の塩素を80℃で30分か
けて吹き込んだ。次に、更に8重量部の気体状塩化水素を3時間かけて送り込ん
だ後、更に7.5重量部の三塩化燐を添加し、そして3.3重量部の塩素を80
℃で30分かけて添加した。次に、3番目として、8重量部の塩化水素を3時間
かけて送り込んだ後、更に7.5重量部の三塩化燐を添加しそして再び3.3重
量部の塩素を80℃で30分かけて添加した。次に、オキシ塩化燐と三塩化燐の
残留物を反応混合物から大気圧下で留出させた。その結果として無色留出液を9
9.2重量部得た。残りの残留物である24.0重量部を真空(50ミリバール
)で留出させた。4,6−ジクロロピリミジンから成る無色の留出液を18.6
重量部得た。これは収率が理論値の90.2%であることに相当する。HPLC
による含有量は99.8%であった。4−クロロ−6−メトキシピリミジンはも
はや存在していなかった。蒸留残渣は5.1重量部を構成していた。これは更に
4,6−ジクロロピリミジンを理論値の2.9%の収率に相当する量で含有して
いた。
【0032】 実施例9 撹拌槽にクロロベンゼンを100重量部、4−クロロ−6−メトキシピリミジ
ンを28重量部およびジメチルホルムアミドを10重量部入れた。この混合物を
撹拌しながら100℃に加熱した後、50重量部のホスゲンと25重量部の塩化
水素を同時に両方とも一定速度で10時間かけて送り込んだ。次に、この混合物
を室温に冷却した。その結果として反応混合物を135.6重量部得た。それの
HPLC分析は4,6−ジクロロピリミジンの含有量が18.7%であることを
示しており、これは収率が理論値の85.1%であることに相当する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 クラウゼナー,アレクサンダー ドイツ・デー−50259プルハイム・シフゲ スベーク18 (72)発明者 シユテフアン,グイド ドイツ・デー−51519オーデンタール・イ ムヘルツオゲンフエルト52

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4−クロロ−6−メトキシピリミジンと酸クロライドをハロ
    ゲン化水素の存在下で反応させることを特徴とする4,6−ジクロロピリミジン
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 PCl3、POCl3、PCl5、R−PCl2、R−PCl4
    、R−POCl2およびR3PCl2[ここで、Rは、場合により置換されていて
    もよいC6−C10−アリールまたは場合により置換されていてもよいC1−C10
    アルキルを表す]、式R’−CO−Cl[式中、R’=塩素、C1−C10−アル
    コキシ、C6−C10−アリールオキシ、−OCCl3、−CO−Cl、N、Oおよ
    びSの群からのヘテロ原子を1から3個有するC5−C11−ヘテロアリールオキ
    シであるが、前記アルコキシ、アリールオキシおよびヘテロアリールオキシ基は
    場合により置換されていてもよい]で表される酸クロライドおよびSOCl2
    酸クロライドとして用いることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 塩化水素を用いることを特徴とする請求項1および2記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記塩化水素を過剰量の酸クロライドとプロトン性化合物か
    らインサイチューで生じさせることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 4−クロロ−6−メトキシピリミジン1モル当たり酸クロラ
    イドを少なくとも1モルおよびハロゲン化水素を少なくとも1モル用いることを
    特徴とする請求項1から4記載の方法。
  6. 【請求項6】 0.1から50バールの範囲の圧力下0から200℃の範囲
    の温度で実施することを特徴とする請求項1から5記載の方法。
JP2001507002A 1999-06-26 2000-06-13 酸クロライドを用いて4,6−ジクロロピリミジンを製造する方法 Pending JP2003503393A (ja)

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PCT/EP2000/005400 WO2001000592A1 (de) 1999-06-26 2000-06-13 Verfahren zur herstellung von 4,6-dichlorpyrimidin mit säurechloriden

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