JP2003503492A - メラトニン作用剤としての複素環式アミノピロリジン誘導体 - Google Patents

メラトニン作用剤としての複素環式アミノピロリジン誘導体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬物及び生物作用活性を有する新規な置換複素環アミノピロリジン誘導体、およびそれらの製造、医薬製剤および用途を提供する。 【解決手段】 本発明の化合物は式(I)の一連の新規な複素環アミノピロリジン化合物である。 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4,W,Zおよび波線は本明細書中で定義した通りである) 【効果】本発明の化合物はヒトメラトニンレセプターに結合するので、メラトニン作用剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薬物及び生物作用活性を有する新規な置換複素環アミノピロリジン誘
導体、およびそれらの製造、医薬製剤および用途に関する。さらに詳しくは、本
発明は、置換アミノピロリジン基を担有するベンゾジオキソール、ベンゾフラン
、ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロベンゾジオキサンおよび関連誘導体に関する
。これらの化合物は、ある種の医学上の障害を治療するのに有用とするメラトニ
ン作用特性を有している。
【0002】
【発明の背景、従来の技術】
メラトニン(N−アセチルー5−メトキシトリプトファン)は主に松果腺で合
成され、分泌されるホルモンである。メラトニンレベルは周期性サーカディアン
パターンを示し、最高のレベルはサーカディアン明暗サイクルの暗期間に生じる
。メラトニンは光周性情報の導入に関与し、脊椎動物での様々な神経および内分
泌機能を調節しているものと考えられ、光周性哺乳動物での生殖、体重および代
謝の調節、サーカディアンリズムのコントロールおよび網膜生理学モジュレーシ
ョンが含まれる。
【0003】
【化2】
【0004】 最近の証拠によれば、メラトニンは特定のレセプターを通してその生物効果を
発揮することが証明されている。生物活性放射能標識アゴニスト[125I]−2
−ヨードメラトニンの使用により、種々の種のCNSで高親和性メラトニンレセ
プターの同定が達成された。二種のクローニングされたヒトのメラトニンレセプ
ターの配列が報告されている[Reppertら、Proc,Natl.Aca
d.Sci.92,p.8734−8738,(1995)およびRepper
tら、Neuron 13 ,p.1177−1185,(1994)]。哺乳
動物の脳では、オートラジオグラフィーによる研究では、メラトニンレセプター
の分布が少数の特定の構造に局在していた。密接に関連した種の間でさえもメラ
トニンンレセプター分布に顕著な差異があるが、一般には最高の結合部位密度が
視床下部の不連続核に生じる。ヒトでは、視床下部内での特異的な[125I]−
2−ヨードメラトニンの結合が視交差上核に局在し、これはメラトニンレセプタ
ーがヒトの生体時計内に存在していることを示唆している。
【0005】 外因性のメラトニン投与はラットでサーカディアンリズムを同期させることが
見いだされた(Cassoneら、J.Biol.Rhythms,1:219
−229,1986)。ヒトでは、メラトニンの投与はサーカディアンリズムの
脱同期により起こるものと考えられている時差関連睡眠障害を処置するのに使用
されている(Arendtら、Br.Med.J.292:1170,1986
)。さらに、ヒトでの睡眠を誘起するのにメラトニンの単回投与の使用が199
4年4月14日付け公開の国際特許出願WO94/07487でWurtman
が特許請求している。
【0006】 それ故、メラトニンアゴニストは睡眠障害およびその他の時間生物学的障害の
治療に特に有用なはずである。メラトニンアゴニストはメラトニンレセプターの
相互作用のさらなる研究、およびメラトニンン活性に影響される病態、例えば、
うつ病、時差ぼけ、交代制勤務症候群、睡眠障害、緑内障、生殖、がん、月経前
症候群、免疫障害、炎症性動脈疾患および神経内分泌障害の治療にも有用である
【0007】 メラトニンそれ自体の簡単なインドール誘導体とは別に、様々の二環式構造物
が製造され、そしてそれらのメラトニンリガンドとしての用途が開示されている
。一般にこれらの二環式構造物は次の通り表すことができる:
【0008】
【化3】
【0009】 (ここで、Zはアミド基に二個の炭素結合によって結合されているアリールまた
はヘテロアリール系である)。
【0010】 Yousらは1993年2月17日付けで公開された欧州特許出願EP−52
7,687Aにおいてメラトニンリガンドとしてアリールエチルアミン(i)を
開示している。
【0011】
【化4】
【0012】 (ここで、Ar’は、就中、置換または非置換ベンゾ[b]チオフェンー3−イ
ル、ベンズイミダゾールー1−イル、ベンゾ[b]フランー3−イル、1,2−
ベンズイソキサゾールー3−イル、1,2−ベンズイソチアゾールー3−イル、
またはインダゾールー3−イルであり;R1は、就中、アルキルまたはシクロア
ルキル基であり;そしてR2は水素または低級アルキルである)。
【0013】 Yousらは1992年9月30日付けで公開された欧州特許出願EP−50
6,539Aにおいてリガンド(ii)をクレームしている。
【0014】
【化5】
【0015】 (ここで、Aは酸素または硫黄であり;Xはメチレン基または単結合であり;そ
してRはHまたはpが1であるときは低級アルキルであり、そしてBは基(ii
i)で定義される
【0016】
【化6】
【0017】 (ここで、R1は水素または低級アルキルであり、そしてR2は、就中、水素、低
級アルキルまたはシクロアルキルである)。あるいはまた、Rはpが0または1
であるときに基(iii)で定義され、そしてBは低級アルコキシである)。
【0018】 数種のナフタレン誘導体もメラトニンンリガンドとして開示されている。
【0019】 Yousらは、1993年9月29日に公開された欧州特許出願EP−562
,956Aにアミドおよび尿素ナフタレン誘導体(iv)を開示している。
【0020】
【化7】
【0021】 (ここで、Rは水素またはOR4であり、R4は、就中、水素、アルキル、シクロ
アルキル、またはシクロアルキルアルキルであり;R1は水素またはCOOR5
あり、R5は水素またはアルキルであり;XはNHまたは単結合であり;そして
3は、就中、アルキル、アルケニル、またはシクロアルキルである)。
【0022】 HornおよびDubocovichは1991年4月3日付け公開の欧州特
許出願EP−420,064Aにメラトニンリガンドとして2−アミドテトラリ
ン(v)を開示している:
【0023】
【化8】
【0024】 (ここで、R1は、就中、水素、低級アルキルまたは低級アルコキシであり;R2 は、就中、水素、ハロゲンまたは低級アルコキシであり;R3は、就中、水素ま
たは低級アルキルであり;R4は、就中、低級アルキル、ハロアルキル、または
シクロアルキルであり;そしてR5は水素、ヒドロキシル、ハロゲン、オキソ、
低級アルキルまたはアルキルアールである)。
【0025】 Lesieurらは1996年4月24日付け公開の欧州特許出願EP−70
8,099Aにメラトニン不均衡による疾患の治療に有用な構造(vi)の化合
物を開示している:
【0026】
【化9】
【0027】 (ここで、実線と点線の二重線は単結合または二重結合であり;R1=Meまた
MeNH;そしてX−Y=−CH(Me)−CH2−,CH2CH(OH)−また
は(CH23−。
【0028】 Northらは1995年11月2日付け公開の国際特許出願WO95/29
173に構造(vii)のナフタレン誘導体を開示している:
【0029】
【化10】
【0030】 (ここで、R1は式CR34(CH2pNR5COR6の基であり;R2は水素、ハ
ロゲン、C1-6アルキル、OR7またはCO27であり;そしてqが2であるとき
は同一または異なった置換分であってよい;R3,R4及びR5は同一又は異なっ
ていてよく、水素またはC1-6アルキルであり;R6はC1-6アルキルまたはC3-7 シクロアルキルであり;R7は水素またはC1-6アルキルであり;nは0、1また
は2であり;pは1、2、3または4の整数であり;qは1または2であり;そ
して点線は追加の結合が存在していないか又は存在していることを示す)。No
rthらの化合物は時間生物学的障害を治療することを示唆している。
【0031】 1995年6月29日に公開された国際特許出願WO95/17405に、N
orthらは構造(viii)の化合物を開示し、メラトニンシステムに関係し
た病状の治療におけるそれらの用途を教示している。
【0032】
【化11】
【0033】 (ここで、R1は水素、ハロゲンまたはC1-6アルキルであり;R2は式CR34
(CH2pNR5COR6の基であり;R3,R4及びR5は同一又は異なっていて
よく、水素またはC1-6アルキルであり;R6はC1-6アルキルまたはC3-7シクロ
アルキルであり;nは2、3または4の整数であり;そしてpは1、2、3また
は4の整数である)。
【0034】 Keavyらは1998年5月19日付けで付与された米国特許第5,753
,709号にメラトニン作用剤として有用な式(ix)の化合物を開示している
【0035】
【化12】
【0036】 (式中、Xはハロゲン、水素、C1-4アルキルまたはOR5であり、ここで、就中
、R5は水素、C1-20アルキルまたはC4-20シクロアルキルであり;Yは水素ま
たはハロゲンであり;Zは、就中、水素、ハロゲン、シアノまたはアリールであ
り;Rは水素、ハロゲンンまたはC1-4アルキルであり;R1は水素、C1-4アル
キルまたはベンジルであり;そしてR2はC1-6アルキル、C2-6アルケニル、 C 3-6 シクロアルキル、C2-4アルコキシアルキル、C1-4トリフルオロメチルアル
キルまたはC2-8アルキルチオアルキルである)。
【0037】 1997年11月20日に公開された国際特許出願WO97/43272に、
Ellisらはメラトニン作用剤として構造(x)の化合物を開示している。
【0038】
【化13】
【0039】 (ここで、R1及びR2は水素、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキルまたはアリ
ールであり;R3およびR4は水素、ハロゲンまたはC1-6アルキルまたは置換ア
リールであり;R5は水素またはC1-6アルキルであり;nは0−2であり;m
は1−4であり;そして点線は追加の結合を示す)。
【0040】 Cattらは1999年1月5日付けで付与された米国特許第5,856,5
29号にメラトニン作用剤として有用な式(xi)の化合物を開示している:
【0041】
【化14】
【0042】 (ここで、Q1およびQ2は水素またはハロゲンであり;XはCH2,CHまたは
酸素であり;YはCR3,CR34または(CH2nであり、n=1−4;Zは
CH2,CHまたは酸素であり;Rは水素、ハロゲンまたはC1-4アルキルであり
;mは1または2であり;R2は水素またはC1-4アルキルであり;そしてR1
1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-3ハロアルキル、C16アルキルア
ミノ、C26アルケニル、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルキル
チオ(C1-4)アルキルまたはC1-4トリフルオロメチルアルキルである)。
【0043】 上述した開示は本発明の新規なメラトニン作用複素環アミノピロリジン誘導体
を教示も示唆もしていない。本発明の新規な化合物はメラトニン作用アゴニスト
活性を示す。
【0044】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は式(I)を有する一連の新規なアミノピロリジンン化合物およびそれ
らの無毒性医薬上許容し得る塩、水和物および溶媒和物を提供する。これらはヒ
トのメラトニン作用レセプターに結合し、そのために睡眠障害、周期的なうつ病
、サーカディアンサイクルの変換、緑内障、ストレス、食欲調節、月経前症候群
および関連した病状の治療にメラトニン作用剤として有用である。
【0045】
【化15】
【0046】 式中、R1、R2、R3、R4、W、Zおよび波線は以下に定義のとおりである。
【0047】
【課題を解決するための手段】
本発明は、 式(I)
【0048】
【化16】
【0049】 (式中、波線はラセミ化合物、(R)エナンチオマーまたは(S)エナンチオマ
ーを表し; R1およびR2はそれぞれ独立して水素またはハロゲンであり; WはCR5、CR56または(CH2n(n=1−2)であり; ZはCH2,CHまたは酸素であり; R3は水素またはC1-4アルキルであり; R4はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-3ハロアルキル、C2-6アル
ケニル、C1-6アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミノ、ジ(C1-4)アルキル
アミノ、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルキルチオ(C1-4)アルキルま
たはC1-4トリフルオロメチル(C1-2)アルキルであり;そして R5およびR6はそれぞれ独立して水素またはC1-4アルキルである) を有する一連の新規な化合物;またはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物また
は溶媒和物を提供する。
【0050】 本発明はまた睡眠障害および関連病状の治療方法も提供し、この方法は式(I
)の化合物またはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和物の治療
上有効な量を投与することからなる。
【0051】 R1およびR2は水素およびハロゲン(即ち、臭素、塩素、ヨウ素またはフッ素
)から選択される。R1およびR2がHまたは塩素であるのが最も好ましい。
【0052】 WはCR5(二重結合が存在するとき)、CR56または(CH2nであり、
そしてnは好ましくは1または2)である。
【0053】 ZはCH2,CH(二重結合が存在するとき)または酸素である。
【0054】 WおよびZがCH2であるときは化合物はジヒドロベンゾフランである。Wお
よびZがCHであるときは化合物はベンゾフランである。Wが酸素であり、そし
てZがCH2であるときは化合物はベンゾジオキソール(benzodioxo
le)である。Wが酸素であり、そしてZが(CH22であるときは化合物はベ
ンゾジオキサンである。WおよびZがCH2である化合物が好ましい。
【0055】 R4は幾つかのタイプの基の一つである。R4はC1-6アルキル、C3-6シクロア
ルキル、C1-3ハロアルキル、C2-6アルケニル、C1-6アルキルアミノ、C3-6
クロアルキルアミノ、ジ(C1-4)アルキルアミノ、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキ
ル、C1-4トリフルオロメチル(C1-2)アルキルおよびC1-4アルキルチオ(C1-4)
アルキルから選択される。R4は好ましくはC1-6アルキル、C1-6アルキルアミ
ノ、C3-6シクロアルキルまたはC3-6シクロアルキルアミノである。
【0056】 R3は水素またはC1-4アルキルである。R3は好ましくは水素である。
【0057】 R5およびR6は水素またはC1-4アルキルである。R5およびR6が共に水素で
あるのが好ましい。R5が水素であり、そしてR6はメチルであるのも好ましい。
5が水素であり、そしてR6はメチルである場合、エナンチオマーおよびラセミ
体共に好ましい。
【0058】 本文および特許請求の範囲で使用される「C1-4アルキル」、「C1-6アルキル
」および「C1-4アルコキシ」なる用語は直鎖または分枝鎖のアルキル又はアル
コキシ基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、アミル、ヘキシル等を意味する。
【0059】 「C2-6アルケニル」なる用語は直鎖または分枝鎖のアルキレン基、例えば、
エチレン、プロピレン、メチルエチレン、ブチレン、ペンチレン等を意味する。
【0060】 「W−Z」は置換分WおよびZで定義される場合単結合または二重結合連結を
示す。
【0061】 「C3-6シクロアルキル」基なる用語は少なくとも3個の炭素原子を含有し、
そして式Cx(2x-1)に一致する一価環式部分であり、xは存在する炭素原子の
数である。シクロプロピル基が好ましいシクロアルキル部分である。
【0062】 「ハロアルキル」なる用語は1−3個のハロゲンン部分を担持する直鎖または
分枝鎖の炭化水素残基を包含する。「ハロゲン」はF,Cl,BrおよびIを意
味する。R1,R2およびR4のハロアルキル部分の好ましいハロゲンはFおよ
びClである。
【0063】 本文で化学構造でまた特許請求の範囲で使用されるピロリジンン基に連結され
ている「波線」なる用語はラセミ混合物および本文で(R)−エナンチオマーお
よび(S)−エナンチオマーと称される二種の個々の立体異性体を包含すること
を企図している。
【0064】 本文および特許請求の範囲で使用される「無毒性医薬上許容し得る塩」なる用
語は無毒性の無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リ
ン酸等、および無毒性の有機酸、例えば酢酸、安息香酸、フマル酸、ケイ皮酸、
マンデル酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸等を包含することが企図され
ている。
【0065】 本文および特許請求の範囲で使用される「その水和物または溶媒和物」なる用
語は水和形態例えば一水和物、二水和物、半水和物、セスキ水和物、三水和物、
四水和物等および溶媒和形態を包含することが企図されている。生成物は真の水
和物であってよいが、その他の場合、生成物は外来性の水を単に保持しているだ
けであってもよいしまた水プラス何らかの外来性の溶媒の混合物であってもよい
。水和および/または溶媒和形態が非溶媒和形態と均等であり、また本発明の範
囲内に包含されることが企図されていることは当業者に理解されることである。
【0066】 さらに、式(I)の化合物はその全ての医薬上許容し得る溶媒和物、特に水和
物を包含している。本発明はまたジアステレオマーおよび光学異性体、例えばラ
セミ混合物を包含するエナンチオマーの混合物、および個々のエナンチオマーお
よびジアステレオマーをも包含し、これらは式(I)のある種の化合物での構造
不斉の結果として生じるものである。個々の異性体の分離または個々の異性体の
選択合成は、当分野の実務者のとって周知の様々な方法を適用して達成される。
【0067】 本発明の化合物はピロリジン環の3−位に不斉炭素原子を有しているので、本
発明は本文および特許請求の範囲に記載された通りの式(I)の化合物のラセミ
体および個々のエナンチオマーの形態を包含している。単独の表示たとえば(R
)または(S)の使用はたいていの場合一つの立体異性体を包含することを企図
している。異性体の混合物はそれ自体既知の方法、例えば分別結晶、吸着クロマ
トグラフィーまたはその他の適当な分離方法によって個々の異性体に分離するこ
とができる。得られたラセミ体は適当な塩形成性基を導入した常法により、例え
ば光学活性塩形成剤でジアステレオマーの混合物を形成させ、混合物をジアステ
レオマー塩に分離し、そして分離された塩を遊離の化合物に変換することにより
対掌体に分離することができる。エナンチオマー形態はキラル高圧液体クロマト
グラフィーカラムを通す分別によって分離することができるが、式(I)の化合
物の光学活性エナンチオマーは好ましくは本文に記載の立体選択的合成手順によ
り製造される。
【0068】 本発明はまたメラトニンン作用レセプターに関連する障害、殊にサーカディア
ンリズム関連障害に罹っているヒトを包含する哺乳動物を治療する方法を提供し
、この方法は式(I)の化合物またはその無毒性の医薬上許容し得る塩、水和物
または溶媒和物の治療上有効な量を投与することからなる。
【0069】 本発明の方法において、「治療上有効な量」なる用語は有意義な患者の利益を
示すのに十分である、即ちメラトニンン作用レセプターに関連する障害を軽減ま
たは改善する方法での各活性成分の総量を意味する。個々の活性成分に適用する
ときは、単独投与して、この用語はその成分単独を指すものである。組み合わせ
て投与するときは、この用語は、組み合わせて、順次、または同時に投与しても
、治療効果を生じる活性成分の合した量を言う。本文および特許請求の範囲で使
用される「治療、治療する、治療」なる用語は、ストレス、睡眠障害、周期的な
うつ病、食欲調節、サーカディアンサイクルの変換、うつ病、月経前症候群、炎
症性動脈疾患、緑内障、頭痛、およびメラトニン活性に関連する関係した病態を
軽減または改善することを意味している。
【0070】 好ましい一群の化合物には、基W−ZがーCH2ーCH2ー,ーCH=CH−,
−C(CH32−CH2−,−CH(CH3)−CH2−,−C(CH3)=CH−
および−(CH22−CH2−からなる式(I)のベンゾフラン、ジヒドロベン
ゾフランおよびベンゾピランが包含される。
【0071】 この群の好ましい化合物の幾つかには次のものが包含される: (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]アセトアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]プロパンアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]プロパンアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ブチルアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]イソブチルアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]イソブチルアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]メトキシアセトアミド; (S)−N−[N−(2H−2,3−ジヒドロベンゾピランー5−イル)−ピロ
リジンー3−イル]プロパンアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−メチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−メチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−エチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−エチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−n−プロピル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−n−プロピル尿素; (S)−N−[N−(2H−2,3−ジヒドロベンゾピランー5−イル)−ピロ
リジンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−シクロプロピル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’−シクロプロピル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’,N’−ジメチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
ー3−イル]ーN’,N’−ジメチル尿素; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
−ピロリジンー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
イル)−ピロリジンー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
−ピロリジンー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
イル)−ピロリジンー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
−ピロリジンー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
イル)−ピロリジンー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (R)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
イル)−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素;および (R)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
イル)−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素。
【0072】 別の群の好ましい化合物には、基W−ZがそれぞれーCH2ーOーおよび−(
CH22−O−からなる式(I)のベンゾジオキソールおよびベンゾジオキサン
が包含される: (R)−N−[N−(2,3−メチレンジオキシフェンー1−イル)−ピロリジ
ンー3−イル]プロパンアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
)−ピロリジンー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
)−ピロリジンー3−イル]プロパンアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
)−ピロリジンー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
)−ピロリジンー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (R)−N−[N−(2,3−メチレンジオキシフェン−1−イル)−ピロリジ
ンー3−イル]ーN’−メチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−メチレンジオキシフェン−1−イル)−ピロリジ
ンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
)−ピロリジンー3−イル]ーN’−メチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
)−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素;および (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
)−ピロリジンー3−イル]ーN’−n−プロピル尿素。
【0073】 式(I)の化合物は様々な手順、例えば本明細書中の実施例、反応スキームお
よび当業者に明らかなそれらの変法に例示されているような手順で製造すること
ができる。 式(I)の様々なアミノピロリジン誘導体は有利には反応スキームに例示されて
いるようにして製造することができる。
【0074】
【化17】
【0075】 式(II)の出発トリフレートは相当するフェノールから当業者に周知の方法
によって製造することができる。式(III)への変換は、不活性溶媒、例えば
トルエン、ベンゼン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、またはジメチルホルム
アミドの中で、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、パラ
ジウム(II)アセテート、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)等のようなPd触媒を2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1
,1’−ビナフチル(BINAP)又はトリーo−トリルホスフィンのような助
触媒および炭酸セシウム、炭酸カリウム、ナトリウムメトキシド、カリウムt−
ブトキシド等のような塩基の存在下に使用して(RまたはS)−3−(tert
−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンにパラジウム媒介カップリングさせる
こよによって達成される。当業者に周知の標準的方法を使用して保護基の加水分
解により、式(IV)の最後から二番目のアミンが得られる。式(IV)のアミ
ンをさらにアシル化剤と反応させると式(Ia)の化合物が得られる。適当なア
シル化剤には、カルボン酸ハライド、無水物、アシルイミダゾール、アルキルイ
ソシアネート、アルキルイソチオシアネートおよび例えばアルボニルイミダゾー
ル、カルボジイミド等の縮合剤の存在下のカルボン酸等が包含される。式(Ia
)の化合物をN−クロロスクシンイミドのような塩素化剤で処理すると式(Ib
)および(Ic)の化合物が得られる。
【0076】 化合物の生物活性 本発明の化合物はメラトニン作用剤である。これらの化合物は良好な親和性で
もって安定な細胞系で発現されるヒトメラトニン作用レセプターを結合すること
が見いだされた。さらに、これらの化合物は、それらのメラトニン様のある種の
細胞でcAMPのフォルスコリン刺激による蓄積を阻害する能力で定められるよ
うにアゴニストである。これらの特性により、本発明の化合物および組成物は鎮
静剤、時間生物学的剤、不安寛解剤、抗精神病剤、鎮痛剤等として有用であるは
ずである。具体的には、これらの剤はストレス、睡眠障害、周期的なうつ病、食
欲調節、サーカディアンサイクルの変換、うつ病、良性前立腺肥大、炎症性動脈
疾患、頭痛、および関係した病態の治療に使用できるはずである。
【0077】メラトニン作用レセプター結合活性 1.試薬: (a)TME=濃HClで37℃でpH7.4の12.5mM MgCl2
よび2mM EDTAを含む50mM Tris緩衝液。 (b)洗浄緩衝液:室温でpH7.4の2mM MgCl2を含む2mM T
risベース。 (c)10-4M メラトニン(10-5M最終濃度)。 (d)2−[125I]−ヨードメラトニン、0.1M最終濃度。
【0078】 2.膜ホモジネート: メラトニンML1aレセプターcDNAをpcDNA3にサブクローニングし、
そしてLipofectamineを使用してNIH−3T3細胞に導入した。
ジェネティシンに対して抵抗性を持つ形質転換されたNIH−3T3細胞(G−
418)を単離しそして高いレベルの2−[125I]−ヨードメラトニン結合を
発現している単独コロニーを単離した。10%子ウシ血清およびG−418(0
.5g/liter)を補充したDMEMに保持した。細胞をT−175フラス
コでコンフルエンシーまで成長させ、ハンクス平衡塩類溶液を使用してけずりと
り、そしてー80℃で凍結した。膜ホモジネートを調製するために、ペレットを
氷で解凍し、そして10μ/mlアプロチニンおよびロイペプチンおよび100
μMフェニルメチルスルホニルフルオリドの存在下にTME緩衝液に再懸濁した
。次に、細胞をダンス型ホモジナイザーを使用してホモジナイズし、そして遠心
分離した。得られたペレットをTME(上記のプロテアーゼ阻害剤を補充した)
にダンス型ホモジナイザーで再懸濁し、そして凍結した。アッセイの日に、少量
のアリコートを氷で解凍し、そして氷冷したTME(1:50−1:100v/
v)に再懸濁し、そしてアッセイまで氷の上に保持した。
【0079】 3.インキュベーション:1時間37℃。反応を濾過によって停止する。フィル
ターを3回洗浄する。 4.参考文献:Reppertら、Neuron,13,p.1177−118
5(1994)。
【0080】 表1 実施例番号 メラトニン結合親和性 (IC50a 4 + 10 ++ 11 ++ 13 ++ 14 + 20 ++ 21 ++ 28 + 30 + 32 + 35 ++ 35 ++ a = ML1aヒトメラトニンレセプター結合についてのIC50値 ++ = <10nM + = 10−200nM
【0081】 本発明の化合物はML1a(ヒト)レセプターについて表1で上述したレセプタ
ー結合アッセイで測定したように、外来性の松果腺ホルモン、メラトニン、のレ
セプターに対して親和性を有している。メラトニンは様々の生物学的リズムの調
節に関与し、そして特定のレセプターとの相互作用を介してその生物学的効果を
発揮する。メラトニンアゴニストの投与はメラトニン活性により制御される種々
の病態の治療において臨床上有用であるとする証拠が存在している。このような
病態には、うつ病、時差ぼけ、交代制勤務症候群、睡眠障害、緑内障、生殖に関
する若干の障害、がん、良性前立腺肥大、免疫障害、および神経内分泌障害が包
含される。
【0082】 治療上の用途のために、式(I)の薬理学的に活性な化合物は通常必須活性成
分としてこのような化合物の少なくとも一種を固体又は液体の医薬上許容し得る
担体と組合わさって、また、場合によっては、医薬上許容し得る佐剤および賦形
剤と共に、標準的で通常の技術を使用して、包含する医薬組成物として投与する
【0083】 医薬組成物には、経口、非経口(皮下、筋肉内、皮内および静脈内を包含する
)、経皮、経気管支、経鼻投与のための適当な剤形が包含される。それで、固体
担体を使用するときは、製剤を打錠し、粉末またはペレット形態で硬ゼラチンカ
プセルに入れるかまたはトローチまたは口中錠の形態であってもよい。固体担体
は通常の賦形剤、例えば結合剤、増量剤、錠剤滑沢剤、崩壊剤、湿潤剤等を含有
していてよい。錠剤は所望により通常の技術によりフィルムコーティングされて
いてもよい。液体担体を使用するときは、製剤はシロップ剤、乳剤、軟ゼラチン
カプセル剤、注射用滅菌ビヒクル、水性または非水性液体懸濁剤のけいたいであ
ってよく、又は使用前に水またはその他の適当なビヒクルで再構成するための乾
燥生成物であってもよい。液体製剤は通常の添加剤、例えば懸濁剤、乳化剤、湿
潤剤、非水性ビヒクル(食用油を包含する)、保存剤、および着香料及び/又は
着色料を含有していてよい。非経口投与には、ビヒクルは普通、少なくとも大部
分は、滅菌水からなるが、生理食塩水、グルコース溶液等を使用することもでき
る。注射用懸濁剤も使用することができ、この場合、通常の懸濁剤を使用しても
よい。通常の保存剤、緩衝剤等も非経口製剤に加えてよい。経口剤形処方物で式
(I)の化合物の投与が特に有用である。医薬組成物は活性成分、即ち、本発明
による式(I)の化合物の適切な量を含む所望の製剤に適した通常の技術により
調製する。例えば、Remington’s Pharmaceutical
Science,Mack Publishing Company,East
on,PA,17th edition,1985を参照。
【0084】 本発明の化合物を含む医薬組成物を製造するに当たり、活性成分を通常担体と
混合するか、または担体で希釈するか、または担体に封入し、これはカプセル、
サシェ、紙またはその他の容器の形態であってよい。担体が希釈剤として作用す
るときは、このものは活性成分にとってビヒクル、賦形剤または媒質として働く
固体、半固体または液体の材料であってよい。それで、この組成物は錠剤、丸剤
、散剤、ロゼンジ、サシェ剤、エリキシール剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ
剤、エアゾール剤(固体としてまたは液体媒質中で)、例えば活性化合物10重
量%までを含有する軟膏剤、軟および硬ゼラチンカプセル剤、座剤、滅菌注射液
、および滅菌包装散剤の形態である。
【0085】 適当な担体および希釈剤の幾つかの例には、ラクトース、デキストロース、ス
クロース、ソルビトール、マンニトール、澱粉、アラビアゴム、リン酸カルシウ
ム、アルギネート、トラガント、ゼラチン、ケイ酸カルシウム、結晶セルロース
、ポリビニルピロリドン、セルロース、水、シロップ、メチルセルロース、メチ
ルー及びプロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、ステアリン酸マグネシウム
および鉱油が包含される。処方物はさらに滑沢剤、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤
、保存剤、甘味剤または着香剤を包含することができる。本発明の組成物は、患
者に投与後に、活性成分の速放、徐放又は遅効性放出を提供するように処方する
ことができる。
【0086】 治療効果を達成するための式(I)の化合物の用量は患者の年齢、体重および
性別および投与様式のような要素だけではなく、所望のメラトニンン作用活性の
程度および関係する特別の障害または病態に対して用いられる特別の化合物の効
力にも左右される。特別な化合物の治療および用量は単位投与量形態で投与し得
ること、また単位投与量形態は対応して当業者が調整して相対レベルの活性を生
じるようにすることも意図されている。使用すべき特別な用量(および一日当た
りの投与回数)の決定は医師の裁量範囲内にあり、そして所望の治療効果を生じ
るために本発明の特別な状況に対して用量を定めることにより変えることができ
る。
【0087】 組成物は好ましくは単位投与量形態に処方することができ、各用量は活性成分
約0.1−100mg、さらに通常には、1−10mgを含有する。「単位投与量
形態」なる用語は、ヒト対象者およびその他の哺乳類のための単位用量として適
当である物理的に別個の単位を言うものであり、各単位は、所要の医薬担体と組
み合わせて、所望の治療効果を生じるよう計算された所定の量の活性物質を含有
している。
【0088】 これらの活性化合物は広い範囲の用量範囲にわたって有効である。例えば、一
日当たりの用量は普通約0.1−500mgの範囲内にある。ヒト成人の治療で
は、一回量または分割量で約0.1−10mg/日の範囲が好ましい。一般に、
本発明の化合物はメラトニンにしようするのと同じような方法で睡眠および関連
障害の治療に使用することができる。
【0089】 しかしながら、実際に投与される化合物の量は、治療すべき病態、投与すべき
化合物の選択、選択された投与経路、年齢、体重および個々の患者の反応また患
者の徴候の程度を包含する関連した状態に照らして、医師が決定することは明ら
かである。
【0090】 本発明を構成する化合物、それらの製法、およびそれらの生物作用は以下の実
施例を考慮することからさらに詳しく説明され、これらの実施例は例示のために
のみ提示されるものであり、本発明を周囲または範囲で限定するものと解すべき
ではない。
【0091】
【実施例】特別な態様の開示 前述した合成方法を例示するのに使用される以下の実施例において、温度は全
て℃で表し、また融点は未補正である。プロトン磁気共鳴(1H NMR)およ
び炭素磁気共鳴 (13C NMR)は指示された溶媒で測定し、また化学シフトは内部標準テトラ
メチルシラン(TMS)から下の場でのδ単位で記載し、またインタープロトン
カップリング定数はヘルツ(Hz)で記載する。分裂パターンは以下のとおり指
定する:s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;br
、ブロードピーク;dd、二重項二重項;bd、ブロード二重項;dt、三重項
二重項;bs,ブロード一重項;dq、四重項二重項。赤外(IR)スペクトル
の記載は官能基同定値を有する吸収波数(cm-1)のみを含んでいる。IR測定
は化合物そのままをフィルムとしてまたは臭化カリウム(KBr)を希釈剤とし
て使用することにより使用した。旋光[α]25 Dは指示した溶媒および濃度で測
定した。低分解能マススペクトル(MS)は見かけの分子量(M+N)+として
記載する。元素分析値は重量%で記載する。
【0092】 式(II)の中間体の製造(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)トリフルオロメタンスルホネート 工程1:2−ブロモレゾルシノール
【0093】
【化18】
【0094】 ジクロロメタン(3.5L)中のレゾルシノール(250g)の溶液に2時間
かけて臭素(0.363L)を滴加した。溶液を室温で18時間撹拌し、この時
点でジクロロメタン約1Lを溜去した。MeOHを加え、ジクロロメタンの全量
が除去され、溶液が約1.5LのMeOHを含有するまでこのようにして蒸留を
続けた。これにH2O(7.5L)中のNaOH(181,5g)およびNa2
3(573g)の溶液を加えた。得られた混合物を周囲の温度で1時間撹拌し
た。次に、溶液を濃HCl(75mL)でpH=2に酸性化し、そしてt−ブチ
ルメチルエーテル(TBME)(2x1L)で抽出した。合した有機層を活性炭
(20g)で処理し、セライトをとおして濾過し、セライトを追加の500mL
のTMBEで洗滌した。溶剤を真空除去した。得られた粗製2−ブロモレゾルシ
ノールを最小量の酢酸エチルに溶解し、シリカゲルをとおして濾過し、ヘキサン
中の20%−40%酢酸エチルの勾配で溶離すると2−ブロモレゾルシノール(
122g)が得られた。融点86−88℃。
【0095】 工程2:2,6−ジ(2−クロロエトキシ)ブロモベンゼン
【0096】
【化19】
【0097】 ジクロロメタン(1.53L)およびDMF(0.4L)に炭酸カリウム(5
36g)、、ヨウ化ナトリウム(9.76g)およびメタ亜硫酸ナトリウム(1
2.2g)を懸濁させ、そして80℃に加熱した。MF(0.4L)中の2−ブ
ロモレゾルシノール(122.3g)の溶液を2時間かけて滴加した。反応物を
20時間80℃で撹拌し、周囲の温度に冷却し、そして中程度の多孔度のフリッ
ト漏斗で濾過した。固体残留物をDMF(2x0.28L)で洗滌し、そして有
機フラクションを合わせた。有機層を1N HCl(1x1.84Lおよび1x
0.92L)、半飽和NaHCO3溶液(0.92L)、半飽和ブライン(0.
92L)で洗滌し、Na2SO4で乾燥しそして真空濃縮した。
【0098】 粗製生成物をEtOH(142mL)およびTBME(76mL)に溶解し、
そして0.25時間70℃で活性炭(14g)で処理した。懸濁液をセライトを
通して濾過した。溶液を48時間0℃に冷却し、そして結晶を採取した(44,
88g)。母液を濃縮し、ヘキサン中20%酢酸エチルで溶離するシリカゲルプ
ラグ上を通すと純粋な生成物の追加の39,25gが得られた。標記化合物の総
収量は84,13g(41,4%)であった。
【0099】 工程3:2,3−ジヒドロー4−ヒドロキシベンゾフラン
【0100】
【化20】
【0101】 工程2の生成物(39,25g)をTHf(0.5L)に溶解し、そしてー7
8℃に冷却した。次に、nBuLi(ヘキサン中2.5M)を30分かけて滴加
し、反応をさらに45分−70℃で撹拌した。次に、溶液を10分かけて0℃に
加温し、そして1時間この温度で撹拌した。氷酢酸(16mL)次いで1N N
aOH(160mL)を加え、層を分離させた。有機層を1N NaOH(2x
80mL)で抽出し、水性フラクションを合わせ、TBME(160mL)で洗
滌した。次に、TBME(240mL)を加え、水層を6N HClで酸性化し
た。水性層をTBME(240mL)で再抽出し、そして合わせた有機層を15
分間活性炭(5g)上で撹拌し、セライトを通して濾過し、そして真空濃縮した
。粗製生成物をトルエンおよびヘプタンから結晶化させると標記化合物(16.
8g、99%)が得られた。
【0102】 工程4:2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル トリフルオロメタンスルホ ネート
【0103】
【化21】
【0104】 工程3の生成物(1.0g)を無水ジクロロメタン(5mL)に溶解し、そし
て0℃に冷却した。ピリジン(0.87mL)を加え、次いで無水トリフルオロ
メタンスルホン酸(2.28g)を30分かけて滴加した。1時間0℃乃至周囲
の温度で撹拌した。塩化メチレン溶液を水(2x4.6mL)、10%リン酸(
4.6mL)、飽和NaHCO3溶液(4.6mL)およびブライン(2.3m
L)で洗滌した。次に、溶液を5分間活性炭(170mg)で処理し、セライト
を通して濾過し、Na2SO4で乾燥し、そして真空濃縮すると標記化合物(1.
74g、88%)が得られた。
【0105】2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー4−イル トリフルオロメタン スルホネート
【0106】
【化22】
【0107】 CH2Cl2(20mL)に溶解した5−ヒドロキシー2,3−ジヒドロー1,
4−ベンゾジオキサン(Munkら、J.Med.Chem.,40(1),p
.18−23(1997)の手順に従って製造した)(1.81g、11.91
mmol)の混合物を0℃に冷却した。ピリジン(1.44ml、17.9mm
ol)を加え、そして反応を5分間撹拌した。無水トリフルオロメタンンスルホ
ン酸(2.15ml、13.1mmol)を加え、そして反応を室温に加温し、
次に室温で合計6時間撹拌した。有機溶液を10%リン酸(2x15ml)、重
炭酸ナトリウム溶液(1x15ml)およびブライン(1x15ml)で洗滌し
た。次に、これを硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮するとトリフレート(2.
71g、80%)が得られ、これをさらに精製することなく使用した。
【0108】
【数1】
【0109】5−ブロモー2H−2,3−ジヒドロベンゾピラン
【0110】 工程1.3−アリルオキシブロモベンゼン
【0111】
【化23】
【0112】 DMF(100ml)およびTHF(100ml)中で3−ブロモフェノール
(36.3g、0.2mol),アリルブロミド(20.7ml、0.24mo
l),K2CO3(41.3g、0.3mol)を一夜還流下に撹拌した。反応混
合物を室温に冷却し、濾過しそして減圧下に濃縮すると黄色の油が得られた。生
成物をEtOAcとブラインとの間で分配し、次にブライン(3x100ml)
で洗滌し、MgSO4で乾燥し、そして減圧下に濃縮すると黄色の油として生成
物が得られた。37.8g、収率89%。
【0113】
【数2】
【0114】 工程2:2−アリルー3−ブロモフェノール
【0115】
【化24】
【0116】 3−アリルオキシブロモベンゼン(37.85g,0.178mol)をその
ままで、NMRで指示されるように出発物質が全て消費されるまで220℃で撹
拌した。粗製反応混合物をシリカゲル(CH2Cl2)で精製すると所望の生成物
6.0gが得られた。
【0117】
【数3】
【0118】 工程3:2−(3−ヒドロキシプロピル)−3−ブロモフェノール
【0119】
【化25】
【0120】 THF(100ml)に溶解した2−アリルー3−ブロモフェノール(6.0
g,0.028mol)を0℃でBH3.THFの溶液(30ml,0.03m
ol)に滴加した。反応混合物を室温に加温し、そして1時間撹拌した。反応を
飽和NaHCO3(50ml)溶液でクエンチングし、次にH22(3ml)を
加えた。有機層を分離し、水相をEtOAc(3x100ml)で抽出した。合
わせた有機層をブライン(1x200ml)で洗滌し、MgSO4で乾燥し、そ
して減圧で濃縮すると黄色の油として所望の生成物7.2gが得られた(定量的
収率)。
【0121】
【数4】
【0122】 工程4:5−ブロモー2H−2,3−ジヒドロベンゾピラン
【0123】
【化26】
【0124】 THF(25ml)中の2−(3−ヒドロキシプロピル)−3−ブロモフェノ
ール(7.2g,0.031mol)の溶液を0℃でTHF(75ml)中のト
リフェニルホスフィン(7.2g,0.031mol)およびアゾジカルボン酸
ジエチル(DEAD)(6.2ml,0.031mol)の混合物に滴加した。
得られた混合物を室温に加温させ、一夜撹拌し、そして減圧下に濃縮すると橙色
固体が得られた。シリカゲル(50%EtOAc/ヘキサン)によるカラムクロ
マトグラフィーで精製すると、橙色油として所望の生成物6.0gが得られた(
収率90%)。
【0125】
【数5】
【0126】2,3−メチレンジオキシフェニルトリフルオロメタン スルホネート 工程1:2,3−メチレンジオキシフェノール
【0127】
【化27】
【0128】 CHCl3(200ml)中の2,3−(メチレンジオキシ)ベンズアルデヒ
ド(10.0g、0.066mol)の溶液にメタークロロペルオキシ安息香酸
(12.5g,0.0726mol)を加え、得られた混合物を室温で2時間撹
拌した。反応混合物をNaHCO3(1x200ml)で洗滌した。有機層を分
離し、MgSO4で乾燥し、そして減圧下に濃縮して黄色の油とした。油をMe
OH(100ml)に溶解し、濃HCl一滴を加え、そして混合物を室温で1時
間撹拌した。固体NaHCO3(5g)を加え、そして混合物を1時間室温で撹
拌し、次に濾過し、減圧で濃縮して褐色の油とした。シリカゲル(20%EtO
Ac/ヘキサン)を通すカラムカラムクロマトグラフィーにより、白色固体とし
て所望の生成物が得られた(0.6g,20%収率)。
【0129】
【数6】
【0130】 工程2:2,3−メチレンジオキシフェニルトリフルオロメタン スルホネート
【0131】
【化28】
【0132】 ピリジン(0.69ml,0.0086mol)を0℃でCH2Cl2(100
ml)中の2,3−メチレンジオキシフェノール(0.6g,0.0043mo
l)の溶液に加え、そして得られた混合物を0℃で15分間撹拌した。トリフル
オロメタンスルホン酸無水物(triflic anhydride)(0.8
6ml,0.0043mol)を0℃で加え、そして溶液を室温に加温させ、そ
して一夜撹拌した。粗製反応混合物をCH2Cl2/飽和Na225で分配し、
そして有機層を水(2x250ml)で洗滌し、MgSO4で乾燥し、そして減
圧下に濃縮すると黄色の油として所望の生成物が得られた(0.9g,82%収
率)。
【0133】
【数7】
【0134】 式(III)の中間体の製造(RまたはS)−N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(t ert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン トルエンを20分間アルゴンで脱気した。酢酸パラジウム(2.16g,9.
60mmol)および2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビ
ナフチル(BINAP)(9.00g,14.45mmol)をトルエンに加え
、そして15分間撹拌した。炭酸セシウム(52.16g,160.00mmo
l)および(RまたはS)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロ
リジン(17.86g,96.02mmol)を懸濁液に加え、色が濃い赤色に
変化した。3−トリフルオロメタンスルホキシー2,3−ジヒドロベンゾフラン
(21.44g,80.60mmol)を加え、そして懸濁液を16時間加熱還
流した。懸濁液を冷却し、セライトで濾過し、そして塩化メチレンで洗滌した。
溶媒を回転蒸発で除去し、粗製生成物をフラッシュクロマトグラフィー(25%
酢酸エチル/ヘキサン)で精製すると黄色の固体として標記化合物21.1g得
られた(69.51mmol,86%収率)。LCMS(純度=100%,MH + =305);
【0135】
【数8】
【0136】(RまたはS)−N−(2H−2,3−ジヒドロベンゾピランー5−イル)−3 −(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン 5−ブロモー2H−2,3−ジヒドロベンゾピランを上述したカップリング手
順に使用して所望の標記化合物を得た。
【0137】
【数9】
【0138】(RまたはS)−N−(2H−2,3−メチレンジオキシフェニル)−3−(t ert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン 2,3−メチレンジオキシフェニルトリフルオロメタンスルホネートを上述し
たカップリング手順に使用して所望の標記化合物0.7gを白色固体として得た
(70%収率)mp71−72℃;
【0139】
【数10】
【0140】(RまたはS)−N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシンー5−イ ル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン 2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イルトリフルオロメタン
ンスルホネートを上述したカップリング手順に使用して所望の標記化合物を90
%収率で得た;
【0141】
【数11】
【0142】 式(IV)の中間体の製造(RまたはS)−N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(ア ミノ)ピロリジン 塩化水素を30分間ジオキサン(250ml)に泡立たせた。この溶液を固体
(RまたはS)−N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(t
ert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン(11.92g,39.21m
mol)に加え、そして1時間撹拌し、この時点でTLC分析で反応が完了した
ことを指示した。溶媒を回転蒸発で除去し、残留物を塩化メチレンに取り、1N
水酸化ナトリウム水溶液で洗滌した。有機溶媒を回転蒸発で除去すると所望の粗
製アミンが定量的に得られた。
【0143】
【数12】
【0144】(RまたはS)−N−(2H−2,3−ジヒドロベンゾピランー5−イル)−3 −(アミノ)ピロリジン (RまたはS)−N−(2H−2,3−ジヒドロベンゾピランー5−イル)−
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンを上述した脱保護基手
順に使用して所望の標記化合物を得た。
【0145】
【数13】
【0146】(RまたはS)−N−(2,3−メチレンジオキシフェニル)−3−(アミノ) ピロリジン (RまたはS)−N−(2,3−メチレンジオキシフェニル)−3−(ter
t−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンを上述した脱保護基手順に使用して
所望の標記化合物0.3gを黄色の油として得た(67%収率)。
【0147】
【数14】
【0148】(RまたはS)−N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5イル )−3−(アミノ)ピロリジン (RまたはS)−N−(2,3ージヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−
イル)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジンを上述した脱
保護基手順に使用して所望の標記化合物を95%粗収率で得た。
【0149】
【数15】
【0150】 式(I)の化合物製造のための一般的手順 実施例1 (S)−N−[2,3−(ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジンー3 −イル]アセトアミド (S)−N−(2,3ージヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(アミノ)
ピロリジン(0.1mmol)およびトリエチルアミン(0.15mmol)を
CH2Cl2に溶解した。アセチルクロリド(0.12mmol)を加え、そして
反応を16時間室温で撹拌した。有機層を1NHCl,NaHCO3およびブラ
インで洗滌した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空濃縮しそしてCH2
Cl2中の4%メタノールで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製すると標記化合物が得られた。
【0151】
【数16】
【0152】 以下の実施例2−17は実施例1に記載の一般手順に従って適切なアミノピリ
ジンおよび酸塩化物を使用して調製した。
【0153】
【数17】
【0154】
【数18】
【0155】
【数19】
【0156】
【数20】
【0157】 実施例18 (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン ー3−イル]−N’−メチル尿素 (R)−N−(2,3ージヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(アミノ)
ピロリジン(0.1mmol)をCH2Cl2に溶解し、そしてメチルイソシアネ
ート(0.12mmol)を加えた。反応を1時間室温で撹拌した。溶媒を真空
除去し、そして化合物を酢酸エチル中の10%メタノールで溶離するフラッシュ
クロマトグラフィーで精製すると固体として所望の精製物130mg(98%)
が得られた。
【0158】
【数21】
【0159】 以下の実施例19−29は実施例18に記載の一般手順に従って適切なアミノ
ピロリジンおよびイソシアネートを使用して調製した。
【0160】
【数22】
【0161】
【数23】
【0162】
【数24】
【0163】 実施例30 (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン ー3−イル]−N’−シクロプロピル尿素 ホスゲン(1mL,トルエン中20%)を0℃でTHF(5.6mL)中の(
R)−N−(2,3ージヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(アミノ)ピロ
リジン(102mg)およびピリジン(79mg)の溶液に加えた。20分撹拌
した後、シクロプロピルアミン(228mg)を反応に加え、そして反応混合物
を室温に加温した。2時間撹拌した後、反応を水でクエンチングし、そしてTH
Fを除去した。残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エ
チル中の5%メタノールで溶離)で精製すると固体として所望の精製物110m
g(77%)が得られた。
【0164】
【数25】
【0165】 以下の実施例31−33は実施例30に記載の一般手順に従って適切な酸塩化
物を使用して調製した。
【0166】
【数26】
【0167】 実施例34 (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル) −ピロリジンー3−イル]アセトアミド (S)−N−(2,3ージヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(アミノ)
ピロリジン(0.1mmol)およびN−クロロスクシンイミド(0.11mm
ol)をアセトニトリル(5ml)に溶解し、そして16時間加熱還流した。反
応を冷却し、溶媒を真空除去した。粗製生成物を調製用HPLCで精製し、反応
の主要生成物として所望の化合物が得られた。
【0168】
【数27】
【0169】 実施例35 (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4− イル)−ピロリジンー3−イル]アセトアミド (S)−N−(2,3ージヒドロベンゾフランー4−イル)−3−(アミノ)
ピロリジン(0.1mmol)とN−クロロスクシンイミド(0.11mmol
)との反応から得られた実施例34で単離された粗製生成物を調製用HPLCで
精製し、反応のマイナー生成物を単離して所望の化合物が得られた。
【0170】
【数28】
【0171】 以下の実施例36−43は実施例34および35に記載の一般手順に従って適
切なアミノピロリジンを使用して調製した。
【0172】
【数29】
【0173】
【数30】
【0174】
【数31】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,S E,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT ,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 バーテンショウ,ステフェン アール アメリカ合衆国コネチカット州 06410 チェシャー ランスドーン レーン 43 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB02 CC76 DD03 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC07 GA02 GA07 MA01 MA04 NA14 ZA05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 (式中、 波線はラセミ化合物、(R)エナンチオマーまたは(S)エナンチオマーを表し
    ; R1およびR2はそれぞれ独立して水素またはハロゲンであり; WはCR5、CR56または(CH2n(n=1−2)であり; ZはCH2,CHまたは酸素であり; R3は水素またはC1-4アルキルであり; R4はC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-3ハロアルキル、C2-6アルケ
    ニル、C1-6アルキルアミノ、C3-6シクロアルキルアミノ、ジ(C1-4)アルキルア
    ミノ、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキル、C1-4アルキルチオ(C1-4)アルキルまた
    はC1-4トリフルオロメチル(C1-2)アルキルであり;そして R5およびR6はそれぞれ独立して水素またはC1-4アルキルである) を有する化合物;またはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和物。
  2. 【請求項2】 波線が(R)エナンチオマーを表す請求項1記載の化合物ま
    たはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和物。
  3. 【請求項3】 波線が(S)エナンチオマーを表す請求項1記載の化合物ま
    たはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和物。
  4. 【請求項4】 R3、R5およびR6が水素である請求項1記載の化合物また
    はその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和物。
  5. 【請求項5】 R4がC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-6アルキル
    アミノ、C3-6シクロアルキルアミノ、C1-4アルコキシ(C1-4)アルキルである請
    求項4記載の化合物またはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和
    物。
  6. 【請求項6】 WがCH、CH2または(CH22であり,そしてZがCH2 またはCHである請求項1記載の化合物またはその無毒性医薬上許容し得る塩、
    水和物または溶媒和物。
  7. 【請求項7】 下記の化合物からなる群から選択される請求項6記載の化合
    物またはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和物; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]アセトアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]プロパンアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]プロパンアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ブチルアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]イソブチルアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]イソブチルアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]メトキシアセトアミド; (S)−N−[N−(2H−2,3−ジヒドロベンゾフランー5−イル)−ピロ
    リジンー3−イル]プロパンアミド; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−メチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−メチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−エチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−エチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−n−プロピル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−n−プロピル尿素; (S)−N−[N−(2H−2,3−ジヒドロベンゾピランー5−イル)−ピロ
    リジンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−シクロプロピル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’−シクロプロピル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’,N’−ジメチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)−ピロリジン
    ー3−イル]ーN’,N’−ジメチル尿素; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
    −ピロリジンー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
    イル)−ピロリジンー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
    −ピロリジンー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
    イル)−ピロリジンー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
    −ピロリジンー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
    イル)−ピロリジンー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (S)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
    −ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (R)−N−[N−(5−クロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−イル)
    −ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (S)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
    イル)−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素;および (R)−N−[N−(5,7−ジクロロー2,3−ジヒドロベンゾフランー4−
    イル)−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素。
  8. 【請求項8】 WがCH2または(CH22であり,そしてZが酸素である
    請求項1記載の化合物またはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒
    和物。
  9. 【請求項9】 下記の化合物からなる群から選択される請求項8記載の化合
    物またはその無毒性医薬上許容し得る塩、水和物または溶媒和物; (R)−N−[N−(2,3−メチレンジオキシフェンー1−イル)−ピロリジ
    ンー3−イル]プロパンアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
    )−ピロリジンー3−イル]アセトアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
    )−ピロリジンー3−イル]プロパンアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
    )−ピロリジンー3−イル]ブチルアミド; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−5−イル
    )−ピロリジンー3−イル]シクロプロパンカルボキサミド; (R)−N−[N−(2,3−メチレンジオキシフェン−1−イル)−ピロリジ
    ンー3−イル]ーN’−メチル尿素; (R)−N−[N−(2,3−メチレンジオキシフェン−1−イル)−ピロリジ
    ンー3−イル]ーN’−エチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
    )−ピロリジンー3−イル]ーN’−メチル尿素; (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
    )−ピロリジンー3−イル]ーN’−エチル尿素;および (S)−N−[N−(2,3−ジヒドロー1,4−ベンゾジオキシンー5−イル
    )−ピロリジンー3−イル]ーN’−n−プロピル尿素。
  10. 【請求項10】 サーカディアンリズム関連障害の治療を必要とする患者に
    治療量の請求項1記載の化合物を投与することを特徴とする前記患者のサーカデ
    ィアンリズム関連障害を治療する方法。
  11. 【請求項11】 睡眠障害の治療を必要とする患者に治療量の請求項1記載
    の化合物を投与することを特徴とする前記患者の睡眠障害を治療する方法。
  12. 【請求項12】 サーカディアンリズム関連障害の治療を必要とする患者に
    治療量の請求項1記載の化合物および適当な量の医薬上許容し得る担体を投与す
    ることを特徴とする前記患者のサーカディアンリズム関連障害を治療する方法。
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