JP2003348714A - 制御盤 - Google Patents

制御盤

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JP2003348714A
JP2003348714A JP2002151046A JP2002151046A JP2003348714A JP 2003348714 A JP2003348714 A JP 2003348714A JP 2002151046 A JP2002151046 A JP 2002151046A JP 2002151046 A JP2002151046 A JP 2002151046A JP 2003348714 A JP2003348714 A JP 2003348714A
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Toshiyuki Yoshida
利之 吉田
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成部品数や溶接個所が少なく、組付け作業
を迅速且つ容易に行うことができ、しかも、剛性の優れ
た制御盤の提供。 【解決手段】 板状部材を折り成して形成された4つの
枠部材を相互に溶接組付けして一体構造化された四角形
状の前枠と、板状部材の左右の端縁を各々折り成して柱
構造とした縦枠部を左右に一体的に備えた背面板を形成
すると共に、別の板状部材を折り成して形成された2つ
の横枠部材を各々前記左右の縦枠部の上端間と下端間と
に架け渡すように固定して、前記背面板を一体的に備え
て一体構造化された四角形状の後枠と、更に別の板状部
材を折り成して形成された4つの連結枠部材を、前後に
配置された前記前枠の四隅と前記後枠の四隅との間に架
け渡すように固定して制御盤枠体を設け、前記制御盤枠
体の天井側を塞ぐ天井板と、床側を塞ぐ底板と、左右側
面側を塞ぐ側面板とを、当該制御盤枠体に固定したこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相誘導モータ等
を制御する電子機器等の機器が実装される制御盤に関
し、詳しくはその組み立て構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の制御盤を図16に基づいて説明す
る。図16は制御盤の構造を示す分解斜視図である。同
図中央に示す従来の制御盤90は、天板91、底板9
2、左側面板93、右側面板95、背面板97、及び取
付介在部材94、補強枠96等で構成されている。
【0003】制御盤90の天井側を塞ぐ天板91は、四
角形状の天井部材の前後左右の四つの縁のうち、左右の
縁と後の縁とが各々下方に向けて直角に折り曲げられて
いる。前の縁91aはその縁91aの幅方向断面におい
てクランク形に折り曲げられており、クランク形の先端
側が正面方向に向けて突出している。この天板91の天
井部91bには、制御盤を吊り上げるアイボルト用の固
定穴91cが適当数設けられている。
【0004】制御盤90の床側を塞ぐ底板92は、四角
形状の底板部材の前後左右4つの縁のうち、左右の縁と
後の縁が各々上方に向けて直角に折り曲げられている。
前の縁92aはその縁92aの幅方向断面においてクラ
ンク形に折り曲げられており、クランク形の先端側が正
面方向に向けて突出している。この底板92の床部92
bには制御盤を設置床面に固定するアンカーボルト用の
固定穴92cが適当数設けられている。尚、クランク形
の折り曲げによる断面を断面クランク形という。
【0005】制御盤90の左側面側を塞ぐ左側面板93
は、側面板部材の前後上下4つの縁のうち、前の縁93
aは、前述の天板91や底板92と同様に、断面クラン
ク形に折り曲げられており、後の縁93cは断面コ字形
に折り曲げられている。この左側面板93の内面93b
には、断面コ字形で長尺の取付介在部材94が2本平行
に固定されており、各取付介在部材94、94の背部に
は取付用の固定穴94aが適当数設けられている。尚、
図に示す右側面板95は、前記の左側面板93と対称に
形成されている。図中の95aは左側面板93の前の縁
93aに相応する右側面板95の前の縁であり、95c
は左側面板93の後の縁93cに相応する右側面板95
の後の縁である。
【0006】制御盤90の背面側を塞ぐ背面板97は、
背面板部材の上下左右の4つの縁のうち、左右両縁97
a、97aが正面側に向けて直角に折り曲げられてお
り、上下の縁は背面板部材の縁のままである。この背面
板97の左右両縁97a、97aの外面は、制御盤90
が組み立てられる際、前述した左右両側面板93、95
の各々の後の縁93c、95cの外面と当接される。
【0007】互いに当接された縁93cと縁97a、縁
97aと縁95cには、前述と同様の断面コ字形の取付
介在部材94、94が、そのコ字形の凹部で各々当接さ
れた両縁93cと97a、両縁97aと95cとを各々
包み込むように被せられた状態で取付けられている。こ
うして組み合わされた左右両側面板93、95と背面板
97とに、更に前記の天板91と底板92とが組付けら
れ、これ等を互いに溶接により固定(溶接固定という)
することで、制御盤90を製造している。
【0008】尚、制御盤90の内側には、図16に示す
ように、断面L字型でコ字状に延在するように形成され
た2つの補強枠96、96が、一方は天井側の正面側を
除く3辺の隅に、他方は床側の正面側を除く3辺の隅
に、各々当接されて溶接固定されている。又、制御盤9
0内に装備される機器(図示せず)は、背面板97や側
面板93、95の内面側に取付けられた実装板98、9
9に装着される。これらの実装板98、99には、背面
板97や側面板93の取付介在部材94に固定するため
の固定穴98a、99aが適宜設けられている。尚、図
において、右側面板95の内面に固定された実装板は見
えない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の制御盤は、天
板、底板、左右側面板、背面板等の構成部品が単なるパ
ネルとして形成されており、しかも、これ等を溶接によ
り固定して製造していた。従って、製造に当たっては、
各構成部品を順次溶接しながら組み上げてゆくため、溶
接個所が多くなるだけでなく、見た目において良好な仕
上げとしなければならない溶接箇所が多くなり、多くの
手間と時間とを要していた。又、このような溶接固定に
よる組み立ての制御盤では、完成した製品が場所を取る
ため、保管スペースを広く確保しなければならない。
又、このようなパネル(天井や床も含む)による構造で
は、十分な剛性が得られないため、補強枠96や機器取
付用の取付介在部材94等が必要となり、構成部品が多
く、組付け作業が煩雑となり、生産性向上の妨げとなっ
ていた。
【0010】本発明は、上記問題を解消し、構成部品数
や溶接個所が少なく、組付け作業を迅速且つ容易に行う
ことができ、しかも、剛性の優れた制御盤の提供を目的
とする。
【0011】請求項1の制御盤の発明は、板状部材を折
り成して形成された4つの枠部材を相互に溶接組付けし
て一体構造化された四角形状の前枠と、板状部材の左右
の端縁を各々折り成して柱構造とした縦枠部を左右に一
体的に備えた背面板を形成すると共に、別の板状部材を
折り成して形成された2つの横枠部材を各々前記左右の
縦枠部の上端間と下端間とに架け渡すように固定して、
前記背面板を一体的に備えて一体構造化された四角形状
の後枠と、更に別の板状部材を折り成して形成された4
つの連結枠部材を、前後に配置された前記前枠の四隅と
前記後枠の四隅との間に架け渡すように固定して制御盤
枠体を設け、前記制御盤枠体の天井側を塞ぐ天井板と、
床側を塞ぐ底板と、左右側面側を塞ぐ側面板とを、当該
制御盤枠体に固定したことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、底板及び左右側面板の少なくとも一つは、浅底で一
面開放の箱状に形成された実装板であり、開放された一
面が外側に向けて取付けられたことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載の制御盤において、背面板は、幅方向断面におい
て、幅方向中央領域が前枠側に突出するよう左右の縦枠
部の近傍にて折り曲げられたことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
の何れかに記載の制御盤において、背面板は、幅方向中
央で縦割りにされた左右2つの背面板構成部材が合体さ
れて形成されたことを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
の何れかに記載の制御盤において、前枠と連結枠部材と
後枠との組付け固定、制御盤枠体に対する天板、底板、
左右の側面板の各組付け固定は、ねじ又はリベットで固
定されたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1を図1乃至図14に基づいて説明する。図1
は制御盤の構成を示す分解斜視図、図2は制御盤枠体の
拡大斜視図、図3は前枠の拡大斜視図、図4は図3のA
−A拡大断面図、図5は図3のB−B拡大断面図、図6
は図3のC−C拡大断面図、図7は後枠の拡大斜視図、
図8は後枠の分解斜視図、図9は図7のD−D拡大断面
図、図10は図7のE−E拡大断面図、図11は連結枠
部材の拡大斜視図、図12は右側面板の拡大斜視図、図
13は底板の拡大斜視図、図14は天板の拡大斜視図で
ある。
【0017】図1及び図2において、この制御盤は、一
体構造化された四角形状の前枠1と、背面板7を一体的
に備えて一体構造化された四角形状の後枠6と、前後に
配置された前記前枠1の四隅と後枠6の四隅との間に架
け渡されて固定される連結枠部材11と、これ等の前枠
1と後枠6と連結枠部材11とで一体構造化された制御
盤枠体99と、当該制御盤枠体99の天井側を塞ぐ天井
板14と、床側を塞ぐ底板13と、左右の側面側を塞ぐ
側面板12とで構成されている。尚、この側面板12は
右側面板であり、これと対称に配置される左側面板は実
質的に同一構造であるため省略している。
【0018】図3において、前枠1は、当該前枠1を構
成する4つの枠部材、即ち上枠部材2、下枠部材3、左
枠部材4、右枠部材5を四角形状、例えば額縁状に組付
け、突き合わされた四隅を溶接固定により一体構造化し
ている。以下、上枠部材2、下枠部材3、左枠部材4、
右枠部材5を単に枠部材2、3、4、5ともいう。図4
乃至図6の断面図において、各枠部材2、3、4、5
は、例えば、帯状の板状部材を幅方向断面において略ハ
ット形に折り成して形成され、当該ハット形の内側を額
縁の内側に向けて組み合わされている。尚、左枠部材4
と右枠部材5とは、対称に配置されるだけで、断面形状
やその他の構造は実質的に同じである。
【0019】図3及び図4において、ハット形の鍔部に
相応する上枠部材2の段部面2aには、ねじやリベット
等の止着部材(以下、単に止着部材ともいう)用の固定
穴2bが複数設けられている。又、図3に示すように、
ハット形の頂面2cには、制御盤を吊り下げるアイボル
ト(図示せず)用の固定穴2dが配設されている。又、
図3及び図5において、上記の上枠部材2と同様に、ハ
ット形に折り曲げられた下枠部材3にも、その段部面3
aに複数の固定穴3bが設けられており、ハット形の頂
面に相当する下部3cには、制御盤を設置床面に固定す
るアンカーボルト(図示せず)用の固定穴3dが配設さ
れている。又、図3及び図6において、ハット形に折り
曲げられた右枠部材5の段部面5aにも後述の側面板1
2が取付けられる固定穴5bが設けられている。
【0020】図7乃至図10において、後枠6は、背面
板7と、当該背面板7の上下の端縁側に組付けられる2
つの上横枠部材8及び下横枠部材10との3部材で構成
されている。背面板7は、比較的幅広の板状部材であっ
て、当該板状部材の左右の端縁側には、柱構造となるよ
う当該板状部材の端が折り成されて、例えば図9の符号
70、70に示すように、内部空洞の略四角形状に形成
された縦枠部70、70を備えている。
【0021】図9において、この縦枠部70、70は、
背面板7の左右の端縁側を、各々、前枠1が配置される
側、即ち正面側に向くよう直角に折り曲げて形成した側
面壁7cの、当該正面側の端縁7a側を更に正面方向に
向けて、その断面を略クランク形(以下、単にクランク
形という)に折り曲げている。このクランク形の段部面
7bには、後述の側面板12(図1)を止着部材で固定
するための固定穴7f(図8に図示)が複数設けられて
いる。
【0022】又、図9に示すように、背面板7は、幅方
向断面において、左右の縦枠部70、70の近傍にて折
り曲げ段部71、71が生じて、幅方向中央領域7d
が、前枠1側に平面的に突出するよう凸状に形成されて
いる。この幅方向中央領域7dの前枠1側の面、即ち正
面側を向いた内側の面は、板状部材の一枚板でありなが
ら、各種の機器(図示せず)が装着される実装面として
機能させることができる。即ち、背面板7の幅方向中央
領域7dが平面として凸状に突出するよう形成して背面
板7自体を実装板としている。尚、幅方向中央領域7d
の機器取付面を実装面7dともいう。図8に示すよう
に、こうして形成された実装面7dの上下端縁部7eに
は、後述する横枠部材8、10を組付けて、ねじやリベ
ット等の止着部材で固定するための固定穴7fが設けら
れている。
【0023】尚、上記の縦枠部70、70は、図9に示
すように、この実装面7dを設けるための前記段部7
1、71と、前述した背面板7の左右の端縁側を正面側
に向くよう直角に折り曲げて形成された側面壁7cと、
当該端縁7aを断面クランク形に折り曲げる際に生じた
段部72、72とで、断面が略四角形状の柱構造となる
ように折り成されている。
【0024】図7、図8及び図10において、2つの横
枠部材8、10は、何れも、別の帯状の板状部材が幅方
向に折り成されて、内部空洞の略四角形状に形成された
枠部材である。図7及び図8に示すように、2つの横枠
部材即ち上横枠部材8と下横枠部材10とは、各々、前
記した背面板7の左右の縦枠部70、70の上端間と下
端間とに架け渡すように固定されて、2つの横枠部材
8、10と背面板7とによって、当該背面板7を一体的
に備えて一体構造化された四角形状の後枠6が形成され
ている。
【0025】図10において、上横枠部材8は、帯状の
板状部材を幅方向に略直角に折り曲げ、折り曲げられた
一方の縁、即ち正面側(図において左側)を向いた前縁
8aを断面クランク形に折り成して、図8に示すよう
に、その段部面8bには、後述の天板14(図1)を止
着部材で固定するための固定穴8cを設け、上部8dに
は、制御盤を吊り上げるアイボルト用の固定穴8eが設
けられている。他方の縁、即ち正面側と反対側にあっ
て、垂直下方向に折り曲げられている後縁8fも、断面
クランク形に折り成されており、その折り曲げ段部面8
gには、前述の背面板7の上縁側に組付けてねじやリベ
ット等の止着部材で固定するための固定穴8hが設けら
れている。
【0026】図8において、上記の上横枠部材8に相対
して対称に配置される下横枠部材10もまた基本的に上
横枠部材8と同様の構成である。即ち、正面側に延在す
る前縁10aを断面クランク型状に折り成し、その段部
面10bに、後述する底板13(図1)を組付けて固定
するための固定穴10cを設け、下部10dには、制御
盤を設置床面に固定するアンカーボルト用の固定穴10
eが設けられている。又、垂直上方向に折り曲げられた
後縁もまた、断面クランク形に折り成され、その折り曲
げ段部10fには背面板7(図1)を組付けるための固
定穴10gが設けられている。
【0027】この実施の形態では、上記2つの横枠部材
8、10は、背面板7の左右の縦枠部70、70の上端
と上端(以下、上端間という)と下端と下端(以下、下
端間という)とに、各々架け渡すように溶接固定されて
おり、上横枠部材8の固定穴8hと背面板7の上縁側に
設けられた固定穴7f(図10)、下横枠部材10の固
定穴10gと背面板7の下縁側に設けられた固定穴7f
(図8)とを介して、ねじやリベット等の止着部材(図
示せず)で固定されて、一体構造化されている。即ち、
背面板7を一体的に備え、当該背面板7の左右の縦枠部
70、70と上下の横枠部材8、10とが一体構造化さ
れることで、四角形状の後枠6が形成される。
【0028】次に、図2及び図11において、連結枠部
材11を説明する。4つの連結枠部材11は、何れも、
板状部材を折り成して形成された枠部材であって、前後
に配置された前記前枠1の四隅と前記後枠6の四隅との
間に架け渡されて、連結固定されている。こうして制御
盤枠体99(図1)が形成される。
【0029】この実施の形態に示す連結枠部材11は、
帯状の板状部材を幅方向に折り成してコ字形形状にして
両端側を同部材片(板状部材の一部を折り曲げてもよ
い)で塞いで一面を開放した細長い箱形状の枠部材とし
てある。連結枠部材11の両端にはねじやリベット等の
止着部材で、一方端側を前枠1に、他方端側を後枠6に
それぞれ連結して固定するための固定穴11a、11a
が設けられている。例えば、図示の連結枠部材11は、
前枠1の後縁側の段部の段差面2e(図4)と、後枠6
の上横枠部材8の前縁側の段部の段差面8i(図8)設
けられた固定穴8cとに当接されて、ねじやリベット等
の止着部材で固定される。
【0030】次に、図1及び図12において、側面板1
2を説明する。側面板12は制御盤枠体99の左右の側
面側を塞ぐ壁部材である。左右の側面板12は実質的に
同一であるので、図示の右側面板12を例にして説明す
る。この側面板12は浅底の一面開放の箱状に形成され
た実装板であり、制御盤枠体99の内壁面となる内面に
各種の機器(図示せず)が装着されるように、開放され
た一面が外側となるように取り付けられている(図
1)。以下、機器が装着される内面側を実装面12aと
もいう。
【0031】側面板12の周縁部には固定穴12bが適
宜設けられており、この側面板12の周縁部を、制御盤
枠体の右側面側、即ち、前枠1の右枠部材5の段部面5
a(図6)と、後枠6の右縦枠部材70の段部面7b
(図8)と、図2において上下の連結枠部材11、11
とに当接させて、止着部材として図示されていないねじ
やリベットで固定される。尚、図示されていないが、制
御盤枠体99の左側面側も、同様に、図示されていない
側面板が固定されている。
【0032】次に、図1及び図13において、底板を説
明する。底板13は、制御盤枠体99の床側を塞ぐ床部
材である。この形態の底板13は浅底で一面開放の箱状
に形成された実装板であり、機器を装着できるよう、開
放された面が外側(図において下方)となるように取付
けられている。底板13の側壁13aや機器が装着され
る床面即ち実装面13bの周縁部には、制御盤枠体99
にねじやリベット等の止着部材で固定するための固定穴
13cが設けられている。この底板13は、図1に示す
ように、前枠1の下枠部材3と後枠6の下横枠部材10
と、2つの連結枠部材11、11とで囲まれた制御盤枠
体99の底側開口部に、外側(下方)から当接されて固
定される。
【0033】次に、図1及び図14において、天板を説
明する。天板14は、制御盤枠体の天井側を塞ぐ天井部
材である。この実施の形態の天板14は、断面を伏せた
コ形状に形成した天井部材である。天板14の平面14
aの周辺部には、制御盤枠体99に固定するための固定
穴14bが設けられている。この天板14は、図1に示
すように、前枠1の上枠部材2と後枠6の上横枠部材8
と、2つの連結枠部材11、11とで囲まれた制御盤枠
体99の天井側開口部に、外側(上方)から当接されて
固定される。
【0034】この実施の形態の制御盤は、板状部材を折
り成して形成された4つの枠部材2、3、4、5を額縁
状に組み、溶接固定して一体構造とした前枠1と、板状
部材の端縁を折り成して柱構造とした縦枠部70、70
を左右に備えた背面板7の上下の縁側に、別の板状部材
を折り成して形成した横枠部材8、10の両端側を、各
々前記左右の縦枠部70、70の上端間と下端間とに架
け渡すように溶接固定して一体構造とした、背面板7を
備えた後枠6と、更に別の板状部材を折り成して形成さ
れた4つの連結枠部材11、11、11、11を、前後
に配置された前記前枠1と前記後枠6とに架け渡して、
ねじやリベット等の止着部材を用いて連結固定して制御
盤枠体99を設け、この制御盤枠体99に、天井板1
4、底板13、及び左右の側面板12を各々ねじやリベ
ット等の止着部材を用いて固定すると共に、底板13及
び左右側面板12は、浅底で一面開放の箱状に形成され
た実装板であり、開放された一面が外側に向けて取付け
られたものである。尚、上記実施の形態において、制御
盤枠体99の正面の開口部、即ち前枠1の開口部には、
適宜な開閉扉(図示せず)が装着される。
【0035】この実施の形態によれば、前枠1や、後枠
6や、連結枠部材11が、何れも板状部材を折り成して
枠部材としたものであるから、制御盤の骨格である制御
盤枠体99を剛構造とすることができるので、軽量で剛
性に優れた制御盤を提供できる。又、制御盤の枠組みと
して制御盤枠体99を設け、これに、天板14、底板1
3、及び左右の側面板12を、ねじやリベット等の止着
部材によって固定する構造としたので、「枠組構造+壁
構造」の筺体構造となり、剛性に優れた制御盤を提供で
きる。又、背面板7や左右の側面板12や底板13を、
機器が装着可能な実装板としたので、従来のように、背
面板や左右の側面板の内側に、取付け介在部材を介して
別途に実装板を取付けることが不要となるので、構成部
品点数や製造工程を少なくすることができ、しかも、制
御盤を軽量化することができる。
【0036】又、制御盤を吊り下げるためのアイボルト
用の固定穴8eや、制御盤を設置床面に固定するための
アンカーボルト用の固定穴3dを、前枠1や後枠6の枠
部材に設けたので、吊り下げや固定のための特別な補強
部品の取付けを不要とすることができる。又、構成部品
である前枠1、後枠6、連結枠部材11、天板14、底
板13、及び左右の側面板12を、予め形成しておき、
需要に応じて、迅速且つ容易に組付けて製造することが
できるので、構成部品や製品等の保管スペースを小さく
することができる。又、製品化に際しては、溶接組み立
て作業量が少なく、ねじやリベット等の止着部材による
比較的容易且つ迅速に行える固定組立作業が相対的に多
くなるので、製造作業を効率よく行うことができ、高品
質で安価な制御盤を提供できる。
【0037】実施の形態2.実施の形態2を図15に基
づいて説明する。この実施の形態2は、上記実施の形態
1における背面板7を、縦割りに二分割して合体させる
構成とした背面板77であり、その他の構成は実質的に
同様である。図15はこの背面板77の分解斜視図であ
る。図15において、上記実施の形態1では、後枠6の
背面板7は、板状部材一枚を用いて形成しているが、当
該板状部材を幅方向中央で縦割りにして合体させてい
る。即ち、比較的幅広の板状部材を縦割りに二分割し
て、左右の半板状部材を用いて左背面板構成部材15と
右背面板構成部材16とし、この左右2つの背面板構成
部材15、16をそれぞれ上記実施の形態1の背面板7
の左右の構成と同様に形成した上で、縦割り部分を合わ
せて、両背面板構成部材15、16を合体させたもので
ある。
【0038】合体の際に、突き合わされる左背面板構成
部材15と右背面板構成部材16との当接端部15a、
16aは、各々正面方向に向けて直角に折り曲げられて
おり、この折り曲げられた当接端部15a、16aの外
面側同士を当接し、両当接端部15a、16aに各々設
けられた固定穴15b、16bを介してねじ又はリベッ
ト等の止着部材で固定する。
【0039】この実施の形態2によれば、実施の形態1
の背面板7に比べて、約半分の広さの板状部材を用い
て、実施の形態1の背面板7の左右何れかと同一構造の
背面板構成部材15又は16を形成して置くことによ
り、需要に応じて、2枚の背面板構成部材15、16を
対称に組み合わせて比較的容易に背面板77を構成する
ことができる。
【0040】更に、この実施の形態2の左右の背面板構
成部材15、16は、実質的に同一構造としてあるか
ら、一種類の形態の背面板構成部材15(又は16)を
形成しておくことにより、一方の上下を反転させて合体
させることができる。又、比較的面積の大きい背面板7
よりも、約半分の面積の背面板構成部材15、16の方
が、取り扱いが容易で、加工もし易く、保管スペースも
小さくて済む。
【0041】
【発明の効果】請求項1乃至請求項6の各発明によれ
ば、何れも、構成部品数や溶接個所が少なく、組付け作
業を迅速且つ容易に行うことができ、しかも、剛性の優
れた制御盤を提供することができる。
【0042】請求項1の発明によれば、板状部材を折り
成して制御盤枠体を設け、これに天板、底板及び左右の
側面板を、ねじやリベット等の止着部材で固定して制御
盤を形成したので、枠組構造+壁構造とすることがで
き、優れた剛性を備えた軽量の制御盤を提供できる。
【0043】又、請求項2及び請求項3の各発明によれ
ば、背面板及び左右の側面板や底板をそのまま電子機器
を装着できる実装板として構成しているので、従来のよ
うに、筺体状の制御盤を形成した上で、内部に更に実装
板を設ける必要が無い。従って、実装板及び実装板を取
付けるための部材が不要となるので、構成部品数及び製
造工程数を大幅に減少させることができ、生産性を向上
させることができる。
【0044】請求項4の発明によれば、面積の小さい板
状部材を用いて背面板を構成する背面板構成部材を製造
することができるので、製品の取り扱いが容易となり、
且つ、小スペースで保管することができる。
【0045】請求項5の発明によれば、従来に比べて溶
接箇所が大幅に減少されているので、組付け固定作業を
迅速且つ容易に行うことができ、生産性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 制御盤の構成を示す分解斜視図である。
【図2】 制御盤枠体の拡大斜視図である。
【図3】 前枠の拡大斜視図である。
【図4】 図3のA−A拡大断面図である。
【図5】 図3のB−B拡大断面図である。
【図6】 図3のC−C拡大断面図である。
【図7】 後枠の拡大斜視図である。
【図8】 後枠の分解斜視図である。
【図9】 図7のD−D拡大断面図である。
【図10】 図7のE−E拡大断面図である。
【図11】 連結枠部材の拡大斜視図である。
【図12】 右側面板の拡大斜視図である。
【図13】 底板の拡大斜視図である。
【図14】 天板の拡大斜視図である。
【図15】 実施の形態2の背面板の拡大斜視図であ
る。
【図16】 従来の制御盤の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 前枠、2 上枠部材、3 下枠部材、 4 左枠部
材、5 右枠部材、6後枠、 7 背面板、8、10
横枠部材、9 止着部材、11 連結枠部材、12 側
面板、13 底板、14 天板、15、16 背面板構
成部材、70縦枠部材、77 背面板、99 制御盤枠
体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部材を折り成して形成された4つの
    枠部材を相互に溶接組付けして一体構造化された四角形
    状の前枠と、 板状部材の左右の端縁を各々折り成して柱構造とした縦
    枠部を左右に一体的に備えた背面板を形成すると共に、
    別の板状部材を折り成して形成された2つの横枠部材を
    各々前記左右の縦枠部の上端間と下端間とに架け渡すよ
    うに固定して、前記背面板を一体的に備えて一体構造化
    された四角形状の後枠と、 更に別の板状部材を折り成して形成された4つの連結枠
    部材を、前後に配置された前記前枠の四隅と前記後枠の
    四隅との間に架け渡すように固定して制御盤枠体を設
    け、 前記制御盤枠体の天井側を塞ぐ天井板と、床側を塞ぐ底
    板と、左右側面側を塞ぐ側面板とを、当該制御盤枠体に
    固定したことを特徴とする制御盤。
  2. 【請求項2】 底板及び左右側面板の少なくとも一つ
    は、浅底で一面開放の箱状に形成された実装板であり、
    開放された一面が外側に向けて取付けられたことを特徴
    とする請求項1に記載の制御盤。
  3. 【請求項3】 背面板は、幅方向断面において、幅方向
    中央領域が前枠側に突出するよう左右の縦枠部の近傍に
    て折り曲げられたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の制御盤。
  4. 【請求項4】 背面板は、幅方向中央で縦割りにされた
    左右2つの背面板構成部材が合体されて形成されたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の制
    御盤。
  5. 【請求項5】 前枠と連結枠部材と後枠との組付け固
    定、制御盤枠体に対する天板、底板、左右の側面板の各
    組付け固定は、ねじ又はリベットで固定されたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の制御
    盤。
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