JP2002294909A - 間仕切パネルと壁面との連結構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 間仕切パネルと壁面との連結構造において、
間仕切パネルのパネル面と直交する方向の支持強度の向
上を図る。 【解決手段】 床面Ｂ上に配設した左右方向を向く間仕
切パネル４の一側端に対向する壁面に、上下方向を向く
壁面フレーム３を固着し、間仕切パネル４の一側端と壁
面フレーム３との間の床面Ｂ上に、左右方向を向く支持
部材１４を固着し、該支持部材１４上に左右方向に摺動
自在、かつ前後方向に移動不能として載置した調整パネ
ル６の一側端に設けた嵌合溝６ａを壁面フレーム３に嵌
合し、調整パネル６の嵌合溝６ａと壁面フレーム３との
嵌合深さを、それらを結合する左右方向を向く調節ねじ
９により調節しうるようにし、調整パネル６の他側端と
間仕切パネル４の一側端とを結合する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、会議室、病院等の
部屋を、天井まで塞がないようにして仕切る間仕切装置
に関し、詳しくは、間仕切パネルと壁面との連結構造す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の間仕切装置においては、左右方向
に連結された間仕切パネルのうち、最も外側の間仕切パ
ネルは、その外側の側端に左右幅の小さい調整パネルを
連結し、その調整パネルの外側の側端に形成した嵌合溝
を、その外側の側端に対向する壁面に固着した壁面フレ
ームに嵌合することにより、壁面と結合させているもの
が多い。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来の間仕切パネルと壁面との連結構造では、間仕切パ
ネルに前後方向の外力が掛かった場合の支持強度が十分
でなく、特に、最も外側の間仕切パネルにヒンジ式の扉
が設けられている場合は、その扉の閉止時の衝撃によ
り、ドアフレームとなっている間仕切パネルのフレーム
や調節パネル等が前後方向に位置ずれし、それらに捩じ
れや変形が生じるおそれがある。

【０００４】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、間仕切パネルのパネル面と直交する方
向の支持強度の向上を図り、間仕切パネルに扉を設けた
場合の扉の閉止時の衝撃にも充分耐えられるようにした
間仕切パネルと壁面との連結構造を提供することを目的
としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 （１） 床面上に配設した左右方向を向く間仕切パネル
の一側端に対向する壁面に、上下方向を向く壁面フレー
ムを固着し、前記間仕切パネルの一側端と壁面フレーム
との間の床面上に、左右方向を向く支持部材を固着し、
該支持部材上に左右方向に摺動自在、かつ前後方向に移
動不能として載置した調整パネルの一側端に設けた嵌合
溝を前記壁面フレームに嵌合し、前記調整パネルの嵌合
溝と壁面フレームとの嵌合深さを、それらを結合する左
右方向を向く調節ねじにより調節しうるようにし、前記
調整パネルの他側端と前記間仕切パネルの一側端とを結
合する。

【０００６】（２）上記(１)項において、調整パネルと
間仕切パネルとの上端部同士を、左右方向を向く連結金
具により連結する。

【０００７】（３）上記(１)または(２)項において、調
整パネルと間仕切パネルとを、床面に固着した固定金具
に前後方向及び左右方向へ移動不能として下端部を嵌合
した連結フレームを介して、互いに結合する。

【０００８】（４）上記(１)〜(３)項のいずれかにおい
て、間仕切パネルを、開閉可能な扉付きのものとする。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照しながら説明する。(１)は、会議室、病院等の
部屋を、天井まで塞がないようにして仕切る間仕切装置
で、主に図１及び図２に示すように、前後方向を向く壁
面(Ａ)に複数のねじ(２)をもって固着された上下方向を
向く壁面フレーム(３)と、左右方向に順次連結されて部
屋を前後に仕切る左右方向を向く複数の間仕切パネル
(その最も右外側のもののみを図示する)(４)と、上下方
向を向く連結フレーム(５)を介して間仕切パネル(４)に
結合され、壁面フレーム(３)と間仕切パネル(４)との間
の隙間を塞ぐ調整パネル(６)とを備えている。

【００１０】この例では、最も右外側の間仕切パネル
(４)は、扉付きのものとしてあり、左右方向を向く上部
フレーム(4a)と、同じく下部連結材(4b)と、上下方向を
向く両側部フレーム(4c)(4d)とが枠状に組み付けられ、
かつ左方の側部フレーム(4d)に、上下１対のドアヒンジ
(７)をもって、扉(８)が開閉可能に枢着されたものとし
てある。

【００１１】間仕切パネル(４)の左方の側部フレーム(4
d)には、他の間仕切パネル(図示略)が順次連結され、左
方の壁面(図示略)に隣接する最も左外側の間仕切パネル
は、図１に示す構造と左右対称の構造をもって左方の壁
面に連結されている。

【００１２】壁面フレーム(３)は、横断面がほぼコ字型
をなし、かつ上下方向の所定箇所には、調整パネル(６)
の右側面に対向し、かつ左右方向を向く調整ねじ(９)が
螺合される雌ねじ部(10a)が螺設された複数の補強材(1
0)が溶接等により固着されている。

【００１３】調整パネル(６)は、横断面がほぼ矩形の閉
断面をなし、右側部には、壁面フレーム(３)が左右方向
へ移動可能に嵌合する上下方向を向く嵌合溝(6a)が設け
られ、また嵌合溝(6a)の奥部に設けられた上下方向を向
く側片(6b)には、調整ねじ(９)が嵌合しうる嵌合孔(11)
が設けられている。

【００１４】図５に示すように、調整パネル(６)の嵌合
溝(6a)を壁面フレーム(３)に嵌合させた状態で、調整ね
じ(９)を調整パネル(６)の嵌合孔(11)に嵌合するととも
に、壁面フレーム(３)の雌ねじ部(10a)に螺合して、締
め付けたり、緩めたりして、嵌合溝(6a)からの壁面フレ
ーム(３)の突出量を調整することにより、調整パネル
(６)は、間仕切パネル(４)の側部と壁面(Ａ)との間の隙
間に適した位置に調整され、かつ左右方向へがた付くこ
とがないように壁面フレーム(３)に結合される。

【００１５】すなわち、調整パネル(６)が間仕切パネル
(４)に結合され、かつ間仕切パネル(４)が他方の壁面よ
り順次連結された一連の間仕切パネルに連結されている
ため、調整ねじ(９)を締め付けることにより、調整ねじ
(９)における拡径の頭部(9a)と調整パネル(６)の側片(6
b)との当接によって、調整パネル(６)と間仕切パネル
(４)とが、壁面(Ａ)側に引き寄せられる。これによっ
て、調整パネル(６)と間仕切パネル(４)とが、左右方向
へがた付くことがないように、緊張状態で壁面フレーム
(３)に支持される。

【００１６】調整ねじ(９)は、工具等を用いて、調整パ
ネル(６)の左方の側片(6c)に設けられた作業孔(6d)を利
用して取り付けられる。

【００１７】調整パネル(６)の左方の側片(6c)には、右
方を向くねじ(12)が螺合しうるナット(13)が溶接により
固着され、ねじ(12)をもって、連結フレーム(５)は、調
整パネル(６)の側片(6c)に結合される。

【００１８】調整パネル(６)が配設される場所の床面
(Ｂ)上には、主に図２に示すように、前後１対の立ち上
げ片(14a)を有する上向きコ字型の左右方向を向く支持
部材(14)がねじ(15)により固着されている。

【００１９】調整パネル(６)の下端部は、支持部材(14)
の立ち上げ片(14a)に、上方から嵌合されることによ
り、左右方向へ移動自在で、かつ前後方向（図４及び図
５図において上下方向）へは移動不能として床面(Ｂ)に
支持されている。

【００２０】連結フレーム(５)は、横断面コ字型をな
し、かつ上下方向の所定箇所には、複数の補強材(16)が
溶接等により固着されている。この補強材(16)には、右
方を向くねじ(17)が螺合しうる雌ねじ部(15a)が穿設さ
れ、ねじ(17)をもって、連結フレーム(５)は、間仕切パ
ネル(４)の右方の側部フレーム(4c)に結合される。

【００２１】連結フレーム(７)の下端には、ボルトとナ
ットとにより形成され、上下方向へ伸縮可能なアジャス
ター(18)が設けられ、このアジャスター(18)によって、
連結フレーム(５)を介して、調整パネル(６)と間仕切パ
ネル(４)とが高さ調整されるようになっている。

【００２２】(19)は、下方を向くねじ(20)をもって、床
面(Ｂ)に固定され、かつ上方を向く複数の立ち上げ片(1
9a)を有する固定金具で、各立ち上げ片(19a)間に、アジ
ャスター(18)が嵌合されることにより、連結パネル(５)
の下部が、前後及び左右方向へがた付きが生じないよう
に床面(Ｂ)に据えられる。

【００２３】(21)は、調整パネル(６)と間仕切パネル
(４)との上端部を連結する連結金具で、下方を向く複数
のねじ(22)をもって、調整パネル(６)の上端部に固着さ
れた連結板(6e)と、間仕切パネル(４)の上部フレーム(4
a)とに、それぞれ締結される。

【００２４】連結金具(21)及び間仕切パネル(４)の上部
フレーム(4a)は、取り付け後、合成樹脂製のカバー(図
示略)等により覆われる。

【００２５】上述のように、調整パネル(６)と壁面(Ａ)
に固着された壁面フレーム(３)とを調整ねじ(９)により
結合したため、調整パネル(６)及び間仕切パネル(４)
は、左右方向へがた付きが生じないように、壁面フレー
ム(３)に支持される。

【００２６】また、調整パネル(６)の下端部を、床面
(Ｂ)に固着した支持部材(14)に嵌合したため、調整パネ
ル(６)及び間仕切パネル(４)の下端部は、前後方向へが
た付きが生じることがないように、床面(Ｂ)に支持され
る。

【００２７】上記の実施形態においては、間仕切パネル
(４)を扉付きのものとしたが、扉のない間仕切パネルに
も本発明を適用できることはもちろんである。

【００２８】

【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。 （ａ）請求項１記載の発明によると、調整パネルの一側
部を、左右方向を向く調整ねじにより、壁面フレームに
左右方向へ位置調整し得るように結合し、また同じく下
端部を、床面に固着した支持部材に左右方向へは移動し
うるが前後方向には移動不能として嵌合したので、間仕
切パネルの前後方向、すなわちパネル面と直交する方向
の支持強度の向上を図ることができ、間仕切パネルに扉
を設けた場合の扉の閉止時の衝撃等にも充分耐えること
ができる。

【００２９】（ｂ）請求項２記載の発明によると、調整
パネルと間仕切パネルとの上端部の連結が強固になり、
間仕切パネルの支持強度をより高めることができる。

【００３０】（ｃ）請求項３記載の発明によると、間仕
切パネルと調整パネルとの下端部の支持強度をさらに高
めることができる。

【００３１】（ｄ）請求項４記載の発明によると、この
ように間仕切パネルに扉を設けた場合に、上記(ａ)〜
(ｃ)の各効果を実効あらしめることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を備える間仕切装置の右側
部の分解斜視図である。

【図２】同じく、要部の拡大分解斜視図である。

【図３】同じく、上部を断面で示す取り付け状態の正面
図である。

【図４】同じく、図３におけるＶ−Ｖ線に沿う拡大分解
横断平面図である。

【図５】同じく、図３におけるＶ−Ｖ線に沿う拡大横断
平面図である。

【符号の説明】

(Ａ)壁面 (Ｂ)床面 (１)間仕切装置 (２)ねじ (３)壁面フレーム (４)間仕切パネル (4a)上部フレーム (4b)下部連結材 (4c)(4d)側部フレーム (５)連結フレーム (６)調整パネル (6a)嵌合溝 (6b)(6c)側片 (6d)作業孔 (6e)連結板 (７)ドアヒンジ (８)扉 (９)調整ねじ (9a)頭部 (10)補強材 (10a)雌ねじ部 (11)嵌合孔 (12)ねじ (13)ナット (14)支持部材 (14a)立ち上げ片 (15)ねじ (16)補強材 (17)ねじ (18)アジャスター (19)固定金具 (19a)立ち上げ片 (20)ねじ (21)連結金具 (22)ねじ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 床面上に配設した左右方向を向く間仕切
   パネルの一側端に対向する壁面に、上下方向を向く壁面
   フレームを固着し、前記間仕切パネルの一側端と壁面フ
   レームとの間の床面上に、左右方向を向く支持部材を固
   着し、該支持部材上に左右方向に摺動自在、かつ前後方
   向に移動不能として載置した調整パネルの一側端に設け
   た嵌合溝を前記壁面フレームに嵌合し、前記調整パネル
   の嵌合溝と壁面フレームとの嵌合深さを、それらを結合
   する左右方向を向く調節ねじにより調節しうるように
   し、前記調整パネルの他側端と前記間仕切パネルの一側
   端とを結合したことを特徴とする間仕切パネルと壁面と
   の連結構造。
2. 【請求項２】 調整パネルと間仕切パネルとの上端部同
   士を、左右方向を向く連結金具により連結した請求項１
   記載の間仕切パネルと壁面との連結構造。
3. 【請求項３】 調整パネルと間仕切パネルとを、床面に
   固着した固定金具に前後方向及び左右方向へ移動不能と
   して下端部を嵌合した連結フレームを介して、互いに結
   合した請求項１または２記載の間仕切パネルと壁面との
   連結構造。
4. 【請求項４】 間仕切パネルを、開閉可能な扉付きのも
   のとした請求項１〜３のいずれかに記載の間仕切パネル
   と壁面との連結構造。