JP2003347758A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JP2003347758A
JP2003347758A JP2002152631A JP2002152631A JP2003347758A JP 2003347758 A JP2003347758 A JP 2003347758A JP 2002152631 A JP2002152631 A JP 2002152631A JP 2002152631 A JP2002152631 A JP 2002152631A JP 2003347758 A JP2003347758 A JP 2003347758A
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JP
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battery
divided body
lock member
locking
electronic device
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Application number
JP2002152631A
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English (en)
Inventor
Shuichi Sugawara
秀一 菅原
Tetsuo Matsumura
哲夫 松村
Satoshi Sasaki
智 佐々木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 治具やねじなどを必要とせずに簡単に組付け
て筐体の接合一体化が可能となる電子機器を提供する。 【解決手段】 表側筐体2及び裏側筐体3の開口部どう
しを接合させて一体に組付け固定した筐体を有する電子
機器であって、互いに接合される表側筐体2及び裏側筐
体3のうち表側筐体2の開口部の一端部側に設けた裏側
筐体3の開口部に向けて突出する脚23と、この脚先に
設けたロック爪24と、裏側筐体3の開口部の一端部近
傍に設けた、表側筐体2に設けた脚先のロック爪24が
貫通して係止する挿入孔31と、裏側筐体3の外面側に
設けたバッテリ室33にバッテリ5を収容させた上から
バッテリ室33を閉じるバッテリ蓋4と、このバッテリ
蓋4を固定するのと同時にバッテリも固定するロック部
材60とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半分に分割され
た2つの分割体を互いに開口した開口部で接合させ一体
に固定して形成した筐体を有する電子機器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば携帯電話機器などの携帯電子機器
にあっては、各種の電子部品を実装させたプリント基板
などを内部に収める筐体部分が、通常、半分に分割され
た略箱状を有する2つの分割体を、互いに開口した開口
部分で接合させて一体に固定した構成となっている。
【0003】例えば図8に示す携帯電話機のように、こ
の携帯電話機の筐体101は、通話などを行う際に、操
作者の顔と対面する側に配置される表面102A上に表
示部及びキーボード(共に図略)を備えた一方の分割
体、つまり表側筐体102と、通話などを行う際に裏
(下)向きに配置される裏面103A側にバッテリ10
4を収容するバッテリ室103Bを設けた他方の分割
体、つまり裏側筐体103とを一体に接合させた構成と
なっている。また、この裏側筐体103には、バッテリ
104を収容後に被せてバッテリ室103Bを閉じるバ
ッテリ蓋105を設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
筐体にあっては、表側筐体と裏側筐体とを接合させて一
体化させる場合、通常、これらの筐体同士をドライバな
どを用いてビスなどで止め付けるようになっている。こ
のため、組付け作業が面倒であり、簡単に組付けること
ができる筐体の開発が望まれている。
【0005】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、ビスなどを必要とせずに簡単に組付けて筐体の接合
一体化が可能となる電子機器を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の電子機器は、
2つの分割体の開口部どうしを接合させて一体に組付け
固定する筐体を備えた電子機器であって、互いに接合さ
れる前記分割体のうち一方の分割体の開口部の一端部側
に設けた他方の分割体の開口部に向けて突出する脚と、
この脚先に設けたロック爪と、前記他方の分割体の前記
開口部の一端部近傍に設けた、前記一方の分割体の前記
脚先のロック爪を挿入させて係止する挿入孔と、前記他
方の分割体の外面側に設けたバッテリ室にバッテリを収
容させた上から前記バッテリ室を閉じるバッテリ蓋と、
このバッテリ蓋を固定するのと同時に前記バッテリも固
定するロック部材とを備えたことを特徴としている。
【0007】これにより、ドライバなどの治具やビスな
どを必要とせずに2つの分割体を簡単に組付けることが
できるようになり、筐体の接合一体化が容易になる。ま
た、ロック部材によりバッテリ蓋と同時にバッテリもロ
ックすることができるので、一度の操作でロック(或は
ロック解除)が行えるようになる。
【0008】また、この発明の電子機器は、前記バッテ
リ蓋及び前記バッテリにそれぞれ設けた突起と、前記他
方の分割体の両側面に設けたガイド突起と、このガイド
突起にスライド自在に係合するガイド溝と前記バッテリ
蓋及び前記バッテリの前記各突起に係止させる係止片と
を設けたロック部材とを備え、前記ロック部材を前記他
方の分割体に設けたガイド面に沿って前進移動させてバ
ッテリ蓋を固定するのと同時に前記バッテリも固定する
ように構成してもよい。
【0009】これにより、ロック部材を前進移動操作す
ることにより、バッテリ蓋及びバッテリのロックが行え
るようになる。
【0010】また、この発明の電子機器は、前記他方の
分割体の一端面近傍のロック解除位置に凹状の溝からな
る被係止部を有するとともに、前記バッテリ蓋及び前記
バッテリが前記他方の分割体に固定・ロックされた状態
を解除するために、少なくとも前記ロック解除位置より
も前記他方の分割体の前記一端面寄りへ前記ロック部材
を後退移動させると、前記他方の分割体の前記被係止部
に係止して前記他方の分割体の前記一端方向に前記ロッ
ク部材がそれ以上後退移動するのを阻止する凸状の係止
部を前記ロック部材に備えてもよい。
【0011】これにより、ロック部材をロック解除位置
まで移動させると、ロック部材がそこからこれ以上後退
移動するのが阻止されているから、バッテリ蓋及びバッ
テリによる他方の分割体へのロック状態を解除するとき
に、ロック部材が他方の分割体から外れて落下するとい
ったトラブルが防止できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る実施の形態
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。図
1乃至図3は、この発明に係る電子機器が適用された携
帯電話機1を示すものであり、この携帯電話機1は、筐
体部分が、表側筐体2と、裏側筐体3と、バッテリ蓋4
とで構成されており、これら3体は固定手段6で一体に
組付け固定されている。
【0013】表側筐体2は、裏側筐体3との接合部分で
ある一面が開口された開口部を有する略箱型形状に形成
されている。そして、この表側筐体2には、図1におい
て、通話などを行う際に操作者の顔と対面する面(筐体
の表面)2A上に表示部21及びキーボード22などを
備えている。
【0014】また、この表側筐体2の開口部には、手前
側の端部(以下、これを基端部Nとよぶ)とは逆側の端
部(以下、これを先端部Fとよぶ)などに図示外の係合
突起(または係合孔)などからなる係合手段を設けてお
り、固定手段6でこれら表側筐体2及び裏側筐体3を一
体に組付けるのに先立ち、裏側筐体3と先端部どうしを
一体に係合させて仮止めさせることができるようになっ
ている。
【0015】一方、この表側筐体2の基端部Nには、図
2に示すように、裏側筐体3との対向面が開口する開口
部から所定の長さ直立して突出する左右一対の脚23を
設けている。この脚23には、図4に示すように、裏側
筐体3の後述する挿入孔31を貫通してその上のバッテ
リ蓋4側に達する先端部分に、テーパ面24Aを形成し
た弾性的に変位・揺動可能なロック爪24を設けてお
り、これが後述する固定手段6の一部を構成している。
【0016】裏側筐体3は、表側筐体2と同様に、表側
筐体2との接合部分である一面が開口された開口部を有
する略箱型形状に形成されている。また、この裏側筐体
3の開口部にも、先端部Fに図示外の係合孔(または係
合突起)などからなる係合手段を設けている。
【0017】一方、この裏側筐体3の基端部Nには、図
2に示すように、表側筐体2の脚23が挿通される挿通
孔31を左右2箇所に設けており、これが後述する固定
手段6の一部を構成している。この挿入孔31は、表側
筐体2の脚23の先端部分のロック爪24が通り抜ける
ことができるようにするため、図4に示すように、その
ロック爪24の厚さtとほぼ同程度の幅に穿設されてい
る。
【0018】また、この挿入孔31は、そのロック爪2
4をこの挿入孔31を挿入させた後、簡単に脱出できな
いようにするため、挿入孔31の穿設位置がロック爪2
4の自然状態での位置に比べて若干ずれている。例え
ば、図4では、ロック爪24よりも挿入孔31の方が右
側へシフトしており、これによって、ロック爪24のテ
ーパ面24Aと接する顎部(図4において、テーパ面2
4Aの最下部)が挿入孔31の周縁部に係止するように
なっている。
【0019】また、図2において、この裏側筐体3の挿
通孔31の間の基端部には、後述するロック部材60の
本体部61がスライドするスライド面32が形成されて
いる。また、このスライド面32には、基端面から所定
距離の位置にアンロック溝32A及びロック溝32B
(図2及び図5参照)が形成されており、後述のロック
部材60のスライド動作をこの溝間で行うように、スラ
イド動作が規制されている。
【0020】また、この裏側筐体3の基端部Nには、ス
ライド面32の中央部及びこのスライド面32の両側縁
部にガイド32C及びガイド32D(図6及び図7参
照)が形成されており、このガイド32C及びガイド3
2Dには後述するロック部材60のガイド溝61A及び
ガイド61B溝が係合するように構成されている。
【0021】さらに、この裏側筐体3には、図2におい
て、筐体の裏側に相当する面(以下、これを裏面とよ
ぶ)3A上に凹所33が形成されており、この凹33所
がバッテリ5を脱着可能に収容させるバッテリ室を構成
している。このバッテリ室である凹所33の境界部分で
ある段部を構成する起立面には、バッテリ5を収容させ
た上からバッテリ蓋4の後述する係止片41(図2参
照)を係止させる係止孔33Aを形成している。なお、
この裏側筐体3には、図1に示すように、各種の電子部
品7(図5参照)を実装させたプリント基板34、35
が固定されている。
【0022】バッテリ蓋4は、図2に示すように、バッ
テリ5をバッテリ室に収容させた後に、その上から被せ
てバッテリ室を閉じるようになっており、ロック部材6
0で固定することにより、バッテリ蓋4が開かないよう
構成されている。
【0023】このバッテリ蓋4には、図1に示すよう
に、前述の裏側筐体3の係止孔31Aに係止する係止片
41を一端部(以下、これを先端部とよぶ)に形成して
いる。さらに、このバッテリ蓋4には、図2に示すよう
に、前述した係止片41が形成される先端部とは逆の基
端部の中央部に略方形状に切欠いた凹部42を形成して
おり、この凹部42に後述するロック部材60が挿入・
装着されるようになっている。また、この凹部42に
は、最奥部の壁面にバッテリ蓋4の面方向に平行に突出
する係止突起43を設けており、これも後述する固定手
段6の一部を構成している。
【0024】また、さらに、このバッテリ蓋4には、図
4に示すように、裏側筐体3の基端部Nに設けた挿通孔
31に対応する内面部分に、表側筐体2の脚23の一面
(先端部のロック爪24が突出していない方の面)に当
接若しくは係止可能な相対位置関係で突出するストッパ
壁44を設けており、これも後述する固定手段6の一部
を構成している。このストッパ壁44は、バッテリ蓋4
を先端部を回動中心として回動させて落とし込んで裏側
筐体3のバッテリ室33を閉じる際に、前述した脚23
の一面に衝突しないようにその一面側にテーパ面44A
を形成しているとともに、先端部が裏側筐体3の裏面3
Aに当接する長さだけ突出させて形成されている。
【0025】なお、このバッテリ蓋4を裏側筐体3に取
付ける場合には、係止孔33Aに係止片41を差し込ん
でから、前述したように、係止片41を回動支点として
回動させてバッテリ室33に落とし込ませるようになっ
ている。
【0026】バッテリ5には、図2及び図5に示すよう
に、バッテリ蓋4の係止突起43近くの基端面中央部
に、係止突起43と同様の係止突起51を突設させてお
り、これも後述する固定手段6の一部を構成している。
【0027】固定手段6は、表側筐体2及び裏側筐体3
の互いに開口する開口部どうしを接合させてネジを使わ
ずにこれらを一体に組付け固定するものであり、前述し
たように、表側筐体2の脚23の先端部に設けたロック
爪24と、裏側筐体3の挿入孔31とを備えている。
【0028】さらに、この固定手段6には、表側筐体2
及び裏側筐体3の組付け固定を行う他に、バッテリの交
換などの際に、バッテリ蓋4及びバッテリ5も容易に脱
着させることができるようにするために、前述した、バ
ッテリ蓋4のストッパ壁44及び係止突起43と、バッ
テリ5の係止突起51との他に、ロック部材60を備え
ている。
【0029】ロック部材60は、バッテリ5の交換など
の際に、そのバッテリ5及びバッテリ蓋4をねじを使わ
ず簡単なスライド操作で脱着させるものであり、比較的
弾性を有する材料で形成されている。そして、このロッ
ク部材60は、脚23の先端部のロック爪24を挿入孔
31へ挿入するときの挿入(C)方向(図4参照)と交
差する直交(A)方向(図5参照)から裏側筐体3の凹
部42に挿入してその裏側筐体3に(スライド可能に)
取り付け、バッテリ5及びバッテリ蓋4を裏側筐体3に
一体に固定・ロックするようになっている。このため、
ロック部材60には、図6に示すように縦断面略I型状
を有する板状の本体部61と、図5に示すバッテリ蓋4
及びバッテリ5の各突起43及び係止突起51にそれぞ
れ係止してこれらを裏側筐体3に一体に固定する係止突
起62及び係止突起63と設けている。
【0030】本体部61には、図6及び図7に示すよう
に、裏側筐体3のスライド面32と当接する裏面(下
面)及び左右両側面に、裏側筐体3に設けたガイド32
C及びガイド32Dにスライド自在に係合するガイド溝
61A及びガイド溝61Bが形成されている。一方、こ
の本体部61の係止突起62表面(上面)には、図5及
び図7に示すように、この本体部61を前後(A、B)
方向にスライド操作させてバッテリ蓋4及びバッテリ5
の脱着(さらには、表側筐体2、裏側筐体3の分離・分
割)を行うため、指などを当接させて(あてがって)操
作を行い易くするための操作溝61Cを形成している。
【0031】係止突起63には、図5に示すように、裏
側筐体3のスライド面32に形成したアンロック溝32
A及びロック溝32Bに係合する係合突起部63Aが裏
面に1箇所形成されており、この係合突起部63Aをこ
れらの溝32A又は32Bに係合させることで、バッテ
リ蓋4及びバッテリ5を裏側筐体3から取外すことがで
きる(アンロック)状態をセット(設定)したり、固定さ
せる(ロック)状態をセット(設定)できるように構成
されている。
【0032】また、この係止突起63は、アンロック溝
32A及びロック溝32Bに係合する際に僅かな反力が
作用して適度なクリック感が得られるようになってい
る。このため、極端な操作力を本体部61に付与しない
限り、これらの溝に係止突起63が係合する範囲内で、
本体部61のスライド動作も留まっているように、スラ
イド範囲を一定領域内に規制できるように構成されてい
る。
【0033】なお、表側筐体2と裏側筐体3とを離合・
分離させるためには、脚23のロック爪24を挿入孔3
1から抜脱させるのに先立って、係止突起63をアンロ
ック溝32Aに係合させるところまで本体部61をB方
向に後退動作させて、先ずバッテリ蓋4を取り外す。こ
れにより、露出するロック爪24を指や適宜の治具など
で挿入孔31から抜け出すように押し込んで、離合・分
離させればよい。
【0034】なお、この実施の形態の固定手段6は、表
側筐体2及び裏側筐体3の基端部に設けており、表側筐
体2及び裏側筐体3の先端部側は、図示外の係合突起
(または係合孔)などからなる係合手段を設けてある
が、この表側筐体2及び裏側筐体3の先端部側にも同様
の固定手段を設けてもよい。
【0035】次に、この実施の形態の作用について説明
する。 (I)はじめに、ばらばらに離合・分離されていた表側
筐体2及び裏側筐体3を、互いに開口部どうしを接合さ
せる。この場合、これらの筐体の先端部F側には、図示
外の係合突起(または係合孔)などからなる係合手段を
設けてあるので、これら双方の筐体の先端部側どうしを
押し付けると直ちに係合・合体される。一方、これとほ
ぼ同時に、双方の筐体の基端部N側は、脚23の先端部
にあるロック爪24を挿入孔31に差し込んでから基端
部Nどうしを押し付けると、ロック爪24が挿入孔31
を通り抜けてこちらも直ちに係合・合体される。
【0036】(II)次に、この合体された筐体のバッ
テリ室33にバッテリ5をセットしてから、バッテリ蓋
4を閉じ、次に、ロック部材60を凹部42に押し込ん
で取付ける。これにより、表側筐体2、裏側筐体3、バ
ッテリ5、バッテリ蓋4の四体が一体に組み付けられて
固定される。
【0037】ここで、ロック部材60による裏側筐体
3、バッテリ5、バッテリ蓋4の3者との固定操作は、
以下のように行う。 (1)即ち、図5及び図7に示すように、初めに、本体
部61のガイド溝61A及び61Bが裏側筐体3のガイ
ド32C及び32Dにスライド可能な状態で係合するよ
うに取付ける。 (2)次に、本体部61を裏側筐体3のスライド面32
に沿ってA方向(奥部方向)に前進移動(スライド)さ
せ、係止突起63がロック溝32Bに係合するところま
で、深く押し込ませる。 (3)すると、図5に示すように、バッテリ蓋4の係止
突起43及びバッテリ5の係止突起51に、係止突起6
2及び係止突起63がそれぞれ上から被さるように係止
する。このため、バッテリ蓋4及びバッテリ5が裏側筐
体3に取付けてあるロック部材60にほぼ同時に止め付
けられることとなる。その結果、このロック部材60を
介して、バッテリ蓋4及びバッテリ5が裏側筐体3に一
体に固定されるわけである。
【0038】また、逆に、図5において、この本体部6
1をB方向に所要の位置まで後退移動(スライド)させ
ると、具体的には、同図において、本体部61の係合突
起63Aをアンロック溝32Aに係合するところまでB
方向に後退させる。すると、バッテリ蓋4及びバッテリ
5は裏側筐体3とのロック状態が解除され、これらを裏
側筐体3から取り外してバッテリ5の交換が行えるよう
になる。
【0039】それからさらに、この本体部61をある程
度強く押動させることで、B方向に後退移動させると、
ロック部材60を凹部42から脱出させることができ
る。また、バッテリ蓋4を取り外したことにより、ロッ
ク爪24が露出しているので、このロック爪24を挿入
孔31から抜脱させるように押し込めば、表側筐体2と
裏側筐体3もロック状態が解除されるので、これらを分
離・分割させることができる。
【0040】従って、この実施の形態によれば、ロック
部材60を用いて、一定方向にスライドさせる簡単なワ
ンタッチ操作で、バッテリ蓋4とバッテリ5との着脱及
びバッテリ5の交換作業が簡単に行える。つまり、バッ
テリ蓋4とバッテリ5の取り外しが容易に行えるので、
バッテリの交換作業性が向上して、使い勝手も向上す
る。
【0041】また、この実施の形態によれば、本体部6
1のスライド動作が、普段は、アンロック溝32A又は
ロック溝32Bに係止突起65が係合する範囲内で留ま
るように構成されている。換言すれば、スライド範囲を
一定領域内に規制させておくことができるように構成さ
れているので、ロック部材60が脚23から簡単に外れ
て脱落、落下しどこかに紛失する、といったトラブルを
防止することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明は、
2つの分割体の開口部どうしを接合させて一体に組付け
固定する筐体を備えた電子機器であって、互いに接合さ
れる分割体のうち一方の分割体の開口部の一端部側に設
けた他方の分割体の開口部に向けて突出する脚と、この
脚先に設けたロック爪と、他方の分割体の開口部の一端
部近傍に設けた、一方の分割体の脚先のロック爪を挿入
させて係止する挿入孔と、他方の分割体の外面側に設け
たバッテリ室にバッテリを収容させた上からバッテリ室
を閉じるバッテリ蓋と、このバッテリ蓋を固定するのと
同時に前記バッテリも固定するロック部材とを備えてい
る。
【0043】従って、この発明によれば、治具やビスな
どを必要とせずに簡単に組付けて筐体の接合一体化が可
能となるので、組付けが容易になり、しかもネジ孔がな
いので外観上の美観も高まり、その分、筐体さらには製
品自体に高級感をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る携帯電話機を示す
分解斜視図である。
【図2】図1に示すこの発明の携帯電話機を上下逆さま
にした状態での分解斜視図である。
【図3】図1に示すこの発明の携帯電話機を上下逆さま
にした状態ときの斜視図である。
【図4】図3におけるIV-IV線矢視図である。
【図5】図3におけるV-V線矢視図である。
【図6】この発明の実施の形態に係る携帯電話機を上下
逆さまにしたときの基端部を示す正面図である。
【図7】この発明の実施の形態に係る携帯電話機を上下
逆さまにしてバッテリ蓋を取り外して裏側筐体の基端部
側を眺めたときの状態を示す要部拡大平面図である。
【図8】従来の携帯電話機を上下逆さまにしたときの分
解斜視図である。
【符号の説明】
1 携帯電話機 2 表側筐体(一方の分割体) 2A (筐体の)表面 3 裏側筐体(他方の分割体) 3A (筐体の)裏面 4 バッテリ蓋 5 バッテリ 6 固定手段 23 脚 24 ロック爪 24A テーパ面 31 挿入孔 32 スライド面 32A アンロック溝(被係止部) 32B ロック溝 32C ガイド 32D ガイド 33 凹所(バッテリ室) 41 係止片 42 凹部 43 係止突起 44 ストッパ壁 51 係止突起 60 ロック部材 61 本体部 61A ガイド溝 61B ガイド溝 62 係止突起 63 係止突起 63A 係合突部(係止部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 智 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 4E360 AA02 AB12 AB42 BA03 BA15 BC03 BC06 BD05 ED03 ED12 ED17 EE02 FA02 FA08 FA09 GA47 GB26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの分割体の開口部どうしを接合させ
    て一体に組付け固定する筐体を備えた電子機器であっ
    て、 互いに接合される前記分割体のうち一方の分割体の開口
    部の一端部側に設けた他方の分割体の開口部に向けて突
    出する脚と、 この脚先に設けたロック爪と、 前記他方の分割体の前記開口部の一端部近傍に設けた、
    前記一方の分割体の前記脚先のロック爪を挿入させて係
    止する挿入孔と、 前記他方の分割体の外面側に設けたバッテリ室にバッテ
    リを収容させた上から前記バッテリ室を閉じるバッテリ
    蓋と、 このバッテリ蓋を固定するのと同時に前記バッテリも固
    定するロック部材とを備えたことを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 前記バッテリ蓋及び前記バッテリにそれ
    ぞれ設けた突起と、 前記他方の分割体の両側面に設けたガイド突起と、 このガイド突起にスライド自在に係合するガイド溝と前
    記バッテリ蓋及び前記バッテリの前記各突起に係止させ
    る係止片とを設けたロック部材とを備え、前記ロック部
    材を前記他方の分割体に設けたガイド面に沿って前進移
    動させてバッテリ蓋を固定するのと同時に前記バッテリ
    も固定するように構成したことを特徴とする請求項2に
    記載の電子機器。
  3. 【請求項3】 前記他方の分割体の一端面近傍のロック
    解除位置に凹状の溝からなる被係止部を有するととも
    に、 前記バッテリ蓋及び前記バッテリが前記他方の分割体に
    固定・ロックされた状態を解除するために、少なくとも
    前記ロック解除位置よりも前記他方の分割体の前記一端
    面寄りへ前記ロック部材を後退移動させると、前記他方
    の分割体の前記被係止部に係止して前記他方の分割体の
    前記一端方向に前記ロック部材がそれ以上後退移動する
    のを阻止する凸状の係止部を前記ロック部材に備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
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