JP2003347567A - 半導体デバイスおよびその製造方法 - Google Patents
半導体デバイスおよびその製造方法Info
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Abstract
同等レベルの良好な絶縁膜/半導体界面特性が得られる
絶縁膜の形成方法と、この絶縁膜を用いた半導体デバイ
スを提供する。 【解決手段】 半導体内で生成または誘起されたキャリ
アに基づいて動作する半導体デバイスであって、前記半
導体デバイスは、外部からのエネルギーおよび/または
電界の印加によって、熱平衡状態よりも過剰のキャリア
が生成または誘起される過剰キャリア存在領域を有する
半導体(A)と、前記半導体の前記過剰キャリア存在領
域の表面と接する絶縁膜(B)とを有し、前記絶縁膜
(B)が、前記半導体(A)の前記過剰キャリア存在領
域の表面と接して形成された、OH基および/またはO
R基(Rは炭化水素基)を有する材料を、450℃よりも高
い温度で焼成することによって作製されている半導体デ
バイス。
Description
の界面における界面準位密度を低減させた半導体デバイ
スおよびその製造方法に関する。
導体デバイスでは、外部からのエネルギーや電界の印加
によって、半導体内で熱平衡状態より過剰なキャリアが
生成または誘起され、この過剰キャリアが発電または導
電に寄与する。例えば太陽電池では、光照射によって半
導体内部に生成された電子-正孔対が発電に寄与し、液
晶表示素子やICなどのMIS(MOS)構造トランジ
スタでは、電界の印加によって半導体表面のチャネル領
域に誘起された電子(または正孔)が導電に寄与する。
し、この表面凖位が、太陽電池の変換効率の低下や、M
IS構造トランジスタのスイッチング特性の低下を招
く。例えば、太陽電池の場合には、この表面凖位が、光
照射によって半導体内部で生成された過剰少数キャリア
(p型半導体における電子、またはn型半導体における
正孔)をトラップし再結合のサイトとなるため、変換効
率が低下する。またMIS(MOS)構造トランジスタ
では、チャネル領域における半導体表面の表面凖位(ゲ
ート絶縁膜/チャネル領域の界面凖位)が、ゲート電極
への電圧印加によってチャネル領域に誘起される過剰キ
ャリア(電子または正孔)をトラップし、これによっ
て、モビリティーが低下するためスイッチング特性が低
下する。
や、所望のスイッチング特性のトランジスタを作製する
には、過剰キャリアが存在する領域の表面(太陽電池に
おける半導体表面や、MIS構造トランジスタにおける
チャネル領域表面)における半導体の表面凖位密度を低
減することが非常に重要である。半導体の表面凖位密度
を低減する手法としては、半導体表面に熱酸化法によっ
て絶縁膜を形成する(絶縁膜/半導体界面を形成する)
手法が最も好適であり、太陽電池やMIS(MOS)構
造ICなどの分野で広く用いられている。
陽電池のp型Si基板の表面(受光面と反対側の面)に熱
酸化法によってSiO2膜を形成し、これによってp型
Si基板表面の表面準位密度を低減している(Si基板
表面をパッシベーションしている)。そして、太陽光照
射によりp型Si基板内で生成した過剰少数キャリア
(電子)が、p型Si基板の表面(Si/SiO2界面)で
再結合することを効果的に防止し、太陽電池の高効率化
を図っている。またMIS(MOS)構造ICでは、半
導体基板のチャネル領域と接するゲート絶縁膜が熱酸化
法によって形成されており、これによってチャネル領域
の表面凖位密度(ゲート絶縁膜/チャネル領域の界面凖
位密度)が低減され、良好なスイッチング特性を得てい
る。ここでMIS(Metal-Insulator-Semiconductor)構
造とは、半導体表面に絶縁膜を介して金属電極を付した
構造のことであり、MOS(Metal-Oxide-Semiconducto
r)構造とは、MISの一種で絶縁膜に酸化膜を用いたも
のである。
程度の高温の熱処理が要求されるため、デバイスの耐熱
温度がこれに満たない場合には、熱酸化法を用いること
ができない。例えば、耐熱温度が600〜650℃程度のガラ
ス基板を用いるTFT液晶においては、MIS構造トラ
ンジスタのゲート絶縁膜として、プラズマCVD法によ
るSiO2膜やSiNx膜などが用いられている。
体の表面凖位密度を低減する方法としては、半導体表面
に熱酸化法によって絶縁膜を形成する方法が最も好適で
ある。しかし、絶縁膜(熱酸化膜)/半導体の界面凖位
密度(半導体の表面凖位密度)は酸化温度や不純物の影
響を強く受けるため、良好な絶縁膜/半導体界面特性を
得ようとすれば、1000℃以上程度の高温の熱処理と、汚
染のない非常に清浄な雰囲気とが要求される。例えば、
「半導体シリコン結晶工学」(丸善)P193には、p型(100)
Siウエハをドライ熱酸化する場合に、界面電荷密度D
itを1012(/cm2eV)以下にしようとすると1000℃
以上の酸化温度が必要となることが記載されている。な
お、界面電荷密度とは、界面凖位(半導体の表面凖位)
に起因してチャージされた電荷密度のことを言う。ま
た、この文献には、酸化される半導体表面に汚染が多い
と、半導体表面(絶縁膜/半導体界面)の欠陥密度が大き
くなることも記載されている。したがって、熱酸化法で
は、良好な絶縁膜/半導体界面を形成するために、非常
に清浄な雰囲気と1000℃以上程度の高温の熱処理とが要
求され、デバイス製造プロセスが複雑なものとなってい
た。一方、プラズマCVD法による絶縁膜は、300〜500
℃程度の低温で形成可能であるが、この方法の場合に
は、プラズマ中の荷電粒子が半導体表面に物理的ダメー
ジやチャージアップなどの悪影響を与えるため、良好な
絶縁膜/半導体界面特性を得ることができない。
ーション絶縁膜や、MIS構造トランジスタのゲート絶
縁膜に用いられる熱酸化膜と同等レベルの、良好な絶縁
膜/半導体界面特性が得られる絶縁膜を、熱酸化法より
も簡便且つ低温で形成する方法が切望されている。ここ
で、簡便な方法で形成できる絶縁膜としてはSOG膜
(スピンオングラス膜)も知られており、特開2000-28625
4号公報にはSOG膜をICの層間絶縁膜に用いた例
(ポリシラザン系SOGを800℃以上で熱処理して形成
した、緻密な平坦化絶縁膜)が、また特開平4-154123号
公報には、SOG膜を半導体基板内の拡散領域のバリア
膜に用いた例が開示されている。また、特開平9-244249
号公報には、基板上に塗布したSOG材料を95〜105℃
の範囲でベークした後にその上にレジストパターンを形
成することにより、レジストの密着性を高められること
が示されている。
面パッシベーション絶縁膜やMIS構造トランジスタの
ゲート絶縁膜のように、半導体内の過剰キャリアが存在
する領域と接してSOG膜を用いた例は示されていな
い。すなわち、SOG膜を、半導体の表面凖位密度(絶
縁膜/半導体界面の界面凖位密度)を低減させる用途と
して用いた例は示されておらず、SOG膜/半導体界面
が、太陽電池の発電や、トランジスタのスイッチング特
性に関わる部分に適用できようとは、従来考えられてい
なかった。ここでSOG膜とは、基板上にスピンコート
などによって塗布したSOG材料(Si-OHおよび/
またはSi-OR(Rは炭化水素基)を有するシリコン
化合物が有機溶媒によって溶解された薬液)を、乾燥お
よび焼成することによって得られるガラス状の膜をい
う。
で、熱酸化膜と同等レベルの良好な絶縁膜/半導体界面
特性が得られる絶縁膜の半導体表面への形成方法と、こ
の絶縁膜を用いた半導体デバイスを提供することを目的
とする。
成または誘起されたキャリアに基づいて動作する半導体
デバイスであって、前記半導体デバイスは、外部からの
エネルギーおよび/または電界の印加によって、熱平衡
状態よりも過剰のキャリアが生成または誘起される過剰
キャリア存在領域を有する半導体(A)と、前記半導体
の前記過剰キャリア存在領域の表面と接する絶縁膜
(B)とを有し、前記絶縁膜(B)が、前記半導体
(A)の前記過剰キャリア存在領域の表面と接して形成
された、OH基および/またはOR基(Rは炭化水素基)
を有する材料を、450℃よりも高い温度で焼成すること
によって作製されている半導体デバイスに関する。
部で生成されたキャリアに基づいて動作する半導体デバ
イスであって、前記半導体デバイスは、その厚さ方向に
順次配置された複数種類の導電型の半導体(A')と、
前記複数種類の導電型の半導体の最上面の半導体の表
面、およびその最下面の半導体の表面のうちの少なくと
も一方の表面に接する絶縁膜(B')を有し、前記絶縁
膜(B')が、前記最上面の半導体の表面、および、前
記最下面の半導体の表面のうちの少なくとも一方の表面
と接して形成された、OH基および/またはOR基(R
は炭化水素基)を有する材料を、450℃よりも高い温度で
焼成することによって作製されている半導体デバイスに
関する。
て、半導体の表面近傍に誘起されたキャリアに基づいて
動作する半導体デバイスであって、前記半導体デバイス
は、チャネル領域、ソース領域およびドレイン領域を有
する半導体(A'')と、前記半導体の前記チャネル領域
の表面と接する絶縁膜(B'')と、前記絶縁膜(B'')
を介して前記チャネル領域と対向する導電性膜(C)と
を有し、前記絶縁膜(B'')が、前記半導体のチャネル
領域の表面と接して形成された、OH基および/または
OR基(Rは炭化水素基)を有する材料を、450℃よりも
高い温度で焼成することによって作製されている半導体
デバイスに関する。
OH基および/またはOR基を有する材料を800℃以上
の温度で焼成することによって作製された上記のいずれ
かに記載の半導体デバイスに関する。また詳しくは、本
発明は、前記絶縁膜が、前記OH基および/またはOR
基を有する材料を1000℃未満の温度で焼成することによ
って作製された上記のいずれかに記載の半導体デバイス
に関する。
はOR基を有する材料が、Si-OHおよび/またはS
i-ORを有するシリコン化合物を含むSOG(スピン
オングラス)材料である上記のいずれかに記載の半導体
デバイスに関する。特にまた、本発明は、前記シリコン
化合物が、更にR-Siを含む上記半導体デバイスに関
する。加えて、本発明は、前記シリコン化合物がR-S
iを含まない上記半導体デバイスに関する。加えてま
た、本発明は、前記半導体がSiを含むものである上記
のいずれかに記載の半導体デバイスに関する。
体デバイスを製造する、半導体デバイスの製造方法であ
って、半導体の表面にOH基および/またはOR基(R
は炭化水素基)を有する材料を形成する工程と、前記O
H基および/またはOR基を有する材料を450℃よりも
高い温度で焼成する工程と、を含んでいる半導体デバイ
スの製造方法に関する。好ましくは本発明は、前記OH
基および/またはOR基を有する材料を焼成する温度
が、800℃以上且つ好ましくは1000℃未満の温度である
上記製造方法に関する。更にまた、本発明は半導体の表
面にOH基および/またはOR基を有する材料を形成す
る工程の前段階において前記半導体の表面に親水化処理
を施す工程を含んでいる上記製造方法に関する。
や電界の印加によって、熱平衡状態よりも過剰のキャリ
アが生成または誘起される過剰キャリア存在領域を有す
る半導体(A)と、過剰キャリア存在領域の表面(太陽
電池における半導体表面やMIS構造トランジスタにお
けるチャネル領域の表面)と接する絶縁膜(B)とを有
し、この絶縁膜が、半導体の過剰キャリア存在領域の表
面と接して形成された、OH基および/またはOR基
(Rは炭化水素基)を有する材料(例えばSOG材料で
あって、以下、塗布材料と呼ぶ)を、450℃よりも高い
温度で焼成することによって作製されている半導体デバ
イスを提供するものである。
する材料」(塗布材料)とは、絶縁膜の前駆体となる材
料であり、例えばSi-OHおよび/またはSi-ORを
有するシリコン化合物が挙げられる。ここで、RはCH
3、C2H5、C3H7など炭素原子数が1〜3程度の
炭化水素基を表す。これらの材料は通常有機溶媒に溶解
されたSOG材料として用いられる。上記シリコン化合
物は、より具体的にはR-Siを含まない、一般式:S
i(OR)m(OH)4−m(mは3以下の整数)、または
これらが重合した形で表される無機系シラノール化合
物、R-Siを含む一般式:RnSi(OR)m(OH)
4−m−n(mおよびnはm+n<4なる関係にある整
数) 、またはこれらが重合した形で表される有機系シラ
ノール化合物が好ましいものとして例示できる。これら
のシラノール化合物が有機溶媒に溶解したSOG材料
は、塗布材料の状態では膜そのものではないが、塗布し
たのちの乾燥および焼成にともない分子間で結合が生じ
て不揮発性の皮膜を形成する。しかしこれらに限定され
るものではなく、OH基および/またはOR基を有する
塗布材料であればよく、SOG材料に限らず、例えばT
G材料などでもよい。
/またはSi-ORを有するシリコン化合物が有機溶媒
に溶解された薬液のことを言い、このSOG材料を基板
上にスピンコートなどによって塗布し、溶媒を気化させ
たのちに、約400〜450℃の熱処理を行うことによって薄
膜が得られる。またTG材料とは、Ti-OHおよび/
またはTi-ORを有するTi(OR')4(R'は水素ま
たはCH3、C2H5、C3H7など炭素原子数が1〜
3程度の炭化水素基)などのチタン化合物が有機溶媒に
溶解された薬液のことを言い、このTG材料を基板上に
スピンコートなどによって塗布し、溶媒を気化させたの
ちに、約400〜450℃の熱処理を行うことによって薄膜が
得られる。
れていればどのような半導体にでも適用できる。その代
表的なものとしてはシリコン系半導体が挙げられるが、
その表面がOH基で覆われている状態であれば、Siに
限らず、化合物半導体など如何なる材料であっても良
い。また、これらの半導体材料はバルク基板に限らず、
CVDなどで形成される薄膜であってもよい。更に、半
導体の種類や結晶方位も如何なるものであってもよい。
造する方法として、半導体の過剰キャリア存在領域の表
面にOH基および/またはOR基を有する材料(塗布材
料)を形成する工程と、この材料を450℃よりも高い温
度で焼成する工程とを含むことを特徴とする製造方法を
提供する。半導体の表面にOH基および/またはOR基
を有する材料(塗布材料)を形成するに先だって、半導
体は、その表面に上記材料と良好な結合を形成すること
のできるOH基をできるだけ多く露出しておくことが好
ましい。そのために、一般には、フッ酸等により自然酸
化膜を除去し、次いでRCA洗浄などによって洗浄し、
最終的に純水リンス、オゾン水処理、過酸化水素水処理
や有機溶媒処理などの親水化処理によって、OH基で覆
われた状態とする。半導体の表面を洗浄、親水化したの
ち、塗布材料をスピンコート法、スプレー法、インクジ
ェット法等を用いて塗布する。なお、塗布材料を、比較
的小型の基板上に一様に形成する場合にはスピンコート
法が簡便に利用できる。
炉については、石英管製の熱酸化炉ほど清浄なものでは
なくてもよく、例えば、炉内壁面がセラミック製のバッ
チ処理炉や、枚様式のベルト炉などを用いてもよい。但
し、焼成炉は、なるべく、メタル系の汚染が少ない方が
よく、炉内壁面は金属製でない方が好ましい。また、焼
成雰囲気は、塗布材料のクロスリンク反応が阻害されな
いために、窒素雰囲気等の不活性な雰囲気が好ましい。
基および/またはOR基を有する材料(塗布材料)を45
0℃よりも高い温度、好ましくは800℃以上の温度で焼成
することによって、良好な絶縁膜/半導体界面特性が得
られる」という新たな知見に基づいで完成され、この絶
縁膜/半導体界面を、太陽電池の表面パッシベーション
や、MIS構造トランジスタにおけるゲート絶縁膜/チ
ャネル領域界面など、半導体デバイスに適用したもので
ある。したがって、上記知見を得るに際して発明者等が
行った基礎実験は、本発明を理解する上で非常に重要で
あるため、まずその内容について説明する。
膜2/半導体1/絶縁膜2なる構造の評価サンプル10を
準備し、反射マイクロ波光導電減衰法によって、半導体
1内の過剰少数キヤリアの実効ライフタイムτを測定し
た。ここで、実効ライフタイムτは、半導体1内部のバ
ルクライフタイムτbと、半導体1表面(絶縁膜2/半導
体1界面)の表面ライフタイムτsとによって下式
(1)1/τ= 1/τb+1/τs
(1)のように表され、半導体1表面の表面準位密度
(絶縁膜2/半導体1界面の界面準位密度)が小さい場合
にはτsが大きくなる結果、実効ライフタイムτが大き
くなる。すなわち、実効ライフタイムτの測定によっ
て、絶縁膜2/半導体1の界面特性(半導体1の表面特
性)を評価することができる。
て説明する。半導体1には、CZ-p型(18Ω・cm)の単結
晶Siウエハを用いた。また、絶縁膜2には、「OH基
および/またはOR基を有する材料」(塗布材料)の一
例であるSOG材料(東京応化製無機系SOG: OCD-
Type2または、有機系SOG:OCD-Type7)の焼成に
よって得られるSiO2膜を用いた。評価サンプル10の
作製手順は、以下の通りである。まず、フッ酸エッチン
グ(自然酸化膜除去)と純水リンスによってSiウエハ1
の表面を前洗浄した。次に、Siウエハ1の第一面上に
SOG材料をスピンコートによって塗布し、その後、S
OG材料をオーブン中で乾燥させた。尚、この乾燥によ
ってSOG材料内の有機溶媒が気化する。乾燥は、80℃
および200℃の2段階で行った。続いて、Siウエハの
第二面上においても上記と同様の処理を行い、Siウエ
ハ1の両面に、乾燥したSOG材料を形成した。そし
て、Siウエハ1両面の乾燥SOG材料を窒素雰囲気中
で焼成して絶縁膜(SiO2膜)2を形成し、評価サンプ
ル10を得た。なお、SOG材料の焼成に用いた焼成炉
は、炉内壁面がセラミック製の簡易炉であり、通常の熱
酸化に用いる石英管に比べて汚染が多く、また大気の混
入も多いものである。
製OCD-Type2)を用い、その焼成温度をパラメータと
して、サンプル10(Siウエハ1)の実効ライフタイムτ
を測定した結果を図2に示す。なお、図2には、比較の
ために、絶縁膜2を形成していないベアSiウエハ1の
実効ライフタイムと、SOGの代わりにSiウエハ1の
両面に熱酸化膜を形成した場合の実効ライフタイムも併
せて示している。比較用の熱酸化膜は、良好な絶縁膜/
半導体界面特性(SiO2/Si界面特性)が得られるよ
うに、熱酸化炉(石英管)中で、1050℃のドライ熱酸化に
よって形成した。
の場合には、その実効ライフタイムτがベアSiウエハ
と大差なく数μs程度である一方、焼成温度が450℃よ
りも高くなると焼成温度の増加に伴って、実効ライフタ
イムτが向上しているのが分かる。そして、焼成温度が
800℃になると、熱酸化膜と同等以上にまで(約300μ
s)、実効ライフタイムτが向上している。この結果か
ら、焼成温度450℃以下のSOG材料には、Siウエハ
1表面の表面準位密度を低減する働きがほとんどないの
に対し、焼成温度を450℃よりも高くすると、SOG/S
i界面での結合反応によってSi表面の表面準位密度が
低減され、更に、800℃以上の焼成になると熱酸化膜と
同等以上にまでSi表面準位密度が低減されて、良好な
絶縁膜/半導体界面特性が得られていることが読み取れ
る。
説明する。まず、SOG材料を塗布する前のSiウエハ
1の表面には、フッ酸エッチング後の純水リンスによっ
てSi-OHが形成されている。また、上記の実験に用
いた無機系SOG材料は、一般式:Si(OR)m(OH)
4−m(RはCH3、C2H5、C3H7など炭素原子
数が1〜3程度の炭化水素基、mは3以下の整数)また
はこれらが重合した形のシラノール化合物を含んでい
る。したがって、このSOG材料をSiウエハ1の表面
に塗布し450℃よりも高い温度で焼成すると、SOG材
料内部のシラノール化合物同士のクロスリンク反応と同
時に、SOG/Si界面においても下式(2)および
(3) Si-OH(Siウエハ)+ HO-Si(SOG)→Si-O-Si+H20 ↑ (2) Si-OH(Siウエハ)+ RO-Si(SOG)→Si-O-Si+ROH ↑ (3) に示すような化学反応が起こり、Si-O-Si結合が形
成される。そして、このSi-O-Si結合によってSi
表面の表面準位密度(SOG/Si界面の界面準位密度)
が低減されて、良好な絶縁膜/半導体界面が得られる。
ここで、上記のSi-O-Si結合反応は、SOG焼成温
度の増加に伴って促進され、焼成温度が800℃以上にな
ると、熱酸化膜と同等以上の良好な絶縁膜/半導体界面
特性が得られる。
49号公報にも開示されており、該公報では、この解釈に
基づいてSOG材料とSi基板との密着性を高めてい
る。しかし、該公報におけるSOG材料の熱処理温度は
95〜105℃であって、このような低温の熱処理では、図
2に示したように、Si表面の表面準位密度はほとんど
低減されない。つまり、該公報では、SOG/Si界面
の密着性向上のための手法を教示しているものの、その
原子レベルでの界面特性、すなわちデバイス化した場合
の電気特性については触れていない。一方本願では、S
OG材料を450℃よりも高い温度で焼成することによっ
て、SOG/Si界面における上記(2)および(3)
式の化学反応を促進させ、Si表面の表面準位密度(S
OG/Si界面の界面準位密度)を低減させている。すな
わち、前記界面の半導体デバイスヘの適用を可能ならし
めている。
G材料の800℃以上の焼成によって、SOG材料内のシ
ラノール化合物同士のクロスリンク反応が促進され、S
i-O-Si結合からなる緻密なSiO2膜が形成できる
ことが記載されている。また、特開平4-154123号公報に
は、SOG膜を半導体基板内の拡散領域のバリア膜に用
いた例が開示されている。しかし、いずれの公報にも、
太陽電池の表面パッシベーション絶縁膜やMIS構造ト
ランジスタのゲート絶縁膜のように、半導体内の過剰キ
ャリアが存在する領域と接して、SOG膜を用いた例は
示されておらず、更に、SOG/Si界面の反応につい
ても一切教示されていない。すなわち、如何なる従来技
術にも、Si表面上のSOG材料の焼成によってSi表
面の表面凖位密度(SOG/Si界面の界面凖位密度)
が低減されることは示されておらず、SOG膜/半導体
界面が、半導体デバイスの、太陽電池における発電や、
トランジスタのスイッチング特性に関わる部分に適用で
きようとは、従来考えられていなかった。
ために、Siウエハ1表面に形成されるSi-OHの密
度を変えて、具体的には前洗浄における純水リンスの時
間を変えて、実効ライフタイムτの測定を行った。結果
は図4に示す如くで、純水リンスの時間を長くしてSi
ウエハ1表面のSi-OH密度を高めることにより実効
ライフタイムτが長くなっており、上記解釈の妥当性が
伺われる。また、この結果から、半導体の種類や結晶方
位が異なっても、その表面がOH基で覆われてさえいれ
ば、単結晶Siウエハの場合と同様に良好な絶縁膜/半
導体界面特性が得られるものと予測される。図5は、キ
ャスト法で作製した多結晶Siウエハ(p型,1Ω・cm)
を用いて、図2と同様の実効ライフタイムτの測定を行
った結果である。図5と図2とを比較して、さまざまな
面方位からなる多結晶Siウエハを用いた場合において
も、単結晶Siウエハの場合と同様、SOG材料を450
℃よりも高い温度で焼成することによって、実効ライフ
タイムτが向上しているのがわかる。なお、多結晶Si
ウエハの実効ライフタイムτの絶対値が単結晶Siウエ
ハより小さいのは、SOG/Si界面(表面ライフタイム
τs)の問題ではなく、多結晶Siウエハのバルクライフ
タイムτbが結晶粒界のために数10μs程度しかないこ
とによる。尚、このように結晶粒界を有する半導体材料
を用いる場合には、前記構造に更にSi-Hが付加され
た構造のSOG材料を用いることにより、バルクライフ
タイムτbを増加させることも可能である。この場合に
は、焼成に伴って、SOG材料内のH原子(またはラジ
カル)が離脱し、その後固相拡散して、半導体結晶粒界
のダングリングボンドをターミネートできる。
も、その材料がOH基あるいはOR基を有していれば、
その他の組成は絶縁膜/半導体界面の特性にあまり影響
を与えない事が予測される。そこで、塗布材料として、
一般式:RnSi(OR)m(OH)4−m−n(RはC
H3、C2H5、C3H7など炭素原子数が1〜3程度の炭
化水素基、mおよびnはm+n<4なる関係にある整
数)、または、これらが重合した形のシラノール化合物
を含む有機系SOG(東京応化製OCD-Type7)を用い
て、図2と同様の実効ライフタイムτ測定を行った。結
果は図6に示す如くで、有機系SOGを用いた場合の実
効ライフタイムτは、無機系SOGの場合と大差がなか
った。すなわち、有機系SOGでは、R-Si基の存在
のためにSi表面との間のSi-O-Si結合が部分的に
阻害されることが懸念されるのであるが、R-Si基は
界面特性にほとんど悪影響を及ぼしていなかった。この
点については、有機系SOGを450℃よりも高い温度で
焼成することによりR-Si基が分解し、このために、
無機系SOGと同様の界面特性が得られたものと考えて
いる。
にまとめる。 Si表面上に形成したSOG材料を、450℃よりも高
い温度、好ましくは800℃以上の温度で焼成することに
よって、熱酸化膜と同等以上の、良好な絶縁膜/半導体
界面特性が得られる。しかも、その焼成温度は熱酸化温
度よりも200℃以上低くでき、焼成炉の清浄度も熱酸化
膜ほどには要求されない。 上記の絶縁膜/半導体界面特性は、SOG材料内の
OH基またはOR基と、Si表面のOH基との結合反応
によるものであるから、塗布材料内のその他の組成や、
半導体の種類および面方位が異なっても、上記と同様の
良好な絶縁膜/半導体界面特性が得られる。なお、半導
体表面には、なるべく高密度のOH基を形成する方が好
ましい。
に基づき、塗布材料(例えばSOG材料)の焼成によって
形成される、界面準位密度の低い良好な絶縁膜/半導体
界面を、太陽電池の表面パッシベーションや、MIS構
造トランジスタにおけるゲート絶縁膜/チャネル領域界
面など、半導体デバイスの過剰キャリア存在領域の界面
に適用したものである。以下、その具体的な実施形態に
ついて説明する。
塗布材料の焼成によって形成される絶縁膜/半導体界面
を、太陽電池の表面パッシベーションに適用したもので
あり、図7は、この太陽電池100の断面構造を示してい
る。図7において、101aは、単結晶または多結晶の半導
体基板であって、その上面には、半導体基板101aと逆の
導電型を有する半導体層101bが形成されている。103
は、半導体基板101aの下面側に部分的に形成された、高
濃度ドーパント領域である。例えば、半導体基板101aが
p型Siウエハであれば、101bはn+型のSi層で、10
3はp+型領域となる。102aおよび102bは、それぞれ、
半導体基板101aの下面および、半導体層101bの上面に形
成された絶縁膜であって、これらの絶縁膜102a,102b
は、SOG材料などの塗布材料を450℃よりも高い温
度、好ましくは800℃以上の温度で焼成して形成された
ものである。104及び105は、夫々、下面側電極及び上面
側電極を表す。
板101aがp型Siウエハで、塗布材料がSOG材料であ
る場合を例にとって説明する。まず、POCl3を用いたリ
ン(P)の気相拡散によって、p型Siウエハ101aの上面
側にn+型のSi層101bを形成する。なお、n+型Si
層101bの形成方法は、気相拡散に限らずP型Siウエハ
101aの上面に塗布したPSGの焼成などによる固相拡散
であっても良い。次に、p型Siウエハ101aの下面を混
酸でエッチングし、n+型Si層101bの形成と同時に下
面側に形成されたn+型Si層を除去する。
理、過酸化水素水処理や有機溶媒処理などの親水化処理
によって、p型Siウエハ101aの下面がOH基で覆われ
た状態としておく。そして、このp型Siウエハ101aの
下面に、SOG材料をスピンコートによって塗布し、そ
の後SOG材料を乾燥させて、SOG材料内の有機溶媒
を気化させる。続いて、n+型Si層101bの上面を、フ
ッ酸エッチング、および、その後の純水リンス、オゾン
水処理、過酸化水素水処理や有機溶媒処理などの親水化
処理によってOH基で覆われた状態としておいて、この
面に、SOG材料をスピンコートによって塗布し乾燥さ
せる。なお、p型Siウエハ101aの下面、および、n+
型Si層101bの上面に塗布するSOG材料は、有機系S
OGでも無機系SOGでもよいが、その塗布厚さを厚く
したい場合には有機系SOGを、また薄くしたい場合に
は無機系SOGを選択する。これらのSOG材料の乾燥
温度は最高200℃程度であるが、その温度に至るまで適
宜段階的に昇温させてもよい。次に、これらのSOG材
料を、窒素雰囲気中で450℃よりも高い温度、好ましく
は800℃以上の温度で焼成し、絶縁膜(SiO2膜)102a,
102bを形成する。なお、SOG材料の焼成温度は、プロ
セス簡略化やデバイス汚染の観点からは1000℃未満とす
ることが望ましく、800〜850℃程度が現実的である。S
OG材料を焼成する焼成炉については、熱酸化炉ほど清
浄なものではなくてもよく、例えば、炉内壁面がセラミ
ック製のバッチ処理炉や、枚様式のベルト炉などを用い
ればよい。
OG/Si界面で、図3に示したようなSi-O-Si結合
が形成される。そして、これによってp型Siウエハ10
1aの下面、および、n+型Si層101bの上面における各
々のSi表面の表面準位密度が低減され(Si表面がパ
ッシベーションされ)、良好な絶縁膜/半導体界面が形成
される。次に、フォトリソプロセスとエッチングにより
下面側の絶縁膜102aに開口部を形成する。そして、この
開口部を通して、p型Siウエハ101aの下部に熱拡散な
どによってボロン(B)をドープし、p+型領域103を形
成する。なお、p+型領域103は、下面側電極104とのオ
ーミックコンタクトを形成するために、または、キャリ
ア再結合防止用の内蔵電界を発生するために設けられる
ものであり、その形成方法は熱拡散法に限らず、イオン
ドーピング法や、特開平10-41531号公報に記載されてい
るような、p+型微結晶Si層を堆積する方法であって
もよい。次に、スパッタ法や蒸着法などによってアルミ
ニウムや銀などの下面側電極104を形成する。その後、
フォトリソプロセスとエッチングにより上面側の絶縁膜
102bに開口部を形成し、次にスパッタや蒸着などによっ
て、銀などのグリッド状の上面側電極105を形成する。
上面から太陽光を照射すると、p型Siウエハ101aおよ
びn+型Si層101bの内部で、電子-正孔対が生成され
る。そして、p型Siウエハ101a中の過剰少数キャリア
(電子)はn+型Si層101b内に、また、n+型Si層10
1b中の過剰少数キャリア(正孔)はp型Siウエハ101a内
にそれぞれ移動し、これによって太陽電池100が発電す
る。ここで、もし、絶縁膜(SiO2膜)102a,102bが形
成されていないものとすると、p型Siウエハ101aの下
面、および、n+型Si層101bの上面の各々のSi表面
において、それらの表面準位のために上記過剰少数キャ
リアが再結合によって消滅し、効率が低下してしまう。
SOG材料の焼成による絶縁膜(SiO2膜)102a,102b
の形成よってSi表面の表面準位密度が低減されている
ので(表面パッシベーションされているので)、上記のよ
うな再結合損失が防止され、その結果、太陽電池の高効
率化を図ることができる。しかも、絶縁膜(SiO2膜)
102a,102bの形成には、熱酸化のような1000℃以上の高
温や大掛かりな酸化炉を必要としない。すなわち、本実
施形態によれば、製造プロセスを簡略としながら、表面
再結合損失の防止された高効率の太陽電池を作製する事
ができる。さらに、1000℃以上の高温を要しない事か
ら、太陽電池内のドーパントの再分布や外部からの汚
染、および、半導体基板にかかるサーマルショックなど
の心配も少なく、特に、多数の結晶粒界が存在し、また
機械的強度の低い多結晶基板を用いた場合に効果的であ
る。
膜102bは、表面再結合防止用のパッシベーション絶縁膜
であると同時に、反射防止膜としても作用させることが
できるが、反射防止効果をさらに高めるために、この絶
縁膜102bの上に適宜の反射防止膜を配置してもよい。ま
た、上記では、SOG材料の焼成による絶縁膜を、太陽
電池100の上面側および下面側の両方に配置する例につ
いて説明したが、何れか一方に配置したものでもよい。
例えば、SOG材料の焼成による絶縁膜を上面側の102b
のみとし、下面側は、絶縁膜102aを配置する替りに公知
のBSF構造としてもよい。また、SOG材料の焼成に
よる絶縁膜を下面側の102aのみとし、上面側には、絶縁
膜102bを配置する替りに、プラズマCVD法などによっ
て形成されるSiNx膜などを配置してもよい。
によって塗布する例について説明したが、スプレー法や
インクジェット法によって塗布してもよい。特にインク
ジェット法によって塗布する場合には、開口パターンを
有する絶縁膜102a、102bを、フォトリソプロセスを用い
ずに形成することができる。なお、この場合には、SO
G材料をインクヘッドから安定して噴出させるために、
有機系SOGのような、ある程度、高粘度の材料を用い
る方が好ましい。
て絶縁膜102a,102bを形成する例について説明したが、
絶縁膜の前駆体となる材料は、OH基および/またはO
R基を有する塗布材料であればよく、SOGに限らず、
例えばTGなどでもよい。半導体基板についても、その
表面がOH基で覆われている状態であれば良く、Siに
限らず、化合物半導体など如何なる材料であっても良
い。また、これらの半導体材料はバルク基板に限らず、
CVDなどで形成される薄膜であってもよい。
塗布材料の焼成によって形成される絶縁膜/半導体界面
を、MIS(Metal-Insulator-Semiconductor)型トラン
ジスタのゲート絶縁膜/半導体界面に適用したものであ
り、図8は、このMIS型トランジスタ200の概略断面
構造を示している。図8において、201はp型(またはn
型)の、Siなどの単結晶半導体基板、202は塗布材料の
焼成によって形成されるゲート絶縁膜、204はゲート電
極、203a,203bは、半導体基板201に形成されたソース・
ドレイン領域、205はチャネル領域である。
法を説明する。まず、半導体基板201の表面をRCA洗
浄などによって洗浄し、その最終の半導体表面を、純水
リンス、オゾン水処理、過酸化水素水処理や有機溶媒処
理などの親水化処理によって、OH基で覆われた状態と
しておく。続いて、この半導体基板201の表面に、SO
G材料などの塗布材料をスピンコートによって塗布し、
最高200℃程度で乾燥させる。次に、この塗布材料を、
窒素雰囲気中で450℃よりも高い温度、好ましくは800℃
以上の温度で焼成してゲート絶縁膜202を形成する。こ
の過程において、図3に示したような結合によって、半
導体基板201の表面準位密度が低減され、界面準位密度
の小さい良好な絶縁膜/半導体界面が形成される。な
お、塗布材料の焼成温度は、プロセス簡略化やデバイス
汚染の観点からは1000℃未満とすることが望ましく、80
0〜850℃程度が現実的である。次に、ゲート絶縁膜202
の上にアルミニウムや高導電性ポリシリコンなどのゲー
ト電極204が形成される。そして、ゲート絶縁膜202およ
びゲート電極204がフォトリソプロセスとエッチングに
よって図示のような形状となされ、これらをマスクとす
るイオン注入法によって、n+型(またはp+型)のソー
ス・ドレイン領域203a,203bが形成される。
ンジスタは、塗布材料の焼成による絶縁膜202の形成に
よって、ゲート絶縁膜202/チャネル領域205(半導体基
板201)界面の界面準位密度が低減されている。したが
って、ゲート電極204への電圧印加によりチャネル領域2
05に誘起されるキャリアは、ゲート絶縁膜202/チャネル
領域205(半導体基板201)界面にトラップされることな
くソース・ドレイン領域203a,203bの間を移動し、これ
によって良好なスイッチング特性が得られる。しかも、
絶縁膜202の形成には、熱酸化のような1000℃以上の高
温や大掛かりな酸化炉を必要としない。すなわち、本実
施形態によれば、製造プロセスを簡略としながら、スイ
ッチング特性に優れたMIS型トランジスタを作製する
ことができる。また、1000℃以上の高温を要しないこと
から、半導体基板201にかかるサーマルショックなどの
心配も少ない。なお、上記では塗布材料をスピンコート
によって塗布する例について説明したが、スプレー法や
インクジェット法によって塗布してもよく、特に、イン
クジェット法によって塗布する場合には、パターン形状
のゲート絶縁膜202を、フォトリソプロセスを用いずに
形成することができる。
塗布材料の焼成によって形成される絶縁膜/半導体界面
を、トップゲート型TFTのMIS構造におけるゲート
絶縁膜/半導体薄膜界面に適用したものであり、図9
は、このトップゲート型TFT300の概略断面構造を示
している。図9において、307はガラスや石英などの基
板、305はSiO2膜で、プラズマCVD法や塗布材料
の焼成によって形成される。301はプラズマCVD法、
LP-CVD法やスパッタ法などによって形成されるア
モルファスや微結晶の、Siなどの半導体薄膜、また
は、この半導体薄膜に熱処理やレーザアニール処理を施
して形成される多結晶の半導体薄膜である。302はSO
G材料などの塗布材料の焼成によって形成されるゲート
絶縁膜である。304はゲート電極、308はプラズマCVD
法や塗布材料の焼成によって形成される層間絶縁膜であ
る。301aは真性半導体薄膜からなるチャネル領域、301
b,301cは半導体薄膜301にイオン注入することによって
形成されるn+型(またはp+型)のソース・ドレイン領
域である。306b,306cはソース・ドレイン電極である。
の作製方法を説明する。半導体薄膜301が形成された状
態において、まず、この半導体薄膜301の表面を、フッ
酸エッチング、および、その後の純水リンス、オゾン水
処理、過酸化水素水処理や有機溶媒処理などの親水化処
理によって、OH基で覆われた状態としておく。続い
て、この半導体薄膜301の表面に、SOG材料などの塗
布材料をスピンコートによって塗布し、最高200℃程度
で乾燥させる。次に、この塗布材料を、窒素雰囲気中で
450℃よりも高い温度、好ましくは800℃以上の温度で焼
成してゲート絶縁膜302を形成する。この過程におい
て、図3に示したような結合によって、半導体薄膜301
の表面準位密度が低減され、界面準位密度の小さい良好
なゲート絶縁膜302/半導体薄膜301界面が形成される。
なお、塗布材料の焼成温度は、基板307の材質に応じて
その耐熱温度以下とする。また、焼成に伴う半導体薄膜
301の構造変化を懸念する場合には、焼成温度を、この
構造変化の遷移温度以下にする。例えば基板307が無ア
ルカリ系ガラスで、半導体薄膜301がレーザアニールに
よって形成された多結晶Si薄膜の場合には、焼成温度
は600〜650℃程度が適切である。次に、ゲート絶縁膜30
2の上に、スパッタ法などによって、アルミニウムなど
のゲート電極304を形成し、これをマスクとするイオン
注入法によって、n+型(またはp+型)のソース・ドレ
イン領域301b,301cを形成する。
縁膜には、一般にプラズマCVD法によるSiO2膜が
用いられることが多いが、この場合にはプラズマにより
半導体薄膜301がダメージを受けるので、良好なスイッ
チング特性を得るのが難しい。これに対し、本実施形態
のトップゲート型TFT300では、プラズマを用いるこ
となく、塗布材料の焼成によってゲート絶縁膜302を形
成しているので、半導体薄膜301にダメージを与えな
い。しかも、塗布材料は流動性に優れたものであるか
ら、プラズマCVD法よりもステップカバレッジのよい
ゲート絶縁膜302を形成できる。さらに、塗布材料の焼
成によるゲート絶縁膜302の形成によって、ゲート絶縁
膜302/チャネル領域301a(半導体薄膜301)界面の界面
準位密度が低減されている。したがって、ゲート電極30
4への電圧印加によりチャネル領域301a表面に誘起され
るキャリアは、ゲート絶縁膜302/チャネル領域301a(半
導体薄膜301)界面にトラップされることなくソース・
ドレイン領域301b,301cの間を移動し、これによって良
好なスイッチング特性が得られる。しかも、絶縁膜302
の形成には、プラズマCVDのような大掛かりな真空装
置を必要としない。すなわち、本実施形態によれば、製
造プロセスを簡略としながら、スイッチング特性に優れ
たトップゲート型TFTを作製することができる。な
お、上記では塗布材料をスピンコートによって塗布する
例について説明したが、スプレー法やインクジェット法
によって塗布してもよい。この場合には、基板を回転さ
せる必要がなくなり、大型の角型基板に対してもライン
方式にて均一にゲート絶縁膜302を形成することができ
る。
は、半導体表面上の塗布材料の焼成によって、良好な絶
縁膜/半導体界面を形成していた。一方、これとは逆
に、塗布材料の上に半導体層を形成し、その後に塗布材
料を焼成しても、塗布材料内のOH基あるいはOR基が
何らかの形で半導体層との結合反応に寄与することが考
えられる。この例としては、図10に示すようなボトム
ゲート型TFT400 が挙げられる。
板、404はゲート電極、408は、ゲート電極404の陽極酸
化などによって得られる絶縁膜である。402は、SOG
材料などの塗布材料の焼成によって形成されるゲート絶
縁膜、401はアモルファスや微結晶の真性半導体薄膜で
ある。403a,403bは、アモルファスや微結晶のn型(また
はp型)の半導体薄膜で、ソース・ドレイン部となる。4
09はエッチングストッパである。このボトムゲート型T
FT400の主要部を作製するには、例えば以下のように
すればよい。ガラス基板407上にゲート電極404および絶
縁膜408が形成された状態において、まず、その表面
に、SOG材料などの塗布材料をスピンコートによって
塗布し、最高200℃程度で乾燥させる。続いて、この上
に、プラズマCVD法などによって真性半導体薄膜401
を形成し、その後に、上記乾燥させた塗布材料を、窒素
雰囲気中で450℃よりも高い温度、好ましくは800℃以上
の温度で焼成してゲート絶縁膜402を形成する。この焼
成過程において、絶縁膜402/半導体薄膜401の界面が形
成される。なお、本変形例の場合には、塗布材料の焼成
温度を、ガラス基板407およびゲート電極404の耐熱温度
以下とする必要があり、焼成温度の制限を少なくするに
は、ゲート電極404として、タングステンなどの高融点
金属を用いるのが好ましい。
れた、OH基および/またはOR基を有する材料を、450℃
よりも高い温度、好ましくは800℃以上1000℃未満の温
度で焼成することによって絶縁膜を形成しているから、
絶縁膜/半導体界面における界面準位密度が低減され、
この界面を、太陽電池の表面パッシベーションや、MI
S構造トランジスタのゲート絶縁膜/チャネル領域界面
に適用することにより、高効率の太陽電池やスイツチン
グ特性に優れたトランジスタを作製することができる。
しかも、その絶縁膜の形成プロセスは、熱酸化法に比べ
て低温かつ簡便である。
に用いた、評価サンプル10の構造図である。
の結果で、半導体として単結晶Siウエハを、塗布材料
として無機系SOGを用いた場合の、SOG焼成温度と
実効ライフタイムの関係を示すグラフである。
体界面の結合反応を示す模式図である。
の結果で、半導体として単結晶Siウエハを、塗布材料
として無機系SOGを用い、SOG焼成温度を800℃と
した場合の、純水リンス時間と実効ライフタイムの関係
を示すグラフである。
の結果で、半導体として多結晶Siウエハを、塗布材料
として無機系SOGを用いた場合の、SOG焼成温度と
実効ライフタイムの関係を示すグラフである。
の結果で、半導体として単結晶Siウエハを、塗布材料
として有機系SOGを用いた場合の、SOG焼成温度と
実効ライフタイムの関係を示すグラフである。
の断面構造図である。
ランジスタ200の概略断面構造図である。
型TFT300の概略断面構造図である。
FT400の概略断面構造図である。
Claims (13)
- 【請求項1】 半導体内で生成または誘起されたキャリ
アに基づいて動作する半導体デバイスであって、前記半
導体デバイスは、外部からのエネルギーおよび/または
電界の印加によって、熱平衡状態よりも過剰のキャリア
が生成または誘起される過剰キャリア存在領域を有する
半導体(A)と、前記半導体の前記過剰キャリア存在領
域の表面と接する絶縁膜(B)とを有し、前記絶縁膜
(B)が、前記半導体(A)の前記過剰キャリア存在領
域の表面と接して形成された、OH基および/またはO
R基(Rは炭化水素基)を有する材料を、450℃よりも高
い温度で焼成することによって作製されている半導体デ
バイス。 - 【請求項2】 光照射によって半導体内部で生成された
キャリアに基づいて動作する半導体デバイスであって、
前記半導体デバイスは、その厚さ方向に順次配置された
複数種類の導電型の半導体(A')と、前記複数種類の
導電型の半導体の最上面の半導体の表面、およびその最
下面の半導体の表面のうちの少なくとも一方の表面に接
する絶縁膜(B')を有し、前記絶縁膜(B')が、前記
最上面の半導体の表面、および、前記最下面の半導体の
表面のうちの少なくとも一方の表面と接して形成され
た、OH基および/またはOR基(Rは炭化水素基)を有
する材料を、450℃よりも高い温度で焼成することによ
って作製されている半導体デバイス。 - 【請求項3】 電界の印加によって、半導体の表面近傍
に誘起されたキャリアに基づいて動作する半導体デバイ
スであって、前記半導体デバイスは、チャネル領域、ソ
ース領域およびドレイン領域を有する半導体(A'')
と、前記半導体の前記チャネル領域の表面と接する絶縁
膜(B'')と、前記絶縁膜(B'')を介して前記チャネ
ル領域と対向する導電性膜(C)とを有し、前記絶縁膜
(B'')が、前記半導体のチャネル領域の表面と接して
形成された、OH基および/またはOR基(Rは炭化水
素基)を有する材料を、450℃よりも高い温度で焼成する
ことによって作製されている半導体デバイス。 - 【請求項4】 前記絶縁膜が、前記OH基および/また
はOR基を有する材料を800℃以上の温度で焼成するこ
とによって作製されたものである請求項1、2または3
のいずれかに記載の半導体デバイス。 - 【請求項5】 前記絶縁膜が、前記OH基および/また
はOR基を有する材料を1000℃未満の温度で焼成するこ
とによって作製されたものである請求項1〜4のいずれ
かに記載の半導体デバイス。 - 【請求項6】 前記OH基および/またはOR基を有す
る材料が、Si-OHおよび/またはSi-ORを有する
シリコン化合物を含むSOG(スピンオングラス)材料
である請求項1〜5のいずれかに記載の半導体デバイ
ス。 - 【請求項7】 前記シリコン化合物が、更にR-Siを
含む請求項6に記載の半導体デバイス。 - 【請求項8】 前記シリコン化合物がR-Siを含まな
い請求項6に記載の半導体デバイス。 - 【請求項9】 前記半導体がSiを含むものである請求
項1〜8のいずれかに記載の半導体デバイス。 - 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の半導
体デバイスを製造する、半導体デバイスの製造方法であ
って、 半導体の表面にOH基および/またはOR基(Rは炭化
水素基)を有する材料を形成する工程と、 前記OH基および/またはOR基を有する材料を450℃
よりも高い温度で焼成する工程と、を含んでなる半導体
デバイスの製造方法。 - 【請求項11】 前記OH基および/またはOR基を有
する材料を焼成する温度が、800℃以上の温度である請
求項10に記載の半導体デバイスの製造方法。 - 【請求項12】 前記OH基および/またはOR基を有
する材料を焼成する温度が、1000℃未満の温度である請
求項10または11に記載の半導体デバイスの製造方
法。 - 【請求項13】 半導体の表面にOH基および/または
OR基を有する材料を形成する工程の前段階において前
記半導体の表面に親水化処理を施す工程を含んでいる請
求項10〜12に記載の半導体デバイスの製造方法。
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