JP2003347559A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JP2003347559A
JP2003347559A JP2002157159A JP2002157159A JP2003347559A JP 2003347559 A JP2003347559 A JP 2003347559A JP 2002157159 A JP2002157159 A JP 2002157159A JP 2002157159 A JP2002157159 A JP 2002157159A JP 2003347559 A JP2003347559 A JP 2003347559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
source region
semiconductor device
conductive material
channel region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002157159A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Yoshida
哲哉 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002157159A priority Critical patent/JP2003347559A/ja
Publication of JP2003347559A publication Critical patent/JP2003347559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来での半導体装置では、エピタキシャル層
に不純物を導入し、拡散することでソース領域を形成し
ていた。そのため、チャネル領域からソース領域への自
由キャリア(正孔)の侵入が容易であり、直流信号電流
増幅率が低いという問題があった。 【解決手段】 本発明の半導体装置では、ソース領域4
はシリコンカーバイド(SiC)等のワイドギャップ材
料に不純物を導入することで形成している。そのこと
で、ソース領域4とチャネル領域8との境界面には、自
由キャリア(正孔)に対して高いポテンシャル障壁が存
在することとなる。その結果、チャネル領域8からソー
ス領域4への自由キャリア(正孔)の侵入をほとんど抑
制でき、直流信号電流増幅率を大幅に向上させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の半導体装置は、ゲー
ト電極から注入する正孔数を低減し、ドレイン領域での
伝導度変調をより確実に行うことで電流増幅率を向上さ
せる大電流素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置では、ノーマリ・オフ
型、制御性に優れ、且つスイッチング時のオン抵抗の低
いトランジスタとして、例えば、特開平06−2524
08号公報に示す構造が知られている。
【0003】図7および図8を参照して、以下にその構
造の一例を示す。図7(A)は素子の斜視図であり、図
7(B)は上面図である。図8は図7(B)のC−C線
断面図である。
【0004】先ず、図7(A)に示す如く、従来の半導
体装置は、N+型の半導体基板51、N+型の半導体基
板51上にはN−型のエピタキシャル層52が形成され
ている。N−型のエピタキシャル層52には、N+型の
ソース領域54とトレンチ57とが互いに直交するよう
に形成されている。そして、トレンチ57には、その側
壁を被覆するように絶縁膜56、高濃度のP+型多結晶
シリコン(ポリシリコン)から成る固定電位絶縁電極5
5が形成されている。尚、固定電位絶縁電極55とソー
ス領域54とは、例えば、アルミニウム(Al)層61
によりオーミックコンタクトし電位が固定されている。
また、エピタキシャル層52は主にドレイン領域53と
して用いられ、エピタキシャル層52のうち、固定電位
絶縁電極55に挾まれた領域をチャネル領域58と呼ぶ
ことにする。
【0005】そして、チャネル領域58には、絶縁膜5
6を介して隣接する固定電位絶縁電極55が高濃度のP
+型ポリシリコンであるため、仕事関数差によって空乏
層が形成される。そのことで、チャネル領域58には伝
導電子に対するポテンシャル障壁が形成されていて、ソ
ース領域54とドレイン領域53とは初めから電気的に
遮断された状態となっている。
【0006】次に、図7(B)に示す如く、固定電位絶
縁電極55はストライプ状をしており、その両端はP型
のゲート領域59に接している。そして、ゲート領域5
9表面にはゲート電極Gが形成されており、ここからド
レイン領域53へ少数キャリア(正孔)を供給する。ま
た、固定電位絶縁電極55間に囲まれたチャネル領域5
8は、ひとつの単位セルを形成している。尚、チャネル
の状態によって電流を遮断、もしくは電流量を制御し得
るという条件を満たしていれば、単位セルを構成する固
定電位絶縁電極55の形状、ソース領域54の形状など
は任意である。
【0007】図8に示す如く、Hをチャネル厚み、Lを
チャネル長と呼ぶ。つまり、チャネル厚みHとは、チャ
ネル領域において対向する絶縁膜56間の間隔であり、
チャネル長Lとは、溝の側壁に沿って、ソース領域54
の底面から固定電位絶縁電極55の底面までの距離をい
う。また、基板51裏面にはAl層60が形成されてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
における半導体装置では、ドレイン電極Dに正の高電圧
を印加し、ソース電極Sを接地し、ゲート電極Gを接地
または負の電圧を印加した状態でOFFの状態を成す。
そして、この半導体装置のOFFの状態では、N型のチ
ャネル領域58とP型の固定電位絶縁電極55との仕事
関数差によりチャネル領域58が擬似的なP型領域とな
る。そのことで、ドレイン領域53に正の高電圧が印加
され、チャネル領域58が接地状態となることで逆バイ
アス状態となり、OFFの状態を成す。そして、半導体
装置をONの状態にするためには、ゲート電極Gに正の
電圧を印加しゲート領域59から自由キャリア(正孔)
を注入し、チャネル領域58をN型領域にすると同時に
チャネル領域58およびドレイン領域53で伝導度変調
を起こす。そして、半導体装置はゲート領域59から注
入する自由キャリア(正孔)によりON、OFFを行っ
ているので、ゲート領域59からの自由キャリア(正
孔)の注入量により直流信号電流増幅率が左右される。
【0009】しかしながら、従来の半導体装置では、エ
ピタキシャル層52にN型の不純物をイオン注入するこ
とでソース領域54を形成していた。そのため、ゲート
領域59から注入された自由キャリア(正孔)の一部
は、ソース領域54で自由キャリア(電子)と再結合す
ることで消滅し、またはソース電極Sを介して外部へと
排出されていた。そして、本来の目的であるチャネル領
域58でのスイッチング、伝導度変調等の役割を果たす
ことなく消滅していた。その結果、従来の半導体装置で
は、ONの状態を成すために必要以上の自由キャリア
(正孔)を注入しなければならず、所望の直流信号電流
増幅率を得られないという問題があった。
【0010】更に、従来の半導体装置では、単位ソース
領域54面積当たりの電流密度を低減するためにソース
領域54面積を増大することが考えられる。しかしなが
ら、上述の如く、ソース領域54面積を増大すること
は、ゲート領域59から注入した自由キャリア(正孔)
がソース領域54内に取り込まれ易くなることとなる。
そのことで、直流信号電流増幅率の低下、電流容量の低
下を誘発し、ソース領域54面積を一定面積以上に形成
することがきない。その結果、Alによりソース領域5
4とオーミックコンタクトすることが困難と成る問題が
あった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した各事情に鑑みて
成されたものであり、本発明の半導体装置では、ドレイ
ン領域を構成する一導電型の半導体基体の一主面に設け
られ、且つ等間隔をなして互いに平行に配置された複数
の第1の溝と、前記第1の溝の内壁には絶縁膜を有し、
且つ前記絶縁膜を覆うように前記第1の溝内を充填する
逆導電型の多結晶シリコンから成る固定電位絶縁電極
と、前記一主表面上の前記第1の溝間に位置し、且つ前
記固定電位絶縁電極と同電位に保たれる一導電型のソー
ス領域と、前記半導体基体には前記ソース領域と離間さ
れ、且つ各前記絶縁膜と少なくともその一部を隣接する
ように設けられた逆導電型のゲート領域と、前記半導体
基体には前記固定電位絶縁電極間に位置し、且つ少なく
とも前記ソース領域の下部に位置するチャネル領域とを
具備し、前記ソース領域は前記チャネル領域内に存在す
る正孔に対してその侵入をほぼ抑制するポテンシャル障
壁を有する導電性材料から成り、前記導電性材料と前記
多結晶シリコンとは離間して形成されていることを特徴
とする。
【0012】また、本発明の半導体装置では、ドレイン
領域を構成する一導電型の半導体基体の一主面に設けら
れ、且つ等間隔をなして互いに平行に配置された複数の
第1の溝と、前記第1の溝の内壁には絶縁膜を有し、且
つ前記絶縁膜を覆うように前記第1の溝内を充填する逆
導電型の多結晶シリコンから成る固定電位絶縁電極と、
少なくとも一領域を前記半導体基体内の前記第1の溝間
に位置し、且つ前記固定電位絶縁電極と同電位に保たれ
る一導電型のソース領域と、前記半導体基体には前記ソ
ース領域と離間され、且つ各前記絶縁膜と少なくともそ
の一部を当接するように設けられた逆導電型のゲート領
域と、前記半導体基体には前記固定電位絶縁電極間に位
置し、且つ少なくとも前記ソース領域の下部に位置する
チャネル領域とを具備し、前記ソース領域は前記チャネ
ル領域内に存在する正孔に対してその侵入をほぼ抑制す
るポテンシャル障壁を有する導電性材料から成り、前記
導電性材料は前記第1の溝間に形成された第2の溝内を
充填するように少なくともその一部を前記半導体基体内
に位置することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体装置につ
いて、図1〜図6を参照にして詳細に説明する。
【0014】本発明の実施の形態は、図1に示した第1
の実施の形態および図6に示した第2の実施の形態があ
る。
【0015】先ず、図1から図5を参照として、第1の
実施の形態について説明する。
【0016】図1(A)は本発明の半導体素子の構造を
示す斜視図であり、図1(B)は本発明の半導体素子の
構造を示す上面図である。図1(A)に示す如く、N+
型の半導体基板1上にはN−型のエピタキシャル層2が
堆積されている。このエピタキシャル層2には、表面か
ら等間隔をなして互いに平行に複数のトレンチ7が形成
されている。そして、基板1はドレイン取り出し領域と
して用いられており、主に、エピタキシャル層2はドレ
イン領域3として用いられる。また、トレンチ7はエピ
タキシャル層2表面から側壁がほぼ垂直に掘られ、その
内壁には絶縁膜6が形成されている。更に、トレンチ7
には、P型不純物が注入された、例えば、多結晶シリコ
ン(ポリシリコン)が堆積されている。そして、詳細は
後述するが、トレンチ7内のポリシリコンは、エピタキ
シャル層2表面で、例えば、アルミニウム(Al)を介
してソース領域4と電気的に接続されている。そのこと
で、トレンチ7内のP型のポリシリコンは、ソース電極
Sと同電位からなる固定電位絶縁電極5として用いられ
る。一方、複数のトレンチ7間に位置するエピタキシャ
ル層2はチャネル領域8として用いられる。尚、特許請
求の範囲で記載した半導体基体とは本実施の形態では基
板1およびエピタキシャル層2とにより構成する。
【0017】そして、本実施の形態では、N−型のエピ
タキシャル層2表面上で、かつ、複数のトレンチ7間に
位置する領域に、例えば、シリコンカーバイド(Si
C)にN型不純物が導入されたソース領域4が形成され
ている。上述したように、ソース領域4とP型のポリシ
リコンとはそれぞれAlがオーミックコンタクトするこ
とで、ソース電極Sと固定電位絶縁電極5とは同電位に
保たれている。尚、ソース領域4は直接トレンチ7内の
P型のポリシリコンと当接することを避けるため、少な
くともトレンチ7の内壁に形成された絶縁膜6上までの
領域に形成されている。
【0018】また、図1(A)および図1(B)に示す
如く、ゲート領域9はソース領域4と離間され、且つ絶
縁膜6に接するエピタキシャル層2に一定の間隔を置い
て複数設けられている。そして、図1(B)に示す如
く、固定電位絶縁電極5は櫛歯形状をしており、Y軸方
向の固定電位絶縁電極5(以下軸部分と称する)を中心
として左右のX軸方向に櫛歯が延在している。つまり、
本実施の形態では、ゲート領域9は固定電位絶縁電極5
の櫛歯の両端部の一部と形成領域を重畳し、かつその領
域で絶縁膜6と当接するように形成されている。言い換
えると、OLE_LINK2固定電位絶縁電極5OLE_LINK2の軸部
分は隣接する2つのゲート領域9から等距離にあり、軸
部分の両側に所望の距離で離間してソース領域4を設け
ることとなる。
【0019】次に、図2を参照として本発明の半導体素
子の断面構造およびその動作について説明する。図2
(A)は図1(B)のA−A線方向での断面図であり、
図2(B)は図1(B)のB−B線方向での断面図であ
る。
【0020】図2(A)に示す如く、エピタキシャル層
2の表面領域のなかでトレンチ7に囲まれた領域がチャ
ネル領域8であり、矢印Hをチャネル厚み、矢印Lをチ
ャネル長とする。つまり、チャネル厚みHとは、チャネ
ル領域8において対向するトレンチ7間の間隔であり、
チャネル長Lとは、トレンチ7の側壁に沿って、ソース
領域4底面から固定電位絶縁電極5の底面までの距離を
いう。また、ドレイン取り出し領域として用いるN+型
の基板1の裏面には、例えば、Al層10がオーミック
コンタクトしており、このAl層10を介してドレイン
電極Dが形成されている。一方、上述の如く、エピタキ
シャル層2表面には、例えば、CVD法によりN型不純
物が導入されたSiCを選択的に形成することでソース
領域4が形成されている。そして、Al層11がソース
領域4と固定電位絶縁電極5にオーミックコンタクト
し、固定電位絶縁電極5の電位はソース電極Sの電位と
固定されている。尚、チャネル領域8の状態によって電
流を遮断、もしくは電流量を制御し得るため、その条件
を満たしていれば単位セルを構成する固定電位絶縁電極
5の形状、ソース領域4の形状などは任意である。
【0021】図2(B)に示す如く、ゲート領域9上を
含めエピタキシャル層2表面にはシリコン酸化膜12が
堆積されている。そして、ゲート領域9上には、シリコ
ン酸化膜12に設けられたコンタクトホールを介して、
例えば、Alから成るゲート電極Gが形成されている。
尚、図中の破線は固定電位絶縁電極5の存在を示してい
る。そして、図示の如く、断面図および表面図における
絶縁膜6の角部は角張って描いてあるが、これらは模式
図であり、実際には丸みを帯びていてもよい。すなわ
ち、電界集中を抑制するためにこれら角部に丸みを持た
せることは、広く一般に採用されていることである。
【0022】次に、本発明の半導体素子の動作原理を説
明する。
【0023】先ず、半導体素子のOFF状態について説
明する。上述したように、半導体素子の電流経路は、ド
レイン取り出し領域であるN+型の基板1、N−型のエ
ピタキシャル層2から成るドレイン領域3、エピタキシ
ャル層2の表面領域で複数のトレンチ7間に位置するN
−型のチャネル領域8およびN+型のSiCから成るソ
ース領域4とから構成される。つまり、全ての領域がN
型領域から構成されており、一見、ドレイン電極Dに正
の電圧を印加し、ソース電極Sを接地した状態で動作す
るとOFF状態を成すことができないようにみられる。
【0024】しかしながら、上述の如く、ソース領域4
及びチャネル領域8から成るN型領域と固定電位絶縁電
極5であるP型領域とはAl層11を介して接続され、
同電位となっている。そのため、固定電位絶縁電極5周
辺のチャネル領域8では、P+型のポリシリコンとN−
型のエピタキシャル層2との仕事関数差により、固定電
位絶縁電極5を囲むように空乏層が広がる。つまり、固
定電位絶縁電極5を形成するトレンチ7間の幅、つま
り、チャネル幅Hを調整することで、両側の固定電位絶
縁電極5から延びる空乏層によりチャネル領域8は埋め
尽くされることとなる。詳細は後述するが、この空乏層
で埋め尽くされたチャネル領域8は、擬似的なP型領域
となっている。
【0025】この構造により、N−型のドレイン領域3
とN+型のソース領域4とを擬似的なP型領域であるチ
ャネル領域8をもってPN接合分離構造を形成すること
となる。つまり、本発明の半導体素子は、チャネル領域
8に擬似的なP型領域を形成することで、初めから遮断
状態(OFF状態)となっている。また、半導体素子が
OFF時ではドレイン電極Dには正の電圧が印加され、
ソース電極Sおよびゲート電極Gが接地されている。こ
のとき、擬似的なP型領域であるチャネル領域8とN型
領域であるドレイン領域3との境界面からは、逆バイア
スが印加されることで紙面下方向に空乏層が形成され
る。そして、この空乏層の形成状態は半導体素子の耐圧
特性を左右する。
【0026】ここで、図3を参照とし、上述した擬似的
なP型領域について以下に説明する。図3(A)はOF
F時のチャネル領域8でのエネルギーバンド図を示して
おり、図3(B)はOFF時のチャネル領域8に形成さ
れた空乏層を模式的に表した図である。固定電位絶縁電
極5であるP+型のポリシリコン領域とチャネル領域8
であるN−型のエピタキシャル層2領域とは絶縁膜6を
介して対峙している。そして、両者はエピタキシャル層
2表面でAl層11を介して同電位に保たれている。そ
のことで、トレンチ7周辺部には、両者の仕事関数差に
より空乏層が形成され、さらに空乏層内にわずかに存在
する少数の自由キャリア(正孔)によりP型領域とな
る。
【0027】具体的には、Al層11を介してP+型の
ポリシリコン領域とN−型のエピタキシャル層2領域と
を同電位にすると、図3(A)に示す如くエネルギーバ
ンド図が形成される。先ず、P+型のポリシリコン領域
において、絶縁膜6界面では価電子帯が負の傾斜により
形成されており、自由キャリア(正孔)に対しては絶縁
膜6の界面はポテンシャルエネルギーが高いことを示し
ている。つまり、P+型のポリシリコン領域の自由キャ
リア(正孔)は絶縁膜6界面に存在することができず、
絶縁膜6から離れる方向に追いやられる。その結果、P
+型のポリシリコン領域の絶縁膜6界面にはイオン化ア
クセプタから成る負電荷が取り残される状態となる。そ
して、P+型のポリシリコン領域の絶縁膜6界面にイオ
ン化アクセプタから成る負電荷が存在する。そのこと
で、N−型のエピタキシャル層2領域では、このイオン
化アクセプタから成る負電荷と対となるイオン化ドナー
から成る正電荷が必要となる。そのため、チャネル領域
8は絶縁膜6界面から空乏層化していくこととなる。
【0028】しかしながら、チャネル領域8の不純物濃
度は1E14(/cm3)程度、厚みは1μm程度であ
るため、チャネル領域8を囲むように形成された固定電
位絶縁電極5から広がり出した空乏層で完全に占有され
ることとなる。実際には、チャネル領域8が空乏層化し
ただけではイオン化アクセプタと釣合うだけの正電荷を
確保できないため、チャネル領域8内には少数の自由キ
ャリア(正孔)も存在するようになる。そのことで、図
示の如く、P+型のポリシリコン領域内のイオン化アク
セプタとN−型のエピタキシャル層2内の自由キャリア
(正孔)またはイオン化ドナーとが対となり電界を形成
する。その結果、絶縁膜6界面から形成された空乏層は
P型領域となり、この空乏層で満たされたチャネル領域
8はP型の領域となる。
【0029】次に、半導体素子のOFF時からON時へ
と転じる状態について説明する。先ず、ゲート電極Gに
接地状態から正の電圧を印加する。このとき、ゲート領
域9からは自由キャリア(正孔)が導入されるが、上述
の如く、自由キャリア(正孔)はイオン化アクセプタに
ひかれて絶縁膜6界面に流れ込む。そして、チャネル領
域8の絶縁膜6界面に自由キャリア(正孔)が充填され
ることで、P+型のポリシリコン領域内のイオン化アク
セプタと自由キャリア(正孔)のみで対となり電界を形
成する。そのことで、チャネル領域8での絶縁膜6と最
も遠い領域、つまり、チャネル領域8中央領域から、自
由キャリア(電子)が存在するようになり、中性領域が
出現する。その結果、チャネル領域8の空乏層が減退
し、中央領域からチャネルが開き、ソース領域4からド
レイン領域3へ自由キャリア(電子)が移動し、主電流
が流れる。
【0030】つまり、自由キャリア(正孔)は、トレン
チ7壁面を通路として瞬時に行き渡り、固定電位絶縁電
極5からチャネル領域8へと広がる空乏層は後退し、チ
ャネルが開くのである。更に、ゲート電極Gが所定値以
上の電圧が印加されると、ゲート領域9とチャネル領域
8ならびにドレイン領域3の形成するPN接合が順バイ
アスとなる。そして、自由キャリア(正孔)がチャネル
領域8ならびにドレイン領域3に直接注入される。その
結果、チャネル領域8ならびにドレイン領域3に自由キ
ャリア(正孔)が多く分布することで伝導度変調が起こ
り、主電流は低いオン抵抗で流れるようになる。
【0031】最後に、半導体素子のON時からOFF時
へと転じる状態について説明する。半導体素子をターン
・オフするためには、ゲート電極Gの電位を接地状態
(0V)、もしくは負電位にする。すると伝導度変調に
よりドレイン領域3およびチャネル領域8に大量に存在
していた自由キャリア(正孔)は消滅するか、もしくは
ゲート領域9を通して素子外に排除される。そのこと
で、再びチャネル領域8は空乏層で満たされ、再び擬似
的なP型領域となり、耐圧を維持し、主電流は止まる。
【0032】そして、本発明では、上述したように、ソ
ース領域4を形成する材料としてバンドギャップ値(以
下、ワイドギャップ材料という。)の大きい材料を使用
することに特徴がある。本実施の形態では、例えば、シ
リコンカーバイド(SiC)にN型不純物を導入した材
料を用いてソース領域4を形成している。そして、Si
Cのようにワイドギャップ材料を用い、かつ導入する不
純物量を調整することで以下に説明する効果を得ること
ができる。
【0033】具体的には、図4および図5を用いて説明
する。図4(A)は本発明でのワイドギャップ材料から
成るソース領域およびチャネル領域をOLE_LINK1拡大し
た断面図であり、図4(B)は図4(A)に示したソー
ス領域とチャネル領域とのON時でのエネルギーバンド
図である。OLE_LINK1一方、図5(A)は従来でのエピ
タキシャル層にN型拡散層を形成して成るソース領域お
よびチャネル領域を拡大した断面図であり、図5(B)
は図5(A)に示したソース領域とチャネル領域とのO
N時でのエネルギーバンド図である。
【0034】先ず、図4(A)に示す如く、本発明の第
1の実施の形態では、エピタキシャル層2表面のチャネ
ル領域8上面にN型不純物が導入されたSiCを選択的
に形成する。このとき、N型不純物の導入量は、ソース
領域4とチャネル領域8との自由キャリア(電子)の流
れがスムーズになるように、また、ソース領域4とAl
層11とのオーミック接触を良好な状態となるようにそ
の導入量は決められる。そして、上述したように、ソー
ス領域4と固定電位絶縁電極5とはAl層11を介して
同電位に保たれる。また、ソース領域4は直接、固定電
位絶縁電極5と接続しない領域に形成する。
【0035】次に、図4(B)に示すエネルギーバンド
図は、図4(A)のX−X線方向断面のエネルギーバン
ド図であり、紙面に対して点線から左側がN−型のチャ
ネル領域8、点線から右側がN+型のソース領域4であ
る。半導体素子の動作原理で上述したように、半導体素
子のON時では、ゲート領域9から自由キャリア(正
孔)が注入されチャネル領域8およびドレイン領域3に
供給される。このとき、本発明では、エネルギーバンド
図に示すように、チャネル領域8とソース領域4との間
には、自由キャリア(正孔)に対して高いポテンシャル
障壁が存在することとなる。そのことで、ゲート領域9
から注入された自由キャリア(正孔)は、チャネル領域
8に到達した後、ソース領域4へと流れ込むことはほと
んどない。その結果、チャネル領域8に到達した自由キ
ャリア(正孔)の大多数はチャネル領域8で伝導度変調
に寄与することとなる。一方、エネルギーバンド図に示
すように、ソース領域4から供給される自由キャリア
(電子)に対してはポテンシャル障壁は無い。そのこと
で、ソース領域4から供給される自由キャリア(電子)
はチャネル領域8へと容易に流れ込むことができるの
で、注入効率は極めて向上する。
【0036】例えば、図5(A)に示す如く、従来での
ソース領域41はエピタキシャル層21にN型不純物を
導入し、拡散して形成していた。そのため、図5(B)
に示すエネルギーバンド図のように、自由キャリア(正
孔)に対して、ポテンシャル障壁がなかった。そのこと
で、ゲート領域から注入された自由キャリア(正孔)は
チャネル領域81からソース領域41へと容易に入り込
むことができた。その結果、ソース領域41では、入り
込んだ自由キャリア(正孔)と自由キャリア(電子)と
が再結合し、チャネル領域81での伝導度変調に寄与す
ることなく消滅していた。そして、ソース領域41内で
無効に消滅した分の自由キャリア(正孔)は余分にゲー
ト領域から注入する必要があり、所望の直流信号電流増
幅率が得られなかった。
【0037】つまり、本発明では、SiC等のワイドギ
ャップ材料を用いてソース領域4を形成し、自由キャリ
ア(正孔)がチャネル領域8からソース領域4と入り込
むことを抑制する構造とすることに特徴がある。そし
て、図4(B)に示すワイドギャップ図を形成するため
に、ソース領域4に導入するN型不純物量の条件を決定
する。そのことで、ゲート領域9から注入された自由キ
ャリア(正孔)はチャネル領域8からソース領域4へと
入り込むことはほとんどなく、チャネル領域8での伝導
度変調に寄与することとなる。その結果、ゲート領域9
からは必要以上の自由キャリア(正孔)を注入する必要
はない。そして、自由キャリア(電子)に対してはソー
ス領域4側の方がチャネル領域8側より高いエネルギー
を有する。そのことで、ソース領域4からは多量の自由
キャリア(電子)を注入することができ、所望の直流信
号電流増幅率を容易に得ることができる。
【0038】更に、本発明では、SiC等のワイドギャ
ップ材料を用いてソース領域4を形成することで、チャ
ネル領域8とソース領域4との境界面に自由キャリア
(正孔)にとって高いポテンシャル障壁を形成すること
に特徴がある。そのため、チャネル領域8に存在する自
由キャリア(正孔)はソース領域4に入り込むことがで
きない。その結果、所望の大きさのソース領域4を形成
することができるので、単位ソース面積当たりの電流密
度も低減することができ、かつ自由キャリア(電子)供
給量も増大することができる。
【0039】更に、本発明では、上述の如く、チャネル
領域8表面に選択的にソース領域4を形成することに特
徴がある。例えば、図8に示した従来の構造では、チャ
ネル領域でのドレイン電界(ドレイン−ソース間に正電
圧が印加された時に発生する電界のことをいう。)を考
慮し、チャネル長Lを決定していた。このとき、チャネ
ル長Lとチャネル厚みHとの比L/Hをも考慮する必要
があった。しかし、本発明では、ソース領域4をチャネ
ル領域8の表面に形成することで、トレンチ7の深さが
チャネル長Lとなる。そのことで、従来でのソース領域
の拡散領域を考慮することなくチャネル領域8を形成す
ることができる。具体的には、従来ではトレンチ深さ
は、例えば、5μm程度であったが、本発明ではトレン
チ深さを、例えば、3μm程度で形成することができ
る。その結果、本発明では、トレンチ深さを浅くするこ
とができることで、プロセスの簡易化を実現することが
できる。
【0040】また、従来の構造では、トレンチ57(図
7(A)参照)の深さを5μm程度であり、トレンチ5
7のコーナー部がドレイン電界さらされるのを防ぐ必要
があった。そのため、ゲート領域59(図7(A)参
照)を、例えば、10μm程度の拡散深さを有するよう
に形成することで、トレンチ57のコーナー部がドレイ
ン電界が集中するのを緩和していた。しかし、本発明で
は、上述の如く、ソース領域4の構造によりトレンチ7
の深さを浅く形成することが可能となり、ゲート領域9
も浅く形成することが可能となる。そのことで、ゲート
領域9の拡散深さを浅く形成することに併せてゲート領
域9のサイド拡散も抑制することができ、セルサイズの
微細化を実現することができる。
【0041】尚、ソース領域の形成材料としてはSiC
に限定する必要はなく、同等な効果を得られる材料でも
問題はない。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々の変更が可能である。
【0042】次に、図6を参照として、本発明の第2の
実施の形態について説明する。ここでは、第1の実施の
形態の説明で用いた図および個々の構成要素において共
通のものは同一の図および符番を用いることとする。
【0043】図6(A)は本発明の半導体素子の構造を
示す斜視図であり、図6(B)は本発明の半導体素子の
構造を示す上面図である。図6(A)に示す如く、N+
型の半導体基板1上にはN−型のエピタキシャル層2が
堆積されている。このエピタキシャル層2には、表面か
ら等間隔をなして互いに平行に複数のトレンチ7が形成
されている。そして、基板1はドレイン取り出し領域と
して用いられており、主に、エピタキシャル層2はドレ
イン領域3およびチャネル領域8として用いられる。ま
た、トレンチ7はエピタキシャル層2表面から側壁がほ
ぼ垂直に掘られ、その内壁にはドレイン領域3との絶縁
を目的とした絶縁膜6が形成されている。更に、トレン
チ7には、P型不純物が注入された、例えば、多結晶シ
リコン(ポリシリコン)が堆積されている。そして、詳
細は後述するが、トレンチ7内のポリシリコンは、エピ
タキシャル層2表面で、例えば、アルミニウム(Al)
層11を介してソース領域4と電気的に接続されてい
る。そのことで、トレンチ7内のP型のポリシリコン
は、ソース電極Sと同電位からなる固定電位絶縁電極5
として用いられる。一方、複数のトレンチ7間に位置す
るエピタキシャル層2はチャネル領域8として用いられ
る。
【0044】そして、本実施の形態では、複数のトレン
チ7間に位置するエピタキシャル層2表面からソース領
域4用のトレンチ21を形成している。そして、このト
レンチ21は、N型不純物が導入された、例えば、シリ
コンカーバイド(SiC)が堆積されている。言い換え
ると、ソース領域4を形成する領域にトレンチ21を形
成した後、N型不純物が導入されたSiC等のワイドギ
ャップ材料を堆積することでソース領域4としている。
つまり、第1の実施の形態と第2の実施の形態の異なる
構造としては、ソース領域4をエピタキシャル層2表面
に形成する構造であるか、トレンチ21を介してエピタ
キシャル層2内にソース領域4を形成する構造であるか
否かである。そして、両者の構造においても、ソース領
域4とチャネル領域8との境界面は、SiCとエピタキ
シャル層2との境界面であり、その境界面を含むエネル
ギーバンド図は図4(B)に示す図となる。そのこと
で、第2の実施の形態においても、第1の実施の形態で
説明した同等な効果を得ることができる。尚、第2の実
施の形態では、ソース領域4表面とエピタキシャル層2
表面とがほぼ同一平面となるように形成しているが、特
に限定する必要はない。トレンチ21の深さを浅くし、
第1の実施の形態のようにソース領域4がエピタキシャ
ル層2表面に突き出す構造であっても同様な効果を得る
ことができる。
【0045】また、図6(A)および図6(B)に示す
如く、ゲート領域9はソース領域4と離間され、且つ絶
縁膜6に接するエピタキシャル層2に一定の間隔を置い
て複数設けられている。そして、図6(B)に示す如
く、固定電位絶縁電極5は櫛歯形状をしており、Y軸方
向の固定電位絶縁電極5(以下軸部分と称する)を中心
として左右のX軸方向に櫛歯が延在している。つまり、
本実施の形態では、ゲート領域9は固定電位絶縁電極5
の櫛歯の両端部の一部と形成領域を重畳し、かつその領
域で絶縁膜6と当接するように形成されている。言い換
えると、固定電位絶縁電極5の軸部分は隣接する2つの
ゲート領域9から等距離にあり、軸部分の両側に所望の
距離で離間してソース領域4を設けることとなる。
【0046】その他、第1の実施の形態で図2(A)、
(B)を用いて説明したソース領域4以外の構造は第2
の実施の形態においても同様であるので第1の実施の形
態の説明を参照することとし、ここでは説明を割愛す
る。また、本発明の素子の動作原理においても、第1の
実施の形態の説明を参照することとし、ここでは説明を
割愛する。
【0047】尚、第1の実施の形態と同様に、ソース領
域の形成材料としてはSiCに限定する必要はなく、同
等な効果を得られる材料でも問題はない。その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能であ
る。
【0048】
【発明の効果】上述したように、第1に、本発明の半導
体装置では、ソース領域をSiC等のワイドギャップ材
料を所望の領域に選択的に形成する。そして、このワイ
ドギャップ材料には、自由キャリア(正孔)に対して高
いポテンシャル障壁を有し、一方、自由キャリア(電
子)に対してソース領域とチャネル領域間でスムーズ流
れを成すように不純物が導入されることに特徴を有す
る。そのことで、ゲート領域から注入されチャネル領域
に到達した自由キャリア(正孔)は高いポテンシャル障
壁によりソース領域に入り込むことはない。その結果、
ゲート領域からは必要最低限の自由キャリア(正孔)を
注入することで、ソース領域からは多量の自由キャリア
(電子)が供給される。そして、本発明の半導体装置で
は、所望の直流信号電流増幅率を容易に得ることができ
る。
【0049】第2に、本発明の半導体装置では、第1の
効果で説明したように、ソース領域をSiC等のワイド
ギャップ材料を用いて形成することに特徴を有する。そ
のことで、単位ソース面積当たりの電流密度を低減する
ためにソース領域面積を増大することができる。この
時、ソース領域にはワイドギャップ材料から成るため、
ゲート領域から注入された自由キャリア(正孔)が入り
込むことはほとんど無く、所望の面積を有するソース領
域を形成することができる。その結果、一定幅を有する
ソース領域を形成することができるので、容易にコンタ
クト孔との位置合わせをすることができる。そして、ソ
ース領域面積を大きくすることでの弊害は抑制すること
ができる。
【0050】第3に、本発明の半導体装置では、ソース
領域をチャネル領域表面に選択的に形成することに特徴
を有する。そのことで、チャネル領域表面に不純物を導
入し、拡散することなくソース領域を形成できるので、
固定電位絶縁電極形成用のトレンチをその分浅く形成す
ることができる。その結果、本発明ではプロセスの簡易
化を実現することができる。
【0051】第4に、本発明の半導体装置では、ソース
領域をチャネル領域表面に選択的に形成し、ゲート領域
の拡散深さを浅く形成することに特徴を有する。そのこ
とで、固定電位絶縁電極を形成するトレンチのコーナー
部にドレイン電界が集中することなく、ゲート領域のサ
イド拡散をも抑制することが可能となる。その結果、本
発明のセルサイズの微細化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置を説明するための(A)斜
視図、(B)平面図である。
【図2】本発明の半導体装置を説明するための(A)断
面図、(B)断面図である。
【図3】本発明の半導体装置を説明するための(A)エ
ネルギーバンド図、(B)OFF時のチャネル領域を説
明する図である。
【図4】従来の半導体装置を説明するための(A)断面
図、(B)エネルギーバンド図である。
【図5】本発明の半導体装置を説明するための(A)断
面図、(B)エネルギーバンド図である。
【図6】本発明の半導体装置を説明するための(A)斜
視図、(B)平面図である。
【図7】従来の半導体装置を説明するための(A)斜視
図、(B)平面図である。
【図8】従来の半導体装置を説明するための断面図であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレイン領域を構成する一導電型の半導
    体基体の一主面に設けられ、且つ等間隔をなして互いに
    平行に配置された複数の第1の溝と、 前記第1の溝の内壁には絶縁膜を有し、且つ前記絶縁膜
    を覆うように前記第1の溝内を充填する逆導電型の多結
    晶シリコンから成る固定電位絶縁電極と、 前記一主表面上の前記第1の溝間に位置し、且つ前記固
    定電位絶縁電極と同電位に保たれる一導電型のソース領
    域と、 前記半導体基体には前記ソース領域と離間され、且つ各
    前記絶縁膜と少なくともその一部を隣接するように設け
    られた逆導電型のゲート領域と、 前記半導体基体には前記固定電位絶縁電極間に位置し、
    且つ少なくとも前記ソース領域の下部に位置するチャネ
    ル領域とを具備し、 前記ソース領域は前記チャネル領域内に存在する正孔に
    対してその侵入をほぼ抑制するポテンシャル障壁を有す
    る導電性材料から成り、前記導電性材料と前記多結晶シ
    リコンとは離間して形成されていることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記導電性材料は前記半導体基体上に形
    成されており、前記導電材料と前記多結晶シリコンとは
    アルミニウムを介して電気的に接続していることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記導電性材料はシリコンカーバイドか
    ら成ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 ドレイン領域を構成する一導電型の半導
    体基体の一主面に設けられ、且つ等間隔をなして互いに
    平行に配置された複数の第1の溝と、 前記第1の溝の内壁には絶縁膜を有し、且つ前記絶縁膜
    を覆うように前記第1の溝内を充填する逆導電型の多結
    晶シリコンから成る固定電位絶縁電極と、 少なくとも一領域を前記半導体基体内の前記第1の溝間
    に位置し、且つ前記固定電位絶縁電極と同電位に保たれ
    る一導電型のソース領域と、 前記半導体基体には前記ソース領域と離間され、且つ各
    前記絶縁膜と少なくともその一部を当接するように設け
    られた逆導電型のゲート領域と、 前記半導体基体には前記固定電位絶縁電極間に位置し、
    且つ少なくとも前記ソース領域の下部に位置するチャネ
    ル領域とを具備し、 前記ソース領域は前記チャネル領域内に存在する正孔に
    対してその侵入をほぼ抑制するポテンシャル障壁を有す
    る導電性材料から成り、前記導電性材料は前記第1の溝
    間に形成された第2の溝内を充填するように少なくとも
    その一部を前記半導体基体内に位置することを特徴とす
    る半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の溝は前記第1の溝より浅く形
    成され、且つ前記第1の溝内の前記多結晶シリコンと前
    記第2の溝内の前記導電性材料は前記絶縁膜を介して絶
    縁されることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記一主表面上の前記導電性材料と前記
    多結晶シリコンとは離間して形成され、且つ前記導電性
    材料と前記多結晶シリコンとはアルミニウムを介して電
    気的に接続していることを特徴とする請求項5記載の半
    導体装置。
  7. 【請求項7】 前記導電性材料はシリコンカーバイドか
    ら成ることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれ
    かに記載の半導体装置。
JP2002157159A 2002-05-30 2002-05-30 半導体装置 Pending JP2003347559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157159A JP2003347559A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002157159A JP2003347559A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003347559A true JP2003347559A (ja) 2003-12-05

Family

ID=29773135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002157159A Pending JP2003347559A (ja) 2002-05-30 2002-05-30 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003347559A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10930647B2 (en) Semiconductor device including trenches formed in transistor or diode portions
JP6290526B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3951522B2 (ja) 超接合半導体素子
JP5462020B2 (ja) 電力用半導体素子
JP2504862B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4865166B2 (ja) トランジスタの製造方法、ダイオードの製造方法
KR100731141B1 (ko) 반도체소자 및 그의 제조방법
JP2008124346A (ja) 電力用半導体素子
JP2006074015A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2004207289A (ja) 埋設ゲート型半導体装置
JP2004022700A (ja) 半導体装置
JP3934613B2 (ja) 半導体装置
JP2987040B2 (ja) 絶縁ゲート型半導体装置
JP2012094920A (ja) 半導体装置
JP2022020769A (ja) 半導体装置
JP2004200441A (ja) 半導体装置とその製造方法
JP3189576B2 (ja) 半導体装置
CN114388612A (zh) 半导体装置及半导体装置的制造方法
JP2941405B2 (ja) 半導体装置
JP2003347559A (ja) 半導体装置
JP2004055968A (ja) 半導体装置
US20050116283A1 (en) Semiconductor device
JP7517206B2 (ja) 電界効果トランジスタ
JP4128050B2 (ja) 半導体装置
JP3473271B2 (ja) 半導体装置