JP2004055968A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オン抵抗、電流増幅率、スイッチング速度を向上する。
【解決手段】n型ドレイン領域2の一主面に、複数の固定電位絶縁電極7と可変電位絶縁電極10が互いに平行に交互に配置され、両者に挟まれた主面にn型ソース領域3と、p型ゲート領域4が設けられ、固定電位絶縁電極7はソース領域3と同電位に保たれ、ドレイン領域3に空乏領域を形成する仕事関数の導電性材料から成り、可変電位絶縁電極10はゲート領域4と同電位に保たれ、第2の絶縁膜9を介して隣接するドレイン領域2に空乏領域を形成する仕事関数の導電性材料から成り、固定電位絶縁電極7と可変電位絶縁電極10に挟まれたチャネル領域17にはポテンシャル障壁が形成され、ゲート領域4から少数キャリアが導入されると、チャネル領域17に形成されたポテンシャル障壁を減少もしくは消滅させてチャネルが開くようになっている半導体装置。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体装置に係り、特にU字型絶縁電極を有する電流制御型パワー半導体デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の背景となる従来技術として本出願人が出願した特開平9−321292号公開特許公報がある。
【0003】
この従来技術では、例えばn型の基板領域、n型のドレイン領域、n型のソース領域、p型のゲート領域、それぞれ例えば高濃度のp型ポリシリコン等の導電性材料からなり、第1、第2の絶縁膜を有する第1、第2のMOS型電極からなっている。
【0004】
ドレイン領域に設けられたドレイン電極は、基板領域とオーミックコンタクトしている。ソース領域並びに第1のMOS型電極はソース電極に接続されており、第1のMOS型電極と第1の絶縁膜を合わせて「固定電位絶縁電極」と呼ぶ。また、ゲート領域並びに第2のMOS型電極はゲート電極に接続されており、第2のMOS型電極と第2の絶縁膜を合わせて「可変電位絶縁電極」60と呼ぶ。固定電位絶縁電極と可変電位絶縁電極は、互いに平行で等間隔にかつ交互に配置されており、両者の断面構造は例えば「U」の字のように側壁がほぼ垂直な溝の中に形成されている。ソース領域は固定電位絶縁電極と可変電位絶縁電極の間に挟み込まれるように形成されており、ゲート領域は固定電位絶縁電極と可変電位絶縁電極の端部を覆うようにそれらより深く形成されている。また、固定電位絶縁電極並びに可変電位絶縁電極の間に挟まれたドレイン領域をチャネル領域と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここでは、素子が遮断状態にある場合について説明する。すなわち、ソース電位並びにゲート電位を共に接地(0V)電位とし、ドレイン電極にしかるべき正の電位を印加すると、p型のゲート領域とn型のドレイン領域の接合間と、第1の絶縁膜並びに第2の絶縁膜を介したp型の第1のMOS型電極並びに第2のMOS型電極とn型のドレイン領域間と、に逆バイアスがかかる。すると、高耐圧を得るために低不純物濃度で形成されているドレイン領域にはそれぞれの接合部から空乏層が広がる。さらに、ドレイン電極に印加する正電位を高めていくと、ゲート領域もしくは固定電位絶縁電極もしくは可変電位絶縁電極のいずれかのドレイン領域との接合部における電界強度が臨界電界に到達し、そこでアバランシェ降伏が起こる。アバランシェ降伏が起こるドレイン電圧はドレイン領域の厚みに依存しているため、各接合部においてドレイン領域の厚みが最も小さい部分でアバランシェ降伏が起こり、従来の素子ではゲート領域直下のドレイン領域の厚みが最も小さく、その接合部でアバランシェ降伏が起こる。このことから、さらにアバランシェ降伏電圧を効率よく高めるためには、ゲート領域と固定電位絶縁電極と可変電位絶縁電極の深さは同程度とするのが良い。
【0006】
しかし、従来構造においては上述のとおり、ゲート領域は固定電位絶縁電極と可変電位絶縁電極の端部を覆うようにそれらより深く形成されているため、ゲート領域を固定電位絶縁電極および可変電位絶縁電極と同程度の深さに形成することが難しい。なぜなら、ゲート領域を固定電位絶縁電極および可変電位絶縁電極と同程度の深さとした場合、3次元状の突起となる固定電位絶縁電極および可変電位絶縁電極の端部がドレイン電界にさらされ電界集中が起こるため、かえって低いドレイン電圧でアバランシェ降伏が生じてしまうからである。
【0007】
このことから、本発明は上記のような問題点に着目し、アバランシェ降伏電圧とトレードオフ関係にあるオン抵抗、電流増幅率、スイッチング速度などの半導体装置の諸特性を向上する構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明においては、ドレイン領域である一導電型の半導体基体の一主面に、互いに平行にかつ交互に配置された複数の第1、第2の溝を有し、第1、第2の溝に挟まれた主面には同一導電型のソース領域と反対導電型のゲート領域が形成され、第1の溝内には、第1の絶縁膜によってドレイン領域とは絶縁され、ソース領域と同電位に保たれた固定電位絶縁電極を有し、固定電位絶縁電極は隣接するドレイン領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料から成り、第2の溝内には、第2の絶縁膜によってドレイン領域とは絶縁され、ゲート領域と同電位に保たれた可変電位絶縁電極を有し、可変電位絶縁電極は隣接するドレイン領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料から成り、固定電位絶縁電極と可変電位絶縁電極によって挟み込まれたチャネル領域を有し、チャネル領域には空乏領域によって多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が形成され、ゲート領域から少数キャリアが導入されると、チャネル領域に形成されたポテンシャル障壁を減少もしくは消滅させてチャネルが開くようになっている。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、アバランシェ降伏電圧とトレードオフ関係にあるオン抵抗、電流増幅率、スイッチング速度などの半導体装置の諸特性を従来以上に向上することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を各実施の形態によって詳細に説明する。
【0011】
第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。図1は素子の基本構造を説明する斜視図である。図2は図1の前面と同じ部分を示す断面図。図3は図1の後面と同じ部分を示す断面図である。図4は図1の上面と同じ部分を示す表面図である。図5は図1の側面と同じ断面図である。つまり、図4の表面図中の線分A−Aに沿って紙面に垂直に切った断面図が図2であり、同じく線分B−Bに沿って切った断面図が図3であり、同じく線分C−Cに沿って切った断面図が図5である。なお図4と図5は、ともに図1に示した基本構造の2単位分を示している。また、上記図1〜図3においては、説明のため表面の電極である金属膜ならびに表面保護膜を除去した様子を描いている。なお、この実施の形態では半導体をシリコンとして説明する。
【0012】
初めに素子構造を説明する。まず図1〜図5中において、番号1はn型の基板領域、2はn型のドレイン領域、3はn型のソース領域、4はp型のゲート領域である。5は第1のMOS型電極、6は第1の絶縁膜、8は第2のMOS型電極、9は第2の絶縁膜である。第1のMOS型電極5並びに第2のMOS型電極8はそれぞれ導電性材料からなっており、本実施の形態においては容易に製造ができる共に同じ材料(例えば高濃度のp型ポリシリコン)で形成した場合を例示している。また、第1の絶縁膜6並びに第2の絶縁膜9についても、本実施の形態においては容易に製造ができる共に同じ材料(例えばシリコン酸化物)で形成した場合を例示している。本実施の形態においては、一例として製造方法が容易に実現できる構造を示しているが、第2のMOS型電極8や第2の絶縁膜9が第1のMOS型電極5や第1の絶縁膜6と別の材料で構成されていてもかまわない。
【0013】
11はドレイン電極で基板領域1とオーミックコンタクトしている。図2、図5に示す13はソース電極で、層間絶縁膜12に穿たれた各ソースコンタクトホール15(図4)を介して、それぞれ第1のMOS型電極5とそれを挟んで隣りあう2つのソース領域3に同時に接続している。これにより、ソース電極13は第1のMOS型電極5並びに島状に孤立している各ソース領域3全てとオーミックコンタクトしている。このことから、第1のMOS型電極5はソース電位に固定されているため、この第1のMOS型電極5と第1の絶縁膜6を合わせて「固定電位絶縁電極」7と呼ぶ。図3、図5に示す14はゲート電極で、層間絶縁膜12に穿たれた各ゲートコンタクトホール16(図4)を介して、それぞれ第2のMOS型電極8とそれを挟んで隣りあう2つのゲート領域4に同時に接続している。これにより、ゲート電極14は第2のMOS型電極8並びに島状に孤立している各ゲート領域4全てとオーミックコンタクトしている。このことから、第2のMOS型電極8はゲート電位に固定されているため、この第2のMOS型電極8と第2の絶縁膜9を合わせて「可変電位絶縁電極」10と呼ぶ。
【0014】
固定電位絶縁電極7と可変電位絶縁電極10は、図1〜図4に示すように、互いに平行で等間隔にかつ交互に配置され、両者の断面構造は例えば「U」の字のように側壁がほぼ垂直な溝の中に形成されている。そして、固定電位絶縁電極7と可変電位絶縁電極10の間に挟み込まれるように、ソース領域3並びにゲート領域4が互いに接しないように配置されている。このことから、図4に示す基本構造2単位分が左右に鏡像関係で繰り返し配置される場合、本実施の形態においては固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10には端部が生じない構造となっている。なお、本実施の形態においてはゲート領域4が固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の深さより浅く形成された場合で説明しているが、それらの深さと同等もしくはそれ以上深く形成されていてもかまわない。また、図1及び図2において固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の間に挟まれたドレイン領域2をチャネル領域17と呼ぶ。
【0015】
次に動作を説明する。本実施の形態においてはソース電極13を接地しドレイン電極11に正電位を印加した状態で、ゲート電極14に制御信号を与えて動作させる順方向動作と、ドレイン電極11を接地しソース電極13並びにゲート電極14に正電位を与えて動作させる逆方向動作の両方の動作が可能な双方向導通特性を有している。
【0016】
先ず、順方向動作について説明する。例えばソース電極13(図2)を接地し、ドレイン電極11にしかるべき正電位を印加した状態において、ゲート電極14が接地もしくは負電位とした場合、この素子は遮断状態を維持する。固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の周囲には仕事関数差による第1のMOS型電極5並びに第2のMOS型電極8のビルトイン電位に伴う空乏層が形成されているが、チャネル領域17内で対向する2つの固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10間の距離(以下、これをチャネル厚みHと呼ぶことにする)が充分狭ければ、チャネル領域17にはこの空乏領域によって伝導電子に対する充分なポテンシャル障壁が形成されている。また、本実施の形態においては、各基本構造において固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10に端部が生じないため、ゲート領域4が浅く形成されていても固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10底部の電界分布はほぼ同様となっている。つまり、固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の底部とドレイン領域2の距離を従来に比べて小さく設定しても従来と同等のアバランシェ降伏電圧となる。このことから、本実施の形態においては固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の底部とドレイン領域52との距離を、従来構造のゲート領域54の底部とドレイン領域52との距離と同等に設定することで同等の耐圧性能を得ることができる。つまり、従来に比べてドレイン領域2の厚みを小さくすることができる。
【0017】
次に導通状態であるが、ゲート電極14(図3)の電位すなわちp型ゲート領域4ならびに可変電位絶縁電極10にたとえば+0.5Vの電圧を印加すると、チャネル領域17のポテンシャル障壁が低下し主電流が流れ始める。すなわち、固定電位絶縁電極7の第1の絶縁膜6界面にはp型ゲート領域4から少数キャリアである正孔が流れ込んで反転層を形成し、第1のMOS型電極5からチャネル領域17への電気力線を遮蔽するため、界面の電位を上昇させる。また可変電位絶縁電極10の第2の絶縁膜9界面においては正電位を印加したことにより電位が上昇する。よって、第1の絶縁膜6および第2の絶縁膜9界面の伝導電子に対するポテンシャル障壁は低下する。すなわち、これによってドレイン領域2とソース領域3は導通状態となる。さらに、ゲート電極14の電位を上げていくと、p型ゲート領域4と周辺のn型領域からなるpn接合が順バイアスされ、正孔は直接ドレイン領域2ならびにチャネル領域17へと注入される。すると、耐圧を保つために不純物濃度を薄く、高抵抗に作られていたこれらn型の領域は伝導度が高められ、電流は低い抵抗で流れるようになる。このとき、本実施の形態においては、ドレイン領域2の厚みが従来構造に比べて小さくできるためオン抵抗を低減することができる。また、n型領域の伝導度を高めるために必要な正孔の量自体を減らすことができるため電流増幅率を向上することができる。
【0018】
また、従来構造においては、ゲート領域は固定電位絶縁電極及び可変電位絶縁電極の端部を覆うように深く形成しなければならなかったため、ドレイン領域の厚みによって変化する導通特性にあわせて、基本構造を最適化することが難しかった。つまり、従来構造においてはゲート領域を小さく形成できないばかりか、ゲート領域の横方向の広がりを考慮した基本構造設計を必要としているためである。それに対して、本実施の形態においてはゲート領域4の深さを自由に設定できるため、ドレイン領域2の厚みによって変化する導通特性にあわせて、基本構造を最適化することができる。
【0019】
次に、ターンオフについて説明する。まず、導通状態からターンオフさせるために、ゲート電極14の電位を負電位に転じると、ドレイン領域2およびチャネル領域17における正孔はゲート領域4近傍から順次減少する。このときチャネル領域17内においては、高水準注入状態は解除される。可変電位絶縁電極10は固定電位絶縁電極7より負電位になるので、チャネル領域17内の正孔は負電位を印加された可変電位絶縁電極10の第2の絶縁膜9界面に強い反転層を形成し、チャネル領域17内の正孔はこれを伝ってゲート領域4へと流れる。このとき本実施の形態においては、ドレイン領域2が小さく、そこに注入されていた正孔自体の量が小さくなるため、従来に比べて正孔は速やかに排出され、ターンオフ速度が向上する。
【0020】
次に、逆方向動作について説明する。例えばドレイン電極11を接地し、ソース電極13並びにゲート電極14それぞれしかるべき正電位を印加した場合逆方向に導通する。この逆導通状態においても、上述した順方向の動作と同じように、固定電位絶縁電極7の第1の絶縁膜6界面にはp型ゲート領域4から正孔が流れ込んで反転層を形成し、第1のMOS型電極5からチャネル領域17への電気力線を遮蔽するため、界面の電位を上昇させる。また可変電位絶縁電極10の第2の絶縁膜9界面においては正電位を印加したことにより電位が上昇する。よって、第1の絶縁膜6および第2の絶縁膜9界面の多数キャリアである伝導電子に対するポテンシャル障壁は低下する。すなわち、ソース領域3ドレイン領域2は導通状態となる。また、p型ゲート領域4と周辺のn型領域からなるpn接合も順バイアスされ、正孔はドレイン領域2ならびにチャネル領域17に直接注入されるため、基板領域1からソース領域3に向けて電子流が低い抵抗で流れるようになる。さらに、p型のゲート領域4とn型のドレイン領域2のpnダイオードもオンするため、ゲート領域4とドレイン領域2との間でも電流が流れる。このとき、本実施の形態においては順方向導通時と同様に、ドレイン領域2の厚みが従来構造に比べて小さくできるため逆導通時のオン抵抗も低減することができる。また、n型領域に注入される正孔の量自体も減らすことができるため逆方向導通時の電流増幅率も向上することができる。
【0021】
次に、この状態から遮断状態に移行すべく、ソース領域3並びにゲート領域4に接地(0V)もしくは負電位を印加すると、順方向導通時と同様に、ドレイン領域2およびチャネル領域17における正孔はゲート領域4近傍から順次減少すると共に、可変電位絶縁電極10は固定電位絶縁電極7より負電位になるので、チャネル領域17内の正孔は負電位を印加された可変電位絶縁電極10の第2の絶縁膜9界面に強い反転層を形成し、チャネル領域17内の正孔はこれを伝ってゲート領域4へと流れる。このとき本実施の形態においては順方向導通時と同様に、ドレイン領域2が小さくドレイン領域2に注入されていた正孔自体の量が小さいため、従来に比べて速やかに正孔を排出できるため逆方向導通時のターンオフ速度を向上することができる。
【0022】
上記のように、本実施の形態では、ドレイン領域2である一導電型の半導体基体の一主面に、互いに平行にかつ交互に配置された複数の第1の溝と第2の溝を有している。これら第1の溝と第2の溝に挟まれた主面には同一導電型のソース領域3と反対導電型のゲート領域4が互いに接しないように形成されている。第1の溝の内部には、第1の絶縁膜6によってドレイン領域2とは絶縁され、かつ、ソース領域3と同電位に保たれた固定電位絶縁電極7を有し、固定電位絶縁電極7は第1の絶縁膜6を介して隣接するドレイン領域2に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料から成っている。第2の溝の内部には、第2の絶縁膜9によってドレイン領域2とは絶縁され、かつ、ゲート領域4と同電位に保たれた可変電位絶縁電極10を有し、可変電位絶縁電極10は第2の絶縁膜9を介して隣接するドレイン領域2に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料から成っている。また、ドレイン領域2の一部であって固定電位絶縁電極7と可変電位絶縁電極10によって挟み込まれたチャネル領域17を有し、チャネル領域17には固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の周囲に形成された空乏領域によって多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が形成されていて、ゲート領域4から少数キャリアが導入されると、第1の絶縁膜6並びに第2の絶縁膜9の界面に反転層を形成し、固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10からドレイン領域2への電界を遮蔽してチャネル領域17に形成されたポテンシャル障壁を減少もしくは消滅させてチャネルが開くようになっている。
【0023】
また、主面を覆うように形成された層間絶縁膜12と、層間絶縁膜12に接しかつ互いに接しないように形成されたソース電極13及びゲート電極14を有する。層間絶縁膜12には、固定電位絶縁電極7を挟んで隣り合う2つのソース領域3並びに固定電位絶縁電極7が同時にソース電極13と接続するためのソースコンタクトホール15が穿たれている。また、層間絶縁膜12には、可変電位絶縁電極10を挟んで隣り合う2つのゲート領域4並びに可変電位絶縁電極10が同時にゲート電極14と接続するためのゲートコンタクトホールが穿たれている。これにより、本発明による半導体装置を容易に具現化することができる。
【0024】
以上のように本実施の形態によれば、固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10に端部が生じず、ゲート領域4を浅く形成することができることから、固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10直下のドレイン領域2の厚みを従来と同等にした場合は、従来以上にアバランシェ降伏電圧を向上することができ、また従来と同等のアバランシェ降伏電圧とした場合は、固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10直下のドレイン領域2の厚みを小さくすることができるため、アバランシェ降伏電圧とトレードオフ関係にあるオン抵抗、電流増幅率、スイッチング速度などの諸特性を従来以上に向上することができる。
【0025】
第2の実施の形態
次に、図6を用いて第2の実施の形態を説明する。図6は図4に対応する表面図であり、第1の実施の形態で示した半導体装置の基本構造が複数形成された場合の最外部の構造を示している。第2の実施の形態においては第1の実施の形態の構成に加えて、第3のMOS型電極18と第3の絶縁膜19からなる絶縁電極20を有している。絶縁電極20は固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の端部の近傍に形成されており、例えば固定電位絶縁電極7と可変電位絶縁電極10の距離となるチャネル厚みHと同程度の距離にある。
【0026】
次に動作について説明する。ソース電極並びにゲート電極を共に接地(0V)電位としドレイン電極11に正電位を印加した遮断状態において、最外部の基本構造における固定電位絶縁電極7もしくは可変電位絶縁電極10の端部に電界集中が起こるのを緩和することができる。つまり、第2の実施の形態においては、第1の絶縁膜6並びに第2の絶縁膜9を介して第1のMOS型電極5並びに第2のMOS型電極8とn型のドレイン領域間に逆バイアスがかかるのと同時に、第3の絶縁膜19を介して第3のMOS型電極18とドレイン領域間にも逆バイアスがかかる。すると、絶縁電極20とドレイン領域の接合からもドレイン領域側に空乏層が広がるため、絶縁電極20の近傍に形成されている固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の端部に生じるドレイン電界の集中を緩和することができる。このように、本実施の形態では、第1の溝の端部並びに第2の溝の端部の近傍に第3の溝を有しており、この第3の溝の内部には、第3の絶縁膜19によってドレイン領域とは絶縁された絶縁電極20を有し、この絶縁電極20は固定電位絶縁電極7の端部並びに可変電位絶縁電極10の端部におけるドレイン領域からの電界集中を緩和している。
【0027】
このことから本実施の形態にすることによって、基本構造の最外部に生じる固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の端部においてアバランシェ降伏電圧が低下するのを抑えることができる。
【0028】
第3の実施の形態
次に、図7および図8を用いて第3の実施の形態を説明する。図7並びに図8は図6の第2の実施の形態に対応する表面図である。図7は、絶縁電極20が可変電位絶縁電極10と接続された場合を示しており、可変電位絶縁電極10は最外部でも端部が生じず、かつ固定電位絶縁電極7の端部は周囲を絶縁電極20並びに可変電位絶縁電極10にて囲まれるように形成されている。また図8は、絶縁電極20が固定電位絶縁電極7と接続された場合を示しており、固定電位絶縁電極7は最外部でも端部が生じず、かつ可変電位絶縁電極10の端部は周囲を絶縁電極20並びに固定電位絶縁電極7にて囲まれるように形成されている。
【0029】
このように、絶縁電極20は図8に示すように固定電位絶縁電極7の端部もしくは図7に示すように可変電位絶縁電極10の端部のどちらか一方と接続されている。
【0030】
次に動作について説明する。絶縁電極20はソース電位もしくはゲート電位に固定されるため、遮断状態における絶縁電極20からドレイン領域側に伸びる空乏層が固定電位絶縁電極7もしくは可変電位絶縁電極10の端部から伸びる空乏層と同程度となり、さらには端部が残る一方の電極を絶縁電極と接続された他方の電極で取り囲むため、固定電位絶縁電極7もしくは可変電位絶縁電極10の端部に生じるドレイン電界の集中を第2の実施の形態よりもさらに緩和することができ、アバランシェ降伏電圧が低下するのをさらに抑えることができる。
【0031】
第4の実施の形態
次に、図9および図10を用いて第4の実施の形態を説明する。図9並びに図10は図6の第2の実施の形態に対応する表面図である。図9並びに図10は、第1の実施の形態で示した半導体装置の基本構造を複数用いた場合の四隅の構造を示している。図9においては、絶縁電極20が固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の端部と近接して、かつ所定の曲率で湾曲している。また、図10では湾曲した絶縁電極20が可変電位絶縁電極10と接続された場合を例示しているが、絶縁電極20は固定電位絶縁電極7と接続されていてもかまわない(図8参照)。
【0032】
このように、絶縁電極20は、ドレイン領域からの電界が集中するような端部もしくは角部が生じないように、環状もしくは一部が湾曲をなしている。
【0033】
本実施の形態では、ソース電極並びにゲート電極を共に接地(0V)電位としドレイン領域に正電位を印加した遮断状態において、第1の実施の形態の半導体装置を複数配置した際に、四隅における絶縁電極20が固定電位絶縁電極7並びに可変電位絶縁電極10の端部と近接し、かつ所定の曲率で湾曲しているため絶縁電極20に3次元状の突起となる端部が生じない。このため、絶縁電極20にかかるドレイン電界を緩和することができるため、絶縁電極20でのアバランシェ降伏電圧が低下するのを抑えることができる。
【0034】
以上、本発明を前記実施の形態に基づいて具体的に説明したが、前記実施の形態はあくまで一例であって、本発明はこれらに限定されるものではもちろんなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の斜視図
【図2】本発明の第1の実施の形態の断面図
【図3】本発明の第1の実施の形態の別の断面図
【図4】本発明の第1の実施の形態の表面図
【図5】本発明の第1の実施の形態の側面図
【図6】本発明の第2の実施の形態の表面図
【図7】本発明の第3の実施の形態の表面図
【図8】本発明の第3の別の実施の形態の表面図
【図9】本発明の第4の実施の形態の表面図
【図10】本発明の第4の別の実施の形態の表面図
【符号の説明】
1…基板領域
2…ドレイン領域
3…ソース領域
4…ゲート領域
5…第1のMOS型電極
6…第1の絶縁膜
7…固定電位絶縁電極
8…第2のMOS型電極
9…第2の絶縁膜
10…可変電位絶縁電極
11…ドレイン電極
12…層間絶縁膜
13…ソース電極
14…ゲート電極
15…ソースコンタクトホール
16…ゲートコンタクトホール
17…チャネル領域
18…第3のMOS型電極
19…第3の絶縁膜
20…絶縁電極

Claims (5)

  1. ドレイン領域である一導電型の半導体基体の一主面に、互いに平行にかつ交互に配置された複数の第1の溝と第2の溝を有し、前記第1の溝と前記第2の溝に挟まれた前記主面には同一導電型のソース領域と反対導電型のゲート領域が互いに接しないように形成され、
    前記第1の溝の内部には、第1の絶縁膜によって前記ドレイン領域とは絶縁され、かつ、前記ソース領域と同電位に保たれた固定電位絶縁電極を有し、前記固定電位絶縁電極は前記第1の絶縁膜を介して隣接する前記ドレイン領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料から成り、
    前記第2の溝の内部には、第2の絶縁膜によって前記ドレイン領域とは絶縁され、かつ、前記ゲート領域と同電位に保たれた可変電位絶縁電極を有し、前記可変電位絶縁電極は前記第2の絶縁膜を介して隣接する前記ドレイン領域に空乏領域を形成するような仕事関数の導電性材料から成り、
    前記ドレイン領域の一部であって前記固定電位絶縁電極と前記可変電位絶縁電極によって挟み込まれたチャネル領域を有し、前記チャネル領域には前記固定電位絶縁電極並びに前記可変電位絶縁電極の周囲に形成された前記空乏領域によって多数キャリアの移動を阻止するポテンシャル障壁が形成されていて、
    前記ゲート領域から少数キャリアが導入されると、前記第1の絶縁膜並びに前記第2の絶縁膜の界面に反転層を形成し、前記固定電位絶縁電極並びに前記可変電位絶縁電極から前記ドレイン領域への電界を遮蔽して前記チャネル領域に形成されたポテンシャル障壁を減少もしくは消滅させてチャネルが開く半導体装置。
  2. 前記主面を覆うように形成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に接しかつ互いに接しないように形成されたソース電極及びゲート電極を有し、
    前記層間絶縁膜には、前記固定電位絶縁電極を挟んで隣り合う2つの前記ソース領域並びに前記固定電位絶縁電極が同時に前記ソース電極と接続するためのソースコンタクトホールが穿たれており、
    さらに、前記層間絶縁膜には、前記可変電位絶縁電極を挟んで隣り合う2つの前記ゲート領域並びに前記可変電位絶縁電極が同時に前記ゲート電極と接続するためのゲートコンタクトホールが穿たれていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記第1の溝の端部並びに前記第2の溝の端部の近傍に第3の溝を有しており、前記第3の溝の内部には、第3の絶縁膜によって前記ドレイン領域とは絶縁された絶縁電極を有し、前記絶縁電極は前記固定電位絶縁電極の端部並びに前記可変電位絶縁電極の端部における前記ドレイン領域からの電界集中を緩和していることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装置。
  4. 前記絶縁電極が前記固定電位絶縁電極の端部もしくは前記可変電位絶縁電極の端部のどちらか一方と接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記絶縁電極は、前記ドレイン領域からの電界が集中するような端部もしくは角部が生じないように、環状もしくは一部が湾曲をなしていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置。
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