JP2003346817A - 固体電解質型燃料電池セルおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解質型燃料電池セルおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜固体酸化物電解質を用いた従来の燃料電
池にあっては、セラミックス型の固定電解質型燃料電池
と比べると発電出力が極端に低いという問題点があり、
実用に供するために特段の出力向上が求められていた。 【解決手段】 電解質1を燃料極2と空気極3で挟持し
て成る3層構造体を備えた固体電解質型燃料電池セルに
おいて、燃料極2と空気極3の少なくとも一方が、ガス
を分解する反応電極として、電解質1の表面に多数形成
した微細な粒状電極2A,3Aを備えている固体電解質
型燃料電池セルとし、薄膜型固体酸化物電解質を用いた
低温作動の燃料電池セルにおける発電出力の向上を実現
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、とくに薄膜固体酸
化物電解質を用い、電気化学反応により電気エネルギを
得る固体電解質型燃料電池セルおよびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高エネルギー変換が可能であり且
つ炭酸ガスや窒素酸化物などの汚染物質を排出しないク
リーンエネルギー源として、燃料電池(FC)が注目さ
れている。燃料電池のなかでも、固体酸化物電解質型燃
料電池(以下『SOFC』と略称)は、取扱いが容易な
やCO、CHなどのガス燃料を直接導入可能であ
ることに加え、電極反応に伴う分極が小さいなど、他の
方式に比べて大きな長所を有しており、産業や一般家
庭、電気自動車システムなどへの普及に大きな弾みをつ
ける技術革新が待望されている。
【0003】従来のSOFCは、焼結体から成る電解質
の両面(表裏面)に燃料極と空気極を配置し、電解質を
隔壁として燃料極側に水素や炭化水素などの燃料ガスを
供給し、空気極側に空気または酸素ガスを供給する構成
である(水田進・脇原将孝編著、固体電気化学、10章
(講談社サイエンティフィック社2001年3月30日
発行))。また、電解質としては、イットリア安定化ジ
ルコニア(YSZ)が最も一般的な材料であるが、最近
では、CeOやBiあるいはLaGaOを母
材とした電解質も検討されている。
【0004】従来のSOFCの製造方法としては、YS
Z電解質を用いた例で説明すると、まず、所定のイット
リア(Y)を含有するジルコニア(ZrO)微
細粉末を粉末プレス法などで薄板状に成形する。次い
で、成形体を電気炉により1000℃以上で焼成してY
SZセラミックス薄板とした後、その両面に、燃料極お
よび空気極として、Ni−YSZサーメットやストロン
チウム混入型マンガン酸ランタン酸化物などの電極を順
に形成する。
【0005】このようなSOFCの難点は、低導電率の
電解質しか得られないこと、自立し且つ製造工程に充分
耐え得る機械的強度を確保するために電解質の厚みを少
なくとも0.1mm以上にしなければならないことであ
る。
【0006】厚い電解質の抵抗成分を低減するために
は、1000℃以上に温度を上げて電解質の導電率を向
上させる必要がある。しかし、このような高温に上げる
と、電極やセパレータなどの構成部材が急速に劣化する
という問題がある。また、作動温度まで昇温させるのに
時間がかかるので、例えば、電気自動車の動力源のよう
に作動/停止を頻繁に繰り返す断続作動系には適さない
という問題もある。言い換えると、セラミックスを用い
た従来のSOFCは、発電効率を上げるために作動温度
を高くすると電池の寿命が短くなり、発電開始に時間が
かかるものとなっており、逆に、寿命や時間を重視して
作動温度を低くすると、発電効率が低下するものとなっ
ていた。
【0007】上記のセラミックス型SOFCにおける問
題を打開する方法としては、電解質の導電率の低さを薄
さで補い、燃料電池の直列抵抗成分を低下させて低温で
動作させようとする方法がある。この方法を徹底させた
SOFCが薄膜固体酸化物電解質を用いた燃料電池(以
下『TFSOFC』と略称)である。ここで、「薄膜」
とは厚みが概ね5μm以下の薄い膜である。
【0008】このTFSOFCは、一例として、第6回
SOFC国際シンポジウム(1999年10月17日〜
10月22日、北米、ホノルル市開催)の議事録(Elect
rochemical Society Proceedings Volume 99-19, The E
lectrochemical Society, Inc.)の932〜937ペー
ジに紹介されているものがある。
【0009】図14を用いてこのTFSOFCの構造を
説明すると、表裏の主面を有する単結晶シリコン基板
(以下『基板』とする)101において、図中で上側の
第1主面には、厚さ0.22μmのSi膜から成
る絶縁層102が形成してある。基板101には、同基
板101および絶縁層102を貫く状態で方形の貫通窓
103が形成してある。この貫通窓103は、図中で下
側の第2主面側で0.14〜16mmの開口面積を有
している。基板101の第1主面側には、貫通窓103
を覆うように、厚さ0.5μmのNi電極である燃料極
104と、厚さ約2.5μmのイットリア安定化ジルコ
ニウムから成る電解質105と、多孔性(=密度の低
い)で且つ厚さ0.85μmのAg電極である空気極1
06を順に積層した「自立型陽極−電解質−陰極の3層
構造体」が設けてある。
【0010】電解質105の燃料極104側の表層およ
び空気極106側の表層には、電極/電解質界面での分
極抵抗を緩和するために、非常に薄い(〜50nm)N
i−YSZサーメット層およびAg−YSZサーメット
層が夫々形成してある(図示略)。また、少なくとも貫
通窓103に露出する燃料極104の部分には、電解質
105への酸素(または空気)の流入を促進し、且つ触
媒(Ni)−電解質界面の面積増大を効果的に調節する
ために、フォトリソグラフィとウェットエッチングによ
り直径3〜5μmの小孔が3μm間隔で形成してある。
【0011】上記議事録論文によれば、TFSOFCの
基板101の第1主面側に、酸化剤としてAr希釈され
た20%酸素を導き、第2主面側に、燃料としてAr希
釈された加湿4%水素を導いて昇温すると、214℃と
いうきわめて低い温度で発電が観察され、316℃では
出力密度3.8mW/cmが得られたと報告されてい
る。このような室温に近い温度での発電は、セラミック
ス型SOFCでは到底不可能であったため、セラミック
ス型SOFCが抱えていた問題を解決し得る画期的な成
果であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような薄膜固体酸化物電解質を用いた燃料電池(TF
SOFC)にあっては、発電開始の低温化の可能性を示
したが、従来のセラミックス型の固体電解質型燃料電池
(SOFC)と比べると発電出力が極端に低いという問
題点があり、実用に供するために特段の出力向上が求め
られていた。
【0013】
【発明の目的】本発明は、上記従来の状況に鑑みて成さ
れたもので、電極構造を改良することにより、薄膜型固
体酸化物電解質を用いた低温作動の燃料電池セルにおい
ても発電出力を高めることができる固体電解質型燃料電
池セルを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体電解質
型燃料電池セルは、電解質を燃料極と空気極で挟持して
成る3層構造体を備えた固体電解質型燃料電池セルにお
いて、燃料極と空気極の少なくとも一方が、ガスを分解
する反応電極として、電解質の表面に多数形成した微細
な粒状電極を備えている構成とし、上記構成をもって従
来の課題を解決するための手段としている。
【0015】また、本発明に係る固体電解質型燃料電池
セルの製造方法は、電解質または基板の表面に所定の成
膜手段とフォトリソグラフィをによりフレーム電極を形
成し、フォトレジストを剥離した後、電解質または基板
の表面に所定の成膜手段により粒状電極を形成する構成
としており、上記構成をもって従来の課題を解決するた
めの手段としている。
【0016】なお、本発明において、固体電解質型燃料
電池セルは、燃料電池の最小の発電要素であって、この
セルを複数配列したセル板、セル板とセパレータを交互
に積層して成るスタック、さらにはスタックに燃料供給
系や空気供給系等を具備して成る燃料電池に当然適用し
得るものである。
【0017】
【発明の作用】固体電解質型燃料電池セル(SOFCセ
ル)においては、電解質、燃料極および空気極のそれぞ
れの電気抵抗と、燃料極および空気極の反応抵抗(=過
電圧)の和が内部抵抗を構成している。SOFCセルの
発電出力を向上させるのに有効な方法は、周知の通り内
部抵抗を低減することである。
【0018】ここで、SOFCセルの寿命を伸ばすため
に作動温度を低くすると、電解質の電気抵抗のみならず
空気極と燃料極の反応抵抗も急増する。これに対して、
薄膜固体酸化物電解質を用いた燃料電池セル(TFSO
FCセル)は、従来の場合、電解質を薄膜化してその電
気抵抗を下げ、これにより内部抵抗を下げようとするも
のであった。上述したように、電解質の抵抗の低減(=
薄膜化)が図られ、作動温度の低温化の可能性を示すこ
とには成功しているが、発電出力は期待したほど伸びて
いない。これは、燃料極と空気極の反応抵抗が依然大き
いことに起因していると推察される。
【0019】そこで、本発明に係わる固体電解質型燃料
電池セルでは、電極(燃料極および空気極)の反応抵抗
を著しく軽減することにより内部抵抗を下げることで、
発電出力を増大させるようにしており、とくに電極の反
応抵抗が電池の内部抵抗を強く支配する低温作動のTF
SOFCセルに適用すれば、発電出力を大幅に向上し得
ることとなる。
【0020】以下に、本発明に係わる燃料電池セルによ
って燃料極と空気極の反応抵抗を低減できる理由を説明
する。
【0021】電極の反応抵抗(=過電圧)は「反応過電
圧」と「濃度過電圧」が原因である。反応過電圧は、空
気極にあっては、気相の酸素分子が解離し、続いて電極
から電子を獲得して酸素イオンとなり、固体酸化物電解
質に取り込まれるまでの一連の反応で発生する過電圧で
ある。また、燃料極にあっては、気相の水素分子が解離
し、固体酸化物電解質の酸素イオンを引き抜き、電極に
電子を放出するまでに一連の反応で発生する過電圧であ
る。いずれの電極の場合も、上記した一連の反応は、電
解質と電極と気相が同時に接する三相界面とその近傍の
せいぜい数nmの範囲、すなわち反応場に局在して起こ
ることが知られていて、三相界面の密度不足が反応過電
圧の増大を招いている。
【0022】一方、濃度過電圧は、気相から反応場に向
かって反応ガスの供給が追いつかないときや、HOな
どの生成物が三相界面から離脱しにくいときに、三相界
面と気相の間の化学種の濃度差により生じる抵抗成分で
ある。とくに電極のガス透過性の良し悪しは濃度過電圧
の発生に重大な影響を与える。
【0023】以上の電極の反応抵抗(過電圧)の原因を
考慮しながら、例えば従来の電極構造(図14参照)を
見てみると、図15に貫通窓103における燃料極10
4の拡大断面図を示すように、燃料極104には直径3
〜5μmの小孔107が多数形成してあり、小孔107
の底には電解質105の表面が覗いている。同図から明
らかなように、従来のTFSOFCセルにおける燃料極
104の三相界面は、R1,R2で示す小孔107の開
口縁部だけであり、小孔107内における電解質105
の表面の大部分は役に立たない領域(非反応場)として
存在している。このような三相界面の希薄な電極構造が
燃料極104の反応過電圧の低減を妨げている。
【0024】一方、空気極106は、電解質105への
ガスの透過を可能にするために、低真空度で蒸着された
多孔性(低密度)の電極膜となっている。ところが、多
孔性の電極膜は、通常の電極蒸着膜と比べると抵抗率が
数倍高く、電極の電気抵抗(=内部抵抗の構成要素)の
増大を防ぐためには、比較的厚い膜(例えば0.8μ
m)にする必要がある。しかし、厚い電極膜は、反応ガ
スや生成ガスの透過性を急速に低下させ、電極の濃度過
電圧を高め、これらが内部抵抗を上昇させる原因とな
る。さらに、多孔性の電極膜は、高温に上げたり長期に
作動させたりすると、緻密化してガスの通過性が低下す
るという問題もある。このように多孔性の電極膜は、本
質的に不安定で、且つ過電圧を低下させにくいという欠
点がある。
【0025】これに対して、本発明に係わる固体電解質
型燃料電池セルでは、図1および図2に示すように、固
体電解質1を燃料極2と空気極3で挟持して成る3層構
造体を備え、燃料極2と空気極3が、ガスを分解する反
応電極として、電解質1の表面に多数形成した微細な粒
状電極2A,3Aを備えている。
【0026】なお、図示の燃料電池セルは、基板4を備
えており、基板4に絶縁層5を設けるとともに貫通窓6
を形成し、貫通窓6を閉塞する状態で上記の3層構造体
を備えている。また、燃料極2と空気極3は、貫通窓6
に対応する領域に、集電を行う集電電極として、電解質
1の表面が露出する開口部7を形成する格子状のフレー
ム電極2B、3Bを備え、開口部7内に粒状電極2A,
3Aが設けてある。
【0027】フレーム電極2B,3Bは、電気抵抗が低
いとともに電解質1との密着性が高く、且つ供給される
ガスや高熱に耐えられる材料であれば良い。フレーム電
極2B,3Bの開口部7の大きさは数mm〜数μmの寸
法である。フレーム電極2B,3Bの主たる機能は粒状
電極2A,3Aと電荷の授受を行うことと、夫々の極本
体を介して発電出力を外部に送電することである。
【0028】粒状電極2A,3Aは、金属の蒸着や電着
(めっき)において、その膜厚が非常に薄いとき、膜が
連続とならず、ナノメートル寸法の粒が密集したような
不連続構造(図2参照)となる電極膜のことである。フ
レーム電極2B,3Bの開口部7は小さくても数μmの
寸法であるのに対して、粒状電極2A,3Aの一個の寸
法は数nmと極めて小さく、両者は大きさで3桁の開き
がある。図2に示す粒状電極2Aの寸法および間隔は、
説明を容易にするために、実際よりも2桁近く大きく描
かれているが、実際には、無数ともいえる膨大な数の粒
と間隙が形成されている。この微小な粒状電極2A同士
の間には電解質1が露出している。粒状電極2A,3A
の材料としては、電極反応に高い触媒活性を示す材料が
適宜選ばれる。
【0029】すなわち、本発明に係わる固体電解質型燃
料電池セルでは、各粒状電極2A,3Aの個々の周辺が
三相界面を形成しているので、図15に示した従来の電
極構造と異なって、無数の三相界面(反応場)が存在す
ることとなり、反応過電圧を大きく低減し得ることとな
る。また、粒状電極2A,3Aの先端部は気相に向かっ
て大きく開放されているので、反応ガスの飛来ならびに
生成ガスの放出を遮ることがなく、従来の電極構造に比
べて、電極の濃度過電圧を極めて効果的に低減し得るこ
ととなる。さらに、粒状電極2A,3Aは上述のように
極端に薄いので、過熱しても、また、長期に作動させて
も高密度化することなく安定である。
【0030】そして、粒状電極2A,3A同士の間隔あ
るいは粒状電極2A,3Aとフレーム電極2B,3Bと
の間隔は数nm以下であるから、直接トンネリングある
いは電解質1の表面を経由した電導により、電極反応に
参画する電子の受け渡しが自由にでき、粒状電極2A,
3Aの反応で生成した電力は、低抵抗のフレーム電極2
B,3Bに集められて効率的に外部回路(負荷)に供給
される。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わる固体電解質型燃料電池セ
ルによれば、電極の反応抵抗すなわち反応過電圧と濃度
過電圧の両方を著しく低減することができ、これにより
電池の内部抵抗を減少させることができると共に、発電
出力を高めることができ、薄膜固体酸化物電解質を用い
た燃料電池セルにおいても高い発電出力を実現すること
ができる。
【0032】また、本発明に係わる固体電解質型燃料電
池セルの製造方法によれば、電極の反応抵抗すなわち反
応過電圧と濃度過電圧の両方を著しく低減し得る電極構
造を得ることができ、これにより電池の内部抵抗が少な
くて発電出力の高い固体電解質型燃料電池セルを得るこ
とができ、薄膜固体酸化物電解質を用いた燃料電池セル
においても発電出力の向上を図ることができる。
【0033】
【実施例】(実施例1)この実施例の固体電解質型燃料
電池セルは、従来の薄膜固体酸化物電解質を用いた燃料
電池(TFSOFC:図14参照)に対して発電特性を
改善した例である。
【0034】図1に示す燃料電池セルは、薄膜酸化固体
電解質を用いたものであって、平面状の領域において、
基本セル構造部分C、燃料極の取出し部分B、空気極の
取出し部分Tに大別される。なお、図1には1つの基本
セル構造Cしか示していないが、実際には、大きな出力
を得るために基本セル構造Cを図面の左右方向および垂
直方向に複数配列してセル板を構成し、さらには、複数
のセル板と複数のセパレータを交互に積層してスタック
を構成する。
【0035】上記燃料電池セルは、表裏に第1および第
2の主面を有する(100)単結晶シリコン基板(以下
『基板』とする)4を備えている。第1および第2の主
面は、いずれもミラー研磨されたきわめて平滑な表面を
有している。図1で上側である第1主面には、厚さ25
0nmの緻密なSi(窒化シリコン)膜から成る
絶縁層5が形成してある。また、基板4には、絶縁層8
とともに厚さ方向に貫通する状態で方形の貫通窓6が形
成してある。貫通窓6は、例えば、第1主面側で2mm
×2mmの開口面積を有している。この貫通窓6の形態
は方形に限定されるものではなく、例えば円や長方形、
あるいは六角形などでもよい。
【0036】基板1の第1主面には、貫通窓6を閉塞す
る状態で、薄い燃料極2と、薄膜固体酸化物電解質とし
て例えば厚さ約2.5μmのイットリア安定化ジルコニ
ウム膜から成る電解質1と、薄い空気極3が下側から順
に積層された「自立型陽極−電解質−陰極の3層構造
体」が設けてある。また、電極を外部に取出す必要上、
燃料極2の取出し部分Bの上側には電解質1および空気
極3は無く、空気極3の取出し部分Tの下側には燃料極
2が無い構成となっている。
【0037】なお、この実施例では下側が燃料極2で、
上側が空気極3となる構成としているが、燃料極2と空
気極3を上下逆の配置にした構成でも良い。また、電解
質1は、YSZ膜のみに限られることは無く、例えばC
eOやBi、あるいはLaGaOを母材とし
た固体酸化物電解質の薄膜でも良い。さらに、電解質1
の燃料極2側の表層および空気極3側の表層には、非常
に薄い(〜50nm)Ni−YSZサーメット層及びA
g−YSZサーメット層が夫々形成してある(図示
略)。これは、電極/固体電解質界面での分極抵抗を減
じるためである。
【0038】貫通窓6の上部に配置した燃料極2および
空気極3には、電解質1の表面へのガスの流入や同表面
からのガス排出を促進するために、フォトリソグラフィ
により、5μm×5μmの方形の開口部7が5μm間隔
で平面的に規則正しく配列してある。これにより、燃料
極2および空気極3は、電解質1の表面を露出させる開
口部7を規則的に配置した格子状のフレーム電極2B,
3Bを備えたものとなっている。フレーム電極2B,3
Bは、集電を行う集電電極として用いられるものであっ
て、当然のことながら各電極2,3の本体部分(外側部
分)に連続している。
【0039】フレーム電極2B,3Bおよびその開口部
7は、形状、寸法、間隔および配列といった形態が上記
形態に限定されることはなく、円形、三角形、長方形、
斜方形、または六方形(ハニカム状)等でもよい。ただ
し、開口部7の寸法は、貫通窓6の寸法と同じか、これ
よりも小さいものとし、開口部7が複数ある場合は、そ
の寸法が同じで平面的に規則正しく配列したものとす
る。また、空気極3のフレーム電極3Bにおける開孔部
7と、燃料極2のフレーム電極2Bにおける開口部7の
重なりが最大になるように、互いの位置関係が精密に調
節してある。このように、開口部7の寸法を貫通窓6の
寸法と同じまたはそれ以下とし、さらに、互いの開口部
7の重なりを最大にすることで、電解質1を介した電気
化学反応が効率良く行われる。
【0040】フレーム電極2B,3Bの材料としては、
電気抵抗が低く、電解質1と密着性が強く、供給される
ガスや高熱に耐えられる材料が適宜選ばれるが、このよ
うな性質に加えて、燃料ガスあるいは酸化ガスに触媒活
性を呈する材料が選択できれば一層望ましい。この実施
例においては、一例として、燃料極2側には、例えば厚
さ350nmのNi電極を用い、空気極3側には、例え
ば厚さ500nmの緻密なAg電極を用いている。
【0041】そして、フレーム電極2B,3Bの開口部
7内には、図2に拡大して示すように、質量膜厚20n
m以下、望ましくは10nm以下の粒状電極2A,3A
が形成してある。これにより、燃料極2および空気極3
は、ガスを分解する反応電極である粒状電極2A,3A
を備えたものとなっている。なお、粒状電極2A,3A
は、質量膜厚を20nmよりも大きくすると連続膜にな
ってしまうため、少なくとも質量膜厚を20nm以下と
するのが良い。また、図2にはフレーム電極2B,3B
と粒状電極2A,3Aとの関係を模式的に示している
が、実際には、無数ともいえる膨大な数の粒状電極2
A,3Aと間隙が形成してあり、微小な粒状電極2A,
3A同士の間には電解質1が露出している。
【0042】粒状電極2A,3Aの材料としては、燃料
極2側では、燃料となる水素やメタンガスの解離反応過
程に強い触媒活性を呈するものが選択される。同様に空
気極3側では、酸素などの酸化剤の解離反応過程に強い
触媒活性を示すものが選択される。この実施例において
は、一例として、燃料極2側には10nm厚のNiを用
い、空気極3側には5nmのPtを用いた。
【0043】ここで、空気極3側の例で明らかなよう
に、フレーム電極(Ag)と粒状電極(Pt)の材料
は、異なっても何ら問題は無い。従来のSOFCやTF
SOFCの電極構造にあっては、PtやIr、Ruなど
の稀少金属は、顕著な触媒活性を示すにもかかわらず、
高価で製造原価を大きく押し上げる要因となるため、そ
の使用が躊躇されていたが、本発明における粒状電極2
A,3Aにあっては、使用量が非常に少ないので、コス
トアップの大きな要因とはならず、工業的に採用するこ
とが可能である。
【0044】次に、図3〜図5に基づいて、図1に示す
電極構造を備えた燃料電池セルの製造方法を説明する。
【0045】図3(a)に示すように、第1および第2
の主面を研磨仕上げをした(100)単結晶シリコン基
板4を、硫酸+過酸化水素水洗浄と、RCA洗浄(H
+NHOH混合溶液とH+HCl混合溶液
と希釈HF溶液を用いた単結晶シリコン基板の洗浄法)
とで充分洗浄した後、SiHClとNHとH
原料に用いた減圧CVD法により、基板1の第1および
第2の主面に、緻密なSi膜を250nmの厚み
で堆積して絶縁層5,8を形成し、続いて、ドライエッ
チング(CとOガス使用)を用いたフォトリソ
グラフィで、基板4の第2主面にある絶縁層8に、例え
ば、一辺2.3mm×2.3mmの方形のエッチング窓
9を形成する。ここで、エッチング窓9は、その各辺が
基板4の<110>軸に平行か垂直になるように方位が
調整されている。
【0046】次に、図3(b)に示すように、基板4を
液温を80℃に維持したヒドラジン溶液に長時間浸漬し
て異方性エッチングを行い、貫通窓6を形成する。この
ようなシリコン基板4の異方性エッチングは、Siの
(111)面と絶縁膜で自己停止する性質があるので、
図示のように、四角錐で基板4を貫いたような形の貫通
窓6は、第1主面側において絶縁層5で閉塞されている
状態となる。この貫通窓6の第1主面側の開口寸法はお
よそ2mm×2mmである。
【0047】次に、図3(c)に示すように、基板4の
第1主面における絶縁層5の上部全面に、直流マグネト
ロン・スパッタリング法により厚さ350nmのNi膜
を形成し、ウェットエッチングを用いたフォトリソグラ
フィで燃料極2のフレーム電極2Bを形成する。エッチ
ング液としては、HPOとHNOとCHCOO
HとHOを16:1:2:1で混合して40℃に保温
した溶液を用いる。このエッチングにより、貫通窓5の
上部に位置するフレーム電極2Bは、5μm間隔で5μ
m×5μmの開口部7を平面的に配列させた格子状の構
造となる。
【0048】次に、図4(a)に示すように、燃料極2
のフレーム電極2Bを形成した第1主面側に、Ni−Y
SZサーメット層(50nm厚)とYSZ層(2μm
厚)、Ag−YSZサーメット層(50nm厚)を順に
積層した薄膜YSZ固体電解質膜1を、多源マグネトロ
ン・スパッタリング装置を用いて450℃の温度で連続
して形成する。
【0049】YSZ層の成膜にはYSZセラミックター
ゲットを用いた単独の高周波マグネトロン・スパッタリ
ングが用いられ、Ni−YSZサーメット層とAg−Y
SZサーメット層の成膜には、Niターゲットあるいは
Agターゲットを用いた直流マクネトロンスパッタリン
グとYSZセラミックス・ターゲットを用いた高周波マ
グネトロン・スパッタリングの2源同時蒸着が用いられ
る。また、燃料極2の取出し部分Bに電解質1が被着す
るのを防ぐために、Mo製の耐熱蒸着マスクを使用す
る。
【0050】次に、図4(b)に示すように、電解質1
の上部に以下の要領で空気極3を形成する。まず、第1
主面側にポジ型のフォトレジストを塗布してベークし、
露光し、さらに現像することでフォトレジスト・マスク
を形成する。このフォトレジスト・マスクはフレーム電
極3Bのパターンを反転したパターンを有している。続
いて、基板4を酸素ブラズマ(アッシャ)に短時間曝
し、現像でレジストが除かれた部分に付着しているレジ
スト残渣を取り除いた後、直ちに基板4を電子ビーム蒸
着装置に設置し、フォトレジスト・マスク面に厚さ50
0nmのAgを全面蒸着する。
【0051】その後、Agを蒸着した基板4を、アセト
ンあるいはフォトレジストの専用剥離液に超音波振動を
加えながら浸漬すると、フォトレジスト・マスクと一緒
にその上に堆積されていたAgも除去(リフト・オフ)
され、所望のAgのフレーム電極3Bのパターンが残
る。この形成工程により、貫通窓6の上部において、5
μm間隔で5μm×5μmの開口部7を平面的に整然と
配列したフレーム電極3Bが完成する。
【0052】次に、図4(c)に示すように、所定の蒸
着マスクを使用した電子ビーム蒸着法により、第1主面
側における貫通窓6の領域およびその近傍に、質量膜厚
5nmの粒状Pt膜を成膜する。この成膜により、空気
極3のフレーム電極3Bの開口部7内において、電解質
1の表面に粒状電極3Aを形成する。このようにして微
細な形態である粒状電極3Aおよびフレーム電極3Bを
備えた空気極3が高精度に得られる。
【0053】次に、図5(a)に示すように、基板4の
第2主面にCHFとCHをエッチャント・ガスとす
る反応性イオンエッチング処理(エッチ・バック)を施
し、第1主面側で貫通窓6を閉塞していた絶縁層5と基
板4の第2主面を覆っていた絶縁層8を同時に除去す
る。これにより、貫通窓6において、燃料極2のフレー
ム電極2Bが露出する。
【0054】そして、最後に図5(b)に示すように、
蒸着マスクを使用した直流マグネトロン・スパッタリン
グ法により、基板4の第2主面における貫通窓6の領域
およびその近傍に質量膜厚10nmの粒状Ni膜を蒸着
して、フレーム電極2Bの開口部7内において電解質1
の表面に粒状電極2Aを形成する。このようにして微細
な形態である粒状電極2Aおよびフレーム電極2Bを備
えた燃料極2が高精度に得られる。
【0055】図6は、完成した燃料電池セルの貫通窓6
付近における空気極3の表面を金属顕微鏡で撮影したも
のである。図中において白く見えるのはフレーム電極3
Bであると共に、多数の黒い方形は開口部(5μm×5
μm)7であり、その内部には粒状電極3Aが形成して
ある。
【0056】このようにして製造した燃料電池セルを出
力試験装置に設置し、空気極3側にAr希釈20%酸素
を導き、燃料極2側に燃料としてのAr希釈された加湿
4%水素を導いて緩やかに昇温したところ、従来のTF
SOFCよりも低温の180℃で発電が観察され、31
6℃では従来のTFSOFCよりも高い出力密度15m
W/cmが得られた。
【0057】さらに作動温度を上げて試験を行うと、6
50℃では、従来のセラミクス型SOFCの1000℃
の作動出力密度に比肩する600mW/cmが得られ
ることが明らかになった。このように上記実施例の燃料
電池セルは、従来のTFSOFCの問題、すなわち発電
開始の低温化の可能性は示したものの発電出力が従来の
セラミックス型SOFCに比べて極端に低いという問題
を解決する。
【0058】(実施例2)本発明に係わる固体電解質型
燃料電池セルは、例えば特開平8−64216号公報に
開示されている薄膜単結晶固体酸化物電解質を用いたT
FSOFCにも適用することができる。なお、先の実施
例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を
省略する。
【0059】図7に示す基板4は、第1および第2の主
面が鏡面研磨されたを低抵抗(100)単結晶シリコン
基板であって、燃料極2の一部(後述のフレーム電極)
を兼ねていると共に、四角錐状に貫くように方形の貫通
窓6が形成してある。この貫通窓6は、例えば、第1主
面側で2mm×2mmの開口面積を有している。貫通窓
13の形態は、方形に限定されることなく、例えば円形
や長方形、六角形などでもよい。また、基板4には、第
2主面(裏面)および貫通窓6の側壁表層にシリサイド
層10が形成してある。シリサイド層10には、例え
ば、NiSiやCoSiを用いることができる。
【0060】基板4の第1主面には、貫通窓6を覆うよ
うに、厚さ150nmの単結晶CeO(酸化セリウ
ム)から成る絶縁膜11と、厚さ約2μmの単結晶イッ
トリア安定化ジルコニウム膜から成る電解質1と、薄い
空気極3が下側から順に積層してある。また、図示して
いないが、電解質1の表層には、非常に薄い(〜50n
m)Ag−YSZサーメット層が形成してある。
【0061】空気極3における貫通窓6の上側部分に
は、電解質1の表面へのガスの流入を容易にするため
に、フォトリソグラフィにより、5μm×5μmの開口
部7が5μm間で平面的に規則正しく形成してあり、こ
れにより、格子状のフレーム電極3Bが形成してある。
フレーム電極3Bとしては、例えば、厚さ150nmの
緻密なTi/Pt積層電極が用いられる。一方、燃料極
2のフレーム電極2Bは、貫通窓6を除く基板4自体で
あり、また、貫通窓6が電解質1の表面へのガスの流入
を助ける役割を果している。
【0062】基板4の貫通窓6における絶縁層11の下
面と、空気極3の開口部7内における電解質1の表面に
は、質量膜厚20nm以下、望ましくは10nm以下の
粒状電極2A,3Aが形成してある。この粒状電極2
A,3Aの形態と要求される性質は、先の実施例で説明
したものと同様であり、この実施例では、一例として、
燃料極2には10nm厚のNiを用い、空気極3には5
nmのPtを用いた。
【0063】次に、図8〜図10に基づいて、図7に示
す電極構造を備えた燃料電池セルの製造方法を説明す
る。
【0064】図8(a)に示すように、第1および第2
の主面を研磨仕上げをした(100)単結晶シリコン基
板11を、硫酸+過酸化水素水洗浄と、RCA洗浄とで
充分に洗浄した後、乾燥して直ちに超高真空仕様の多源
マグネトロン・スパッタリング装置に搬入して排気し、
基板温度850℃まで昇温させる。圧力が10−8To
rr台に到達したところで、CeO焼結ターゲットと
Ar、Oガスを用いて高周波スパッタリングを行い、
150nm厚の単結晶CeO膜を成長させて絶縁層1
1を形成した。このとき、スパッタリング開始から約1
分間はArガスのみによる成長を行い、その後、O
付加すれば、良質な単結晶CeO膜14を得ることが
できる。
【0065】続いて、基板温度を800℃とし、YSZ
セラミックス・ターゲットとAr、Oガスを用いた高
周波スパッタリング法により、絶縁層11上に単結晶Y
SZ膜(厚み約2μm)をヘテロ・エピタキシャル成長
させて電解質1を形成する。また、YSZのスパッタリ
ングを停止する少し前に、Oガスを停止してArガス
のみとし、Agターゲットを用いた直流マグネトロン・
スパッタリングを同時に行い、50nmの厚さのAg−
YSZサーメット層を電解質1の表層に形成する。
【0066】次に、図8(b)に示すように、電解質1
の上に、以下に述べる手順を経てTi/Ptから成る空
気極3を形成する。まず、基板4の第1主面にポジ型の
フォトレジストを塗布して、ベークし、露光し、さらに
現像することでフォトレジスト・マスクを形成する。こ
のフォトレジスト・マスクはフレーム電極3Bのネガ・
パターンを有している。続いて、基板4を酸素ブラズマ
(アッシャ)に短時間曝し、現像でレシストが除かれた
部分に付着しているレジスト残渣を取り除いた後、直ち
に基板4を電子ビーム蒸着装置に設置し、フォトレジス
ト・マスク全面に、初めに厚さ15nmのTiを蒸着
し、さらに厚さ135nmのPtを連続して蒸着する。
【0067】そして、Ti/Pt積層膜を蒸着した基板
4を、アセトンあるいはフォトレジストの専用剥離液に
超音波振動を加えながら浸漬すると、フォトレジスト・
マスクと一緒にその上に堆積されていたTi/Pt積層
膜も除去(リフト・オフ)され、所望のパターンのTi
/Ptフレーム電極3Bが残る。この形成工程により、
貫通窓6の開口予定領域の上部には、5μm間隔で5μ
m×5μmの開口部7を平面的に整然と配列させたフレ
ーム電極3Bが形成される。
【0068】次に、図8(c)に示すように、SiH
とOとを原料に用いたCVD法により、基板4の第1
および第2の主面に、緻密な厚さ400nmのSiO
膜12を堆積させ、続いて、ドライエッチング(C
とOガス使用)を用いたフォトリソグラフィによ
り、基板4の第2主面のSiO膜12に、例えば一辺
2.3mm×2.3mmの方形のエッチング窓9を形成
する。ここで、エッチング窓9は、その各辺が基板4の
<110>軸に平行か垂直になるように方位が調整され
ている。
【0069】次に、図9(a)に示すように、基板4を
液温80℃に維持したヒドラジン溶液に長時間浸漬して
異方性エッチングを行い、貫通窓6を形成する。このよ
うなシリコン基板4の異方性エッチングは、Siの(1
11)面と絶縁膜で自己停止する性質がある。したがっ
て、貫通窓16は、第1主面側において絶縁層11で閉
塞された状態となる。この貫通窓6の第1主面側の寸法
はおよそ2mm×2mmである。
【0070】次に、図9(b)に示すように、基板4を
緩衝フッ酸系の溶液に浸漬して、異方性エッチングのマ
スクとして使用したSiO膜12を基板4の両面から
完全に除去する。
【0071】次に、図9(c)に示すように、基板4の
第2主面のほぼ全面に、直流マグネトロン・スパッタリ
ング法により厚さ350nmのNi膜13を形成する。
このとき、Ni膜13が基板4の周辺部に被着するのを
防ぐために、蒸着マスクを使用する。
【0072】次に、図10(a)に示すように、基板4
を高純度Ar雰囲気または真空中で580℃に加熱し、
Ni膜13と基板4とを反応させ、基板4第2主面と貫
通窓6の側壁にシリサイド層10を形成する。この熱処
理では、絶縁層11に被着していたNi膜13は、剥落
するか反応せずにNiのまま残る。続いて、基板4の第
1主面をフォトレジストで保護し、HPOとHNO
とCHCOOHとHOを16:1:2:1で混合
して40℃に保温したエッチング溶液に浸漬すると、絶
縁層11のNi膜13が除去され、基板4にはシリサイ
ド層10だけが残る。その後、基板4を専用の剥離液に
浸して保護用のレジストを除去する。
【0073】次に、図10(b)に示すように、蒸着マ
スクを使用した直流マグネトロン・スパッタリング法に
より、基板4の第2主面における貫通窓6の領域および
その近傍に、質量膜厚10nmのNiを蒸着すると、絶
縁層11の表面にNi粒状電極2Aが形成され、シリサ
イド層10を有する基板4と粒状電極2Aから成る燃料
極2が完成する。なお、シリサイド層10を有する基板
4は燃料極2のフレーム電極に相当する。
【0074】そして、最後に図10(c)に示すよう
に、基板4の第1主面を酸素ブラズマ(アッシャ)に短
時間曝した後、所定の蒸着マスクを使用し、電子ビーム
蒸着法により、基板4の第1主面における貫通窓6の領
域およびその近傍に、質量膜厚5nmの粒状Pt膜を形
成する。これにより、空気極3のTi/Ptフレーム電
極3Bの開口部7内において、電解質1の表面に粒状電
極3Aが形成され、空気極3が完成する。
【0075】このようにして製造したこの実施例の燃料
電池セルを出力試験装置に設置し、基板4の空気極3側
にAr希釈20%酸素を導き、燃料極2側に燃料として
Ar希釈された加湿4%水素を導て、緩やかに昇温した
ところ、580℃で電力密度600mW/cmが得ら
れることが明らかになった。
【0076】つまり、当該燃料電池セルは、従来のTF
SOFCの問題、すなわち発電開始の低温化の可能性は
示したものの発電出力が従来のセラミックス型SOFC
に比べて極端に低い、という問題を解決するものであ
る。また、特開平8―64216号公報に記載されたT
FSOFCでは、電力密度600mW/cmを得るの
に700℃の作動温度は必要であったが、当該燃料電池
セルは作動温度を100℃以上低減することができる。
【0077】さらに、この実施例で説明した燃料電池セ
ルは、上述した効果をもたらすほかに、特開平8―64
216号公報に記載されたTFSOFCが有する2つの
問題を解決することができる。
【0078】すなわち、図16は同公報に記載されたT
FSOFCの要部断面図である。図中において、201
は低抵抗単結晶シリコン基板、204は単結晶CeO
膜(燃料極)、205は単結晶YSZ膜、206はLa
0.8Sr0.2MnO膜(空気極)、213は低抵
抗単結晶シリコン基板201に設けた貫通窓である。こ
の構造のTFSOFCでは、燃料極である単結晶CeO
膜204において電極反応で発生した電子は、一旦単
結晶シリコン基板201に引き渡され、これを介して外
部回路あるいは他のスタック・セルに送電される。
【0079】ところが、単結晶CeO膜204は、元
来比抵抗が高い絶縁体に分類される材料であるから、本
質的に空気極の電気抵抗(反応抵抗ではない)を低減し
にくい構造上の欠点があった。これは基板の有効面積
(効率)を高めるために貫通窓213の面積を拡大しよ
うとするときに大きな問題となる。
【0080】これに対して、上記実施例の燃料電池セル
は、単結晶CeO2膜である絶縁層11の表面に伝導性
の粒状電極2Aを形成しているので、空気極3の電気抵
抗を容易に下げることができる。すなわち、当該燃料電
池セルは、特開平8―64216号公報に記載されたT
FSOFCの空気極の電気抵抗を低減しにくいという構
造上の欠点を解決している。
【0081】また、図16に示すTFSOFCの第2の
問題は、単結晶シリコン基板201と空気極である単結
晶CeO膜204の接触抵抗が作動時間の経過ととも
に急速に増大し、これが原因で発電出力が急落すること
である。この問題の発生原理は、空気極206側が70
0℃の酸素雰囲気に晒されると、単結晶YSZ膜205
と単結晶CeO膜204は、気相の酸素(イオン)を
容易に単結晶シリコン基板201まで輸送し、単結晶シ
リコン基板201を徐々に熱酸化することである。その
結果、基板/CeO膜界面に絶縁体であるSiO
発生し、接触抵抗が急増する。
【0082】これに対して、上記実施例の燃料電池セル
は、基板/CeO膜界面にSiO が生成したとして
も、燃料極2のNi粒状電極2Aを、貫通窓6の側壁と
第2主面に埋設したNiSiシリサイド層10に直接
結線する構成としているので、上記の如き問題が発生す
ることはない。
【0083】さらに、当該燃料電池セルは、NiSi
が耐酸化性の材料であること、シリサイド層10が還元
性(H)雰囲気に晒されて酸化されにくい位置に配置
されていることも優れた特徴の一つである。以上のよう
に、本発明に係わる燃料電池セルは、特開平8―642
16号公報に記載されたTFSOFCの問題、すなわち
作動時間の経過とともに燃料極の接触抵抗が増大し、発
電出力が急落するという問題を解決することができる。
【0084】(実施例3)本発明の根幹は、固体酸化物
電解質を挟持する空気極と燃料極のどちらか一方または
両方にフレーム電極と粒状電極を設けて、燃料電池の内
部抵抗の主要因である電極の反応抵抗(反応過電圧と濃
度過電圧)を低減し、燃料電池の出力電力を向上させる
技術である。
【0085】電極反応抵抗が燃料電池の内部抵抗の大き
な割合を占めるTFSOFCにおいて、本発明の効果が
顕著であることは先の2つの実施例で説明した通りであ
る。ここで、厚い固体電解質を用いた従来のSOFCに
おいても電極の反応抵抗は無視できない大きさである。
以下に説明する実施例は、本発明に係わる燃料電池セル
が従来のSOFCに対しても有用であることを示すもの
である。
【0086】図11は、本発明に係る固体電解質燃料電
池セルの要部断面図である。図中において、符号Cで示
す領域が発電を行うセル構造部分、符号Eで示す領域が
電池の電極取出し部分である。
【0087】図11に示す基板21は、表裏に平坦な第
1および第2の主面を有する固体酸化物電解質であっ
て、ここでは鏡面研磨した厚さ0.25mmの単結晶Y
SZ基板を一例として挙げているが、これに限定される
ことはない。図中で上側となる第1主面には空気極23
が設けてあり、下側の第2主面には燃料極22が設けて
ある。
【0088】空気極23は、集電電極として、Ti(1
5nm厚)/Pt(135nm厚)の積層膜をパターン
形成して作製した格子状のフレーム電極23Bを備える
と共に、ガスを分解する反応電極として、同フレーム電
極23Bの複数の開口部7内において基盤21の表面に
被着された非常に薄いPt粒状電極23Aを備えてい
る。同様に、燃料極22は、集電電極として、350n
m厚のNi膜をパターン形成して作製した格子状のフレ
ーム電極22Bを備えると共に、ガスを分解する反応電
極として、同フレーム電極22Bの複数の開口部7内に
おいて基板21の表面に被着された非常に薄いNi粒状
電極22Aを備えている。
【0089】また、空気極23と基板21の間には、厚
さ50nmのNi−YSZサーメット層24が形成して
あり、燃料極22と基板21の間には、厚さ50nmの
Ag−YSZサーメット層25が形成してある。
【0090】空気極23および燃料極22の各フレーム
電極23B,22Bにおいて、その開口部7の形状は、
円形、三角形、方形、長方形、斜方形、または六方形
(ハニカム状)などの様々な形状とすることができる
が、形が揃い、且つ2次元的に規則正しく配列して、数
μm〜数百μmの寸法であるものとする。空気極23お
よび燃料極22の材料については第1および第2の実施
例と同様であるので説明を省略する。
【0091】次に、図12および図13に基づいて、図
11に示した電極構造を備えた燃料電池セルの製造方法
を説明する。
【0092】図12(a)に示すように、鏡面研磨した
単結晶(100)YSZ基板21を硫酸+過酸化水素水
洗浄とRCA洗浄とで充分に洗浄した後、多元マグネト
ロン・スパッタリング装置に搬入して、第1主面に厚さ
50nmのAg−YSZサーメット層24を450℃で
成膜する。サーメット層24を形成するためには、YS
Zセラミック・ターゲットとAg金属ターゲットを夫々
高周波電源と直流電源で同時に放電させる。このとき、
電極の取り出し部分に膜が被着するのを防ぐために、M
o製の耐熱蒸着マスクを使用する。
【0093】次に、図12(b)に示すように、Ag−
YSZサーメット層24を形成した基板21の第1主面
全面にポジ型のフォトレジストを塗布して、ベークし、
露光し、さらに現像することでフォトレジスト・マスク
を形成する。このフォトレジスト・マスクはフレーム電
極23Bのネガ・パターンを有している。
【0094】続いて、基板21を酸素ブラズマ(アッシ
ャ)に短時間曝し、現像でレシストが除かれた部分に付
着しているレジスト残渣を取り除いた後、直ちに基板2
1を電子ビーム蒸着装置に設置し、フォトレジスト・マ
スク全面に、初めに厚さ15nmのTiを蒸着し、さら
に厚さ135nmのPtを連続して蒸着する。
【0095】そして、Ti/Pt積層膜を蒸着した基板
21を、アセトンあるいはフォトレジストの専用剥離液
に超音波振動を加えながら浸漬すると、フォトレジスト
・マスクと一緒にその上に堆積されていたTi/Pt積
層膜も除去(リフト・オフ)され、所望のパターンのT
i/Ptフレーム電極23Bが残る。この形成工程で基
板21の上部には、5μm間隔で5μm×5μmの開口
部7を平面的に整然と配列させた空気極23のフレーム
電極23Bが完成する。
【0096】次に、図12(c)に示すように、基板2
1の第1主面を酸素ブラズマ(アッシャ)に短時間曝し
てレジストの残滓を除去した後、所定の蒸着マスクを使
用して、電子ビーム蒸着法により、基板21の第1主面
におけるフレーム電極23Bの開口部7内に、質量膜厚
5nmの粒状Pt膜を成膜する。この成膜により合い孔
部7内に露出した基板(電解質)21の表面に粒状電極
23Aが形成され、空気極23が完成する。
【0097】次に、図13(a)に示すように、基板2
1の第2主面を酸素ブラズマ(アッシャ)に短時間曝し
てレジスト等の有機物汚染を除去した後、再び多元マグ
ネトロン・スパッタリング装置に搬入して、第2主面に
厚さ50nmのNi−YSZサーメット層25を450
℃で成膜する。サーメット層25を形成するためにYS
Zセラミック・ターゲットとNi金属ターゲットを夫々
高周波電源と直流電源で同時に放電させる。このとき、
電極の取出し部分に膜が被着するのを防ぐために、Mo
製の耐熱蒸着マスクを使用する。
【0098】サーメット層25の成膜が終了した後に
は、基板21の加熱を停止して、基板21を蒸着室に置
いたままにする。そして、基板21の温度が低下した
後、Ni金属ターゲットだけを用いて、直流マグネトロ
ン・スパッタリングにより、サーメット層25を形成し
た基板21の第2主面に、厚さ350nmのNi膜を蒸
着する。このNi膜が後に燃料極22となる。
【0099】次に、図13(b)に示すように、ウェッ
トエッチングを用いたフォトリソグラフィーによりNi
膜をエッチングし、燃料極22のフレーム電極22Bを
形成する。エッチング液としては、HPOとHNO
とCHCOOHとHOを16:1:2:1で混合
して40℃に保温した溶液を用いる。このエッチングを
実行するときは、必ず第1主面の全面に保護用のレジス
トを塗布しておく。このエッチングでフレーム電極22
Bには、5μm間隔で5μm×5μmの開口部7を平面
的に配列させた構造が完成する。
【0100】続いて、エッチングが終了した基板21を
フォトレジストを残したまま充分水洗し、乾燥させた
後、直ちに多元マグネトロン・スパッタリング装置に搬
入し、基板21の第2主面全面に対して質量膜厚10n
mのNiを蒸着し、フレーム電極22Bの開口部7内に
Ni粒状電極22Aを蒸着した後、基板21をアセトン
あるいは専用のフォトレジスト剥離液に超音波振動を加
えながら浸漬すると、基板21の第2主面および第1主
面に塗布したフォトレジストが除去される。そして、フ
ォトレジストを除去した基板21を有機溶剤と超純水で
濯ぎ、乾燥させることで燃料電池セル(SOFCセル)
が完成する。
【0101】ここで、上記実施例で説明した製造方法に
より得た燃料電池セルの効果を確認するために、図17
に示すような従来型のSOFCセルを作製し、発電特性
を比較した。
【0102】図17において、301は厚さ250nm
の両面鏡面研磨した単結晶YSZ基板で、図11に示す
基板21と同じものである。302は基板301の第1
主面に高周波マグネトロン・スパッタリング(850
℃)で成膜した厚さ500nmのLa0.8Sr0.2
MnO電極膜(空気極)、303は基板301の第2
主面にYSZセラミック・ターゲットとNi金属ターゲ
ットを用いて多源マグネトロン・スパッタリング装置で
成膜(450℃)した厚さ800nmのNi−YSZサ
ーメット膜(燃料極)である。
【0103】図11に示す本実施例の燃料電池セルと図
17に示す従来型の燃料電池セルを夫々出力試験装置に
設置し、空気極側にAr希釈20%酸素を導き、燃料極
側に燃料としてのAr希釈された加湿4%水素を導いて
緩やかに昇温し、950℃で出力を比較したところ、従
来型が825mW/cmであるのに対して、本実施例
のものは973mW/cmであり、本実施例の燃料電
池セルは従来型に対して約15%の出力向上が図られる
ことが明らかになった。このように、本実施例の燃料電
池セルは、従来の如き厚い固体酸化物電解質を備える延
量電池セルにも適用可能であり、電極の反応抵抗の低減
させることによって発電出力を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる固体電解質型燃料電池セルの第
1の実施例を説明する断面図である。
【図2】図1に示す固体電解質型燃料電池セルの空気極
におけるフレーム電極の開口部付近を拡大した断面図で
ある。
【図3】図1に示す固体電解質型燃料電池セルの製造過
程を説明する各々断面図(a)〜(c)である。
【図4】図3に続いて固体電解質型燃料電池セルの製造
過程を説明する各々断面図(a)〜(c)である。
【図5】図4に続いて固体電解質型燃料電池セルの製造
過程を説明する各々断面図(a)(b)である。
【図6】燃料電池セルの貫通窓付近における空気極の表
面を撮影した金属顕微鏡写真である。
【図7】本発明に係わる固体電解質型燃料電池セルの第
2の実施例を説明する断面図である。
【図8】図7に示す固体電解質型燃料電池セルの製造過
程を説明する各々断面図(a)〜(c)である。
【図9】図8に続いて固体電解質型燃料電池セルの製造
過程を説明する各々断面図(a)〜(c)である。
【図10】図9に続いて固体電解質型燃料電池セルの製
造過程を説明する各々断面図(a)〜(c)である。
【図11】本発明に係わる固体電解質型燃料電池セルの
第3の実施例を説明する断面図である。
【図12】図11に示す固体電解質型燃料電池セルの製
造過程を説明する各々断面図(a)〜(c)である。
【図13】図12に続いて固体電解質型燃料電池セルの
製造過程を説明する各々断面図(a)(b)である。
【図14】従来の固体電解質型燃料電池セルを説明する
断面図である。
【図15】図14に示す固体電解質型燃料電池セルの貫
通窓おける燃料極を拡大した断面図である。
【図16】第2の実施例に対する比較例である従来型の
TFSOFCセルを説明する断面図である。
【図17】第3の実施例に対する比較例である従来型の
SOFCセルを説明する断面図である。
【符号の説明】
1 電解質 2 燃料極 2A 粒状電極 2B フレーム電極 3 空気極 3A 粒状電極 3B フレーム電極 4 基板 6 貫通窓 7 フレーム電極の開口部 21 基板(電解質) 22 燃料極 22A 粒状電極 22B フレーム電極 23 空気極 23A 粒状電極 23B フレーム電極

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質を燃料極と空気極で挟持して成る
    3層構造体を備えた固体電解質型燃料電池セルにおい
    て、燃料極と空気極の少なくとも一方が、ガスを分解す
    る反応電極として、電解質の表面に多数形成した微細な
    粒状電極を備えていることを特徴とする固体電解質型燃
    料電池セル。
  2. 【請求項2】 燃料極と空気極の少なくとも一方が、集
    電を行う集電電極として、電解質の表面が露出する開口
    部を形成するフレーム電極を備え、フレーム電極の開口
    部内に粒状電極が形成してあることを特徴とする請求項
    1に記載の固体電解質型燃料電池セル。
  3. 【請求項3】 厚さ方向に貫通した貫通窓を有する基板
    を備え、基板の貫通窓を閉塞する状態で3層構造体を備
    えていることを特徴とする請求項1または2に記載の固
    体電解質型燃料電池セル。
  4. 【請求項4】 基板が、立方晶(100)面を表面とす
    る単結晶シリコン基板であることを特徴とする請求項3
    に記載の固体電解質型燃料電池セル。
  5. 【請求項5】 粒状電極が、質量膜厚で20nm以下の
    導電体薄膜から成ることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかに記載の固体電解質型燃料電池セル。
  6. 【請求項6】 粒状電極が、質量膜厚で10nm以下の
    導電体薄膜から成ることを特徴とする請求項5に記載の
    固体電解質型燃料電池セル。
  7. 【請求項7】 フレーム電極が、フォトリソグラフィに
    より形成してあることを特徴とする請求項2〜6のいず
    れかに記載の固体電解質型燃料電池セル。
  8. 【請求項8】 フレーム電極の開口部の大きさが、基板
    の貫通窓の大きさと同じまたはそれ以下であることを特
    徴とする請求項3〜7のいずれかに記載の固体電解質型
    燃料電池セル。
  9. 【請求項9】 燃料極と空気極が、粒状電極およびフレ
    ーム電極を備えていると共に、互いのフレーム電極にお
    ける開口部の重なりが最大となるように対向しているこ
    とを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の固体電
    解質型燃料電池セル。
  10. 【請求項10】 請求項1、2および7のいずれかに記
    載の固体電解質型燃料電池セルを製造するに際し、 単結晶固体電解質基板の第1主面に空気極および燃料極
    のいずれか一方の極の第1フレーム電極と第1粒状電極
    を形成する工程と、 一方の極を形成した電解質の第1主面にエッチング保護
    膜を形成する工程と、 電解質の第2主面に空気極および燃料極の他方の極の第
    2フレーム電極と第2粒状電極を形成する工程と、 第1主面に形成したエッチング保護膜を除去する工程、
    を備えたことを特徴とする固体電解質型燃料電池セルの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項2〜9のいずれかに記載の固体
    電解質型燃料電池セルを製造するに際し、電解質または
    基板の表面に所定の成膜手段とフォトリソグラフィをに
    よりフレーム電極を形成し、フォトレジストを剥離した
    後、電解質または基板の表面に所定の成膜手段により粒
    状電極を形成することを特徴とする固体電解質型燃料電
    池セルの製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項2〜9のいずれかに記載の固体
    電解質型燃料電池セルを製造するに際し、電解質または
    基板の表面に所定の成膜手段とフォトリソグラフィによ
    りフレーム電極を形成し、フォトレジストを残したまま
    で、電解質または基板の表面に所定の成膜手段により粒
    状電極を形成し、その後、フォトレジストを剥離するこ
    とを特徴とする固体電解質型燃料電池セルの製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項2〜9のいずれかに記載の固体
    電解質型燃料電池セルを製造するに際し、電解質または
    基板の表面に所定の成膜手段により粒状電極を形成した
    後、電解質または基板の表面に所定の成膜手段とフォト
    リソグラフィとによりフレーム電極を形成することを特
    徴とする固体電解質型燃料電池セルの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項4〜9のいずれかに記載の固体
    電解質型燃料電子セルを製造するに際し、 (100)単結晶シリコン基板の第1主面とその裏側の
    第2主面に第1および第2の絶縁膜を夫々形成する工程
    と、 第2主面に形成した第2絶縁膜に、基板の<110>軸
    と平行または垂直な4辺を有する方形のエッチング窓を
    形成する工程と、 第2絶縁膜にエッチング窓を形成した基板を異方性エッ
    チングして、基板を第2主面から第1主面まで貫通さ
    せ、基板に第1絶縁膜により閉塞された貫通窓を形成す
    る工程と、 基板の貫通窓を含む領域の第1絶縁膜に、所定の成膜手
    段とフォトリソグラフィにより第1フレーム電極を形成
    する工程と、 第1フレーム電極を形成した第1絶縁膜に、貫通窓の領
    域を閉塞する状態で電解質を形成する工程と、 電解質に第2フレーム電極と第2粒状電極を形成し、こ
    れらの電極を空気極および燃料極のいずれか一方の極と
    する工程と、 基板の第2主面側をドライ・エッチングして、第2絶縁
    膜と貫通窓を閉塞している第1絶縁膜を除去し、貫通窓
    において電解質と第1フレーム電極を露出させる工程
    と、 貫通窓において露出している電解質に導電体を薄く成膜
    して第1フレーム電極の開口部に第1粒状電極を形成
    し、これらの電極を他方の極とする工程、を備えたこと
    を特徴とする固体電解質型燃料電池セルの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項4〜9のいずれかに記載の固体
    電解質型燃料電子セルを製造するに際し、 (100)単結晶シリコン基板の第1主面に酸素イオン
    伝導性を呈する単結晶絶縁膜あるいは単結晶半導体膜を
    成長させる工程と、 単結晶絶縁膜あるいは単結晶半導体膜に単結晶固体電解
    質膜を成長させる工程と、 単結晶固体電解質膜を形成した基板の第1主面に空気極
    および燃料極のいずれか一方の極の第1フレーム電極を
    形成する工程と、 一方の極を形成した基板の第1主面およびその裏の第2
    主面に夫々第1保護膜と第2保護膜を形成する工程と、 基板の第2主面に形成した保護膜に基板の<110>軸と
    平行または垂直な4辺を有するエッチング窓を形成する
    工程と、 第2保護膜にエッチング窓を形成した基板を異方性エッ
    チングして、基板を第2主面から第2主面に貫通させ、
    単結晶絶縁膜、単結晶半導体膜および単結晶固体電解質
    膜の少なくとも一つによって閉塞された貫通窓を基板に
    形成する工程と、 第1保護膜および第2保護膜を除去する工程と、 第2保護膜を除去した第2主面の全面に金属膜を被着さ
    せた後、熱処理して基板の母材部表面にシリサイド層を
    形成する工程と、 シリサイド層を形成した第2主面の貫通窓の領域および
    その近傍に第2粒状電極を形成し、空気極および燃料極
    の他方の極とする工程と、 第1主面の貫通窓の領域およびその近傍に第1粒状電極
    を形成する工程、を備えたことを特徴とする固体電解質
    型燃料電池セルの製造方法。
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