JP2007012287A - 燃料電池セル及び燃料電池スタック並びに燃料電池 - Google Patents

燃料電池セル及び燃料電池スタック並びに燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】電極の電気抵抗を小さくすることができるとともに、発電素子を薄層化できる燃料電池セル及び燃料電池スタック並びに燃料電池を提供する。
【解決手段】固体電解質膜3bの片側に酸素極3c、他側に燃料極3aを設けてなる発電素子3の燃料極側を、金属網5にて支持してなるもので、金属網5にて発電素子3を支持することができるため、薄層の燃料電池セルを提供でき、発電素子3で発電した電流は金属網5を流れることにより電気抵抗が小さくなり、燃料電池セル内に発生する応力を金属網5により吸収できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池セル及び燃料電池スタック並びに燃料電池に関し、特に金属網を支持体として用いた燃料電池セル及び燃料電池スタック並びに燃料電池に関するものである。
従来より、燃料電池、特に固体電解質形燃料電池は発電効率が高く、第3世代の発電システムとして期待されている。一般に、固体電解質形燃料電池セルのうち平板型燃料電池セルは、平板状の固体電解質の片側に多孔性の空気極を、他側に多孔性の燃料極を設けて構成され、セル同士を接合するため、セパレータで燃料電池セルを挟持するように構成されている。
また、近年発電性能を向上すべく、中空平板型燃料電池セルが開発されており、この中空平板型燃料電池セルは、多孔性の導電性支持体に燃料極、固体電解質、空気極を順次形成し、また、支持体には電気的に接続するインターコネクタが形成されている(例えば、特許文献1参照)。
このような燃料電池セルは、燃料電池セル自体を高温に保持し、空気極側に空気を、燃料極側に燃料ガス、例えば、水素、メタン、プロパン、都市ガス等を供給することにより発電が行なわれる。
特開2004−296228号公報
従来の固体電解質形燃料電池セルでは、燃料極や空気極の電極が金属粉末又は金属酸化物粉末を焼結して形成されたものであり、未だ電気抵抗が大きいという問題があった。
即ち、燃料極又は空気極は多孔質であるため、電気抵抗が大きく、このため、燃料電池セル同士を電気的に接続した燃料電池では、発電性能が低下するという問題があった。
また、従来の固体電解質形燃料電池セルでは、固体電解質は薄い程発電性能が大きいことが知られているが、この固体電解質を支持するため、電極を厚くして支持体とするか、又は支持体を別個に設ける必要があり、固体電解質を支持するために燃料電池セルの発電部分(発電素子)が厚くならざるを得なかった。このため、燃料電池セルの熱容量が大きくなり、セルの発電温度まで加熱する時間が長くなり、起動に要する時間が長くなるという問題があった。
本発明は、電極の電気抵抗を小さくすることができるとともに、発電素子を薄層化できる燃料電池セル及び燃料電池スタック並びに燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池セルは、固体電解質膜の片側に酸素極、他側に燃料極を設けてなる発電素子の前記燃料極側を、金属網にて支持してなることを特徴とする。
このような燃料電池セルでは、金属網にて発電素子を支持することができるため、薄層の燃料電池セルを提供することができる。また、燃料極側を高導電率の金属網で支持しているため、発電素子で発電した電流は金属網を流れることにより電気抵抗が小さくなり、一方の燃料電池セルと他方の燃料電池セルを電気的に接続する際の電気抵抗を小さくでき、燃料電池の発電性能を大きくすることができる。また、熱伝導率の高い金属網を用いるため、燃料電池セルの発電温度まで容易に短時間に加熱でき、起動時間を短縮できる。さらに、燃料電池セル内に発生する応力をある程度弾性変形可能な金属網により吸収し、破損等を防止でき、長期に亘り出力の安定した発電ができる。
また、本発明の燃料電池セルは、前記燃料極中に前記金属網が埋設されていることを特徴とする。これにより、燃料極と金属網との接続が良好となり、金属網の燃料極からの剥離を防止するとともに、燃料極と金属網との接触面積が向上し、また金属網は金属線等が連続して形成されているため、より電気抵抗を小さくできるとともに、金属網による支持強度を向上できる。
さらに、本発明の燃料電池セルは、セル形状が筒状であることを特徴とする。例えば、金属網が埋設された燃料極成形体上に電解質膜成形体が形成されたものを、燃料極成形体が内側になるように、断面円形、楕円形、多角形、星形形状等の筒状に変形させて焼成し、この後、外側面に酸素極を形成することにより燃料電池セルを作製できるが、燃料極成形体中には金属網が埋設されているため、変形が容易であり、様々な形状、特に筒状に成形することができ、筒状の燃料電池セルを作製できる。これにより、酸素含有ガス、例えば、空気と燃料ガス、例えば水素とを遮断することが可能となるとともに、発電素子の形成面積を増加させる形状にしたり、強度の大きい形状にすることができる。
また、本発明の燃料電池スタックは、上記燃料電池セルを複数電気的に接続してなることを特徴とする。このような燃料電池スタックでは、電極の電気抵抗が小さいため、複数の燃料電池セルを電気的に接続した燃料電池スタックにおける電気抵抗が小さく、発電性能を大きくすることができる。
さらに、本発明の燃料電池は、上記燃料電池スタックを筐体内に収納してなることを特徴とする。このような燃料電池では、燃料電池スタックの電気抵抗が小さいため、発電性能を向上できる。
本発明の燃料電池セルでは、金属網にて発電素子を支持することができるため、発電素子を薄層化できるとともに、熱伝導率の高い金属網を用いているため、起動時間を短縮でき、燃料極側を金属網で支持しているため、発電素子で発電した電流は金属網を流れることにより電気抵抗が小さくなり、一方の燃料電池セルと他方の燃料電池セルを電気的に接続する際の電気抵抗を小さくでき、さらに、燃料電池セル内に発生する応力を金属網により吸収し、破損等を防止でき、長期に亘り出力の安定した発電性能を提供できる。
本発明の固体電解質形燃料電池セルは、図1(a)に示すように、波板形状をしており、一方の燃料電池セル1aと他方の燃料電池セル1bとが電気的に接続されて燃料電池スタックが構成されている。
燃料電池セル1a、1bは、図1(b)に示すように、燃料極3a、電解質膜3b、酸素極3cからなる発電素子3を金属網5により支持固定して構成されている。
金属網5は、燃料極3a中に埋設されており、この金属網5は、例えば、金属線を編み込んだものや金属板に貫通孔を多数形成したもの(例えば、パンチングメタル)があるが、少なくとも機械的(パンチ等)や化学的(エッチング等)に形成された大きな貫通孔(少なくとも燃料極材料を充填できる程度の径)を有しているもので、焼結により多数の小さい気孔が形成されたもの(多孔質焼結体)は除かれる。金属線を編み込んだ金属網は、変形がし易いという点から好適に用いられ、貫通孔が形成された金属板は、金属網5の厚みを薄くするという点から好適に用いることができる。
図1の燃料電池セルは、多数の貫通孔が形成された金属板からなる金属網5を用いて作製したもので、例えば、図2(a)に示すように、中央部に多数の円形状の貫通孔6からなる貫通孔形成領域5aの両端部に貫通孔6が形成されていない金属板部5bが形成された金属板からなる金属網5を用い、図2(b)に示すように、この金属網5の貫通孔6形成領域5aに燃料極スラリーを塗布し、貫通孔6内に燃料極材料を充填するとともに、金属網5上に燃料極材料を塗布して燃料極成形体3a1を形成し、この燃料極成形体3a1を覆うように電解質材料を塗布して電解質膜成形体3b1を形成し、さらにこの電解質膜成形体3b1上に酸素極材料を塗布して酸素極成形体3c1を形成し、図2(c)に示すように、これを発電素子3部分が波板形状に成形され、かつ燃料極成形体3a1が内側となるような筒状とし、金属網5の金属板部5bの両端同士を当接し、その部分を溶接8等により接合し、燃料極成形体3a1、電解質膜成形体3b1、酸素極成形体3c1を焼成して作製される。尚、酸素極3cは、燃料極成形体3a1、電解質膜成形体3b1、金属網5の積層体を焼成後に熱処理にて形成することもできる。
筒状の燃料電池セルの内外は、金属網5の貫通孔6が形成されていない金属板部5b、及び貫通孔6形成領域5aを塞ぐように形成された緻密な電解質膜3bにより気密に遮断され、内部の燃料ガスが外部に漏出しないように構成されている。金属網5は、図1(b)に示すように、電解質膜3bに当接せずに、その間に燃料極材料が介在することが、発電性能を向上するという点から望ましい。
この金属網5は、燃料電池セル作製時に大気雰囲気下での高温熱処理(焼成)が施されるため、スケール剥離等形状劣化がなく導電性を保持しうる金属又は合金、例えば、熱膨張率が電解質膜3bに近いフェライト系Fe−Cr耐熱合金等からなることが好ましい。
燃料極3aは、例えば、Ni等の金属粉末及び/又はNi等の金属酸化物粉末、若しくはこれに安定化ジルコニア、Ce系酸化物等のイオン伝導性酸化物粉末を添加して形成され、多孔質とされている。また、酸素極3cは、SmSrCoO系やLaSrCoO系、LaSrCoFeO系等の多孔質導電性セラミックスから構成されている。
電解質膜3bは、(GdCe)O系、(SmCe)O系、LaSrGaMgO系等の複合酸化物(固体電解質)から構成され、600℃以下の低温で発電しうるもので、緻密体とされている。
そして、燃料電池スタックは、図1に示したように、上記燃料電池セル1a、1bが、導電部材7により燃料電池セル1aの燃料極3aと燃料電池セル1bの酸素極3cとを電気的に接続して構成されている。導電部材7としては、例えば、繊維状金属の集合体からなる金属フェルトが用いられている。
このような固体電解質形燃料電池セルでは、燃料電池セル自体を高温に保持しながら、燃料電池セル内部の燃料極3a側に水素(H)を、外部の酸素極側に酸素(O)を含有する空気を供給することにより発電素子3にて発電する。発生した電流は、金属網5を介して流れ、一方の燃料電池セル1aと他方の燃料電池セル1bとを導電部材7を介して電気的に直列に接続された燃料電池セル1a、1bから集電することができる。
従来、燃料極3a、酸素極3cは多孔質であり、電解質膜3bは薄層であってため、強度が小さかったが、本発明の燃料電池セルでは、金属網5にて発電素子3を支持することができるため、燃料極3a、固体電解質膜3b、酸素極3cの厚みを薄くしても、発電素子3を金属網5にて支持できるため、薄層の燃料電池セルを提供することができる。このため、燃料電池セルの熱容量が小さく、起動に要する時間を短くできる。また、発電素子3で発電した電流は金属網5を流れることにより電気抵抗が小さくなり、燃料電池セル間を接続する際の電気抵抗を小さくでき、発電性能を大きくすることができる。さらに、例えば、発電中等に燃料電池セル内に発生する応力を金属網5により吸収することができるため、燃料電池セル1a、1bを金属網5で補強でき、破損等を防止でき、長期に亘り出力の安定した発電ができる。さらに、燃料電池セルの内外を金属板部5b、及び貫通孔6形成領域5aを塞ぐように形成された緻密な電解質膜3bにより気密にシールできる。
尚、上記例では、燃料極3a中に金属網5を埋設した例について説明したが、表面が一部露出するように金属網5を燃料極中に埋設しても良い。金属網5と燃料極3aとの接合強度を向上するという点からは、金属網5を完全に埋設することが望ましい。
本発明の燃料電池は、上記燃料電池スタックを筐体内に収納して構成されるもので、この筐体には、燃料極3aへ水素を供給する供給手段、酸素極3cへ空気を供給する供給手段が設けられている。このような燃料電池では、燃料電池セルの作動(発電)温度を600℃以下、特に400〜600℃、更には400〜500℃であることが好ましい。このような低温で作動することにより、起動や冷却機構が簡便になるので、より安全な運転操作が可能となり、小型化や装置の信頼性向上にも寄与できる。
また、600℃以下の低温においては金属材料の酸化・腐食過程が大幅に緩和できるため、インターコネクタやセパレータ、その他シール材の用途に金属を使用することが容易となる。金属網5の両端部の金属板部5b同士を金属溶接した燃料電池セルは振動による破損の心配がないため、移動体への搭載、例えば飛行機、電車や自動車等の移動車両への搭載も容易になる。
図3は、断面が楕円形状の筒状の燃料電池セルを複数用いて形成された燃料電池スタックを示すもので、これらの燃料電池セルは、燃料極3a中に金属網5が埋設されており、燃料極3a上に固体電解質膜3b、酸素極3cを形成して構成されている。尚、図3(a)では、燃料極3a中に埋設された金属網5の記載は省略した。
燃料電池セルには、セル内部の燃料極3a中の金属網5が外部に引き出された、引出部41を有している。この引出部41が、下方の隣設する燃料電池セルの外側に形成された酸素極3cに当接して電気的に接続され、また、左右に隣設する燃料電池セル同士は、外側の酸素極3c間に金属フェルト43を介して電気的に接続され、これにより燃料電池スタックが構成されている。
これらの燃料電池セルは、例えば、図4(a)に示すような金属線を編み込んだ金属網5の中央部に、図4(b)に示すように、金属粉末とイオン伝導性酸化物粉末に分散剤等の有機成分を添加して作製された燃料極ペーストを塗布し、金属網5の金属線間に充填させ、燃料極成形体3a1を作製する。この後、固体電解質膜材料と分散剤等の有機成分を添加して作製された固体電解質ペーストを、燃料極成形体3a1を覆うように塗布し、電解質膜成形体3b1を形成し、この電解質膜成形体3b1上に酸素極成形体3c1を形成する。次に、図4(c)に示すように、燃料極成形体、固体電解質膜成形体、酸素極成形体の積層体が形成された金属網5を、燃料極3aが内側となるように楕円形状に、さらに、上記積層体の成形体が形成されていない金属網5が外側に引き出されるように、成形した後、焼成して、金属網5、燃料極3a、固体電解質膜3b、酸素極3cの共焼結体を作製することにより、本発明の燃料電池セルを作製できる。
以上のように構成された燃料電池セルは、上記図1の燃料電池セルとほぼ同様の効果を得ることができるが、さらにセル形状が断面楕円形であり、筒状であるため発電素子3の形成面積を増加でき、発電面積を向上できる。
尚、上記図3の例では、燃料電池セルの長径方向に引出部41を形成した例について説明したが、本発明では、図5に示すように、短径方向に引出部41を形成しても良い。
図6は、断面が菱形形状の筒状の燃料電池セルを用いて形成された燃料電池スタックを示すもので、この燃料電池セルでも、上記形態と同様に、燃料極3a中に金属網5が埋設されており、燃料極3a上に固体電解質膜3b、酸素極3cを形成して構成されている。この燃料電池セルは、図3の燃料電池セルと同様に形成され、内部の燃料極中の金属網5が外部に引き出された、引出部41を有している。この引出部41は、下方の隣設する燃料電池セルの外側に形成された酸素極と電気的に接続され、また、左右に隣設する燃料電池セル同士は、外側の酸素極間に金属フェルト43を介して電気的に接続され、これにより燃料電池スタックが構成されている。
このような燃料電池セルでも、図3に示す燃料電池セルとほぼ同様の効果を得ることができる。
また、図7は、セルの断面形状が星形の筒状の燃料電池セルを用いて燃料電池スタックを形成したもので、図3と同様にして形成され、図3とほぼ同様の作用効果を有するが、この場合には、さらに、単セルの電極面積を増大させ出力密度を向上すると同時に、あらゆる方向からの応力に対して変形し難いという効果がある。
また、図8は、セルの断面形状が正六角形状の筒状の燃料電池セルを用いて燃料電池スタックを形成したもので、図3と同様にして形成され、図3とほぼ同様の作用効果を有するが、この場合には、さらに、セル間の接触が安定化し、スタック全体の機械的強度を向上することができるという効果がある。
また、図9は、本発明の円筒状の燃料電池セルをマニホールド51に立設して設け、燃料ガスをマニホールド51内に供給してセル内部に供給し、外部に空気を供給し、発電する燃料電池スタックを示すもので、燃料電池セルの下端部には金属網5が露出している。尚、図9では、理解を容易にするために、マニホールド51を波線で記載した。
そして、マニホールド51には、セル外部に空気を供給するための空気導入管53が貫通して設けられ、マニホールド51内部にて、燃料電池セルの金属網5の部分が空気導入管53に当接し、加熱した金属網5により空気導入管53内を通過する空気を加熱して、燃料電池セル間に供給することができる。
また、図10は、セルの断面形状が楕円形状の筒状の燃料電池セルで、燃料極3aが固体電界質3bの外側に形成されており、空気をセル内部に供給するようになっている。このような燃料電池セルでは、燃料極3a中の金属網5が引き出されて引出部41が形成され、該引出部41が上下に隣設するセルの外側に形成された燃料極に接続され、また、左右に隣設するセル内部の酸素極と外部の燃料極が集電材53により接続されて燃料電池スタックが構成されている。このような燃料電池セルでは、図3とほぼ同様の作用効果を有するが、この場合には、セル外側に形成された金属網5によってセルを保護できる。
尚、上記形態では、(GdCe)O系等からなる固体電解質膜を用いた燃料電池セルについて説明したが、本発明は高分子からなる電解質膜を用いた燃料電池であっても好適に用いることができる。この場合には、発電温度が低いため、金属網として用いる金属材料も多種のものから選択できる。
また、図3〜図10の燃料電池セルでは、金属線を編み込んだ金属網だけではなく、図1で用いた金属板に多数の貫通孔を形成した金属網を用いることもできる。
さらに、電極材料、電解質膜材料を含有するスラリーを塗布し、焼成して燃料極3a、固体電解質膜3b、酸素極3cを形成した形態について説明したが、燃料極、固体電解質膜、酸素極を蒸着等の薄膜形成法により形成することができ、この場合には、金属網の高温化を防止できるため、金属網材料の選択幅を広げることができる。
本発明の波板形状の燃料電池セルを用いたスタックを示すもので、(a)は断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図1の燃料電池セルの製法を説明するための工程図である。 本発明の断面が楕円形状の燃料電池セルを用いたスタックを示すもので、(a)は断面図、(b)は(a)の一部を拡大して示す拡大断面図である。 図3の燃料電池セルの製法を説明するための工程図である。 短径方向に取出部を形成した燃料電池セルを用いたスタックを示す断面図である。 本発明の断面が菱形形状の燃料電池セルを用いたスタックを示す断面図である。 本発明の断面が星形状の燃料電池セルを用いたスタックを示す断面図である。 本発明の断面六角形状の燃料電池セルを用いたスタックを示す断面図である。 本発明の燃料電池セルを用いた熱交換構造を示す概念斜視図である。 本発明の酸素極が内側の燃料電池セルを用いたスタックを示す断面図である。
符号の説明
3a・・・燃料極
3b・・・電解質膜
3c・・・酸素極
3・・・発電素子
5・・・金属網

Claims (5)

  1. 電解質膜の片側に酸素極、他側に燃料極を設けてなる発電素子の前記燃料極側を、金属網にて支持してなることを特徴とする燃料電池セル。
  2. 前記燃料極中に前記金属網が埋設されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池セル。
  3. セル形状が筒状であることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池セル。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれかに記載の燃料電池セルを複数電気的に接続してなることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項4記載の燃料電池スタックを筐体内に収納してなることを特徴とする燃料電池。
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