JP2001236970A - 超小形燃料電池 - Google Patents
超小形燃料電池Info
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- JP2001236970A JP2001236970A JP2000047275A JP2000047275A JP2001236970A JP 2001236970 A JP2001236970 A JP 2001236970A JP 2000047275 A JP2000047275 A JP 2000047275A JP 2000047275 A JP2000047275 A JP 2000047275A JP 2001236970 A JP2001236970 A JP 2001236970A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料電池を超小形化すること。
【解決手段】 Si基板2の一方表面にボロンを拡散
し、他方表面からSi基板2をエッチングし、不純物拡
散層12を露出させる。不純物拡散層12の上に、第1
電極18、固体電解質19および第2電極20から成る
電解質部材5を積層して形成する。その不純物拡散層1
2をエッチングによって除去する。Siから成る第1カ
バー部材3と、Siから成る第2カバー部材4とを、S
i基板2の両側で直接接合する。
し、他方表面からSi基板2をエッチングし、不純物拡
散層12を露出させる。不純物拡散層12の上に、第1
電極18、固体電解質19および第2電極20から成る
電解質部材5を積層して形成する。その不純物拡散層1
2をエッチングによって除去する。Siから成る第1カ
バー部材3と、Siから成る第2カバー部材4とを、S
i基板2の両側で直接接合する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超小形燃料電池に
関する。
関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、化学反応、すなわち燃焼反
応の自由エネルギを直接に電池エネルギに変換するの
で、変換効率が原理的には高いという利点があるけれど
も、運転温度は比較的高く、たとえば600〜1000
℃であり、そのため全体の構成が大形化するという問題
がある。したがって、燃料電池を、たとえば携帯電話器
などの電源として用いることが困難である。
応の自由エネルギを直接に電池エネルギに変換するの
で、変換効率が原理的には高いという利点があるけれど
も、運転温度は比較的高く、たとえば600〜1000
℃であり、そのため全体の構成が大形化するという問題
がある。したがって、燃料電池を、たとえば携帯電話器
などの電源として用いることが困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、運転
温度を低くすることができるようにし、超小形化を図る
ことができるようにした超小形燃料電池を提供すること
である。
温度を低くすることができるようにし、超小形化を図る
ことができるようにした超小形燃料電池を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、透孔8を有す
るSi基板2と、Si基板の厚み方向の一方表面に、透
孔を閉塞して固定され、ガスを透過する一対の電極によ
って電解質がサンドイッチされて構成される電解質部材
5と、Siから成り、電解質部材を収納して第1空間を
形成する凹所を有し、Siの前記一方表面に直接接合さ
れる第1カバー部材3と、Siから成り、透孔を覆って
第2空間を形成し、Si基板の厚み方向の他方表面に直
接接合される第2カバー部材4とを含むことを特徴とす
る超小形燃料電池である。
るSi基板2と、Si基板の厚み方向の一方表面に、透
孔を閉塞して固定され、ガスを透過する一対の電極によ
って電解質がサンドイッチされて構成される電解質部材
5と、Siから成り、電解質部材を収納して第1空間を
形成する凹所を有し、Siの前記一方表面に直接接合さ
れる第1カバー部材3と、Siから成り、透孔を覆って
第2空間を形成し、Si基板の厚み方向の他方表面に直
接接合される第2カバー部材4とを含むことを特徴とす
る超小形燃料電池である。
【0005】本発明に従えば、透孔8を形成したSi基
板の一方表面に電解質部材を固定し、この一方表面に、
第1カバー部材をたとえば1000℃で直接接合(Sili
conFusion Bonding)し、またSi基板の他方表面の第
2カバー部材を直接接合する。この構造体をケーシング
10に入れて超小形燃料電池となる。このような超小形
燃料電池の全体の外形は、たとえば縦3cm×横3cm
×厚み1cmであってもよい。
板の一方表面に電解質部材を固定し、この一方表面に、
第1カバー部材をたとえば1000℃で直接接合(Sili
conFusion Bonding)し、またSi基板の他方表面の第
2カバー部材を直接接合する。この構造体をケーシング
10に入れて超小形燃料電池となる。このような超小形
燃料電池の全体の外形は、たとえば縦3cm×横3cm
×厚み1cmであってもよい。
【0006】電解質を薄く形成することによって、活物
質であるガス燃料たとえばO2ガスの負イオンのイオン
伝導が向上され、できるだけ低い温度、たとえば400
〜500℃で、できるだけ大きい電気エネルギを取出す
ことができるようになる。電解質の厚みは、たとえば1
μmであってもよい。Si基板と第1カバー部材と第2
カバー部材とは、いずれもSiから成り、直接接合さ
れ、すなわち大きな力で相互の近接方向に押圧されて共
有結合固着される。電解質として固体高分子を用いる場
合は、接着用材料を挿入して低温で固着してもよい。し
たがって、製造が容易であるとともに、運転温度でガス
燃料の漏洩などが生じるおそれはない。
質であるガス燃料たとえばO2ガスの負イオンのイオン
伝導が向上され、できるだけ低い温度、たとえば400
〜500℃で、できるだけ大きい電気エネルギを取出す
ことができるようになる。電解質の厚みは、たとえば1
μmであってもよい。Si基板と第1カバー部材と第2
カバー部材とは、いずれもSiから成り、直接接合さ
れ、すなわち大きな力で相互の近接方向に押圧されて共
有結合固着される。電解質として固体高分子を用いる場
合は、接着用材料を挿入して低温で固着してもよい。し
たがって、製造が容易であるとともに、運転温度でガス
燃料の漏洩などが生じるおそれはない。
【0007】Si基板と、第1カバー部材と、第2カバ
ー部材とは、半導体エッチング技術を用いて製造するこ
とができ、したがって製造が容易であるとともに、超小
形化が可能である。電解質部材を構成する一対の電極と
電解質もまた、半導体の技術分野において実施されてい
るスパッタリングなどの薄膜形成技術を用いて製造する
ことができ、したがって製造が容易であり、また超小形
化が可能であるという優れた効果が達成される。
ー部材とは、半導体エッチング技術を用いて製造するこ
とができ、したがって製造が容易であるとともに、超小
形化が可能である。電解質部材を構成する一対の電極と
電解質もまた、半導体の技術分野において実施されてい
るスパッタリングなどの薄膜形成技術を用いて製造する
ことができ、したがって製造が容易であり、また超小形
化が可能であるという優れた効果が達成される。
【0008】また本発明は、電解質は、固体電解質また
は固体高分子を含むことを特徴とする。
は固体高分子を含むことを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、固体電解質は、たとえば
Y2O3−ZrO2(イットリア安定化ジルコニア、略称
YSZ)であってもよく、固体高分子は、イオン交換膜
を含む構成であってもよい。
Y2O3−ZrO2(イットリア安定化ジルコニア、略称
YSZ)であってもよく、固体高分子は、イオン交換膜
を含む構成であってもよい。
【0010】また本発明は、電解質部材は、複数の凹凸
を有することを特徴とする。本発明に従えば、図6およ
び図7に関連して後述されるように、電解質部材の表面
に複数の凹凸を形成し、表面積を増大し、これによって
小形であっても出力を大きくすることができる。
を有することを特徴とする。本発明に従えば、図6およ
び図7に関連して後述されるように、電解質部材の表面
に複数の凹凸を形成し、表面積を増大し、これによって
小形であっても出力を大きくすることができる。
【0011】また本発明は、第1または第2空間のいず
れか少なくとも一方には、活物質であるガス燃料と反応
して発熱する補助ガスを供給して運転温度を得ることを
特徴とする。
れか少なくとも一方には、活物質であるガス燃料と反応
して発熱する補助ガスを供給して運転温度を得ることを
特徴とする。
【0012】本発明に従えば、電解質を運転温度に保つ
ために、第1または第2空間のいずれか少なくとも一
方、または両者には活物質であるガス燃料とともに、そ
のほか、補助ガスを供給して運転温度を得ることができ
る。この補助ガスは、ガス燃料がO2ガスであるとき、
H2ガスであってもよく、こうしてガス燃料と補助ガス
との反応による運転温度の発熱のために余分に、ガス燃
料と補助ガスとを供給すればよい。
ために、第1または第2空間のいずれか少なくとも一
方、または両者には活物質であるガス燃料とともに、そ
のほか、補助ガスを供給して運転温度を得ることができ
る。この補助ガスは、ガス燃料がO2ガスであるとき、
H2ガスであってもよく、こうしてガス燃料と補助ガス
との反応による運転温度の発熱のために余分に、ガス燃
料と補助ガスとを供給すればよい。
【0013】また本発明は、Si基板の厚み方向の一方
表面に不純物拡散層を形成し、他方表面には、不純物拡
散層を形成せず、前記他方表面から不純物拡散層が露出
するようにSi基板をエッチングし、不純物拡散層のS
i基板とは反対側の表面に、ガスを透過する第1電極、
電解質およびガスを透過する第2電極をこの順序で積層
して電解質部材を形成し、不純物拡散層をエッチング
し、前記露出した不純物拡散層を、エッチングし、Si
から成り、電解質部材を収納して覆う凹所を有する第1
カバー部材を、前記一方表面に直接接合し、Siから成
り、Si基板の電解質部材が臨む透孔を覆う第2カバー
部材をSi基板の他方表面に直接接合することを特徴と
する超小形燃料電池の製造方法である。
表面に不純物拡散層を形成し、他方表面には、不純物拡
散層を形成せず、前記他方表面から不純物拡散層が露出
するようにSi基板をエッチングし、不純物拡散層のS
i基板とは反対側の表面に、ガスを透過する第1電極、
電解質およびガスを透過する第2電極をこの順序で積層
して電解質部材を形成し、不純物拡散層をエッチング
し、前記露出した不純物拡散層を、エッチングし、Si
から成り、電解質部材を収納して覆う凹所を有する第1
カバー部材を、前記一方表面に直接接合し、Siから成
り、Si基板の電解質部材が臨む透孔を覆う第2カバー
部材をSi基板の他方表面に直接接合することを特徴と
する超小形燃料電池の製造方法である。
【0014】また本発明は、Si基板の厚み方向の一方
表面にSiO2層を形成し、他方表面には、SiO2層を
形成せず、前記他方表面からSiO2層が露出するよう
にSi基板をエッチングし、SiO2層のSi基板とは
反対側の表面に、ガスを透過する第1電極、電解質およ
びガスを透過する第2電極をこの順序で積層して電解質
部材を形成し、SiO2層をエッチングし、前記露出し
たSiO2層を、エッチングし、Siから成り、電解質
部材を収納して覆う凹所を有する第1カバー部材を、前
記一方表面に直接接合し、Siから成り、Si基板の電
解質部材が臨む透孔を覆う第2カバー部材をSi基板の
他方表面に直接接合することを特徴とする超小形燃料電
池の製造方法である。
表面にSiO2層を形成し、他方表面には、SiO2層を
形成せず、前記他方表面からSiO2層が露出するよう
にSi基板をエッチングし、SiO2層のSi基板とは
反対側の表面に、ガスを透過する第1電極、電解質およ
びガスを透過する第2電極をこの順序で積層して電解質
部材を形成し、SiO2層をエッチングし、前記露出し
たSiO2層を、エッチングし、Siから成り、電解質
部材を収納して覆う凹所を有する第1カバー部材を、前
記一方表面に直接接合し、Siから成り、Si基板の電
解質部材が臨む透孔を覆う第2カバー部材をSi基板の
他方表面に直接接合することを特徴とする超小形燃料電
池の製造方法である。
【0015】本発明に従えば、Si基板に形成した不純
物拡散層の上に、電解質部材を積層して形成し、その
後、不純物拡散層を除去して、電解質部材の第1および
第2電極をガス燃料に直接に接触させて、反応させる。
不純物拡散層の上にさらにSiO2層を形成し、そのS
iO2層の上に、電解質部材を形成してもよく、このよ
うな構成もまた、本発明の精神に含まれる。Si基板の
前記一方表面にのみ不純物拡散層が形成され、このよう
な構成は、Si基板の一方表面だけでなく他方表面にも
同時に不純物拡散層が形成され、その後、他方表面の不
純物拡散層が除去されて、他方表面に不純物拡散層を形
成しない構成としてもよく、このような構成もまた、本
発明の精神に含まれる。不純物拡散層に代えてSiO2
層であってもよい。
物拡散層の上に、電解質部材を積層して形成し、その
後、不純物拡散層を除去して、電解質部材の第1および
第2電極をガス燃料に直接に接触させて、反応させる。
不純物拡散層の上にさらにSiO2層を形成し、そのS
iO2層の上に、電解質部材を形成してもよく、このよ
うな構成もまた、本発明の精神に含まれる。Si基板の
前記一方表面にのみ不純物拡散層が形成され、このよう
な構成は、Si基板の一方表面だけでなく他方表面にも
同時に不純物拡散層が形成され、その後、他方表面の不
純物拡散層が除去されて、他方表面に不純物拡散層を形
成しない構成としてもよく、このような構成もまた、本
発明の精神に含まれる。不純物拡散層に代えてSiO2
層であってもよい。
【0016】また本発明は、Si基板の前記一方表面
に、複数の凹凸を形成し、その後、不純物拡散層を形成
することを特徴とする。
に、複数の凹凸を形成し、その後、不純物拡散層を形成
することを特徴とする。
【0017】また本発明は、Si基板の前記一方表面
に、複数の凹凸を形成し、その後、SiO2層を形成す
ることを特徴とする。
に、複数の凹凸を形成し、その後、SiO2層を形成す
ることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、図6および図7のように
Si基板の一方表面に、エッチングなどの手法によって
複数の凹凸を形成し、その後、不純物拡散層またはSi
O2層を形成し、これによって電解質部材の表面積を増
大し、出力を増大することができる。
Si基板の一方表面に、エッチングなどの手法によって
複数の凹凸を形成し、その後、不純物拡散層またはSi
O2層を形成し、これによって電解質部材の表面積を増
大し、出力を増大することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
超小形燃料電池1の全体の構成を簡略化して示す断面図
である。この超小形燃料電池1は基本的に、Si基板2
と、このSi基板2の厚み方向(図1の上下方向)の一
方表面2aに直接接合されるSiから成る第1カバー部
材3と、他方表面2bに直接接合されるSiから成る第
2カバー部材4と、さらにSi基板2の前記一方表面2
aに固定される電解質部材5とを含む。
超小形燃料電池1の全体の構成を簡略化して示す断面図
である。この超小形燃料電池1は基本的に、Si基板2
と、このSi基板2の厚み方向(図1の上下方向)の一
方表面2aに直接接合されるSiから成る第1カバー部
材3と、他方表面2bに直接接合されるSiから成る第
2カバー部材4と、さらにSi基板2の前記一方表面2
aに固定される電解質部材5とを含む。
【0020】図2は、図1に示される超小形燃料電池1
の第1カバー部材3を除去した状態を示す平面図であ
る。図1も併せて参照して、第1カバー部材3は凹所6
を有し、これによって電解質部材5を収納して第1空間
7を形成する。第2カバー部材4は、Si基板2に形成
された透孔8を覆って第2空間9を形成する。
の第1カバー部材3を除去した状態を示す平面図であ
る。図1も併せて参照して、第1カバー部材3は凹所6
を有し、これによって電解質部材5を収納して第1空間
7を形成する。第2カバー部材4は、Si基板2に形成
された透孔8を覆って第2空間9を形成する。
【0021】超小形燃料電池1は、Si基板2と第1カ
バー部材3と第2カバー部材4とを覆うケーシング10
を有してもよい。ケーシング10内を真空にすることに
よって、小形で断熱効果を高め、電解質部材5を運転温
度に維持することが容易になる。
バー部材3と第2カバー部材4とを覆うケーシング10
を有してもよい。ケーシング10内を真空にすることに
よって、小形で断熱効果を高め、電解質部材5を運転温
度に維持することが容易になる。
【0022】図3は、図1および図2に示す超小形燃料
電池1におけるSi基板2上に電解質部材5を形成する
製造方法を説明するための断面図である。材料となるS
i基板11は(100)面を有する。このSi基板11
の表面に、不純物であるボロンBを拡散して、後述の電
解質部材5の成膜のための支持をする不純物拡散層12
を形成する。Bの濃度は、たとえば7×1018cm-3以
上であり、たとえばその厚みは5000Åであってもよ
い。
電池1におけるSi基板2上に電解質部材5を形成する
製造方法を説明するための断面図である。材料となるS
i基板11は(100)面を有する。このSi基板11
の表面に、不純物であるボロンBを拡散して、後述の電
解質部材5の成膜のための支持をする不純物拡散層12
を形成する。Bの濃度は、たとえば7×1018cm-3以
上であり、たとえばその厚みは5000Åであってもよ
い。
【0023】次に図3(2)に示されるように、Si基
板11の一方表面の不純物拡散層12を残し、他方表面
13の不純物拡散層12をエッチングによって除去す
る。
板11の一方表面の不純物拡散層12を残し、他方表面
13の不純物拡散層12をエッチングによって除去す
る。
【0024】図3(3)に示されるように、Si基板1
1の全体に、SiO2層14を形成する。図3(4)に
示されるように、フォトレジスト層15を用いて、表面
13に臨むSiO2層14を透孔8に対応して部分的に
エッチングの手法によって除去する。
1の全体に、SiO2層14を形成する。図3(4)に
示されるように、フォトレジスト層15を用いて、表面
13に臨むSiO2層14を透孔8に対応して部分的に
エッチングの手法によって除去する。
【0025】図3(5)に示されるように、Si基板1
1の異方性エッチングを行い、透孔8となる(111)
面16を形成する。異方性エッチング液は、たとえば9
0℃のKOH、EPW(エチレンジアミンピロカテコー
ルと水との混合液)またはヒドラジンなどであってもよ
い。
1の異方性エッチングを行い、透孔8となる(111)
面16を形成する。異方性エッチング液は、たとえば9
0℃のKOH、EPW(エチレンジアミンピロカテコー
ルと水との混合液)またはヒドラジンなどであってもよ
い。
【0026】次に図3(6)に示されるように、Si基
板11の透孔8を覆うようにして一方表面(図3(6)
の上面)上に電解質部材5を形成する。電解質部材5
は、第1電極18と、電解質19と、第2電極20とが
この順序で積層して形成される。第1および第2電極1
8,20は、たとえばPtであってもよく、あるいはま
たLaMnO3、LaCoO3、PrMnO3などであっ
てもよい。これらの第1および第2電極18,20は、
2000Å〜0.5μmである。
板11の透孔8を覆うようにして一方表面(図3(6)
の上面)上に電解質部材5を形成する。電解質部材5
は、第1電極18と、電解質19と、第2電極20とが
この順序で積層して形成される。第1および第2電極1
8,20は、たとえばPtであってもよく、あるいはま
たLaMnO3、LaCoO3、PrMnO3などであっ
てもよい。これらの第1および第2電極18,20は、
2000Å〜0.5μmである。
【0027】電解質19は、たとえば固体電解質であっ
て、イットリア安定化ジルコニアなどであってもよい。
これらの第1および第2電極18,20ならびに電解質
19は、たとえばスパッタリングなどの手法によって形
成することができる。第1および第2電極18,20
は、活物質であるガス燃料を透過するように、たとえば
厚み約1μmであってもよい。
て、イットリア安定化ジルコニアなどであってもよい。
これらの第1および第2電極18,20ならびに電解質
19は、たとえばスパッタリングなどの手法によって形
成することができる。第1および第2電極18,20
は、活物質であるガス燃料を透過するように、たとえば
厚み約1μmであってもよい。
【0028】その後、図3(7)に示されるように、透
孔8に臨む不純物拡散層12およびSiO2層14を除
去し、透孔8に電解質部材5の第1電極18が臨むよう
に、選択的なドライエッチングを行う。第1電極18に
は、接続部23が形成され、第2電極20には接続部2
4が形成される。これらの接続部23,24は、SiO
2層14上に形成される。
孔8に臨む不純物拡散層12およびSiO2層14を除
去し、透孔8に電解質部材5の第1電極18が臨むよう
に、選択的なドライエッチングを行う。第1電極18に
は、接続部23が形成され、第2電極20には接続部2
4が形成される。これらの接続部23,24は、SiO
2層14上に形成される。
【0029】図3の実施の形態において、図3(3)〜
図3(7)のSiO2層14は形成されなくてもよく、
不純物拡散層12上に直接に電解質部材5が形成される
ようにしてもよい。
図3(7)のSiO2層14は形成されなくてもよく、
不純物拡散層12上に直接に電解質部材5が形成される
ようにしてもよい。
【0030】図4は、本件超小形燃料電池1のために完
成されたSi基板2とその一方表面2aに形成された電
解質部材5とを拡大して示す断面図である。前述の図3
(7)に示されるSi基板11における露出した厚み方
向両面のSiO2層14および不純物拡散層12を除去
し、一方表面2aで第1カバー部材3との直接接合のた
めに参照符22で示されるようにSiを露出し、また他
方表面2bでは第2カバー部材4との直接接合のために
Siを露出する。
成されたSi基板2とその一方表面2aに形成された電
解質部材5とを拡大して示す断面図である。前述の図3
(7)に示されるSi基板11における露出した厚み方
向両面のSiO2層14および不純物拡散層12を除去
し、一方表面2aで第1カバー部材3との直接接合のた
めに参照符22で示されるようにSiを露出し、また他
方表面2bでは第2カバー部材4との直接接合のために
Siを露出する。
【0031】図1を再び参照して、第1カバー部材3に
は、SiO2層26によって絶縁された接続端子27,
28が露出して設けられる。接続端子27,28は、接
続部23,24に電気的に接続される。第1空間7に
は、H2ガスを供給するガス源29が設けられる。ガス
源29からのH2は第1カバー部材3に固定された管路
30から予め定める一定流量で、第1空間7に供給され
る。第1カバー部材3にはまた、第1空間7に連通する
もう1つの管路31が固定される。管路31からは、余
分のH2と水蒸気H2Oとが排出される。第2空間9に
は、O2ガスを供給するO2ガス源32から、第2カバー
部材4に固定された管路33を経てO2ガスが供給され
る。この第2空間9にはまた、補助ガスとしてのH2ガ
スを供給するガス源34から、第2カバー部材4に固定
された管路35を経てH2ガスが供給される。第2空間
9では、O2ガス源32から供給されるO2ガスが、電解
質部材5と接触して、ガス燃料の燃焼反応による電気エ
ネルギへの変換作用が達成される。さらに第2空間9で
は、電解質部材5の運転温度を得るために余分のO2ガ
スとH2ガスとが、各ガス源32,34から供給され
る。第2カバー部材4に接続された管路37からは、第
2空間9からのO2ガスおよび水蒸気H2Oが排出され
る。こうして接続端子27,28からは、電力が取出さ
れる。H2ガス源29,34は、H2ガスを圧縮充填した
単一の圧力容器によって共通に実現することができる。
O2ガス源32は、O2ガスを圧縮充填した圧力容器によ
って実現されてもよいけれども、操作者がたとえば手で
操作して空気を圧送する手動式の小形のポンプなどによ
って実現されてもよい。H2ガス源は、水素吸蔵合金を
含んでもよい。
は、SiO2層26によって絶縁された接続端子27,
28が露出して設けられる。接続端子27,28は、接
続部23,24に電気的に接続される。第1空間7に
は、H2ガスを供給するガス源29が設けられる。ガス
源29からのH2は第1カバー部材3に固定された管路
30から予め定める一定流量で、第1空間7に供給され
る。第1カバー部材3にはまた、第1空間7に連通する
もう1つの管路31が固定される。管路31からは、余
分のH2と水蒸気H2Oとが排出される。第2空間9に
は、O2ガスを供給するO2ガス源32から、第2カバー
部材4に固定された管路33を経てO2ガスが供給され
る。この第2空間9にはまた、補助ガスとしてのH2ガ
スを供給するガス源34から、第2カバー部材4に固定
された管路35を経てH2ガスが供給される。第2空間
9では、O2ガス源32から供給されるO2ガスが、電解
質部材5と接触して、ガス燃料の燃焼反応による電気エ
ネルギへの変換作用が達成される。さらに第2空間9で
は、電解質部材5の運転温度を得るために余分のO2ガ
スとH2ガスとが、各ガス源32,34から供給され
る。第2カバー部材4に接続された管路37からは、第
2空間9からのO2ガスおよび水蒸気H2Oが排出され
る。こうして接続端子27,28からは、電力が取出さ
れる。H2ガス源29,34は、H2ガスを圧縮充填した
単一の圧力容器によって共通に実現することができる。
O2ガス源32は、O2ガスを圧縮充填した圧力容器によ
って実現されてもよいけれども、操作者がたとえば手で
操作して空気を圧送する手動式の小形のポンプなどによ
って実現されてもよい。H2ガス源は、水素吸蔵合金を
含んでもよい。
【0032】図5は、本発明の実施の他の形態のSi基
板42を製造するための手順を示す製造工程の断面図で
ある。図5(1)のSi基板42は、(100)面を有
し、そのSi基板42には、SiO2層43が形成され
る。
板42を製造するための手順を示す製造工程の断面図で
ある。図5(1)のSi基板42は、(100)面を有
し、そのSi基板42には、SiO2層43が形成され
る。
【0033】図5(2)に示されるように、Si基板4
2の透孔8が形成されるべき表面には、フォトレジスト
層44が形成される。そこで図5(3)に示されるよう
に、透孔8が、異方性エッチング液を用いて形成され
る。この透孔8には、Siの(111)面16が臨む。
2の透孔8が形成されるべき表面には、フォトレジスト
層44が形成される。そこで図5(3)に示されるよう
に、透孔8が、異方性エッチング液を用いて形成され
る。この透孔8には、Siの(111)面16が臨む。
【0034】次に図5(4)に示されるように、Si基
板42の一方表面に、電解質部材5を、前述の実施の形
態と同様にして形成する。その後、透孔8に臨むSiO
2層43aを、ドライエッチングなどの手法によって除
去する。
板42の一方表面に、電解質部材5を、前述の実施の形
態と同様にして形成する。その後、透孔8に臨むSiO
2層43aを、ドライエッチングなどの手法によって除
去する。
【0035】図5の製造方法によって得られたSi基板
42と電解質部材5との組合わせは、前述の図1に示さ
れるSi基板2と電解質部材5との組合わせに代えて用
いることができる。そのほかの製造工程と構成は前述の
実施の形態と同様である。
42と電解質部材5との組合わせは、前述の図1に示さ
れるSi基板2と電解質部材5との組合わせに代えて用
いることができる。そのほかの製造工程と構成は前述の
実施の形態と同様である。
【0036】図6は、本発明の実施の他の形態の前述の
Si基板2に代えて用いられるSi基板46の製造方法
の一部を示す断面図である。超小形燃料電池1において
用いられるSi基板2に代えて、図6のSi基板46が
用いられる。このSi基板46は先ず、図6(1)に示
されるように、(100)面を有するSiから成る。図
6(2)に示されるように、Si基板46上にフォトレ
ジスト層47が間隔48をあけて形成される。次に図6
(3)に示されるように、Deep RIE(Reactive Ion
Etching)の手法によって複数の凹凸49を、フォトレ
ジスト47の間隔48に対応して形成する。次にSi基
板46の表面に、不純物Bを拡散して不純物拡散層51
を形成し、さらにその上にSiO2層52を形成する。
その後、Si基板46の透孔8を形成するために異方性
エッチングを行い、(111)面53を形成する。その
後、このSiO2層52上に、図3(6)に関連して前
述したように、電解質部材5のための第1電極18、電
解質19および第2電極20を、スパッタリングの手法
などによって形成する。この電解質部材5を形成した
後、ドライエッチングなどの手法によって、透孔8に臨
む不純物拡散層51およびSiO2層52を除去する。
図7は、図6の製造方法によって製造されたSi基板4
6の一部の拡大断面図である。Si基板46には、複数
の凹凸を有する電解質部材5が形成される。
Si基板2に代えて用いられるSi基板46の製造方法
の一部を示す断面図である。超小形燃料電池1において
用いられるSi基板2に代えて、図6のSi基板46が
用いられる。このSi基板46は先ず、図6(1)に示
されるように、(100)面を有するSiから成る。図
6(2)に示されるように、Si基板46上にフォトレ
ジスト層47が間隔48をあけて形成される。次に図6
(3)に示されるように、Deep RIE(Reactive Ion
Etching)の手法によって複数の凹凸49を、フォトレ
ジスト47の間隔48に対応して形成する。次にSi基
板46の表面に、不純物Bを拡散して不純物拡散層51
を形成し、さらにその上にSiO2層52を形成する。
その後、Si基板46の透孔8を形成するために異方性
エッチングを行い、(111)面53を形成する。その
後、このSiO2層52上に、図3(6)に関連して前
述したように、電解質部材5のための第1電極18、電
解質19および第2電極20を、スパッタリングの手法
などによって形成する。この電解質部材5を形成した
後、ドライエッチングなどの手法によって、透孔8に臨
む不純物拡散層51およびSiO2層52を除去する。
図7は、図6の製造方法によって製造されたSi基板4
6の一部の拡大断面図である。Si基板46には、複数
の凹凸を有する電解質部材5が形成される。
【0037】本発明の実施のさらに他の形態では、図6
および図7の不純物拡散層51上のSiO2層52は省
略されてもよく、または図6および図7によって得られ
るSi基板46における不純物拡散層51が省略され、
SiO2層52のみが、前述の図6の手法と同様にし
て、形成されてもよい。
および図7の不純物拡散層51上のSiO2層52は省
略されてもよく、または図6および図7によって得られ
るSi基板46における不純物拡散層51が省略され、
SiO2層52のみが、前述の図6の手法と同様にし
て、形成されてもよい。
【0038】図6および図7などの実施の形態における
そのほかの構成は、前述の実施の形態と同様である。
そのほかの構成は、前述の実施の形態と同様である。
【0039】Si基板、第1および第2カバー部材など
は、上述の実施の形態ではSiが用いられたけれども、
本発明の実施の他の形態では、金属、セラミックス、合
成樹脂材料などが用いられてもよい。本発明は、携帯電
話器などの携帯形情報端末装置、人体の異常状態または
健康状態を検出する人体に装着して用いる携帯形装置な
どの電源として、使用することができる。
は、上述の実施の形態ではSiが用いられたけれども、
本発明の実施の他の形態では、金属、セラミックス、合
成樹脂材料などが用いられてもよい。本発明は、携帯電
話器などの携帯形情報端末装置、人体の異常状態または
健康状態を検出する人体に装着して用いる携帯形装置な
どの電源として、使用することができる。
【0040】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、Si基板
と、Siから成る第1カバー部材と、Siから成る第2
カバー部材とを用い、たとえばエッチングの手法によっ
て超小形の燃料電池を容易に実現することができる。電
解質部材の電解質を薄く形成することによって、運転温
度を低くすることができる。これによって全体の構成を
小形化することができる。
と、Siから成る第1カバー部材と、Siから成る第2
カバー部材とを用い、たとえばエッチングの手法によっ
て超小形の燃料電池を容易に実現することができる。電
解質部材の電解質を薄く形成することによって、運転温
度を低くすることができる。これによって全体の構成を
小形化することができる。
【0041】また本発明によれば、Si基板と、第1カ
バー部材と、第2カバー部材とは、直接接合されるの
で、製造が容易であるとともに、ガスの漏洩をなくすこ
とができる。
バー部材と、第2カバー部材とは、直接接合されるの
で、製造が容易であるとともに、ガスの漏洩をなくすこ
とができる。
【0042】請求項2の本発明によれば、電解質は、イ
ットリア安定化ジルコニアなどの固定電解質であっても
よく、またはイオン交換膜などの固体高分子から成って
もよい。
ットリア安定化ジルコニアなどの固定電解質であっても
よく、またはイオン交換膜などの固体高分子から成って
もよい。
【0043】請求項3の本発明によれば、前述の図6お
よび図7に示されるように、電解質部材の表面に凹凸を
形成して表面積を大きくし、大きな電気エネルギを出力
することができるようになる。
よび図7に示されるように、電解質部材の表面に凹凸を
形成して表面積を大きくし、大きな電気エネルギを出力
することができるようになる。
【0044】請求項4の本発明によれば、電解質の運転
温度を得るために、活物質であるガス燃料に補助ガスを
供給し、これによって加熱のための構成を簡素化するこ
とができ、小形化がさらに一層促進される。
温度を得るために、活物質であるガス燃料に補助ガスを
供給し、これによって加熱のための構成を簡素化するこ
とができ、小形化がさらに一層促進される。
【0045】請求項5,7の本発明によれば、Si基板
の一方表面に不純物拡散層またはSiO2層を形成し、
その上に電解質部材を形成するようにし、この電解質部
材を形成した後、不純物拡散層およびSiO2層を除去
するようにしたので、Si基板に、電解質部材を容易に
形成して、本件超小形燃料電池を製造することができる
ようになる。
の一方表面に不純物拡散層またはSiO2層を形成し、
その上に電解質部材を形成するようにし、この電解質部
材を形成した後、不純物拡散層およびSiO2層を除去
するようにしたので、Si基板に、電解質部材を容易に
形成して、本件超小形燃料電池を製造することができる
ようになる。
【0046】請求項6,8の本発明によれば、不純物拡
散層およびSiO2層を形成するに先立ち、複数の凹凸
を形成し、したがって電解質部材の表面積を増大するこ
とが容易である。
散層およびSiO2層を形成するに先立ち、複数の凹凸
を形成し、したがって電解質部材の表面積を増大するこ
とが容易である。
【図1】本発明の実施の一形態の超小形燃料電池1の全
体の構成を簡略化して示す断面図である。
体の構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】図1に示される超小形燃料電池1の第1カバー
部材3を除去した状態を示す平面図である。
部材3を除去した状態を示す平面図である。
【図3】図1および図2に示す超小形燃料電池1におけ
るSi基板2上に電解質部材5を形成する製造方法を説
明するための断面図である。
るSi基板2上に電解質部材5を形成する製造方法を説
明するための断面図である。
【図4】本件超小形燃料電池1のために完成されたSi
基板2とその一方表面2aに形成された電解質部材5と
を拡大して示す断面図である。
基板2とその一方表面2aに形成された電解質部材5と
を拡大して示す断面図である。
【図5】本発明の実施の他の形態のSi基板42を製造
するための手順を示す製造工程の断面図である。
するための手順を示す製造工程の断面図である。
【図6】本発明の実施の他の形態の前述のSi基板2に
代えて用いられるSi基板46の製造方法の一部を示す
断面図である。
代えて用いられるSi基板46の製造方法の一部を示す
断面図である。
【図7】図6の製造方法によって製造されたSi基板4
6の一部の拡大断面図である。
6の一部の拡大断面図である。
1 超小形燃料電池 2 Si基板 3 第1カバー部材 4 第2カバー部材 5 電解質部材 7 第1空間 8 凹所 9 第2空間 12,51 不純物拡散層 14,43,52 SiO2層 18 第1電極 19 固体電解質 20 第2電極 49 凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/10 H01M 8/10 8/12 8/12 Fターム(参考) 5H026 AA06 BB00 BB04 BB10 EE01 EE12 5H027 AA06 BA14 CC02 CC04
Claims (8)
- 【請求項1】 透孔8を有するSi基板2と、 Si基板の厚み方向の一方表面に、透孔を閉塞して固定
され、ガスを透過する一対の電極によって電解質がサン
ドイッチされて構成される電解質部材5と、 Siから成り、電解質部材を収納して第1空間を形成す
る凹所を有し、Siの前記一方表面に直接接合される第
1カバー部材3と、 Siから成り、透孔を覆って第2空間を形成し、Si基
板の厚み方向の他方表面に直接接合される第2カバー部
材4とを含むことを特徴とする超小形燃料電池。 - 【請求項2】 電解質は、固体電解質または固体高分子
を含むことを特徴とする請求項1記載の超小形燃料電
池。 - 【請求項3】 電解質部材は、複数の凹凸を有すること
を特徴とする請求項1または2記載の超小形燃料電池。 - 【請求項4】 第1または第2空間のいずれか少なくと
も一方には、活物質であるガス燃料と反応して発熱する
補助ガスを供給して運転温度を得ることを特徴とする請
求項1〜3のうちの1つに記載の超小形燃料電池。 - 【請求項5】 Si基板の厚み方向の一方表面に不純物
拡散層を形成し、他方表面には、不純物拡散層を形成せ
ず、 前記他方表面から不純物拡散層が露出するようにSi基
板をエッチングし、 不純物拡散層のSi基板とは反対側の表面に、ガスを透
過する第1電極、電解質およびガスを透過する第2電極
をこの順序で積層して電解質部材を形成し、 不純物拡散層をエッチングし、 前記露出した不純物拡散層を、エッチングし、 Siから成り、電解質部材を収納して覆う凹所を有する
第1カバー部材を、前記一方表面に直接接合し、 Siから成り、Si基板の電解質部材が臨む透孔を覆う
第2カバー部材をSi基板の他方表面に直接接合するこ
とを特徴とする超小形燃料電池の製造方法。 - 【請求項6】 Si基板の前記一方表面に、複数の凹凸
を形成し、その後、 不純物拡散層を形成することを特徴とする請求項5記載
の超小形燃料電池の製造方法。 - 【請求項7】 Si基板の厚み方向の一方表面にSiO
2層を形成し、他方表面には、SiO2層を形成せず、 前記他方表面からSiO2層が露出するようにSi基板
をエッチングし、 SiO2層のSi基板とは反対側の表面に、ガスを透過
する第1電極、電解質およびガスを透過する第2電極を
この順序で積層して電解質部材を形成し、 SiO2層をエッチングし、 前記露出したSiO2層を、エッチングし、 Siから成り、電解質部材を収納して覆う凹所を有する
第1カバー部材を、前記一方表面に直接接合し、 Siから成り、Si基板の電解質部材が臨む透孔を覆う
第2カバー部材をSi基板の他方表面に直接接合するこ
とを特徴とする超小形燃料電池の製造方法。 - 【請求項8】 Si基板の前記一方表面に、複数の凹凸
を形成し、その後、 SiO2層を形成することを特徴とする請求項7記載の
超小形燃料電池の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000047275A JP3290169B2 (ja) | 2000-02-24 | 2000-02-24 | 超小形燃料電池 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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WO2002080299A1 (fr) * | 2001-03-29 | 2002-10-10 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Pile à combustible en couche mince à électrolyte hautement polymérisé et principe de fonctionnement |
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US7871734B2 (en) | 2005-08-23 | 2011-01-18 | Massachusetts Institute Of Technology | Micro fuel cell |
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WO2021090424A1 (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-14 | 株式会社日立ハイテク | 燃料電池セル、燃料電池セル製造方法 |
JPWO2021090441A1 (ja) * | 2019-11-07 | 2021-05-14 |
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-
2000
- 2000-02-24 JP JP2000047275A patent/JP3290169B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2010086003A1 (de) | 2009-01-28 | 2010-08-05 | Micronas Gmbh | Brennstoffzelle verfahren zum herstellen einer solchen |
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JP3290169B2 (ja) | 2002-06-10 |
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