JP2013222505A - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 金属支持体の酸化を抑制することができる燃料電池およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 燃料電池は、円筒形状の第1電極の外周に、固体酸化物電解質膜および第2電極が順に積層された発電部と、前記発電部の内部に設けられ、ガス透過性を有し、円筒形状の金属支持体と、を備え、前記金属支持体は、付勢されており、前記発電部の内壁に対して押圧力を有する。燃料電池の製造方法は、円筒形状の第1電極の外周に、固体酸化物電解質膜および第2電極が順に積層され、焼成された発電部を準備する工程と、前記第1電極の内径よりも大きい外径を有する略円筒形状の金属支持体に対し、外周側から内周側に荷重を印加することによって前記金属支持体を小径化する工程と、前記小径化された金属支持体を前記第1電極の内部に挿入する工程と、前記金属支持体に印加された荷重を開放する工程と、を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池およびその製造方法に関する。
燃料電池は、一般的には水素および酸素を燃料として電気エネルギを得る装置である。この燃料電池は、環境面において優れており、また高いエネルギ効率を実現できることから、今後のエネルギ供給システムとして広く開発が進められてきている。
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、固体酸化物電解質がアノードとカソードとによって挟持された構造を有する。固体酸化物形燃料電池として、金属支持体に支持された円筒型のセルが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−289249号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、金属支持体の外周に、第1電極、電解質および第2電極が順に成膜されている。成膜後に第1電極、電解質および第2電極を焼結しようとすると、金属支持体が酸化して電気抵抗が増大するおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、金属支持体の酸化を抑制することができる燃料電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、円筒形状の第1電極の外周に、固体酸化物電解質膜および第2電極が順に積層された発電部と、前記発電部の内部に設けられ、ガス透過性を有し、円筒形状の金属支持体と、を備え、前記金属支持体は、付勢されており、前記発電部の内壁に対して押圧力を有することを特徴とする。本発明に係る燃料電池においては、金属支持体の酸化を抑制することができる。前記金属支持体は、円筒の長さ方向に切れ目を有することによって弾性を有していてもよい。前記金属支持体は、ステンレスであってもよい。
本発明に係る燃料電池の製造方法は、円筒形状の第1電極の外周に、固体酸化物電解質膜および第2電極が順に積層され、焼成された発電部を準備する工程と、前記第1電極の内径よりも大きい外径を有する略円筒形状の金属支持体に対し、外周側から内周側に荷重を印加することによって前記金属支持体を小径化する工程と、前記小径化された金属支持体を前記第1電極の内部に挿入する工程と、前記金属支持体に印加された荷重を開放する工程と、を含むことを特徴とする。本発明に係る燃料電池の製造方法によれば、金属支持体の酸化を抑制することができる。
前記金属支持体は、円筒の長さ方向に切れ目を有することによって弾性を有していてもよい。前記発電部を準備する工程は、第1電極の原料粉を溶剤に混ぜることによって得られる混合材料を円筒形状に成型した後に焼成する工程と、前記焼成された第1電極の外周に固体酸化物電解質膜および第2電極を成膜する工程と、を含んでいてもよい。前記金属支持体は、ステンレスであってもよい。
本発明に係る燃料電池およびその製造方法によれば、金属支持体の酸化を抑制することができる。
実施形態に係る単セルとして機能する燃料電池の模式的断面図である。 (a)〜(e)は燃料電池の製造方法のフロー図である。 (a)〜(d)は発電部の製造工程のフロー図である。 (a)〜(l)は発電部の内部に金属支持体を挿入する工程について説明する図である。 燃料電池スタックを各燃料電池の長手方向から見た図である。 図5のA−A線断面図である。 (a)および(b)はインターコネクタを説明するための図である。 燃料電池スタックにおける各燃料電池の断面図である。 図5のB−B線断面を一部拡大した図である。 入口側燃料マニホールドの外観図である。 入口側燃料マニホールドを透視した図である。 固定部材での断面図である。 固定部材と絶縁部材との間における断面図である。 (a)〜(j)は変形例1に係る燃料電池を説明するための図である。 変形例2に係るスリーブを説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
(実施形態)
図1は、単セルとして機能する燃料電池10の模式的断面図である。図1を参照して、燃料電池10は、円筒形状の発電部15の内側に略円筒形状の金属支持体11が挿入された構造を有している。発電部15は、円筒形状のアノード12の外周に、電解質膜13およびカソード14がこの順に積層された構造を有している。
アノード12の材質は、アノードとしての電極活性を有するものであれば特に限定されないが、例えばNiO/ZrO系、NiO/CeO系、NiO/BaZrO系等の固体酸化物を含む電極構成材料を用いることができる。本実施形態においては、アノード12は、自立膜であり、例えば100μm〜300μm程度の厚みを有する。
電解質膜13の材質は、特に限定されないが、例えばZrO系、CeO系、LaGaO系、BaZrO系等の酸素イオン導電性の固体酸化物電解質を用いることができる。カソード14の材質は、カソードとしての電極活性を有するものであれば特に限定されないが、例えばLaMnO系、LaCoO系、LaNiO系、SmCoO系等の固体酸化物を含む電極構成材料を用いることができる。
金属支持体11として、ガス透過性を有するとともに発電部15を支持可能な部材を用いることができる。金属支持体11には、多孔状基材を用いることができる。多孔状基材の一例として、上面と下面とを連通する孔16を複数有する多孔状金属板を用いる。多孔状基材は、耐熱性が高く、アノード12およびカソード14よりも高い導電性を有する材料(ステンレス等)であれば、特に限定されるものではない。
金属支持体11は、弾性を有する。例えば、金属支持体11は、長手方向の一端から他端にかけて形成された切れ目17を有することによって弾性を有する。金属支持体11の弾性は、熱処理などによって調節することができる。金属支持体11は、内周側に荷重が印加されることによって付勢されており、発電部15に対して押圧力を有している。それにより、金属支持体11とアノード12との間の密着性が向上し、接触抵抗が低減されている。
燃料電池10は、以下の作用によって発電する。金属支持体11の内側には水素を含有する燃料ガスが供給され、発電部15の外側には酸素を含有する酸化剤ガスが供給される。カソード14においては、カソード14に供給された酸素と、外部電気回路から供給される電子と、が反応して酸素イオンになる。酸素イオンは、電解質膜13を伝導してアノード12側に移動する。
一方、金属支持体11の内部に供給された水素は、孔16を通過して、アノード12に到達する。アノード12に到達した水素は、アノード12において電子を放出するとともに、カソード14側から電解質膜13を伝導してくる酸素イオンと反応して水(HO)になる。放出された電子は、外部電気回路によって外部に取り出される。外部に取り出された電子は、電気的な仕事をした後に、カソード14に供給される。以上の作用によって、発電が行われる。
本実施形態によれば、アノード12が自立膜でありかつ金属支持体11が弾性を有することから、発電部15を焼成した後に金属支持体11を発電部15内に挿入し、金属支持体11とアノード12とを接触させることができる。それにより、金属支持体11を発電部15の焼成処理にさらす必要がない。したがって、金属支持体11の酸化を抑制することができる。また、金属支持体11が付勢されていることから、金属支持体11とアノード12との接触抵抗が低減される。
また、燃料電池10では、アノード12よりも高い導電性を有する金属支持体11を集電部材として用いることによって、抵抗を低減することができる。一例として、アノード12として50Ni/YSZを用いた場合、アノード12の導電率σは650℃で約1000S/m〜約1100S/mである。一例として、金属支持体11としてSUS430を用いた場合、金属支持体11の導電率σは、約8700S/m(650℃)である。すなわち、金属支持体11は、アノード12の約8倍の導電率を有することになる。この場合、アノード12を5μm〜200μmに薄膜化して金属支持体11の円周の一部から電流を取り出しても、電気抵抗をほとんど無視することができる。汎用材のSUS430系は、Ni(ニッケル)を含まず、SUS材でも比較的安価で耐熱性に優れる材料である。したがって、金属支持体11としてSUS430系を用いることが好ましい。
続いて、燃料電池10の製造方法について説明する。まず、略円筒形状の金属支持体11の製造工程について説明する。図2(a)を参照して、矩形状の金属板11aの一面にプレス処理等を施す。それにより、図2(b)を参照して、金属板11aに複数の孔11bが形成される。また、プレス処理によって金属板11aの一面側から他面側に押圧力が印加されることから、孔11bの他面側に、微小バリ凸部が形成される。なお、図2(a)および図2(b)では、金属板11aの断面が描かれている。
図2(c)は、プレス処理後の金属板11aの平面図である。図2(c)を参照して、複数の孔11bは、金属板11aの互いに対向する2辺の近傍においては形成されていない。孔11bが形成されていない当該領域を、緻密領域11c,11dと称する。また、孔11bが形成されている領域を、多孔領域11eと称する。
次に、図2(d)を参照して、金属板11aを略円筒状に巻く。それにより、金属支持体11が完成する。なお、孔11bが図1の孔16に相当する。本実施形態においては、図2(e)を参照して、緻密領域11c,11dに、一体プレス等により、バルジの凸部11fを成型する。凸部11fは、燃料電池10の位置決め等に用いられる。
次に、発電部15の製造工程について説明する。図3(a)を参照して、アノード12の原料粉、造孔剤などを溶剤に混ぜることによって得られる混合材料12aを、金属製の型などから押し出し、設定長さに切断する。それにより、混合材料12aを円筒形状とすることができる。次に、図3(b)を参照して、円筒形状の混合材料12aを、約1400℃〜1600℃の温度域で焼成する。それにより、燃料ガスが透過可能な多孔質状のアノード12が形成される。
次に、図3(c)を参照して、アノード12の外周に、電解質膜13の原料粉を溶剤に混ぜることによって得られる混合材料13aをデッピング等により成膜し、当該混合材料13aを約1400℃〜1600℃の温度域で焼成する。それにより、緻密な電解質膜13が形成される。なお、焼成後の電解質膜13の膜厚は、20μm〜50μm程度である。なお、デッピングの際に混合材料13aがアノード12の内側に侵入しないように、アノード12にマスキングなどを施してもよい。
次に、図3(d)を参照して、電解質膜13の外周に、カソード14の原料粉、造孔剤などを溶剤に混ぜることによって得られる混合材料14aを、デッピング等により成膜し、当該混合材料14aを約1400℃〜1600℃の温度域で焼成する。それにより、酸化剤ガスが透過可能な多孔質状のカソード14が形成される。なお、焼成後のカソード14の膜厚は、30μm程度である。以上の工程により、発電部15を作製することができる。
次に、図4(a)〜図4(l)を参照しつつ、発電部15の内部に金属支持体11を挿入する工程について説明する。図4(a)〜図4(f)は、金属支持体11の長手方向から見た図である。図4(g)〜図4(l)は、金属支持体11を切れ目17側から見た図である。また、図4(a)〜図4(f)は、それぞれ図4(g)〜図4(l)に対応する。
図4(a)および図4(g)は、付勢前(自由状態)の金属支持体11である。自由状態の金属支持体11の外径は、発電部15の内径よりも大きく設定されている。まず、図4(b)および図4(h)を参照して、金属支持体11に対し、外周側から内周側に荷重を印加する。例えば、凸部11fまたは孔16に治具などを掛けて金属支持体11を小径化することによって、金属支持体11に荷重を印加することができる。それにより、金属支持体11が付勢される。なお、図4(b)の工程においては、金属支持体11の外径を発電部15の内径よりも小さくする。
次に、図4(c)および図4(i)を参照して、小径化された金属支持体11を発電部15内に挿入し、発電部15によって多孔領域11eを覆う。次に、図4(d)および図4(j)を参照して、金属支持体11に印加されている荷重を開放する。自由状態の金属支持体11の外径が発電部15の内径よりも大きいことから、金属支持体11が有する弾性力によって金属支持体11から発電部15の内壁に押圧力が印加される。
次に、図4(e)および図4(k)を参照して、緻密領域11c,11dの内側にスリーブ18を挿入する。スリーブ18は、緻密領域11c,11dの切れ目17をふさぐための部材である。本実施形態においては、スリーブ18は略円筒形状を有し、スリーブ18の外径は緻密領域11c,11dの内径よりもやや小さく設定されている。それにより、小径化しなくても、スリーブ18を緻密領域11c,11d内に挿入することができる。また、スリーブ18は、外周側に突出する凸部を有していてもよい。この凸部を切れ目17に勘合させることによって、切れ目17とスリーブ18との隙間をより確実にふさぐことができる。スリーブ18は、導電性接着剤などにより、緻密領域11c,11d内に固定してもよい。
次に、図4(f)および図4(l)を参照して、発電部15の長手方向の端部を、絶縁部材19によってシールする。それにより、発電部15と金属支持体11との隙間がふさがれ、燃料ガスのリークが抑制される。また、金属支持体11とカソード14との短絡が抑制される。以上の工程を経て、燃料電池10が完成する。
本実施形態に係る燃料電池10の製造方法によれば、発電部15を焼成した後に金属支持体11を挿入することができる。それにより、金属支持体11を発電部15の焼成処理にさらす必要がない。したがって、金属支持体11の酸化を抑制することができる。また、金属支持体11を小径化した上で発電部15の内部に挿入することから、金属支持体11の付勢力によって金属支持体11の外周がアノード12の内周を押圧する。それにより、金属支持体11とアノード12との接触抵抗が低減される。
続いて、燃料電池10を用いた燃料電池スタック100について説明する。図5および図6は、燃料電池スタック100の概略について説明するための図である。図5は、燃料電池スタック100を各燃料電池10の長手方向から見た図である。図6は、図5のA−A線断面図である。
図5および図6を参照して、燃料電池スタック100は、ケース20の内部において複数の燃料電池10が積層された構造を有する。燃料電池スタック100においては、複数の燃料電池10が幅方向に並列接続された並列モジュールが複数段にわたって直列接続されている。集電ターミナル30aは、最下段の並列モジュールのカソード14に接触している。それにより、集電ターミナル30aは、カソード側の集電ターミナルとして機能する。集電ターミナル30bは、最上段の並列モジュールの金属支持体11と接触している。それにより、集電ターミナル30bは、アノード側の集電ターミナルとして機能する。
図5を参照して、ケース20には、酸化剤ガス入口21および酸化剤ガス出口22が設けられている。酸化剤ガス入口21から供給される酸化剤ガスは、各燃料電池10の外側を経由し、酸化剤ガス出口22から排出される。それにより、各燃料電池10のカソード14に酸素が供給される。また、図6を参照して、ケース20には、入口側燃料マニホールド23および出口側燃料マニホールド24が設けられている。入口側燃料マニホールド23は、各燃料電池10に燃料ガスを供給するための流路である。出口側燃料マニホールド24は、各燃料電池10を経由した後の燃料ガスを排出するための流路である。入口側燃料マニホールド23から供給される燃料ガスは、燃料電池10の内部を経由し、出口側燃料マニホールド24から排出される。それにより、各燃料電池10のアノード12に水素が供給される。
次に、各並列モジュールを接続するためのインターコネクタ30について説明する。図7(a)および図7(b)は、インターコネクタ30を説明するための図である。図7(a)は、図5の一部拡大図である。図7(b)は、図7(a)の上段側から見た図である。なお、図7(b)においては、上段側の燃料電池10が省略されている。
図7(a)および図7(b)を参照して、インターコネクタ30は、下段側の各燃料電池10の発電部15とは接触せずに、金属支持体11と接触している。具体的には、インターコネクタ30は、下段側の各燃料電池10の金属支持体11の緻密領域11c,11dと接触している。それにより、下段側の各燃料電池10のアノード12が電気的に並列接続される。
一方、インターコネクタ30は、上段側の燃料電池10の金属支持体11と接触せずに、発電部15のカソード14と接触している。それにより、上段側の各燃料電池10のカソード14が電気的に並列接続され、下段側の各燃料電池10のアノード12と上段側の各燃料電池10のカソード14が電気的に接続される。したがって、各並列モジュールの発電電力を取り出すことができる。また、インターコネクタ30には、複数の孔31が形成されている。それにより、酸化剤ガスがインターコネクタ30を透過することができる。また、各並列モジュールに対して1枚のインターコネクタ30を設けることによって、各燃料電池10に対してコネクタを設ける必要がない。したがって、部品点数を削減することができる。
図8は、燃料電池スタック100における各燃料電池10の断面を上段側から見た図である。図8を参照して、各金属支持体11を囲むことによって固定する固定部材25が設けられている。具体的には、固定部材25は、金属支持体11の凸部11fが設けられている箇所を囲んでいる。それにより、各燃料電池10の位置決めがなされる。固定部材25は、セラミックスなどの絶縁性材料によって構成される。なお、インターコネクタ30は、金属支持体11と固定部材25との間に挿入されることによって金属支持体11に固定されている。それにより、各燃料電池10のアノード12が並列接続される。入口側燃料マニホールド23と固定部材25との間は、絶縁性のシール剤26によってガスシールされている。
図9は、図5のB−B線断面を一部拡大した図である。図9を参照して、インターコネクタ30は、下段の並列モジュールのカソード14と接触せずに金属支持体11と接触している。一方で、インターコネクタ30は、上段の並列モジュールの金属支持体11と接触せずにカソード14と接触している。それにより、下段の並列モジュールと上段の並列モジュールとが直列接続される。また、インターコネクタ30は、上段のカソード14と接触する際に、接触圧によって付勢される。すなわち、インターコネクタ30は、バネとして機能する。それにより、燃料電池10の熱膨張による寸法変化を吸収することができる。
図10は、入口側燃料マニホールド23の外観図である。図10を参照して、入口側燃料マニホールド23は、ケース20の外壁に設けられている。出口側燃料マニホールド24は、ケース20の対向する外壁に設けられている。図11は、シール剤26での断面図である。図11を参照して、シール剤26が各金属支持体11の端部を囲んでいる。図12は、固定部材25での断面図である。図12を参照して、固定部材25は、インターコネクタ30を介して各金属支持体11の端部を囲んでいる。図13は、固定部材25と絶縁部材19との間における断面図である。
(変形例1)
上記実施形態では、スリーブ18は発電部15の内壁に対して押圧力を有していなかったが、それに限られない。変形例1では、スリーブ18が発電部15の内壁に対して押圧力を有している例について説明する。図14(a)〜図14(j)は、変形例1に係る燃料電池10aを説明するための図である。図14(a)は、付勢前(自由状態)の金属支持体11である。
まず、図14(b)を参照して、金属支持体11に対し、外周側から内周側に荷重を印加する。それにより、金属支持体11が付勢される。次に、図14(c)を参照して、小径化された金属支持体11を発電部15内に挿入し、発電部15によって多孔領域11eを覆う。次に、図14(d)を参照して、金属支持体11に印加されている荷重を開放する。それにより、金属支持体11が有する弾性力によって、金属支持体11から発電部15の内壁に押圧力が印加される。
次に、図14(e)を参照して、緻密領域11c,11dの内側にスリーブ18aを挿入する。スリーブ18aは、スリーブ18と異なり、長手方向の一端から他端にかけて形成された切れ目を有することによって、弾性を有する。そこで、スリーブ18aに対し、外周側から内周側に荷重を印加する。それにより、スリーブ18aが小径化される。この小径化されたスリーブ18aを金属支持体11内に挿入する。なお、スリーブ18aの切れ目と金属支持体11の切れ目とは重複しないようにする。
次に、図14(f)を参照して、スリーブ18aに印加されている荷重を開放する。それにより、スリーブ18aが有する弾性力によって、スリーブ18aから金属支持体11の内壁に押圧力が印加される。次に、図4(g)を参照して、発電部15の長手方向の端部を、絶縁部材19によってシールする。それにより、発電部15と金属支持体11との隙間がふさがれ、燃料ガスのリークが抑制される。本実施形態においては、スリーブ18aから金属支持体11に対して押圧力が印加されることから、燃料ガスと酸化剤ガスとの隔離性が高まるとともに、金属支持体11から発電部15に対する押圧力が高くなる。
なお、スリーブ18aの形状は切れ目を有する円筒形状に限られない。例えば、図14(h)を参照して、スリーブ18aは、金属支持体11の切れ目に勘合する凸部を有していてもよい。スリーブ18aに対し、外周側から内周側に荷重を印加する。それにより、スリーブ18aが小径化される。この小径化されたスリーブ18aを金属支持体11内に挿入する。次に、図14(i)を参照して、スリーブ18aに印加されている荷重を開放する。それにより、スリーブ18aが有する弾性力によって、スリーブ18aから金属支持体11の内壁に押圧力が印加される。次に、図4(j)を参照して、発電部15の長手方向の端部を、絶縁部材19によってシールする。それにより、発電部15と金属支持体11との隙間がふさがれ、燃料ガスのリークが抑制される。
(変形例2)
スリーブは、金属支持体11の一端から他端にかけて設けられていてもよい。図15は、変形例2に係るスリーブ18bを説明するための図である。図15を参照して、スリーブ18bは、金属支持体11の多孔領域においてガス透過孔18cを有している。それにより、燃料ガスのアノード12への供給が阻害されない。さらに、ガス透過孔18cは、金属支持体11の緻密領域11c,11dにおいては形成されていない。それにより、燃料ガスと酸化剤ガスとが隔離される。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、上記実施形態では、支持体上にアノード、電解質膜、およびカソードが順に積層されているが、支持体上にカソード、電解質膜、およびアノードが順に積層されていてもよい。
10 燃料電池
11 金属支持体
12 アノード
13 電解質膜
14 カソード
15 発電部
16 孔
17 切れ目
18 スリーブ
19 絶縁部材
20 ケース
21 酸化剤ガス入口
22 酸化剤ガス出口
23 入口側燃料マニホールド
24 出口側燃料マニホールド
25 固定部材
26 シール剤
30 インターコネクタ
100 燃料電池スタック

Claims (7)

  1. 円筒形状の第1電極の外周に、固体酸化物電解質膜および第2電極が順に積層された発電部と、
    前記発電部の内部に設けられ、ガス透過性を有し、円筒形状の金属支持体と、を備え、
    前記金属支持体は、付勢されており、前記発電部の内壁に対して押圧力を有することを特徴とする燃料電池。
  2. 前記金属支持体は、円筒の長さ方向に切れ目を有することによって弾性を有することを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記金属支持体は、ステンレスであることを特徴とする請求項1または2記載の燃料電池。
  4. 円筒形状の第1電極の外周に、固体酸化物電解質膜および第2電極が順に積層され、焼成された発電部を準備する工程と、
    前記第1電極の内径よりも大きい外径を有する略円筒形状の金属支持体に対し、外周側から内周側に荷重を印加することによって前記金属支持体を小径化する工程と、
    前記小径化された金属支持体を前記第1電極の内部に挿入する工程と、
    前記金属支持体に印加された荷重を開放する工程と、を含むことを特徴とする燃料電池の製造方法。
  5. 前記金属支持体は、円筒の長さ方向に切れ目を有することによって弾性を有することを特徴とする請求項4記載の燃料電池の製造方法。
  6. 前記発電部を準備する工程は、第1電極の原料粉を溶剤に混ぜることによって得られる混合材料を円筒形状に成型した後に焼成する工程と、前記焼成された第1電極の外周に固体酸化物電解質膜および第2電極を成膜する工程と、を含むことを特徴とする請求項4または5記載の燃料電池の製造方法。
  7. 前記金属支持体は、ステンレスであることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の燃料電池の製造方法。
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