JP2003346739A - 電 池 - Google Patents
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 電解液が漏れたとしても被覆フィルムに印刷
されたインク層が変色しない電池を提供する。 【解決手段】 ベースフィルム21、インク層22、接
着層23、カバーフィルム24と順に積層した被覆フィ
ルム20を用い、インク層22をベースフィルム21と
カバーフィルム24とによってラミネートする。この被
覆フィルム20は、カバーフィルム24が電池本体と密
着するように収縮される。このため、電池本体から電解
液が漏れたとしても、カバーフィルム24が電解液をイ
ンク層22まで浸透するのを遮るため、インク層22の
変色が抑制される。
されたインク層が変色しない電池を提供する。 【解決手段】 ベースフィルム21、インク層22、接
着層23、カバーフィルム24と順に積層した被覆フィ
ルム20を用い、インク層22をベースフィルム21と
カバーフィルム24とによってラミネートする。この被
覆フィルム20は、カバーフィルム24が電池本体と密
着するように収縮される。このため、電池本体から電解
液が漏れたとしても、カバーフィルム24が電解液をイ
ンク層22まで浸透するのを遮るため、インク層22の
変色が抑制される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被覆フィルムが被
覆された電池に関し、特に、その被覆フィルムに印刷さ
れたインク層の変色を防止する技術に関する。
覆された電池に関し、特に、その被覆フィルムに印刷さ
れたインク層の変色を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電池においては、その外装缶に熱
収縮フィルムなどからなるフィルム(以下、「被覆フィ
ルム」という。)が被覆されたものが多く発売されてい
る(以下、電池における被覆フィルムを除く部分を「電
池本体」といい、電池本体の外装缶に被覆フィルムが被
覆されたものを「電池」という。)。
収縮フィルムなどからなるフィルム(以下、「被覆フィ
ルム」という。)が被覆されたものが多く発売されてい
る(以下、電池における被覆フィルムを除く部分を「電
池本体」といい、電池本体の外装缶に被覆フィルムが被
覆されたものを「電池」という。)。
【0003】この被覆フィルムには、電池の名称、電池
の種類、メーカー名などの表示情報がメタリック色など
を用いてカラフルに印刷されており、この被覆フィルム
を電池本体の外装缶周壁に被覆することによって、表示
情報の視認性を向上させることができる。図4は、従来
の被覆フィルムの斜視図および要部拡大図である。な
お、表示情報については、図示を省略している。
の種類、メーカー名などの表示情報がメタリック色など
を用いてカラフルに印刷されており、この被覆フィルム
を電池本体の外装缶周壁に被覆することによって、表示
情報の視認性を向上させることができる。図4は、従来
の被覆フィルムの斜視図および要部拡大図である。な
お、表示情報については、図示を省略している。
【0004】同図に示すように、被覆フィルム900
は、円筒状に形成されており、その拡大図に示すよう
に、基材となるベースフィルム901の内側表面に、表
示情報となるインク層902が印刷塗布されて構成され
ている。ベースフィルム901は、熱を加えることによ
って収縮する透明なフィルムであり、一枚の平板状フィ
ルムの両端部が接着されることによって、円筒状に成形
される。
は、円筒状に形成されており、その拡大図に示すよう
に、基材となるベースフィルム901の内側表面に、表
示情報となるインク層902が印刷塗布されて構成され
ている。ベースフィルム901は、熱を加えることによ
って収縮する透明なフィルムであり、一枚の平板状フィ
ルムの両端部が接着されることによって、円筒状に成形
される。
【0005】インク層902は、円筒状に成形されたベ
ースフィルム901の内側(中心軸方向)に配されるよ
うにラミネート用インクが印刷されて形成される。被覆
フィルム900を電池本体の外装缶に被覆する場合に
は、円筒状の被覆フィルム900の芯部に被覆対象の電
池本体を挿入して、被覆フィルム900に熱を加え収縮
させる。この収縮によって電池本体の外装缶周壁には、
インク層902が密着した状態で被覆フィルム900が
被覆される。
ースフィルム901の内側(中心軸方向)に配されるよ
うにラミネート用インクが印刷されて形成される。被覆
フィルム900を電池本体の外装缶に被覆する場合に
は、円筒状の被覆フィルム900の芯部に被覆対象の電
池本体を挿入して、被覆フィルム900に熱を加え収縮
させる。この収縮によって電池本体の外装缶周壁には、
インク層902が密着した状態で被覆フィルム900が
被覆される。
【0006】ここで、インク層902は、ベースフィル
ム901よりも電池本体側に配されるので、外部からの
接触によってインク層が削られるといった物理的損傷か
ら保護される。また、インク層902の表示情報は、透
明なベースフィルム901を通して表示されるので、そ
の平滑な表面によって透過光が乱反射しにくくなり、外
側にインク層を設ける場合よりもきれいに表示される。
ム901よりも電池本体側に配されるので、外部からの
接触によってインク層が削られるといった物理的損傷か
ら保護される。また、インク層902の表示情報は、透
明なベースフィルム901を通して表示されるので、そ
の平滑な表面によって透過光が乱反射しにくくなり、外
側にインク層を設ける場合よりもきれいに表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記電池に
おいては、電池本体内部の電解液が漏れた場合に、イン
ク層902が侵され変色するという問題点がある。たと
えば、ニッケル水素電池においては、電解液にアルカリ
性の電解液が使用されている。これが電池の充放電作業
において生じる反応ガスとともに排出されたり、封口蓋
のかしめ部分が経時に伴って緩くなる、いわゆるクリー
ピングによって漏れ出たりして、被覆フィルム900と
電池本体の間に流れ込むことがある。この場合には、電
池本体とベースフィルム901に挟まれたインク層90
2が電解液と化学反応を起こし、変色してしまう。とく
に、インク層902には、表示情報をカラフルに表示す
るために、アルミニウム粉末を含むメタリック色が塗布
されていることも多く、アルミニウムはアルカリや酸の
存在によって溶解しやすい。このようにアルミニウムが
溶解した場合には、インク層902におけるメタリック
色の部分が白く変色し、電池の美観が損なわれてしま
う。
おいては、電池本体内部の電解液が漏れた場合に、イン
ク層902が侵され変色するという問題点がある。たと
えば、ニッケル水素電池においては、電解液にアルカリ
性の電解液が使用されている。これが電池の充放電作業
において生じる反応ガスとともに排出されたり、封口蓋
のかしめ部分が経時に伴って緩くなる、いわゆるクリー
ピングによって漏れ出たりして、被覆フィルム900と
電池本体の間に流れ込むことがある。この場合には、電
池本体とベースフィルム901に挟まれたインク層90
2が電解液と化学反応を起こし、変色してしまう。とく
に、インク層902には、表示情報をカラフルに表示す
るために、アルミニウム粉末を含むメタリック色が塗布
されていることも多く、アルミニウムはアルカリや酸の
存在によって溶解しやすい。このようにアルミニウムが
溶解した場合には、インク層902におけるメタリック
色の部分が白く変色し、電池の美観が損なわれてしま
う。
【0008】このようなインク層902の変色を防ぐた
めに、インク層902の塗布に用いるインクを耐酸性・
耐アルカリ性に優れたものに置き換えることもできる。
しかし、このように置き換えた場合には、インク層90
2における変色速度を遅くすることはできるものの、変
色自体を抑制するところまでには到っていない。本発明
は、上記課題に鑑み、電解液が漏れ出たとしても、被覆
フィルムに印刷されたインク層が変色しない電池を提供
することを目的とする。
めに、インク層902の塗布に用いるインクを耐酸性・
耐アルカリ性に優れたものに置き換えることもできる。
しかし、このように置き換えた場合には、インク層90
2における変色速度を遅くすることはできるものの、変
色自体を抑制するところまでには到っていない。本発明
は、上記課題に鑑み、電解液が漏れ出たとしても、被覆
フィルムに印刷されたインク層が変色しない電池を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る電池は、被覆フィルムが電池本体に被
覆された電池であって、被覆フィルムが、基台となるベ
ースフィルムと、ベースフィルム上に印刷されたインク
層と、インク層をカバーするカバーフィルムとを備える
ようにしている。
に、本発明に係る電池は、被覆フィルムが電池本体に被
覆された電池であって、被覆フィルムが、基台となるベ
ースフィルムと、ベースフィルム上に印刷されたインク
層と、インク層をカバーするカバーフィルムとを備える
ようにしている。
【0010】これによれば、電池に使用されている侵食
性のある電解液が電池本体から漏れ出たとしても、イン
ク層がカバーフィルムによってカバーされているため、
電解液がインク層まで到達しにくくなる。そのため、イ
ンク層が電解液と化学反応を起こして変色することが抑
制される。ここで、さらに、インク層とカバーフィルム
との間にこれらを接着させる接着層を備えるようにすれ
ば、インク層は、接着層およびカバーフィルムによって
完全にラミネートされるので確実に電解液と隔離される
とともに、カバーフィルムと固定されるのでカバーフィ
ルムに対して相対的にずれることが抑制される。
性のある電解液が電池本体から漏れ出たとしても、イン
ク層がカバーフィルムによってカバーされているため、
電解液がインク層まで到達しにくくなる。そのため、イ
ンク層が電解液と化学反応を起こして変色することが抑
制される。ここで、さらに、インク層とカバーフィルム
との間にこれらを接着させる接着層を備えるようにすれ
ば、インク層は、接着層およびカバーフィルムによって
完全にラミネートされるので確実に電解液と隔離される
とともに、カバーフィルムと固定されるのでカバーフィ
ルムに対して相対的にずれることが抑制される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電池の一実施
の形態について、図面を参照しながら説明する。 <電池の構成>図1は、本実施の形態に係る電池1の平
面図であり、被覆フィルム20の一部を切り欠いてい
る。
の形態について、図面を参照しながら説明する。 <電池の構成>図1は、本実施の形態に係る電池1の平
面図であり、被覆フィルム20の一部を切り欠いてい
る。
【0012】同図に示すように、電池1は、円筒状の電
池本体10と、筒型の被覆フィルム20とを備え、正極
端子11および負極端子12を露出させた状態で電池本
体10の外周壁に被覆フィルム20が被覆されている。
電池本体10は、有底円筒状の外装缶10aに封口蓋
(不図示)がかしめによって固定された円筒状のニッケ
ル水素電池であり、正極端子11および負極端子12を
備えるとともに、内部にアルカリ性の電解液が満たされ
ている。ここで、電池本体としては、ニッケル水素電池
に限定されるものではなく、ニッケルカドミウム電池、
アルカリ乾電池など、アルカリなどの侵食性を有する電
解液を使用する電池本体も使用することができる。ま
た、リチウムイオン電池など、水と反応して酸を生じる
ことにより侵食性を有する電解液を使用する電池本体も
使用することができる。さらに、円筒状に限定されるも
のではなく、角型の電池本体であってもよい。
池本体10と、筒型の被覆フィルム20とを備え、正極
端子11および負極端子12を露出させた状態で電池本
体10の外周壁に被覆フィルム20が被覆されている。
電池本体10は、有底円筒状の外装缶10aに封口蓋
(不図示)がかしめによって固定された円筒状のニッケ
ル水素電池であり、正極端子11および負極端子12を
備えるとともに、内部にアルカリ性の電解液が満たされ
ている。ここで、電池本体としては、ニッケル水素電池
に限定されるものではなく、ニッケルカドミウム電池、
アルカリ乾電池など、アルカリなどの侵食性を有する電
解液を使用する電池本体も使用することができる。ま
た、リチウムイオン電池など、水と反応して酸を生じる
ことにより侵食性を有する電解液を使用する電池本体も
使用することができる。さらに、円筒状に限定されるも
のではなく、角型の電池本体であってもよい。
【0013】正極端子11は、図示しない封口蓋に突設
されたものであり、該封口蓋が有底円筒状の外装缶10
aの開口部10bにかしめられることによって電池本体
に固定されている。正極端子11には、充放電時に生じ
る反応ガスを電池本体の内部から外部へ排出するための
排出口11aが穿設されている。ここで、排出口11a
から反応ガスが放出される場合には、電池本体10の内
部の電解液が反応ガスとともに電池本体10外部へ漏出
する場合がある。また、上記封口蓋のかしめ部分が経時
によって締め付けが緩くなる、いわゆるクリーピングが
生じた場合においても、かしめ部分から電解液が漏出す
る場合がある。
されたものであり、該封口蓋が有底円筒状の外装缶10
aの開口部10bにかしめられることによって電池本体
に固定されている。正極端子11には、充放電時に生じ
る反応ガスを電池本体の内部から外部へ排出するための
排出口11aが穿設されている。ここで、排出口11a
から反応ガスが放出される場合には、電池本体10の内
部の電解液が反応ガスとともに電池本体10外部へ漏出
する場合がある。また、上記封口蓋のかしめ部分が経時
によって締め付けが緩くなる、いわゆるクリーピングが
生じた場合においても、かしめ部分から電解液が漏出す
る場合がある。
【0014】被覆フィルム20は、外装缶10aの外周
壁を覆うように被覆されており、メタリックグリーンの
背景色に電池本体の種類や名称などの表示情報20aが
ゴールドメタリックなどの色によってカラフルに印刷さ
れている。図2は、被覆フィルム20の展開図である。
同図に示すように、被覆フィルム20は、一枚の平板状
フィルムの端部に接着しろ20bを備え、これを平板状
フィルムにおける対向する端部と重ね合わせて接着する
ことによって、円筒状に形成される。
壁を覆うように被覆されており、メタリックグリーンの
背景色に電池本体の種類や名称などの表示情報20aが
ゴールドメタリックなどの色によってカラフルに印刷さ
れている。図2は、被覆フィルム20の展開図である。
同図に示すように、被覆フィルム20は、一枚の平板状
フィルムの端部に接着しろ20bを備え、これを平板状
フィルムにおける対向する端部と重ね合わせて接着する
ことによって、円筒状に形成される。
【0015】図3は、円筒状に形成された被覆フィルム
20の斜視図および要部拡大図である。なお、印刷され
た表示情報については、図示を省略している。同図に示
すように、被覆フィルム20は、円筒形状に形成されて
おり、電池本体10(図1)に被覆する場合には、その
筒内部に電池本体10を挿入した後、被覆フィルム20
を加熱・収縮させることによってその外周壁に密着して
被覆される。
20の斜視図および要部拡大図である。なお、印刷され
た表示情報については、図示を省略している。同図に示
すように、被覆フィルム20は、円筒形状に形成されて
おり、電池本体10(図1)に被覆する場合には、その
筒内部に電池本体10を挿入した後、被覆フィルム20
を加熱・収縮させることによってその外周壁に密着して
被覆される。
【0016】被覆フィルム20は、図3における要部拡
大図に示すように、ベースフィルム21と、インク層2
2と、接着層23と、カバーフィルム24とを備え、各
層21,22,23,24が順に積層された構成を有す
る。ベースフィルム21は、従来と同様、塩化ビニルな
どの熱収縮性を有する透明なフィルムからなる。ベース
フィルム21の収縮前の厚みは、収縮後の被覆フィルム
20の厚み(0.08〜0.09mm)を考慮すると、
0.03mmもしくは0.04mmのものを使用するこ
とが好ましい。
大図に示すように、ベースフィルム21と、インク層2
2と、接着層23と、カバーフィルム24とを備え、各
層21,22,23,24が順に積層された構成を有す
る。ベースフィルム21は、従来と同様、塩化ビニルな
どの熱収縮性を有する透明なフィルムからなる。ベース
フィルム21の収縮前の厚みは、収縮後の被覆フィルム
20の厚み(0.08〜0.09mm)を考慮すると、
0.03mmもしくは0.04mmのものを使用するこ
とが好ましい。
【0017】インク層22は、従来と同様、表示情報2
0a(図2)を印刷するために、アルミニウムニウム粉
末が含まれたメタリック色を含む各色インクを用いて塗
布されたものである。接着層23は、接着剤が塗布され
て形成された層であり、接着剤としては、一般的な熱硬
化性接着剤などを用いることができる。
0a(図2)を印刷するために、アルミニウムニウム粉
末が含まれたメタリック色を含む各色インクを用いて塗
布されたものである。接着層23は、接着剤が塗布され
て形成された層であり、接着剤としては、一般的な熱硬
化性接着剤などを用いることができる。
【0018】カバーフィルム24は、ベースフィルム2
1と同様、塩化ビニルなどの熱収縮性を有し、耐薬品性
にすぐれ、電解液を透過させない透明なフィルムからな
る。このカバーフィルム24は、被覆フィルム20にお
ける収縮率を均等にするため、ベースフィルム21と同
じ組成、厚みのものを使用することが好ましい。この被
覆フィルム20は、ベースフィルム21上にインクを塗
布することによってインク層22を形成し、その上に接
着剤を塗布して接着層23を形成した後、カバーフィル
ム24を接着層23の上に圧着させて形成される。これ
によって、インク層22は、ベースフィルム21と密着
するとともに、接着層23を介してカバーフィルム24
とも密着し、ベースフィルム21とカバーフィルム24
とによってラミネートされた状態となる。これをカバー
フィルム24側が内側となるように円筒状に丸め、接着
しろ20b(図2)およびこれと対向する端部を張り合
わせることにより、円筒状の被覆フィルム20が形成さ
れる。
1と同様、塩化ビニルなどの熱収縮性を有し、耐薬品性
にすぐれ、電解液を透過させない透明なフィルムからな
る。このカバーフィルム24は、被覆フィルム20にお
ける収縮率を均等にするため、ベースフィルム21と同
じ組成、厚みのものを使用することが好ましい。この被
覆フィルム20は、ベースフィルム21上にインクを塗
布することによってインク層22を形成し、その上に接
着剤を塗布して接着層23を形成した後、カバーフィル
ム24を接着層23の上に圧着させて形成される。これ
によって、インク層22は、ベースフィルム21と密着
するとともに、接着層23を介してカバーフィルム24
とも密着し、ベースフィルム21とカバーフィルム24
とによってラミネートされた状態となる。これをカバー
フィルム24側が内側となるように円筒状に丸め、接着
しろ20b(図2)およびこれと対向する端部を張り合
わせることにより、円筒状の被覆フィルム20が形成さ
れる。
【0019】このようにして形成された被覆フィルム2
0は、熱収縮の始まる60℃以上(130℃前後で20
〜30秒)の温度が加えられる。これにより、ベースフ
ィルム21とカバーフィルム24が熱収縮するとともに
インク層22と接着層23も熱収縮され、電池本体10
(図1)とカバーフィルム24が密着するように電池本
体10の外周壁に被覆される。
0は、熱収縮の始まる60℃以上(130℃前後で20
〜30秒)の温度が加えられる。これにより、ベースフ
ィルム21とカバーフィルム24が熱収縮するとともに
インク層22と接着層23も熱収縮され、電池本体10
(図1)とカバーフィルム24が密着するように電池本
体10の外周壁に被覆される。
【0020】上述したように、被覆フィルム20におけ
るインク層22は、カバーフィルム24にカバーされて
いる。そのため、電池本体から電解液が漏れ出たとして
も、カバーフィルム24が電解液の浸透を遮るので、電
解液がインク層22まで浸透しない。したがって、イン
ク層22の変色を抑制することができる。なお、接着層
23を有しない場合であっても、電池本体10(図1)
とインク層22との間に、電解液の浸透を防止するカバ
ーフィルム24があれば、カバーフィルム24とインク
層22との間において相対的な位置ズレが生じるかもし
れないが、インク層の変色は抑制することができる。
るインク層22は、カバーフィルム24にカバーされて
いる。そのため、電池本体から電解液が漏れ出たとして
も、カバーフィルム24が電解液の浸透を遮るので、電
解液がインク層22まで浸透しない。したがって、イン
ク層22の変色を抑制することができる。なお、接着層
23を有しない場合であっても、電池本体10(図1)
とインク層22との間に、電解液の浸透を防止するカバ
ーフィルム24があれば、カバーフィルム24とインク
層22との間において相対的な位置ズレが生じるかもし
れないが、インク層の変色は抑制することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
電池は、被覆フィルムにおけるインク層をカバーするカ
バーフィルムを備えるので、電池本体から電解液が漏れ
出たとしても、電解液がインク層まで到達しにくくな
る。そのため、インク層が電解液に侵食されて変色する
といったことが抑制される。
電池は、被覆フィルムにおけるインク層をカバーするカ
バーフィルムを備えるので、電池本体から電解液が漏れ
出たとしても、電解液がインク層まで到達しにくくな
る。そのため、インク層が電解液に侵食されて変色する
といったことが抑制される。
【図1】電池の平面図である。
【図2】被覆フィルムの展開図である。
【図3】被覆フィルムの斜視図および要部拡大図であ
る。
る。
【図4】従来の被覆フィルムの斜視図および要部拡大図
である。
である。
1 電池
10 電池本体
10a 外装缶
10b 開口部
11 正極端子
11a 排出口
12 負極端子
20 被覆フィルム
20a 表示情報
21 ベースフィルム
22 インク層
23 接着層
24 カバーフィルム
Claims (2)
- 【請求項1】 被覆フィルムが電池本体に被覆された電
池であって、 前記被覆フィルムは、 基台となるベースフィルムと、 前記ベースフィルム上に印刷されたインク層と、 前記インク層をカバーするカバーフィルムとを備えるこ
とを特徴とする電池。 - 【請求項2】 前記被覆フィルムは、さらに、前記イン
ク層と前記カバーフィルムとの間にこれらを接着させる
接着層を備えることを特徴とする請求項1に記載の電
池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002152924A JP2003346739A (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | 電 池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002152924A JP2003346739A (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | 電 池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003346739A true JP2003346739A (ja) | 2003-12-05 |
Family
ID=29770136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002152924A Pending JP2003346739A (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | 電 池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003346739A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006185726A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Fdk Energy Co Ltd | 電池外装ラベル |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62119859A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 外装材料 |
JPS63114050A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-18 | Nippon Carbide Ind Co Ltd | 乾電池用外装ラベル |
-
2002
- 2002-05-27 JP JP2002152924A patent/JP2003346739A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62119859A (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-01 | Dainippon Printing Co Ltd | 外装材料 |
JPS63114050A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-18 | Nippon Carbide Ind Co Ltd | 乾電池用外装ラベル |
Cited By (1)
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JP2006185726A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Fdk Energy Co Ltd | 電池外装ラベル |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060705 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20061128 |