JP2000228174A - 電 池 - Google Patents

電 池

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JP2000228174A
JP2000228174A JP21970599A JP21970599A JP2000228174A JP 2000228174 A JP2000228174 A JP 2000228174A JP 21970599 A JP21970599 A JP 21970599A JP 21970599 A JP21970599 A JP 21970599A JP 2000228174 A JP2000228174 A JP 2000228174A
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隆幸 青井
Takeshi Inui
武史 乾
Takayuki Tanahashi
隆幸 棚橋
Toru Hitomi
徹 人見
Ryuichiro Ebi
龍一郎 海老
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生産性良く製造することが可能な構成を有し、
種々のトラブルの発生を確実に防止しながら電圧仕様の
異なる電池系との共用化が可能な形状を有した電池を提
供する。 【解決手段】電池ケース20の一端開口に設けた封口体
22を一方の端子部21とし、電池ケース20の外周面
における所定幅の環状周面の全体を他方の端子部23と
する。電池ケース20の他端面を電気絶縁性フィルム2
8,29の貼着により電気的に絶縁する。電池ケース2
0の外周面における他方の端子部23を除く全面に、一
面に感熱性接着剤を塗着した熱収縮性絶縁ラベル24,
27を巻き付けて、加熱により粘着性が生じた接着剤で
接着して電気的に絶縁し、他方の端子部23を熱収縮性
絶縁ラベル24,27間において凹状リング形とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧仕様の異なる
異種電池との誤使用や混在使用或いは逆接続によるトラ
ブルの発生を防止しながら各種電気機器の駆動電源とし
て上記異種電池と共用化することのできる電池に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】現在、最も一般的に流通している電池の
形状は、図11に示すような円筒形が大部分を占め、こ
れらの円筒形電池Ba1の殆どは、円筒形電池ケース1
の長さ方向(軸心方向)の一端開口を封口する封口体
(図示せず)の突起を正極端子部2とし、電池ケース1
のフラットな他端面を負極端子部3とした構成になって
いる。この種の円筒形電池Ba1は、IEC規格として
AAA、AA、A、C、Dの各種サイズで広く普及して
おり、その用途も多岐にわたっている。また、マンガン
乾電池やアルカリマンガン乾電池などは単1、単二、単
三などの各種円筒形電池Ba1として、用途を特定する
ことなく、種々の一般用途向けに市販され、広く利用さ
れている。これら各種の乾電池などは、発生する電圧が
全て1.5 Vであることから、異種の円筒形電池系間にお
ける互換性によるメリットを享受することを目的とし
て、外形寸法および形状などが同一の円筒形に統一して
製造され、販売されている。
【0003】一方、リチウム電池は、軽量、高電圧、高
エネルギ密度および長寿命であるといった顕著な特長を
有しており、従来から液晶デジタル式ウォッチ用電源、
メモリバックアップ用電源および全自動コンパクトカメ
ラ用電源などの特定の用途に向けて大量に生産され、か
なり広範囲に利用されている。このリチウム電池は、リ
チウム自体が−3V程度の卑な電位を有することから、
上述の各種乾電池やニッケルカドミウム電池などの水溶
液系電池の出力電圧の2倍の3Vの出力電圧を有してい
る。なかでも正極を二酸化マンガン或いはフッ化黒鉛で
構成したリチウム電池は、出力電圧3V系の電池として
広く一般に知られており、その用途も幅広い。
【0004】ところが、リチウム電池は、水溶液系電池
の出力電圧の2倍の3Vの出力電圧を有するために、水
溶液系電池との互換性がない。その理由は、例えば定格
電圧が3Vであって水溶液系電池を2本直列接続して使
用する構造となった電気機器に対して出力電圧が3Vの
上記リチウム電池と出力電圧が1.5 Vの乾電池とが誤挿
入されて互いに直列接続したような場合には、単に電池
の性能を低下させるだけでなく、電子機器の損傷や破損
を招くといった重大なトラブルが発生するからである。
そのため、リチウム電池などの出力電圧が3V系の電池
の開発に際しては、出力電圧が1.5 Vの水溶液系電池と
は異なるサイズまたは形状の外形として、誤使用を確実
に防ぐようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、3V以
上の駆動電圧を必要とする携帯型電気機器に対しては、
乾電池などの水溶液系電池に代えてリチウム電池の共用
化を可能にできれば、買い置きの乾電池が無い場合など
にリチウム電池を利用することができて非常に便利であ
るだけでなく、上述のように種々の顕著な特長を有する
リチウム電池をその用途を特定することなく一層広範囲
な用途に利用することができる大きなメリットが得られ
る。さらに、共用化のために水溶液系電池と同一外形と
するリチウム電池は、水溶液系電池における既存の生産
設備や金型などの共用化を図りつつ、大量生産によるコ
ストダウンや流通段階でのコスト低減化も期待できる。
これを実現させるためには、水溶液系電池などの異種電
圧の電池と共用化可能な同一寸法の外形を有しながら
も、電圧仕様の異なる異種電池との誤使用や混在使用或
いは逆接続によるトラブルの発生を確実に避けることの
できる形状および構造を有したリチウム電池の開発が課
題となる。
【0006】ところで、図11の一般的な円筒形電池B
a1に対し形状が相違する円筒形電池としては、図12
(a)に示すように、金属製の電池ケース10の一端開
口を封口する封口体(図示せず)の突起を正極の端部電
極7とし、且つ電池ケース10の外側面の相対向する二
箇所を負極の側部電極8,9とし、他端面を絶縁してな
る二次電池4が知られている(特開平8 −96793 号公報
参照)。この二次電池4は、上述の出力電圧の異なる異
種電池との共用化を目的としたものではなく、同一電圧
を発生する一次電池との共用化を目的としたものであ
る。
【0007】すなわち、この二次電池4は、一方の側部
電極8を充電用とし、他方の側部電極9を二次電池であ
るか否かの検出用並びに負荷への放電用として使用する
もので、他端面を電気絶縁することによって電池装着部
に誤挿入された一次電池との直列接続を防止するように
している。これにより、電気機器の各電池装着部に一次
電池または二次電池4の何れか一方のみがそれぞれ挿入
されたときに限りこれらの直列接続を可能とし、側部電
極8,9を有しない一次電池が間違って充電されるのを
阻止し、同一の出力電圧の一次電池と二次電池とが混在
して直列接続されることによる二次電池の過放電を防止
するように図っている。
【0008】上記二次電池4は、その製造過程を示す図
12(b)のように、電池ケース10内に電極群を挿入
し、且つ電解液を充填してその開口を封口体11で封口
してなる素電池の底面と上面に、二次電池4の方向を特
定する凸条12を有する絶縁板13および突起からなる
端部電極7の挿通孔14を有する絶縁板17をそれぞれ
接着したのに、電池ケース10の外周面における2か所
を側部電極9としてそれぞれ露出させるための電極形成
孔19を有したシャリンクタックラベル18を素電池の
外周面に巻き付け接着して製造される。この二次電池4
は、凸条12または細長い形状の端部電極7を機器側の
マークなどに合わせて電池装着部に挿入することによ
り、凸条12の幅方向の両側に位置する両側電極8,9
が充電端子および検出端子または負荷端子にそれぞれ接
触する定位置に正しく装着できるようになっている。な
お、共に細長い形状の端部電極7と凸条12とは、上面
および底面をそれぞれ示す(c),(d)のように、互
いに平行配置に位置決めされている。
【0009】ところが、上記二次電池4は、製造に際し
て、シャリンクタックラベル18の電極形成孔19と上
下の絶縁板13,17の挿通孔14および凸条12との
相互の位置決め並びに絶縁板17の挿通孔14と端部電
極7との位置合わせなどを必要とすることから、高速な
製造ラインによる生産に対応できる構造ではなく、実用
化の可能性の乏しいものである。しかも、上記二次電池
4は、底面部に凸条12を備えているので、機器などの
電池装着部に凸条12を嵌入するための溝などを必要と
し、同一サイズの他の電池系との完全な共用化が困難で
ある。さらに、電池のユーザーには「両端部が電極であ
る」との認識が完全に定着しているので、ユーザーが不
注意や誤解に基づいて絶縁板13の剥離行為を試みる可
能性が多分にあるが、このような不具合の発生の可能性
に対する対策などが何ら考慮されていないため、凸条1
2を有して比較的厚い絶縁板13が剥離されて誤使用さ
れるおそれがある。
【0010】なお、側面から集電が可能で、且つ充電を
側面から行う電池としては、上述の二次電池4の他に、
充電用の電極を側面に備え、且つ放電用の一対の電極を
電池ケースの両端面に備えた二次電池(米国特許第3506
902 号公報参照)や、側面から集電可能で、且つ充電を
側面部から行うAAサイズのニッケルカドミウム電池な
どが存在する。ところが、これらの電池においても、電
圧仕様の異なる異種電池との誤使用や混在使用或いは逆
接続によるトラブルの発生を防止しながら異種電圧の電
池に対する共用化が可能なものではなく、また、生産性
良く製造できる構造を備えていない。
【0011】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたもので、生産性良く製造することが可能な構
成を有し、種々のトラブルの発生を確実に防止しながら
電圧仕様の異なる電池系との共用化が可能な形状を有し
た電池を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明の電池は、電池ケースの一端開口に設け
た封口体を正,負極の一方の端子部とし、且つ前記電池
ケースの外周面における所定幅の環状周面の全体を他方
の端子部とし、前記電池ケースの他端面が、電気絶縁性
フィルムの貼着により電気的に絶縁され、一面に感熱性
接着剤を塗着した2枚の熱収縮性絶縁ラベルが、前記接
着剤の塗着面を内側とし、且つ前記他方の端子部の幅に
相当する間隔で配置して前記電池ケースの外周面におけ
る前記他方の端子部の両側に巻き付けられ、加熱により
粘着性が生じた前記接着剤で接着されて、前記外周面に
おける前記他方の端子部を除く全面が前記両熱収縮性絶
縁ラベルで電気的に絶縁されているとともに、前記他方
の端子部が前記両熱収縮性絶縁ラベルの間において凹状
リング形に形成されている。
【0013】この電池では、電池ケースの外周面におけ
る所定幅の環状周面の全体が、熱収縮性絶縁で周囲を電
気絶縁することによって凹状リング形の負極端子部とし
て設定されているため、方向を特定せずに電池ホルダー
に挿入できるから、電池ケースの両端面には、従来の二
次電池に設けられている細長い形状の端部電極や凸条と
いった装着方向を特定するための構成を一切設ける必要
がない。そのため、電気絶縁性フィルムと2枚の熱収縮
性絶縁ラベルとは互いに何ら位置合わせすることなく接
着することができるから、高速な製造ラインによって大
量生産することが可能であり、容易に実用化することが
できる。また、電池ケースの外側円筒面に凹状リング形
の負極端子部を有しているから、両端部に端子部を有す
る異種電池と明確に区別しながら共用化することが可能
となる。
【0014】第2の発明に係る電池は、第1の発明に係
る2枚の熱収縮性絶縁フィルムに代えて、他方の端子部
に対応する幅のバージンシール部を破断可能に一体に有
した一体物であって、その一面に感熱性接着剤が塗着さ
れた熱収縮性絶縁ラベルを用い、前記電池ケースの外周
面に、前記熱収縮性絶縁ラベルが、前記接着剤の塗着面
を内側とし、且つ前記バージンシール部を前記他方の端
子部に対応させた配置で巻き付けられ、加熱により粘着
性が生じた前記接着剤で接着されることにより、前記外
周面全体が熱収縮性絶縁ラベルで電気的に絶縁され、未
使用時に前記他方の端子部が前記バージンシール部によ
り被覆され、且つ前記バージンシール部を破断除去する
ことにより電池機能が発生するよう構成されていること
を特徴としている。
【0015】この電池では、バージンシール部を剥がし
て負極端子部を露出させることにより、第1発明の電池
と同様の形態となって同様の効果を得ることができる。
これに加えて、未使用時においては、負極端子部がバー
ジンシール部で被覆されているので、自己放電が少ない
ことから長期保存性に優れ、製品保管が容易になるとと
もに、バージンシール部の存在によって未使用状態であ
ることを確実に確認でき、さらに、最も携帯する可能性
の高い未使用時において負極端子部がバージンシール部
で被覆されているから、両端子部が長い金属類などによ
ってショートするおそれが全くないなどの大きな利点が
ある。しかも、熱収縮性絶縁ラベルを一枚物として電池
ケースに接着できるから、乾電池などと同様の方式で容
易に電池ケースに巻き付けて接着することができ、熱収
縮性絶縁ラベルの接着工程を簡略化できる。
【0016】上記各発明において、一方の端子部が、電
池ケースの長さ方向の中央部に対し一方寄りに偏位し、
且つ端面から離間した箇所に設けられている構成とする
ことが好ましい。
【0017】これにより、長さ方向の中央部よりも一方
寄りに偏位した箇所に設けられている負極端子部は、こ
の電池が電池ホルダーに逆向きに挿入されると、接続端
子に接続されないので、逆接続による誤使用を防止でき
る。
【0018】上記各発明において、電池ケースの少なく
とも他方の端面に、電気絶縁性の塗料または樹脂を塗着
乾燥させて絶縁被覆が形成され、前記絶縁被膜上に、複
数枚の電気絶縁性フィルムが重ね合わせて接着されてい
る構成とすることが好ましい。
【0019】これにより、電池のユーザが不注意や誤解
に基づいて電気絶縁性フィルムの剥離行為を試みても、
複数枚の電気絶縁性フィルムによって電池ケースの他方
の端面が露出するのを阻止することができ、万が一、他
方の端面が露出されても、絶縁被覆の存在によって「端
子部ではない」ことを気付かせることができ、他方の端
面を端子部として誤使用されるのを未然に防止できる。
【0020】上記各発明において、電池ケースの他方の
端面に、この端面よりも僅かに小さなサイズで一面に接
着剤を塗着した内方側電気絶縁性フィルムが、加熱によ
り粘着性が生じた前記接着剤により接着され、前記内方
側電気絶縁性フィルムの上に、この内方側電気絶縁性フ
ィルムよりも小さなサイズで一面に接着剤を塗着した外
方側電気絶縁性フィルムが、加熱により粘着性が生じた
前記接着剤により接着されている構成とすることができ
る。
【0021】これにより、2枚の電気絶縁性フィルムを
重ね合わせ状態に円滑に接着することができ、多層絶縁
構造とする電気絶縁性フィルムの接着工程を簡略化する
ことができ、低コストで高品質の電池を得ることができ
る。特に、外側よりもサイズの大きな内方側電気絶縁性
フィルムは、その周端縁部に熱収縮性絶縁ラベルにおけ
る熱収縮した端縁部分が外方から重ねて接着されること
になるので、周端縁部から捲れることがなくなって耐剥
離性が格段に向上する。
【0022】上記各発明において、熱収縮性絶縁ラベル
は、所定の配置で電池ケースの外周面に巻き付けられた
ときに前記電池ケースの両端部からそれぞれ所定長さだ
け食みだす長さを有し、加熱により粘着性が生じた接着
剤で前記外周面に接着されたのちに、さらに高温で加熱
されることによる収縮変化によって前記外周面に密着す
るとともに、前記端面からそれぞれ外方に食み出した部
分が収縮変化して前記電池ケースの端面周縁部に密着状
態に接着された構成とすることができる。
【0023】これより、熱収縮性絶縁ラベルにおける熱
収縮した周端縁部分が電気絶縁性フィルムの周端縁部に
対し外方から重ねて接着されるので、電気絶縁性フィル
ムが周端縁部から捲れることがなくなって耐剥離性が格
段に向上し、電池の流通段階での異常な振動や衝撃或い
は摩擦などに起因して異物が擦れたりした場合における
電池の特に角部の耐剥離性が格段に向上する。
【0024】上記各発明において、熱収縮性絶縁ラベル
および電気絶縁性フィルムがそれぞれ不透明に着色さ
れ、一方の端子部および他方の端子部がニッケルめっき
による金属光沢を呈している構成とすることが好まし
い。
【0025】これにより、「両端面が電池の端子部であ
る」との認識が完全に定着している電池のユーザーであ
っても、着色した電気絶縁性フィルムによって「端面が
端子部でない」ことにより容易に気付き、電気絶縁性の
剥離行為を試みるおそれが極めて少なくなり、誤使用を
未然に防止できる。
【0026】上記各発明において、電池ケースの端面お
よび封口体の端面がそれぞれフラット面に形成されてい
る構成とすることができる。
【0027】これにより、電池ケースの長さは、封口体
の突起が無くなった分だけ長くすることができ、その電
池ケースが長くなった分だけ容積が増大するので、電極
群の極板面積を電池ケースの容積の増大分だけ大きくし
て容量アップを図ることができる。
【0028】上記第2の発明の電池において、熱収縮性
絶縁ラベルにおけるバージンシール部の両側縁に沿った
全周に、スリット溝に沿ってミシン目を形成してなる易
破断性部が設けられている構成とすることが好ましい。
【0029】これにより、使用時には、易破断性部を破
断しながらバージンシール部のみを容易に剥がして負極
端子部を露出させることができ、易破断性部の存在によ
って熱収縮性絶縁ラベルにおける負極端子部の近接部分
が捲れたりするおそれが全くない。
【0030】上記第2の発明の電池において、熱収縮性
絶縁ラベルは、バージンシール部の内側面を除く内側全
面に感熱性接着剤が塗着されている構成とすることが好
ましい。
【0031】これにより、バージンシール部は、その内
側面に感熱性接着剤が塗着されていないことから、電池
使用に際して一層容易に剥がすことができる。
【0032】上記各発明の電池を、円筒形の水溶液系電
池と同一寸法の外形を有する円筒形であって、リチウム
を負極に用いて構成され、前記水溶液系電池に対し高い
出力電圧を有している円筒形リチウム一次電池とするこ
とができる。
【0033】これにより、円筒型水溶液系電池の製造に
用いられている電池ケースと同一のものを共通的に利用
することができる上に、既存の円筒形水溶液系電池の製
造設備や金型などを共用することが比較的容易であり、
コストを大幅に低減して高品質なリチウム一次電池を得
ることができる。しかも、このリチウム一次電池は、既
存の水溶液系電池と同一寸法の外形を有する円筒形とし
たので、既存の水溶液系電池と電池ホルダーを共用化し
て使用することができるにも拘わらず、正極端子部とは
反対側の端面が電気絶縁されて端子部としての機能がな
く、且つ外周面に負極接続端子部を有しているので、水
溶液系電池と明確に判別することができ、水溶液系電池
を駆動電源とする電気機器の端子形状のままでは使用で
きないため、水溶液系電池との混在使用を確実に防止で
きる。したがって、軽量、高電圧、高エネルギ密度およ
び長寿命であるといった顕著な特長を有するリチウム電
池を、特定の電気機器に限定することなく、広範囲な一
般ユーザーを対象に一般的用途に向けて市販でき、種々
の電気機器の駆動電源として水溶液系電池と共用化でき
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の第1の実施の形態に係る電池Ba2を示し、(a)は
正極端子部21側から見た斜視図、(b)は正極端子部
21とは反対側端面から見た斜視図である。この実施の
形態では、図11に示した既存の乾電池などの水溶液系
の円筒形電池Ba1に対して出力電圧が2倍の3Vで、
且つ同一寸法の外形を有する円筒形であって、種々のト
ラブルの発生を確実に防止しながら円筒形水溶液系電池
Ba1との共用化が可能な円筒形リチウム一次電池を例
示してある。したがって、以後の説明においては、この
実施の形態の円筒形リチウム一次電池を高電位電池Ba
2、図11に示した既存の円筒形水溶液系電池を低電位
電池Ba1とそれぞれ称して区別することにする。
【0035】この高電位電池Ba2は、低電位電池Ba
1と同様に封口体22の突起を正極端子部21とし、且
つ電池ケース20の外側円筒面における軸心方向の中央
部に対し正極端子部21から離間する方向に偏位し、且
つ端面から離間した箇所の所定幅の環状周面の全体を負
極端子部23としている。また、電池ケース20の外面
における正極端子部21と負極端子部23とを除く全面
は電気的絶縁物で被覆されており、この電気絶縁物は、
電池ケース20の外側円筒面を被覆する2枚の熱収縮性
絶縁ラベル24,27と、電池ケース20の正極端子部
21とは反対側端面を被覆する2枚の電気絶縁性フィル
ム28,29とからなる。これら熱収縮性絶縁ラベル2
4,27および電気絶縁性フィルム28,29の貼着に
ついての詳細は後述する。
【0036】つぎに、上記高電位電池Ba2の製造方法
について説明する。図2は、高電位電池Ba2における
熱収縮性絶縁ラベル24,27および電気絶縁性フィル
ム28,29の貼着前の製造過程での素電池の縦断面図
である。この高電位電池Ba2は、上述のように円筒形
リチウム一次電池であって、二酸化マンガンを主とする
活物質混合物を集電金属芯材に充填してなる帯状の正極
板30と、リチウム金属からなる帯状の負極板31と
を、これらの間にセパレータ32を介在して渦巻き状に
巻回することにより、電極群が構成されている。この電
極群は、折り曲げ状態で外周側に挿着された負極リード
板33を電池ケース20の内周面に対し接触させて電気
的接続した状態で電池ケース20内に挿入されている。
このとき、電極群の下端部は、電池ケース20の底部に
予め挿入された下部絶縁板34により、負極を兼ねる電
池ケース20の内底面に対し電気絶縁されているととも
に、電極群の上端部は、上部絶縁板38によって電池ケ
ース20の内周面に対し電気絶縁されている。
【0037】つぎに、電池ケース20内には、プロピレ
ンカーボネートと1,2 ージメトキシエタンとの混合溶媒
にトリフルオロスルホン酸リチウムを溶解させた有機電
解液(図示せず)が注入される。続いて、電池ケース2
0の開口部は、安全弁を備えた組立封口体22をパッキ
ン37を介在した状態で挿入して電池ケース20の封口
用支持部39に支持させたのち、電池ケース20の開口
縁部が内方に折り曲げてかしめ加工されることによって
密閉され、上記高電位電池Ba2の素電池が出来上が
る。このようにして得られた素電池は、例えば、外径が
14.5mm、高さが50mm、電池容量が1300mAhの円筒
形二酸化マンガンリチウム一次電池となり、その外形寸
法は既存の円筒形水溶液系電池Ba1と同一である。
【0038】図3は、図2の素電池への電気絶縁物の貼
着工程を示す斜視図である。電池ケース20には、正極
端子部21とは反対側の端面のみ、或いは正極端子部2
1を有する端面と負極端子部23となる外側円筒面の環
状円周部分とを除く全面に、電気絶縁性の塗料または樹
脂の塗着乾燥、或いは電気絶縁性塗料の焼き付け塗装な
どの手段によって絶縁被膜が予め形成される。したがっ
て、少なくとも正極端子部21と負極端子部23となる
部分とはニッケルめっきを施して金属光沢を呈する状態
のままになっている。
【0039】封口体22の正極端子部21を有する端面
と電池ケース20の負極端子部23となる外側円筒面の
環状円周部分とを除く電池ケース20の外側全面には、
電気絶縁物が貼着される。すなわち、電池ケース20に
おける正極端子部21とは反対側の端面には、電池ケー
ス20の軸心に対し直交方向の断面積よりも僅かに小さ
いサイズで、厚さが30μm程度の比較的薄い内方側電気
絶縁性フィルム28が貼り付けられる。さらに、内方側
電気絶縁性フィルム28上には、この電気絶縁性フィル
ム28よりも僅かに小さなサイズで、厚さが60μm程度
の比較的厚い外方側電気絶縁性フィルム29を重ねて貼
り付ける。外方側電気絶縁性フィルム29は熱収縮性絶
縁ラベル24,27とほぼ同一の厚みを有している。
【0040】上記の電気絶縁性フィルム28,29とし
ては、90°C程度に加熱することによって粘着性を示す
感熱性接着剤を各々の一面に予め塗着したものが用いら
れる。これにより、電気絶縁性フィルム28,29の接
着工程を簡略化することができ、低コストで高品質のリ
チウム一次電池を得ることができる。また、電気絶縁性
フィルム28,29の他面(外方面)は熱収縮性絶縁ラ
ベル24,27と同色に着色されており、一方、両端子
部21,23は上述のようにニッケルめっきされて金属
光沢を呈する状態のまま露呈されている。これにより、
電池のユーザーは「端面が端子部でない」ことにより容
易に気付き、これらの電気絶縁性フィルム28,29の
剥離行為を試みるおそれが極めて少なくなる。
【0041】つぎに、2種の熱収縮性絶縁ラベル24,
27は、電池ケース20における負極端子部23として
設定する環状周面の幅となる5mm程度の間隔を隔て各
々の一端部を電池ケース20の外側円筒面に接触させた
のちに、90°C程度に加熱した雰囲気中で巻き付けるこ
とにより、貼着面に予め塗着されている感熱性接着剤が
90°Cでの加熱によって粘着性を示して電池ケース20
の外側円筒面に接着する。このとき、熱収縮性絶縁ラベ
ル24,27のラベル本体を形成する感熱性フィルム
は、90°C程度の温度では寸法変化が生じないので、熱
収縮性絶縁ラベル24,27を電池ケース20の外側円
筒面に円滑に巻き付けて接着できる。また、熱収縮性絶
縁ラベル24,27は、幅が異なるが同一の長さを有
し、その長さは電池ケース20の外側円筒面の円周より
も数mm程度長く設定されている。したがって、各熱収
縮性絶縁ラベル24,27の各々の合わせ目は、数mm
程度オーバーラップするよう接着されて、容易に剥離で
きない接着状態となる。
【0042】また、2種の熱収縮性絶縁ラベル24,2
7は、図3から明らかなように、互いに所定間隔で配置
したときに電池ケース20両端部から一定長延びだす幅
にそれぞれ設定されており、上述の電池ケース20に巻
き付け接着された時点では電池ケース20の対応する端
面からそれぞれ外方に食み出している。続いて、熱収縮
性絶縁ラベル24,27は、電池ケース20の外側円筒
面への巻き付けが終了した時点で180 °C程度の高温に
加熱されることにより、ラベル本体である絶縁性感熱フ
ィルムが高温により収縮変化して、電池ケース20の外
側円筒面に強固に密着するとともに、端面からそれぞれ
外方に食み出した部分が収縮変化して電池ケース20の
端面周縁部に密着する。この際に、一部の断面図である
図4に明示するように、一方の熱収縮性絶縁ラベル27
における電池ケース20の端面から食み出していた端縁
部分は、収縮して内方側の電気絶縁性フィルム28の周
端縁部に重なって密着し、且つ外方側の電気絶縁性フィ
ルム29と面一となる。
【0043】以上の製造工程を経ることにより、図1に
示した高電位電池Ba2が出来上がる。この高電位電池
Ba2は、電池ケース20の外側円筒面における所定幅
の環状周面の全体が、熱収縮性絶縁ラベル24,27で
周囲を電気絶縁することによって凹状リング形の負極端
子部23として設定されている。そのため、この高電位
電池Ba2は方向を特定せずに電池ホルダーに挿入でき
るから、電池ケース20の両端面には、図12に示した
従来の二次電池4に設けられている細長い形状の端部電
極7や凸条12といった装着方向を特定するための構成
を一切設ける必要がない。したがって、2枚の電気絶縁
性フィルム28,29と2種の熱収縮性絶縁ラベル2
4,27とは互いに何ら位置合わせすることなく接着す
ることができるから、この高電位電池Ba2は、高速な
製造ラインによって大量生産することが可能であり、容
易に実用化することができる。
【0044】また、内方側の電気絶縁性フィルム28
は、周端縁部に熱収縮性絶縁ラベル27における熱収縮
した端縁部分が外方から重ねて接着されることにより、
周端縁部から捲れることがなくなって耐剥離性が格段に
向上するとともに、外方側の電気絶縁性フィルム29と
熱収縮性絶縁ラベル27の端縁部分とは、互いに面一と
なるので、電池Ba2の流通段階での異常な振動や衝撃
或いは摩擦などに起因して異物が擦れたりした場合の耐
剥離性が格段に向上する。さらに、電池ユーザーが不注
意や誤解に基づいて電気絶縁性フィルム29,28の剥
離行為を万一試みた場合には、周端縁部を熱収縮性絶縁
ラベル27で保護されている内方側の電気絶縁性フィル
ム28と、熱収縮性絶縁ラベル27と面一となった外方
側の電気絶縁性フィルム29とによる多層絶縁構造によ
って電池ケース20の端面の露出を確実に阻止して、電
池ケース20の両側端面を端子部とする誤った形態で使
用されるのを防止できる。
【0045】さらに、この実施の形態の高電位電池Ba
2は、図11に示した既存の水溶液系電池などの1.5 V
の出力電圧を有する低電位電圧Ba1に比較して出力電
圧が2倍の3Vと異なるが、低電位電圧Ba1と同一の
外形寸法を有する円筒形のリチウム一次電池である。こ
のような円筒形電池は、現在最も一般的、且つ大量に生
産されている電池の形態であって、他の形状の電池と比
較して、製造技術などに関しても最も完成度が高いレベ
ルにある。
【0046】したがって、この実施の形態の高電位電池
Ba2は、アルカリマンガン乾電池やアルカリ蓄電池な
どの水溶液系円筒型電池Ba1の製造に用いられている
電池ケースと同一のものを共通的に利用することができ
る上に、既存の円筒形電池Ba1の製造設備や金型など
を共用することが比較的容易であり、コストを大幅に低
減して高品質なものを得ることができる。
【0047】また、上記高電位電池Ba2は、正極端子
部21とは反対側の端面が電気絶縁されて端子部として
の機能がなく、且つ外側円筒面に負極端子部23を有し
ているので、従来の低電位電池Ba1と明確に判別する
ことができ、低電位電池Ba1を駆動電源とする電気機
器の端子形状のままでは使用できないため、低電位電池
Ba1との混在使用を確実に防止でき、しかも、負極端
子部23が軸心方向の中央部よりも一方寄りに偏位した
箇所に設けられていることによって逆接続による誤使用
を防止できるものである。そのため、上記高電位電池B
a2は、軽量、高電圧、高エネルギ密度および長寿命で
あるといった顕著な特長を有するリチウム電池を、現在
のように特定の電気機器に限定することなく、広範囲な
一般ユーザーを対象に一般的用途に向けて市販でき、種
々の電気機器の駆動電源として低電位電池Ba1と共用
化できるものとなる。
【0048】図5は、上記実施の形態の高電位電池Ba
2と既存の低電位電池Ba1とを種々のトラブルの発生
を防止しながら共用化することが可能な電池ホルダー4
0を示す構成図であり、図6は同電池ホルダーの電気的
等価回路図である。この電池ホルダー40には、図5に
示すように、電池共通収容部41と低電位電池収容部4
2とが並設されており、これら収容部41,42は、図
1に示した円筒形リチウム電池と同様の構成を備えて3
Vの電圧を発生する高電位電池Ba2と、既存の水溶液
系円筒形電池のように1.5 Vの電圧を発生する低電位電
池Ba1との両方を共に収容できるようになっている。
【0049】両収容部41、42の内部両端部には、そ
れぞれ板ばねなどからなる正極接続端子41a,42a
とコイルスプリングなどからなる負極接続端子41b,
42bとが設けられているが、これらの端子41a,4
1b,42a,42bは両収容部41,42間において
正負が互いに逆の配置になっている。また、電池共通収
容部41の負極接続端子41bと低電位電池収容部42
の正極接続端子42aとは接続部43を介して互いに電
気的接続されている。さらに、電池共通収容部41の内
部側面には、側部負極接続端子41cが設けられてお
り、この側部負極接続端子41cは、図1に示した高電
位電池Ba2の負極端子部23に対応して正極接続端子
41aと負極接続端子41bとの中央部に対し負極接続
端子41b寄りに偏位した位置に配設されている。
【0050】電池共通収容部41の正極接続端子41a
は、電子機器などの負荷44の正側負荷端子44aに接
続されているとともに、電池共通収容部41の側部負極
接続端子41cと低電位電池収容部42の負極接続端子
42bとは、負荷44の負側負荷端子44bに共通接続
されている。すなわち、この電池ホルダー40は、2本
の低電位電池Ba1をそれぞれ収容部41,42に並置
状態に収納して直列接続する既存の電池ホルダーの構成
に対して、側部負極接続端子41cを新たに付設しただ
けである。これに対し、図12の従来の二次電池4用の
電池ホルダーでは、凸条12を嵌入するための溝などを
設ける必要があるため、同一サイズの一次電池などの異
種電池と収容部を完全に共用化することが難しい。
【0051】つぎに、上記電池ホルダー40への電池B
a1,Ba2の収容について、図7および図8を参照し
ながら説明する。この実施の形態では、定格電圧が3V
の電子機器の電池室に上記電池ホルダー40を配設し
て、図1に示した円筒形リチウム一次電池である高電位
電池Ba2と、既存の水溶液系電池である低電位電池B
a1とを共用化する場合について説明する。
【0052】高電位電池Ba2を用いる場合には、図7
(a)に示すように、正極端子部21を正極接続端子4
1aに対応させて電池共通収容部41に挿入する。これ
により、正極端子部21は正極接続端子41aに接触し
て電気的接続され、且つ負極端子部23は側部負極接続
端子41cに接触して電気的接続され、高電位電池Ba
2の正極端子部21および負極端子部23は、それぞれ
正極接続端子41aおよび側部負極接続端子41cを介
して負荷44の正側負荷端子44aおよび負側負荷端子
44bに接続され、負荷44には高電位電池Ba2の出
力電圧である3Vが正しく供給される。
【0053】一方、低電位電池Ba1を2本直列接続し
て用いる場合には、図7(b)に示すように、各低電位
電池Ba1のそれぞれの正極端子部2および負極端子部
3を正極接続端子41a,42aおよび負極接続端子4
1b,42bに対応させて両収容部41,42にそれぞ
れ挿入する。これにより、電池共通収容部41内の低電
位電池Ba1の負極端子部3と低電位電池収容部42の
低電位電池Ba1の正極端子部2とは、電池ホルダー4
0の接続部43を通じて互いに接続される結果、2本の
低電位電池Ba1,Ba1は、互いに直列接続されて負
荷44の正側負荷端子44aおよび負側負荷端子44b
間に正しく接続され、負荷44には直列接続された2本
の低電位電池Ba1,Ba1の出力電圧を加算した3V
が正しく印加される。
【0054】つぎに、電池Ba1,Ba2を電池ホルダ
ー40に誤挿入した場合について説明する。先ず、図8
(a)に示すように、2本の高電位電池Ba2,Ba2
を各々の正極端子部21,21が各収容部41,42の
各正極接続端子41a,42aに対応する向きに配して
各収容部41,42に誤挿入された場合、電池共通収容
部41内の高電位電池Ba2の両端子部21,23は、
図7(a)の場合と同様に、実線で示すように正側およ
び負側の負荷端子44a,44bに正しく接続される。
【0055】一方、低電位電池収容部42内の高電位電
池Ba2は、その正極端子部21が正極接続端子42a
に電気的接続状態に接触するが、電池共通収容部41の
負極接続端子41bには、これに収容している高電位電
池Ba2の他端部に端子部が存在しないことから、この
電池Ba2が接続されない。したがって、低電位電池収
容部42内の高電位電池Ba2は、電池共通収容部41
内の高電位電池Ba2に対し接続されないので、単に収
容部42内に収容されているだけの状態となって負荷4
4への電力供給に何ら関与しない。その結果、図7
(a)に示した場合と同様の状態となり、負荷44に
は、電池共通収容部41内の高電位電池Ba2の出力電
圧である3Vが正しく供給される。
【0056】つぎに、図8(b)に示すように、電池共
通収容部41に低電位電池Ba1が、低電位電池収容部
42に高電位電池Ba2がそれぞれ誤挿入された場合、
低電位電池収容部42内の高電位電池Ba2は負極接続
端子42bに接続されず、単に収容されているだけの状
態となって負荷44への電力供給に何ら関与しない。一
方、電池共通収容部41内の低電位電池Ba1は、上記
の負荷44に接続されない高電位電池Ba2の正極端子
部21に対し接続状態となるが、側部負極接続端子41
cに対し接続されないので、やはり収容部41内に単に
収容されているだけの状態となって負荷44への電力供
給に何ら関与しない。したがって、この場合には負荷4
4に何れの電池Ba1,Ba2も接続されず、負荷44
が駆動状態とならないが、それ以外の不具合が生じな
い。
【0057】つぎに、図8(c)に示すように、電池共
通収容部41に高電位電池Ba2が正しい向きで挿入さ
れ、さらに、低電位電池収容部42に低電位電池Ba1
が正しい向きで挿入された場合、電池共通収容部41内
の高電位電池Ba2の両端子部21,23は、図7
(a)の場合と同様に、実線で示すように正側および負
側の負荷端子44a,44bに正しく接続される。一
方、低電位電池収容部42内の低電位電池Ba1は、こ
れの正極端子部2および負極端子部3が正極接続端子4
2aおよび負極接続端子42bに対し電気的接続状態に
接触するが、電池共通収容部41の負極接続端子41b
には、これに収容している高電位電池Ba2が接続され
ない。そのため、低電位電池Ba1は、電池共通収容部
41内の高電位電池Ba2に対し接続されず、単に収容
部42内に収容されているだけの状態となって負荷44
への電力供給に何ら関与しない。その結果、図7(a)
および図8(a)と同様の状態となり、負荷44には、
電池共通収容部41の高電位電池Ba2の出力電圧であ
る3Vが正しく供給される。
【0058】また、図8(d)に示すように、電池共通
収容部41に高電位電池Ba2が逆向きに誤挿入された
場合には、この電池Ba2の負極端子部23が長さ方向
の中央部に対し正極端子部21から離間する方向に偏位
しているので、負極端子部23が側部負極接続端子41
cに接触しない。そのため、この電池Ba2は単に収容
部41内に収容されているだけであって、負荷44への
電力供給に何ら関与せず、不具合が生じない。
【0059】以上の説明から明らかなように、2本の高
電位電池Ba2,Ba2が誤挿入されても、6Vの電圧
が負荷44に印加することがなく、負荷44には3Vが
正常に供給される。また、高電位電池Ba2と低電位電
池Ba1との異種電池が誤挿入された場合には、電池B
a2,Ba1から負荷44への給電回路が閉成されない
か、負荷44に3Vが正常に供給されるかの何れかであ
り、やはり不具合が生じない。さらに、高電位電池Ba
2が逆向きに電池共通収容部41に誤挿入されても、負
荷44に誤接続されることがない。
【0060】図9(a)は本発明の第2の実施の形態に
係る高電位電池Ba3を示す一部切断した側面図、同図
(b)は比較のために示した第1の実施の形態の高電位
電池Ba2を示す一部切断した側面図である。(a)に
おいて、(b)と同一若しくは同等のものには同一の符
号を付してある。この実施の形態の高電位電池Ba3
は、封口体47における正極端子部48となる端面が突
起を設けないフラット面になっており、電池ケース49
における内方に形成されて封口体47を支持する封口用
支持部50は、(b)の電池Ba2の封口用支持部39
に比較して正極端子部48寄りに形成されている。
【0061】すなわち、電池ケース49の長さは、電池
Ba2の突起21が無くなった分だけ正極端子部48側
に長くなっており、その電池ケース49が長くなった分
だけ容積が増大するので、第1の実施の形態の高電位電
池Ba2と同一形態で使用して同様の効果を得られるの
に加えて、電極群の極板面積を電池ケース49の容量の
増大分だけ大きくして容量アップを図ることができる利
点がある。
【0062】図10は本発明の第3の実施の形態に係る
円筒形リチウム一次電池からなる高電位電池Ba4を示
し、(a)は使用前の状態の斜視図、(b)は使用状態
の斜視図である。この実施の形態の高電位電池Ba4が
第1の実施の形態の高電位電池Ba2と相違する点は、
(a)に示すように、未使用状態において一枚物の熱収
縮性絶縁ラベル51を電池ケース20における負極端子
部23を含む外側円筒面全面に巻き付けて接着されてお
り、使用時には熱収縮性絶縁ラベル51における負極端
子部23に対応するバージンシール部52を剥がすよう
になった構成のみである。
【0063】一枚物の熱収縮性絶縁ラベル51は、ラベ
ル本体であるPVCやPETなどのシュリンクフィルム
の外側面となる一面に、UVインキなどで所要の文字や
図柄などの印刷が施され、その上にUVニスなどでコー
トされているとともに、シュリンクフィルムの内側面
(接着面)となる他面に、アルミニウム蒸着が施され、
その上に例えばアクリル系の接着剤が塗着されたもので
ある。但し、一枚物の熱収縮性絶縁ラベル51における
バージンシール部52となるシュリンクフィルムの内側
面には接着剤が塗着されておらず、また、バージンシー
ル部52の両側全周には、片面に形成した深さの極めて
小さいスリットに沿ってミシン目を形成してなる易破断
性部53,54がそれぞれ設けられている。
【0064】したがって、使用時には、(a)に矢印で
示すように、易破断性部53,54を破断しながらバー
ジンシール部52のみを容易に剥がして負極端子部23
を露出させることができ、易破断性部53,54の存在
によって熱収縮性絶縁ラベル51における負極端子部2
3の近接部分が捲れたりすることがない。このバージン
シール部52を剥がした状態では、(b)に示すよう
に、第1の実施の形態の高電位電池Ba2と同一形態と
なり、上述の説明通りに使用して全く同様の効果を得る
ことができる。
【0065】一方、未使用時においては、高電位電池B
a4の負極端子部23がバージンシール部52で被覆さ
れているので、自己放電が少ないことから長期保存性に
優れ、製品保管が容易になるとともに、バージンシール
部52の存在によって未使用状態の高電位電池Ba4で
あることを確実に確認できる。
【0066】一般に、電池は携帯用電気機器の電池切れ
などに即座に対応できるように、未使用時においてポケ
ットや鞄に入れて携帯されることが多い。その場合にネ
ックレスなどのひも状の長い金属類などと一緒に携帯さ
れると、特にこの高電位電池Ba4では、両端子部2
1,23が近接配置されていることから、長い金属類な
どで両端子部21,23がショートされ易い。しかも、
上記高電位電池Ba4は、出力電圧が3Vと高い円筒形
リチウム一次電池を対象としているから、上述の両端子
部21,23のショートを完全に防止する必要がある。
ところが、この実施の形態の高電位電池Ba4は、最も
携帯する可能性の高い未使用時において負極端子部23
がバージンシール部52で被覆されているから、両端子
部21,23が長い金属類などによってショートするお
それが全くない。
【0067】また、この高電位電池Ba4では、熱収縮
性絶縁ラベル51が一枚物であるから、乾電池などと同
様の方式で容易に電池ケース20の外側円筒面に巻き付
けて接着することができ、第1の実施の形態の高電位電
池Ba2のように2枚の熱収縮性絶縁ラベル24,27
間の位置決めを行う場合に比較して熱収縮性絶縁ラベル
51の接着工程を簡略化できる利点がある。
【0068】なお、上記各実施の形態では、出力電圧が
3Vのリチウム一次電池を例示して説明し、また、その
形状としては、乾電池やニッケルカドミウム電池などの
水溶液系電池に一般的に採用されている円筒形と同一の
外形寸法を有する円筒形として、水溶液電池に対し誤使
用による種々のトラブル発生を防止しながら共用化する
場合について説明したが、本発明は上記の出力電圧が3
Vの円筒形リチウム一次電池に限らず、形状としては角
形や薄角形(チューインガム形)にも適用可能であり、
出力電圧は3Vに限らない。
【0069】
【発明の効果】以上のように、第1の発明に係る電池に
よれば、電池ケースの外周面における所定幅の環状周面
の全体を、熱収縮性絶縁ラベルで周囲を電気絶縁するこ
とによって凹状リング形の負極端子部として設定した構
成としたので、方向を特定せずに電池ホルダーに挿入で
き、電池ケースの両端面には、従来の二次電池に設けら
れている細長い形状の端部電極や凸条といった装着方向
を特定するための構成を一切設ける必要がない。そのた
め、電気絶縁性フィルムと2枚の熱収縮性絶縁ラベルと
は互いに何ら位置合わせすることなく接着することがで
きるから、高速な製造ラインによって大量生産すること
が可能であり、容易に実用化することができる。また、
電池ケースの外周面に凹状リング形の負極端子部を有し
ているから、両端部に端子部を有する異種電池と明確に
区別しながら共用化することが可能となる。
【0070】特に、既存の水溶液系電池と同一寸法の外
形を有する円筒形リチウム一次電池とした場合には、既
存の水溶液系電池と電池ホルダーを共用化して使用する
ことができるにも拘わらず、正極端子部とは反対側の端
面が電気絶縁されて端子部としての機能がなく、且つ外
周面に負極端子部を有しているので、水溶液系電池と明
確に判別することができ、水溶液系電池を駆動電源とす
る電気機器の端子形状のままでは使用できないため、水
溶液系電池との混在使用を確実に防止できる。したがっ
て、軽量、高電圧、高エネルギ密度および長寿命である
といった顕著な特長を有するリチウム電池を、特定の電
気機器に限定することなく、広範囲な一般ユーザーを対
象に一般的用途に向けて市販でき、種々の電気機器の駆
動電源として水溶液系電池と共用化できる。
【0071】また、第2の発明に係る電池では、未使用
時に他方の端子部をバージンシール部で被覆し、且つバ
ージンシール部を破断除去することにより電池機能が発
生する構成としたので、第1発明の電池と同様の形態と
して使用して同様の効果を得られるのに加えて、未使用
時においては、負極端子部がバージンシール部で被覆さ
れているので、自己放電が少ないことから長期保存性に
優れ、製品保管が容易になるとともに、バージンシール
部の存在によって未使用状態であることを確実に確認で
き、さらに、最も携帯する可能性の高い未使用時におい
て負極端子部がバージンシール部で被覆されているか
ら、両端子部が長い金属類などによってショートするお
それが全くないなどの大きな利点がある。しかも、熱収
縮性絶縁ラベルを一枚物として電池ケースに接着できる
から、乾電池などと同様の方式で容易に電池ケースに巻
き付けて接着することができ、熱収縮性絶縁ラベルの接
着工程を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電池を示し、
(a)は正極端子部側から見た斜視図、(b)は正極端
子部とは反対側端面から見た斜視図。
【図2】同上電池の電気絶縁物の貼着前の製造過程にお
ける縦断面図。
【図3】図2の素電池に電気絶縁物を貼着する製造工程
を示す斜視図。
【図4】同上電池の一部の断面図。
【図5】同上電池と水溶液系の低電位電池との共用化が
可能な電池ホルダーを示す構成図。
【図6】同上電池ホルダーの電気的等価回路図。
【図7】(a)は同上電池ホルダーにおける同上電池を
使用する状態の構成図、(b)は同上電池ホルダーにお
ける低電位電池を使用する状態の構成図。
【図8】(a)〜(d)は何れも同上電池ホルダーにお
ける電池の誤挿入状態を示す構成図。
【図9】(a)は本発明の第2の実施の形態に係る電池
を示す一部切断側面図、(b)は比較のために示した第
1の実施の形態の電池の一部切断側面図。
【図10】(a)は本発明の第3の実施の形態に係る電
池を示す使用前の状態の斜視図、(b)は同電池の使用
状態の斜視図。
【図11】既存の水溶液系の低電位電池を示す斜視図。
【図12】従来の側部電極を備えた二次電池を示し、
(a)は正面図、(b)は分解斜視図、(c)は平面
図、(d)は底面図。
【符号の説明】
20,49 電池ケース 21,48 正極端子部(一方の端子部) 22,47 封口体 23 負極端子部(他方の端子部) 24,27 熱収縮性絶縁ラベル 28 内方側電気絶縁性フィルム 29 外方側電気絶縁性フィルム 51 一枚物の熱収縮性絶縁ラベル 52 バージンシール部 53,54 易破断性部 Ba1 低電位電池(水溶液系電池) Ba2〜Ba4 高電位電池(本発明の電池)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 棚橋 隆幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 人見 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 海老 龍一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池ケースの一端開口に設けた封口体を
    正,負極の一方の端子部とし、且つ前記電池ケースの外
    周面における所定幅の環状周面の全体を他方の端子部と
    し、 前記電池ケースの他端面が、電気絶縁性フィルムの貼着
    により電気的に絶縁され、 一面に感熱性接着剤を塗着した2枚の熱収縮性絶縁ラベ
    ルが、前記接着剤の塗着面を内側とし、且つ前記他方の
    端子部の幅に相当する間隔で配置して前記電池ケースの
    外周面における前記他方の端子部の両側に巻き付けら
    れ、加熱により粘着性が生じた前記接着剤で接着され
    て、 前記外周面における前記他方の端子部を除く全面が前記
    両熱収縮性絶縁ラベルで電気的に絶縁されているととも
    に、前記他方の端子部が前記両熱収縮性絶縁ラベルの間
    において凹状リング形に形成されていることを特徴とす
    る電池。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の2枚の熱収縮性絶縁フ
    ィルムに代えて、他方の端子部に対応する幅のバージン
    シール部を破断可能に一体に有した一体物であって、そ
    の一面に感熱性接着剤が塗着された熱収縮性絶縁ラベル
    を用い、 前記電池ケースの外周面に、前記熱収縮性絶縁ラベル
    が、前記接着剤の塗着面を内側とし、且つ前記バージン
    シール部を前記他方の端子部に対応させた配置で巻き付
    けられ、加熱により粘着性が生じた前記接着剤で接着さ
    れることにより、前記外周面全体が熱収縮性絶縁ラベル
    で電気的に絶縁され、 未使用時に前記他方の端子部が前記バージンシール部に
    より被覆され、且つ前記バージンシール部を破断除去す
    ることにより電池機能が発生するよう構成されているこ
    とを特徴とする電池。
  3. 【請求項3】 他方の端子部が、電池ケースの長さ方向
    の中央部に対し一方寄りに偏位し、且つ端面から離間し
    た箇所に設けられている請求項1または2に記載の電
    池。
  4. 【請求項4】 電池ケースの少なくとも他方の端面に、
    電気絶縁性の塗料または樹脂を塗着乾燥させて絶縁被覆
    が形成され、前記絶縁被膜上に、複数枚の電気絶縁性フ
    ィルムが重ね合わせて接着されている請求項1〜3の何
    れかに記載の電池。
  5. 【請求項5】 電池ケースの他方の端面に、この端面よ
    りも僅かに小さなサイズで一面に接着剤を塗着した内方
    側電気絶縁性フィルムが、加熱により粘着性が生じた前
    記接着剤により接着され、 前記内方側電気絶縁性フィルムの上に、この内方側電気
    絶縁性フィルムよりも小さなサイズで一面に接着剤を塗
    着した外方側電気絶縁性フィルムが、加熱により粘着性
    が生じた前記接着剤により接着されている請求項1〜3
    の何れかに記載の電池。
  6. 【請求項6】 熱収縮性絶縁ラベルは、所定の配置で電
    池ケースの外周面に巻き付けられたときに前記電池ケー
    スの両端部からそれぞれ所定長さだけ食みだす長さを有
    し、加熱により粘着性が生じた接着剤で前記外周面に接
    着されたのちに、さらに高温で加熱されることによる収
    縮変化によって前記外周面に密着するとともに、前記端
    面からそれぞれ外方に食み出した部分が収縮変化して前
    記電池ケースの端面周縁部に密着状態に接着されている
    請求項1〜5の何れかに記載の電池。
  7. 【請求項7】 熱収縮性絶縁ラベルおよび電気絶縁性フ
    ィルムがそれぞれ不透明に着色され、一方の端子部およ
    び他方の端子部がニッケルめっきによる金属光沢を呈し
    ている請求項1〜6の何れかに記載の電池。
  8. 【請求項8】 電池ケースの端面および封口体の端面
    がそれぞれフラット面に形成されている請求項1〜7の
    何れかに記載の電池。
  9. 【請求項9】 熱収縮性絶縁ラベルにおけるバージンシ
    ール部の両側縁に沿った全周に、スリット溝に沿ってミ
    シン目を形成してなる易破断性部が設けられている請求
    項2に記載の電池。
  10. 【請求項10】 熱収縮性絶縁ラベルは、バージンシー
    ル部の内側面を除く内側全面に感熱性接着剤が塗着され
    ている請求項2または9に記載の電池。
  11. 【請求項11】 円筒形の水溶液系電池と同一寸法の外
    形を有する円筒形であって、リチウムを負極に用いて構
    成され、前記水溶液系電池に対し高い出力電圧を有して
    いる請求項1〜10の何れかに記載の電池。
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