JPH0582113A - 有機電解液電池 - Google Patents

有機電解液電池

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JPH0582113A
JPH0582113A JP3241141A JP24114191A JPH0582113A JP H0582113 A JPH0582113 A JP H0582113A JP 3241141 A JP3241141 A JP 3241141A JP 24114191 A JP24114191 A JP 24114191A JP H0582113 A JPH0582113 A JP H0582113A
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信太郎 鈴木
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義明 阿左美
Soichi Hanabusa
聡一 花房
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    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/30Arrangements for facilitating escape of gases
    • H01M50/317Re-sealable arrangements
    • H01M50/325Re-sealable arrangements comprising deformable valve members, e.g. elastic or flexible valve members
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】防爆機構を備えると共に、良好な気密性を長期
間に亘って十分に維持可能な高信頼性の有機電解液電池
を得る。 【構成】電極群を収納した電池容器に、防爆機構を有す
る正極端子又は負極端子を設けた有機電解液電池におい
て、前記防爆機構を有する端子は、前記容器に穿設され
た弁孔と、前記弁孔を気密に塞ぐように前記容器上に熱
融着された金属層及び熱融着性樹脂層からなる膜状弁体
と、この膜状弁体を前記容器と共に挾持するように該容
器に溶接された端子本体とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機電解液電池に関し、
特に防爆機構を改良した有機電解液電池に係る。
【0002】
【従来の技術及び課題】リチウム、ナトリウム等の軽金
属を負極活物質として用いる有機電解液電池は、高電
圧、高エネルギー密度、及び長期信頼性の点に優れ、そ
の需要は増大する傾向にある。かかる有機電解液電池
は、その性能上から長期に亘って安定した密閉性、特に
気密性が要求される。有機電解液電池の気密性が損なわ
れていると、電池内の有機電解液が漏液したり電池内に
水分が透湿することがあり、信頼性が低下する。従っ
て、この有機電解液電池は極めて気密性の高い封口がな
された構造になっている。このような有機電解液電池
は、気密構造であるため、内部短絡したり外部短絡した
時や、漏れ電流などにより充電された時などにおいて、
電池内部でガスが発生すると、このガスにより電池内圧
が上昇して外装缶などが破壊され、電池爆発に至ること
がある。
【0003】従来、ガスの発生による電池内圧の上昇に
起因した爆発を防止するために、正極端子又は負極端子
に防爆機構を設けた有機電解液電池が提案されている
(実公昭59−15398号、特開昭62−25934
2号)。即ち、この有機電解液電池は、例えば図3に示
すように弁孔1を有する蓋板2と、前記弁孔1を気密に
塞ぐように固定された膜状弁体3と、この膜状弁体3を
前記蓋板2と共に挾持し、かつ前記膜状弁体3に対向し
た切刃4及びガス抜き穴5を有し、前記蓋板2の周縁部
を折曲げることによりカシメ固定された電極端子板6と
からなる組立封口体7を備えている。この組立封口体7
の蓋板2の折曲げ部は、外装缶8の開口部にパッキン9
を介して気密にカシメ固定されている。前記外装缶8は
負極10、有機電解液を含浸したセパレータ11、及び
正極12からなる電極群13を収納し、前記正極12か
ら絶縁リング14を通して導出された正極リード15は
前記蓋板2の底面に溶接により接続されている。かかる
有機電解液電池は、電池内圧が上昇した場合、膜状弁体
3が上方に膨出し、この膨出による応力或いは前記切刃
4との接触によって破れるため、電池内部のガスは蓋板
2の弁孔1、膜状弁体3の破損箇所、及び電極端子板6
のガス抜き穴5を通って放出される。
【0004】しかしながら、上述した従来の有機電解液
電池は、電極端子板6を固定するために蓋板2の周縁部
を折曲げるので、蓋板2の平坦面が変形する。蓋板2の
平坦面が変形すると、蓋板2と電極端子板6とにより膜
状弁体3を均一に挾持することが困難となり組立封口体
7の気密性が低下する。また、膜状弁体3を蓋板2上に
接着すると、前記蓋板2の平坦面の変形により膜状弁体
2に剥離や亀裂が容易に生じる。従って、従来の有機電
解液電池は、蓋板2上に膜状弁体3が気密に固定され
ず、電池内から蒸気化し易い有機電解液が漏れ出した
り、電池内に水分が透湿してくるという問題があった。
【0005】本出願人は、前記問題を解決すべく、例え
ば図4に示すように外装缶21の開口部にパッキン22
を介して気密にカシメ固定され、弁孔23を有する蓋板
24と、金属層及び熱融着性樹脂層からなり、かつ前記
弁孔23を気密に塞ぐように前記蓋板24上に該熱融着
性樹脂層を熱融着させた膜状弁体25と、前記蓋板24
上に前記膜状弁体25を包囲するように設けられ、かつ
前記膜状弁体25に対向した切刃26及びガス抜き穴2
7を有する電極端子板18とを具備する構成の有機電解
液電池を既に提案した(特願平1−236464号)。
かかる有機電解液電池は、従来のように蓋板24自体が
カシメにより折曲げられることがないので、蓋板24の
平坦面の変形を防止できる。このため、蓋板24上に熱
融着された膜状弁体25に剥離や亀裂を生じることがな
く、前記弁孔23を気密に塞ぐように前記蓋板24上に
膜状弁体25を確実に接着できる。その結果、有機電解
液の漏れ出し、水分の透湿を防止できる。
【0006】しかしながら、前記既に提案した有機電解
液電池では、通常の使用状況下での電池内圧によって前
記蓋板24上に熱融着された膜状弁体25に剥離箇所が
生じることがある。このため、長期間に亘る使用がなさ
れると前記膜状弁体25の接着力が次第に低下する。そ
の結果、電池の気密性が損なわれたり、或いは所期の電
池内圧より低い圧力で防爆機構が作動することがあり、
良好な気密性を長期間に亘って必ずしも十分に維持し得
るものではなかった。
【0007】本発明は、従来の問題点を解決するために
なされたもので、防爆機構を備えると共に、良好な気密
性を長期間に亘って十分に維持し得る高信頼性の有機電
解液電池を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、電極群を収納
した電池容器に、防爆機構を有する正極端子又は負極端
子を設けた有機電解液電池において、前記防爆機構を有
する端子は、前記容器に穿設された弁孔と、前記弁孔を
気密に塞ぐように前記容器上に熱融着された金属層及び
熱融着性樹脂層からなる膜状弁体と、この膜状弁体を前
記容器と共に挾持するように該容器に溶接された端子本
体とを具備することを特徴とする有機電解液電池であ
る。
【0009】前記電池容器は、例えば鉄、ステンレス等
の金属から形成され、その内部に電極群を収納する。前
記電極群は、例えば、リチウム、ナトリウム等の金属、
或いはリチウム、ナトリウム等を炭素質物に担持させた
もの等からなる負極;有機電解液を含浸した不織布等か
らなるセパレータ;及び二酸化マンガン、リチウムコバ
ルト酸化物等を活物質として含む正極を有する。
【0010】前記膜状弁体は、例えば厚さ10〜100
μm程度のアルミニウム、ニッケル、ステンレス等の金
属箔に、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリエチ
レン、変性ポリプロピレン、アイオノマー等の熱融着性
樹脂をラミネートすることにより形成される。前記端子
本体は、例えば鉄、ステンレス等の金属から形成され、
超音波溶接、レーザー溶接、抵抗溶接などの溶接により
前記容器上に固定されている。
【0011】本発明に係る別の発明は、電極群を収納し
た電池容器の同一面に、防爆機構を有する一極端子と他
極端子とを設けた有機電解液電池において、(1)前記
一極端子は、前記容器に穿設された弁孔と、前記弁孔を
気密に塞ぐように前記容器上に熱融着された金属層及び
熱融着性樹脂層からなる膜状弁体と、この膜状弁体を前
記容器と共に挾持するように該容器に溶接された端子本
体とを備えた構造を有し、(2)前記他極端子は、前記
容器に穿設されたリベット取付用穴と、前記リベット取
付用穴を気密に塞ぐように固定されたリベットと、前記
容器と前記リベットとの間に介在された合成樹脂からな
る絶縁部材とを備えた構造を有することを特徴とする有
機電解液電池である。
【0012】また、本発明に係る別の発明は、電極群を
収納した電池容器に、防爆機構を有する正極端子又は負
極端子を設けた有機電解液電池において、前記防爆機構
を有する端子は、前記容器に穿設された弁孔と、前記弁
孔を気密に塞ぐように前記容器上に熱融着された金属層
及び熱融着性樹脂層からなる膜状弁体と、この膜状弁体
を前記容器と共に挾持するように該容器に溶接された端
子本体と、前記膜状弁体を前記容器と共に挾持するよう
に前記端子本体と該膜状弁体との間に介在された弾性体
からなるOリングとを具備することを特徴とする有機電
解液電池である。前記Oリングは、例えばゴム等から形
成される。
【0013】
【作用】本発明によれば、電極群を収納した電池容器に
防爆機構を有する正極端子又は負極端子を設けた有機電
解液電池において、前記防爆機構を有する端子は、前記
容器に穿設された弁孔と、前記弁孔を気密に塞ぐように
前記容器上に熱融着された金属層及び熱融着性樹脂層か
らなる膜状弁体と、この膜状弁体を前記容器と共に挾持
するように該容器に溶接された端子本体とを具備する。
これにより、内部短絡等に起因するガス発生によって電
池内圧が上昇した場合、前記容器の弁孔を通して前記膜
状弁体に圧力が加わって上方に膨出して破れる。その結
果、電池内部のガスは前記容器の弁孔、前記膜状弁体の
破損箇所及び前記端子本体のガス抜き穴を通って放出さ
れ、電池爆発に至るのを未然に防止することができる。
【0014】また、電池容器上に膜状弁体を熱融着し、
かつこの電池容器上に端子本体を溶接により固定してい
るため、従来のように膜状弁体の被接着面がカシメによ
り折曲げられて変形することがない。このため、前記膜
状弁体に剥離や亀裂を生じることがなく、前記弁孔を気
密に閉塞することができる。更に、前記端子本体が電池
容器と共に膜状弁体を挾持しているため、膜状弁体の剥
離を防止できる。従って、長期間に亘る使用がなされて
も膜状弁体の接着力を低下させることなく良好な気密性
を十分に維持でき、かつ所定の電池内圧で防爆機構を作
動させることができる。
【0015】本発明に係る別の発明によれば、電極群を
収納した電池容器の同一面に防爆機構を有する一極端子
と他極端子とを備えた有機電解液電池において、(1)
前記一極端子は、前記容器に穿設された弁孔と、前記弁
孔を気密に塞ぐように前記容器上に熱融着された金属層
及び熱融着性樹脂層からなる膜状弁体と、この膜状弁体
を前記容器と共に挾持するように該容器に溶接された端
子本体とを備えた構造を有し、(2)前記他極端子は、
前記容器に穿設されたリベット取付用穴と、前記リベッ
ト取付用穴に気密に塞ぐように固定されたリベットと、
前記容器と前記リベットとの間に介在された合成樹脂か
らなる絶縁部材とを備えた構造を有する。これにより、
防爆機構を備え、かつ良好な気密性を長期間に亘って十
分に維持し得る等の上述した発明の電池と同様の作用効
果を奏すると共に、電池容器の同一面上に同程度の高さ
の正負極の両端子を容易に設けることが可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して詳細に説明す
る。 実施例1
【0017】図1は、円筒形リチウム有機電解液一次電
池を示す断面図である。即ち、電池容器31は、有底楕
円筒形状の鉄製外装缶32と、前記鉄製外装缶32の開
口部に抵抗溶接することにより気密に固定された蓋板3
3とにより構成されている。前記蓋板33は、SUS4
30から形成されている。電極群34は、前記電池容器
31内に収納されている。前記電極群34は、金属リチ
ウム負極35、電解液を含浸したポリプロピレン不織布
からなるセパレータ36及び二酸化マンガンを活物質と
して含む正極37の積層物を渦巻状に捲回した構造とな
っている。
【0018】弁孔38は、前記蓋板33の長軸線上に穿
設されている。膜状弁体39は、前記弁孔38を塞ぐよ
うに蓋板33上に気密に接着されている。前記膜状弁体
39は、厚さ50μmのアルミニウム薄板40に厚さ5
0μmの金属接着性が良好な変性ポリプロピレンシート
41をラミネートした構造を有し、前記変性ポリプロピ
レンシート41を前記蓋板33側に配置して加熱融着す
ることにより接着されている。負極端子本体である帽子
形の負極端子板42は、前記膜状弁体39の周縁部を蓋
板33と共に挾持するように該蓋板33上に抵抗溶接に
より固定されている。前記負極端子板42は、ニッケル
メッキを施したSUS430から形成され、その中心部
が前記蓋板33の反対側に向けて2段屈曲されており、
1段目の屈曲部(微小な屈曲)で前記膜状弁体39を挾
持している。また、前記負極端子板42の中心部には前
記膜状弁体39側に対向した切刃43が溶接され、その
周囲に2つのガス抜き穴44が穿設されている。
【0019】リベット取付用穴45は、前記蓋板33の
長軸線上に前記弁孔38に対して所定の距離をあけて穿
設されている。第1の正極端子用絶縁リング46は、前
記リベット取付用穴45周囲の蓋板33上及び該穴45
内面を覆うように配置されている。金属リング47は、
前記第1の正極端子用絶縁リング46上に配置されてい
る。前記金属リング47は、SUS430から形成され
ている。第2の正極端子用絶縁リング48は、前記リベ
ット取付用穴45周囲の蓋板33内面を覆うように配置
されている。リベット49は、前記リベット取付用穴4
5を気密に塞ぐように、該穴45に上方から差し込んだ
後、下部を潰すことにより前記蓋板33、第1,2の正
極端子用絶縁リング46,48、金属リング47をリベ
ット締め(カシメ固定)している。前記リベット49
は、アルミニウムから形成されている。帽子形状の正極
端子板50は、前記リベット49を包囲し、かつ該リベ
ット49上面に接触するように前記金属リング47上に
抵抗溶接により固定されている。
【0020】負極リード51は、前記負極35から導出
されると共に、前記電極群34下面に絶縁板52を介し
て折曲げられ、前記外装缶32の底面に抵抗溶接により
接続されている。絶縁リング53は、前記電極群34上
に配置されている。正極リード54は、前記正極37か
ら上方に導出され、前記絶縁リング53を通して前記リ
ベット49の底面側に延出されると共に、前記リベット
49底面に抵抗溶接することにより接続されている。
【0021】上述した有機電解液電池によれば、内部短
絡等に起因するガス発生によって電池内圧が上昇した場
合、膜状弁体39が上方に膨出し、この膨出による応力
或いは前記切刃43との接触によって破れるため、電池
内部のガスは蓋板33の弁孔38、膜状弁体39の破損
箇所、及び負極端子板42のガス抜き穴44を通って放
出される。このため、電池爆発に至るのを未然に防止す
ることができる。
【0022】また、蓋板33上に膜状弁体39を熱融着
し、かつこの蓋板33上に負極端子板42を溶接により
固定しているため、従来のように前記蓋板33の膜状弁
体39被接着面がカシメにより折曲げられて変形するこ
とがない。このため、前記膜状弁体39に剥離や亀裂を
生じることがなく、前記弁孔33を気密に閉塞すること
ができる。更に、前記負極端子板42が蓋板33と共に
膜状弁体39を挾持しているため、膜状弁体39の剥離
を防止できる。従って、長期間に亘る使用がなされても
膜状弁体39の接着力を低下させることなく良好な気密
性を十分に維持でき、かつ所定の電池内圧で防爆機構を
作動させることができる。
【0023】更に、電池の上面及び底面が楕円形状、角
形状などの真円以外の形状である変型電池では、蓋板を
外装缶の開口部に均一にカシメ固定することが困難であ
るため良好な気密性が得られないことがあるが、実施例
1の有機電解液電池のように蓋板32を外装缶31の開
口部に超音波溶接、レーザー溶接、抵抗溶接等で溶接す
れば確実に良好な気密性が得られる。 実施例2
【0024】図2は、幅6mm、長さ24mm、高さ7
4mmの角形リチウム有機電解液一次電池を長さ×高さ
の面で切断した断面図である。即ち、電池容器61は、
上下が貫通された角筒形状の鉄製外装缶62と、前記外
装缶62の下方開口部に抵抗溶接することにより気密に
固定された第1の蓋板63と、前記外装缶62の上方開
口部に抵抗溶接することにより気密に固定された第2の
蓋板64とにより構成されている。前記第1,2の蓋板
63,64は、SUS430から形成されている。電極
群65は、前記電池容器61内に収納されている。前記
電極群65は、金属リチウム負極板と二酸化マンガンを
活物質として含む正極板とを、電解液を含浸したポリプ
ロピレン不織布からなるセパレータを介して縦置きに交
互に重ね合わせて幅方向に積層した構造となっている。
【0025】弁孔66は、前記第1の蓋板63の中央部
に穿設されている。膜状弁体67は、前記弁孔66を塞
ぐように蓋板63上に気密に接着されている。前記膜状
弁体67は、厚さ50μmのアルミニウム薄板68に厚
さ50μmの金属接着性が良好な変性ポリプロピレンシ
ート69をラミネートした構造を有し、前記変性ポリプ
ロピレンシート69を前記蓋板63側に配置して加熱融
着することにより接着されている。正極端子本体である
帽子形の正極端子板70は、前記膜状弁体67の周縁部
を蓋板63と共に挾持するように該蓋板63上に抵抗溶
接により固定されている。前記正極端子板70は、ニッ
ケルメッキを施したSUS430から形成され、その中
心部は前記蓋板63の反対側に向けて2段屈曲されてお
り、1段目の屈曲部(微小な屈曲)で前記膜状弁体67
を挾持している。前記正極端子板70の中心部には前記
膜状弁体67側に折曲げられた切刃71及びガス抜き穴
72を有する。かかる切刃71及びガス抜き穴72は、
前記正極端子板70の中心部の三角形の二辺に相当する
箇所を切断し、この三角形の切断部を前記膜状弁体67
側に折曲げることにより形成される。ゴム製の弾性体か
らなるOリング73は、膜状弁体67を蓋板63と共に
挾持するように正極端子板70の2段目の屈曲部と該膜
状弁体67との間に介在されている。
【0026】リベット取付用穴74は、前記第2の蓋板
64の中央部に穿設されている。第1の負極端子用絶縁
リング75は、前記リベット取付用穴74周囲の蓋板6
4上を覆うように配置されている。第1の金属リング7
6は、前記第1の負極端子用絶縁リング75上に配置さ
れている。前記金属リング76は、SUS430から形
成されている。第2の負極端子用絶縁リング77は、前
記リベット取付用穴74周囲の蓋板64下面及び該穴7
4内面を覆うように配置されている。第2の金属リング
78は、前記第2の負極端子用絶縁リング77上に配置
されている。前記金属リング78は、SUS430から
形成されている。リベット79は、前記リベット取付用
穴74を気密に塞ぐように、該穴74に上方から差し込
んだ後、下部を潰すことにより前記蓋板65、第1,2
の負極端子用絶縁リング75,77、第1,2の金属リ
ング76,78をリベット締め(カシメ固定)してい
る。前記リベット79は、アルミニウムから形成されて
いる。帽子形状の負極端子板80は、前記リベット79
を包囲し、かつ該リベット79上面に接触するように前
記第1の金属リング76上に抵抗溶接により固定されて
いる。
【0027】負極リード81は、前記電極群65の各負
極板から上方に導出され、前記リベット79の底面側に
延出されると共に、前記リベット79底面に抵抗溶接す
ることにより接続されている。前記電極群65の各正極
板は、図示しない正極リードによって前記外装缶61及
び前記第1の蓋板63に接続されている。
【0028】上述した有機電解液電池によれば、内部短
絡等により電池内圧が上昇した場合、膜状弁体67が膨
出し、この膨出による応力或いは前記切刃71との接触
によって破れるため、電池内部のガスは第1の蓋板63
の弁孔66、膜状弁体67の破損箇所、及び正極端子板
70のガス抜き穴72を通って放出される。このため、
電池爆発に至るのを未然に防止することができる。
【0029】また、第1の蓋板63上に膜状弁体67を
熱融着し、かつこの蓋板63上に正極端子板70を溶接
により固定しているため、従来のように前記蓋板63の
膜状弁体67被接着面がカシメにより折曲げられて変形
することがない。このため、前記膜状弁体67に剥離や
亀裂を生じることがなく、前記弁孔66を気密に閉塞す
ることができる。更に、前記正極端子板70が蓋板63
と共に膜状弁体67を挾持しているため、膜状弁体67
の剥離を防止できる。従って、長期間に亘る使用がなさ
れても膜状弁体67の接着力を低下させることなく良好
な気密性を十分に維持でき、かつ所定の電池内圧で防爆
機構を作動させることができる。また、前記Oリング7
3も蓋板63と共に膜状弁体67を挾持しているため、
膜状弁体67に剥離が生じるのを更に十分に防止でき
る。このようなOリングの使用は、電池が小型であって
膜状弁体の面積が小さいため、正極端子板による膜状弁
体周縁の挾持のみでは膜状弁体の剥離防止効果が不十分
な場合に特に有効である。
【0030】なお、上述した実施例2の有機電解液電池
における容器としては、上下が貫通された外装缶61の
上下開口部に蓋板63,64をそれぞれ溶接により気密
に固定した構造のものを用いたが、有底筒形状の外装缶
の開口部に蓋板を取付けた構造の容器を用いてもよい。
上述した実施例1,2では、有機電解液一次電池につい
て説明したが、有機電解液二次電池についても同様な効
果を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明によれば防爆
機構を備えると共に、良好な気密性を長期間に亘って十
分に維持し得る高信頼性の有機電解液電池を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の有機電解液電池を示す断面図
【図2】実施例2の有機電解液電池を示す断面図
【図3】従来の有機電解液電池の一部を示す断面図
【図4】既に提案した有機電解液電池の一部を示す断面
【符号の説明】
31,61…電池容器、32,62…外装缶、33,6
3,64…蓋板、34,65…電極群、38,66…弁
孔、39,67…膜状弁体、40,68…金属層(アル
ミニウム薄板)、41,69…熱融着性樹脂層(変性ポ
リプロピレンシート)、42…負極端子本体(負極端子
板)、70…正極端子本体(正極端子板)、45,74
…リベット取付用穴、47,48,75,77…絶縁部
材(絶縁リング)、49,79…リベット、73…Oリ
ング。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極群を収納した電池容器に、防爆機構
    を有する正極端子又は負極端子を設けた有機電解液電池
    において、前記防爆機構を有する端子は、前記容器に穿
    設された弁孔と、前記弁孔を気密に塞ぐように前記容器
    上に熱融着された金属層及び熱融着性樹脂層からなる膜
    状弁体と、この膜状弁体を前記容器と共に挾持するよう
    に該容器に溶接された端子本体とを具備することを特徴
    とする有機電解液電池。
  2. 【請求項2】 電極群を収納した電池容器の同一面に、
    防爆機構を有する一極端子と他極端子とを設けた有機電
    解液電池において、 前記一極端子は、前記容器に穿設された弁孔と、前記弁
    孔を気密に塞ぐように前記容器上に熱融着された金属層
    及び熱融着性樹脂層からなる膜状弁体と、この膜状弁体
    を前記容器と共に挾持するように該容器に溶接された端
    子本体とを備えた構造を有し、 前記他極端子は、前記容器に穿設されたリベット取付用
    穴と、前記リベット取付用穴を気密に塞ぐように固定さ
    れたリベットと、前記容器と前記リベットとの間に介在
    された合成樹脂からなる絶縁部材とを備えた構造を有す
    ることを特徴とする有機電解液電池。
  3. 【請求項3】 電極群を収納した電池容器に、防爆機構
    を有する正極端子又は負極端子を設けた有機電解液電池
    において、前記防爆機構を有する端子は、前記容器に穿
    設された弁孔と、前記弁孔を気密に塞ぐように前記容器
    上に熱融着された金属層及び熱融着性樹脂層からなる膜
    状弁体と、この膜状弁体を前記容器と共に挾持するよう
    に該容器に溶接された端子本体と、前記膜状弁体を前記
    容器と共に挾持するように前記端子本体と該膜状弁体と
    の間に介在された弾性体からなるOリングとを具備する
    ことを特徴とする有機電解液電池。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5663737A (en) * 1993-07-30 1997-09-02 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Window glass antenna for automobile telephone
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WO2022216092A1 (ko) * 2021-04-08 2022-10-13 주식회사 엘지에너지솔루션 전극 조립체, 배터리 셀, 배터리 팩 및 자동차

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