JP2003343267A - 自動二輪車用エンジンの冷却装置 - Google Patents

自動二輪車用エンジンの冷却装置

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JP2003343267A
JP2003343267A JP2002150487A JP2002150487A JP2003343267A JP 2003343267 A JP2003343267 A JP 2003343267A JP 2002150487 A JP2002150487 A JP 2002150487A JP 2002150487 A JP2002150487 A JP 2002150487A JP 2003343267 A JP2003343267 A JP 2003343267A
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oil
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cooling
pipe
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Atsushi Aoyama
淳 青山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルパン内のオイルを充分に冷却すること
ができる自動二輪車用エンジンの冷却装置を提供する。 【解決手段】 オイルパン21内であってオイル中に浸
漬する部位にオイル冷却用パイプ25を設ける。このオ
イル冷却用パイプ25を介してラジエータ35とエンジ
ン1のウォータージャケット34とを接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルパン内のオ
イルをエンジン冷却水によって冷却する自動二輪車用エ
ンジンの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、オイルパン内のオイルをエンジン
冷却水によって冷却するエンジンの冷却装置としては、
例えば特開平11−44208号公報に開示されたもの
がある。この公報に示された冷却装置は、エンジン冷却
水がラジエータとシリンダとを通って循環する構造で、
エンジン冷却水の一部をオイルパン内の冷却水管に供給
することにより、オイルパン内のオイルを冷却したり加
温するものである。
【0003】前記冷却水管は、パイプを略波状に屈曲さ
せることによって形成された熱交換部がオイル内に浸漬
されており、前記冷却装置の冷却水通路におけるラジエ
ータ出口とシリンダ入口との間に上流端が接続され、前
記冷却水通路におけるシリンダ出口とラジエータ入口と
の間に下流端が接続されている。前記熱交換部は、オイ
ルストレーナの吸い込み口の近傍であって、オイルがオ
イルストレーナに吸い込まれるときに接触するような位
置に配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように構成されたエンジンの冷却装置では、オイルを
充分に冷却することができないという問題があった。こ
れは、ラジエータから出た相対的に温度が低いエンジン
冷却水がシリンダ側とオイルパン内の冷却水管とに分配
されることが原因であると考えられる。すなわち、前記
冷却水管は、オイルストレーナの吸い込み口の近傍に設
けられた熱交換部が略波状に屈曲されており、冷却水が
流れるときの抵抗が相対的に大きくなるから、冷却水管
を流れる冷却水の流量が相対的に少なくなり、上述した
ように冷却効率が低くなってしまう。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、オイルパン内のオイルを充分に冷却
することができる自動二輪車用エンジンの冷却装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る自動二輪車用エンジンの冷却装置は、
オイルパン内であってオイル中に浸漬する部位に冷却水
通路を形成し、この冷却水通路を介してラジエータとエ
ンジンのウォータージャケットとを接続したものであ
る。本発明によれば、ラジエータから出たエンジン冷却
水は、オイルパン内の冷却水通路を通った後にエンジン
のウォータジャケットに流入するから、エンジン冷却水
の全量がオイルパン内の冷却水通路を通るようになる。
【0007】請求項2に記載した発明に係る自動二輪車
用エンジンの冷却装置は、請求項1に記載した発明に係
る自動二輪車用エンジンの冷却装置において、オイルパ
ン内の冷却水通路は、オイルパン内で車幅方向に延びる
平面視U字状のパイプによって形成されているものであ
る。この発明によれば、オイルパン内のオイルは、走行
時に車体の前後方向への加速度が加えられることにより
オイルパン内で前後方向へ移動する。このようにオイル
が移動することによって、前記パイプに接触するオイル
の量を増大させることができる。このため、オイルパン
内に設けるU字状のパイプをここにエンジン冷却水が流
れるときの抵抗が少なくなる形状に形成しながら、オイ
ルとの熱交換が効率よく行われるようになる。
【0008】請求項3に記載した発明に係る自動二輪車
用エンジンの冷却装置は、請求項2に記載した発明に係
る自動二輪車用エンジンの冷却装置において、オイルパ
ンの一方の側壁をクランクケースカバーによって形成
し、このクランクケースカバーにオイルパン内のU字状
パイプの開放側端部を支持させるとともに、冷却水ポン
プを支持させたものである。この発明によれば、冷却水
ポンプおよびU字状パイプと、これらを接続する冷却水
ホースなどの部材をクランクケースカバーに支持された
一つの組立体とすることができる。
【0009】請求項4に記載した発明に係る自動二輪車
用エンジンの冷却装置は、請求項3に記載した発明に係
る自動二輪車用エンジンの冷却装置において、クランク
ケースカバーにオイルパン内のU字状パイプの冷却水入
口と冷却水出口とが接続される供給側冷却水通路と戻り
側冷却水通路とを形成し、これらの冷却水通路どうしを
連通するバイパス通路を設けたものである。この発明に
よれば、相対的に温度が低いエンジン冷却水がバイパス
通路を通ってU字状パイプの上流側から下流側へ短絡す
るように流れる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動二輪車用
エンジンの冷却装置の一実施の形態を図1ないし図11
によって詳細に説明する。図1は本発明に係る冷却装置
を装備した自動二輪車用エンジンの側面図、図2は要部
を拡大して示す側面図、図3は冷却水ポンプおよびクラ
ンクケースカバーの平面図、図4はオイル冷却用パイプ
をエンジンに取付けた状態を示す平面図で、同図は両端
の取付部分を破断して描いてある。図5は図4における
V−V線断面図である。
【0011】図6はオイル冷却用パイプの平面図、図7
はオイル冷却用パイプを車体後側から見た状態を示す背
面図、図8はオイル冷却用パイプを車体右側から見た状
態を示す側面図である。図9は冷却装置の構成を示す側
面図、図10は同じく斜視図、図11は冷却水通路の構
成を示す図である。
【0012】これらの図において、符号1で示すもの
は、この実施の形態による冷却装置2を装備した水冷式
自動二輪車用エンジンである。このエンジン1は、スク
ータに搭載するユニットスイング式のもので、クランク
ケース3にシリンダ4が車体の前方へ突出するように設
けられるとともに、後輪5の左方で車体の後方へ延びる
伝動ケース6が設けられている。前記後輪5は、前記伝
動ケース6と、クランクケース3から後輪5の右方で後
方へ延びるリヤアーム7とによって支持されている。
【0013】また、このエンジン1は、前記クランクケ
ース3の上端部の連結用ボス3aに連結されたリンク
(図示せず)を介して車体フレームに上下方向に揺動自
在に支持されている。さらに、前記伝動ケース6の後端
部と、リヤアーム7の後端部は、それぞれクッションユ
ニット8を介して車体フレームに接続されている。前記
シリンダ4は、図1および図2に示すように、従来から
よく知られているDOHC型のエンジンのシリンダヘッ
ドと同様に構成されており、シリンダヘッド9の上面に
吸気装置(図示せず)が接続されるとともに、シリンダ
ヘッド9の下面に排気管10(図2参照)が接続されて
いる。図1および図2において、符号11はシリンダボ
ディを示し、12はヘッドカバーを示す。また、前記シ
リンダボディ11の下面には、後述する冷却装置2の冷
却水ホース13が接続されている。
【0014】前記クランクケース3は、車幅方向に分割
できるように形成されており、図5に示すように、下部
にオイルパン21が設けられている。このオイルパン2
1は、車体左側(図5においても左側)のクランクケー
ス半部22と、車体右側のクランクケース半部23と、
この車体右側のクランクケース半部23の車体右側の開
放端部を閉塞するクランクケースカバー24とによって
形成されており、後述するオイル冷却用パイプ25がオ
イル内に浸漬されるように設けられている。
【0015】このオイルパン21に貯留されたオイル
は、図9および図10に示すように、クランクケース3
に設けられたオイルポンプ26によって吸い上げられ、
オイル供給管27を通ってクランク軸28の軸受部29
や他の被潤滑部に供給される。図9および図10におい
ては、オイルパン21内に貯留されたオイルを符号30
で示す。また、これらの図において、符号31はコンロ
ッドを示し、32はピストン、33は後述する冷却装置
2の冷却水ポンプ33を示す。
【0016】このエンジン11の冷却装置2は、図11
に示すように、シリンダ4内のウォータージャケット3
4とラジエータ35とを通ってエンジン冷却水が循環す
る構造のもので、車体の前部に設けられたラジエータ3
5(図1参照)と、このラジエータ35の冷却水出口3
5aに第1の冷却水ホース36を介して接続された前記
冷却水ポンプ33と、この冷却水ポンプ33の吐出口に
第2の冷却水ホース37を介して接続されるとともにエ
ンジン1内のウォータージャケット34の冷却水入口3
4aに第3の冷却水ホース13を介して接続されたホー
ス接続用部材38と、前記オイルパン21内に設けられ
た前記オイル冷却用パイプ25と、前記ウォータージャ
ケット34の冷却水出口34bからエンジン冷却水をラ
ジエータ35の冷却水入口35bに導く第4の冷却水ホ
ース39などによって構成されている。なお、前記第4
の冷却水ホース39の途中と、前記第1の冷却水ホース
36の途中との間には、エンジン始動時などでエンジン
冷却水の温度が相対的に低いときにラジエータ35にエ
ンジン冷却水が流れるのを阻止するバイパス通路40が
設けられている。
【0017】前記冷却水ポンプ33は、クランク軸28
の回転が伝達されて駆動される構造のもので、図2およ
び図3に示すように、前記クランクケースカバー24の
側面であって上端部に取付けられている。前記ホース接
続用部材38は、前記第2および第3の冷却水ホース1
3,37をクランクケースカバー24内の後述する供給
側冷却水通路41と戻り側冷却水通路42とを接続する
ためのもので、クランクケースカバー24の前端面に取
付けられている。
【0018】このようにホース接続用部材38をクラン
クケースカバー24の前端面に取付けることによって、
このホース接続用部材38と冷却水ポンプ33とを接続
する第1の冷却水ホース36をクランクケースカバー2
4の上部の側面に沿わせて配管することができ、クラン
クケースカバー24の下部の側方に排気管10を延設す
ることができる。このため、これらの管部材どうしが干
渉し合うようなことがなく、組付けが容易であるばかり
か、排気管10が第1の冷却水ホース36を避けて車体
外側に突出することによりバンク角が狭くなるのを防ぐ
ことができる。
【0019】クランクケースカバー24内の前記供給側
冷却水通路41と戻り側冷却水通路42は、図2に示す
ように、クランクケースカバー24の前端面から後下が
りに傾斜して延びるように形成されており、後端部に前
記オイル冷却用パイプ25が接続されている。この実施
の形態では、前記第2の冷却水ホース37に連通される
供給側冷却水通路41が他方の戻り側冷却水通路42の
上方に位置するように形成されている。また、前記供給
側冷却水通路41と戻り側冷却水通路42は、図9およ
び図10に示すように、バイパス通路40によって互い
に連通されている。このバイパス通路40は、通路断面
積が供給側冷却水通路41および戻り側冷却水通路42
の通路断面積より小さくなるように形成されている。
【0020】この実施の形態では、前記バイパス通路4
0は、ホース接続用部材38に形成されている。詳述す
ると、図2に示すように、前記ホース接続用部材38
は、前記供給側冷却水通路41と戻り側冷却水通路42
とに連通する二つの通路41a,42aが内部に形成さ
れており、クランクケースカバー24の前端面に対接す
る取付側端面38aに、前記両通路を互いに連通するよ
うに凹溝44が形成されている。前記バイパス通路40
は、この凹溝44によって構成されている。
【0021】前記オイル冷却用パイプ25は、図4〜図
8に示すように、直線状に形成された第1のパイプ45
と、平面視においてJ字状を呈するように成形された第
2のパイプ46とを互いに溶接することによって平面視
においてU字状を呈するように形成されており、オイル
パン21内でオイル30に浸かる位置に配設されてい
る。また、このオイル冷却用パイプ25は、開放側の端
部に一枚の鋼板からなる取付用フランジ47がろう付け
されており、この取付用フランジ47を介して前記クラ
ンクケースカバー24に取付けられている。前記取付用
フランジ47は、図4および図5に示すように、前記第
1のパイプ45と第2のパイプ46とが車幅方向に延び
るとともに、これら両パイプ45,46どうしが車体の
前後方向に並ぶ状態で2本の固定用ボルト48によって
クランクケースカバー24の内面に固定されている。
【0022】前記第1のパイプ45と第2のパイプ46
は、上述したように取付用フランジ47をクランクケー
スカバー24に固定した状態でクランクケースカバー2
4の前記供給側冷却水通路41と戻り側冷却水通路42
とに臨むように、前記取付用フランジ47より外側に突
出されている。この実施の形態では、車体前側に位置す
る第1のパイプ45の突出側端部45aが戻り側冷却水
通路42内に臨み、第2のパイプ46の突出側端部46
aが供給側冷却水通路41内に臨んでいる。すなわち、
オイル冷却用パイプ25の冷却水入口は、第2のパイプ
46の開口によって構成され、オイル冷却用パイプ25
の冷却水出口は、第1のパイプ45の開口端によって構
成されている。また、これら両パイプ45,46の前記
突出側端部45a,46aと前記両冷却水通路41,4
2の壁面との間には、冷却水通路内とオイルパン21内
との間をシールするためにOリング49が介装されてい
る。
【0023】オイル冷却用パイプ25における前記取付
用フランジ47とは反対側の端部は、図4および図6に
示すように、平面視においてT字状を呈するように形成
された保持用プレート50が溶接されている。この保持
用プレート50の先端部の突片50aにクッションゴム
51が取付けられている。このクッションゴム51は、
図4および図5に示すように、車体左側のクランクケー
ス半部22に断面コ字状を呈するように形成された保持
部52にオイルパン21内から挿入されている。このよ
うにクッションゴム51をオイル冷却用パイプ25と車
体左側のクランクケース半部22との間に介装すること
により、オイル冷却用パイプ25の先端部を確実に車体
左側のクランクケース半部22に支持させることができ
るとともに、オイル冷却用パイプ25を組付けるときに
車体左側のクランクケース半部22がオイル冷却用パイ
プ25によって過度に押されて破損されるのを防ぐこと
ができる。
【0024】上述したように構成されたオイル冷却用パ
イプ25は、車体左側のクランクケースカバー24に冷
却水ポンプ33およびホース接続用部材38とともに組
付けられ、冷却水ポンプ33とホース接続用部材38と
を接続する第2の冷却水ホース37と、ホース接続用部
材38とシリンダ4とを接続する第3の冷却水ホース1
3とを装着して一体となった状態でクランクケース3に
取付けられる。
【0025】冷却装置2の全ての部材がエンジン1に組
付けられ、エンジン冷却水を充填した状態で冷却水ポン
プ33が動作することによって、エンジン冷却水がラジ
エータ35から第1および第2の冷却水ホース36,3
7を通ってホース接続用部材38に導かれ、このホース
接続用部材38からクランクケースカバー24内の供給
側冷却水通路41を通ってオイル冷却用パイプ25に供
給される。このようにオイル冷却用パイプ25にエンジ
ン冷却水が流れることにより、オイルパン21内のオイ
ル30がエンジン冷却水によって冷却される。
【0026】オイル冷却用パイプ25から出たエンジン
冷却水は、クランクケースカバー24の戻り側冷却水通
路42→ホース接続用部材38→第3の冷却水ホース1
3からなる冷却系を通ってシリンダ4内のウォータージ
ャケット34に供給される。そして、シリンダボディ1
1およびシリンダヘッド9を冷却したエンジン冷却水
は、シリンダヘッド9の冷却水出口34bから第4の冷
却水ホース39を通ってラジエータ35に戻される。
【0027】したがって、この冷却装置2は、ラジエー
タ35から出たエンジン冷却水がオイルパン21内のオ
イル冷却用パイプ25を通った後にエンジン1のウォー
タジャケット34内に流入するから、エンジン冷却水の
全量が前記オイル冷却用パイプ25を通るようになる。
このため、従来の冷却装置に較べてオイルの冷却効率を
向上させることができる。
【0028】また、オイルパン21内のオイル冷却用パ
イプ25は、オイルパン21内で車幅方向に延びる平面
視U字状を呈するように形成されているから、オイルパ
ン21内のオイル30が多く接触するようになる。これ
は、オイルパン21内のオイルは、走行時に車体の前後
方向へ加速度が加えられることによってオイルパン21
内で前後方向へ流動するからである。このため、前記オ
イル冷却用パイプ25を波状ではなく、平面視において
U字状を呈するように形成し、エンジン冷却水が流れる
ときの抵抗が少なくなる構成を採っているにもかかわら
ず、オイル30との熱交換が効率よく行われるようにな
る。
【0029】さらに、この冷却装置2は、オイルパン2
1の一方の側壁が車体右側のクランクケースカバー24
によって形成され、このクランクケースカバー24にオ
イルパン21内のオイル冷却用パイプ25の開放側端部
が支持されるとともに、冷却水ポンプ33が支持されて
いるから、冷却水ポンプ33およびオイル冷却用パイプ
25と、これらを接続する第2の冷却水ホース37など
の部材をクランクケースカバー24に支持された一つの
組立体とすることができる。このため、前記複数の冷却
系の部材をエンジン1に組付ける作業を簡単に行うこと
ができる。
【0030】加えて、この冷却装置2は、車体左側のク
ランクケースカバー24の供給側冷却水通路41と戻り
側冷却水通路42とを連通するバイパス通路40が設け
られているから、相対的に温度が低いエンジン冷却水が
前記バイパス通路40を通ってオイル冷却用パイプ25
の上流側から下流側へ短絡するように流れる。このた
め、エンジン1のウォータージャケット34に入るエン
ジン冷却水の温度を、バイパス通路40を設けない場合
に較べて低下させることができるから、エンジン冷却水
がオイル30によって過度に昇温されるのを防ぐことが
でき、適切な温度のエンジン冷却水をエンジン1に供給
することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンジン冷却水の全量がオイルパン内の冷却水通路を通る
から、オイルパン内のオイルの熱が効率よくエンジン冷
却水に伝達される。したがって、従来の冷却装置に較べ
ると、オイルを充分に冷却することができるようにな
る。
【0032】請求項2記載の発明によれば、オイルパン
内に設ける冷却水用のパイプをここにエンジン冷却水が
流れるときの抵抗が少なくなるように単純な形状に形成
しながら、オイルとの熱交換が効率よく行われるように
なるから、より一層効率よくオイルを冷却することがで
きる。また、冷却水用のパイプは、単純な形状であるか
ら安価に形成することができる。このため、従来の冷却
装置に較べて冷却性能が高い冷却装置を安価に提供する
ことができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、冷却水ポン
プおよびU字状パイプと、これらを接続する冷却水ホー
スなどの部材をクランクケースカバーに支持された一つ
の組立体とすることができるから、前記複数の冷却系の
部材をエンジンに組付ける作業が簡単になる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、相対的に温
度が低いエンジン冷却水がバイパス通路を通ってU字状
パイプの上流側から下流側へ短絡するように流れるか
ら、エンジンのウォータージャケットに入るエンジン冷
却水の温度は、バイパス通路を設けない場合に較べて低
くなる。このため、この発明によれば、エンジン冷却水
がオイルによって過度に昇温されるのを防ぐことがで
き、適切な温度のエンジン冷却水をエンジンに供給する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷却装置を装備した自動二輪車
用エンジンの側面図である。
【図2】 要部を拡大して示す側面図である。
【図3】 冷却水ポンプおよびクランクケースカバーの
平面図である。
【図4】 オイル冷却用パイプをエンジンに取付けた状
態を示す平面図である。
【図5】 図4におけるV−V線断面図である。
【図6】 オイル冷却用パイプの平面図である。
【図7】 オイル冷却用パイプを車体後側から見た状態
を示す背面図である。
【図8】 オイル冷却用パイプを車体右側から見た状態
を示す側面図である。
【図9】 冷却装置の構成を示す側面図である。
【図10】 冷却装置の構成を示す斜視図である。
【図11】 冷却水通路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…エンジン、13…第3の冷却水ホース、21…オイ
ルパン、24…クランクケースカバー、25…オイル冷
却用パイプ、30…オイル、33…冷却水ポンプ、34
…ウォータージャケット、35…ラジエータ、36…第
1の冷却水ホース、37…第2の冷却水ホース、38…
ホース接続用部材、39…第4の冷却水ホース、41…
供給側冷却水通路、42…戻り側冷却水通路、40…バ
イパス通路、47…取付用フランジ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルパン内であってオイル中に浸漬す
    る部位に冷却水通路を形成し、この冷却水通路を介して
    ラジエータとエンジンのウォータージャケットとを接続
    したことを特徴とする自動二輪車用エンジンの冷却装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車用エンジンの
    冷却装置において、オイルパン内の冷却水通路は、オイ
    ルパン内で車幅方向に延びる平面視U字状のパイプによ
    って形成されていることを特徴とする自動二輪車用エン
    ジンの冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動二輪車用エンジンの
    冷却装置において、オイルパンの一方の側壁をクランク
    ケースカバーによって形成し、このクランクケースカバ
    ーにオイルパン内のU字状パイプの開放側端部を支持さ
    せるとともに、冷却水ポンプを支持させたことを特徴と
    する自動二輪車用エンジンの冷却装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動二輪車用エンジンの
    冷却装置において、クランクケースカバーにオイルパン
    内のU字状パイプの冷却水入口と冷却水出口とが接続さ
    れる供給側冷却水通路と戻り側冷却水通路とを形成し、
    これらの冷却水通路どうしを連通するバイパス通路を設
    けたことを特徴とする自動二輪車用エンジンの冷却装
    置。
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