JP4116368B2 - 自動二輪車用エンジンの冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却水によってエンジンを冷却する自動二輪車用エンジンの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動二輪車用エンジンの冷却装置としては、例えば特開平10−77861号公報に開示されたものがある。この公報に示された冷却装置は、エンジンの前方に位置するラジエータで冷却された冷却水を冷却水ポンプによってシリンダボディ内の冷却水通路に供給する構成が採られていた。シリンダボディ内の冷却水通路に導かれた冷却水は、シリンダ孔の周囲を通って上方のシリンダヘッド内の冷却水通路に流入し、ここから冷却水ホースを通ってラジエータに戻される。
【0003】
前記冷却水ポンプは、オイルポンプと一体的に形成されており、クランクケースの下部であって車体後側の端部に回転軸の軸線方向が車幅方向を指向する状態で装着されている。この冷却水ポンプの冷却水吸込口は、クランクケースの側壁を貫通してエンジンの外側方を通って車体の前方へ延びる冷却水ホースによってラジエータの冷却水出口に接続されている。また、冷却水ポンプの冷却水出口は、クランクケース内を通ってクランクケースの前方へ突出する冷却水パイプと、この冷却水パイプの下流端から上方に延びる冷却水ホースなどによってシリンダボディの冷却水通路に接続されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように構成された従来の自動二輪車用エンジンの冷却装置においては、冷却水ポンプに接続される配管が長くなるために、製造コストが高くなるとともに、冷却水ポンプから吐出された冷却水の圧力損失が多くなるという問題があった。
【0005】
本発明はこのような問題点を解消するためになされたもので、冷却水ポンプに接続される配管を短く形成してコストダウンを図るとともに、冷却水を効率よく供給できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明に係る自動二輪車用エンジンは、シリンダボディの前端部であって車幅方向の一側部に冷却水ポンプを直接取付け、この冷却水ポンプの冷却水吸込口をエンジン前方に位置するラジエータに冷却水ホースを介して接続するとともに、冷却水出口をポンプハウジングのシリンダボディ側に開口させ、この冷却水出口と対向するシリンダボディにエンジン側の冷却水入口を形成し、前記シリンダボディの一側部から内部の冷却水通路に冷却水が供給される構成とし、シリンダボディ内の冷却水通路を車幅方向の一側部から他側部にわたって延在するように形成するとともに、この冷却水通路におけるシリンダボディの前部において車幅方向の一側部から他側部に延びる冷却水分配室内に、冷却水が流れる方向を車幅方向から後方へ変えるガイド板を車幅方向に間隔をおいて複数設けてなり、前記冷却水出口は、車体の前後方向において前記ガイド板と略同じ位置に形成され、前記ガイド板の車幅方向の両側には、ヘッドボルトを挿通させるためのボスが設けられ、このボスおよび前記ガイド板と、前記冷却水分配室の前壁との間には隙間が形成されているものである。
【0007】
本発明によれば、冷却水ポンプの冷却水出口からシリンダボディ内の冷却水通路に冷却水が直接流入する。また、冷却水ポンプの冷却水吸込口とラジエータの冷却水出口とを接続する冷却水ホースを、エンジンとラジエータとの距離に相当する長さになるように短く形成することができる。
【0009】
また、本発明によれば、冷却水ポンプから吐出されてシリンダボディ内の冷却水通路の一側部に流入した冷却水は、他側部に向って流れる途中で複数のガイド板によって流れる方向が後方へ変えられる。このため、複数の気筒が車幅方向に並ぶ多気筒エンジンにおいて、全ての気筒に略均等に冷却水を分配することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る自動二輪車用エンジンの冷却装置の一実施の形態を図1ないし図6によって詳細に説明する。
図1は本発明に係る冷却装置を装備した自動二輪車の側面図、図2はエンジンおよび車体フレームの右側面図、図3は冷却水ポンプの駆動系を説明するための側面図で、同図は、エンジンの下端部を破断した状態で描いてある。図4は冷却水ポンプおよびその駆動系の縦断面図で、同図の破断位置を図3中にIV−IV線によって示す。図5は冷却水ポンプおよびシリンダボディの横断面図で、同図の破断位置を図2中にV−V線によって示す。図6は本発明に係る冷却装置を装備した自動二輪車用エンジンの斜視図である。
【0011】
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態による冷却装置2を装備した自動二輪車である。この自動二輪車1はレース用のもので、走行性能を向上させるために前後方向の長さが短くなるように構成されたエンジン3が車体フレーム4に搭載されている。5はこの自動二輪車1の前輪、6は後輪、7は燃料タンク、8はシートをそれぞれ示す。
【0012】
前記前輪5は、図1には描かれていないが、従来の自動二輪車と同様に、車体フレーム4のヘッドパイプ9に回動自在に取付けられたテレスコピック式フロントフォークに回転自在に支持されている。前記フロントフォークの上端部には操向ハンドルが設けられている。また、前記後輪6は、リヤアーム10によって車体フレーム4に上下方向に揺動自在に支持されており、駆動用チェーン11によってエンジン3から動力が伝達される。
【0013】
前記エンジン3は、水冷式DOHC4気筒型のもので、シリンダボディ12と、このシリンダボディ12の下端に接続されたクランクケース13とによってクランク軸14が回転自在に支持され、シリンダボディ12の上端部に取付けられたシリンダヘッド15に吸気装置16と排気管17とが接続されている。また、クランクケース13の下端部には、オイルパン18が取付けられている。
【0014】
冷却装置2は、前記エンジン3と前輪5との間に位置するように設けられたラジエータ21と、エンジン3内の後述する冷却水通路との間で冷却水を循環させる構成が採られている。前記ラジエータ21は、車体左側のタンク22から車体右側のタンク23(図2参照)へ冷却水が流れる構造で、車体左側のタンク22の後端部であって最も上に位置する部分に、戻り用冷却水ホース24を介してシリンダヘッド15内の冷却水通路が接続されている。
【0015】
また、このラジエータ21の車体右側のタンク23の後端部であって、図2に示す側面視においてクランク軸14と略同じ高さになる部位には、ラジエータ21からエンジン3側へ冷却水を供給するための供給用冷却水ホース25が接続されている。
前記戻り用冷却水ホース24は、図6に示すように、シリンダヘッド15の上方で車幅方向に延びており、この車幅方向延在部24aの一端側と他端側の二箇所がシリンダヘッド15内の冷却水通路に接続されている。
【0016】
前記供給用冷却水ホース25は、図2に示すように、前記車体右側のタンク23から車体の前後方向に沿って直線状に後方へ延び、シリンダボディ12の前端部に取付けられた冷却水ポンプ26の後述する吸込管27に後端部が接続されている。この実施の形態では、ラジエータ21の車体右側のタンク23に側面視において横向きの漏斗状を呈する後方延在部23aが形成され、この後方延在部の後端に前記供給用冷却水ホース25が接続されている。この構成を採ることにより、供給用冷却水ホース25の全長をより一層短くすることができるとともに、冷却水がラジエータ21内から供給用冷却水ホース25に入り易くなる。
【0017】
前記冷却水ポンプ26は、図2に示すように、シリンダボディ12の前端部であって車体右側の端部に軸線方向が車幅方向を指向する状態で固定用ボルト26aによって取付けられている。詳述すると、この冷却水ポンプ26は、図4および図5に示すように、ポンプハウジング28に軸受29によって回転自在に支持された回転軸30と、この回転軸30に固着されたインペラ31と、冷却水吸込口32を有する吸込管27が一体に形成されて前記インペラ31の吸込側を覆うカバー33とによって構成されており、シリンダボディ12に車体の右方を指向するように形成された取付座34にポンプハウジング28を対接させた状態で組付けられている。
【0018】
前記ポンプハウジング28は、前記回転軸30を支持するボス35と、このボス35から径方向の外側(この実施の形態では上側)に延在するシュラウド36とを一体に形成することによって構成されている。この冷却水ポンプ26は、前記インペラ31が回転することによって、前記カバー33の吸込管27から冷却水を吸込み、前記シュラウド36の上端部の冷却水出口37から冷却水を吐出する。
【0019】
前記ボス35は、シリンダボディ12の前記取付座34に穿設された円形孔34aに嵌入されている。この嵌合部分には、シリンダボディ12内に上下方向に延びるように形成されたギヤ室38(図4参照)からオイルが漏洩するのを阻止するためにシール部材39が介装されている。
前記シュラウド36は、その上端部であってシリンダボディ12側に冷却水出口37が形成されており、この冷却水出口37に対向するように前記取付座34に形成されたエンジン3側の冷却水入口40に開口縁を合わせた状態でジョイント41によって接続されている。このジョイント41は、円筒状に形成されて前記両方の開口の内部に嵌入されている。また、このジョイント41とシリンダボディ12およびシュラウド36との間には、冷却水が漏洩するのを阻止するためにシール部材42が介装されている。
【0020】
シリンダボディ12の前記冷却水入口40は、図5に示すように、シリンダボディ12内の冷却水分配室43に連通されている。この冷却水分配室43は、シリンダボディ12内のシリンダ孔44の周囲に形成されたウォータージャケット46の下端部に連通され、車幅方向の一側部から他側部へ延びるように形成されている。この実施の形態では、図6に示すように、シリンダボディ12の前壁12aにその一部を部分的に前方へ膨出させるようにして設けられた膨出部12bの内部に冷却水分配室43が形成されている。
この冷却水分配室43の車体右側の端部に前記冷却水入口40が形成され、冷却水分配室43の車体後側に、前記ウォータージャケット46が接続されている。このウォータージャケット46と前記冷却水分配室43とによって、本発明に係るシリンダボディ12内の冷却水通路が構成されている。
【0021】
また、前記冷却水分配室43には、前記冷却水入口40から流入した冷却水の流れる方向を車幅方向から後方へ変えるガイド板45が設けられている。このガイド板45は、その板面が車体左側に向かうにしたがって次第に後方に延びるように傾斜されており、車幅方向に間隔をおいて二箇所に冷却水分配室43を上下方向に貫通するように設けられている。この実施の形態では、前記ガイド板45と冷却水分配室43の前壁43aおよび後壁43bとの間にそれぞれ隙間が形成されており、これらの隙間を通って冷却水が車体右側から車体左側へ(図5においては下から上へ)流れることができる。図5において、ガイド板45の左右両側に設けられた符号47で示すものは、ヘッドボルト47aを挿通させるためのボスである。このボス47には、オイルをシリンダヘッド15からオイルパン18へ戻すためのオイル戻し用通路48が形成されている。
【0022】
この冷却水ポンプ26の駆動系は、図3および図4に示すように、冷却水ポンプ26の前記回転軸30の車体内側の端部に固定された冷却水ポンプ駆動用歯車51が他の補機によって回転される構成が採られている。前記他の補機とは、この実施の形態では、前記冷却水ポンプ26より下側で車体内側に位置するようにシリンダボディ12の前端部に取付けられたオルタネータ52である。
【0023】
このオルタネータ52は、図4に示すように、回転軸53が車幅方向を指向する状態でシリンダボディ12にホルダー54を介して取付けられている。前記回転軸53には、前記ホルダー54に軸受55によって回転自在に支持されたオルタネータ駆動用歯車56がカップリング57を介して一体に回転するように結合されている。前記オルタネータ駆動用歯車56は、上部が前記冷却水ポンプ駆動用歯車51に噛合するとともに、下部が後述するアイドラー軸58の小径歯車59に噛合している。
【0024】
前記アイドラー軸58は、前記小径歯車59と、この小径歯車59より車体右側に離間する大径歯車60とが同一軸線上に位置するように一体に形成されており、シリンダボディ12とクランクケース13とに軸受61,62を介して回転自在に支持されている。前記大径歯車60は、図3に示すように、クランク軸14の減速用小歯車63に噛合している。この減速用小歯車63は、エンジン3の動力を後輪駆動系のクラッチ64(図1参照)に伝達するためのもので、図1に示すように、前記大径歯車60の他に、クラッチ64側の減速用大歯車65が噛合している。
【0025】
また、前記アイドラー軸58の小径歯車59の下部には、図3および図4に示すように、オイルポンプ駆動用歯車66が噛合している。このオイルポンプ駆動用歯車66は、オイルポンプ67の回転軸68と一体に回転するように形成されている。この実施の形態によるオイルポンプ67は、クランクケース13の内部に配設され、クランクケース13に図示していないブラケットを介して支持されており、オイルパン18内に貯留されたオイルを下端部のオイルストレーナ69から吸い上げ、クランクケース13のオイル供給用通路71(図3参照)に吐出するように構成されている。前記オイル供給用通路71は、図3に示すように、オイルフィルター72と、オイルパン18の後方に配設されたオイルクーラ73とを介してオイルをクランクケース13の主オイル通路(図示せず)に導くように形成されている。
【0026】
前記オイルクーラ73は、図2に示すように、車幅方向の両端部に位置するオイルタンク74,75と、これらのオイルタンク74,75どうしを連通するオイル通路(図示せず)が内部に形成された多数の放熱用フィン76とを有する空冷式のもので、上端部が車体フレーム4に支持されている。前記オイルタンク74,75は、前上がりに傾斜するように形成されるとともに、車体右側のオイルタンク74が他方のオイルタンク75より車体の後方に位置するように形成されており、車体右側のオイルタンク74の下端部が上流側オイルパイプ77を介してオイルパン18に接続され、車体左側のオイルタンク75の上端部が下流側オイルパイプ78を介してオイルパン18に接続されている。
【0027】
オイルパン18からオイルをオイルクーラ73に供給する前記上流側パイプ77の上流側端部は、図1および図2に示すように、オイルパン18の下端部に接続したり、図3に示すように、オイルパン18の後壁の途中に接続することができる。図1において、このオイルクーラ73の前方に二点鎖線で描かれた符号81で示すものは、オイルクーラ73に走行風を導くためのダクトである。このダクト81は、前輪5の横を通過した走行風が略水平にエンジン3の下端部の側方を通ってオイルクーラ73に導かれるように、下部カウリング82に一体的に形成されている。図1においては、前記ダクト81と排気管17とが重なるように描かれているが、排気管17は車幅方向の中央部に配管されており、ダクト81は排気管17の両側方に設けられているから、これら両者が干渉し合うことはない。
【0028】
前記空冷式のオイルクーラ73ではオイルを充分に冷却することができない場合には、図3中に二点鎖線で示すように、オイルクーラ73を水冷式のオイルクーラ83に交換することができる。このようにオイルクーラを交換するに当たっては、オイルパン18も水冷式オイルクーラ83用のものに交換する。すなわち、オイルパン18のみを交換するだけで冷却方式の異なる2種類のオイルクーラを使用することができるから、オイルクーラを交換するためにコストアップになるのを可及的少なく抑えることができる。
【0029】
上述したように構成された自動二輪車用エンジン3の冷却装置2においては、クランク軸14が回転することによりその回転が減速用小歯車63からアイドラー軸58の大径歯車60および小径歯車59と、オルタネータ駆動用歯車56とからなる動力伝達系によって冷却水ポンプ駆動用歯車51に伝達され、冷却水ポンプ26が駆動される。
【0030】
このように冷却水ポンプ26が駆動されることにより、ラジエータ21から冷却水が冷却水ポンプ26に吸込まれるとともに、冷却水ポンプ26から冷却水がシリンダボディ12の冷却水分配室43に車体右側から供給される。前記冷却水ポンプ26の冷却水出口37とシリンダボディ12の冷却水入口40とは同一位置にあるから、冷却水をその圧力が低減されることがない状態でシリンダボディ12内の冷却水通路に供給することができる。
【0031】
冷却水分配室43に流入した冷却水は、車体右側から車体左側に向けて流れ、その一部が途中でガイド板45に当たり、流れる方向が後方へ変えられる。このため、車体右側の端部のシリンダ孔44の周囲に冷却水が相対的に多く供給されるようなことはなく、4つのシリンダ孔44の周囲に略均等に冷却水が供給されるようになる。
【0032】
したがって、この実施の形態による冷却装置2は、冷却水ポンプ26の冷却水出口37からシリンダボディ12内の冷却水通路に冷却水が直接流入し、冷却水ポンプ26の冷却水吸込口32とラジエータ21の冷却水出口とを接続する供給用冷却水ホース25を、エンジン3とラジエータ21との距離に相当する長さになるように短く形成することができる。この結果、冷却水ポンプ26に接続する配管は、冷却水ポンプ26とラジエータ21とを接続する供給用冷却水ホース25のみになり、しかも、この冷却水ホースの長さは従来に較べて短縮することができるから、コストダウンを図ることができる。また、冷却水が冷却水ポンプ26からシリンダボディ12内の冷却水通路に直接流入するから、圧力損失を最小限に抑えることができ、冷却水を効率よく供給することができるようになる。
【0033】
また、この実施の形態による冷却装置2は、冷却水ポンプ26がシリンダボディ12の車体右側の端部に取付けられてシリンダボディ12の右側部から内部の冷却水通路に冷却水が供給される構成とされており、シリンダボディ12内の冷却水通路が車幅方向の一側部から他側部にわたって延在するように形成されるとともに、この冷却水通路の冷却水分配室43内に、冷却水が流れる方向を車幅方向から後方へ変えるガイド板45が車幅方向に間隔をおいて複数設けられているから、冷却水ポンプ26から吐出されてシリンダボディ12内の冷却水通路の一側部に流入した冷却水は、他側部に向って流れる途中で複数のガイド板45によって流れる方向が後方へ変えられる。このため、複数の気筒が車幅方向に並ぶ多気筒エンジン3において、全ての気筒に略均等に冷却水を分配することができるようになる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、冷却水ポンプの冷却水出口からシリンダボディ内の冷却水通路に冷却水が直接流入するようになり、また、冷却水ポンプの冷却水吸込口とラジエータの冷却水出口とを接続する冷却水ホースを、エンジンとラジエータとの距離に相当する長さになるように短く形成することができる。したがって、冷却水ポンプに接続する配管は、冷却水ポンプとラジエータとを接続する冷却水ホースのみになり、しかも、この冷却水ホースの長さは従来に較べて短縮することができるから、コストダウンを図ることができる。また、冷却水が冷却水ポンプからシリンダボディ内の冷却水通路に直接流入するから、圧力損失を最小限に抑えることができ、冷却水を効率よく供給することができるようになる。
【0035】
請求項2記載の発明によれば、シリンダボディ内の冷却水通路の一側部に流入した冷却水は、他側部に向って流れる途中で複数のガイド板によって流れる方向が後方へ変えられるから、複数の気筒が車幅方向に並ぶ多気筒エンジンにおいて、全ての気筒に略均等に冷却水を分配することができるようになる。このため、この発明によれば、シリンダボディ内の冷却水通路に流入するまでの冷却水の圧力損失が少ないことと相俟って、多気筒エンジンをより一層効率よく冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷却装置を装備した自動二輪車の側面図である。
【図2】 エンジンおよび車体フレームの右側面図である。
【図3】 冷却水ポンプの駆動系を説明するための側面図である。
【図4】 冷却水ポンプおよびその駆動系の縦断面図である。
【図5】 冷却水ポンプおよびシリンダボディの横断面図である。
【図6】 本発明に係る冷却装置を装備した自動二輪車用エンジンの斜視図である。
【符号の説明】
12…シリンダボディ、26…冷却水ポンプ、32…冷却水吸込口、3…エンジン、21…ラジエータ、25…供給用冷却水ホース、37…冷却水出口、28…ポンプハウジング、36…シュラウド、40…冷却水入口、46…ウォータージャケット、43…冷却水分配室、45…ガイド板。

Claims (1)

  1. シリンダボディの前端部であって車幅方向の一側部に冷却水ポンプを直接取付け、この冷却水ポンプの冷却水吸込口をエンジン前方に位置するラジエータに冷却水ホースを介して接続するとともに、冷却水出口をポンプハウジングのシリンダボディ側に開口させ、この冷却水出口と対向するシリンダボディにエンジン側の冷却水入口を形成し、前記シリンダボディの一側部から内部の冷却水通路に冷却水が供給される構成とし、シリンダボディ内の冷却水通路を車幅方向の一側部から他側部にわたって延在するように形成するとともに、この冷却水通路におけるシリンダボディの前部において車幅方向の一側部から他側部に延びる冷却水分配室内に、冷却水が流れる方向を車幅方向から後方へ変えるガイド板を車幅方向に間隔をおいて複数設けてなり、
    前記冷却水出口は、車体の前後方向において前記ガイド板と略同じ位置に形成され、
    前記ガイド板の車幅方向の両側には、ヘッドボルトを挿通させるためのボスが設けられ、このボスおよび前記ガイド板と、前記冷却水分配室の前壁との間には隙間が形成されていることを特徴とする自動二輪車用エンジンの冷却装置。
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