JP2003342504A - インクジェット記録液 - Google Patents
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Abstract
めの色調に優れたインクジェット記録液、特に主な対象
としてはマゼンタ色のインクジェット記録液並びに、耐
光性と色調の両立に加えて長期使用を保証できる水系イ
ンクジェット記録液を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)〜(3)で表される化
合物を含有することを特徴とするインクジェット記録
液。 【化1】 【化2】 【化3】
Description
るインクジェット記録液に関するものであり、特に、色
調と色画像堅牢性に優れたインクジェット記録液に関す
るものである。
の電気−機械変換により液滴を圧力吐出させる方式、電
気−熱変換により気泡を発生させて液滴を圧力吐出させ
る方式、静電力により液滴を吸引吐出させる方式等に大
別される。
ット用インク、または単にインクともいう)において
は、たとえば上記から選択されるようなその使用される
記録方式に適合すること、高い記録画像濃度を有し色調
が良好であること、耐光性や耐熱性および耐水性といっ
た色画像堅牢性に優れること、被記録媒体に対して定着
が速く記録後ににじまないこと、インクとしての保存性
に優れていること、毒性や引火性といった安全性に問題
がないこと、安価であること等が要求される。
ト記録液が提案、検討されているが、要求の多くを同時
に満足するようなインクジェット記録液はきわめて限ら
れている。
用いたカラー画像記録においては、たとえばC.I.イ
ンデックスに記載されている従来から公知のC.I.ナ
ンバーを有する染料、顔料が広く検討されてきた。例え
ば水溶性染料を用いたマゼンタのインクにおいては、
C.I.アシッドレッド52のようなキサンテン系、
C.I.ダイレクトレッド20のようなアゾ系の水溶性
染料を使用したものが知られているが、これらはプリン
ターでの目詰まりに対する高い信頼性を有しているが、
その反面、耐光性のような堅牢性および耐水性に問題を
有していた。一方、C.I.ピグメントレッド122の
ようなキナクリドン系の顔料を使用したものが知られて
いるが、これらは高い堅牢性を有するものの、印字濃度
が上がらない、またはブロンジング等の色再現性の問題
を起こしやすかった。このように従来から良く知られて
いる染料や顔料では、インクジェット用インクに要求さ
れる色相と堅牢性とを両立させることは困難であった。
06221号中には色調と耐光性の両立を目的としたア
ントラピリドン化合物およびその水性インク組成物が示
されているが、日進月歩の当業界においては、そのレベ
ルは十分ではなく、さらなる改良が望まれていた。
像の耐光性に優れ、良好な色再現性のための色調に優れ
たインクジェット記録液、特に主な対象としてはマゼン
タ色のインクジェット記録液を提供することにある。ま
たさらに本発明の目的は、耐光性と色調の両立に加えて
長期使用を保証できる水系インクジェット記録液を提供
することにある。
下の構成によって達成された。
含有することを特徴とするインクジェット記録液。
含有することを特徴とするインクジェット記録液。
含有することを特徴とするインクジェット記録液。
(3)で表される化合物が、スルホン酸基もしくはカル
ボキシル基を有することを特徴とする前記1〜3のいず
れか1項記載のインクジェット記録液。
(3)で表される化合物が、微粒子分散物として含有さ
れることを特徴とする前記1〜3のいずれか1項記載の
インクジェット記録液。
(3)で表される化合物が、油溶性ポリマーとともに微
粒子分散物として含有されることを特徴とする前記1〜
3のいずれか1項記載のインクジェット記録液。
明の一般式(1)で表される化合物について詳細に説明
する。一般式(1)において、R11、R12、R13、
R14、R 15は、それぞれ独立に水素原子または置換基を
表す。該置換基としては特に制限はないが、代表的に
は、アルキル、アリール、アニリノ、アシルアミノ、ス
ルホンアミド、アルキルチオ、アリールチオ、アルケニ
ル、シクロアルキル等の各基が挙げられ、さらにこの他
にハロゲン原子及びシクロアルケニル、アルキニル、複
素環、スルホニル、スルフィニル、ホスホニル、アシ
ル、カルバモイル、スルファモイル、シアノ、アルコキ
シ、アリールオキシ、複素環オキシ、シロキシ、アシル
オキシ、スルホニルオキシ、カルバモイルオキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、イミド、ウレイド、スルファモイ
ルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキ
シカルボニルアミノ、アルコキシカルボニル、アリール
オキシカルボニル、複素環チオ、チオウレイド、カルボ
キシ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ、スルホ等の各
基、ならびにスピロ化合物残基、有橋炭化水素化合物残
基等も挙げられる。またR14とR15は互いに結合して環
を形成していてもよい。
15が互いに結合して芳香環を形成しているのが好まし
く、更に、R14、R15が互いに結合して置換または無置
換のベンゼン環を形成していることが好ましい。
数を表す。n11が2以上の時、R 13は同じであっても
異なっていても良く、またn11が2以上のとき、2つ
のR 13が互いに結合して環を形成していてもよい。
いて説明する。一般式(2)においてR21、R22、
R23、R24は、それぞれ独立に水素原子または置換基を
表し、該置換基の例としては、一般式(1)におけるR
11〜R15と同様の置換基を挙げることができる。
数を表し、n22は1〜4の整数を表わす。n21、n
22が2以上の時、R23、R24は同じであっても異なっ
ていても良く、またn21およびn22が2以上のと
き、2つのR23或いはR24がそれぞれ互いに結合して環
を形成していてもよい。
いて説明する。一般式(3)において、R31、R32、R
33、R34は、それぞれ独立に水素原子または置換基を表
し、該置換基の例としては、一般式(1)におけるR11
〜R15と同様の置換基を挙げることができる。
数を表し、n32は1〜4の整数を表わす。n31、n
32が2以上の時、R33、R34は同じであっても異なっ
ていても良く、またn31およびn32が2以上のと
き、2つのR33或いはR34がそれぞれ互いに結合して環
を形成していてもよい。
すが、本発明はこれらに限定されない。尚、構造式中の
Mは、ナトリウム塩、カリウム塩、1/2カルシュウム
塩、もしくは、アンモニウム塩などの、カチオンを表
す。
または(3)で表わされる化合物の合成例を示す。
mol)の(1a)(o−ニトロ安息香酸から、Syn
thesis,2,262〜266(2001)記載の
方法に従い合成,トータル収率48%)を酢酸150m
lに溶解し、鉄25.4g(0.46mol)を加えた
後、75℃で4時間反応した。反応終了後、濾過し、濾
液をトルエン/水で抽出し、溶媒を留去することにより
中間体(1b)を得た。
(1b)、15.7g(0.1mol)のブロモベンゼ
ン、24.6g(0.3mol)の酢酸ナトリウムおよ
び3.4gの塩化第一銅をニトロベンゼン300ml中
で約200℃に加熱し、14時間反応させる。反応終了
後、冷却し、析出した結晶を濾取し、結晶をニトロベン
ゼン、希塩酸、エタノールで洗浄することにより(1
c)が21.3g(収率66%)得られる。
gに氷冷下、6.4g(0.02mol)の中間体(1
c)を加え、10℃以下で1時間スルホン化を行う。反
応終了後、400gの氷に反応液を加え、得られた結晶
を濾過する。この結晶を少量の水酸化ナトリウムを加え
た5%食塩水に加えて30分攪拌し、結晶を濾取するこ
とにより、例示化合物1−4のナトリウム塩が8.1g
(収率78%)得られる。
化合物が目的の例示化合物1−2であることを確認し
た。
た。
mol)の(2a)(1−アミノ−5−ブロモアントラ
キノンから、J.Med.Chem,44,12,20
04〜2014(2001)記載の方法に従い合成、ト
ータル収率92%)を、N,N−ジメチルホルムアミド
150mlに溶解し、27.6g(0.2mol)の炭
酸カリウム、10.2g(0.11mol)のアニリ
ン、1.0g(0.01mol)の塩化銅(I)を加え
て、約110℃にて2時間、反応させる。反応終了後、
反応液に350mlの水を加えて、析出した結晶を濾取
し、粗結晶をさらにアセトニトリルで再結晶することに
よって、27.2g(収率81%)の中間体(2b)が
得られる。
硫酸56gに氷冷下、20℃以下にて6.7g(0.0
2mol)の中間体(2b)を加え、約50℃にて5時
間スルホン化を行う。反応終了後、400mlの氷水に
反応液を加え、さらに塩化ナトリウム30gを加えて塩
析を行い、濾過、乾燥することによって、例示化合物2
−16のナトリウム塩が6.3g(収率59%)得られ
る。
化合物が目的の例示化合物2−16であることを確認し
た。
た。
mol)の(3a)を300gのクロロスルホン酸の中
に入れ、室温で2時間攪拌する。反応終了後、反応液を
3lの水にあけ、溶液が中性になるまで水酸化ナトリウ
ム水溶液を加える。析出した結晶を濾過し、ブタノール
から再結晶することにより中間体(3b)が19.1g
(72%)得られる。
(0.05mol)の中間体(3b)をN,N−ジメチ
ルホルムアミド70mlに溶解し、13.8g(0.1
mol)の炭酸カリウム、9.0g(0.055mo
l)の(3c)、0.5g(0.005mol)の塩化
銅(I)を加えて、約110℃にて2時間、反応させ
る。その後、さらに8.26g(0.055mol)の
p−tert−ブチルフェノールを加えて、同温度にて
3時間反応させる。反応終了後、反応液に150mlの
水を加えて、析出した結晶を濾取し、粗結晶をさらにト
ルエンで再結晶することによって、30.2g(収率7
7%)の例示化合物3−2が得られる。
化合物が目的の例示化合物3−2であることを確認し
た。
録液は、本発明の色素を1種類のみ使用したものであっ
ても、2種類以上の色素を併用したものであってもよ
く、また本発明外の色素と併用したものであってもよ
い。
録液は水系溶媒、油系溶媒、固体(相変化)溶媒等の種
々の溶媒系を用いることができ、特に水系溶媒で本発明
の効果を発揮する。水系溶媒としては、水(例えばイオ
ン交換水が好ましい)と水溶性有機溶媒を一般に使用す
る。
類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカ
ンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジル
アルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリ
コールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチ
レンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テト
ラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−
ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキ
シルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例え
ば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、
スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が
挙げられる。
その溶媒系に可溶であればそのまま溶解して用いること
ができる。この場合、本発明の色素の水系溶媒への溶解
性が重要であり、本発明の化合物が、スルホン酸基もし
くはカルボキシル基を少なくとも1つ以上有することが
好ましく、スルホン酸基もしくはカルボキシル基を少な
くとも2つ以上有することがさらに好ましい。
ままでは不溶の固体である場合、色素を種々の分散機
(例えば、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロ
ールミル、アジテーターミル、ヘンシェルミキサー、コ
ロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、ジェ
ットミル、オングミル等)を用いて微粒子化するか、あ
るいは可溶である有機溶媒に色素を溶解した後に、高分
子分散剤や界面活性剤とともにそのままでは不溶の溶媒
系に分散させることができる。さらに、溶媒系がそのま
までは不溶の液体または半溶融状物である場合、そのま
まかあるいは可溶である有機溶媒に溶解して、高分子分
散剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分散させること
ができる。
場合には、微粒子化させてその溶媒系に分散させること
が好ましく、150nm以下の微粒子に分散されている
ことがさらに好ましい。
媒に色素を溶解した後に、油溶性ポリマーとともに微粒
子分散物として水系溶媒に分散させることが、好まし
い。このようなインクジェット記録液用に使用される水
系溶媒の具体的調製法については、例えば特開平5−1
48436号、同5−295312号、同7−9754
1号、同7−82515号、同7−118584号等に
記載の方法を参照することができる。
説明する。油溶性ポリマーとしては、特に制限はなく、
目的に応じて適宜選択することができるが、ビニルポリ
マーが好適に挙げられる。該ビニルポリマーとしては、
従来公知のものが挙げられ、水不溶性型、水分散(自己
乳化)型、水溶性型の何れもものであってもよいが、着
色微粒子の製造容易性、分散安定性等の点で水分散型の
ビニルポリマーが好ましい。
オン解離型のもの、非イオン性分散性基含有型のもの、
あるいはこれらの混合型のもののいずれであってもよ
い。前記イオン解離型のビニルポリマーとしては、三級
アミノ基などのカチオン性の解離性基を含有するビニル
ポリマーや、カルボン酸、スルホン酸などのアニオン性
の解離性基を含有するビニルポリマーが挙げられる。前
記非イオン性分散性基含有型のビニルポリマーとして
は、ポリエチレンオキシ鎖などの非イオン性分散性基を
含有するビニルポリマーが挙げられる。これらの中で
も、着色微粒子の分散安定性の点で、アニオン性の解離
性基を含有するイオン解離型のビニルポリマー、非イオ
ン性分散性基含有型のビニルポリマー、混合型のビニル
ポリマーが好ましい。
しては、例えば、以下のものが挙げられる。即ち、アク
リル酸エステル類、具体的には、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソ
プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソ
ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t
ert−ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘ
キシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、tert−オクチルアクリ
レート、2−クロロエチルアクリレート、2−ブロモエ
チルアクリレート、4−クロロブチルアクリレート、シ
アノエチルアクリレート、2−アセトキシエチルアクリ
レート、ベンジルアクリレート、メトキシベンジルアク
リレート、2−クロロシクロヘキシルアクリレート、シ
クロヘキシルアクリレート、フルフリルアクリレート、
テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェニルアクリ
レート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、2,2
−ジメチル−3−ヒドロキシプロピルアクリレート、2
−メトキシエチルアクリレート、3−メトキシブチルア
クリレート、2−エトキシエチルアクリレート、2−ブ
トキシエチルアクリレート、2−(2−メトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、2−(2−ブトキシエトキ
シ)エチルアクリレート、グリシジルアクリレート、1
−ブロモ−2−メトキシエチルアクリレート、1,1−
ジクロロ−2−エトキシエチルアクリレート、2,2,
2−テトラフルオロエチルアクリレート、1H,1H,
2H,2H−パーフルオロデシルアクリレート等;メタ
クリル酸エステル類、具体的には、メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレー
ト、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリ
レート、イソブチルメタクリレート、sec−ブチルメ
タクリレート、tert−ブチルメタクリレート、アミ
ルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、クロ
ロベンジルメタクリレート、オクチルメタクリレート、
ステアリルメタクリレート、2−(3−フェニルプロピ
ルオキシ)エチルメタクリレート、フルフリルメタクリ
レート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、フェ
ニルメタクリレート、クレジルメタクリレート、ナフチ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、トリエチレ
ングリコールモノメタクリレート、ジプロピレングリコ
ールモノメタクリレート、2−メトキシエチルメタクリ
レート、3−メトキシブチルメタクリレート、2−エト
キシエチルメタクリレート、2−iso−プロポキシエ
チルメタクリレート、2−ブトキシエチルメタクリレー
ト、2−(2−メトキシエトキシ)エチルメタクリレー
ト、2−(2−エトキシエトキシ)エチルメタクリレー
ト、2−(2−ブトキシエトキシ)エチルメタクリレー
ト、2−アセトキシエチルメタクリレート、2−アセト
アセトキシエチルメタクリレート、アリルメタクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、2,2,2−テトラフ
ルオロエチルメタクリレート、1H,1H,2H,2H
−パーフルオロデシルメタクリレート等;ビニルエステ
ル類、具体的には、ビニルアセテート、ビニルプロピオ
ネート、ビニルブチレート、ビニルイソブチレート、ビ
ニルカプロエート、ビニルクロロアセテート、ビニルメ
トキシアセテート、ビニルフェニルアセテート、安息香
酸ビニル、サリチル酸ビニル等;アクリルアミド類、具
体的には、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、エ
チルアクリルアミド、プロピルアクリルアミド、ブチル
アクリルアミド、tert−ブチルアクリルアミド、t
ert−オクチルアクリルアミド、シクロヘキシルアク
リルアミド、ベンジルアクリルアミド、ヒドロキシメチ
ルアクリルアミド、メトキシメチルアクリルアミド、ブ
トキシメチルアクリルアミド、メトキシエチルアクリル
アミド、フェニルアクリルアミド、ジメチルアクリルア
ミド、ジエチルアクリルアミド、β−シアノエチルアク
リルアミド、N−(2−アセトアセトキシエチル)アク
リルアミド、ジアセトンアクリルアミド等;メタクリル
アミド類、具体的には、メタクリルアミド、メチルメタ
クリルアミド、エチルメタクリルアミド、プロピルメタ
クリルアミド、ブチルメタクリルアミド、tert−ブ
チルメタクリルアミド、シクロヘキシルメタクリルアミ
ド、ベンジルメタクリルアミド、ヒドロキシメチルメタ
クリルアミド、メトキシエチルメタクリルアミド、フェ
ニルメタクリルアミド、ジメチルメタクリルアミド、β
−シアノエチルメタクリルアミド、N−(2−アセトア
セトキシエチル)メタクリルアミド等;オレフィン類、
具体的には、ジシクロペンタジエン、エチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ペンテン、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、イソプレン、クロロプレン、ブタジエン、
2,3−ジメチルブタジエン等、スチレン類、例えば、
スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメ
チルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレ
ン、クロルメチルスチレン、メトキシスチレン、アセト
キシスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブ
ロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステル等;ビニ
ルエーテル類、具体的には、メチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル、ヘキシルビニルエーテル、メトキ
シエチルビニルエーテル等;その他のモノマーとして、
クロトン酸ブチル、クロトン酸ヘキシル、イタコン酸ジ
メチル、イタコン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル、マ
レイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジエ
チル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチル、メチルビ
ニルケトン、フェニルビニルケトン、メトキシエチルビ
ニルケトン、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニルピ
ロリドン、ビニリデンクロライド、メチレンマロンニト
リル、ビニリデン、ジフェニル−2−アクリロイルオキ
シエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイ
ルオキシエチルホスフェート、ジブチル−2−アクリロ
イルオキシエチルホスフェート、ジオクチル−2−メタ
クリロイルオキシエチルホスフェート等;が挙げられ
る。
は、アニオン性の解離性基を有するモノマー、カチオン
性の解離性基を有するモノマーが挙げられる。
ーとしては、例えば、カルボン酸モノマー、スルホン酸
モノマー、リン酸モノマー等が挙げられる。
ば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、シトラコン酸、クロトン酸、イタコン酸
モノアルキルエステル(例えば、イタコン酸モノメチ
ル、イタコン酸モノエチル、イタコン酸モノブチルな
ど)、マレイン酸モノアルキルエステル(例えば、マレ
イン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸
モノブチルなど)等が挙げられる。
ば、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アクリロ
イルオキシアルキルスルホン酸(例えば、アクリロイル
オキシメチルスルホン酸、アクリロイルオキシエチルス
ルホン酸、アクリロイルオキシプロピルスルホン酸な
ど)、メタクリロイルオキシアルキルスルホン酸(例え
ば、メタクリロイルオキシメチルスルホン酸、メタクリ
ロイルオキシエチルスルホン酸、メタクリロイルオキシ
プロピルスルホン酸など)、アクリルアミドアルキルス
ルホン酸(例えば、2−アクリルアミド−2−メチルエ
タンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルブタ
ンスルホン酸など)、メタクリルアミドアルキルスルホ
ン酸(例えば、2−メタクルリアミド−2−メチルエタ
ンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸、2−メタクリルアミド−2−メチルブ
タンスルホン酸など)等が挙げられる。
ニルホスホン酸、メタクリロイルオキシエチルホスホン
酸などが挙げられる。
酸、スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アクリル
アミドアルキルスルホン酸、メタクリルアミドアルキル
スルホン酸が好ましく、アクリル酸、メタクリル酸、ス
チレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルブ
タンスルホン酸がより好ましい。
ーとしては、例えば、ジアルキルアミノエチルメタクリ
レート、ジアルキルアミノエチルアクリレートなどの3
級アミノ基を有するモノマーが挙げられる。
マーとしては、例えば、ポリエチレングリコールモノア
ルキルエーテルとカルボン酸モノマーとのエステル、ポ
リエチレングリコールモノアルキルエーテルとスルホン
酸モノマーとのエステル、ポリエチレングリコールモノ
アルキルエーテルとリン酸モノマーとのエステル、ポリ
エチレングリコールモノアルキルエーテルとイソシアネ
ート基含有モノマーから形成されるビニル基含有ウレタ
ン、ポリビニルアルコール構造を含有するマクロモノマ
ーなどが挙げられる。前記ポリエチレングリコールモノ
アルキルエーテルのエチレンオキシ部の繰り返し数とし
ては、8〜50が好ましく、10〜30がより好まし
い。前記ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル
のアルキル基の炭素原子数としては、1〜20が好まし
く、1〜12がより好ましい。
てビニルポリマーが形成されていてもよいし、2種以上
が併用されてビニルポリマーが形成されていてもよく、
前記ビニルポリマーの目的(Tg調節、溶解性改良、分
散物安定性等)に応じて適宜選択することができる。
機溶媒を使用する。油系溶媒の溶媒の例としては、上記
水系溶媒において水溶性有機溶媒として例示したものに
加えて、アルコール類(例えば、ペンタノール、ヘプタ
ノール、オクタノール、フェニルエチルアルコール、フ
ェニルプロピルアルコール、フルフリルアルコール、ア
ニルアルコール等)、エステル類(エチレングリコール
ジアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、プロピレングリコールジアセテート、酢酸
エチル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチ
ル、酢酸フェノキシエチル、フェニル酢酸エチル、プロ
ピオン酸ベンジル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、
ラウリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、リン酸
トリエチル、リン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フ
タル酸ジブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジプロピ
ル、ジエチルマロン酸ジエチル、コハク酸ジエチル、コ
ハク酸ジブチル、グルタル酸ジエチル、アジピン酸ジエ
チル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジブチル、ア
ジピン酸ジ(2−メトキシエチル)、セバシン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイ
ン酸ジオクチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジオクチ
ル、ケイ皮酸−3−ヘキセニル等)、エーテル類(例え
ば、ブチルフェニルエーテル、ベンジルエチルエーテ
ル、ヘキシルエーテル等)、ケトン類(例えば、ベンジ
ルメチルケトン、ベンジルアセトン、ジアセトンアルコ
ール、シクロヘキサノン等)、炭化水素類(例えば、石
油エーテル、石油ベンジル、テトラリン、デカリン、タ
ーシャリーアミルベンゼン、ジメチルナフタリン等)、
アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド
等)が挙げられる。
そのまま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散
剤や結合剤を併用して分散または溶解させて用いること
もできる。
れる油系溶媒の具体的調製法については、特開平3−2
31975号、特表平5−508883号に記載の方法
を参照することができる。
は、溶媒として室温で固体であり、かつインクジェット
記録液の加熱噴射時には溶融した液体状である相変化溶
媒を使用する。
クス(例えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワック
ス、ラノリン、モンタンワックス、オゾケライト、セレ
シン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ペトロラクタム等)、ポリエチレンワックス誘導
体、塩素化炭化水素、有機酸(例えば、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフ
トンベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒド
ロキシステアリン酸等)、有機酸エステル(例えば、上
記した有機酸のグリセリン、ジエチレングリコール、エ
チレングリコール等のアルコールとのエステル等)、ア
ルコール(例えば、ドデカノール、テトラデカノール、
ヘキサデカノール、エイコサノール、ドコサノール、テ
トラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノー
ル、ドデセノール、ミリシルアルコール、テトラセノー
ル、ヘキサデセノール、エイコセノール、ドコセノー
ル、ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオー
ル、ノナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセ
リン、テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、
デカンジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオ
ール、ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テト
ラコサンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリ
ン、エイコサンジオール、オクタンジオール、フェニル
プロピレングリコール、ビスフェノールA、パラアルフ
ァクミルフェノール等)、ケトン(例えば、ベンゾイル
アセトン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコ
サノン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘ
ントリアコンタノン、ヘプタトリアコンタノン、ステア
ロン、ラウロン、ジアニソール等)、アミド(例えば、
オレイン酸アミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、テト
ラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン
酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−
ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸
アミド、N,N′−エチレンビスラウリン酸アミド、
N,N′−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N′
−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N′−メチレン
ビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘ
ン酸アミド、N,N′−キシリレンビスステアリン酸ア
ミド、N,N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、
N,N′−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジ
ステアリルアジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセ
バシン酸アミド、N,N′−システアリルセバシン酸ア
ミド、N,N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、
N,N′−ジステアリルイソフタル酸アミド、フェナセ
チン、トルアミド、アセトアミド、オレイン酸2量体/
エチレンジアミン/ステアリン酸(1:2:2のモル
比)のような2量体酸とジアミンと脂肪酸の反応生成物
テトラアミド等)、スルホンアミド(例えば、パラトル
エンスルホンアミド、エチルベンゼンスルホンアミド、
ブチルベンゼンスルホンアミド等)、シリコーン類(例
えば、シリコーンSH6018(東レシリコーン)、シ
リコーンKR215、216、220(信越シリコー
ン)等)、クマロン類(例えば、エスクロンG−90
(新日鐵化学)等)、コレステロール脂肪酸エステル
(例えば、ステアリン酸コレステロール、パルミチン酸
コレステロール、ミリスチン酸コレステロール、ベヘン
酸コレステロール、ラウリン酸コレステロール、メリシ
ン酸コレステロール等)、糖類脂肪酸エステル(ステア
リン酸サッカロース、パルミチン酸サッカロース、ベヘ
ン酸サッカロース、ラウリン酸サッカロース、メリシン
酸サッカロース、ステアリン酸ラクトース、パルミチン
酸ラクトース、ミリスチン酸ラクトース、ベヘン酸ラク
トース、ラウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース
等)が挙げられる。
おける相変化温度は、60℃〜200℃であることが好
ましく、80〜150℃であることがより好ましい。
した溶融状態の溶媒に本発明の色素をそのまま溶解させ
て用いることができ、また樹脂状分散剤や結合剤を併用
して分散または溶解させて用いることもできる。
いては、特開平5−186723号、同7−70490
号に記載の方法を参照することができる。
化)溶媒を使用し本発明の色素を溶解した本発明のイン
クジェット記録液は、その飛翔時の粘度として40×1
0-3Pa・s以下が好ましく、30×10-3Pa・s以
下であることがより好ましい。
は、その飛翔時の表面張力として20×10-5N/cm
〜100×10-5N/cmが好ましく、30〜80×1
0-5N/cmであることがより好ましい。
0.1〜25質量%の範囲で使用されることが好まし
く、0.5〜10質量%の範囲であることがより好まし
い。
は、分子量1,000〜1,000,000の高分子化
合物が好ましく、これらは使用される場合にはインクジ
ェット記録液中に0.1〜50質量%含有されることが
好ましい。
安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、
保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に
応じて、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、
皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加するこ
ともできる。
用する記録方式に関して特に制約はないが、特にオンデ
マンド方式のインクジェットプリンタ用のインクジェッ
ト記録液として好ましく使用することができる。オンデ
マンド型方式としては、電気−機械変換方式(例えば、
シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベン
ダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウ
ォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルイ
ンクジェット型、バブルジェット(R)型等)、静電吸
引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型
等)、放電方式(例えば、スパークジェット型等)など
を具体的な例として挙げることができる。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
の含有量が仕上がりインクとして、2質量%になる量を
秤量し、これにエチレングリコール15%、グリセリン
15%、サーフィノール465(日信化学工業社製)
0.3%、残りが純水になるように純水を加え混合分散
し、更に2μmのメンブランフィルターによって濾過
し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表1に示すようなイン
クジェット用インクNo.1〜12を得た。
ンクを市販のエプソン製インクジェットプリンター(P
M−800)を用いてコニカフォトジェットペーパー
Photolike QP 光沢紙(コニカ株式会社
製)にプリントし、得られた画像試料の画像の耐光性、
色調および保存性の評価を行った結果を表1に併せて示
す。
未爆射試料の可視領域極大吸収波長における反射スペク
トル濃度(未爆射試料吸収極大波長濃度)を測定し、ま
た該未爆射試料を24時間爆射した後の試料の可視領域
極大吸収波長における反射スペクトル濃度(爆射試料極
大吸収波長濃度)を測定し、24時間爆射した後の画像
試料の未爆射画像試料に対する可視領域極大吸収波長に
おける反射スペクトル濃度の低下率として耐光性を下式
から求めた。 耐光性(%)=(爆射試料極大吸収波長濃度/未爆射試
料極大吸収波長濃度)×100 色調:画像試料の390〜730nm領域のインターバ
ル10nmによる反射スペクトルを測定し、これをCI
E L*a*b*色空間系に基づいて、a*、b*を算出し
た。
に定義し、下記3段階の評価基準により評価した。
30以上0以下 ○:a*、b*ともに好ましい領域 △:a*、b*の一方のみ好ましい領域 ×:a*、b*のいずれも好ましい領域外 保存性:インクを80℃で1週間、密閉ガラス容器中に
保存後、上記画像試料の作成の場合と同様にして画像を
作成し、500時間の連続噴出における噴出異常の有無
を観察した。また、作成した画像について色調の評価を
上記と同様にして行い、保存性を下記の評価基準により
評価した。 ○:連続噴出にて異常なく、また未保存インクからの色
調変化がa*、b*ともに±10未満である ×:連続噴出異常が認められる、または未保存インクか
らの色調変化がa*またはb*の少なくとも一方に±10
以上認められる。結果を表1に示す。
は、比較のインクに比して画像の耐光性、色調、保存性
の全ての面で優れていることが分かる。
エチルケトン20g、グリセリン5g、スチレン/アク
リル酸/2−ヒドロキシエチルメタクリレート=80/
5/15の中和済み樹脂を6g、イオン交換水40gの
混合液に平均粒子径が0.5mmのジルコニアビーズ2
50gを加え、メディア分散機(システムゼータ;
(株)アシザワ製)を用いて4時間分散を行った。分散
終了後、ジルコニアビーズを濾別して顔料分散液を得
た。この分散液に水40mlを加えて希釈した後、減圧
留去によりメチルエチルケトンを除去し顔料の微粒子分
散物を得た。
クの仕上がり量に対して3質量%になる量の上記微粒子
分散物を秤量し、エチレングリコール15質量%、グリ
セリン15質量%、トリエチレングリコールモノブチル
エーテル3質量%、サーフィノール465を0.3質量
%、残りが純水になるように純水を加え、混合分散し、
更に2μmのメンブランフィルターによって濾過し、ゴ
ミ及び粗大粒子を除去して表2に示すようにインクジェ
ット用インクNo.13〜17を得た。
インクを60℃で7日間保存した際の粒子径変化率、保
存後のインクの濾過性、更に、実施例1と同様に各イン
クを用いてプリントした画像についての色調を評価し
た。
存し、大塚電子製レーザー粒径解析システムを用いて保
存後のインク平均(体積平均)粒子径を求め、同様にし
て求めた未保存の場合のインクの平均粒子径との粒子径
変化率を下式にて求め,下記基準により評価した。 粒子径変化率(%)={(保存後のインクの平均粒子径
−未保存インクの平均粒子径)/(未保存インクの平均
粒子径)}×100 ×:10%以上のもの(実用不可レベル) ○:5%〜10%未満のもの(実用許容レベル) ◎:粒子径変化率が5%未満のもの。
に、5ml採取し、0.8μmのセルロースアセテート
メンブランフィルターで濾過を行い、全量濾過できたも
のを◎、半量以上濾過できたものを○(許容レベル)、
半量未満しか濾過ができなかったものを×(不可レベ
ル)として評価した。
果を表2に示す。
は比較のインクに比してインクの保存安定性および画像
の色調の面で優れていることが分かる。
リビニルブチラール(積水化学製BL−S、平均重合度
350)及び50gの酢酸エチルをセパラブルフラスコ
に入れ、フラスコ内をN2ガスで置換後、攪拌して上記
ポリマー及び染料を完全溶解させた。ラウリル硫酸ナト
リウム2gを含む水溶液100gを滴下後、超音波分散
機(UH−150型、株式会社エスエムテー製)を用い
て、300秒間乳化した。その後、減圧下で酢酸エチル
を除去し、染料を含浸する着色微粒子の分散液を得た。
この分散液に0.15gの過硫酸カリウムを加えて溶解
し、ヒーターを付して70℃に加温後、更に2gのスチ
レン及び1gの2−ヒドロキシエチルメタクリレートの
混合液を滴下しながら7時間反応させてコアシェル型の
着色微粒子分散物を得た。
クの仕上がり量に対して2質量%になる量の上記着色微
粒子分散物を秤量し、これに、エチレングリコール15
質量%、グリセリン15質量%、トリエチレングリコー
ルモノブチルエーテル3質量%、サーフィノール465
を0.3質量%、残りが純水になるように純水を加え混
合分散し、更に2μmのメンブランフィルターによって
濾過し、ゴミ及び粗大粒子を除去して表3に示すように
インクジェット用インクNo.18〜21を得た。
同様にそれぞれのインクを60℃で7日間保存した際の
平均粒子径変化率、保存後のインクの濾過性、更に、実
施例1と同様に各インクを用いて作成した画像試料の画
像についての色調および耐光性を評価した。
インクは、比較のインクに比してインクの保存安定性及
び画像の色調、耐光性の面で優れていることが分かる。
良好な色再現性のための色調に優れたインクジェット記
録液、特に主な対象としてはマゼンタ色のインクジェッ
ト記録液を提供できる。またさらに、耐光性と色調の両
立に加えて長期使用を保証できる水系インクジェット記
録液を提供できる。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記一般式(1)で表される化合物を含
有することを特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 〔式中、R11、R12、R13、R14、R15は、それぞれ独
立に水素原子または置換基を表し、n11は1〜3の整
数を表す。〕 - 【請求項2】 下記一般式(2)で表される化合物を含
有することを特徴とするインクジェット記録液。 【化2】 〔式中、R21、R22、R23、R24は、それぞれ独立に水
素原子または置換基を表し、n21は1〜3の整数を表
し、n22は1または2の整数を表す。〕 - 【請求項3】 下記一般式(3)で表される化合物を含
有することを特徴とするインクジェット記録液。 【化3】 〔式中、R31、R32、R33、R34は、それぞれ独立に水
素原子または置換基を表し、n31は1〜3の整数を表
し、n32は1〜4の整数を表す。〕 - 【請求項4】 上記一般式(1)、(2)または(3)
で表される化合物が、スルホン酸基もしくはカルボキシ
ル基を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
1項記載のインクジェット記録液。 - 【請求項5】 上記一般式(1)、(2)または(3)
で表される化合物が、微粒子分散物として含有されるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のイン
クジェット記録液。 - 【請求項6】 上記一般式(1)、(2)または(3)
で表される化合物が、油溶性ポリマーとともに微粒子分
散物として含有されることを特徴とする請求項1〜3の
いずれか1項記載のインクジェット記録液。
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