JPH1088047A - インクジェット記録液 - Google Patents

インクジェット記録液

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JPH1088047A
JPH1088047A JP23898396A JP23898396A JPH1088047A JP H1088047 A JPH1088047 A JP H1088047A JP 23898396 A JP23898396 A JP 23898396A JP 23898396 A JP23898396 A JP 23898396A JP H1088047 A JPH1088047 A JP H1088047A
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group
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jet recording
recording liquid
ink
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JP23898396A
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English (en)
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Hidenobu Oya
秀信 大屋
Hitoshi Morimoto
仁士 森本
Akira Onodera
明 小野寺
Daisuke Ishibashi
大輔 石橋
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色調良好で目詰まりなく安定な吐出性能を有
するインクジェット記録液を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表される染料を含有
するインクジェット記録液により、色調が良好な色画像
が得られ、かつ目詰まりなく安定な吐出が可能。 【化1】 [式中、Anは窒素原子に対してo−位にスルフォン酸
基を有すアニリノ基を表わし、R1、R2は各々水素原
子、アルキル基、アリール基をあらわし、R3はスルフ
ォン酸基、カルボン酸基、スルファモイル基、カルバモ
イル基を表わし、R4は置換基を表わす。pは0〜4で
ある。A1は対陰イオンを表す。但し、分子中に対陰イ
オンの存在するときは、A1は不要である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット用のインクにおい
ては、その使用される記録方式に適合すること、高い記
録画像濃度を有し色調が良好であること、耐光性や耐熱
性および耐水性といった色画像堅牢性に優れること、被
記録媒体に対して定着が速く記録後ににじまないこと、
インクとしての保存性に優れていること、毒性や引火性
といった安全性に問題がないこと、安価であること等が
要求されている。
【0003】このような観点から、種々のインクジェッ
ト用の記録液が提案、検討されているが、要求の多くを
同時に満足するような記録液はきわめて限られている。
【0004】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを
用いたカラー画像記録においては、たとえばC.I.イ
ンデックスに記載されている従来から公知のC.I.ナ
ンバーを有する染料、顔料が広く検討されてきた。しか
し、特にマゼンタインクにおいて、インクの安定性が十
分保証でき、かつ色調良好なインクは少ない。従来、マ
ゼンタ染料としては、例えば、Reactive Re
d180等のアゾ系染料を用いてきたが、赤みが強く、
色調が良好ではない。また、キサンテン系のAcid
Red52等は青みが強く、色調が良好でない。
【0005】このような状況において、インクジェット
プリンターを用いて、印刷工程における、カラープルー
フィングを行うことが提案、検討されているが、印刷イ
ンクの色と同様の色再現を持つインクジェット用インク
として満足いく性能をしめすものは未だに見いだされて
いない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、良好
な色再現性のための色調に優れ、かつインク安定性、プ
リント安定性に優れたインクジェット記録液、特に主な
対象としてはマゼンタ色の記録液を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、驚くべきことに本発明の下記一般式(1)で
表される染料を含有することを特徴とするインクジェッ
ト記録液によって上記課題が達成されることを見いだし
た。
【0008】
【化2】
【0009】[式中、Anは窒素原子に対してo−位に
スルフォン酸基を有すアニリノ基を表わし、R1、R2
各々水素原子、アルキル基、アリール基をあらわし、R
3はスルフォン酸基、カルボン酸基、スルファモイル
基、カルバモイル基を表わし、R4は置換基を表わす。
pは0〜4である。A1は対陰イオンを表す。但し、分
子中に対陰イオンの存在するときはA1は不要であ
る。] 以下に一般式(1)の染料について詳細に説明する。
【0010】式中、Anは窒素原子に対してo−位にス
ルフォン酸基を有すアニリノ基を表わし、アニリノ基の
ベンゼン環上には他の置換基を有してもよく、置換基の
例としてはアルキル基(メチル基、エチル基、i−プロ
ピル基等)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、
2−ヒドロキシエトキシ基等)、ハロゲン原子(フッ素
原子、塩素原子、臭素原子等)、スルフォン酸基、カル
ボン酸基等が挙げられる。
【0011】R1、R2は各々水素原子、アルキル基、ア
リール基をあらわし、アルキル基は直鎖でも分岐でもよ
く、また置換基を有しても良い。置換基の例としてはア
ルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基、2−ヒドロキシ
エトキシ基等)、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原
子、臭素原子等)、ヒドロキシ基、カルボン酸基、スル
フォン酸基、アシルアミノ基(アセチルアミノ基、ベン
ゾイルアミノ基等)、スルフォンアミド基(メタンスル
フォンアミド基、エタンスルフォンアミド基等)、シア
ノ基、フェニル基等が挙げられる。
【0012】また、アリール基の例としては、置換基を
有しても良いフェニル基が挙げられ、この場合の置換基
の例としては、アルキル基(メチル基、エチル基、i−
プロピル基等)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ
基、2−ヒドロキシエトキシ基等)、ハロゲン原子(フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子等)、スルフォン酸基、
カルボン酸基等が挙げられる。
【0013】R1、R2の組み合わせとしては好ましい物
は、R1がアルキル基であり、R2が水素原子、もしくは
アルキル基の場合であり、最も好ましい組み合わせは、
1がアルキル基であり、R2が水素原子の場合である。
【0014】また、染料の溶解性向上の観点から、
1、R2の一方、もしくは両方に水溶性を増す置換基が
あることが好ましい。R3はスルフォン酸基、カルボン
酸基、スルファモイル基、カルバモイル基を表わすが、
スルフォン酸基が最も好ましい。R4は置換基を表わ
す。
【0015】ここでいう置換基としては、カルボン酸
基、スルフォン酸基、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等)等が挙げられる。pは0〜4であ
る。
【0016】A1は対陰イオンを表すが、対陰イオンと
してはハライドイオン(例えば、クロライドイオン、ブ
ロマイドイオン等)、硫酸イオン、有機スルホネートイ
オン(例えば、炭素数1〜20のアルキルスルホネート
イオン、ベンゼンスルホネートイオン等)、脂肪酸イオ
ン(炭素数1〜20の脂肪族カルボキシレートイオン
等)、安息香酸イオン、しゅう酸イオン、過塩素酸イオ
ン、テトラフルオロボレートイオンまたはヘキサフルオ
ロホスフェートイオン等が挙げられる。
【0017】但し、分子中の置換基として対陰イオンを
有する場合(例えば、R3がスルホ基またはカルボキシ
ル基の場合等)にはA1は不要であるものとする。対陰
イオンは分子内の置換基として存在する場合(すなわち
1が不要である場合)がより好ましい。
【0018】以下に本発明の一般式(1)で表される染
料の具体的化合物例を示すが、本発明はこれらに限定さ
れない。
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】本発明の一般式(1)で表される化合物の
合成例を以下に記す。
【0028】合成例(例示化合物2の合成)
【0029】
【化11】
【0030】化合物(1)を98g、o−スルフォアニ
リンを50g、酸化マグネシウムを4.8gとりメタノ
ール600ml中で5時間加熱環流した。放冷後、析出
した固体を濾過により得た。さらに、少量の冷メタノー
ルで洗浄した。固体を乾燥し、103gの化合物(2)
を得た。
【0031】化合物(2)を50g、アミノエタノール
を6g,酸化マグネシウムを7.5gとり、エチレング
リコール200ml中で撹拌しながら、130℃で5時
間加熱した。放冷後、500mlのイソプロピルアルコ
ールを加えると、少量の固体が析出するので、固体を濾
過により除いた。
【0032】この濾液にイソプロピルアルコール1.5
lを加え、固体を析出させ、濾過により固形物を得た。
乾燥後の収量は39gであった。
【0033】この固体5gをイオン交換水15mlに溶
解後、イオン交換樹脂(ダイアオンCR−11)にて処
理後、イソプロピルアルコール200mlに注加し、析
出した固体を濾過により例示化合物2を得た(収量3.
9g)。
【0034】本発明の一般式(1)で表される染料を含
有するインクジェット記録液は水系インクジェット記録
液、油系インクジェット記録液、固体(相変化)インク
ジェット記録液等を用いることができるが、水系インク
ジェット記録液(例えばインク総重量あたり10重量%
以上の水を含有する水系インクジェット記録液等)に、
特に好ましく用いることができる。
【0035】水系インクジェット記録液は、一般式で表
される染料の他に溶剤として水と水溶性有機溶媒を併用
することが好ましい。
【0036】水溶性有機溶媒の例としては、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカ
ンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジル
アルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート、トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエー
テル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、エ
チレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレング
リコールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例え
ば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エ
チルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモル
ホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリ
エチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリ
エチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、
テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例え
ば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例え
ば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シ
クロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド
類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類
(例えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、ア
セトン等が挙げられる。好ましい水溶性有機溶媒として
は、多価アルコール類が挙げられ、特に好ましい例とし
てはグリセリンが挙げられる。
【0037】水溶性有機溶媒は単独もしくは複数を併用
しても良い。水溶性有機溶媒のインク中の添加量として
は、総量で5〜40重量%であり、好ましくは10〜3
0重量%である。
【0038】上記のような水系インクジェット記録液に
おいて、染料はその溶媒系に可溶であればそのまま溶解
して用いることができる。一方、そのままでは不溶の固
体である場合、染料を種々の分散機(例えば、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
ターミル、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波
ホモジナイザー、パールミル、ジェットミル、オングミ
ル等)を用いて微粒子化するか、あるいは可溶である有
機溶媒に染料を溶解した後に、高分子分散剤や界面活性
剤とともにその溶媒系に分散させることができる。さら
に、そのままでは不溶の液体または半溶融状物である場
合、そのままかあるいは可溶である有機溶媒に溶解し
て、高分子分散剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分
散させることができる。
【0039】このような水系インクジェット記録液の具
体的調整法については、例えば特開平5−148436
号、同5−295312号、同7−97541号、同7
−82515号、同7−118584号等の明細書に記
載の方法を参照することができる。
【0040】油系インクジェット記録液は、本発明の染
料の他に溶媒として有機溶媒を使用する。
【0041】油系インクジェット記録液の溶媒の例とし
ては、上記水系インクジェット記録液において水溶性有
機溶媒として例示したものに加えて、アルコール類(例
えば、ペンタノール、ヘプタノール、オクタノール、フ
ェニルエチルアルコール、フェニルプロピルアルコー
ル、フルフリルアルコール、アニルアルコール等)、エ
ステル類(エチレングリコールジアセテート、エチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレン
グリコールジアセテート、酢酸エチル、酢酸アミル、酢
酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸フェノキシエチ
ル、フェニル酢酸エチル、プロピオン酸ベンジル、安息
香酸エチル、安息香酸ブチル、ラウリン酸ブチル、ミリ
スチン酸イソプロピル、リン酸トリエチル、リン酸トリ
ブチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、マロン
酸ジエチル、マロン酸ジプロピル、ジエチルマロン酸ジ
エチル、コハク酸ジエチル、コハク酸ジブチル、グルタ
ル酸ジエチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジプロ
ピル、アジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ(2−メトキ
シエチル)、セバシン酸ジエチル、マレイン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、フマ
ル酸ジエチル、フマル酸ジオクチル、ケイ皮酸−3−ヘ
キセニル等)、エーテル類(例えば、ブチルフェニルエ
ーテル、ベンジルエチルエーテル、ヘキシルエーテル
等)、ケトン類(例えば、ベンジルメチルケトン、ベン
ジルアセトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノ
ン等)、炭化水素類(例えば、石油エーテル、石油ベン
ジル、テトラリン、デカリン、ターシャリーアミルベン
ゼン、ジメチルナフタリン等)、アミド類(例えば、
N,N−ジエチルドデカンアミド等)が挙げられる。
【0042】上記のような油系インクジェット記録液に
おいて、染料はそのまま溶解させて用いることができ、
また樹脂状分散剤や結合剤を併用して分散または溶解さ
せて用いることもできる。このような油系インクジェッ
ト記録液の具体的調整法については、特開平3−231
975号、特開平5−508883号等の明細書に記載
の方法を参照することができる。
【0043】固体(相変化)インクジェット記録液は、
室温で固体であり、かつインクの加熱噴射時には溶融し
た液体状である相変化溶媒を使用する。
【0044】このような相変化溶媒としては、天然ワッ
クス(例えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワック
ス、ラノリン、モンタンワックス、オゾケライト、セレ
シン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ペトロラクタム等)、ポリエチレンワックス誘導
体、塩素化炭化水素、有機酸(例えば、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフ
トンベヘン酸、1,2−ヒドロキシステアリン酸、ジヒ
ドロキシステアリン酸等)、有機酸エステル(例えば、
上記した有機酸のグリセリン、ジエチレングリコール、
エチレングリコール等のアルコールとのエステル等)、
アルコール(例えば、ドデカノール、テトラデカノー
ル、ヘキサデカノール、エイコサノール、ドコサノー
ル、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサ
ノール、ドデセノール、ミリシルアルコール、テトラセ
ノール、ヘキサデセノール、エイコセノール、ドコセノ
ール、ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオー
ル、ノナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセ
リン、テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、
デカンジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオ
ール、ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テト
ラコサンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリ
ン、エイコサンジオール、オクタンジオール、フェニル
プロピレングリコール、ビスフェノールA、パラアルフ
ァクミルフェノール等)、ケトン(例えば、ベンゾイル
アセトン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコ
サノン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘ
ントリアコンタノン、ヘプタトリアコンタノン、ステア
ロン、ラウロン、ジアニソール等)、アミド(例えば、
オレイン酸アミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、テト
ラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン
酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N-ス
テアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸ア
ミド、N,N′−エチレンビスラウリン酸アミド、N,
N′−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N′−エ
チレンビスオレイン酸アミド、N,N′−メチレンビス
ステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘン酸
アミド、N,N′−キシリレンビスステアリン酸アミ
ド、N,N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,
N′−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジステ
アリルアジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセバシ
ン酸アミド、N,N′−システアリルセバシン酸アミ
ド、N,N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、N,
N′−ジステアリルイソフタル酸アミド、フェナセチ
ン、トルアミド、アセトアミド、オレイン酸2量体/エ
チレンジアミン/ステアリン酸(1:2:2のモル比)
のような2量体酸とジアミンと脂肪酸の反応生成物テト
ラアミド等)、スルホンアミド(例えば、パラトルエン
スルホンアミド、エチルベンゼンスルホンアミド、ブチ
ルベンゼンスルホンアミド等)、シリコーン類(例え
ば、シリコーンSH6018(東レシリコーン)、シリ
コーンKR215,216,220(信越シリコーン)
等)、クマロン類(例えば、エスクロンG−90(新日
鐵化学)等)、コレステロール脂肪酸エステル(例え
ば、ステアリン酸コレステロール、パルミチン酸コレス
テロール、ミリスチン酸コレステロール、ベヘン酸コレ
ステロール、ラウリン酸コレステロール、メリシン酸コ
レステロール等)、糖類脂肪酸エステル(ステアリン酸
サッカロース、パルミチン酸サッカロース、ベヘン酸サ
ッカロース、ラウリン酸サッカロース、メリシン酸サッ
カロース、ステアリン酸ラクトース、パルミチン酸ラク
トース、ミリスチン酸ラクトース、ベヘン酸ラクトー
ス、ラウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース等)
が挙げられる。固体インクジェット記録液の固体−液体
相変化における相変化温度は、60℃以上であることが
好ましく、80〜150℃であることがより好ましい。
【0045】上記のような固体インクジェット記録液に
おいて、加熱した溶融状態の溶媒に本発明の染料をその
まま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散剤や
結合剤を併用して分散または溶解させて用いることもで
きる。
【0046】このような固体インクジェット記録液の具
体的調整法については、特開平5−186723号、同
7−70490号等の明細書に記載の方法を参照するこ
とができる。
【0047】上記したような水系、油系、固体の各イン
クジェット記録液は、その飛翔時の粘度として40cp
s以下が好ましく、30cps以下であることがより好
ましい。
【0048】本発明のインクジェット記録液は、その飛
翔時の表面張力として20dyn/cm以上が好まし
く、40〜60dyn/cmであることが、より好まし
い。
【0049】本発明のインクジェット記録液において、
一般式(1)で表される染料は、全インクジェット記録
液量の0.1〜25重量%の範囲で使用されることが好
ましく、0.5〜10重量%の範囲であることがより好
ましい。本発明のインクジェット記録液においては、吐
出安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合
性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目
的に応じて、粘度調製剤、表面張力調製剤、比抵抗調製
剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加す
ることもできる。
【0050】本発明のインクジェット記録液は、その使
用する記録方式に関して特に制約はなく、コンティニュ
アス方式及びオンデマンド方式のインクジェットプリン
タ用のインクジェット記録液として好ましく使用するこ
とができる。オンデマンド型方式としては、電気−機械
変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキ
ャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモー
ド型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式
(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット
型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリット
ジェット型等)、放電方式(例えば、スパークジェット
型等)などを具体的な例として挙げることができる。
【0051】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0052】実施例1 表1に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、イ
ンクジェットプリンタMJ−5000C(セイコーエプ
ソン株式会社製、電気−機械変換方式)によって、イン
クジェット用専用コート紙上に記録したマゼンタ画像サ
ンプルを得た。
【0053】このサンプルを用いて、下記のように定義
し色調、目詰まりの評価を行った結果を表1に示す。
【0054】色調:PDA−65(コニカ(株)製)を
用いて青色、緑色、赤色光における反射濃度を測定し、
緑色光における反射濃度を1に規格化した場合の相対青
色光反射濃度および相対赤色光反射濃度を算出して下記
基準にて評価。
【0055】すなわち○は青色光および赤色光の波長領
域に不正吸収が少ない良好な色調のマゼンタ画像を表
す。
【0056】 ○:相対青色光反射濃度0.25未満かつ相対赤色光反
射濃度0.10未満の場合 △:相対青色光反射濃度0.25以上で相対赤色光反射
濃度0.10未満の場合もしくは相対青色光反射濃度
0.25未満で相対赤色光反射濃度0.10以上の場合 ×:相対青色光反射濃度0.25以上かつ相対赤色光反
射濃度0.10以上の場合 目詰まり:60時間連続吐出後、2週間放置し、再度吐
出させたさいの状態で以下のように定義した。
【0057】 ○:安定に吐出 △:サテライトが目立つが吐出可能 ×:吐出不安定で、サテライト多い、もしくは吐出しな
い 尚、表1の各化合物量の単位はインクジェット記録液に
おける重量%である。
【0058】表中に記載の比較−1、比較−2および界
面活性剤−1の構造を下記に示す。
【0059】
【化12】
【0060】
【表1】
【0061】表1の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録液は電気−機械変換方式のヘッドを
用いたインクジェットプリンターにおいて、比較のイン
クジェット記録液を使用した場合に比較して、色調良好
であり、目詰まりを起こすことなく安定したプリントが
可能であることがわかる。
【0062】実施例2 表2に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、コ
ニカカラーインクジェットプリンタEV−jetcol
orにてインクジェット専用紙上にマゼンタ画像サンプ
ルを得た。このサンプルを用いて、下記のように定義し
色調、目詰まりの評価を行った結果を表2に示す。
【0063】色調:実施例1と同一方法によった。
【0064】目詰まり:120時間連続吐出後、4週間
放置し、再度吐出させたさいの状態で以下のように定義
した。
【0065】 ○:安定に吐出 △:サテライトが目立つが吐出可能 ×:吐出不安定で、サテライト多い、もしくは吐出しな
い 尚、表1の各化合物量の単位はインクジェット記録液に
おける重量%である。表中に記載の比較−1、比較−2
は実施例1と同一化合物である。各インクは表中の電荷
付与剤により、電導度を9.5mS/cmに調整してあ
る。
【0066】(測定条件 東亜電波社製 電導度計
model CM−20E 電極TYPE CG−20
1PL 液温 20度)
【0067】
【表2】
【0068】表2の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録液はコンティニュアス方式のヘッド
を用いたインクジェットプリンターにおいて、比較のイ
ンクジェット記録液を使用した場合に比較して、色調良
好であり、目詰まりを起こすことなく安定したプリント
が可能であることがわかる。
【0069】
【発明の効果】本発明により、良好な色再現性のための
色調に優れ、かつインク安定性、プリント安定性に優れ
た目詰まりなく安定な吐出性能を有するインクジェット
記録液を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 大輔 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される染料を含有
    することを特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 [式中、Anは窒素原子に対してo−位にスルフォン酸
    基を有するアニリノ基を表わし、R1、R2は各々水素原
    子、アルキル基、アリール基をあらわし、R3はスルフ
    ォン酸基、カルボン酸基、スルファモイル基、カルバモ
    イル基を表わし、R4は置換基を表わす。pは0〜4で
    ある。A1は対陰イオンを表す。但し、分子中に対陰イ
    オンの存在するときはA1は不要である。]
JP23898396A 1996-09-10 1996-09-10 インクジェット記録液 Pending JPH1088047A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6730780B2 (en) 2000-02-21 2004-05-04 Kao Corporation Water-based ink
JP2013133394A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Fujifilm Corp キサンテン骨格を有する化合物、着色組成物、インクジェット記録用インク、及びインクジェット記録方法
JP2018150243A (ja) * 2017-03-09 2018-09-27 富士フイルム株式会社 キサンテン誘導体の製造方法

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