JPH0971741A - インクジェット記録液 - Google Patents

インクジェット記録液

Info

Publication number
JPH0971741A
JPH0971741A JP23027595A JP23027595A JPH0971741A JP H0971741 A JPH0971741 A JP H0971741A JP 23027595 A JP23027595 A JP 23027595A JP 23027595 A JP23027595 A JP 23027595A JP H0971741 A JPH0971741 A JP H0971741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
solvent
ink jet
jet recording
substituent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23027595A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Onodera
明 小野寺
Hidetaka Ninomiya
英隆 二宮
Hidenobu Oya
秀信 大屋
Daisuke Ishibashi
大輔 石橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP23027595A priority Critical patent/JPH0971741A/ja
Publication of JPH0971741A publication Critical patent/JPH0971741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 色画像の耐光性に優れ、良好な色再現性のた
めの色調に優れたインクジェット記録液、特に主な対象
としてはマゼンタ色のインクジェット記録液の提供。 【構成】 下記一般式(1)で表される色素を含有する
ことを特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 式中、R1、R2、R3およびR4は、各々脂肪族基、芳香
族基または水素原子を表し、X、YおよびZは、各々置
換基を表し、lおよびmは、各々0〜3の整数を表し、
nは0〜5の整数を表す。An-は対陰イオンを表す
(但し対陰イオンが分子中の置換基に存在するときは、
不要であるものとする)。但し、NR12基とNR34
基の少なくとも一方は、下記一般式(2)で表される環
状構造の基であるものとする。 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の色素を含有する
インクジェット記録液に関するものである。特に、色調
と色画像堅牢性に優れたインクジェット記録液に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、ピエゾ素子
の電気−機械変換により液滴を圧力吐出させる方式、電
気−熱変換により気泡を発生させて液滴を圧力吐出させ
る方式、静電力により液滴を吸引吐出させる方式等に大
別される。
【0003】インクジェット用のインクにおいては、た
とえば上記から選択されるようなその使用される記録方
式に適合すること、高い記録画像濃度を有し色調が良好
であること、耐光性や耐熱性および耐水性といった色画
像堅牢性に優れること、被記録媒体に対して定着が速く
記録後ににじまないこと、インクとしての保存性に優れ
ていること、毒性や引火性といった安全性に問題がない
こと、安価であること等が要求される。
【0004】このような観点から、種々のインクジェッ
ト用の記録液が提案、検討されているが、要求の多くを
同時に満足するような記録液はきわめて限られている。
【0005】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックを
用いたカラー画像記録においては、たとえばC.I.イ
ンデックスに記載されている従来から公知のC.I.ナ
ンバーを有する染料、顔料が広く検討されてきた。特に
マゼンタのインクにおいては、C.I.アシッドレッド
52のようなキサンテン系、C.I.ダイレクトレッド
20のようなアゾ系の水溶性染料を使用したものが知ら
れているが、前者は耐光性のような堅牢性に問題を有
し、後者はマゼンタ色調の鮮明性に欠けるといった色再
現性に関する分光吸収特性の問題を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色画
像の耐光性に優れ、良好な色再現性のための色調に優れ
たインクジェット記録液、特に主な対象としてはマゼン
タ色のインクジェット記録液を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、本発明の上記目的は、以下の構成により
達成できることを見いだした。
【0008】1.下記一般式(1)で表される色素を含
有することを特徴とするインクジェット記録液。
【0009】
【化3】
【0010】式中、R1、R2、R3およびR4は、各々脂
肪族基、芳香族基または水素原子を表し、X、Yおよび
Zは、各々置換基を表し、lおよびmは、各々0〜3の
整数を表し、nは0〜5の整数を表す。An-は対陰イ
オンを表す(但し対陰イオンが分子中の置換基に存在す
るときは、不要であるものとする)。但し、NR12
とNR34基の少なくとも一方は、下記一般式(2)で
表される環状構造の基であるものとする。
【0011】
【化4】
【0012】以下、本発明を詳細に述べる。
【0013】本発明の一般式(1)で表される色素につ
いて詳細に説明する。
【0014】R1、R2、R3およびR4は、各々脂肪族基
(例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オク
チル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル
基、ヘキサデシル基、2−ブチルオクチル基等のアルキ
ル基、アリル基等のアルケニル基、プロパルギル基等の
アルキニル基等)、芳香族基(例えばフェニル基、ナフ
チル基等)または水素原子を表し、これらの脂肪族基、
芳香族基はさらに適当な置換基(例えば、脂肪族基、芳
香族基、複素環基、ヒドロキシ基、脂肪族オキシ基、芳
香族オキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシ
ルアミノ基、スルホニルアミノ基、スルホニル基、アシ
ル基、アミノ基、アシルオキシ基、カルバモイル基、ス
ルファモイル基、ウレタン基、ウレイド基、アルコキシ
カルボニル基、カルボキシル基、スルホ基、ハロゲン原
子、シアノ基、ニトロ基等)で置換されていても良い。
【0015】XおよびYは置換原子、置換基を表すが、
好ましい置換原子、置換基の例としては、例えば低級ア
ルキル基、ハロゲン原子、スルホ基等が挙げられる。l
およびmは各々0〜3の整数を表すが、0〜2の整数で
あることが好ましく、0のものが最も好ましい。
【0016】Zは置換原子、置換基を表すが、好ましい
置換原子、置換基の例としては、例えば低級アルキル
基、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシル基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基
等が挙げられる。nは0〜5の整数を表すが、1〜5の
整数であることが好ましく、1または2であることが最
も好ましい。
【0017】尚、上記のl、mまたはnが2以上の整数
である場合に、各々複数となるX、YおよびZは同じで
あっても異なっていても良い。
【0018】An-は、対陰イオン(例えば、塩素、臭
素等のハライドイオン、無機、脂肪族または芳香族の有
機のスルホネートイオン、脂肪族または芳香族カルボキ
シレートイオン等)を表すが、色素分子中の置換基とし
て対陰イオンを有する場合(例えば、スルホ基、カルボ
キシル基等を有する場合)には、An-は不要である。
【0019】一般式(1)で表される色素として特に好
ましくは、下記一般式(3)で表される色素である。
【0020】
【化5】
【0021】式中、An-は一般式(1)におけるAn-
と同義の基を表し、Z1はスルホ基、カルボキシル基、
スルファモイル基、カルバモイル基またはアルコキシカ
ルボニル基を表し、Z2は低級アルキル基、ハロゲン原
子、スルホ基、カルボキシル基、スルファモイル基、カ
ルバモイル基またはアルコキシカルボニル基を表し、p
は0〜4の整数を表す。
【0022】Z2はスルホ基、カルボキシル基、スルフ
ァモイル基、カルバモイル基またはアルコキシカルボニ
ル基のものが好ましく、pは0または1であることが好
ましい。
【0023】以下に本発明の色素の具体的化合物例を示
すが、本発明はこれらに限定されない。
【0024】
【化6】
【0025】
【化7】
【0026】
【化8】
【0027】本発明の色素は、好ましい形態である一般
式(3)の構造の化合物を例として、下記合成スキーム
を参考に容易に合成することができる。
【0028】
【化9】
【0029】本発明の色素を含有するインクジェット記
録液は水系溶媒、油系溶媒、固体(相変化)溶媒等の種
々の溶媒系を用いることができる。
【0030】水系溶媒は、水(例えば、イオン交換水が
好ましい)と水溶性有機溶媒を一般に使用する。
【0031】水溶性有機溶媒の例としては、アルコール
類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、
イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカ
ンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタ
ノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジル
アルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタン
ジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグ
リコール等)、多価アルコールエーテル類(例えば、エ
チレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコ
ールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブ
チルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート、トリエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、エチ
レングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリ
コールモノフェニルエーテル等)、アミン類(例えば、
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチル
ジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリ
ン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチ
レンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチ
レンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テト
ラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、
ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N
−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−
ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキ
シルピロリドン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチ
ル−2−イミダゾリジノン等)、スルホキシド類(例え
ば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、
スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が
挙げられる。
【0032】上記のような水系溶媒は、本発明の色素は
その溶媒系に可溶であればそのまま溶解して用いること
ができる。一方、そのままでは不溶の固体である場合、
色素を種々の分散機(例えば、ボールミル、サンドミ
ル、アトライター、ロールミル、アジテーターミル、ヘ
ンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザ
ー、パールミル、ジェットミル、オングミル等)を用い
て微粒子化するか、あるいは可溶である有機溶媒に色素
を溶解した後に、高分子分散剤や界面活性剤とともにそ
の溶媒系に分散させることができる。さらに、そのまま
では不溶の液体または半溶融状物である場合、そのまま
かあるいは可溶である有機溶媒に溶解して、高分子分散
剤や界面活性剤とともにその溶媒系に分散させることが
できる。
【0033】このようなインクジェット記録液用に使用
される水系溶媒の具体的調製法については、例えば特開
平5−148436号、同5−295312号、同7−
97541号、同7−82515号、同7−11858
4号等に記載の方法を参照することができる。
【0034】本発明に使用される油系溶媒は、有機溶媒
を使用する。
【0035】油系溶媒の溶媒の例としては、上記水系溶
媒において水溶性有機溶媒として例示したものに加え
て、アルコール類(例えば、ペンタノール、ヘプタノー
ル、オクタノール、フェニルエチルアルコール、フェニ
ルプロピルアルコール、フルフリルアルコール、アニル
アルコール等)、エステル類(エチレングリコールジア
セテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、プロピレングリコールジアセテート、酢酸エチ
ル、酢酸アミル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、
酢酸フェノキシエチル、フェニル酢酸エチル、プロピオ
ン酸ベンジル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、ラウ
リン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、リン酸トリ
エチル、リン酸トリブチル、フタル酸ジエチル、フタル
酸ジブチル、マロン酸ジエチル、マロン酸ジプロピル、
ジエチルマロン酸ジエチル、コハク酸ジエチル、コハク
酸ジブチル、グルタル酸ジエチル、アジピン酸ジエチ
ル、アジピン酸ジプロピル、アジピン酸ジブチル、アジ
ピン酸ジ(2−メトキシエチル)、セバシン酸ジエチ
ル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マレイ
ン酸ジオクチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジオクチ
ル、ケイ皮酸−3−ヘキセニル等)、エーテル類(例え
ば、ブチルフェニルエーテル、ベンジルエチルエーテ
ル、ヘキシルエーテル等)、ケトン類(例えば、ベンジ
ルメチルケトン、ベンジルアセトン、ジアセトンアルコ
ール、シクロヘキサノン等)、炭化水素類(例えば、石
油エーテル、石油ベンジル、テトラリン、デカリン、タ
ーシャリーアミルベンゼン、ジメチルナフタリン等)、
アミド類(例えば、N,N−ジエチルドデカンアミド
等)が挙げられる。
【0036】上記のような油系溶媒は、本発明の色素を
そのまま溶解させて用いることができ、また樹脂状分散
剤や結合剤を併用して分散または溶解させて用いること
もできる。
【0037】このようなインクジェット記録液に使用さ
れる油系溶媒の具体的調製法については、特開平3−2
31975号、特表平5−508883号に記載の方法
を参照することができる。
【0038】本発明に使用される固体(相変化)溶媒
は、溶媒として室温で固体であり、かつインクジェット
記録液の加熱噴射時には溶融した液体状である相変化溶
媒を使用する。
【0039】このような相変化溶媒としては、天然ワッ
クス(例えば、密ロウ、カルナウバワックス、ライスワ
ックス、木ロウ、ホホバ油、鯨ロウ、カンデリラワック
ス、ラノリン、モンタンワックス、オゾケライト、セレ
シン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワッ
クス、ペトロラクタム等)、ポリエチレンワックス誘導
体、塩素化炭化水素、有機酸(例えば、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、チグリン酸、2−アセトナフ
トンベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ジヒド
ロキシステアリン酸等)、有機酸エステル(例えば、上
記した有機酸のグリセリン、ジエチレングリコール、エ
チレングリコール等のアルコールとのエステル等)、ア
ルコール(例えば、ドデカノール、テトラデカノール、
ヘキサデカノール、エイコサノール、ドコサノール、テ
トラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノー
ル、ドデセノール、ミリシルアルコール、テトラセノー
ル、ヘキサデセノール、エイコセノール、ドコセノー
ル、ピネングリコール、ヒノキオール、ブチンジオー
ル、ノナンジオール、イソフタリルアルコール、メシセ
リン、テレアフタリルアルコール、ヘキサンジオール、
デカンジオール、ドデカンジオール、テトラデカンジオ
ール、ヘキサデカンジオール、ドコサンジオール、テト
ラコサンジオール、テレビネオール、フェニルグリセリ
ン、エイコサンジオール、オクタンジオール、フェニル
プロピレングリコール、ビスフェノールA、パラアルフ
ァクミルフェノール等)、ケトン(例えば、ベンゾイル
アセトン、ジアセトベンゼン、ベンゾフェノン、トリコ
サノン、ヘプタコサノン、ヘプタトリアコンタノン、ヘ
ントリアコンタノン、ヘプタトリアコンタノン、ステア
ロン、ラウロン、ジアニソール等)、アミド(例えば、
オレイン酸アミド、ラウリル酸アミド、ステアリン酸ア
ミド、リシノール酸アミド、パルミチン酸アミド、テト
ラヒドロフラン酸アミド、エルカ酸アミド、ミリスチン
酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−
ステアリルエルカ酸アミド、N−オレイルステアリン酸
アミド、N,N′−エチレンビスラウリン酸アミド、
N,N′−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N′
−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N′−メチレン
ビスステアリン酸アミド、N,N′−エチレンビスベヘ
ン酸アミド、N,N′−キシリレンビスステアリン酸ア
ミド、N,N′−ブチレンビスステアリン酸アミド、
N,N′−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N′−ジ
ステアリルアジピン酸アミド、N,N′−ジオレイルセ
バシン酸アミド、N,N′−システアリルセバシン酸ア
ミド、N,N′−ジステアリルテレフタル酸アミド、
N,N′−ジステアリルイソフタル酸アミド、フェナセ
チン、トルアミド、アセトアミド、オレイン酸2量体/
エチレンジアミン/ステアリン酸(1:2:2のモル
比)のような2量体酸とジアミンと脂肪酸の反応生成物
テトラアミド等)、スルホンアミド(例えば、パラトル
エンスルホンアミド、エチルベンゼンスルホンアミド、
ブチルベンゼンスルホンアミド等)、シリコーン類(例
えば、シリコーンSH6018(東レシリコーン)、シ
リコーンKR215、216、220(信越シリコー
ン)等)、クマロン類(例えば、エスクロンG−90
(新日鐵化学)等)、コレステロール脂肪酸エステル
(例えば、ステアリン酸コレステロール、パルミチン酸
コレステロール、ミリスチン酸コレステロール、ベヘン
酸コレステロール、ラウリン酸コレステロール、メリシ
ン酸コレステロール等)、糖類脂肪酸エステル(ステア
リン酸サッカロース、パルミチン酸サッカロース、ベヘ
ン酸サッカロース、ラウリン酸サッカロース、メリシン
酸サッカロース、ステアリン酸ラクトース、パルミチン
酸ラクトース、ミリスチン酸ラクトース、ベヘン酸ラク
トース、ラウリン酸ラクトース、メリシン酸ラクトース
等)が挙げられる。
【0040】固体(相変化)溶媒の固体−液体相変化に
おける相変化温度は、60℃〜200℃であることが好
ましく、80〜150℃であることがより好ましい。
【0041】上記のような固体(相変化)溶媒は、加熱
した溶融状態の溶媒に本発明の色素をそのまま溶解させ
て用いることができ、また樹脂状分散剤や結合剤を併用
して分散または溶解させて用いることもできる。
【0042】このような相変化溶媒の具体的調製法につ
いては、特開平5−186723号、同7−70490
号に記載の方法を参照することができる。
【0043】上記したような水系、油系、固体(相変
化)溶媒を使用し本発明の色素を溶解した本発明のイン
クジェット記録液は、その飛翔時の粘度として40cp
s以下が好ましく、30cps以下であることがより好
ましい。
【0044】また、上記本発明のインクジェット記録液
は、その飛翔時の表面張力として20dyn/cm〜1
00dyn/cmが好ましく、30〜80dyn/cm
であることがより好ましい。
【0045】本発明の色素は、インクジェット記録液の
0.1〜25重量%の範囲で使用されることが好まし
く、0.5〜10重量%の範囲であることがより好まし
い。
【0046】本発明のインクジェット記録液には、吐出
安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、
保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に
応じて、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、
皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化
防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を添加するこ
ともできる。
【0047】本発明のインクジェット記録液は、その使
用する記録方式に関して特に制約はないが、特にオンデ
マンド方式のインクジェットプリンタ用のインクジェッ
ト記録液として好ましく使用することができる。オンデ
マンド型方式としては、電気−機械変換方式(例えば、
シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベン
ダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウ
ォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルイ
ンクジェット型、バブルジェット型等)、静電吸引方式
(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)、放電
方式(例えば、スパークジェット型等)などを具体的な
例として挙げることができる。
【0048】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0049】実施例1 表1に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、イ
ンクジェットプリンタMJ−5000C(セイコーエプ
ソン株式会社製、電気−機械変換方式)によって、イン
クジェット用専用紙スーパーファイン専用紙MJSP1
(セイコーエプソン社製)上に記録したサンプルを得
た。。
【0050】このサンプルを用いて、耐光性および色調
の評価を行った結果を表1に示す。尚、表1の各化合物
量の単位はインクにおける重量%である。
【0051】耐光性:キセノンフェードメーターにて2
4時間爆射した後のサンプルの未爆射サンプルからの可
視領域極大吸収波長における反射スペクトル濃度の低下
率。
【0052】耐光性(%)=(爆射試料極大吸収波長濃
度/未爆射試料極大吸収波長濃度)×100 色調:サンプルの390〜730nm領域のインターバ
ル10nmによる反射スペクトルを測定し、これを C
IE L*a*b*色空間系に基づいて、a*、b*を
算出した。マゼンタとして好ましい色調を下記のように
定義した。
【0053】好ましいa*:76以上、 好ましいb*:−30以上0以下 ○:a*、b*ともに好ましい領域 △:a*、b*の一方のみ好ましい領域 ×:a*、b*のいづれも好ましい領域外
【0054】
【化10】
【0055】
【表1】
【0056】以上の結果から明らかなように本発明のイ
ンクジェット記録液は比較のインクジェット記録液を使
用した場合に比して耐光性、色調共に優れていることが
分かる。
【0057】又、被記録媒体として、スーパーファイン
専用紙MJSP1のかわりに専用光沢フィルムMJSP
4(セイコーエプソン社製)を使用した場合にも同様の
良好な結果を得た。
【0058】さらに、上記プリンタにおける連続吐出試
験においても問題なく使用でき、本発明のインクの電気
−機械変換方式に対する高い信頼性を確認した。
【0059】実施例2 表2に記載の組成を有する各インク組成物を用いて、イ
ンクジェットプリンタBJC−600J(キャノン社
製、電気−熱変換方式)によって、インクジェット用専
用紙カラーBJペーパー(LC−101)A4(キャノ
ン社製)上に記録したサンプルを得た。このサンプルを
用いて、耐光性および色調の評価を行った。結果を表2
に示す。尚、表2の各化合物量の単位はインクにおける
重量%である。また、評価項目の定義は実施例1と同様
である。
【0060】
【表2】
【0061】以上の結果から明らかなように、本発明の
インクジェット記録液は実施例1と同様の効果をえるこ
とができた。
【0062】また、本プリンタの系においてインクの熱
時変質によるヘッドの異常等は確認されず、電気−熱変
換方式に対する適合性を持ち合わせていることを確認す
ることができた。
【0063】
【発明の効果】本発明によるインクジェット記録液は、
色画像の耐光性に優れ、良好な色再現性のための色調に
優れ、マゼンタ色に適している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石橋 大輔 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される色素を含有
    することを特徴とするインクジェット記録液。 【化1】 〔式中、R1、R2、R3およびR4は、各々脂肪族基、芳
    香族基または水素原子を表し、X、YおよびZは、各々
    置換基を表し、lおよびmは、各々0〜3の整数を表
    し、nは0〜5の整数を表す。An-は対陰イオンを表
    す(但し対陰イオンが分子中の置換基に存在するとき
    は、不要であるものとする)。但し、NR12基とNR
    34基の少なくとも一方は、下記一般式(2)で表され
    る環状構造の基であるものとする。〕 【化2】
JP23027595A 1995-09-07 1995-09-07 インクジェット記録液 Pending JPH0971741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23027595A JPH0971741A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 インクジェット記録液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23027595A JPH0971741A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 インクジェット記録液

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0971741A true JPH0971741A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16905253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23027595A Pending JPH0971741A (ja) 1995-09-07 1995-09-07 インクジェット記録液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0971741A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005015809A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Xerox Corp 相変化インク含有着色剤組成物
EP2331520A1 (en) * 2008-09-19 2011-06-15 Cancer Research Initiative Foundation Rosamine derivatives as agents for the treatment of cancer
JP2013053099A (ja) * 2011-08-11 2013-03-21 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005015809A (ja) * 2003-06-26 2005-01-20 Xerox Corp 相変化インク含有着色剤組成物
EP2331520A1 (en) * 2008-09-19 2011-06-15 Cancer Research Initiative Foundation Rosamine derivatives as agents for the treatment of cancer
EP2331520A4 (en) * 2008-09-19 2012-06-06 Cancer Res Initiative Foundation ROSAMINE DERIVATIVES AS AGENTS FOR CANCER TREATMENT
JP2013053099A (ja) * 2011-08-11 2013-03-21 Sumitomo Chemical Co Ltd 化合物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3557759B2 (ja) インクジェット記録液
JP3743052B2 (ja) インクジェット記録液
JPH0987534A (ja) インクジェット記録液
JPH09255882A (ja) キサンテン系色素及びそれを含有するインクジェット記録液
EP0769531B1 (en) Ink jet recording ink containing an azomethine dye
JPH09241558A (ja) インクジェット記録液
JP2004190007A (ja) 色素およびインクジェット記録液
JPH0959552A (ja) インクジェット記録液
JPH09111163A (ja) インクジェット記録液
JPH0971741A (ja) インクジェット記録液
JP3713786B2 (ja) インク組成物
JP4300752B2 (ja) インクジェット記録液
JP3755234B2 (ja) インクジェット記録液及び画像形成方法
JP3979186B2 (ja) インクジェット記録液
JP5145624B2 (ja) シラノール基含有記録媒体用インク、ポリマー粒子の水分散体及びインクジェット記録用水系インク
JP5087823B2 (ja) アゾメチン色素、金属錯体色素及びそれらを用いたカラートナー、インクジェット用インク
JP3582037B2 (ja) インクジェット記録液
JPH0978015A (ja) インクジェット記録液
JPH1088047A (ja) インクジェット記録液
JP3852449B2 (ja) インクジェット記録液
JPH09118849A (ja) インクおよびこれを用いた記録方法
JPH10259334A (ja) インクジェット記録液
JPH09272830A (ja) インク組成物及びそれを用いるインクジェット記録方法
JP4507485B2 (ja) アントラピリドン系化合物
JPH1060344A (ja) 高分子色素材料、及びそれを含有するインクジェット記録液