JP2003341496A - 産業車両の走行制御装置 - Google Patents

産業車両の走行制御装置

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JP2003341496A JP2002155849A JP2002155849A JP2003341496A JP 2003341496 A JP2003341496 A JP 2003341496A JP 2002155849 A JP2002155849 A JP 2002155849A JP 2002155849 A JP2002155849 A JP 2002155849A JP 2003341496 A JP2003341496 A JP 2003341496A
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祐一 深田
Osamu Takatori
修 高鳥
Masaya Kato
雅也 加藤
Takeo Kato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速走行時における車速の安定性を向上でき
る産業車両の走行制御装置を提供する。 【解決手段】 油圧式の前進及び後進クラッチ4,5を
持った変速機3と、ポンプ7からの油圧を増減して前進
及び後進クラッチ4,5の係合状態をそれぞれ制御する
前進用及び後進用比例電磁弁9,10と、制動手段と、
アクセルペダル操作量検出手段18と、車速検出手段2
8と、アクセルペダル操作量に応じた目標車速を設定
し、実車速が目標車速となるように制動手段、前進用及
び後進用比例電磁弁9,10を制御する制御手段30と
を備えた産業車両の走行制御装置において、制御手段3
0は、目標車速に対して実車速が速い場合、アクセルペ
ダル操作量が大きいときには小さな制動力を、アクセル
ペダル操作量が小さいときには大きな制動力を発生する
ように制動手段を制御する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト等
の産業車両の走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フォークリフト等の産業車両において
は、エンジンの駆動力はトルクコンバータを介して変速
機に伝達され、さらに、変速機内に収容された前進クラ
ッチ及び後進クラッチのいずれかを経て駆動輪に伝達さ
れ走行可能なように構成されている。前進クラッチ及び
後進クラッチは、インチングバルブ及び方向切換弁を経
た圧油により入切操作される。
【0003】上記産業車両において荷役作業を行う場合
には、通常エンジンを最大出力にして作業を行う。この
ため、荷役作業を行いながら車両を微速で走行させる場
合には、オペレータはインチングバルブをインチングペ
ダルにより操作して、前記前進クラッチまたは後進クラ
ッチを半クラッチ状態にして、エンジンの駆動力の伝達
を減少させて所望の車速を得ている。また、アクセルを
踏まない状態で走行レバーを前進または後進に入れる
と、エンジンのアイドル回転に応じた速度(クリープ速
度)で車両が走行してしまうが、このクリープ速度以下
で走行したい場合には、オペレータはインチングペダル
を操作して半クラッチ状態にして所望の車速を得てい
る。しかしながら、この半クラッチ状態を調節するイン
チングペダル操作は微妙な操作であり、特に荷役操作と
の複合操作を行うには熟練を要し、熟練者にとっても疲
労しやすく作業効率が悪化してしまう。
【0004】比例電磁弁によりクラッチ圧を制御するこ
とにより、上述したような微妙な操作を要するインチン
グペダル操作が不要となる走行制御装置が、例えば、特
許登録第2811523号公報に記載されている。すな
わち、荷役作業を行いながら車両を微速で走行させる場
合には、アクセルペダルの操作量に基づく目標車速と車
速センサが検出する実車速との差に応じた出力を比例電
磁弁に出力して、前進クラッチ、後進クラッチ又は補助
ブレーキを制御することにより、エンジンの回転数に関
係なく車両が目標車速で走行するように制御している。
これにより、インチングペダル操作という微妙な操作が
不要となり、操作性の良い走行制御装置が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術においては、以下のような問題がある。イ
ンチングペダルを廃止して比例電磁弁を用いた電子制御
による走行制御装置であるので、アクセルペダルは速度
指令設定器(目標車速の設定器)として機能することに
なる。すなわち、アクセルペダルを踏み込むことにより
加速し、アクセルペダルを戻すことにより戻し具合に応
じた制動が作動して減速するので、電気駆動式の産業車
両と同様に、ブレーキペダルを使わずにアクセルペダル
のみの操作で制動による減速が可能である。
【0006】上述の制動は、アクセルペダルを急に戻し
た場合には、図9(a)に示すように、目標車速の変化
に追従できないものの、例えばやや強めのブレーキペダ
ル操作により得られる程度の大きな制動力が作用して減
速できる。このため、アクセルペダルの操作速度が緩や
かであれば、図9(b)のA1に示すように、実車速は
目標車速に追従して変化する。しかしながら、高速走行
中においては路面の凹凸等による車体の揺れに起因し
て、オペレータの足がアクセルペダルから離れる方向に
動くことがある。このため、図9(b)のA2に示すよ
うに、ペダルの動きに応じて目標車速が減少することに
より、大きな制動力が作用して急に減速するため、高速
走行時の安定性がよくない。この対策として、アクセル
ペダルからコントローラに入る信号にフィルタ処理を施
すことも考えられるが、通常操作時にもフィルタが作用
し応答遅れが発生してしまう。
【0007】本発明は、上記の問題に着目してなされた
ものであり、高速走行時における車速の安定性を向上で
きる産業車両の走行制御装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、エンジンの出力をトルクコンバー
タを介して駆動輪に伝達する油圧式の前進クラッチ及び
後進クラッチを持った変速機と、エンジンの出力により
駆動するクラッチ用ポンプと、該クラッチ用ポンプから
前記変速機の前進クラッチに供給する油圧を増減して該
クラッチの係合状態を制御する前進用比例電磁弁と、該
クラッチ用ポンプから前記変速機の後進クラッチに供給
する油圧を増減して該クラッチの係合状態を制御する後
進用比例電磁弁と、制動力を発生する制動手段と、アク
セルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量検
出手段と、実車速を検出する車速検出手段と、アクセル
ペダル操作量に応じた目標車速を設定し、前記車速検出
手段が検出する実車速が目標車速となるように前記制動
手段、前記前進用比例電磁弁及び前記後進用比例電磁弁
を制御する制御手段とを備えた産業車両の走行制御装置
において、前記制御手段は、目標車速に対して実車速が
所定以上速い場合、アクセルペダル操作量が大きいとき
には小さな制動力を発生するように制動手段を制御し、
アクセルペダル操作量が小さいときには大きな制動力を
発生するように制動手段を制御する構成としている。さ
らに、前記制動手段への制御出力値を調整する調整手段
を備えた構成としている。
【0009】上記構成によると、アクセルフル付近での
制動力を小さく制限しているので、アクセルフル操作で
の高速走行時に、路面凹凸による車体の揺れ等により、
オペレータの意に反してアクセルペダルからオペレータ
の足が離れて操作量が急に戻った場合であっても、制動
力が小さいため減速せずに惰走するので、高速走行時の
安定性が得られる。減速したい場合には、オペレータは
アクセルペダルを操作量の小さい位置まで戻すことによ
り、大きな制動力が作用し減速できる。また、制動出力
値が調整可能なので、オペレータの好みや作業現場に合
わせた制動特性を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について詳細に説明する。
【0011】図1に示すように、産業車両であるフォー
クリフトにおいては、エンジン1の出力はトルクコンバ
ータ2を介して変速機3に伝達され、変速機3内に収容
された前進クラッチ4及び後進クラッチ5のいずれかを
経て駆動輪6に伝達され、これにより車両が走行するよ
うになっている。トルクコンバータ2内にはエンジン1
により駆動される油圧ポンプ7が設けられており、この
油圧ポンプ7からの吐出圧油はリリーフ弁8により調圧
された後、前進用比例電磁弁9及び後進用比例電磁弁1
0を介して前進クラッチ4及び後進クラッチ5にそれぞ
れ供給される。
【0012】荷役用油圧ポンプ11は、エンジン1によ
り駆動され、この油圧ポンプ11からの吐出圧油は、操
作弁12を介してリフトシリンダ13に供給され、リフ
トシリンダ13の伸縮によりフォーク14が昇降駆動さ
れるように構成されている。
【0013】操作弁12を切換操作する作業機レバー1
5にはその操作量を検出する作業機レバーセンサ16が
設けられ、アクセルペダル17にはその操作量を検出す
るアクセルペダルセンサ18が設けられ、走行レバー1
9にはレバー操作位置が前進、中立及び後進のいずれで
あるかを検出する前後進検出スイッチ20が設けられて
いる。なお、作業機レバーセンサ16は、作業機レバー
15の操作の有無を検出する機能を兼備しており、その
出力が所定値を超えた場合がレバー操作信号である。
【0014】エンジン1には、燃料噴射量を調整するガ
バナ21を制御してエンジン回転を増減するガバナアク
チュエータ22が設けられている。エンジン1の出力軸
23にはエンジン1の回転速度を検出するエンジン回転
センサ24が設けられ、変速機3の出力軸27には車両
の実車速を検出する車速センサ28が設けられている。
【0015】コントローラ30は、上記センサ類(作業
機レバーセンサ16、アクセルペダルセンサ18、前後
進検出スイッチ20、エンジン回転センサ24、車速セ
ンサ28)からの各検出信号を入力すると共に、これら
の検出信号及びコントローラ30内に記憶されたデータ
に基づいて、詳細は後述するようにして、前進、中立、
後進及び単独荷役、単独走行、荷役兼走行を判断し、前
進用比例電磁弁9、後進用比例電磁弁10及びガバナア
クチュエータ22のそれぞれに指令電流を出力してい
る。
【0016】コントローラ30は、前後進検出スイッチ
20の出力信号により、走行レバー19の操作位置が前
進、中立及び後進のいずれであるかを判断する。
【0017】また、コントローラ30は、前後進検出ス
イッチ20の出力信号が中立であり、かつ作業機レバー
センサ16からのレバー操作信号を入力した場合には、
単独荷役と判断する。単独荷役の場合には、コントロー
ラ30は、作業機レバーセンサ16からの作業機レバー
操作量信号を入力し、コントローラ30に記憶された図
2に示すような作業機レバー操作量とエンジン回転数と
の関係より、作業機レバー15の操作量に応じたエンジ
ン回転数となるようにガバナアクチュエータ22に指令
電流を出力してエンジン回転を制御する。これにより、
作業機レバー15の操作量に応じて油圧ポンプ11の吐
出油量が制御されリフトシリンダ13に供給され、フォ
ーク14は作業機操作レバー15の操作量に応じた昇降
速度で駆動される。
【0018】なお、走行レバー19が中立の場合、アク
セルペダル17の操作によりエンジン回転数を増減可能
であるので、単独荷役において、作業機レバー15とア
クセルペダル17とを併用して荷役作業を行うことも可
能である。この場合、コントローラ30には、図3に示
すようなアクセルペダル操作量に対するエンジン回転数
の関係が記憶されており、コントローラ30は、作業機
レバー15によるエンジン回転数及びアクセルペダル1
7によるエンジン回転数のいずれか大きな方に従ってエ
ンジン1を制御する。
【0019】走行する場合は、アクセルペダル17の操
作量に応じた車速に制御するべく、コントローラ30に
は、図4に示すようなアクセルペダル操作量と目標車速
との関係が記憶されている。コントローラ30は、車速
センサ28が検出する実車速が目標車速となるように、
前進クラッチ4及び後進クラッチ5の少なくともいずれ
かのクラッチ係合状態またはエンジン回転を、以下に述
べるように制御する。
【0020】コントローラ30は、前後進検出スイッチ
20の出力信号が前進または後進であり、かつ作業機レ
バーセンサ16からのレバー操作信号を入力した場合に
は、荷役兼走行と判断する。荷役兼走行の場合には、コ
ントローラ30は、作業機レバーセンサ16からの作業
機レバー操作量信号を入力し、コントローラ30に記憶
された図2に示すような作業機レバー操作量とエンジン
回転数との関係より作業機レバー15の操作量に応じた
エンジン回転数となるようにガバナアクチュエータ22
に指令電流を出力してエンジン回転数を制御する。これ
により、単独荷役の場合と同様に、フォーク14の昇降
速度を作業機操作レバー15に応じた速度で駆動でき
る。
【0021】同時にコントローラ30は、図4に示すア
クセルペダル操作量と目標車速との関係よりアクセルペ
ダル17の操作量に応じた目標車速を算出し、この算出
した目標車速と車速センサ28が検出する実車速との偏
差に基づいて、前進用比例電磁弁9及び後進用比例電磁
弁10のうち、前後進検出スイッチ20の出力信号に対
応する側(以降、進行方向側と呼ぶ)の比例電磁弁への
指令電流を算出し出力する。これにより、進行方向側の
クラッチの係合状態が制御されて、エンジン1の駆動力
の駆動輪6への伝達量が調整され、実車速が目標車速に
近づくような走行制御が行なわれる。ここで、作業機レ
バー15の操作量が小さく、進行方向のクラッチを全係
合させても目標車速に達しない場合には、エンジン回転
数を上げることにより実車速が目標車速に近づくように
制御が行なわれる。
【0022】コントローラ30は、前後進検出スイッチ
20の出力信号が前進または後進であり、かつ作業機レ
バーセンサ16からのレバー操作信号が入力されない場
合には、単独走行と判断する。単独走行の場合、アクセ
ルペダル17による目標車速が、エンジンのアイドル回
転に応じたクリープ速度以上か否かにより制御が異な
る。
【0023】単独走行で目標車速がクリープ速度以上の
場合には、コントローラ30は、前進クラッチ4及び後
進クラッチ5のうち、進行方向側のクラッチが全係合と
なるような指令電流を進行方向側の比例電磁弁に出力す
ると共に、コントローラ30に記憶された図3に示すよ
うなアクセルペダル操作量に対するエンジン回転数の関
係より、アクセルペダル17の操作量に応じたエンジン
回転数となるように、ガバナアクチュエータ22に指令
電流を出力してエンジン回転数を制御して走行する。
【0024】また、単独走行で目標車速がクリープ速度
以下の場合には、コントローラ30は、荷役兼走行の場
合の走行制御と同様の制御を行う。すなわち、目標車速
と実車速との偏差に応じた指令電流を、進行方向側の比
例電磁弁に出力し進行方向側のクラッチの係合状態を制
御しており、これにより、クリープ速度以下という微速
の目標車速に近づくような走行制御が行われる。
【0025】前進用比例電磁弁9及び後進用比例電磁弁
10には、常に最低基準電流が加えられている。この最
低基準電流は、クラッチが係合し始める直前程度の電流
値が設定されている。これにより、前進クラッチ4及び
後進クラッチ5が係合し始めるまでの遊び時間を短縮し
て、係合作動の応答性を向上させている。
【0026】アクセルペダル17の操作量に応じた目標
車速に対して車速センサ28が検出する実車速が所定以
上速い場合、コントローラ30は、制動が必要と判断
し、進行方向の比例電磁弁への出力を前記最低基準電流
まで減少すると共に、進行方向とは逆方向用の比例電磁
弁に後述する制動用指令電流(制動出力)を出力する。
これにより、進行方向のクラッチを切断し、進行方向と
は逆方向のクラッチを係合して逆方向の駆動力により制
動力を作動させ減速する。
【0027】ここで、上述したコントローラ30からの
制動出力は、図5に示すように、アクセルペダル操作量
に応じて設定されている。すなわち制動出力は、アクセ
ルペダル17の操作量が所定操作量P1よりも小さい領
域RLにおいては、やや強めのブレーキペダル操作に対
応する制動力が作用する出力D1が設定され、アクセル
ペダル17の操作量が所定操作量P2よりも大きい領域
RFにおいては、制動力が作用しない出力D0(例えば、
前述した最低基準電流程度)に制限され、アクセルペダ
ル17の操作量がP1〜P2である中間領域RMにおいて
は、ペダル操作量の増加に伴って出力D1から出力D0に
漸減する特性に制限される。
【0028】このように、アクセルペダル操作量に応じ
て制動力が変わるので、図6に示すように(図中、点線
はアクセルペダル操作量を表し、実線は車速を表す)、
アクセルペダル17をフル位置まで踏み込んだ高速走行
中に、 (1)領域RFにおいてアクセルペダル17が急に上下
動した場合 目標車速も追随して上下に変化し、目標車速に対して実
車速が所定以上速い状態となり、制動が必要と判断され
るが、制動出力が出力D0に制限されているので、制動
力が作用せず車両は惰走する。 (2)領域RFから領域RMまでアクセルペダル17が急
に戻された場合 上記と同様に、制動が必要と判断され、アクセルペダル
操作量に対応する制動力が作用し、ペダルの動きには遅
れるものの目標車速まで減速する。 (3)領域RF,RMから領域RLまでアクセルペダル1
7が急に戻された場合 制動必要と判断され、制動出力が出力D1に設定されて
いるので、これに対応する制動力が作用し、ペダルの動
きには遅れるものの目標車速まで減速する。 (4)領域RFから領域RLまでアクセルペダル17がゆ
っくり戻された場合 制動が必要と判断されるが、アクセルペダル操作量が領
域RFの間は惰走し、領域RMにてアクセルペダル操作量
が戻されるに従い制動力が大きく作用し、領域RLにて
制動出力が出力D1に対応する大きな制動力が作用して
目標車速まで減速し、その後は目標車速に追従する。
【0029】上記構成によれば、アクセルフル付近での
制動力を制限しているので、アクセルフル操作での高速
走行時に、路面凹凸による車体の揺れ等により、オペレ
ータの意に反してアクセルペダル17からオペレータの
足が離れて操作量が急に戻った場合、制動力が作用せず
惰走するので、高速走行時の安定性が得られる。減速し
たい場合には、オペレータはアクセルペダル17を領域
RM又は領域RFまで戻すことにより、アクセルペダル1
7の戻し位置に応じて制動力が作用し減速できる。
【0030】なお、出力D0は制動力が全く作用しない
出力である必要はなく、極弱い制動力が発生する程度の
出力であってもよい。また、アクセルペダル操作量に対
する制動出力の特性は、図5にて説明した折線状の特性
に限定するものではなく、例えば図7に示すように、大
略図5の特性に沿う曲線状の特性であってもよい。
【0031】コントローラ30にボリュームや入力キー
を備えた調整器を接続して、オペレータの好みや作業現
場に合わせて、コントローラ30内に記憶されている上
記特性を調整可能とするのが望ましい。図8はその調整
例で、(a)制動出力特性全体を上下動可変とするも
の、(b)出力D1のみを可変とするもの、(c)領域
RFを可変とするもの、(d)領域RFを無くし所定操作
量P1を可変とするものである。また、これらを任意に
組み合わせる調整であっても構わない。(a),(b)
のようにすることにより、アクセルペダル17を大きく
戻した場合、つまり減速しようというオペレータの意思
により操作した場合の制動力を可変にすることができ
る。また、(c),(d)のようにすることにより、高
速走行時にも強い制動力が求められる場合にも対応する
ことができる。
【0032】なお、本発明は上記実施形態に限定するも
のではなく、本発明の範囲内において変更や修正を加え
ることができるのは言うまでもない。例えば、産業車両
としてフォークリフトを例に挙げて説明したが、ショベ
ルローダ等に本発明を適用しても構わない。制動手段手
段として、進行方向とは逆方向のクラッチを用いる例に
て説明したが、ディスクブレーキ又はドラムブレーキを
変速機3の出力軸27又は駆動輪6に設け、これに接続
される比例電磁弁を制御して制動力を得るように構成し
てもよい。各センサ16,18は、ポテンショメータを
用いてもエンコーダを用いてもよく、検出形態に応じて
直動型または回転型から適宜選択すればよい。コントロ
ーラ30からの出力はPWM信号でも電流信号でもよ
い。エンジン回転は、コントローラ30からの指令によ
りガバナアクチュエータ22がガバナ21を制御する例
にて説明したが、リンケージ又はプッシュプルワイヤに
より、作業機レバー15やアクセルペダル17とガバナ
21とを連結する構成でも構わない。また、エンジン制
御は、コントローラを搭載した電子制御エンジンを使用
し、コントローラ30からのエンジン回転指令にて動作
するようにしてもよい。
【0033】高速走行時に車体の揺れ等によりアクセル
ペダル17が急に上下動した場合、エンジン回転はそれ
ほど速く追従しないので、エンジンブレーキによる減速
は極めて少ないが、このエンジンブレーキの影響をなく
したい場合には、進行方向のクラッチを切断し、実車速
が小さくなったところで再び係合するように制御すれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る走行制御装置のブロック図であ
る。
【図2】作業機レバー操作量とエンジン回転数との関係
を示す図である。
【図3】アクセルペダル操作量とエンジン回転数との関
係を示す図である。
【図4】アクセルペダル操作量と目標車速との関係を示
す図である。
【図5】アクセルペダル操作量と制動出力との関係を示
す図である。
【図6】作動を説明する図である。
【図7】別態様のアクセルペダル操作量と制動出力との
関係を示す図である。
【図8】別態様のアクセルペダル操作量と制動出力との
関係を示す図である。
【図9】従来技術の作動を説明する図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…トルクコンバータ、3…変速機、4
…前進クラッチ、5…後進クラッチ、6…駆動輪、7,
11…油圧ポンプ、8…リリーフ弁、9…前進用比例電
磁弁、10…後進用比例電磁弁、12…操作弁、15…
作業機レバー、16…作業機レバーセンサ、17…アク
セルペダル、18…アクセルペダルセンサ、19…走行
レバー、20…前後進検出スイッチ、22…ガバナアク
チュエータ、24…エンジン回転センサ、28…車速セ
ンサ、30…コントローラ。
フロントページの続き (72)発明者 小林 和生 栃木県小山市横倉新田110 小松フォーク リフト株式会社栃木工場内 (72)発明者 深田 祐一 栃木県小山市横倉新田110 小松フォーク リフト株式会社栃木工場内 (72)発明者 高鳥 修 石川県小松市符津町ツ23 株式会社小松製 作所粟津工場内 (72)発明者 加藤 雅也 栃木県小山市横倉新田400 株式会社小松 製作所小山工場内 (72)発明者 加藤 武雄 神奈川県平塚市四之宮3−25−1 株式会 社小松製作所システム開発センタ内 Fターム(参考) 3D044 AA01 AA24 AA45 AA47 AB04 AC15 AC19 AC24 AC26 AC41 AC42 AD02 AD14 AE01 AE03 3D046 AA06 BB17 HH05 HH07 HH17 HH22 HH30 JJ01 JJ05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力をトルクコンバータを介
    して駆動輪に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進ク
    ラッチを持った変速機と、 エンジンの出力により駆動するクラッチ用ポンプと、 該クラッチ用ポンプから前記変速機の前進クラッチに供
    給する油圧を増減して該クラッチの係合状態を制御する
    前進用比例電磁弁と、 該クラッチ用ポンプから前記変速機の後進クラッチに供
    給する油圧を増減して該クラッチの係合状態を制御する
    後進用比例電磁弁と、 制動力を発生する制動手段と、 アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作
    量検出手段と、 実車速を検出する車速検出手段と、 アクセルペダル操作量に応じた目標車速を設定し、前記
    車速検出手段が検出する実車速が目標車速となるように
    前記制動手段、前記前進用比例電磁弁及び前記後進用比
    例電磁弁を制御する制御手段とを備えた産業車両の走行
    制御装置において、 前記制御手段は、目標車速に対して実車速が速い場合、
    アクセルペダル操作量が大きいときには小さな制動力を
    発生するように制動手段を制御し、アクセルペダル操作
    量が小さいときには大きな制動力を発生するように制動
    手段を制御することを特徴とする産業車両の走行制御装
    置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記制動手段への制御出力値を
    調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の産業車両の走行制御装置。
JP2002155849A 2002-05-29 2002-05-29 産業車両の走行制御装置 Expired - Fee Related JP3898981B2 (ja)

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