JP3898981B2 - 産業車両の走行制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフト等の産業車両の走行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフト等の産業車両においては、エンジンの駆動力はトルクコンバータを介して変速機に伝達され、さらに、変速機内に収容された前進クラッチ及び後進クラッチのいずれかを経て駆動輪に伝達され走行可能なように構成されている。前進クラッチ及び後進クラッチは、インチングバルブ及び方向切換弁を経た圧油により入切操作される。
【0003】
上記産業車両において荷役作業を行う場合には、通常エンジンを最大出力にして作業を行う。このため、荷役作業を行いながら車両を微速で走行させる場合には、オペレータはインチングバルブをインチングペダルにより操作して、前記前進クラッチまたは後進クラッチを半クラッチ状態にして、エンジンの駆動力の伝達を減少させて所望の車速を得ている。また、アクセルを踏まない状態で走行レバーを前進または後進に入れると、エンジンのアイドル回転に応じた速度(クリープ速度)で車両が走行してしまうが、このクリープ速度以下で走行したい場合には、オペレータはインチングペダルを操作して半クラッチ状態にして所望の車速を得ている。
しかしながら、この半クラッチ状態を調節するインチングペダル操作は微妙な操作であり、特に荷役操作との複合操作を行うには熟練を要し、熟練者にとっても疲労しやすく作業効率が悪化してしまう。
【0004】
比例電磁弁によりクラッチ圧を制御することにより、上述したような微妙な操作を要するインチングペダル操作が不要となる走行制御装置が、例えば、特許登録第2811523号公報に記載されている。すなわち、荷役作業を行いながら車両を微速で走行させる場合には、アクセルペダルの操作量に基づく目標車速と車速センサが検出する実車速との差に応じた出力を比例電磁弁に出力して、前進クラッチ、後進クラッチ又は補助ブレーキを制御することにより、エンジンの回転数に関係なく車両が目標車速で走行するように制御している。これにより、インチングペダル操作という微妙な操作が不要となり、操作性の良い走行制御装置が得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、以下のような問題がある。
インチングペダルを廃止して比例電磁弁を用いた電子制御による走行制御装置であるので、アクセルペダルは速度指令設定器(目標車速の設定器)として機能することになる。すなわち、アクセルペダルを踏み込むことにより加速し、アクセルペダルを戻すことにより戻し具合に応じた制動が作動して減速するので、電気駆動式の産業車両と同様に、ブレーキペダルを使わずにアクセルペダルのみの操作で制動による減速が可能である。
【0006】
上述の制動は、アクセルペダルを急に戻した場合には、図9(a)に示すように、目標車速の変化に追従できないものの、例えばやや強めのブレーキペダル操作により得られる程度の大きな制動力が作用して減速できる。このため、アクセルペダルの操作速度が緩やかであれば、図9(b)のA1に示すように、実車速は目標車速に追従して変化する。しかしながら、高速走行中においては路面の凹凸等による車体の揺れに起因して、オペレータの足がアクセルペダルから離れる方向に動くことがある。このため、図9(b)のA2に示すように、ペダルの動きに応じて目標車速が減少することにより、大きな制動力が作用して急に減速するため、高速走行時の安定性がよくない。
この対策として、アクセルペダルからコントローラに入る信号にフィルタ処理を施すことも考えられるが、通常操作時にもフィルタが作用し応答遅れが発生してしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題に着目してなされたものであり、高速走行時における車速の安定性を向上できる産業車両の走行制御装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記の目的を達成するために、エンジンの出力をトルクコンバータを介して駆動輪に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進クラッチを持った変速機と、エンジンの出力により駆動するクラッチ用ポンプと、該クラッチ用ポンプから前記変速機の前進クラッチに供給する油圧を増減して該クラッチの係合状態を制御する前進用比例電磁弁と、該クラッチ用ポンプから前記変速機の後進クラッチに供給する油圧を増減して該クラッチの係合状態を制御する後進用比例電磁弁と、制動力を発生する制動手段と、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量検出手段と、実車速を検出する車速検出手段と、アクセルペダル操作量に応じた目標車速を設定し、前記車速検出手段が検出する実車速が目標車速となるように前記制動手段、前記前進用比例電磁弁及び前記後進用比例電磁弁を制御する制御手段とを備えた産業車両の走行制御装置において、前記制御手段は、目標車速に対して実車速が速い場合、アクセルペダル操作量が第1の操作量(P 1 )よりも小さい第1の操作領域内(R L )で変化するときには大きな第1の制動力(D 1 )を発生するように制動手段を制御し、アクセルペダル操作量が前記第1の操作量(P 1 )以上である第2の操作量(P 2 )よりも大きい第2の操作領域内(R F )で変化するときにはゼロを含む小さな第2の制動力(D 0 )を発生するように制動手段を制御する構成としている。
さらに、前記制動手段への制御出力値を調整する調整手段を備えた構成としている。
【0009】
上記構成によると、アクセルフル付近での制動力を小さく制限しているので、アクセルフル操作での高速走行時に、路面凹凸による車体の揺れ等により、オペレータの意に反してアクセルペダルからオペレータの足が離れて操作量が急に戻った場合であっても、制動力が小さいため減速せずに惰走するので、高速走行時の安定性が得られる。
減速したい場合には、オペレータはアクセルペダルを操作量の小さい位置まで戻すことにより、大きな制動力が作用し減速できる。
また、制動出力値が調整可能なので、オペレータの好みや作業現場に合わせた制動特性を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態について詳細に説明する。
【0011】
図1に示すように、産業車両であるフォークリフトにおいては、エンジン1の出力はトルクコンバータ2を介して変速機3に伝達され、変速機3内に収容された前進クラッチ4及び後進クラッチ5のいずれかを経て駆動輪6に伝達され、これにより車両が走行するようになっている。トルクコンバータ2内にはエンジン1により駆動される油圧ポンプ7が設けられており、この油圧ポンプ7からの吐出圧油はリリーフ弁8により調圧された後、前進用比例電磁弁9及び後進用比例電磁弁10を介して前進クラッチ4及び後進クラッチ5にそれぞれ供給される。
【0012】
荷役用油圧ポンプ11は、エンジン1により駆動され、この油圧ポンプ11からの吐出圧油は、操作弁12を介してリフトシリンダ13に供給され、リフトシリンダ13の伸縮によりフォーク14が昇降駆動されるように構成されている。
【0013】
操作弁12を切換操作する作業機レバー15にはその操作量を検出する作業機レバーセンサ16が設けられ、アクセルペダル17にはその操作量を検出するアクセルペダルセンサ18が設けられ、走行レバー19にはレバー操作位置が前進、中立及び後進のいずれであるかを検出する前後進検出スイッチ20が設けられている。なお、作業機レバーセンサ16は、作業機レバー15の操作の有無を検出する機能を兼備しており、その出力が所定値を超えた場合がレバー操作信号である。
【0014】
エンジン1には、燃料噴射量を調整するガバナ21を制御してエンジン回転を増減するガバナアクチュエータ22が設けられている。エンジン1の出力軸23にはエンジン1の回転速度を検出するエンジン回転センサ24が設けられ、変速機3の出力軸27には車両の実車速を検出する車速センサ28が設けられている。
【0015】
コントローラ30は、上記センサ類(作業機レバーセンサ16、アクセルペダルセンサ18、前後進検出スイッチ20、エンジン回転センサ24、車速センサ28)からの各検出信号を入力すると共に、これらの検出信号及びコントローラ30内に記憶されたデータに基づいて、詳細は後述するようにして、前進、中立、後進及び単独荷役、単独走行、荷役兼走行を判断し、前進用比例電磁弁9、後進用比例電磁弁10及びガバナアクチュエータ22のそれぞれに指令電流を出力している。
【0016】
コントローラ30は、前後進検出スイッチ20の出力信号により、走行レバー19の操作位置が前進、中立及び後進のいずれであるかを判断する。
【0017】
また、コントローラ30は、前後進検出スイッチ20の出力信号が中立であり、かつ作業機レバーセンサ16からのレバー操作信号を入力した場合には、単独荷役と判断する。単独荷役の場合には、コントローラ30は、作業機レバーセンサ16からの作業機レバー操作量信号を入力し、コントローラ30に記憶された図2に示すような作業機レバー操作量とエンジン回転数との関係より、作業機レバー15の操作量に応じたエンジン回転数となるようにガバナアクチュエータ22に指令電流を出力してエンジン回転を制御する。
これにより、作業機レバー15の操作量に応じて油圧ポンプ11の吐出油量が制御されリフトシリンダ13に供給され、フォーク14は作業機操作レバー15の操作量に応じた昇降速度で駆動される。
【0018】
なお、走行レバー19が中立の場合、アクセルペダル17の操作によりエンジン回転数を増減可能であるので、単独荷役において、作業機レバー15とアクセルペダル17とを併用して荷役作業を行うことも可能である。この場合、コントローラ30には、図3に示すようなアクセルペダル操作量に対するエンジン回転数の関係が記憶されており、コントローラ30は、作業機レバー15によるエンジン回転数及びアクセルペダル17によるエンジン回転数のいずれか大きな方に従ってエンジン1を制御する。
【0019】
走行する場合は、アクセルペダル17の操作量に応じた車速に制御するべく、コントローラ30には、図4に示すようなアクセルペダル操作量と目標車速との関係が記憶されている。コントローラ30は、車速センサ28が検出する実車速が目標車速となるように、前進クラッチ4及び後進クラッチ5の少なくともいずれかのクラッチ係合状態またはエンジン回転を、以下に述べるように制御する。
【0020】
コントローラ30は、前後進検出スイッチ20の出力信号が前進または後進であり、かつ作業機レバーセンサ16からのレバー操作信号を入力した場合には、荷役兼走行と判断する。荷役兼走行の場合には、コントローラ30は、作業機レバーセンサ16からの作業機レバー操作量信号を入力し、コントローラ30に記憶された図2に示すような作業機レバー操作量とエンジン回転数との関係より作業機レバー15の操作量に応じたエンジン回転数となるようにガバナアクチュエータ22に指令電流を出力してエンジン回転数を制御する。これにより、単独荷役の場合と同様に、フォーク14の昇降速度を作業機操作レバー15に応じた速度で駆動できる。
【0021】
同時にコントローラ30は、図4に示すアクセルペダル操作量と目標車速との関係よりアクセルペダル17の操作量に応じた目標車速を算出し、この算出した目標車速と車速センサ28が検出する実車速との偏差に基づいて、前進用比例電磁弁9及び後進用比例電磁弁10のうち、前後進検出スイッチ20の出力信号に対応する側(以降、進行方向側と呼ぶ)の比例電磁弁への指令電流を算出し出力する。これにより、進行方向側のクラッチの係合状態が制御されて、エンジン1の駆動力の駆動輪6への伝達量が調整され、実車速が目標車速に近づくような走行制御が行なわれる。ここで、作業機レバー15の操作量が小さく、進行方向のクラッチを全係合させても目標車速に達しない場合には、エンジン回転数を上げることにより実車速が目標車速に近づくように制御が行なわれる。
【0022】
コントローラ30は、前後進検出スイッチ20の出力信号が前進または後進であり、かつ作業機レバーセンサ16からのレバー操作信号が入力されない場合には、単独走行と判断する。単独走行の場合、アクセルペダル17による目標車速が、エンジンのアイドル回転に応じたクリープ速度以上か否かにより制御が異なる。
【0023】
単独走行で目標車速がクリープ速度以上の場合には、コントローラ30は、前進クラッチ4及び後進クラッチ5のうち、進行方向側のクラッチが全係合となるような指令電流を進行方向側の比例電磁弁に出力すると共に、コントローラ30に記憶された図3に示すようなアクセルペダル操作量に対するエンジン回転数の関係より、アクセルペダル17の操作量に応じたエンジン回転数となるように、ガバナアクチュエータ22に指令電流を出力してエンジン回転数を制御して走行する。
【0024】
また、単独走行で目標車速がクリープ速度以下の場合には、コントローラ30は、荷役兼走行の場合の走行制御と同様の制御を行う。すなわち、目標車速と実車速との偏差に応じた指令電流を、進行方向側の比例電磁弁に出力し進行方向側のクラッチの係合状態を制御しており、これにより、クリープ速度以下という微速の目標車速に近づくような走行制御が行われる。
【0025】
前進用比例電磁弁9及び後進用比例電磁弁10には、常に最低基準電流が加えられている。この最低基準電流は、クラッチが係合し始める直前程度の電流値が設定されている。これにより、前進クラッチ4及び後進クラッチ5が係合し始めるまでの遊び時間を短縮して、係合作動の応答性を向上させている。
【0026】
アクセルペダル17の操作量に応じた目標車速に対して車速センサ28が検出する実車速が所定以上速い場合、コントローラ30は、制動が必要と判断し、進行方向の比例電磁弁への出力を前記最低基準電流まで減少すると共に、進行方向とは逆方向用の比例電磁弁に後述する制動用指令電流(制動出力)を出力する。これにより、進行方向のクラッチを切断し、進行方向とは逆方向のクラッチを係合して逆方向の駆動力により制動力を作動させ減速する。
【0027】
ここで、上述したコントローラ30からの制動出力は、図5に示すように、アクセルペダル操作量に応じて設定されている。すなわち制動出力は、アクセルペダル17の操作量が所定操作量P1よりも小さい領域RLにおいては、やや強めのブレーキペダル操作に対応する制動力が作用する出力D1が設定され、アクセルペダル17の操作量が所定操作量P2よりも大きい領域RFにおいては、制動力が作用しない出力D0(例えば、前述した最低基準電流程度)に制限され、アクセルペダル17の操作量がP1〜P2である中間領域RMにおいては、ペダル操作量の増加に伴って出力D1から出力D0に漸減する特性に制限される。
【0028】
このように、アクセルペダル操作量に応じて制動力が変わるので、図6に示すように(図中、点線はアクセルペダル操作量を表し、実線は車速を表す)、アクセルペダル17をフル位置まで踏み込んだ高速走行中に、
(1)領域RFにおいてアクセルペダル17が急に上下動した場合
目標車速も追随して上下に変化し、目標車速に対して実車速が所定以上速い状態となり、制動が必要と判断されるが、制動出力が出力D0に制限されているので、制動力が作用せず車両は惰走する。
(2)領域RFから領域RMまでアクセルペダル17が急に戻された場合
上記と同様に、制動が必要と判断され、アクセルペダル操作量に対応する制動力が作用し、ペダルの動きには遅れるものの目標車速まで減速する。
(3)領域RF,RMから領域RLまでアクセルペダル17が急に戻された場合制動必要と判断され、制動出力が出力D1に設定されているので、これに対応する制動力が作用し、ペダルの動きには遅れるものの目標車速まで減速する。
(4)領域RFから領域RLまでアクセルペダル17がゆっくり戻された場合
制動が必要と判断されるが、アクセルペダル操作量が領域RFの間は惰走し、領域RMにてアクセルペダル操作量が戻されるに従い制動力が大きく作用し、領域RLにて制動出力が出力D1に対応する大きな制動力が作用して目標車速まで減速し、その後は目標車速に追従する。
【0029】
上記構成によれば、アクセルフル付近での制動力を制限しているので、アクセルフル操作での高速走行時に、路面凹凸による車体の揺れ等により、オペレータの意に反してアクセルペダル17からオペレータの足が離れて操作量が急に戻った場合、制動力が作用せず惰走するので、高速走行時の安定性が得られる。
減速したい場合には、オペレータはアクセルペダル17を領域RM又は領域RFまで戻すことにより、アクセルペダル17の戻し位置に応じて制動力が作用し減速できる。
【0030】
なお、出力D0は制動力が全く作用しない出力である必要はなく、極弱い制動力が発生する程度の出力であってもよい。
また、アクセルペダル操作量に対する制動出力の特性は、図5にて説明した折線状の特性に限定するものではなく、例えば図7に示すように、大略図5の特性に沿う曲線状の特性であってもよい。
【0031】
コントローラ30にボリュームや入力キーを備えた調整器を接続して、オペレータの好みや作業現場に合わせて、コントローラ30内に記憶されている上記特性を調整可能とするのが望ましい。図8はその調整例で、(a)制動出力特性全体を上下動可変とするもの、(b)出力D1のみを可変とするもの、(c)領域RFを可変とするもの、(d)領域RFを無くし所定操作量P1を可変とするものである。また、これらを任意に組み合わせる調整であっても構わない。
(a),(b)のようにすることにより、アクセルペダル17を大きく戻した場合、つまり減速しようというオペレータの意思により操作した場合の制動力を可変にすることができる。また、(c),(d)のようにすることにより、高速走行時にも強い制動力が求められる場合にも対応することができる。
【0032】
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではなく、本発明の範囲内において変更や修正を加えることができるのは言うまでもない。
例えば、産業車両としてフォークリフトを例に挙げて説明したが、ショベルローダ等に本発明を適用しても構わない。
制動手段手段として、進行方向とは逆方向のクラッチを用いる例にて説明したが、ディスクブレーキ又はドラムブレーキを変速機3の出力軸27又は駆動輪6に設け、これに接続される比例電磁弁を制御して制動力を得るように構成してもよい。
各センサ16,18は、ポテンショメータを用いてもエンコーダを用いてもよく、検出形態に応じて直動型または回転型から適宜選択すればよい。
コントローラ30からの出力はPWM信号でも電流信号でもよい。
エンジン回転は、コントローラ30からの指令によりガバナアクチュエータ22がガバナ21を制御する例にて説明したが、リンケージ又はプッシュプルワイヤにより、作業機レバー15やアクセルペダル17とガバナ21とを連結する構成でも構わない。また、エンジン制御は、コントローラを搭載した電子制御エンジンを使用し、コントローラ30からのエンジン回転指令にて動作するようにしてもよい。
【0033】
高速走行時に車体の揺れ等によりアクセルペダル17が急に上下動した場合、エンジン回転はそれほど速く追従しないので、エンジンブレーキによる減速は極めて少ないが、このエンジンブレーキの影響をなくしたい場合には、進行方向のクラッチを切断し、実車速が小さくなったところで再び係合するように制御すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る走行制御装置のブロック図である。
【図2】作業機レバー操作量とエンジン回転数との関係を示す図である。
【図3】アクセルペダル操作量とエンジン回転数との関係を示す図である。
【図4】アクセルペダル操作量と目標車速との関係を示す図である。
【図5】アクセルペダル操作量と制動出力との関係を示す図である。
【図6】作動を説明する図である。
【図7】別態様のアクセルペダル操作量と制動出力との関係を示す図である。
【図8】別態様のアクセルペダル操作量と制動出力との関係を示す図である。
【図9】従来技術の作動を説明する図である。
【符号の説明】
1…エンジン、2…トルクコンバータ、3…変速機、4…前進クラッチ、5…後進クラッチ、6…駆動輪、7,11…油圧ポンプ、8…リリーフ弁、9…前進用比例電磁弁、10…後進用比例電磁弁、12…操作弁、15…作業機レバー、16…作業機レバーセンサ、17…アクセルペダル、18…アクセルペダルセンサ、19…走行レバー、20…前後進検出スイッチ、22…ガバナアクチュエータ、24…エンジン回転センサ、28…車速センサ、30…コントローラ。

Claims (2)

  1. エンジンの出力をトルクコンバータを介して駆動輪に伝達する油圧式の前進クラッチ及び後進クラッチを持った変速機と、
    エンジンの出力により駆動するクラッチ用ポンプと、
    該クラッチ用ポンプから前記変速機の前進クラッチに供給する油圧を増減して該クラッチの係合状態を制御する前進用比例電磁弁と、
    該クラッチ用ポンプから前記変速機の後進クラッチに供給する油圧を増減して該クラッチの係合状態を制御する後進用比例電磁弁と、
    制動力を発生する制動手段と、
    アクセルペダルの操作量を検出するアクセルペダル操作量検出手段と、
    実車速を検出する車速検出手段と、
    アクセルペダル操作量に応じた目標車速を設定し、前記車速検出手段が検出する実車速が目標車速となるように前記制動手段、前記前進用比例電磁弁及び前記後進用比例電磁弁を制御する制御手段とを備えた産業車両の走行制御装置において、
    前記制御手段は、目標車速に対して実車速が速い場合、アクセルペダル操作量が第1の操作量(P 1 )よりも小さい第1の操作領域内(R L )で変化するときには大きな第1の制動力(D 1 )を発生するように制動手段を制御し、アクセルペダル操作量が前記第1の操作量(P 1 )以上である第2の操作量(P 2 )よりも大きい第2の操作領域内(R F )で変化するときにはゼロを含む小さな第2の制動力(D 0 )を発生するように制動手段を制御する
    ことを特徴とする産業車両の走行制御装置。
  2. さらに、前記制動手段への制御出力値を調整する調整手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の産業車両の走行制御装置。
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