JP4432832B2 - 産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法 - Google Patents

産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4432832B2
JP4432832B2 JP2005147471A JP2005147471A JP4432832B2 JP 4432832 B2 JP4432832 B2 JP 4432832B2 JP 2005147471 A JP2005147471 A JP 2005147471A JP 2005147471 A JP2005147471 A JP 2005147471A JP 4432832 B2 JP4432832 B2 JP 4432832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switchback
speed
information
engine
industrial vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005147471A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006322413A (ja
Inventor
忠 山田
利和 神谷
秀順 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2005147471A priority Critical patent/JP4432832B2/ja
Publication of JP2006322413A publication Critical patent/JP2006322413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432832B2 publication Critical patent/JP4432832B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法に関する。
従来、エンジンで駆動される産業車両に関してその車両の前後進切換時におけるエンジン回転を制御するエンジン回転制御装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載されたエンジン回転制御装置は、前後進操作装置の操作方向を検知する操作方向検出手段と、車両が前進走行しているか後進走行しているかを検知する前後進検出手段とを備えている。そして、この制御装置では、前後進操作装置の操作と前後進検出手段の検出結果に基づいて、前後進切換時における減速状態にあるかどうかを判断し、前後進切換における減速状態にあると判断された場合に、エンジンをアイドリング状態に調整するものである。これにより、走行操作装置を最大に踏み込んだ状態で前後進操作装置の切換操作を行った場合においてエンジンがフルスロットル状態となって減速時にエンジンの吹き上がりが生じてしまうことによる操作上の違和感や騒音等の問題の発生を抑制することを目的としている。
特開昭61−33328号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたエンジン回転制御装置は、エンジンの吹き上がりが生じてしまうことを抑制する観点から、前進走行か後進走行かを検出して前後進切換時における減速状態にあるかどうかを判断しエンジンをアイドリング状態に調整することのみを行うものとなっている。このため、産業車両が走行中にその進行方向に対して逆方向に当該産業車両の速度を切り換えるためのスイッチバック動作が発生した場合に、その発生状況に応じ、産業車両の速度制御におけるオーバーシュートの発生を適切に抑制するという観点からの産業車両の速度制御を可能にするという要求に十分に答えることはできない
また、産業車両では、一般的に車速制御が行われている。このため、アクセル全開の状態で前進走行から後進走行へのスイッチバック動作が行われたような場合は、そのアクセル全開状態であるにもかかわらず急激な減速が生じて速度が低下することになるので、エンジン制御装置は車速を上昇させるためにエンジン回転数をスイッチバック動作の前の前進全開走行時よりも急激に増加させることになる。これにより、後進方向に急激な加速が生じる状態になり、後進速度が制限車速を大幅に超えてしまうオーバーシュートが発生することになる。そして、このオーバーシュートが発生すると、結果として、停止状態からアクセル全開で後進を行うときよりも大幅な制限車速オーバーが比較的長時間続いてしまうという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、産業車両が走行中にその進行方向に対して逆方向に当該産業車両の速度を切り換えるためのスイッチバック動作が発生した場合に、その発生状況に応じ、産業車両の速度制御におけるオーバーシュートの発生を適切に抑制することができる産業車両の速度制御装置、産業車両、および産業車両の速度制御方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る産業車両の速度制御装置は、エンジンで駆動される産業車両に備えられる速度制御装置に関する。
そして、本発明に係る産業車両の速度制御装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明に係る産業車両の速度制御装置における第1の特徴は、前記産業車両が走行している走行速さを検出する車速検出手段と、前記産業車両を前進させるための前進位置と前記産業車両を後進させるための後進位置との間で中立位置を経て切り換え操作可能な走行方向切換操作手段の切換位置を検出する切換位置検出手段と、前記産業車両が走行中にその進行方向に対して逆方向に当該産業車両の速度を切り換えるためのスイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報を、前記車速検出手段で検出された前記走行速さと前記切換位置検出手段で検出された前記切換位置とに基づいて生成するスイッチバック情報生成手段と、前記スイッチバック情報生成手段で生成された前記スイッチバック情報を記憶するスイッチバック情報記憶手段と、前記スイッチバック情報記憶手段に記憶されているスイッチバック情報がスイッチバック動作での走行状態に対応する情報であるスイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を上昇させない範囲で当該エンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、を備え、前記スイッチバック情報生成手段は、前記スイッチバック情報記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶されていない状態において前記切換位置検出手段にて前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されたときに前記車速検出手段にて前記走行速さが所定の第1の閾値以上であることが検出されているとき、前記スイッチバックオン情報を生成し、前記スイッチバック情報記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶された後に前記車速検出手段にて検出されている前記走行速さが前記第1の閾値未満となったとき、当該スイッチバックオン情報が消去され、前記エンジン回転数制御手段は、前記スイッチバックオン情報が消去された後であって前記切換位置検出手段にて前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されていない状態においては、前記車速検出手段にて検出されている前記走行速さが所定の第2の閾値以上となるまで、前記スイッチバックオン情報が消去された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することである。
この構成によると、産業車両の走行状態がスイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報が、走行速さおよび切換位置の検出結果に基づいて、随時生成され、生成される度に記憶されることになる。そして、記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報である状態では、エンジンの回転数を上昇させない範囲でエンジン回転数が制御されることになる。このため、スイッチバック動作での走行状態のときにエンジンの回転数を上昇させてしまうことを確実に防止できる。また、切換位置が前進位置および後進位置の間で切り換えられるとともに走行速さが所定の第1の閾値以上であるときにスイッチバックオン情報が生成されて記憶され、スイッチバック動作に基づく走行状態であることが特定される。さらに、走行速さが第1の閾値未満となってスイッチバックオン情報が消去された後であって切換位置が前進位置および後進位置の間で切り換えられない状態においては、走行速さが第2の閾値以上となるまで、スイッチバックオン情報が消去された際におけるエンジン回転数が維持されることになる。つまり、走行速さが第1の閾値未満となってスイッチバックオン情報が消去された後においても、産業車両が逆方向に走行し始めてその走行速さが第2の閾値以上となるまでの間は、スイッチバックオン情報が記憶されていた状態と同じ制御を継続させることができる。これにより、スイッチバックオン情報を消去する第1の閾値に基づくタイミングとは独立してスイッチバックオン情報が記憶されている状態での制御を停止させるタイミングを設定することができる。すなわち、オーバーシュートの発生を抑制できる範囲で速やかに目標の速度に追従するようにエンジン回転数を上昇させるタイミングを任意に設定することができ、オーバーシュートの抑制効果と追従性との調整を容易に行うことができる。このように、本発明によると、スイッチバック動作が発生した場合に、その発生状況に応じ、産業車両の速度制御におけるオーバーシュートの発生を適切に抑制することができる。
本発明に係る産業車両の速度制御装置における第2の特徴は、前記エンジン回転数制御手段は、前記スイッチバック情報記憶手段記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記スイッチバック情報生成手段にて当該スイッチバックオン情報が生成された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することである。
この構成によると、記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報である状態では、そのスイッチバックオン情報が生成された際のエンジン回転数が維持されるよう制御される。このため、スイッチバック動作の後に逆方向に走行し始めた際に制限速度を大幅に超えてしまうオーバーシュートの発生を抑制するとともに、目標の速度に対する高い追従性も確保して迅速なスイッチバック動作を実現することができる。
本発明に係る産業車両の速度制御装置における第3の特徴は、前記エンジン回転数制御手段は、前記スイッチバック情報記憶手段記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を調整するよう操作するための操作手段が操作されていない状態に対応するエンジンの制御で前記エンジンの回転数を低下させるように当該エンジンの回転数を制御することである。
この構成によると、記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報である状態では、エンジン回転数の操作手段が操作されていない状態に対応するエンジンの制御で、すなわち、アクセルオフ時の状態に対応するエンジン制御でエンジン回転数を低下させる。このため、スイッチバック動作の後に逆方向に走行し始めた際に制限速度を大幅に超えてしまうオーバーシュートの発生を十分に抑制して、安定したスイッチバック動作を確実に確保することができる。また、アクセルオフ時の状態に対応するエンジン制御でエンジン回転数を低下させるだけでよく、スイッチバック情報がスイッチバックオン情報であるときにおける速度制御をより容易に行うことができる。なお、このようなアクセルオフ時のエンジン制御としては、一般的に行われているようなアクセルオフ時のエンジン制御の構成をそのまま流用することで対応することができる。
また、前述の目的を達成するための本発明に係る産業車両は、前述した本発明の産業車両の速度制御装置を備えていることを特徴とする。
この構成によると、前述した本発明の産業車両の速度制御装置と同様の効果を奏することができる。
前述の目的を達成するための本発明に係る産業車両の速度制御方法における第1の特徴は、産業車両が走行している走行速さを検出する車速検出ステップと、前記産業車両を前進させるための前進位置と前記産業車両を後進させるための後進位置との間で中立位置を経て切り換え操作可能な走行方向切換操作手段の切換位置を検出する切換位置検出ステップと、前記産業車両が走行中にその進行方向に対して逆方向に当該産業車両の速度を切り換えるためのスイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報を、前記車速検出ステップで検出された前記走行速さと前記切換位置検出ステップで検出された前記切換位置とに基づいて生成するスイッチバック情報生成ステップと、前記スイッチバック情報生成ステップで生成された前記スイッチバック情報を記憶手段に記憶するスイッチバック情報記憶ステップと、前記記憶手段に記憶されているスイッチバック情報がスイッチバック動作での走行状態に対応する情報であるスイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を上昇させない範囲で当該エンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御ステップと、を備え、前記記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶されていない状態において前記切換位置検出ステップで前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されたときに前記車速検出ステップで前記走行速さが所定の第1の閾値以上であることが検出されているとき、前記スイッチバック情報を生成し、前記記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶された後に前記車速検出ステップで検出されている前記走行速さが前記第1の閾値未満となったとき、当該スイッチバックオン情報を消去し、前記スイッチバックオン情報が消去された後であって前記切換位置検出ステップで前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されていない状態においては、前記車速検出ステップで検出されている前記走行速さが所定の第2の閾値以上となるまで、前記スイッチバックオン情報が消去された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することである。
この構成によると、前述した本発明の産業車両の速度制御装置における第1の特徴による効果と同様の効果を奏することができる。
本発明に係る産業車両の速度制御方法における第2の特徴は、前記記憶手段に記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記スイッチバック情報生成ステップ当該スイッチバックオン情報が生成された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することである。
この構成によると、前述した本発明の産業車両の速度制御装置における第2の特徴による効果と同様の効果を奏することができる。
本発明に係る産業車両の速度制御方法における第3の特徴は、前記記憶手段に記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を調整するよう操作するための操作手段が操作されていない状態に対応するエンジンの制御で前記エンジンの回転数を低下させるように当該エンジンの回転数を制御することである。
この構成によると、前述した本発明の産業車両の速度制御装置における第3の特徴による効果と同様の効果を奏することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係る産業車両の概要について説明する。図1は、本実施形態に係る産業車両の例示であるフォークリフト10を斜め後方から見た斜視図である。図2は、フォークリフト10の速度制御装置1(本実施形態に係る産業車両の速度制御装置)の構成をフォークリフト10の一部構成とともに示す概略構成図である。
図1及び図2に示すように、フォークリフト10は、エンジン11や、トルクコンバータ12、駆動系13などを備えており、動力伝達機構であるトルクコンバータ12を介してエンジン11によって前輪の走行機構部である駆動系13が駆動されるようになっている。即ち、フォークリフト10は、前輪駆動・後輪操舵のトルクコンバータ式の四輪車として構成されている。また、フォークリフト10には、荷(図示せず)の昇降動作を行うリフト装置14などの荷役アクチュエータも備えられている。なお、リフト装置14等の荷役アクチュエータは、エンジン11で駆動される図示しない油圧ポンプからの圧油が供給されることでシリンダが作動して駆動されるようになっている。
また、フォークリフト10には、図1に示すように、作業者(運転者)の運転席に面する箇所に配置されるディレクションレバー15、リフト装置14の操作用のリフトレバーなどを含む各種操作レバー16、アクセルペダル17、ブレーキペダル18、インチングペダル19、ハンドル20などが設けられている。
ディレクションレバー15は、フォークリフト10を前進させるための前進位置と後進させるための後進位置との間で中立位置を経て切り換え操作可能な走行方向切換操作手段として構成されている。また、アクセルペダル17はフォークリフト10の走行速度の変更に用いられ、エンジン11の回転数を調整するよう操作するための操作手段を構成している。なお、ブレーキペダル18は走行中のフォークリフト10に制動力を付与するために用いられ、インチングペダル19は、エンジン11と駆動系13との間のトルクコンバータ12を介した連結状態を調節し、さらに解除するために用いられる。
また、図2に示すように、フォークリフト10には、エンジン制御装置21が備えられている。エンジン制御装置21は、フォークリフト10の作業者によるアクセルペダル17の操作量(踏込み量)を検出するアクセル角センサ22からの出力に基づいて、エンジン11の電子スロットル23の開度を調整して、エンジン11の回転数を制御する。これにより、アクセルペダル17の操作量に応じてエンジン回転数を制御し、フォークリフト10を走行させることになる。なお、エンジン制御装置21は、エンジン11に設けられてエンジン11の回転数を検出する回転数センサ24からの回転数検出信号も入力されるようになっている。また、フォークリフト10には、最高速調整用のボリューム25が設けられており、このボリューム25の設定位置に応じてフォークリフト10の最高速度が
規定されるようになっている。すなわち、フォークリフト10の最高速度をボリューム25の設定位置を変更することで調整できるようになっている。そして、エンジン制御装置21は、エンジン回転数を調整することで、ボリューム25で設定された最高速度に収束するように走行速度のフィードバック制御を行うようになっている。
次に、本発明の一実施の形態に係る産業車両の速度制御装置について説明する。本実施形態に係る産業車両の速度制御装置1(以下、単に「速度制御装置1」という)は、フォークリフト10に備えられており、車速センサ26と、ディレクションレバーセンサ27と、前述のエンジン制御装置21とを備えて構成されている。
車速センサ26は、フォークリフト10が走行している走行速さを検出する車速検出手段を構成している。すなわち、この車速センサ26は、駆動系13において前輪の回転速度を検出してフォークリフト10が走行している速度の大きさ(走行速さ)を間接的に検出するように設けられている。そして、車速センサ26はエンジン制御装置12に接続されており、車速センサ26で検出された信号はエンジン制御装置21に入力されるようになっている。
ディレクションレバーセンサ27は、ディレクションレバー15の切換位置を検出する切換位置検出手段を構成している。すなわち、このディレクションレバーセンサ27では、ディレクションレバー15が前進位置、後進位置、および中立位置のいずれの切換位置にあるかを検出するように設けられている。そして、ディレクションレバーセンサ27はエンジン制御装置21に接続されており、ディレクションレバーセンサ27で検出された信号はエンジン制御装置21に入力されるようになっている。
エンジン制御装置21は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やメモリ(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory))などを備えて構成されている。メモリには、電子スロットル23の開度を調整してエンジン11の回転数の制御を行うためのプログラムを含む各種ソフトウェアが格納されている。これらのハードウェア及びソフトウェアが組み合わされることによって、スイッチバック情報生成部(スイッチバック情報生成手段)28、スイッチバック情報記憶部(スイッチバック情報記憶手段)29、エンジン回転数制御部(エンジン回転数制御手段)30などがエンジン制御装置21内に構築される。
エンジン制御装置21のスイッチバック情報生成部28は、フォークリフト10が走行中にその進行方向に対して逆方向にフォークリフト10の速度を切り換えるためのスイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報を生成する。このスイッチバック情報は、車速センサ26で検出された走行速さとディレクションレバーセンサ27で検出された切換位置とに基づいて生成され、スイッチバックオン情報およびスイッチバックオフ情報のいずれかが生成される。そして、スイッチバックオン情報は、スイッチバック動作における走行状態に対応する情報となっている。一方、スイッチバックオフ情報は、スイッチバック動作以外における走行状態に対応する情報となっている。
エンジン制御装置21のスイッチバック情報記憶部29は、スイッチバック情報生成部28で生成されたスイッチバック情報を記憶する。このスイッチバック情報記憶部29では、スイッチバック情報生成部28で新たなスイッチバック情報が生成されると、それまでに記憶されていたスイッチバック情報が書き換えられて新たなスイッチバック情報が記憶されることになる。したがって、スイッチバックオン情報が生成されたときはスイッチバックオフ情報消去され、スイッチバックオフ情報が生成されたときはスイッチバックオン情報が消去されることになる。すなわち、このエンジン制御装置1においては、スイッチバック情報としてのスイッチバックフラグが設けられており、スイッチバックオン情報が生成して記憶されているときはスイッチバックフラグがONの状態に設定されていることになり、スイッチバックオフ情報が生成して記憶されているときはスイッチバックフラグがOFFの状態に設定されていることになる。
そして、スイッチバックオン情報は、スイッチバック情報記憶部29にスイッチバックオン情報が記憶されていない(すなわち、スイッチバックオフ情報が記憶されている)状態においてディレクションレバーセンサ27にて前進位置および後進位置の間で切換位置が切り換えられたことが検出されたときに車速センサ26にて走行速さが所定の閾値(以下、この閾値を「第1の閾値」という)以上であることが検出されているときに、スイッチバック情報生成部28にて生成される。一方、スイッチバックオフ情報は、上記のスイッチバックオン情報が生成される条件が成立していないときに生成されることになる。また、このエンジン制御装置21では、スイッチバック情報記憶部29にスイッチバックオン情報が記憶された後に車速センサ26にて検出されている走行速さが第1の閾値未満となったときは、スイッチバックオン情報が消去される(スイッチバックオフ情報が生成されて記憶される)ようになっている。
エンジン制御装置21のエンジン回転数制御部30は、スイッチバック情報記憶部29に記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報であるとき(スイッチバックフラグがONに設定されているとき)は、エンジン11の回転数を上昇させない範囲で、電子スロットル23の開度を調整してエンジン11の回転数を制御するようになっている。そして、この実施形態においては、エンジン回転数制御部30は、スイッチバックフラグがONの状態であるときは、スイッチバック情報生成部28にてそのスイッチバックオン情報が生成された際におけるエンジン11の回転数を維持するように制御するように構成されている。
このエンジン回転数制御部30は、スイッチバックフラグがONの状態であるときは、前述のようにスイッチバックオン情報生成時の一定回転数を維持するようエンジン11を制御する。一方、スイッチバックフラグがOFFの状態であるときは、アクセルペダルの操作量に応じて電子スロットル23の開度を調整してエンジン11の回転数を制御する。すなわち、通常どおりのエンジン回転数制御を行うことになる。
なお、このエンジン回転数制御部30は、スイッチバックオン情報が消去された後におけるスイッチバックフラグがOFFの状態であっても、下記の条件が成立している間は、通常どおりのエンジン回転数制御を行わずスイッチバックオンフラグがONの状態のときの制御を継続するように構成されている。すなわち、スイッチバックオン情報が消去された後であってディレクションレバーセンサ27にて前進位置および後進位置の間で切換位置が切り換えられたことが検出されていない状態においては、車速センサ26にて検出されている走行速さが所定の第2の閾値(上記の第1の閾値とは異なるものとして設定されている閾値)以上となるまでは、スイッチバックオン情報が消去された際におけるエンジン11の回転数を維持するように制御するようになっている。
次に、上述した速度制御装置1の作動であるとともに本実施形態に係る産業車両の速度制御方法について、図3に示す状態遷移図および図4に示すチャート図を参照しながら説明する。なお、本実施形態の速度制御方法は、速度制御装置1を用いた速度制御方法であって、車速検出センサ26でフォークリフト11の走行速さを検出する車速検出ステップと、スイッチバック情報を生成するスイッチバック情報生成ステップと、スイッチバック情報を記憶するスイッチバック情報記憶ステップと、エンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御ステップと、を備えて構成されている。
図3の状態遷移図において、ディレクションレバー15が中立位置にあるとともに検出されているフォークリフト11の走行速さが第1の閾値(本実施形態においては、この第1の閾値を時速2km/hとする)未満である状態(走行ニュートラルモード)であるS101の状態から遷移を開始して各状態(S101〜S105)間を移行するものとして説明を行う。なお、S101の状態では、スイッチバックフラグはOFFに設定されている。
まず、S101の状態と、S102およびS103の状態との間における状態の遷移について説明する。S101の状態からディレクションレバー15が前進位置(ディレクションF)に切り換えられると、フォークリフト10が前進方向に走行することになる前進モードへと移行してS102の状態へと遷移することになる。このS102の状態においては、スイッチバックフラグはOFFの状態のままとなっている。S102の状態に移行した後に、走行速さが2km/h未満であることが検出されているときにディレクションレバー15が後進位置(ディレクションR)または中立位置(ディレクションN)に切り換えられたことが検出されると、再びS101の状態に戻ることになる。
また、S102の状態において、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が中立位置に切り換えられてもS102の状態が維持される。一方、このS102の状態において、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が後進位置に切り換えられると、S103の状態へと遷移することになる。このS103の状態においては、フォークリフト10が前進している前進モードのままであるが、スイッチバックフラグがONに設定されることになる。
S103の状態では、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が後進位置から中立位置に切り換えられてもS103の状態が維持される。そして、このS103の状態にて、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が前進位置に切り換えられると、S102の状態に遷移してスイッチバックフラグがOFFに設定されることになる。一方、S103の状態にて、ディレクションレバー15が後進位置または中立位置であるとともに走行速さが2km/h未満であることが検出されると、S101の状態に遷移してスイッチバックフラグがOFFに設定されることになる。
次に、S101の状態と、S104およびS105の状態との間における状態の遷移について説明する。S101の状態からディレクションレバー15が後進位置に切り換えられると、フォークリフト10が後進方向に走行することになる後進モードへと移行してS104の状態へと遷移することになる。このS104の状態においては、スイッチバックフラグはOFFの状態のままとなっている。S104の状態に移行した後に、走行速さが2km/h未満であることが検出されているときにディレクションレバー15が前進位置または中立位置に切り換えられたことが検出されると、再びS101の状態に戻ることになる。
また、S104の状態において、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が中立位置に切り換えられてもS104の状態が維持される。一方、このS104の状態において、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が前進位置に切り換えられると、S105の状態へと遷移することになる。このS105の状態においては、フォークリフト10が後進している後進モードのままであるが、スイッチバックフラグがONに設定されることになる。
S105の状態では、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が前進位置から中立位置に切り換えられてもS105の状態が維持される。そして、このS105の状態にて、走行速さが2km/h以上であることが検出されているときにディレクションレバー15が後進位置に切り換えられると、S104の状態に遷移してスイッチバックフラグがOFFに設定されることになる。一方、S105の状態にて、ディレクションレバー15が前進位置または中立位置であるとともに走行速さが2km/h未満であることが検出されると、S101の状態に遷移してスイッチバックフラグがOFFに設定されることになる。
上述の図3の状態遷移図で説明したように、車速検出センサ26で検出される走行速さとディレクションレバーセンサ27で検出される切換位置とに基づいて、スイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報が生成されて記憶される。そして、このスイッチバック情報に応じてエンジン回転数を制御するエンジン回転数調整ステップが実行されることになる。
図4に示すチャート図は、アクセルペダル17の操作量であるアクセル開度、エンジン11の回転数、およびフォークリフト10の走行速度のそれぞれと、時間の経過との関係を示したものである。なお、フォークリフト10の走行速度については、前進側での走行速さと後進側での走行速さとが示されている。
図4において、まず、ディレクションレバー15を前進位置にしている状態にてアクセルペダル17を全開の状態になるまで踏み込んでいくと、それに伴ってエンジ11の回転数も上昇するようにエンジン制御装置21により制御され、フォークリフト10の走行速度が、フィードバック制御によって前進方向における最高速度(制限車速:Xkm/h)に収束するように制御されることになる。この状態では、前述の状態遷移図(図3)におけるS102の状態になっており、スイッチバックフラグはOFFに設定されている。また、この状態では、走行速さは、第1の閾値である2km/hを越えている状態にある。
上記の状態において、ディレクションレバー(前後進レバー)15が前進位置から後進位置へと切り換えられるスイッチバック操作が行われると、前述のS102の状態からS103の状態へと遷移してスイッチバックフラグがONに設定される。このスイッチバックフラグがONの状態でアクセルペダル17を踏み込んだままの状態が維持されると、エンジン制御装置21のエンジン回転数制御部30によって、スイッチバックフラグがONに設定されたときのエンジン回転数が維持されるようにエンジン11の回転数が制御されることになる。そして、前進方向の走行速さが低下していき2km/h(第1の閾値)未満となったところで前述のS101の状態に遷移してスイッチバックフラグがOFFに設定される。
しかし、この制御装置1では、そのままディレクションレバー15が切り換えられることなく走行速さが低下して一旦ゼロになって後進方向に走行し始めてその走行速さが第2の閾値であるYkm/h以上となるまでは、エンジン回転数制御部30によって、前進方向の走行速さが2km/h未満となってスイッチバックフラグがOFFに設定された際におけるエンジン回転数が維持されるよう制御されることになる。すなわち、後進方向での走行速さが第2の閾値であるYkm/h以上となるまでは、前進方向の走行速さが2km/h以上でスイッチバック操作が行われてスイッチバックフラグがONに設定されたときのエンジン回転数に維持されることになる。
スイッチバック動作の後に後進方向での走行速さがYkm/h以上となったときは、通常のスイッチバックフラグがOFFの状態のときのエンジン回転数の制御が行われることになる。このため、図4に示すように、アクセルペダル17を全開に踏み込み続けている状態では、後進方向における制限車速まで加速されてその制限車速に収束するようにエンジン11の回転数が制御されることになる。
なお、図5は、比較のために、本実施形態の速度制御装置1を備えていないフォークリフトにおける図4に対応するチャート図を示したものである。すなわち、速度制御装置1を備えていないフォークリフトにおいて図4で説明した場合と同じようにアクセルペダル17およびディレクションレバー15を操作した場合のチャート図を示したものである。この図5の場合においても、ディレクションレバー15を前進位置から後進位置へと切り換えるスイッチバック操作を行う前までは図4の場合と同じである。しかし、そのスイッチバック操作を行った後は、逆方向(後進方向)に走行するようトルクコンバータ12が切り換えられるため、フォークリフト10の走行速度の低下が生じることになる。そして、フィードバック制御によりエンジン11の回転数を急激に上昇させてしまうことになる。このため、後進方向に走行を始めた後も後進方向に急激に加速されて目標の制限車速に対して大幅なオーバーシュートが発生してしまうことになる。
以上説明したように、本実施形態の速度制御装置1およびそれを用いた速度制御方法によると、フォークリフト10の走行状態がスイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報が、走行速さおよび切換位置の検出結果に基づいて、随時生成され、生成される度に記憶されることになる。そして、記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報である状態では、エンジン11の回転数を上昇させない範囲でエンジン回転数が制御されることになる。このため、スイッチバック動作での走行状態のときにエンジン11の回転数を上昇させてしまうことを確実に防止できる。また、切換位置が前進位置および後進位置の間で切り換えられるとともに走行速さが所定の第1の閾値以上であるときにスイッチバックオン情報が生成されて記憶され、スイッチバック動作に基づく走行状態であることが特定される。
さらに、走行速さが第1の閾値未満となってスイッチバックオン情報が消去された後であって切換位置が前進位置および後進位置の間で切り換えられない状態においては、走行速さが第2の閾値以上となるまで、スイッチバックオン情報が消去された際におけるエンジン回転数が維持されることになる。つまり、走行速さが第1の閾値未満となってスイッチバックオン情報が消去された後においても、フォークリフト10が逆方向に走行し始めてその走行速さが第2の閾値以上となるまでの間は、スイッチバックオン情報が記憶されていた状態と同じ制御を継続させることができる。これにより、スイッチバックオン情報を消去する第1の閾値に基づくタイミングとは独立してスイッチバックオン情報が記憶されている状態での制御を停止させるタイミングを設定することができる。すなわち、オーバーシュートの発生を抑制できる範囲で速やかに目標の速度に追従するようにエンジン回転数を上昇させるタイミングを任意に設定することができ、オーバーシュートの抑制効果と追従性との調整を容易に行うことができる。このように、本発明によると、スイッチバック動作が発生した場合に、その発生状況に応じ、フォークリフト10の速度制御におけるオーバーシュートの発生適切に抑制することができる。
また、速度制御装置1およびそれを用いた速度制御方法によると、記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報である状態では、そのスイッチバックオン情報が生成された際のエンジン回転数が維持されるよう制御される。このため、スイッチバック動作の後に逆方向に走行し始めた際に制限速度を大幅に超えてしまうオーバーシュートの発生を抑制するとともに、目標の速度に対する高い追従性も確保して迅速なスイッチバック動作を実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。また、本発明の別実施形態として、次のような発明を実施することもできる。
(1)前述の実施形態においては、エンジン制御装置21のエンジン回転数制御部30は、スイッチバックフラグがONに設定されたときにはそのときのエンジン回転数を維持するように制御する場合を説明したが、エンジン回転数を上昇させない範囲であれば前述の実施形態とは異なる制御を行うようにしてもよい。すなわち、エンジン回転数制御部30は、スイッチバック情報記憶部29で記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報であるときは、スイッチバック情報生成部28にてそのスイッチバックオン情報が生成された際におけるエンジン11の回転数から徐々に低下させるようにエンジン11の回転数を制御するものであってもよい。この場合、エンジン回転数制御部30は、例えば、アクセルペダル17が操作されていない状態に対応するエンジンの制御(アクセルオフ時の状態に対応するエンジン制御)でエンジン11の回転数を低下させるものであってもよい。なお、この別実施形態における速度制御方法では、エンジン回転数制御ステップは、スイッチバックフラグがONに設定されている状態においては、上記のアクセルオフ時のエンジンの制御でエンジン回転数を低下させることになる。
図6は、上記別実施形態における制御装置の作動を説明するための、図4に対応する参考図である。ディレクションレバー15が前進位置から後進位置に切り換えられるスイッチバック操作が行われるまでは図4の場合と同じだが、そのスイッチバック動作の後は、スイッチバックフラグがONに設定されることに伴って、アクセルオフ時のエンジンの制御でエンジン11の回転数を低下させることになる。そして、フォークリフト10の走行速さが第1の閾値である2km/h未満になると、スイッチバックフラグがOFFに設定され
この別実施形態の速度制御装置およびそれを用いた速度制御方法によると、記憶されているスイッチバック情報がスイッチバックオン情報である状態では、そのスイッチバックオン情報が生成された際のエンジン回転数から徐々に低下させるように制御されるとともに、アクセルオフ時のエンジンの制御でエンジン回転数を低下させる。このため、スイッチバック動作の後に逆方向に走行し始めた際に制限速度を大幅に超えてしまうオーバーシュートの発生を十分に抑制して、安定したスイッチバック動作を確実に確保することができる。また、アクセルオフ時のエンジンの制御でエンジン回転数を低下させるだけでよく、スイッチバック情報がスイッチバックオン情報であるときにおける速度制御をより容易に行うことができる。
(2)また、図7に示す構成を備える速度制御装置2を実施してもよい。図7に示す速度制御装置2は、車速センサ26、ディレクションレバーセンサ27、エンジン制御装置31、および車両制御装置32を備えて構成されている。なお、図7において図2と同様の要素については同一の符号を付している。この速度制御装置2では、車速センサ26およびディレクションレバーセンサ27は車両制御装置32に接続されており、図2に示す速度制御装置1におけるエンジン制御装置21におけるスイッチバック情報生成部28およびスイッチバック情報記憶部29は車両制御装置32に構築される。そして、車両制御装置32とエンジン制御装置31とは通信ライン33を介して通信可能になっており、制限車速や現在の走行速さやスイッチバックフラグなどの種々の情報が車両制御装置32からエンジン制御装置31に対して随時送信されることになる。エンジン制御装置31では、図2に示す速度制御装置1におけるエンジン回転数制御部30が構築されて、速度制御装置1と同様のエンジン回転数の制御が行われることになる。この速度制御装置2によると、フォークリフトの様々な状態を検知するための構成をエンジン制御装置31自体に設けてなくてもよく、別体に設けられる車両制御装置32の構成を変更することで速度制御装置を適宜設計でき、自由度の高い速度制御装置を実現できる。
(3)また、図8に示す構成を備える速度制御装置3を実施してもよい。図8に示す速度制御装置3は、第1車速センサ26a、第2車速センサ26b、ディレクションレバーセンサ27、エンジン制御装置31、および車両制御装置32を備えて構成されている。なお、図8において図2および図7と同様の要素については同一の符号を付している。この速度制御装置3では、図7に示す速度制御装置2と同様に構成されているが、車速センサ26と同様に構成される車速センサが2個、すなわち、第1車速センサ26aおよび第2車速センサ26bが設けられている点が異なっている。この2個の車速センサ(26a、26b)は、位相がずれた状態で走行速さを検出するように、駆動系13において互いにずれた位置に取り付けられている。これにより、フォークリフト10が前進しているか後進しているかについても確実に検出することができ、この検出結果にも基づくスイッチバック情報を生成するようにすることもできる。
本発明の一実施形態に係る産業車両としてのフォークリフトを例示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る産業車両の制御装置の構成を図1に示す産業車両の一部構成とともに示す概略構成図である。 図2に示す速度制御装置の作動を説明するための状態遷移図である。 図2に示す速度制御装置の作動を説明するためのチャート図である。 比較のために示すチャート図である。 本発明の別実施形態に係る産業車両の制御装置の作動を説明するための、図4に対応する参考図である。 本発明の別実施形態に係る産業車両の制御装置の構成を別実施形態に係る産業車両の一部構成とともに示す概略構成図である。 本発明の別実施形態に係る産業車両の制御装置の構成を別実施形態に係る産業車両の一部構成とともに示す概略構成図である。
1 産業車両の速度制御装置
10 フォークリフト(産業車両)
11 エンジン
15 ディレクションレバー
21 エンジン制御装置
26 車速センサ(車速検出手段)
27 ディレクションレバーセンサ(切換位置検出手段)
28 スイッチバック情報生成部(スイッチバック情報生成手段)
29 スイッチバック情報記憶部(スイッチバック情報記憶手段)
30 エンジン回転数制御部(エンジン回転数制御手段)

Claims (7)

  1. エンジンで駆動される産業車両に備えられる速度制御装置であって、
    前記産業車両が走行している走行速さを検出する車速検出手段と、
    前記産業車両を前進させるための前進位置と前記産業車両を後進させるための後進位置との間で中立位置を経て切り換え操作可能な走行方向切換操作手段の切換位置を検出する切換位置検出手段と、
    前記産業車両が走行中にその進行方向に対して逆方向に当該産業車両の速度を切り換えるためのスイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報を、前記車速検出手段で検出された前記走行速さと前記切換位置検出手段で検出された前記切換位置とに基づいて生成するスイッチバック情報生成手段と、
    前記スイッチバック情報生成手段で生成された前記スイッチバック情報を記憶するスイッチバック情報記憶手段と、
    前記スイッチバック情報記憶手段に記憶されているスイッチバック情報がスイッチバック動作での走行状態に対応する情報であるスイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を上昇させない範囲で当該エンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御手段と、
    を備え
    前記スイッチバック情報生成手段は、前記スイッチバック情報記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶されていない状態において前記切換位置検出手段にて前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されたときに前記車速検出手段にて前記走行速さが所定の第1の閾値以上であることが検出されているとき、前記スイッチバックオン情報を生成し、
    前記スイッチバック情報記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶された後に前記車速検出手段にて検出されている前記走行速さが前記第1の閾値未満となったとき、当該スイッチバックオン情報が消去され、
    前記エンジン回転数制御手段は、前記スイッチバックオン情報が消去された後であって前記切換位置検出手段にて前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されていない状態においては、前記車速検出手段にて検出されている前記走行速さが所定の第2の閾値以上となるまで、前記スイッチバックオン情報が消去された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することを特徴とする産業車両の速度制御装置。
  2. 前記エンジン回転数制御手段は、前記スイッチバック情報記憶手段記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記スイッチバック情報生成手段にて当該スイッチバックオン情報が生成された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することを特徴とする請求項1に記載の産業車両の速度制御装置。
  3. 前記エンジン回転数制御手段は、前記スイッチバック情報記憶手段記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を調整するよう操作するための操作手段が操作されていない状態に対応するエンジンの制御で前記エンジンの回転数を低下させるように当該エンジンの回転数を制御することを特徴とする請求項1に記載の産業車両の速度制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の速度制御装置を備えていることを特徴とする産業車両。
  5. 産業車両が走行している走行速さを検出する車速検出ステップと、
    前記産業車両を前進させるための前進位置と前記産業車両を後進させるための後進位置との間で中立位置を経て切り換え操作可能な走行方向切換操作手段の切換位置を検出する切換位置検出ステップと、
    前記産業車両が走行中にその進行方向に対して逆方向に当該産業車両の速度を切り換えるためのスイッチバック動作に基づく走行状態か否かを特定するスイッチバック情報を、前記車速検出ステップで検出された前記走行速さと前記切換位置検出ステップで検出された前記切換位置とに基づいて生成するスイッチバック情報生成ステップと、
    前記スイッチバック情報生成ステップで生成された前記スイッチバック情報を記憶手段に記憶するスイッチバック情報記憶ステップと、
    前記記憶手段に記憶されているスイッチバック情報がスイッチバック動作での走行状態に対応する情報であるスイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を上昇させない範囲で当該エンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御ステップと、
    を備え、
    前記記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶されていない状態において前記切換位置検出ステップで前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されたときに前記車速検出ステップで前記走行速さが所定の第1の閾値以上であることが検出されているとき、前記スイッチバック情報を生成し、
    前記記憶手段に前記スイッチバックオン情報が記憶された後に前記車速検出ステップで検出されている前記走行速さが前記第1の閾値未満となったとき、当該スイッチバックオン情報を消去し、
    前記スイッチバックオン情報が消去された後であって前記切換位置検出ステップで前記前進位置と前記後進位置との間で前記切換位置が切り換えられたことが検出されていない状態においては、前記車速検出ステップで検出されている前記走行速さが所定の第2の閾値以上となるまで、前記スイッチバックオン情報が消去された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することを特徴とする産業車両の速度制御方法
  6. 前記記憶手段に記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記スイッチバック情報生成ステップで当該スイッチバックオン情報が生成された際における前記エンジンの回転数を維持するように当該エンジンの回転数を制御することを特徴とする請求項5に記載の産業車両の速度制御方法
  7. 前記記憶手段に記憶されている前記スイッチバック情報が前記スイッチバックオン情報であるときは、前記エンジンの回転数を調整するよう操作するための操作手段が操作されていない状態に対応するエンジンの制御で前記エンジンの回転数を低下させるように当該エンジンの回転数を制御することを特徴とする請求項に記載の産業車両の速度制御方法。
JP2005147471A 2005-05-20 2005-05-20 産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法 Active JP4432832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005147471A JP4432832B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005147471A JP4432832B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006322413A JP2006322413A (ja) 2006-11-30
JP4432832B2 true JP4432832B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=37542277

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005147471A Active JP4432832B2 (ja) 2005-05-20 2005-05-20 産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432832B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105612330A (zh) * 2014-09-18 2016-05-25 株式会社小松制作所 作业车辆及作业车辆的控制方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6900871B2 (ja) 2017-10-23 2021-07-07 株式会社豊田自動織機 産業車両のスイッチバック制御装置
JP7439703B2 (ja) * 2020-09-01 2024-02-28 株式会社豊田自動織機 産業車両
JP2023131407A (ja) 2022-03-09 2023-09-22 株式会社豊田自動織機 産業車両

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105612330A (zh) * 2014-09-18 2016-05-25 株式会社小松制作所 作业车辆及作业车辆的控制方法
US9540011B2 (en) 2014-09-18 2017-01-10 Komatsu Ltd. Work vehicle and method of controlling work vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006322413A (ja) 2006-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5563062B2 (ja) アクセルペダル装置
JP5113946B1 (ja) 作業車両及び作業車両の制御方法
JP5774224B1 (ja) フォークリフト及びフォークリフトの制御方法
JP2007182859A (ja) 作業車両のエンジン制御装置
JP6658190B2 (ja) 車速制御装置
US9120658B2 (en) Forklift and control method of forklift
JP4432832B2 (ja) 産業車両の速度制御装置、産業車両、及び産業車両の速度制御方法
US20210131070A1 (en) Work vehicle and control method for work vehicle
US9676600B2 (en) Forklift and control method of forklift
US11345323B2 (en) Vehicle deceleration controller
JP5341041B2 (ja) 油圧駆動式の車両、およびその制御方法と装置
JP3994797B2 (ja) 荷役車両
WO2015093337A1 (ja) 作業車両
US9221657B2 (en) Forklift and control method of forklift
JP2015071976A (ja) 作業車両
JP2008039139A (ja) 油圧駆動車両の走行制御装置
JP2006017120A (ja) 駆動装置の運転方法
JP4589649B2 (ja) ホイールローダのクラッチ制御装置およびホイールローダ
JP4416063B2 (ja) トランスミッションのクラッチカットオフ方法及びその装置
JP4069795B2 (ja) 油圧走行駆動装置
WO2020195727A1 (ja) 作業機械、及び作業機械の制御方法
KR100829306B1 (ko) 하이브리드 전기차량용 제동력 제어방법
JP3898981B2 (ja) 産業車両の走行制御装置
JP3670718B2 (ja) 油圧走行車両の油圧制御装置
JP7481275B2 (ja) 作業車両

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091201

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4432832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4