JP7481275B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両に関する。
エンジンと、エンジンと機械的に接続した発電電動機と、発電電動機の発電量を制御する発電インバータと、車両を駆動する走行電動機と、車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、を備える電動駆動式の作業車両が知られている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の作業車両では、前後進切替え装置により車体の進行方向とは逆の方向が選択されて作業車両がモジュレート動作する間、エンジンにより発電電動機を駆動して設定電圧を超える電圧を発生させることにより、エンジンを負荷運転させる。このため、特許文献1に記載の作業車両では、モジュレート動作が行われている間、エンジンが無負荷運転される技術に比べて、モジュレート動作の終了直後から速やかに前後進切替え装置により選択された方向に作業車両を加速させることができる。
特開2019-38365号公報
特許文献1に記載の作業車両では、モジュレート動作中であって、走行電動機の速度が閾値以下になると、制御装置が、発電電圧指令値V*をオンオフ的にV1からV2へと変更する。したがって、特許文献1に記載の作業車両では、発電電圧指令値V*の変更により、発電電動機によって直ちに大きな電力が発生し、モジュレート動作中においてエンジンに必要以上に負荷がかかり続けるおそれがあるため、燃費の観点で改善の余地がある。
本発明は、モジュレート動作の終了後の加速を従来技術と同様に得られながら燃費を向上することのできる作業車両を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による作業車両は、エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加し、前記作業車両のモジュレート動作が解除される際の前記発電電動機の発電出力が前記走行電動機の力行運転時の最大出力に相当する出力以上となるように前記発電インバータを制御する。
本発明の第2の態様による作業車両は、エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、前記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加するように前記発電インバータを制御し、前記所定回転数は、前記作業車両がモジュレート動作を行っていると判定されたときの前記走行電動機の回転数よりも低く、かつ、前記走行電動機の力行運転時の最大出力に相当する回生電力が前記走行電動機によって発生する回転数以上の値である。
本発明の第3の態様による作業車両は、エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、アクセルペダルの操作量を検出する操作量センサと、を備える。前記制御装置は、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、前記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加するように前記発電インバータを制御し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合における前記発電電動機の発電出力が、前記操作量センサで検出された前記アクセルペダルの操作量が小さくなるほど、小さくなるように前記発電インバータを制御する。
本発明の第4の態様による作業車両は、エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、を備える。前記制御装置は、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、前記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加するように前記発電インバータを制御し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機と前記発電電動機とを接続する電力線の電圧を制御するための電圧指令値を所定値に設定し、前記電圧指令値に基づいて演算される発電電圧指令値に制限をかけて前記発電インバータに出力することにより、前記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力を徐々に大きくする。
本発明によれば、モジュレート動作の終了後の加速を従来技術と同様に得られながら燃費を向上することのできる作業車両を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電動駆動式のホイールローダの側面図。 ホイールローダのシステム構成図。 メインコントローラの機能ブロック図。 モジュレート判定部によるモジュレート判定処理について示すフローチャート。 トルク指令演算部による電動機トルク指令演算処理について説明する図。
DCバス電圧指令演算部によるDCバス電圧指令演算処理について示すフローチャート。 走行電動機の出力特性を示す図。 発電電圧指令演算部の制御ブロック図。 エンジン回転指令演算部によるエンジン回転指令演算処理について説明する図。 ホイールローダのV字掘削作業(Vシェープローディング)を説明するための図。 モジュレート動作中の発電電動機の発電出力(発電パワー)Pgの変化の一例を表すタイムチャート。 走行電動機の出力特性図に発電電動機の発電出力及び走行電動機の回生電力と発電電動機の発電出力の合成出力を付記した図。 アクセル信号に応じてモジュレート動作解除時の発電出力を制御する変形例について示す図。
以下、電動駆動式の作業車両としてホイールローダを例にとって、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
<ホイールローダのハードウェア構成>
図1は本発明の実施形態に係る電動駆動式のホイールローダ30の側面図である。図1に示すように、ホイールローダ30は、車体31と、車体31の前方に取り付けられた多関節型の作業装置50と、を備える。車体31には、アーティキュレート操舵式(車体屈折式)を採用している。車体31は、左右に前輪10a(車輪10)を装着した前部車体(フロントフレーム)31aと、左右に後輪10b(車輪10)を装着した後部車体(リアフレーム)31bと、前部車体31aと後部車体31bとを連結するセンタージョイント64と、を備える。センタージョイント64の左右両側には、前部車体31aと後部車体31bとを連結するように、ステアリングシリンダ53が設けられている。
後部車体31b上には、前方に運転室36、後方にエンジン室37が搭載されている。運転室36内には、作業装置50を操作するための操作レバー56(図2参照)と、車体31の前進(F)と後進(R)を切り替える前後進切替え装置である前後進スイッチ103(図2参照)と、車体31に加速を指示するためのアクセルペダル101(図2参照)と、車体31に減速を指示するためのブレーキペダル102(図2参照)と、車体31の左右の進行方向を指示するためのステアリングホイール(図示せず)と、が設けられている。ステアリングホイールが操作されると、ステアリングシリンダ53の伸縮駆動に伴って後部車体31bと前部車体31aが、センタージョイント64を中心にして屈折(旋回)する。
エンジン室37には、図2に示すエンジン(ENG)1、油圧ポンプ(PUMP)9、コントロールバルブ(C/V)55、発電電動機(GEN)5及び走行電動機(MOT)7等が収納されている。
図1に示すように、作業装置50は、前部車体31aに取り付けられる。作業装置50は、リフトアーム41及びバケット42と、リフトアーム41及びバケット42を駆動するために伸縮駆動されるリフトシリンダ52及びバケットシリンダ51を備えている。なお、リフトアーム41とリフトシリンダ52は前部車体31aの左右に1つずつ設けられる。
リフトアーム41は、リフトシリンダ52の伸縮駆動に伴って上下方向に回動(俯仰動)する。バケット42は、バケットシリンダ51の伸縮駆動に伴って上下方向に回動(クラウド動作またはダンプ動作)する。なお、図示したホイールローダ30は、バケット42を作動させるためのリンク機構として、Zリンク式(ベルクランク式)のリンク機構を採用している。当該リンク機構にはバケットシリンダ51が含まれている。
<システム構成>
図2は、ホイールローダ30のシステム構成図である。図2に示すように、ホイールローダ30は、走行部を電動化したシリーズハイブリッド式の作業車両である。なお、本実施形態のシステムは、エンジン1がディーゼルエンジンである場合には、ディーゼルエレクトリックシステムと呼ばれることもある。
ホイールローダ30は、エンジン(ディーゼルエンジン)1と、エンジン1の出力を制御するコンピュータであるエンジンコントローラ(ECU)2と、車両全体を制御するコンピュータであるメインコントローラ(M/C)100と、エンジン1と機械的に接続された発電電動機5と、メインコントローラ100から入力される発電電圧指令に基づいて発電電動機5の発電出力(発電パワー)を制御する発電インバータ(発電電動機用インバータ)6と、発電電動機5から供給される電力によって車体31を駆動する走行電動機7と、メインコントローラ100から入力される電動機トルク指令に基づいて走行電動機7のトルクを制御する走行インバータ(走行電動機用インバータ)8と、発電インバータ6及び走行インバータ8と電気的に接続されたチョッパ回路4と、チョッパ回路4のスイッチング動作により発電インバータ6及び走行インバータ8と電気的に接続される放電抵抗器3と、アクセルペダル101の操作量(踏み込み量)を検出し、その検出結果を表す信号(アクセル信号)をメインコントローラ100に出力するアクセル操作量センサ101aと、ブレーキペダル102の操作量(踏み込み量)を検出し、その検出結果を表す信号(ブレーキ信号)をメインコントローラ100に出力するブレーキ操作量センサ102aと、前進(F)位置、ニュートラル(N)位置、後進(R)位置のいずれかに選択的に操作され、選択された操作位置に応じた前後進スイッチ信号(FNR信号)をメインコントローラ100に出力する前後進スイッチ103と、を備えている。
チョッパ回路4、発電インバータ6及び走行インバータ8は、同一の電力線(直流母線)20に接続されている。なお、本実施形態に係るホイールローダ30は、電力線20に接続される蓄電装置を備えていない。メインコントローラ100は、電力線20に取り付けられた平滑コンデンサ11の端子電圧(一対の電力線20間のDC電圧)を監視し、この平滑コンデンサ11の端子電圧が所定値となるように、発電インバータ6、走行インバータ8及びチョッパ回路4のスイッチング動作を制御する。平滑コンデンサ11は、一対の電力線20間のDC電圧(以下、DCバス電圧とも記す)を平滑化する。
メインコントローラ100には、上述したアクセル操作量センサ101a及びブレーキ操作量センサ102aの他にも複数のセンサが接続されており、これらのセンサから検出結果を表す信号が入力される。回転数センサ12は、走行電動機7の回転数を検出し、その検出結果を表す電動機回転数信号をメインコントローラ100に出力する。電圧センサ13は、電力線20のDC電圧を検出し、その検出結果を表す電圧信号をメインコントローラ100に出力する。電流センサ14は、発電電動機5から出力される電流を検出し、その検出結果を表す電流信号をメインコントローラ100に出力する。
油圧ポンプ9は、エンジン1及び発電電動機5と機械的に接続されており、エンジン1及び発電電動機5によって駆動されて作動流体としての作動油を吐出する。油圧ポンプ9から吐出される作動油は、操作レバー56の操作方向と操作量に基づいて制御されるコントロールバルブ55によって流量及び流通方向が制御される。コントロールバルブ55が制御されることにより、油圧シリンダ(バケットシリンダ51、リフトシリンダ52、ステアリングシリンダ53)がそれぞれ適宜駆動され作業装置50が駆動する。
ホイールローダ30は、アクスル、デファレンシャル装置、プロペラシャフト等を含んで構成される動力伝達装置を備える。本実施形態に係るホイールローダ30は、電力線20のDC電圧を所定値に制御しながら、エンジン1で発電電動機5を駆動し、発電された電力により走行電動機7を駆動させる。走行電動機7がプロペラシャフトを回転駆動することにより、動力伝達装置を介して車輪10に走行電動機7の動力が伝達され、ホイールローダ30が走行する。
本実施形態に係るメインコントローラ100は、動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)104、記憶装置としてのROM(Read Only Memory)105及びRAM(Random Access Memory)106、入出力インタフェース107、並びに、その他の周辺回路を備えたマイクロコンピュータで構成される。なお、メインコントローラ100は、1つのマイクロコンピュータで構成してもよいし、複数のマイクロコンピュータで構成してもよい。
メインコントローラ100のROM105は、EEPROM等の不揮発性メモリであり、各種演算が実行可能なプログラムが格納されている。すなわち、メインコントローラ100のROM105は、本実施形態の機能を実現するプログラムを読み取り可能な記憶媒体である。RAM106は揮発性メモリであり、CPU104との間で直接的にデータの入出力を行うワークメモリである。RAM106は、CPU104がプログラムを演算実行している間、必要なデータを一時的に記憶する。なお、メインコントローラ100は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の記憶装置をさらに備えていてもよい。
CPU104は、ROM105に記憶されたプログラムをRAM106に展開して演算実行する処理装置であって、プログラムに従って入出力インタフェース107及びROM105,RAM106から取り入れた信号に対して所定の演算処理を行う。
入出力インタフェース107には、アクセル操作量センサ101aからのアクセル信号、ブレーキ操作量センサ102aからのブレーキ信号、前後進スイッチ103からの前後進スイッチ信号(FNR信号)、回転数センサ12からの電動機回転数信号、電圧センサ13からの電圧信号、電流センサ14からの電流信号等が入力される。前後進スイッチ103から出力されるFNR信号は、現在選択されている車両の進行方向(前進(F)、後進(R)、ニュートラル(N))を示す信号である。入出力インタフェース107は、入力された信号をCPU104で演算可能なように変換する。メインコントローラ100は、アクセル信号からアクセルペダル101の操作量を算出し、ブレーキ信号からブレーキペダル102の操作量を算出し、電動機回転数信号から走行電動機7の回転数Nを算出する。
また、入出力インタフェース107は、CPU104での演算結果に応じた出力用の信号を生成し、その信号を発電インバータ6、走行インバータ8及びECU2等に出力する。入出力インタフェース107は、発電インバータ6に対して発電電圧指令を出力し、走行インバータ8に対して電動機トルク指令を出力し、ECU2に対してエンジン回転数指令を出力する。
<モジュレートの定義>
本稿では、作業車両の走行中に実際の車体の進行方向とは逆の方向が前後進スイッチ103により選択されることで、前後進スイッチ103の切り替え前の進行方向(実際の車体の進行方向)における車速を低減させる作業車両の動作をモジュレート動作又は単にモジュレートと称する。例えば、後進中に前後進スイッチ103を後進位置から前進位置に切り替えると、ブレーキペダル102を操作せずとも後進方向における車速が低減し、その減速中もアクセルペダル101を踏み込んでおくことにより、モジュレート動作の終了後(後進方向における減速の終了後)に前方向への加速が開始されることになる。
本実施形態に係るホイールローダ(車両)30のメインコントローラ100は、前後進スイッチ103に対する操作と、走行電動機7の回転数(回転速度)[rpm]と、に基づいて、車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定する。メインコントローラ100は、車両がモジュレート動作を行っている場合に発電電動機5によって発電が行われるように発電インバータ6を制御する。これにより、モジュレート動作中に発電電動機5の発電トルク負荷をエンジン1にかけることができるので、モジュレート動作の終了直後に速やかに車両を加速させることができる。ここで、メインコントローラ100は、モジュレート動作が行われているときに、エンジン1に負荷をかけることに起因する燃費の悪化を抑制することを目的として、車両がモジュレート動作を行っている場合に、走行電動機7の回転数Nの変化に応じて発電電動機5の発電出力が変化するように発電インバータ6を制御する制御装置として機能する。なお、発電電動機5で発生した電力は、放電抵抗器3によって消費される。以下、メインコントローラ100の機能について図面を用いて詳しく説明する。
<メインコントローラ(制御装置)>
図3はメインコントローラ100の機能ブロック図である。メインコントローラ100は、ROM105に記憶されているプログラムを実行することにより、モジュレート判定部110、トルク指令演算部120、エンジン回転指令演算部130、DCバス電圧指令演算部140、発電電圧指令演算部150、及び、切替時信号補正部160として機能する。
切替時信号補正部160は、ニュートラル信号が連続して入力されている時間tnが予め定めた所定時間tn0以上である場合、オペレータは前後進スイッチ103をニュートラル位置で保持させる意図があると判定し、ニュートラル信号をモジュレート判定部110、トルク指令演算部120及びエンジン回転指令演算部130へ出力する。切替時信号補正部160は、ニュートラル信号が連続して入力されている時間tnが所定時間tn0未満である場合、オペレータは前後進スイッチ103をニュートラル位置で保持させる意図がないと判定し、ニュートラル信号を無効とし、ニュートラル信号に代えてニュートラル信号の一つ前に入力されていた信号をモジュレート判定部110、トルク指令演算部120及びエンジン回転指令演算部130へ出力する。所定時間tn0は、オペレータが前後進スイッチ103をニュートラル位置で保持させる意図があるか否かを判定するための閾値であり、予めROM105に記憶されている。所定時間tn0は、例えば、1秒程度の値が採用される。
したがって、切替時信号補正部160は、前後進スイッチ103が後進位置からニュートラル位置を経由して前進位置へ切り替え操作される際、ニュートラル信号が連続して入力されている時間tnが所定時間tn0よりも短い場合には、ニュートラル信号に代えて切り替え操作前の後進信号をモジュレート判定部110、トルク指令演算部120及びエンジン回転指令演算部130へ出力する。また、切替時信号補正部160は、前後進スイッチ103が前進位置からニュートラル位置を経由して後進位置へ切り替え操作される際、ニュートラル信号が連続して入力されている時間tnが所定時間tn0よりも短い場合には、ニュートラル信号に代えて切り替え操作前の前進信号をモジュレート判定部110、トルク指令演算部120及びエンジン回転指令演算部130へ出力する。
<モジュレート判定部>
モジュレート判定部110は、切替時信号補正部160からの前後進スイッチ信号(FNR信号)と、電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数Nと、に基づいて、ホイールローダ(車両)30がモジュレート動作中であるか否か(すなわち、車両がモジュレート動作を行っているか否か)を判定する。ここで、走行電動機7が車両を前進させる方向に回転している場合には回転数Nは正(+)の値となり(N>0)、走行電動機7が車両を後進させる方向に回転している場合には回転数Nは負(-)の値となる(N<0)。
モジュレート判定部110は、前後進の切り替え操作がなされた場合であって、その切り替え操作によって選択された車両の進行方向とは逆の方向(すなわち、切り替え操作前の回転方向)に走行電動機7が回転しているときには、車両はモジュレート動作中であると判定する。具体的には、モジュレート判定部110は、前後進スイッチ103が後進位置から前進位置へ切り替え操作された場合であって、走行電動機7が後進方向に回転しているときには、車両はモジュレート動作中であると判定する。また、モジュレート判定部110は、前後進スイッチ103が前進位置から後進位置へ切り替え操作された場合であって、走行電動機7が前進方向に回転しているときには、車両はモジュレート動作中であると判定する。
モジュレート判定部110は、前後進の切り替え操作がなされた場合であっても、その切り替え操作によって選択された車両の進行方向とは逆の方向に走行電動機7が回転していないときには、車両はモジュレート動作中でない(モジュレート非動作中である)と判定する。また、モジュレート判定部110は、前後進の切り替え操作がなされていない場合には、車両はモジュレート動作中でない(モジュレート非動作中である)と判定する。
モジュレート判定部110は、車両はモジュレート動作中であると判定した場合にはモジュレートフラグをオンに設定し、車両はモジュレート動作中でないと判定した場合にはモジュレートフラグをオフに設定する。つまり、モジュレートフラグの設定情報(オンオフ情報)は、モジュレート判定部110での判定結果を表す情報である。
モジュレート判定部110は、電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]が閾値N11よりも小さい場合には、走行電動機7が後進方向に回転していると判定する。モジュレート判定部110は、電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]が閾値N21よりも大きい場合には、走行電動機7が前進方向に回転していると判定する。閾値N11は、走行電動機7が後進方向に回転しているか否かを判定するための閾値(0(ゼロ)以下の数値)であり、予めROM105に記憶されている。閾値N21は、走行電動機7が前進方向に回転しているか否かを判定するための閾値(0(ゼロ)以上の数値)であり、予めROM105に記憶されている。
モジュレート判定部110は、モジュレート動作中であると判定された後、前後進スイッチ103の切り替え操作によって選択された車両の進行方向と同じ方向に走行電動機7が回転している場合に、モジュレート動作が終了したと判定し、モジュレートフラグをオフに設定する。モジュレート判定部110は、モジュレート動作中であると判定された後、前後進スイッチ103の切り替え操作によって選択された車両の進行方向と同じ方向に走行電動機7が回転していない場合には、モジュレート動作は終了していないと判定する。
モジュレート判定部110は、電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]が閾値N12よりも大きい場合には、走行電動機7が前進方向に回転していると判定する。モジュレート判定部110は、電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]が閾値N22よりも小さい場合には、走行電動機7が後進方向に回転していると判定する。閾値N12は、走行電動機7が前進方向に回転しているか否かを判定するための閾値(例えば、0(ゼロ))であり、予めROM105に記憶されている。閾値N22は、走行電動機7が後進方向に回転しているか否かを判定するための閾値(例えば、0(ゼロ))であり、予めROM105に記憶されている。
図4を参照して、モジュレート判定部110によるモジュレート判定処理の一例について説明する。図4に示すフローチャートの処理は、例えば、図示しないイグニッションスイッチがオン(すなわちキーオン)されることにより開始され、初期設定が行われた後、ステップS110~S149までの処理が繰り返し実行される。
図4に示すように、ステップS110において、モジュレート判定部110は、切替時信号補正部160からの前後進スイッチ信号(FNR信号)及び回転数センサ12からの電動機回転数信号を取得して、ステップS116へ進む。
ステップS116において、モジュレート判定部110は、前回(1つ前)の処理サイクルにおけるステップS110で取得した前後進スイッチ信号(以下、FNR信号の前回値と記す)と、今回の処理サイクルにおけるステップS110で取得した前後進スイッチ信号(以下、FNR信号の今回値と記す)と、を比較することにより、前後進スイッチ103が後進位置から前進位置へ切り替え操作されたか否かを判定する。
ステップS116において、モジュレート判定部110は、FNR信号の前回値が後進信号(R信号)であり、かつ、FNR信号の今回値が前進信号(F信号)であるという条件が成立した場合、前後進スイッチ103が後進位置から前進位置へ切り替え操作されたと判定し、ステップS119へ進む。ステップS116において、モジュレート判定部110は、FNR信号の前回値が後進信号(R信号)であり、かつ、FNR信号の今回値が前進信号(F信号)であるという条件が成立しなかった場合、前後進スイッチ103が後進位置から前進位置へ切り替え操作されていないと判定し、ステップS136へ進む。
ステップS136において、モジュレート判定部110は、FNR信号の前回値と、FNR信号の今回値と、を比較することにより、前後進スイッチ103が前進位置から後進位置へ切り替え操作されたか否かを判定する。
ステップS136において、モジュレート判定部110は、FNR信号の前回値が前進信号(F信号)であり、かつ、FNR信号の今回値が後進信号(R信号)であるという条件が成立した場合、前後進スイッチ103が前進位置から後進位置へ切り替え操作されたと判定し、ステップS139へ進む。ステップS136において、モジュレート判定部110は、FNR信号の前回値が前進信号(F信号)であり、かつ、FNR信号の今回値が後進信号(R信号)であるという条件が成立しなかった場合、前後進スイッチ103が前進位置から後進位置へ切り替え操作されていないと判定し、ステップS149へ進む。
ステップS119において、モジュレート判定部110は、ステップS110で取得した電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]に基づいて、走行電動機7が後進方向に回転しているか否かを判定する。ステップS119において、回転数Nが閾値N11よりも低い場合(すなわち回転数Nが負の値の場合)、モジュレート判定部110は、走行電動機7は後進方向に回転していると判定し、ステップS122へ進む。ステップS119において、回転数Nが閾値N11以上である場合、モジュレート判定部110は、走行電動機7は後進方向には回転していないと判定し、ステップS149へ進む。
ステップS122において、モジュレート判定部110は、モジュレートフラグをオンに設定し、ステップS124へ進む。ステップS124において、モジュレート判定部110は、回転数センサ12からの電動機回転数信号を取得して、ステップS126へ進む。
ステップS126において、モジュレート判定部110は、ステップS124で取得した電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]に基づいて、モジュレート動作が終了したか否かを判定する。ステップS126において、モジュレート判定部110は、回転数Nが閾値N12よりも高い場合、すなわち走行電動機7が前後進スイッチ103で選択された車両の進行方向と同じ方向(前進)に回転している場合、モジュレート動作が終了したと判定し、ステップS149へ進む。ステップS126において、モジュレート判定部110は、回転数Nが閾値N12以下である場合、すなわち走行電動機7が前後進スイッチ103で選択された車両の進行方向と同じ方向(前進)に回転していない場合、モジュレート動作は終了していないと判定し、ステップS124へ戻る。
ステップS139において、モジュレート判定部110は、ステップS110で取得した電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]に基づいて、走行電動機7が前進方向に回転しているか否かを判定する。ステップS139において、回転数Nが閾値N21よりも高い場合(すなわち回転数Nが正の値の場合)、モジュレート判定部110は、走行電動機7は前進方向に回転していると判定し、ステップS142へ進む。ステップS139において、回転数Nが閾値N21以下である場合、モジュレート判定部110は、走行電動機7は前進方向には回転していないと判定し、ステップS149へ進む。
ステップS142において、モジュレート判定部110は、モジュレートフラグをオンに設定し、ステップS144へ進む。ステップS144において、モジュレート判定部110は、回転数センサ12からの電動機回転数信号を取得して、ステップS146へ進む。
ステップS146において、モジュレート判定部110は、ステップS144で取得した電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N[rpm]に基づいて、モジュレート動作が終了したか否かを判定する。ステップS146において、モジュレート判定部110は、回転数Nが閾値N22よりも低い場合、すなわち走行電動機7が前後進スイッチ103で選択された車両の進行方向と同じ方向(後進)に回転している場合、モジュレート動作が終了したと判定し、ステップS149へ進む。ステップS146において、モジュレート判定部110は、回転数Nが閾値N22以上である場合、すなわち走行電動機7が前後進スイッチ103で選択された車両の進行方向と同じ方向(後進)に回転していない場合、モジュレート動作は終了していないと判定し、ステップS144へ戻る。
ステップS149において、モジュレート判定部110は、モジュレートフラグをオフに設定し、図4のフローチャートに示す処理を終了する。
<トルク指令演算部>
図3に示すトルク指令演算部120は、切替時信号補正部160からの前後進スイッチ信号(FNR信号)と、電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数Nと、アクセル信号から得られるアクセルペダル101の操作量と、に基づいて、走行電動機7のトルク指令(電動機トルク指令)を演算する。演算された電動機トルク指令は走行インバータ8に入力され、走行インバータ8による走行電動機7のトルク制御に利用される。
図5を参照して、トルク指令演算部120による電動機トルク指令演算処理の一例について説明する。図5は、電動機トルク指令を算出するために用いられる走行電動機7のトルクマップを示している。このトルクマップは、メインコントローラ100のROM105に予め記憶されている。ROM105には、アクセル信号の増減に応じて走行電動機7のトルクが増減するように、アクセル信号に応じたトルクマップ(トルクカーブ)が複数記憶されている。図中のトルク指令の符号の意味は、(+)が前進方向のトルクを、(-)が後進方向のトルクを示している。電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数Nの符号の意味は、(+)が前進方向の回転数を、(-)が後進方向の回転数を示している。図中の上段に示したグラフは前後進スイッチ103が前進(F)位置に操作されているときの特性、中段に示したグラフは前後進スイッチ103がニュートラル(N)位置に所定時間tn0以上操作されているときの特性、下段に示したグラフは前後進スイッチ103が後進(R)位置に操作されているときの特性を示す。
前後進スイッチ103が前進(F)位置に操作されている場合、トルク指令演算部120は、上段のグラフの中からアクセル信号の大きさ(アクセルペダル101の操作量の大きさ)に対応するトルクマップ(トルクカーブ)を選択し、走行電動機7の回転数Nに基づいてトルク指令を決定する。例えば、アクセルペダル101がフル操作されたとき(アクセル信号が最大のとき)には実線のトルクマップが選択され、選択したトルクマップを参照し、走行電動機7の回転数Nに基づいてトルク指令が算出される。前後進スイッチ103が後進(R)位置に操作されている場合、トルク指令演算部120は、下段のグラフの中からアクセル信号の大きさに対応するトルクマップを選択し、選択したトルクマップを参照し、走行電動機7の回転数Nに基づいてトルク指令を決定する。前後進スイッチ103がニュートラル(N)位置に所定時間tn0以上操作されている場合、トルク指令演算部120は、アクセル信号及び走行電動機7の回転数Nに関係なく、トルク指令を0(ゼロ)とする。
<DCバス電圧指令演算部>
図3に示すDCバス電圧指令演算部140は、モジュレート判定部110でのモジュレート判定結果(モジュレートフラグのオンオフ状態)及び電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数Nに基づいて、DCバス電圧指令値Vdc*を演算する。なお、DCバス電圧指令値Vdc*は、後述する発電電圧指令演算部150によるVinvg*の演算に用いられる。発電インバータ6は、発電電圧指令演算部150によって演算された発電電圧指令値Vinvg*に基づいて発電電動機5の発電出力(発電パワー)Pgを制御する。
図6を参照して、DCバス電圧指令演算部140によるDCバス電圧指令値Vdc*の演算処理の一例について説明する。図6に示すフローチャートの処理は、例えば、図示しないイグニッションスイッチがオン(すなわちキーオン)されることにより開始され、初期設定が行われた後、繰り返し実行される。
図6に示すように、ステップS150において、DCバス電圧指令演算部140は、回転数センサ12からの電動機回転数信号を取得して、ステップS154へ進む。
ステップS154において、DCバス電圧指令演算部140は、モジュレート判定部110でのモジュレート判定結果に基づいて、ホイールローダ30がモジュレート動作中であるか否かを判定する。モジュレートフラグがオンに設定されている場合、DCバス電圧指令演算部140は、ホイールローダ30はモジュレート動作中であると判定し、ステップS157へ進む。モジュレートフラグがオフに設定されている場合、DCバス電圧指令演算部140は、ホイールローダ30はモジュレート動作中でないと判定し、ステップS160へ進む。
ステップS157において、DCバス電圧指令演算部140は、ステップS150で取得した電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|(すなわち走行電動機7の回転速度の大きさ)が、閾値Na以下であるか否かを判定する。閾値Naは、車体31のモジュレート動作が間もなく終了するか否か、さらに換言するとモジュレート動作終了に伴う加速が間もなく行われるか否かを判定するために定められ、予めROM105に記憶されている。
ステップS157において、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が閾値Na以下である場合、DCバス電圧指令演算部140は、モジュレート動作が間もなく終了するとみなしてステップS165へ進む。ステップS157において、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が閾値Naよりも大きい場合、DCバス電圧指令演算部140は、モジュレート動作は継続するとみなしてステップS160へ進む。
ステップS160において、DCバス電圧指令演算部140は、通常の発電制御として、予め定められた電圧値Va(例えば、600V)をDCバス電圧指令値Vdc*として設定し(Vdc*=Va)、図6のフローチャートに示す処理を終了する。なお、電圧値Vaは、エンジン回転数、アクセルペダル101の操作量等に基づいて、設定するようにしてもよい。
ステップS165において、DCバス電圧指令演算部140は、抵抗放電制御として、予め定められた電圧値Vc(例えば、700V)をDCバス電圧指令値Vdc*として設定し(Vdc*=Vc)、図6のフローチャートに示す処理を終了する。電圧値Vcは、電圧値Vaよりも大きく、かつ、後述するチョッパ回路4の設定電圧Vbよりも大きい値が設定される。
図7を参照して、図6のステップS157において用いられる閾値Naについて詳しく説明する。図7は、走行電動機7の出力特性を示す図である。なお、本実施形態のシステムでは蓄電装置が設けられていない。このため、メインコントローラ100は、発電電動機5の発電出力と走行電動機7の入力電力とを等しくすることにより両者間の電力のバランスをとる。
図7に示すように、横軸は、走行電動機7の回転数Nを示し、縦軸は走行電動機7の出力電力(出力パワー)P[W]を示す。なお、図7の出力特性は、アクセルペダル101がフル操作されたとき(アクセル信号が最大のとき)の出力特性を示している。出力電力Pは、次式(1)により表される。
P=N×(2π/60)×T ・・・(1)
ここで、Nは走行電動機7の回転数[rpm]であり、Tは走行電動機7のトルク[N・m]である。
図中、出力電力Pの符号の意味は、(+)が力行時の出力電力を(-)が回生時の出力電力を示している。回転数Nの符号の意味は、(+)が前進方向の回転数を、(-)が後進方向の回転数を示している。つまり、第1象限では、前進時の走行電動機7の動力(前進時に走行電動機7へ供給される電力)の特性が示され、第2象限では、後進時の走行電動機7の動力(後進時に走行電動機7へ供給される電力)の特性が示され、第3象限では、後進時に走行電動機7で発電される電力の特性が示され、第4象限では、前進時に走行電動機7で発電される電力の特性が示されている。なお、第1象限及び第2象限に示されている力行状態において走行電動機7へ供給される電力を力行電力とも記す。また、第3象限及び第4象限に示されている回生状態において走行電動機7で発電される電力を回生電力とも記す。なお、図7では、回生電力は、負の値として表されるが、その絶対値が増加することを回生電力が増加するとして説明する。
図7に示すように、本実施形態に係る走行電動機7の特性は、力行状態において、所定の回転数範囲で一定の出力となる定出力領域を有する。例えば、第1象限において示されるように、車両の前進力行時において、走行電動機7は、回転数Nが0以上所定値Nb未満では回転数Nが増加するにつれて力行電力(出力)が大きくなり、回転数Nが所定値Nb以上所定値Nc未満の範囲では、力行電力(出力)が一定となる。
また、走行電動機7の特性は、車両がモジュレート動作を行っている回生状態において、回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて(回転数Nが0に近づくにつれて)回生電力が増加する回生電力増加領域と、回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて(回転数Nが0に近づくにつれて)回生電力が減少する回生電力減少領域と、を有する。本実施形態では、第3象限及び第4象限で示される走行電動機7の回生運転時の特性において、回転数Nの絶対値|N|がNf以下であってNeよりも高い範囲(-Nf≦N<-Ne,Ne<N≦Nf)が回生電力増加領域として設定されている。回生電力増加領域では、回生電力が0から最大回生電力Pxまで、回転数Nの絶対値|N|の低下にしたがって増加する。また、第3象限及び第4象限で示される走行電動機7の回生運転時の特性において、回転数Nの絶対値|N|がNe以下の範囲(-Ne≦N≦Ne)が回生電力減少領域として設定されている。回生電力減少領域では、回生電力が最大回生電力Pxから0まで、回転数Nの絶対値|N|の低下にしたがって減少する。
上述した閾値Naは、任意に設定できるが、例えば、|Nd|以上|Ne|以下の範囲で設定することが好ましい。回転数Ne,-Neは、上述したように、車両がモジュレート動作を行っている場合に、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|の低下に応じて走行電動機7の回生電力が減少し始める回転数である。閾値Naを回転数|Ne|以下の値とすることにより、閾値Naが回転数|Ne|よりも大きい場合に比べて燃費低減の効果が期待できる。回転数Nd,-Ndは、走行電動機7の力行運転時の最大出力Paに相当する回生電力が走行電動機7によって発生する回転数である。閾値Naを回転数|Nd|以上の値とすることにより、モジュレート動作の終了直前までにエンジン1の負荷を十分に上昇させておくことができる。なお、本実施形態では、上述した閾値(所定回転数)Naは、車両がモジュレート動作を行っている場合に、回転数Nの絶対値|N|の低下によって、回生電力増加領域から回生電力減少領域に変化する回転数|Ne|とした(Na=|Ne|)。
<発電電圧指令演算部>
図3に示す発電電圧指令演算部150は、DCバス電圧指令演算部140で演算されたDCバス電圧指令値Vdc*、モジュレート判定部110でのモジュレート判定結果(モジュレートフラグのオンオフ状態)、電動機回転数信号から得られる走行電動機7の回転数N、電圧センサ13で検出される電力線20のDCバス電圧Vdc及び電流センサ14で検出される発電電動機5からの出力電流Igに基づいて、発電インバータ6へ出力する発電電圧指令値Vinvg*を演算する。
図8を参照して、発電電圧指令演算部150による発電電圧指令値Vinvg*の演算処理の一例について説明する。図8は、発電電圧指令演算部150の制御ブロック図である。図8に示すように、発電電圧指令演算部150は、減算器151によってDCバス電圧指令演算部140で算出されたDCバス電圧指令値Vdc*と、電圧センサ13で検出されたDCバス電圧値Vdcとの差ΔVdc(=Vdc*-Vdc)を演算する。発電電圧指令演算部150は、差ΔVdcに基づき、制御器152によって比例積分演算等を行うことにより、発電電動機5の電流指令値Ig*を算出する。発電電圧指令演算部150は、減算器161によって、発電電動機5の電流指令値Ig*と補正部162が出力する発電機発電パワー電流指令Igpowerとの差(=Ig*-Igpower)を電流指令値Ig*(補正)として出力する。
発電電圧指令演算部150は、減算器153によって、減算器161で算出された発電電動機5の電流指令値Ig*(補正)と、電流センサ14で検出された発電電動機5の出力電流値Igとの差ΔIg(=Ig*(補正)-Ig)を演算する。発電電圧指令演算部150は、差ΔIgに基づき、制御器154によって比例積分演算等を行うことにより、発電電動機5の発電電圧指令値Vinvg*を算出する。つまり、発電電圧指令演算部150は、インナーループの制御系として、発電電動機5の電流指令値Ig*(補正)に対して検出した発電電動機5の出力電流値Igをフィードバックして、その差ΔIgによって発電電圧指令値Vinvg*を算出し、発電インバータ6に出力する。
発電電圧指令演算部150は、モジュレート判定結果と、走行電動機7の回転数Nとに応じて発電機発電パワー電流指令Igpowerを演算する補正部162を有する。
補正部162による補正処理を行うか否かは、補正実行決定部156によって決定される。補正実行決定部156は、モジュレートフラグがオンに設定され、かつ、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が閾値Na以下である場合には、補正部162による補正処理を行うと決定する。つまり、補正実行決定部156は、抵抗放電制御を行う場合(図6のステップS165)には、補正部162による補正処理を行うと決定する。補正実行決定部156は、モジュレートフラグがオフに設定されている場合、あるいは、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が閾値Naよりも大きい場合には、補正部162による補正処理を行わないと決定する。つまり、補正実行決定部156は、通常の発電制御を行う場合(図6のステップS160)には、補正部162による補正処理を行わないと決定する。
補正部162による補正処理を行わない場合、発電電圧指令値Vinvg*は補正がかけられることなく発電インバータ6に出力され、発電インバータ6による発電電動機5の発電制御に利用される。具体的には、補正部162による補正処理を行わない場合、発電電圧指令演算部150は、減算器153によって、制御器152で算出された発電電動機5の電流指令値Ig*と、電流センサ14で検出された発電電動機5の出力電流値Igとの差ΔIg(=Ig*-Ig)を演算する。発電電圧指令演算部150は、差ΔIgに基づき、制御器154によって比例積分演算等を行うことにより、発電電動機5の発電電圧指令値Vinvg*を算出する。通常の発電制御では、このようにして算出されたVinvg*に基づいて、発電インバータ6がスイッチングデバイスの制御を行い、平滑コンデンサ11の充電量を制御する。これにより、通常の発電制御では、走行電動機7で消費される動力(負荷パワー)に対して正確に発電電動機5の発電電力を出力することができる。
補正部162による補正処理を行う場合、補正部162で演算された発電機発電パワー電流指令Igpowerによって電流制御系で補正された発電電圧指令値Vinvg*が発電インバータ6に出力され、発電インバータ6による発電電動機5の発電制御に利用される。補正部162による補正処理に用いられる発電機発電パワー電流指令Igpowerは、図示するように、走行電動機7の回転数Nの変化に応じて変化する値である。本実施形態では、走行電動機7の回転数Nに応じて変化する発電機発電パワー電流指令Igpowerの特性(制限特性)Lcが、ルックアップテーブル形式でROM105に記憶されている。図示するように、制限特性Lcは、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|がNaよりも大きい場合には0(ゼロ)となり、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|がNaから0(ゼロ)にかけて低下するにつれて発電機発電パワー電流指令Igpowerが0(ゼロ)から発電機発電パワー電流Igaにかけて直線的に増加する特性である。
このように、本実施形態では、発電電圧指令値Vinvg*が補正部162によって制限されるため、モジュレート動作時の抵抗放電制御において、発電電動機5によって直ちに大きな電力が発生することはなく、走行電動機7の回転数Nが0(ゼロ)に近づくにつれて発電電動機5によって発生する電力を徐々に増加させることができる。したがって、本実施形態によれば、モジュレート動作時の抵抗放電制御において発電電動機5によって直ちに大きな電力を発生させる場合に比べて、燃料消費量を低く抑えることができる。
<エンジン回転指令演算部>
図3に示すエンジン回転指令演算部130は、エンジン1の回転数指令(エンジン回転数指令)を演算する。ここで演算されたエンジン回転数指令はECU2に出力され、ECU2によるエンジン1の回転数制御に利用される。
図9を参照して、エンジン回転指令演算部130によるエンジン回転指令演算処理の一例について説明する。本実施形態では、エンジン回転指令演算部130は、切替時信号補正部160からの前後進スイッチ信号(FNR信号)に基づいて、エンジン回転数指令を演算する。なお、切替時信号補正部160は、上述したように、前後進スイッチ103がニュートラル位置に所定時間tn0以上保持された場合にニュートラル信号をエンジン回転指令演算部130に出力する。
エンジン回転指令演算部130は、前後進スイッチ信号(FNR信号)が前進信号(F信号)または後進信号(R信号)のとき、エンジン回転数指令値R*をR2とするエンジン回転数指令(第2回転数指令)を算出する。また、エンジン回転指令演算部130は、前後進スイッチ信号(FNR信号)がニュートラル信号(N信号)のとき、エンジン回転数指令値R*をR1とするエンジン回転数指令(第1回転数指令)を算出する。R1はR2より小さく設定されており、例えば、R1=1400rpm、R2=1800rpmと設定することができる。エンジン回転数をR2からR1まで低減することでニュートラル選択時の燃焼消費量が抑制される。
なお、図9に示すエンジン回転数指令算出のプロセスは一例に過ぎず、例えば、前後進スイッチ信号(FNR信号)の内容に関係無く第2回転数指令を算出するようにしてもよい。
<発電インバータ及び発電電動機>
図2に示すように、発電インバータ6は、メインコントローラ100からの発電電圧指令値Vinvg*に基づいて、電力線20のDCバス電圧VdcがDCバス電圧指令値Vdc*となるように発電電動機5を制御する。このため、電力線20のDCバス電圧VdcがDCバス電圧指令値Vdc*を下回る場合には、発電インバータ6は、エンジン1を負荷運転させて発電電動機5により電力を発生させる。
<走行インバータ及び走行電動機>
走行インバータ8は、メインコントローラ100からの電動機トルク指令で規定されるトルクを出力するように走行電動機7を制御する。
例えば、ホイールローダ30の走行加速時において、走行インバータ8は走行電動機7を力行駆動させる。これにより、走行電動機7が発生した力行トルクが車輪10へと伝えられ車体31が加速する。一方、ホイールローダ30の走行制動時において、走行インバータ8は走行電動機7を発電機として駆動する。これにより、走行電動機7が発生した回生トルク(制動トルク)が、力行トルクと同様に車輪10へと伝えられ車体31が減速する。走行電動機7で発生した回生電力は、回生電力の発生中に動作するチョッパ回路4を経由し、放電抵抗器3で消費される。
<チョッパ回路及び放電抵抗器>
チョッパ回路4は、チョッパ回路4への入力電圧(電力線20のDCバス電圧Vdc)を監視しており、その入力電圧が設定電圧Vbを越えると、チョッパ回路4が動作する。チョッパ回路4の動作中、発電インバータ6及び走行インバータ8は放電抵抗器3に電気的に接続され、チョッパ回路4の出力電圧が放電抵抗器3に印加される。これにより抵抗放電制御時(図6のステップS165参照)の発電電動機5の発電電力と走行電動機7の回生電力は放電抵抗器3で消費される。一方、チョッパ回路4への入力電圧(電力線20のDCバス電圧Vdc)が設定電圧Vb以下のときには、チョッパ回路4は動作しない。そのため発電インバータ6及び走行インバータ8の放電抵抗器3との電気的に接続は遮断される。
チョッパ回路4の設定電圧Vbには、発電電動機5の通常の発電制御時(図6のステップS160参照)のDCバス電圧指令値Vdc*=Vaより大きくかつ抵抗放電制御時(図6のステップS165参照)のDCバス電圧指令値Vdc*=Vcより小さい値が設定されている。
<動作>
次に本実施形態のホイールローダ30の動作について図10~図12を用いて説明する。図10は、ホイールローダ30のV字掘削作業(Vシェープローディング)を説明するための図である。オペレータは、まず(1)ホイールローダ30を砂利山などの掘削対象物21に向かって前進させ、(2)掘削対象物21にバケット42を突入させ、バケット42及びリフトアーム41を操作することにより、掘削対象物21を掘削する掘削作業を行う。その後、オペレータは、(3)ホイールローダ30を後進させて元の位置に戻り、(4)リフトアーム41を上昇させながら、ホイールローダ30をダンプトラック等の運搬車両22に向かって前進させる。そして、(5)運搬車両22にバケット42内の運搬物(砂利等)を放土する積込作業を行う。積込作業が完了した後、オペレータは、(6)ホイールローダ30を後進させて元の位置に戻る。ホイールローダ30は以上の説明のようにV字軌跡を描きながらこの作業を繰り返し行う。
V字掘削作業は、(1)(掘削対象物21へ向かう)前進→(2)掘削→(3)後進→(4)(運搬車両22へ向かう)前進→(5)積込→(6)後進の一連の動作を繰り返し行う。ここで、(3)後進から(4)前進へ移行する際、及び(6)後進から(1)前進へ移行する際、オペレータは、作業効率(単位時間当たりの作業量)を高めるために、アクセルペダル101をフル操作した状態を維持したまま前後進スイッチ103の前後進切り替え操作を行う。このとき、前後進スイッチ103の切り替え操作により選択された車両の進行方向(前進)と、実際の車両の進行方向(後進)とが異なるモジュレート動作が行われ、後進の速度が低下し、その後、前進走行へと切り替わる。
図11は、モジュレート動作中の発電電動機5の発電出力(発電パワー)Pgの変化の一例を表すタイムチャートであり、図12は、走行電動機7の出力特性図に発電電動機5の発電出力及び走行電動機7の回生電力と発電電動機5の発電出力の合成出力(合成パワー)を付記した図である。なお、図12では、発電電動機5の発電出力Pgは、回生電力と同様、負の値として表されるが、その絶対値が増加することを発電出力Pgが増加するとして説明する。図11及び図12を参照して、アクセルペダル101を最大に踏み込んだ状態で前後進スイッチ103を後進(R)位置から前進(F)位置に切り替え操作した場合の動作例について説明する。
図11に示すように、時点tb0において、オペレータは、前後進スイッチ103を後進(R)位置に操作した状態でアクセルペダル101を最大に踏みこんでいる。このとき、メインコントローラ100は、トルクマップ(図5参照)に基づいて走行インバータ8に負(-)のトルク指令を送る。その結果、走行電動機7の速度は負(-)となってホイールローダ30が力行運転で後進する(図12の第2象限参照)。後進力行運転中、走行電動機7を駆動するための電力は、エンジン1の動力によって駆動される発電電動機5から得られる。
このとき、メインコントローラ100は、作業車両はモジュレート動作中ではないと判定するため(図4のステップS116でN→S136でN→S149)、メインコントローラ100は、電圧値VaをDCバス電圧指令値Vdc*とする発電電圧指令を生成する(図6のステップS154でN→S160)。これにより、発電電動機5では通常の発電制御が行われる。発電電動機5は負荷状態となったエンジン1によって駆動され、電力線20のDCバス電圧Vdcは指令通りの電圧値Vaに制御される。
オペレータが、前後進スイッチ103を後進(R)位置から前進(F)位置へ切り替え操作すると(時点tb1)、メインコントローラ100は、トルクマップ(図5参照)に基づいて走行インバータ8に正(+)のトルク指令を送る。その結果、走行電動機7は、回生動作となり、車両が減速し始める。
このとき、メインコントローラ100は、車両はモジュレート動作中であると判定するが(図4のステップS116でY→S119でY→S122、図6のステップS154でY)、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が閾値Naよりも大きいため(図6のステップS157でN)、メインコントローラ100は、引き続き通常の発電機の動作を実行する(図6のステップS160)。
その後、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が車両の減速に伴って徐々に低下し閾値Na以下になると(時点tb2)、メインコントローラ100は、電圧値VcをDCバス電圧指令値Vdc*とする発電電圧指令を生成する(図6のステップS157でY→S165)。メインコントローラ100は、DCバス電圧指令値Vdc*(=Vc)及び検出されたDCバス電圧Vdcの差に基づいて発電電圧指令値Vinvg*を生成し、発電インバータ6に出力する。これにより、発電電動機5では、本来的には不要である発電電力を発生させて、発生させた発電電力を放電抵抗器3で消費させる抵抗放電制御が行われる。
なお、上述したように、抵抗放電制御中の発電電圧指令値Vinvg*は、補正部162から出力される発電機発電パワー電流指令Igpowerによって補正された電流指令値Ig*(補正)に基づいて算出される。発電機発電パワー電流指令Igpowerは、走行電動機7の回転数Nの変化に応じて発電出力Pgが変化するように設定される。本実施形態では、図8に示すように、発電機発電パワー電流指令Igpowerは、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて、0(ゼロ)から発電機発電パワー電流Igaにかけて徐々に増加するように設定されている。その結果、図11に示すように、発電電動機5の発電出力Pgが時点tb2から時点tb3にかけて(すなわち走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて)徐々に増加する。したがって、時点tb2から時点tb3の間では、エンジン1には発電出力Pgを発生するための負荷が作用している。
図12に示すように、モジュレート時の後進減速によって、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が閾値Na以下になると、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|の低下につれて走行電動機7で発生する回生電力が徐々に減少するとともに発電電動機5の発電出力Pgが徐々に増加する。なお、走行電動機7で発生した回生電力と発電電動機5の発電出力Pgの合成出力(合成パワー)は、放電抵抗器3によって消費される。
図11に示すように、モジュレート時の後進減速によって、走行電動機7の回転数が0(ゼロ)となる時点tb3では、発電電動機5の発電出力Pgは、走行電動機7の力行運転時の最大出力Paに相当する出力となる(図12参照)。このように、時点tb2から時間の経過とともにエンジン1に作用する負荷が徐々に増加し、モジュレート動作の終了時点tb3では、出力の応答性が高い状態となっている。
走行電動機7が前進方向の回転(力行動作)を開始すると、すなわち前後進スイッチ103により選択された車両の進行方向に走行電動機7の回転方向が一致する。このため、メインコントローラ100は、モジュレート動作は終了したと判定する(図4のステップS126でY→S149)。これにより、DCバス電圧指令演算部140は通常の発電制御を行う(図6のステップS154でN→S160)。
作業車両が後進走行から前進走行へ移行すると、走行電動機7は力行動作のための電力を必要とするが、エンジン1は時点tb2から負荷運転を行い、その負荷が徐々に大きくなって、時点tb3において所定のエンジン負荷となる。このため、時点tb3において、発電電動機5の発電が応答性良く開始されるので、走行電動機7を応答性良く力行動作に切り替えることができる。
なお、上述では、後進走行から前進走行に移行する場合の動作例について説明したが、前進走行から後進走行に移行する場合も同様の効果が得られる。
上述した実施形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)ホイールローダ(作業車両)30は、モジュレート動作中からエンジン1を負荷運転させてスタンバイ状態にしておく構成とされている。これにより、前後進スイッチ103の指示方向の加速をモジュレート動作の終了直後から速やかに開始できる。
(2)また、本実施形態では、メインコントローラ(制御装置)100は、ホイールローダ(作業車両)30がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、ホイールローダ30がモジュレート動作を行っている場合に、走行電動機7の回転数Nが所定回転数Na以下となってから発電電動機5による発電が行われるように発電インバータ6を制御する。さらに、本実施形態では、メインコントローラ(制御装置)100は、ホイールローダ(作業車両)30がモジュレート動作を行っている場合に、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて発電電動機5の発電出力が増加するように発電インバータ6を制御する。これにより、モジュレート動作の終了後の加速を従来技術と同様に得られながら燃費を向上することのできるホイールローダ(作業車両)30を提供することができる。
(3)モジュレート動作中に発電電動機5により発電電力を発生させる時間は、燃料消費量削減の観点からはできるだけ短いことが好ましい。そこで本実施形態では、ホイールローダ(作業車両)30がモジュレート動作を行っていると判定されたときの走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|よりも低い所定回転数Na以下となってから発電電動機5による発電が行われるように発電インバータ6を制御するようにした。これにより、モジュレート動作を行っていると判定されてから継続して発電電動機5を発電させる場合よりもエンジン1の燃料消費量を削減できる。
(4)メインコントローラ(制御装置)100は、ホイールローダ(作業車両)30がモジュレート動作を行っている場合に、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて発電電動機5の発電出力が増加し、ホイールローダ(作業車両)30のモジュレート動作が解除される際(モジュレート動作が終了するとき)の発電電動機5の発電出力Pgが走行電動機7の力行運転時の最大出力Paに相当する出力となるように発電インバータ6を制御する。これにより、モジュレート動作の終了の際に、エンジン1の負荷を十分に高めておくことができ、スムーズに車両を加速させることができる。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば、本発明は、上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず、その構成の一部を削除したものも含まれる。
また、次のような変形例も本発明の範囲内であり、変形例に示す構成と上述の実施形態で説明した構成を組み合わせたり、以下の異なる変形例で説明する構成同士を組み合わせたりすることも可能である。
<変形例1>
上記実施形態では、図8に示す制限特性Lcが走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|がNaから0(ゼロ)にかけて低下するにつれて発電機発電パワー電流指令Igpowerが0(ゼロ)から発電機発電パワー電流Igaにかけて直線的に増加する特性である例について説明したが、本発明はこれに限定されない。制限特性Lcは、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|がNaから0(ゼロ)にかけて低下するにつれて発電機発電パワー電流指令Igpowerが0(ゼロ)から発電機発電パワー電流Igaにかけて曲線的に増加する特性であってもよい。
<変形例2>
上記実施形態では、メインコントローラ100は、車両のモジュレート動作が解除される際の発電電動機5の発電出力Pgが走行電動機7の力行運転時の最大出力Paに相当する出力となるように発電インバータ6を制御する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。メインコントローラ100は、車両のモジュレート動作が解除される際の発電電動機5の発電出力Pgが走行電動機7の力行運転時の最大出力Paに相当する出力よりも大きくなるように発電インバータ6を制御してもよい。
また、メインコントローラ100は、車両のモジュレート動作が解除される際の発電電動機5の発電出力Pgが走行電動機7の力行運転時の最大出力Paに相当する出力未満となるように発電インバータ6を制御してもよい。この場合、加速性は低下するが、燃費の向上を図ることができる。
<変形例3>
上記実施形態では、アクセルペダル101がフル操作されているときの制御内容について詳しく説明したが、アクセルペダル101がフル操作されていないときについても同様の制御を行うことができる。この場合、メインコントローラ100は、車両がモジュレート動作を行っている場合における発電電動機5の発電出力Pgが、アクセル操作量センサ101aで検出されたアクセルペダル101の操作量が小さくなるほど、小さくなるように発電インバータ6を制御する。
メインコントローラ100は、例えば、図13に示すように、モジュレート動作が解除される際の発電電動機5の発電出力Pgが、アクセル信号に対応する出力特性Cpから得られる走行電動機7の力行運転時の最大出力Pa1に相当する出力となるように、発電インバータ6を制御する。これにより、上記実施形態と同様、アクセルペダル101の操作量に応じた加速をモジュレート動作の終了直後から速やかに行うことができる。また、アクセルペダル101の操作量が大きいときに比べて燃費を向上することができる。
<変形例4>
上記実施形態では、メインコントローラ100は、車両がモジュレート動作を行っている場合に、走行電動機7と発電電動機5とを接続する電力線20のDCバス電圧Vdcを制御するためのDCバス電圧指令値Vdc*を電圧値Vcに設定し、設定されたDCバス電圧指令値Vdc*に基づいて演算される発電電圧指令値Vinvg*に制限をかけて発電インバータ6に出力することにより、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて発電電動機5の発電出力Pgを徐々に大きくする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、メインコントローラ100は、発電電動機5の目標トルク指令(出力電流指令)を発電インバータ6に出力することにより発電インバータを制御してもよい。この場合、メインコントローラ100は、モジュレート動作中であって、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が所定値Naを下回ったときに、走行電動機7の回転数Nの絶対値|N|が低下するにつれて発電電動機5の発電出力Pgが増加するように、目標トルク指令を演算して発電インバータ6に出力する。
<変形例5>
本発明は、電動駆動式のホイールローダに適用が限定されるものではなく、電動駆動式のフォークリフト等の作業車両にも適用可能である。
<変形例6>
上記実施形態では、走行電動機7の電力源として二次電池やキャパシタ等の蓄電装置を備えない作業車両を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。走行電動機7の電力源として二次電池やキャパシタ等の蓄電装置を備えた電動駆動式の作業車両に本発明を適用してもよい。
モジュレート動作中にエンジン1に負荷をかける目的で発電電動機5に発電させ、その発電電力を二次電池やキャパシタ等の蓄電装置に蓄える方式の作業車両では、蓄電装置が満充電状態の場合はモジュレート時にエンジンに負荷をかけることはできない。そのため、蓄電装置の蓄電量に応じてモジュレート後の加速性能にばらつきが生じ、加速性が良くなったり悪くなったりするおそれがある。これに対して、モジュレート時の発電電力を放電抵抗器3で消費するように構成した本実施形態では、モジュレート時に常にエンジン1に負荷をかけることできるため、モジュレート動作終了後の加速性能を均一化できる。
一般的に、走行電動機の電力源として二次電池やキャパシタ等の蓄電装置を搭載する場合、作業車両での利用に適した大容量の蓄電装置は高額なため電動駆動式作業車両の製造コストも高額になりやすいが、本実施形態は蓄電装置を備えないため作業車両のイニシャルコストを抑制できるというメリットがある。
<変形例7>
上述の実施形態では、電力線20の電圧の変化とチョッパ回路4の動作開始にできるだけ時間差が生じないように、チョッパ回路4に自身への入力電圧を監視させ、その入力電圧が設定電圧Vbを越える場合にチョッパ回路4を動作するように構成したが、メインコントローラ100からチョッパ回路4に動作指令を出力するように構成しても良い。
<変形例8>
上述の実施形態では、制御線や情報線は、当該実施の形態の説明に必要であると解されるものを示したが、必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
<変形例9>
発電電圧指令値Vinvg*の演算方法は、上述した方法に限定されず、種々の方法を採用することができる。また、モジュレート判定の方法も上記実施形態で説明した方法に限定されない。
<変形例10>
上述の実施形態では、走行電動機7の回転数Nに基づいて種々の演算を行う例について説明したが、本発明はこれに限定されない。車両速度(車体31の走行速度)は、走行電動機7の回転数Nを表す情報といえるため、上述した回転数Nに代えて、車速センサによって検出された車両速度を用いて各処理を実行してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1…エンジン、3…放電抵抗器、5…発電電動機、6…発電インバータ、7…走行電動機、8…走行インバータ、12…回転数センサ、20…電力線、30…ホイールローダ(作業車両)、31…車体、100…メインコントローラ(制御装置)、101…アクセルペダル、101a…アクセル操作量センサ(操作量センサ)、103…前後進スイッチ(前後進切替え装置)、N…回転数、Na…閾値(所定回転数)、Vdc*…DCバス電圧指令値、Vinvg*…発電電圧指令値

Claims (5)

  1. エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、を備える作業車両において、
    前記制御装置は、
    前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、
    記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加し、前記作業車両のモジュレート動作が解除される際の前記発電電動機の発電出力が前記走行電動機の力行運転時の最大出力に相当する出力以上となるように前記発電インバータを制御する、
    ことを特徴とする作業車両。
  2. エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、を備える作業車両において、
    前記制御装置は、
    前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、
    記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加するように前記発電インバータを制御し、
    前記所定回転数は、前記作業車両がモジュレート動作を行っていると判定されたときの前記走行電動機の回転数よりも低く、かつ、前記走行電動機の力行運転時の最大出力に相当する回生電力が前記走行電動機によって発生する回転数以上の値である、
    ことを特徴とする作業車両。
  3. エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、アクセルペダルの操作量を検出する操作量センサと、を備える作業車両において、
    前記制御装置は、
    前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、
    記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加するように前記発電インバータを制御し、
    記作業車両がモジュレート動作を行っている場合における前記発電電動機の発電出力が、前記操作量センサで検出された前記アクセルペダルの操作量が小さくなるほど、小さくなるように前記発電インバータを制御する、
    ことを特徴とする作業車両。
  4. エンジンと、前記エンジンと機械的に接続された発電電動機と、前記発電電動機の発電出力を制御する発電インバータと、車体を駆動する走行電動機と、前記走行電動機のトルクを制御する走行インバータと、前記車体の前進と後進を切り替える前後進切替え装置と、前記発電電動機で発生した電力を消費する放電抵抗器と、作業車両がモジュレート動作を行っているか否かを判定し、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に前記発電電動機によって発電が行われるように前記発電インバータを制御する制御装置と、を備える作業車両において、
    前記制御装置は、
    前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数が所定回転数以下となってから前記発電電動機による発電が行われるように前記発電インバータを制御し、
    記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力が増加するように前記発電インバータを制御し、
    記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機と前記発電電動機とを接続する電力線の電圧を制御するための電圧指令値を所定値に設定し、前記電圧指令値に基づいて演算される発電電圧指令値に制限をかけて前記発電インバータに出力することにより、前記走行電動機の回転数が低下するにつれて前記発電電動機の発電出力を徐々に大きくする、
    ことを特徴とする作業車両。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の作業車両において、
    前記所定回転数は、前記作業車両がモジュレート動作を行っている場合に、前記走行電動機の回転数の低下に応じて前記走行電動機の回生電力が減少し始める回転数以下の値である、
    ことを特徴とする作業車両。
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