JP2003341352A - ハイブリッドコンプレッサシステム - Google Patents

ハイブリッドコンプレッサシステム

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JP2003341352A
JP2003341352A JP2002155658A JP2002155658A JP2003341352A JP 2003341352 A JP2003341352 A JP 2003341352A JP 2002155658 A JP2002155658 A JP 2002155658A JP 2002155658 A JP2002155658 A JP 2002155658A JP 2003341352 A JP2003341352 A JP 2003341352A
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electric motor
hybrid compressor
drive source
compressor
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JP2002155658A
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English (en)
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Hiroshi Ataya
拓 安谷屋
Akinobu Kanai
明信 金井
Takayasu Suzuki
隆容 鈴木
Shiyouichi Ieoka
昇一 家岡
Naoki Usui
直樹 臼井
Akihito Yamanochi
亮人 山ノ内
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/0873Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof
    • F04B27/0895Component parts, e.g. sealings; Manufacturing or assembly thereof driving means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/45Hybrid prime mover

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハイブリッドコンプレッサの駆動源を電動モ
ータからエンジンに切り換える場合において、この駆動
源の切換を、冷房が途切れることなくしかもスムーズに
行うことを、複雑な制御なく達成可能なハイブリッドコ
ンプレッサシステムを提供すること。 【解決手段】 冷凍サイクルを構成するハイブリッドコ
ンプレッサは、エンジンとの間の動力伝達経路上にワン
ウェイクラッチを備えている。ハイブリッドコンプレッ
サの駆動源を電動モータ部からエンジンに切り換える場
合、停止状態にあるエンジンが起動した後に電動モータ
部を停止させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の走行駆動源
たるエンジンからの動力と電動モータからの動力とが切
り換えられて用いられる冷媒圧縮用のハイブリッドコン
プレッサを備えたハイブリッドコンプレッサシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両空調装置用のハイブリッドコ
ンプレッサとしては、例えば、特開2002−6767
3号公報に開示されたものが存在する。そして、この公
報の技術においては、ハイブリッドコンプレッサの駆動
源を電動モータからエンジンに切り換える場合、電動モ
ータの回転速度をエンジンの回転速度に一致させてか
ら、エンジンとハイブリッドコンプレッサとの間の動力
伝達経路上に配設された電磁クラッチをオン(接続)す
るようになっている。
【0003】従って、駆動源の切換によってもハイブリ
ッドコンプレッサによる冷媒圧縮つまり空調装置による
冷房が途切れることがなく、良好な冷房フィーリングを
提供することができる。また、駆動源の切り換えがスム
ーズに行われるため、例えばハイブリッドコンプレッサ
とエンジンとの回転速度差に起因した、電磁クラッチの
オン時の不快なショックの発生を防止することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報の
技術においては、電動モータの回転速度をエンジンの回
転速度に一致させ、しかる後に電磁クラッチをオンする
という複雑な制御を行わなくてはならず、制御装置の演
算負荷が大きくなる問題を生じていた。
【0005】本発明の目的は、ハイブリッドコンプレッ
サの駆動源を電動モータからエンジンに切り換える場合
において、この駆動源の切換を、冷房が途切れることな
くしかもスムーズに行うことを、複雑な制御なく達成可
能なハイブリッドコンプレッサシステムを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明のハイブリッドコンプレッサシステム
は、ハイブリッドコンプレッサと、モータ駆動手段と、
回転状態検出手段と、駆動源切換手段とを備えている。
ハイブリッドコンプレッサは、車両の走行駆動源たるエ
ンジンからの動力と電動モータからの動力とが切り換え
られて用いられる。ハイブリッドコンプレッサとエンジ
ンとの間の動力伝達経路上には、ワンウェイクラッチが
備えられている。
【0007】前記ワンウェイクラッチは、一方向の回転
に関し、エンジンからハイブリッドコンプレッサへの動
力伝達は許容するが、ハイブリッドコンプレッサ(電動
モータ)からエンジンへの動力伝達は許容しない。従っ
て、電動モータの停止時においては、エンジンの駆動力
がワンウェイクラッチを介してハイブリッドコンプレッ
サに伝達される。逆に、エンジンの停止時において電動
モータからエンジンへの駆動力の伝達は、ワンウェイク
ラッチによって遮断される。
【0008】前記モータ駆動手段は電動モータを駆動す
るためのものであり、回転状態検出手段はエンジンの回
転状態を検出するためのものである。そして、駆動源切
換手段は、ハイブリッドコンプレッサの駆動源を電動モ
ータからエンジンに切り換える場合、停止状態にあるエ
ンジンが回転を開始したことが回転状態検出手段によっ
て検出された後に、電動モータの停止をモータ駆動手段
に指令する。
【0009】ここで、前記ワンウェイクラッチは、その
構造に起因して、電動モータ及びエンジンの両方が回転
状態にある場合には、ハイブリッドコンプレッサを速く
回転させ得る方をその駆動源として位置づける特性を有
している。従って、駆動源切換手段によって、エンジン
の回転が開始された後に電動モータを停止させれば、エ
ンジンが電動モータよりもハイブリッドコンプレッサを
速く回転させ得る回転速度となった時点で、自然(言い
換えれば電磁クラッチのような外部制御なし)でかつ瞬
時に、ハイブリッドコンプレッサの駆動源が電動モータ
からエンジンに切り換えられることとなる。このよう
に、エンジンが回転開始した後に電動モータを停止させ
るという簡単な制御によって、冷房が途切れることなく
しかもスムーズに、ハイブリッドコンプレッサの駆動源
を切り換えることが可能となる。
【0010】請求項2の発明は請求項1において、前記
駆動源切換手段による電動モータ停止の好適なタイミン
グについて言及するものである。すなわち、回転状態検
出手段はエンジンが起動したか否かを検出する。駆動源
切換手段は、エンジンが起動した後に電動モータの停止
をモータ駆動手段に指令する。
【0011】つまり、例えば、起動前のエンジンの回転
状態つまりエンジンの始動期間中において、電動モータ
を停止させる構成を採用したとする。この場合、エンジ
ンの始動期間中にハイブリッドコンプレッサの駆動源が
電動モータからエンジンに切り換えられることとなり、
エンジンの始動性が悪化する問題を確実に生じてしまう
のである。この問題を生じさせない配慮の一つとして、
本発明においては電動モータの停止をエンジンの起動後
としている。
【0012】請求項3の発明は請求項2において、前記
エンジンにはスタータモータが備えられている。駆動源
切換手段は、スタータモータによるエンジンの始動期間
中において、スタータモータの回転速度で決定されるハ
イブリッドコンプレッサの仮定の回転速度よりも速い回
転速度で電動モータがハイブリッドコンプレッサを駆動
するようモータ駆動手段に指令する。
【0013】従って、前記エンジンの始動期間中におい
てハイブリッドコンプレッサの駆動源が電動モータで確
実に維持され、この始動期間中において駆動源がエンジ
ン(厳密にはエンジンを始動するためのスタータモー
タ)に切り替わることによるスタータモータの負荷増大
を防止することができる。よって、小型のスタータモー
タによっても、エンジンの始動性を良好とすることがで
きる。なお、スタータモータの回転速度で決定されるハ
イブリッドコンプレッサの仮定の回転速度とは、例え
ば、電動モータの停止状態にて、スタータモータにより
従動回転されるエンジンから回転力が伝達された場合に
おけるハイブリッドコンプレッサの回転速度のことであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態について説明する。図1に示すように、車両用空調
装置の冷凍サイクルを構成する冷媒圧縮用のハイブリッ
ドコンプレッサ(以下単にコンプレッサとする)Cは、
ハウジング11内にピストン式容量可変型の圧縮機構1
2が収容されてなる。ピストン式の圧縮機構12は、回
転軸13の回転に伴う斜板14の回転運動が、シュー1
5を介してピストン16の往復運動に変換されることで
冷媒ガスの圧縮を行う周知の構成を有している。
【0015】前記コンプレッサCにおいてハウジング1
1の外側には、回転軸13と同軸位置に、この回転軸1
3へ動力を入力するための動力伝達機構PTが装着され
ている。動力伝達機構PTは、プーリ17と、電動モー
タとしての電動モータ部38とを備えている。
【0016】前記プーリ17は、ハウジング11に回転
可能に支持され、車両の走行駆動源たるエンジン(内燃
機関)Eからの動力を回転軸13に伝達する。エンジン
Eには、その始動用のスタータモータSが備えられてい
る。スタータモータSによる始動期間中においては、こ
のスタータモータSの動力がエンジンEを介してプーリ
17に入力されることとなる。なお、本明細書において
は、エンジンEの自発的な回転のみならず、その起動前
のスタータモータSによる従動的な回転も、エンジンE
が回転状態にあることとする。
【0017】前記電動モータ部38は、例えば、エンジ
ンEの停止時において回転軸13を駆動する場合に用い
られる。コンプレッサCが電動モータ部38を備えるこ
とによって、エンジンEの停止時においても空調(冷
房)が可能となり、本実施形態の空調装置はアイドリン
グストップ車やハイブリッド車に好適な態様であると言
える。
【0018】次に、前記動力伝達機構PTについて詳述
する。前記圧縮機構12の回転軸13はハウジング11
に回転可能に支持されており、その前端部はハウジング
11の前壁を貫通して外部に突出されている。ハウジン
グ11の前壁には、回転軸13用のボス部35が一体に
突設されている。
【0019】前記プーリ17は、同軸位置に配置された
上流側プーリ部材18と下流側プーリ部材19とからな
っている。上流側プーリ部材18の外周には、エンジン
Eからのベルト20が掛けられている。上流側プーリ部
材18は、ベアリング25を介して、ハウジング11の
ボス部35に回転可能に支持されている。
【0020】前記下流側プーリ部材19は、回転軸13
の前端部に固定されたハブ30に、ワンウェイクラッチ
としての第1ワンウェイクラッチ31を介して支持され
ている。上流側プーリ部材18と下流側プーリ部材19
とは、破断タイプのトルクリミッタとしても機能する動
力伝達ピン28と、両プーリ部材18,19間での伝達
トルクの変動を緩和するためのゴムダンパ29を介して
連結されている。
【0021】前記第1ワンウェイクラッチ31は、ロー
ラ型のクラッチ機構部31a、及び軸受部31bを備え
ている。クラッチ機構部31aは、一方向の回転に関
し、下流側プーリ部材19からハブ30への動力伝達は
許容するが、ハブ30から下流側プーリ部材19への動
力伝達は許容しない。従って、電動モータ部38の停止
時において、エンジンEの駆動によって上流側プーリ部
材18が一方向に回転されると、動力伝達ピン28及び
ゴムダンパ29を介して下流側プーリ部材19も一方向
に回転し、この回転力は第1ワンウェイクラッチ31及
びハブ30を介して回転軸13に入力される。
【0022】逆に、前記エンジンEの停止時において、
電動モータ部38によって回転軸13が一方向に回転駆
動されると、この回転力はハブ30を介して第1ワンウ
ェイクラッチ31に伝達される。しかし、第1ワンウェ
イクラッチ31のクラッチ機構部31aは、ハブ30か
ら下流側プーリ部材19への動力伝達は許容しないた
め、電動モータ部38の動力がエンジンEに伝達されて
しまうこと、言い換えれば電動モータ部38の発生した
動力が圧縮機構12の駆動以外で消費されてしまうこと
を防止できる。
【0023】前記プーリ17内には、上流側プーリ部材
18と下流側プーリ部材19との接合によって密閉空間
27が形成されている。この密閉空間27内において回
転軸13には、電動モータ部38を構成するロータ45
が、第2ワンウェイクラッチ44を介して装着されてい
る。ロータ45は、鉄心45aとこの鉄心45aに巻回
されたコイル45bとからなっている。密閉空間27内
においてロータ45の外周側には、電動モータ部38を
構成する、マグネットからなるステータ49が配置され
ている。従って、電動モータ部38は、外部からの電力
がコイル45bへ供給されることでロータ45が回転さ
れる。
【0024】前記第2ワンウェイクラッチ44は第1ワ
ンウェイクラッチ31と同様に、クラッチ機構部44a
及び軸受け部44bからなっている。クラッチ機構部4
4aは、第1ワンウェイクラッチ31の説明で述べた
「一方向の回転」に関し、ロータ45から回転軸13へ
の動力伝達は許容するが、回転軸13からロータ45へ
の動力伝達は許容しない。
【0025】従って、前記エンジンEの停止時において
電動モータ部38が起動されると、ロータ45の回転力
は第2ワンウェイクラッチ44を介して回転軸13に伝
達される。逆に、電動モータ部38の停止時において、
エンジンEの駆動によって回転軸13が回転されたとし
ても、この回転力がロータ45に入力されることはな
く、エンジンEのロータ駆動負荷を削減することができ
る。
【0026】次に、前記コンプレッサCとでハイブリッ
ドコンプレッサシステムを構成する制御装置について詳
述する。図1に示すように、前記コンプレッサCの制御
装置は、コンピュータ類似の電子制御ユニットたるエア
コンECU51と、エアコンECU51に各種情報を提
供する情報検知手段52と、モータ駆動手段としての電
動モータ部38のドライバ53とを備えている。情報検
知手段52は、エアコンスイッチや温度センサ等の空調
情報を検知するための図示しないスイッチ・センサ類
や、エンジンEの回転状態たる回転速度Neを検出する
ための回転状態検出手段としての回転速度センサ52a
等を備えている。
【0027】前記エアコンECU51は、情報検知手段
52からの空調情報やエンジンEの回転速度情報Ne等
に基づいて、コンプレッサCの駆動源の切り換えを行
う。つまり例えば、車両がアイドリングストップ状態
(エンジンEの停止状態)にある場合には、空調(冷
房)要求に基づいて、電動モータ部38の起動をドライ
バ53に指令することで、コンプレッサCの駆動源を電
動モータ部38とする。また、車両が通常走行状態(エ
ンジンEの起動状態)にある場合には、電動モータ部3
8の停止をドライバ53に指令することで、コンプレッ
サCの駆動源をエンジンEとする。なお、コンプレッサ
Cの圧縮機構12は吐出容量可変型であるため、エアコ
ンECU51は、エンジンEの起動状態にて冷房が不要
な場合には、圧縮機構12の吐出容量を最小とする。
【0028】そして、駆動源切換手段たる前記エアコン
ECU51は、コンプレッサCの駆動源を電動モータ部
38からエンジンEに切り換える場合、予め記憶された
プログラムに従って、図2のフローチャート及び図3
(a),(b)のタイムチャートに示すような特徴的な
制御を行う。
【0029】なお、前記電動モータ部38の停止状態で
は、回転速度センサ52aにより提供されるエンジンE
の回転速度情報Neと、予めわかっている動力伝達機構
PTとエンジンEとの間の「1」ではないプーリ比と
で、コンプレッサC(回転軸13)の回転速度が決定さ
れる。しかし、図3(b)においては理解を容易とする
ため、動力伝達機構PTとエンジンEとの間のプーリ比
は「1」であるものとして示している。
【0030】図2に示すように、前記エアコンECU5
1は、車両のアイドリングストップ状態(エンジンEの
停止状態)にて電動モータ部38によりコンプレッサC
が駆動されている状態では、ステップ(以下Sとする)
101において、回転速度センサ52aからの回転速度
情報Neから、スタータモータSが起動されたか否か、
つまりエンジンEが停止状態から始動状態(従動的な回
転状態)へ移行されたか否かを監視している。S101
判定がNOであるなら、つまり回転速度情報Neがゼロ
であるなら、スタータモータSの起動の監視が継続され
る。
【0031】前記S101判定がYESであるなら、エ
ンジンEが停止状態から始動状態へ移行されたものと判
断し、S102において電動モータ部38の回転速度N
mを所定値γとするようドライバ53に指令する。図3
(b)に示すように所定値γは、スタータモータSの回
転速度で決定されるエンジンEの回転速度Ne(=α)
よりも速い値、つまりスタータモータSの回転速度で決
定されるコンプレッサC(回転軸13)の仮定の回転速
度よりも速い値である。
【0032】なお、図3(b)において電動モータ部3
8の回転速度Nmは、スタータモータSの起動前におい
ても所定値γで示されている。しかし、これは理解を容
易とするためのものであり、実際にはその時々の冷房負
荷等に応じて変動されるはずである。
【0033】前記第1ワンウェイクラッチ31は、その
構造に起因して、電動モータ部38及びエンジンEの両
方が回転状態にある場合には、回転軸13を速く回転さ
せ得る方をコンプレッサCの駆動源として位置づける特
性を有している。従って、前述したように、エンジンE
の始動期間中において電動モータ部38の回転速度Nm
を所定値γとすれば、コンプレッサCを駆動するための
負荷は電動モータ部38に作用されることとなり、スタ
ータモータSにコンプレッサCの駆動負荷が作用される
ことはない。
【0034】S103においては、前記エンジンEの回
転速度Neが所定値βを超えたか否かが判定される。図
3に示すように所定値βは、スタータモータSの駆動に
より従動回転されるエンジンEの回転速度Ne(=α)
よりも大きい値であって、この所定値βをエンジンEの
回転速度Neが超えることは、エンジンEの起動が成功
したことを意味する。S103判定がNOであるなら処
理はS102に移行されて電動モータ部38の回転速度
Nmが所定値γで維持されるとともに、S103におけ
るエンジンEの起動監視が継続される。
【0035】前記S103判定がYESであるなら処理
はS104に移行されて、電動モータ部38の停止がド
ライバ53に指令される。従って、図3(b)に示すよ
うに、起動されたエンジンEと停止状態へ移行する電動
モータ部38とは、回転速度Ne,Nmの大小関係が反
転されることとなる。図3(a),(b)に示すよう
に、エンジンEの回転速度Neが電動モータ部38の回
転速度Nmを上回れば、第1ワンウェイクラッチ31の
作用によって、自然(言い換えれば電磁クラッチのよう
な外部制御なし)でかつ瞬時に、コンプレッサCの駆動
源が電動モータ部38からエンジンEに切り換えられる
こととなる。
【0036】上記構成の本実施形態においては次のよう
な効果を奏する。 (1)上述したように、エンジンEが回転開始した後に
電動モータ部38を停止させるという簡単な制御によっ
て、冷房が途切れることなくしかもスムーズに、コンプ
レッサCの駆動源を電動モータ部38からエンジンEに
切り換えることができる。制御の簡素化は、エアコンE
CU51の演算負荷の軽減につながる。
【0037】(2)コンプレッサCの駆動源を電動モー
タ部38からエンジンEに切り換える場合、電動モータ
部38の停止は、エンジンEの起動後という好適なタイ
ミングで行われている。つまり、例えば、起動前のエン
ジンEの回転状態言い換えればエンジンEの始動期間中
において、電動モータ部38を停止させる構成を採用し
たとする。この場合、エンジンEの始動期間中にコンプ
レッサCの駆動源が電動モータ部38からエンジンEに
切り換えられることとなり、エンジンEの始動性が悪化
する問題を確実に生じてしまうのである。この問題を生
じさせない配慮の一つとして、本実施形態においては電
動モータ部38の停止をエンジンEの起動後としている
のである。
【0038】特に、本実施形態においては、エンジンE
の始動期間中において、スタータモータSの回転速度で
決定されるコンプレッサCの仮定の回転速度よりも速い
回転速度で電動モータ部38がコンプレッサCを駆動す
るようドライバ53に指令する。従って、エンジンEの
始動期間中においてコンプレッサCの駆動源が電動モー
タ部38で確実に維持され、この始動期間中において駆
動源がエンジンE(厳密にはエンジンEを始動するため
のスタータモータS)に切り替わることによるスタータ
モータSの負荷増大を防止するこができる。よって、小
型のスタータモータSによっても、エンジンEの始動性
を良好とすることができる。
【0039】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
例えば以下の態様でも実施できる。 ・コンプレッサCの駆動源を電動モータ部38からエン
ジンEに切り換える場合、上記実施形態においてはエン
ジンEの回転速度Neが所定値βを超えると同時に電動
モータ部38を停止させていた。これを変更し、タイマ
を用いて、エンジンEの回転速度Neが所定値βを超え
てから所定時間経過後に電動モータ部38を停止させる
ようにすること。
【0040】・コンプレッサCの駆動源を電動モータ部
38からエンジンEに切り換える場合、上記実施形態に
おいてはエンジンEが起動された後に電動モータ部38
を停止させていた。これを変更し、スタータモータSが
起動された後(エンジンEの回転速度Neがαとなった
後)に、電動モータ部38を停止させるようにするこ
と。このようにしても、スタータモータSの回転速度が
上昇される起動初期(回転速度Neがα未満の時)に、
コンプレッサCの駆動源が電動モータ部38からエンジ
ンEに切り換えられてしまうことを防止でき、スタータ
モータSの起動負荷を低減することができる。このよう
にしても、スタータモータSの小型化を達成することが
できる。
【0041】・上記実施形態において、ローラ型の第1
ワンウェイクラッチ31をスプラグ型等の他の形式のワ
ンウェイクラッチに変更すること。 ・上記実施形態において電動モータ部38は、動力伝達
機構PTに内蔵されていた。これを変更し、電動モータ
部38を、圧縮機構12とともにハウジング11内に収
容すること。或いは、電動モータ部38をコンプレッサ
Cと別体に配置すること。
【0042】・圧縮機構12はピストンタイプに限定さ
れるものではなく、例えばスクロールタイプやベーンタ
イプやヘリカルタイプ等であってもよい。
【0043】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、ハイブリッ
ドコンプレッサの駆動源を電動モータからエンジンに切
り換える場合において、この駆動源の切換を、冷房が途
切れることなくしかもスムーズに行うことを、複雑な制
御なく達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンプレッサの断面図。
【図2】 コンプレッサの駆動源を電動モータ部からエ
ンジンに切り換える制御を説明するフローチャート。
【図3】 (a),(b)は図2の処理に関するタイム
チャート。
【符号の説明】
31…ワンウェイクラッチとしての第1ワンウェイクラ
ッチ、38…電動モータとしての電動モータ部、51…
駆動源切換手段としてのエアコンECU、52a…回転
状態検出手段としての回転速度センサ、53…モータ駆
動手段としてのドライバ、C…ハイブリッドコンプレッ
サ、E…エンジン、S…スタータモータ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04B 35/00 F04B 35/00 Z 49/06 341 49/06 341H (72)発明者 鈴木 隆容 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 家岡 昇一 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 臼井 直樹 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 山ノ内 亮人 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA09 AA12 BA19 CA09 CA29 DA04 DA09 DA42 EA17 EA26 3H076 AA06 BB31 CC07 CC12 CC17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行駆動源たるエンジンからの動
    力と電動モータからの動力とが切り換えられて用いられ
    る冷媒圧縮用のハイブリッドコンプレッサであって、エ
    ンジンとの間の動力伝達経路上にワンウェイクラッチを
    備えたハイブリッドコンプレッサと、 前記電動モータを駆動するモータ駆動手段と、 前記エンジンの回転状態を検出する回転状態検出手段
    と、 前記ハイブリッドコンプレッサの駆動源を電動モータか
    らエンジンに切り換える場合、停止状態にあるエンジン
    が回転を開始したことが回転状態検出手段によって検出
    された後に、電動モータの停止をモータ駆動手段に指令
    する駆動源切換手段とを備えたことを特徴とするハイブ
    リッドコンプレッサシステム。
  2. 【請求項2】 前記回転状態検出手段はエンジンが起動
    したか否かを検出し、前記駆動源切換手段は、エンジン
    が起動した後に電動モータの停止をモータ駆動手段に指
    令する請求項1に記載のハイブリッドコンプレッサシス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記エンジンにはスタータモータが備え
    られており、前記駆動源切換手段は、スタータモータに
    よるエンジンの始動期間中において、スタータモータの
    回転速度で決定されるハイブリッドコンプレッサの仮定
    の回転速度よりも速い回転速度で電動モータがハイブリ
    ッドコンプレッサを駆動するようモータ駆動手段に指令
    する請求項2に記載のハイブリッドコンプレッサシステ
    ム。
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