JP2003340318A - セラミックス製ノズル及びその製造方法 - Google Patents
セラミックス製ノズル及びその製造方法Info
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Abstract
な流量を吐出する。 【解決手段】中央に流体が通過する円筒状の流路1を有
する第1の円筒部と、中央に上記流路1よりも流路径が
小さい円筒状の細孔2を有し、かつ、第1の円筒部より
も外径が小さい第2の円筒部と、流路1と細孔2とを連
結する円錐孔3を有し、かつ、第1の円筒部と第2の円
筒部とを連結する円錐部とを有してなり、流路1、円錐
孔3及び細孔2のそれぞれが滑らかな曲線で繋がるよう
に形成しているセラミックス製ノズルにおいて、細孔2
の端部のみ若しくは細孔2の端部と第2の円筒部の外周
2bのそれぞれを研削する。
Description
ための各種セラミックス製ノズル及びその製造方法に関
するものである。
体を噴出させる流路を備えたノズルは、各種タービンの
噴出口のような機械的ノズルと、流量測定に用いられる
ようなフローノズルに大別される。
ら放出するとき、放出断面積を小さくすると、ベルヌー
イの定理により圧力水頭が速度水頭に変わり、流体が噴
出するものである。このエネルギーを利用するものとし
て水力機械、内燃機関、蒸気タービン、高速気流の研究
等各方面に広く用いられている。その形状は目的によっ
て図5に示すように流路51と、該流路51に連通する
円錐孔53、及び該円錐孔53に更に連通する細孔52
を有するものがあり、ガス噴出には図5(a)の平行ノ
ズルや、同図(b)の先細ノズルが用いられている。
オリフィスと同様にパイプに取り付けて、その前後に生
じる圧力差を利用する流量計で、ベンチュリ管とオリフ
ィスの中間的な性質を有する。即ち、オリフィスに比較
して圧力損失、管内面のあらさによる影響が少なく流量
係数はベンチュリ管に近いものである。
属、ガラス、プラスチックス、セラミックス等様々な材
料が使われているが、耐熱、耐薬品性等の耐環境性を考
慮すると、高強度で耐久性の高いセラミックスによって
形成することが提案されている(特開昭64−8012
号、特開平11−48287号公報参照)。
ックスからなるノズル50は、射出成形やプレス成形に
て流路51、円錐孔53、細孔52を成形した場合に
は、細孔52の径が小さく成形ピンが折れるという問題
を生じる。
52を予め成形段階で形成しておき、焼成後研削、研磨
加工にて最終形状を形成するが、その際上記流路51、
円錐孔53、及び細孔52をなめらかな曲線で繋がるよ
うに機械加工することは困難であるために、そのいびつ
な形状により円滑に流体が流れなくなるという欠点を有
し、正確な流量を流さなければならないノズルにおいて
は、大きな問題となっていた。
な形状により微小領域に乱流が発生しやすく、更に正確
な流量が流れないという欠点を有していた。
び端部等は機械加工にて研削しなければならず、その加
工工程が多くなることにより製造コストが低減できない
と言う問題を生じていた。
予め流路51を成形段階で形成しておき、セラミックス
の超塑性現象を利用して、上記流路51、円錐孔53、
及び細孔52をなめらかな曲線で繋がるように加工する
方法を提案する。
セラミック体の中央に流体が通過する円筒状の流路を有
する第1の円筒部と、セラミック体の中央に上記流路よ
りも流路径が小さい円筒状の細孔を有し、かつ、上記第
1の円筒部よりも外径が小さい第2の円筒部と、上記流
路と細孔とを連結する円錐孔とを有し、かつ、上記第1
の円筒部と第2の円筒部とを連結するセラミック体の円
錐部とを有してなり、上記流路、円錐孔及び細孔のそれ
ぞれが滑らかな曲線で繋がるように形成し、上記細孔の
端部のみ、若しくは上記細孔の端部と第2の円筒部の外
周のみが研削加工面であることを特徴とするセラミック
ス製ノズルを提供する。
2を主成分とし、Y2O3を2〜4mol%、Al2O3を
0.05〜1重量%、SiO2、TiO2、CaO、Na
2O及びFe2O3の各々を0.1重量%以下としたこと
を特徴とするセラミックス製ノズルを提供する。
て、中央に上記流路が貫通したセラミックスからなる円
筒体を用意し、該円筒体を1000〜1600℃に加熱
するとともに、上記円筒体の両端から長手方向に引張荷
重を印加して超塑性変形させることによって、上記円筒
体の略中央部を細くして上記円錐部及び第2の円筒部を
形成した後、上記円筒体の略中央部を研削加工にて切断
することを特徴とするセラミックス製ノズルの製造方法
を提供する。
部を予め研削により形成しておくことを特徴とするセラ
ミックス製ノズルの製造方法を提供する。
は、流路、円錐孔、及び細孔をなめらかな曲線で繋げ、
かつ上記細孔の端部のみもしくは該細孔の端部及び細孔
の外周のみが研削面であり、それ以外の面は焼結したま
まの面とすることにより、製造コストを低減出来しかも
正確な流量を吐出することができる。
て説明する。
実施形態を示し、図1(a)は斜視図であり、図1
(b)は同図(a)のX−X線における断面図である。
央に流体が通過する円筒状の流路1を有する第1の円筒
部と、中央に上記流路よりも流路径が小さい円筒状の細
孔2を有し、かつ、上記第1の円筒部4よりも外径が小
さい第2の円筒部5と、上記流路1と細孔2とを連結す
る円錐孔3を有し、かつ、上記第1の円筒部4と第2の
円筒部5とを連結する円錐部6とを有してなり、上記流
路1、円錐孔3及び細孔2のそれぞれが滑らかな曲線で
繋がるように形成しているセラミックス製ノズルにおい
て、上記細孔2の端部のみ、若しくは上記細孔2の端部
と第2の円筒部5の外周2bのそれぞれが研削されてい
る。
図1(b)に示す様に、曲率を有した線であればよく、
上記流路1、円錐孔3及び細孔2のつなぎ部分に角部が
なく、曲線で結ばれていることを意味する。
1の直径を示し、100μm以上であれば適用可能であ
る。これは100μm未満であれば、成形時に成形ピン
が折れるからである。
り直径が大きければよく、外径は1mm以上であれば成
形が可能である。
と絡めて詳しく後述するが、セラミックスの超塑性現象
を利用して、セラミックスの焼結体の略中央部を引き伸
ばして細径化をはかり、その後に略中央部を切断するこ
とにより本発明のセラミックス製ノズル10を製造する
ので、結果としてこのような表面状態となる。
では、流路1、円錐孔3、及び細孔2をなめらかな曲線
で繋げ、かつ上記細孔2の端部のみもしくは該細孔2の
端部及び細孔2の外周のみが研削面であり、それ以外の
面は焼結したままの面とすることにより、製造コストを
低減出来しかも正確な流量を吐出することができる。
イト、Si3N4、SiC、AlNや、SiO2−Al2O
3系、SiO2−B2O3系の結晶化ガラス等のガラスセラ
ミックス、及びAl2O3を主成分としZrO2を混合し
たジルコニア分散アルミナセラミックス、Al2O3の結
晶粒界に粒径がナノレベルの非常に微細なZrO2粒子
を分散させ、粒界強度を飛躍的に向上させたジルコニア
分散アルミナセラミックス、Al2O3を主成分としてA
l2B2O9を混合したセラミックス等の各種複合セラミ
ックス等を用いることが出来るが、これらの中でも耐候
性、曲げ強度、表面粗さ等がより優れ、しかも超塑性加
工を行いやすい部分安定化ジルコニアセラミックスを用
いることがより好ましい。
ラミックスの超塑性現象を応用して流路1と該流路1に
連通する円錐孔3と該円錐孔3に更に連通する細孔2を
有し、それらが滑らかな曲線で繋がっていることが大き
な特徴である。
錐孔3と該円錐孔3に更に連通する細孔2が滑らかな曲
線で繋がっていることにより、ノズル10での流量損失
がなく正確な流量を吐出できうるセラミックス製ノズル
を得ることができる。
体中における音波の伝播速度が流れの方向に伝わる場合
には見かけ上流速のみが速くなり、逆の方向にはそれだ
け遅くなることを応用し、指向性がよく水の中で極めて
よく通る超音波を利用してセラミックス製ノズルの細孔
2を通過する流体の単位時間あたりの流量(cm3/
s)を測定できる超音波流量計を用いて測定することに
より正確な流量を測定することが出来る。
ZrO2を主成分とし、Y2O3を2〜4mol%とAl2
O3を0.05〜1重量%含有し、SiO2、TiO2、
CaO、Na2OおよびFe2O3の各々の含有量を0.
1重量%以下とすることが好ましい。
セラミックスにおいて、Y2O3の含有量を2〜4mol
%として、正方晶の結晶を主体として強度や靱性を高く
するためであり、また、Al2O3の含有量を0.05〜
1重量%としたのは、Al2O3は焼結助剤として作用す
るため、0.05重量%未満では低温での焼成が困難と
なるためであり、1重量%を超えると過焼成となるため
である。なお、Al 2O3は上記ZrO2等の出発原料中
に含まれているが、必要に応じて添加することにより、
最終的に上記範囲内となるようにすればよい。
ぞれ0.1重量%以下とすることによって、高温での耐
久性を向上させることを見出した。この理由は、SiO
2とTiO2の含有量が多いと結晶粒界に液相が発生し、
この液相中にY2O3が固溶して偏析しやすくなり、その
結果として高温での耐久性が低くなるものと考えられ
る。いずれか一方の含有量が0.1重量%を超えると、
高温での耐久性を向上する効果に乏しいためである。な
お、SiO2とTiO2は、ZrO2やY2O3等の出発原
料粉末中に不純物として通常0.1重量%以上存在する
ものであるが、後述する製造方法により予めこれらの不
純物を除いておけば良い。また、CaO、Na2O、及
びFe2O3の各々の含有量を0.1重量%以下とするこ
とによって、上述したSiO2、TiO2と同様に、液相
の形成を防止するためである。
に、ZrO2やY2O3等の出発原料に不純物としてSi
O2やTiO2、あるいはCaO、Na2O、Fe2O3等
が含まれているが、この原料を精製することによって、
SiO2やTiO2等の含有量を各々0.1重量%以下と
することができる。具体的な精製方法としては、酸やア
ルカリ等の薬品で処理したり、あるいは比重差を利用し
た重力選鉱等の手法を用いる。このように、予め出発原
料を酸処理等で精製することによって、SiO2やTi
O2等の含有量を容易に減らすことができるのである。
Na2O、Fe2O3の含有量をそれぞれ0.1重量%以
下としてあることにより、粒界に液相がほとんど形成さ
れず、そのためY2O3の偏析を防止することができ、黒
斑点の発生を防止できるとともに、水分の存在する高温
中での相転移を防止し、表面荒れや表面変形を防止でき
る。
ルの他の実施形態について説明する。
第2の円筒部5の外周2bとが滑らかな曲線で繋がって
いる場合であり、また図2(b)は外周2bが端部2a
に近いほど径が小さくなる形状を示している。いずれの
場合でも、本発明の同一の効果を奏することが出来る。
ニアセラミックスにて作製する方法について説明する。
添加混合し、中和共沈または加水分解等の方法により反
応・固溶させる。
料に不純物としてSiO2やTiO2、あるいはCaO、
Na2O、Fe2O3等が含まれているが、この原料を酸
やアルカリ等の薬品で処理したり、あるいは比重差を利
用した重力選鉱等の方法によって精製し、SiO2やT
iO2等の含有量を各々0.1重量%以下となるように
原料粉末を調整する。
成形や射出成形等により流路1となる孔を有する成形体
を得、必要によって外周に切削加工等を行った後、大気
雰囲気中で1200℃〜1550℃の温度で焼成しセラ
ミック体である円筒体20を得る。
工して、凹部22を形成してもよい。
となる円筒体20を引張治具31に固定して1000〜
1600℃の温度にヒータ31を用いて少なくとも円筒
体20の略中央部を加熱するとともに、長手方向に引張
荷重を印加して超塑性変形させることによって略中央部
を細くする。この場合、局部的にヒータ32を用いる方
法でも、円筒体20全体を高温チャンバーに投入する方
法でもよい。
ダイヤモンド砥石33を用いて研削加工にて切断するこ
とにより、図3(c)に示すセラミックス製ノズルが完
成する。
ス製ノズルが形成されるために、細孔2の端部2bのみ
もしくは該細孔2の端部2b及び細孔2の外周2aのみ
が研削面であり、それ以外の面は焼結したままの面とな
る。
て仕上げ加工することであってもかまわない。
という低温で焼成することによって円筒体20の平均結
晶粒径を1μm以下として緻密な焼結体とする。また、
原料の1次粒子径を小さくして比表面積を大きくするこ
とでさらに緻密な焼結体を得ることができる。
の関係にあり、焼成温度が高くなるに従い平均結晶粒径
も大きくなる。本発明においては、焼成温度を1200
℃で平均粒径0.25μm、1370℃で0.34μ
m、1550゜で0.5μmとすることができる。
0℃、好ましくは1200〜1550℃の温度で超塑性
加工する理由は、温度が1000℃未満となると、充分
に塑性変形させることができず、一方1600℃を超え
るとジルコニアの粒成長が顕著となり、また加工治具と
の反応が生じやすく、このため超塑性加工により円筒体
20の特性が大幅に低下する。
とは加工部分が均一に変形する塑性変形、及び加工部分
が不均一に変形する塑性変形の両者を含むものとする。
工温度、セラミックスの結晶粒径、正方晶系ジルコニア
の量、加工方法等によって一様ではないが、加工を高温
で行うため経済的な観点から比較的早い速度で変形を生
じさせることが適当であり、このためセラミックスの結
晶粒界で粒界すべりを起こす最少応力以上、即ち臨界剪
断応力以上の応力が加わるような加工速度とすることが
好ましい。
は、0.01〜0.5%/秒とすることが好ましい。歪
速度が0.01%/秒未満となると加工時間が長くな
り、生産性が劣る。一方、0.5%/秒を超えると空洞
化が生じやすくなり強度が低下する恐れがあるからであ
る。
体20を超塑性加工によって変形させることができるの
は、ジルコニアセラミックスが一般に微細であり、対称
性が良いことから、この正方晶系のジルコニアセラミッ
クスの結晶粒界において上記した加工温度域で塑性流動
を生じ易く、また正方晶系ジルコニア結晶が準安定相と
なる加工後の低温域では、加工により生じた残留応力を
正方晶系ジルコニアの応力誘起変態強化機構によって保
持できるために円筒体20が破壊し難いからであると考
えられる。
スでは、粒界すべりによって、結晶粒界、特に粒界三重
点に隙間、即ちキャビティが発生、成長する。このキャ
ビティの発生、成長は、一般に超塑性加工時の拡散や流
動等によるキャビティの縮小よりも大きく、このためキ
ャビティが内在欠陥あるいは応力集中源となり、応力が
負荷された場合、本来有していた強度特性よりも低い応
力下で破損の起点となって成形体が破壊する原因とな
る。このキャビティは、加工温度を高くし、或いは、加
工速度を遅くすることにより、拡散や流動により縮小さ
せることも可能である。
0℃の温度条件下において、寸法変化及び劣化しない材
質のものを用いる必要があり、具体的には、大気中であ
れば炭化珪素製の金型、還元雰囲気もしくは真空中であ
れば黒鉛製あるいは超耐熱合金製の金型を用いることが
好ましい。
下で1300〜1650℃で熱処理することがより好ま
しい。この熱処理によって超塑性加工した後のキャピラ
リ2中のキャビティを縮小、消滅させることができる。
熱処理温度は、超塑性加工温度と同一又はそれ以上の温
度、即ち1400〜1600℃とすることが好ましい。
この熱処理は、超塑性加工後別工程で行ってもよく、加
工後に引続いて冷却することなく熱処理してもよい。熱
処理時間は、温度、セラミックスの組性、変形量等によ
って一定ではないが、通常、常圧では、1〜10時間程
度、加圧下では30分〜3時間程度とすればよい。
ビティは、セラミックスの原子の拡散や流動によって縮
小又は消滅し、緻密化されて強度が著しく向上する。ま
た、超塑性加工前の円筒体2cに内在していた大きな空
孔や不均質相等の欠陥は、超塑性変化時の応力により、
圧縮や分散され、更に引き続き熱処理によって縮小す
る。この時の熱処理条件によれば超塑性加工前よりも更
に欠陥が縮小することもあり、その場合には、強度特性
は、超塑性加工前よりも向上し、ノズル10の信頼性は
著しく高いものとなる。
と強度向上効果が奏されず、一方1650℃を超える
と、セラミックスの粒成長が顕著となり熱処理後に正方
晶系ジルコニアが単斜晶系ジルコニアに変態することに
よって成形体の機械的強度が低くなる。また、熱処理時
の圧力は、常圧でも充分効果が奏されるが、加圧するこ
とにより強度がさらに向上し、また熱処理時間を短縮す
ることもできる。加圧時の圧力は、均質に加圧できる静
水圧、特にガス圧が好ましく、経済的には2トン/cm
2以下の圧力が有利である。また、10Kl/cm2程度
の圧力でも加圧による効果は奏されるが、好ましくは超
塑性加工時に加えた応力よりも高い圧力とする。
超塑性加工により生成するキャビティの大きさと関係
し、粒径が大きくなるに従って大きなキャビティが生
じ、その後の熱処理によりキャビティを消滅、縮小させ
るために多くのエネルギーを要することとなる。したが
って、セラミックスにおける結晶粒径は、1μm以下で
あることが好ましく、0.5μm以下がより好ましい。
また、超塑性加工において、加工性を良くするためにも
結晶粒径は1μm以下であることが好ましい。
ルコニアを用いて説明してきたが、これに限ることなく
超塑性現象を有するセラミックスであれば、いかなるも
のにも適用することが出来る。
の形状を説明する。
半円形断面、U型断面の凹部22を有した形状である。
図4(e)は外周21の両端部側に凸部設けた形状であ
る。この場合も略中央部に凹部22を設けた形状と見る
ことが出来る。
い形状である。いずれの形状でも本発明の効果を奏する
ことが出来る。
得るため、本発明である原料を押出成形にて流路1とな
る孔を有する成形体を得、大気雰囲気中で1350℃の
温度で焼成し円筒体20を得た。このあと、円筒体20
の外周21を研削加工して、凹部22を形成した。次
に、円筒体20を引張治具31に固定して1400℃の
温度のチャンバーに投入した。次に、略中央部をダイヤ
モンド砥石33を用いて研削加工にて切断することによ
り、本発明のセラミックス製ノズルを得た。
成形し焼成した後、流路1と円錐孔3を機械加工により
形成した従来のセラミックス製ノズルを作成した。
ンが折れたので、試作を中断した。
体の長さが10mm、外径がφ5mm、流路の内径がφ
2mm、細孔の内径φ0.1mm、細孔の長さを1.5
mmとして、それぞれ5このサンプルを作成した。
5℃の蒸留水を流し、細孔から流出した流体の流量を超
音波流量計にて測定した。
では平均値286.4cm3/s、ばらつき9.449
であったのに対し、本発明のサンプルでは平均値29
9.7cm3/s、ばらつき1.194となり本発明の
セラミックス製ノズルはかなり流量が精密に吐出するこ
とが確認できた。これは超塑性により滑らかな曲線とし
たことにより流体も滑らかな動きできたためと考えられ
る。
ら製品完成までの正味時間を測定した。
明での加工時間を百分率表示し、その結果を、表2に示
す。
て、本発明は67.4%と大幅に加工時間を削減するこ
とが出来た。
円筒状の流路を有する第1の円筒部と、中央に上記流路
よりも流路径が小さい円筒状の細孔を有し、かつ、上記
第1の円筒部よりも外径が小さい第2の円筒部と、上記
流路と細孔とを連結する円錐孔を有し、かつ、上記第1
の円筒部と第2の円筒部とを連結する円錐部とを有して
なり、上記流路、円錐孔及び細孔のそれぞれが滑らかな
曲線で繋がるように形成しているセラミックス製ノズル
において、上記細孔の端部のみ若しくは上記細孔の端部
と第2の円筒部の外周のそれぞれを研削することによ
り、製造コストを低減することが出来しかも正確な流量
を吐出することができる。
施形態を示す斜視図であり、(b)は同図(a)のX−
X線における断面図である。
ルの他の実施形態を示す断面図である。
す断面図である。
ルの引張荷重をかける前の円筒体の形状を示す断面図で
ある。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】セラミック体の中央に流体が通過する円筒
状の流路を有する第1の円筒部と、 セラミック体の中央に上記流路よりも流路径が小さい円
筒状の細孔を有し、かつ、上記第1の円筒部よりも外径
が小さい第2の円筒部と、 上記流路と細孔とを連結する円錐孔とを有し、かつ、上
記第1の円筒部と第2の円筒部とを連結するセラミック
体の円錐部とを有してなり、 上記流路、円錐孔及び細孔のそれぞれが滑らかな曲線で
繋がるように形成し、上記細孔の端部のみ、若しくは上
記細孔の端部と第2の円筒部の外周のみが研削加工面で
あることを特徴とするセラミックス製ノズル。 - 【請求項2】前記セラミック体はZrO2を主成分と
し、Y2O3を2〜4mol%、Al2O3を0.05〜1
重量%、SiO2、TiO2、CaO、Na2O及びFe2
O3の各々を0.1重量%以下としたことを特徴とする
請求項1記載のセラミックス製ノズル。 - 【請求項3】請求項1又は2記載のセラミックス製ノズ
ルにおいて、中央に上記流路が貫通したセラミックスか
らなる円筒体を用意し、該円筒体を1000〜1600
℃に加熱するとともに、上記円筒体の両端から長手方向
に引張荷重を印加して超塑性変形させることによって、
上記円筒体の略中央部を細くして上記円錐部及び第2の
円筒部を形成した後、上記円筒体の略中央部を研削加工
にて切断することを特徴とするセラミックス製ノズルの
製造方法。 - 【請求項4】前記加熱前の円筒体の略中央部に凹部を予
め研削により形成しておくことを特徴とする請求項3記
載のセラミックス製ノズルの製造方法。
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- 2002-05-24 JP JP2002151316A patent/JP2003340318A/ja active Pending
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