JP2003192435A - セラミック製ノズル - Google Patents

セラミック製ノズル

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JP2003192435A JP2001392769A JP2001392769A JP2003192435A JP 2003192435 A JP2003192435 A JP 2003192435A JP 2001392769 A JP2001392769 A JP 2001392769A JP 2001392769 A JP2001392769 A JP 2001392769A JP 2003192435 A JP2003192435 A JP 2003192435A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水分の存在する高温雰囲気中での耐久性に優れ
たセラミック製ノズルを得る。 【解決手段】流体の通過する流路と、該流路に連通する
細孔を有するセラミック製ノズルにおいて、少なくとも
上記細孔の表面粗さが算術平均粗さRaで0.05μm
以下とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、流体を噴出させる
ための各種セラミック製ノズルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧力のある液体、気体等の流
体を噴出させる流路を備えたノズルは、各種タービンの
噴出口のような機械的ノズルと、流量測定に用いられる
ようなフローノズルに大別される。
【0003】機械的ノズルとは、高圧の流体が管の中か
ら放出するとき、放出断面積を小さくすると、ベルヌー
イの定理により圧力水頭が速度水頭に変わり、流体が噴
出するものである。このエネルギーを利用するものとし
て水力機械、内燃機関、蒸気タービン、高速気流の研究
等各方面に広く用いられている。その形状は目的によっ
て図3に示すように流路11と、該流路11に連続する
細孔12を有するものがあり、ガス噴出には図3(a)
の平行ノズルや、同図(b)の先細ノズルが用いられ、
ガスの速度が音速以上になるものには同図(c)に示す
ような噴出口に向けて径が大きくなるテーパを有するラ
バルノズルが用いられている。
【0004】また、フローノズルとは、ベンチュリ管、
オリフィスと同様にパイプに取り付けて、その前後に生
じる圧力差を利用する流量計で、ベンチュリ管とオリフ
ィスの中間的な性質を有する。即ち、オリフィスに比較
して圧力損失、管内面のあらさによる影響が少なく流量
係数はベンチュリ管に近いものである。
【0005】上記、各種ノズルの材質としては金属、ガ
ラス、プラスチックス、セラミックス等様々な材料が使
われているが、耐熱、耐薬品性等の耐環境性を考慮する
と、高強度で耐久性の高いセラミックスによって形成す
ることが提案されている(特開昭64−8012号、特
開平11−48287号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記セラミ
ックスからなるノズルは、炭化珪素や窒化珪素等の非酸
化物セラミックスであれば、焼成雰囲気を炭素雰囲気も
しくは窒素雰囲気等にしなければならなく、焼成炉が高
価になるとともに焼成工程時の管理が大変なこと、また
原料自体が高価であることから、ノズル自体のコストが
高くなってしまうという欠点を有していた。
【0007】また、大気雰囲気で焼成できる酸化物セラ
ミックスのうちアルミナセラミックスは、内部に存在す
る気孔欠陥(ボイド)や、研磨加工において脱粒が発生
しやすいことに起因して、細孔12の表面に研磨加工を
施した場合においても、その表面粗さは算術平均粗さR
aで0.05μmより小さなものにすることが困難であ
り、正確な流量を流さなければならないノズルにおいて
は、その粗い表面により円滑に流体が流れなくなるとい
う欠点を有していた。
【0008】さらに、流速が早い場合には、表面が粗い
ことにより微小領域に乱流が発生しやすく、やはり正確
な流量が流れないという欠点を有していた。
【0009】そこで、セラミックスの中でも、特に、優
れた表面粗さを有する面に加工でき、他のセラミックス
に比し高強度、高靭性に優れるとともに、熱膨張率が鉄
に近く、これら金属部材と組み合わせて使用することが
できるジルコニアセラミックスによって形成することが
提案されている。
【0010】上記ジルコニアセラミックスからなるノズ
ルは、主成分であるZrO2に安定化剤としてY23
3mol%程度含有するものであり、この原料を成形、
焼成して正方晶の結晶相を主体として形成されている。
【0011】しかしながら、これらジルコニアセラミッ
クスは、Y23を含有する部分安定化ジルコニアセラミ
ックスであるため、水分の存在する高温雰囲気中に曝さ
れると、正方晶の結晶が単斜晶に相転移して強度、靱性
等の特性が劣化しやすく、長期間の使用にともない、流
路の表面状態が劣化してノズルを通過する流体の速度や
流量にばらつきが生じやすいという欠点を有していた。
【0012】特に、高温高湿の環境で使用する場合に
は、上記相転移により表面変形や表面荒れが生じやす
く、円滑な流体の流れが阻害され、射出成形用ノズルに
使用している場合等には、この成形用ノズルを用いた成
形体にウエルドライン等の流れ不良欠陥を生じるという
欠点を有していた。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記に鑑みて本発明は、
流体の通過する流路と、該流路に連通する細孔を有する
セラミック製ノズルにおいて、少なくとも上記細孔の内
壁の表面粗さが算術平均粗さRaで0.05μm以下で
あることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明のセラミック製ノズルは、温
度85℃、湿度85%の環境中に2000時間保持した
後の流量が初期条件下の流量に対し、その変化率が1%
以下であることを特徴とするものである。
【0015】さらに、本発明のセラミック製ノズルは、
ZrO2を主成分とし、Y23を2〜4mol%、Al2
3を0.05〜1重量%含有し、SiO2、TiO2
CaO、Na2OおよびFe23の各々の含有量を0.
1重量%以下としたセラミックスからなることを特徴と
するものである。
【0016】またさらに、本発明のセラミック製ノズル
は、上記セラミックスが正方晶の結晶相を主体とし、該
正方晶相中のY23固溶量が2.6〜4mol%、平均
結晶粒径が0.5μm以下、且つリートベルト法によっ
て求めた立方晶相の割合が14〜25体積%であること
を特徴とするものである。
【0017】本発明のセラミック製ノズルによれば、細
孔の表面粗さが算術平均粗さRaで0.05μm以下で
あることから、常に安定した、正確な流量を流すことの
できる高精度なセラミック製ノズルを提供することがで
きる。
【0018】また、本発明のセラミック製ノズルによれ
ば、温度85℃、湿度85%の環境中に2000時間保
持した後の流量が初期条件下の流量に対し、変化率が1
%以下であることから、外部環境及びノズル内に流れる
流体の影響を受けることなく、常に安定した正確な流量
を流すことのできるセラミック製ノズルを提供すること
ができる。
【0019】さらに、本発明のセラミック製ノズルによ
れば、ZrO2を主成分とし、Y2 3を2〜4mol
%、Al23を0.05〜1重量%含有し、SiO2
TiO2、CaO、Na2OおよびFe23の各々の含有
量を0.1重量%以下としたセラミックスからなること
から、正方晶の結晶を主体として強度や靱性を高くする
とともに、高温での耐久性を向上させることができる。
【0020】またさらに、本発明のセラミック製ノズル
によれば、上記セラミックスが正方晶の結晶相を主体と
し、該正方晶相中のY23固溶量が2.6〜4mol
%、平均結晶粒径が0.5μm以下、且つリートベルト
法によって求めた立方晶相の割合が14〜25体積%で
あることから、高温水中での相転移を低減させ、高温水
中での耐久性を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を図によっ
て説明する。
【0022】図1は本発明のセラミック製ノズルの一実
施形態を示し、図1(a)は斜視図であり、図1(b)
は同図(a)のX−X線における断面図である。
【0023】本発明のセラミック製ノズルは、流体の通
過する流路1と、該流路1に連通する細孔2を有するも
のであり、ZrO2、Al23、ムライト、Si34
SiC、AlNや、SiO2−Al23系、SiO2−B
23系の結晶化ガラス等のガラスセラミックス、及びA
23を主成分としZrO2を混合したジルコニア分散
アルミナセラミックス、Al23の結晶粒界に粒径がナ
ノレベルの非常に微細なZrO2粒子を分散させ、粒界
強度を飛躍的に向上させたジルコニア分散アルミナセラ
ミックス、Al23を主成分としてAl229を混合
したセラミックス等の各種複合セラミックス等から成
り、これらの中でも耐候性、曲げ強度、表面粗さ等がよ
り優れた部分安定化ジルコニアセラミックスを用いるこ
とがより好ましい。
【0024】上記細孔2は、その内壁表面の表面粗さが
算術平均粗さRaで0.05μm以下であることが重要
であり、細孔2の表面を非常に滑らかな面とすることに
よって常に安定した、正確な流量を流すことができる。
【0025】特に、細孔2の直径が5mm以下となった
場合においては、細孔2を通過する流体は、細孔2の表
面状態の影響を受けやすいため、表面粗さを非常に優れ
たものとすることによって、微小領域での流れの不安定
さや、流速が早い時の層流をなくすことができ、常に安
定した正確な流量を流すことができる。さらには、細孔
2の直径を0.05〜1mmとすることが好ましい。
【0026】また、上記セラミック製ノズルは、温度8
5℃、湿度85%の環境中に2000時間保持した後の
流量が初期条件下の流量に対し、その変化率が1%以下
であることが好ましい。
【0027】この測定方法は、流れている流体中におけ
る音波の伝播速度が流れの方向に伝わる場合には見かけ
上流速のみが速くなり、逆の方向にはそれだけ遅くなる
ことを応用し、指向性がよく水の中で極めてよく通る超
音波を利用してセラミック製ノズルの細孔2を通過する
流体の単位時間あたりの流量(cm3/s)を測定でき
る超音波流量計を用いて測定するものであり、先ずセラ
ミック製ノズルに例えば常温(25℃)の蒸留水等の所
定の流体を流し、超音波流量計によって流量を測定し、
その後、このセラミック製ノズルを温度85℃、湿度8
5%の環境中に2000時間保持した後、再び同様の流
体を流し、その流量を超音波流量計にて測定する。次い
で、(環境試験後の流量(cm3/s)/初期条件下の
流量(cm3/s))×100−100(%)によって
算出した値の絶対値を流量の変化率(%)とするもので
ある。
【0028】上記流量の変化率を1%以下とすることに
より、外部環境及びノズル内に流れる流体の影響を受け
ることなく、長期間に渡って常に安定した正確な流量を
流すことができる。
【0029】なお、変化率を1%以下とするには、非酸
化物セラミックスや酸化物セラミックス等様々なセラミ
ックスが適用できるが、細孔2の表面粗さが算術平均粗
さRaで0.05μmを越えてしまうと、正確な流量が
得られ難いため、細孔2の表面粗さを優れたものに加工
できるジルコニアセラミックスを用いることが好まし
い。
【0030】また、本発明のセラミック製ノズルは、Z
rO2を主成分とし、Y23を2〜4mol%とAl2
3を0.05〜1重量%含有し、SiO2、TiO2、C
aO、Na2OおよびFe23の各々の含有量を0.1
重量%以下とすることが好ましい。
【0031】即ち、Y23を含む部分安定化ジルコニア
セラミックスにおいて、Y23の含有量を2〜4mol
%として、正方晶の結晶を主体として強度や靱性を高く
するためであり、また、Al23の含有量を0.05〜
1重量%としたのは、Al23は焼結助剤として作用す
るため、0.05重量%未満では低温での焼成が困難と
なるためであり、1重量%を超えると過焼成となるため
である。なお、Al 23は上記ZrO2等の出発原料中
に含まれているが、必要に応じて添加することにより、
最終的に上記範囲内となるようにすればよい。
【0032】さらに、SiO2とTiO2の含有量をそれ
ぞれ0.1重量%以下とすることによって、高温での耐
久性を向上させることを見出した。この理由は、SiO
2とTiO2の含有量が多いと結晶粒界に液相が発生し、
この液相中にY23が固溶して偏析しやすくなり、その
結果として高温での耐久性が低くなるものと考えられ
る。いずれか一方の含有量が0.1重量%を超えると、
高温での耐久性を向上する効果に乏しいためである。な
お、SiO2とTiO2は、ZrO2やY23等の出発原
料粉末中に不純物として通常0.1重量%以上存在する
ものであるが、後述する製造方法により予めこれらの不
純物を除いておけば良い。また、CaO、Na2O、及
びFe23の各々の含有量を0.1重量%以下とするこ
とによって、上述したSiO2、TiO2と同様に、液相
の形成を防止するためである。
【0033】なお、上述のような原料粉末を得るため
に、ZrO2やY23等の出発原料に不純物としてSi
2やTiO2、あるいはCaO、Na2O、Fe23
が含まれているが、この原料を精製することによって、
SiO2やTiO2等の含有量を各々0.1重量%以下と
することができる。具体的な精製方法としては、酸やア
ルカリ等の薬品で処理したり、あるいは比重差を利用し
た重力選鉱等の手法を用いる。このように、予め出発原
料を酸処理等で精製することによって、SiO2やTi
2等の含有量を容易に減らすことができるのである。
【0034】このように、SiO2、TiO2 CaO、
Na2O、Fe23の含有量をそれぞれ0.1重量%以
下としてあることにより、粒界に液相がほとんど形成さ
れず、そのためY23の偏析を防止することができ、黒
斑点の発生を防止できるとともに、水分の存在する高温
中での相転移を防止し、表面荒れや表面変形を防止でき
る。
【0035】また、上記ジルコニアセラミックスは、正
方晶の結晶相を主体とし、該正方晶相中のY23固溶量
が2.6〜4mol%、平均結晶粒径が0.25〜0.
5μm、且つリートベルト法によって求めた立方晶相の
割合が14〜25体積%であることが好ましい。
【0036】即ち、公知のX線回折法により分析した時
に、正方晶の含有量を80%以上としておくことによっ
て、応力を受けた際、この正方晶が単斜晶に相転移して
体積膨張し、クラックの進展を防止するという応力誘起
変態のメカニズムが作用してジルコニアセラミックスの
強度、靱性を向上できるためである。
【0037】また、主体をなす正方晶の他に相転移に対
して安定な立方晶を若干量含むことで、上記応力誘起変
態のメカニズムをほとんど損なわずに高温水中での相転
移特性を大きく向上させることができる。
【0038】さらに、正方晶中の単斜晶への相転移を抑
制するY23を増量し、相転移を起こさない立方晶相の
割合を増やすことによって水の影響が低減され、高温水
中での相転移を低減させたものと考えられる。
【0039】上記正方晶中のY23の固溶量が2.6〜
4mol%としておくことによって、ジルコニアセラミ
ックスの高強度・高靱性を発現する正方晶の割合を増加
させることができる。上記Y23の固溶量が2.6mo
l%未満であると、高温水中下で相転移を生じてセラミ
ック製ノズルの細孔2に表面荒れが生じやすく、一方、
4mol%を越えると立方晶が増加しすぎてしまい、上
記応力誘起変態によってジルコニアの高強度、高靭性を
発現する正方晶の割合が少なくなり、抗折強度等の機械
特性が劣化するためである。
【0040】なお、正方晶中のY23固溶量は、詳細を
後述するリートベルト法で正方晶の格子定数a、cを決
定し、下記数1により算出したものである。
【0041】
【数1】
【0042】また、上記平均結晶粒径を0.25〜0.
5μmの範囲とすることによって、強度、靱性を向上さ
せることができる。上記平均結晶粒径が0.5μmより
大きくなると、相転移が生じやすくなり、0.25μm
未満であれば、焼結不良となってしまい必要な特性が得
られないためである。
【0043】さらに、上記リートベルト法で求めた立方
晶の割合を14〜25体積%としたのは、14体積%未
満であると高温水中下において正方晶から単斜晶への相
転移を生じやすくなり強度低下を招き、25体積%を越
えると、抗折強度等の機械特性が劣化するためである。
【0044】なお、ジルコニアセラミックス中の立方晶
と正方晶の存在割合は、X線回折測定結果から、正方晶
のピーク高さや面積比より求められていたが、立方晶及
び正方晶の主ピークが重なるためにピーク分離が非常に
難しく、正確な結晶比率を求めることができなかった。
そのため、従来法により決定された結晶比率により、特
性の制御を行う場合、特性のばらつきが生じ、従来法で
見かけ上、同一の結晶比率であっても全く特性が異なる
という問題があった。
【0045】これに対し、本発明において立方晶の比率
は、焼結体のX線回折測定をCuKα線を用いて、2θ
が20〜80゜の範囲の測定を行った後、この回折図形
からリートベルト法(泉富士夫、日本結晶学会誌、第2
7巻、第23項(1985))により正方晶と立方晶の
混合物比や格子定数等をパラメータとして計算により求
められたX線回折図形と試料の実測のX線回折図形との
相違を最小二乗法で近似させていくことにより解析し求
めた。
【0046】このリートベルト法を用いて算出した立方
晶の比率と高温水中での相転移特性との関係が非常に相
関性に優れていること、しかもこの方法により求めた立
方晶の比率で高温水中での相転移特性を制御した場合に
非常に再現性に優れることから、このリートベルト法に
より真の結晶相比率を求めることができるという結論に
至り、この方法で求めた結晶相比率での特定範囲に制御
することで、高温水中での相転移特性に優れた、ばらつ
きの少ない良好な結晶体を安定して製造することができ
る。
【0047】このように、セラミック製ノズルを形成す
るジルコニアセラミックスは、正方晶の結晶相を主体と
し、該正方晶相中のY23固溶量が2.6〜4mol
%、平均結晶粒径が0.25〜0.5μm、且つリート
ベルト法によって求めた立方晶相の割合が14〜25体
積%とするには、上述のようにZrO2にY23を2〜
4mol%添加混合し、Al23を0.05〜1重量
%、SiO2、TiO2、CaO、Na2OおよびFe2
3の各々を0.1重量%以下となるように原料粉末を調
整し、平均結晶粒径を小さくするために原料の1次粒子
径を小さくして比表面積を大きくするとともに、成形体
を1200〜1550℃という低温で焼成することによ
って達成できる。また、焼成温度が高いほど、焼成保持
時間が長いほど、立方晶中の割合が増加し、正方晶中の
23固溶量は減少し、さらには粒径が大きくなる傾向
にある。
【0048】次に、上記セラミック製ノズルをジルコニ
アセラミックスにて作製する方法について説明する。
【0049】先ず、ZrO2にY23を2〜4mol%
添加混合し、中和共沈または加水分解等の方法により反
応・固溶させる。
【0050】そして、上記ZrO2やY23等の出発原
料に不純物としてSiO2やTiO2、あるいはCaO、
Na2O、Fe23等が含まれているが、この原料を酸
やアルカリ等の薬品で処理したり、あるいは比重差を利
用した重力選鉱等の方法によって精製し、SiO2やT
iO2等の含有量を各々0.1重量%以下となるように
原料粉末を調整する。
【0051】次いで、得られた原料を押出成形やプレス
成形や射出成形等により流路1となる孔及び細孔2の下
穴を有する成形体を得、必要によって切削等を行った
後、大気雰囲気中で1200℃〜1550℃の温度で焼
成する。
【0052】最後に、細孔2の表面を切削加工、研磨加
工にて仕上げ加工することによって本発明のセラミック
製ノズルを得ることができる。
【0053】なお、上記焼成温度と平均結晶粒径は比例
の関係にあり、焼成温度が高くなるに従い平均結晶粒径
も大きくなる。本発明においては、焼成温度を1200
℃で平均粒径0.25μm、1370℃で0.34μ
m、1550゜で0.5μmとすることができる。
【0054】以上のようにして得られたセラミック製ノ
ズルは、細孔2の表面が算術平均粗さRaで0.05μ
m以下となり、滑らかな面とするとともに、セラミック
製ノズル自体の気孔欠陥を減少させることができるた
め、流体の流れを阻害することはなく円滑に通過させる
ことができる。
【0055】なお、上述の実施形態では、図1に示すよ
うに流路1と、該流路1の連続する1つの細孔2を有
し、多項目血液分析装置に用いられるフローノズルを示
したが、その他、図2に示すような種々の形状のセラミ
ック製ノズルに好適に用いることができる。
【0056】例えば、図2(a)は、溶接又は切断用の
トーチノズルであり、全体又は少なくとも細孔2を耐熱
衝撃性△Tが700℃以上の窒化ケイ素系セラミックス
で形成され、細孔2の表面粗さを算術平均粗さRaで
0.2μm以下としてレーザを円運動させて細孔2を形
成している。
【0057】さらに、同図(b)は、燃料噴射ノズルで
あり、窒化ケイ素系セラミックスからなり、YAGレー
ザを用いて保持治具を高精度に制御することにより細孔
2を下部に2箇所有するものである。
【0058】またさらに、同図(c)は、洗浄用ノズル
であり、金属製の本体にアルミナセラミックスからな
り、4つの細孔を有するノズルが固定されている。これ
は予めセラミックスにYAGレーザを用いて細孔2を加
工しておき、その後、圧入等によって本体に固定するも
のである。
【0059】さらにまた、同図(d)は、サンドブラス
ト用ノズルであり、ノズル自体をアルミナセラミックス
として、レーザ光を円運動させて細孔2を形成してい
る。
【0060】以上図2(a)〜(d)に様々な実施形態
を示したが、その他種々の形状のセラミック製ノズルと
して使用でき、シャワーノズル、インクジェットプリン
タ用ノズル、ウォータージェット用ノズル、バーナ用ノ
ズル、薬液噴霧用ノズル、スプレーノズル、レーザ溶射
用ノズル等様々なセラミック製ノズルとして好適に使用
することができる。
【0061】
【実施例】(実施例1)以下本発明の実施例を説明す
る。
【0062】図1に示すようなセラミック製ノズルを得
るため、種々のセラミック原料を用いて、押出成形によ
って流路となる孔及び細孔の下穴を有する成形体を得、
必要によって切削等を行った後、大気雰囲気中で焼成す
る。
【0063】各セラミック製ノズル試料の形状は、全体
の長さが10.5mm、外径がφ5mm、流路の内径が
φ2mm、細孔の内径φ0.2mm、長さが1.5mm
とした。
【0064】各試料の流路に流量300cm3/s、2
5℃の蒸留水を流し、細孔から流出した流体の流量を超
音波流量計にて測定した。
【0065】その結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】表1より明らかなように、細孔の表面が算
術平均粗さRaで0.05μm以下の試料(No.1、
4〜7、9、12)は、流路より流した蒸留水の流量3
00cm3/sに対し、297〜300cm3/sと低下
率が非常に小さくでき、安定した流量を確保することが
できた。
【0068】これに対し、細孔の表面が算術平均粗さR
aで0.05μmを超える試料(No.2、3、8、1
0、11、13、14)は、流量が258.7〜289
cm 3/sと低下しており、安定した流量を確保できな
いことがわかった。これは微小部分に乱流が発生し、流
体の滑らかな動きが阻害されるためと考えられる。
【0069】(実施例2)次いで、図1に示すようなセ
ラミック製ノズル試料を表2に示す如く組成のジルコニ
アセラミックスにて作製した。
【0070】先ず、出発原料としてZrO2、Y23
Al23を用い、酸処理の条件を変えることによって、
表1に示すように最終焼結体中でのSiO2、TiO2
の含有量が異なる種々の組成からなるジルコニアセラミ
ックスを用意した。
【0071】各ジルコニアセラミックスを用いて押出成
形によって流路となる孔及び細孔の下穴を有する成形体
を得、この成形体を大気雰囲気中で1430℃で焼成し
セラミック製ノズル試料を作製した。
【0072】各試料の細孔の表面を算術平均粗さRaで
0.05μm以下に研磨加工を施し、全体の長さが1
0.5mm、外径がφ5mm、流路の内径がφ2mm、
細孔の内径φ0.2mm、長さが1.5mmとした。
【0073】各試料を20個づつ作製し、85℃の熱水
中に14日間放置した。その後、各試料の細孔の表面を
1000倍の金属顕微鏡で観察し、表面荒れ又は表面変
形の有無を調べるとともに、X線回折法によりノズル1
の単斜晶相の含有量を分析した。その結果、表面荒れや
表面変形が発生するか、または単斜晶相の含有量が50
%を超えたものを劣化発生とした。
【0074】また、各試料の流路に流量300cm3
s、25℃の蒸留水を流し、細孔から流出した流体の流
量を超音波流量計にて測定し、初期条件下の流量とし
た。
【0075】そして、各試料を温度85℃、湿度85%
の環境に設定した高温高湿試験機に2000時間投入し
たあと、上記蒸留水を流して流量を測定し、環境試験後
の流量とした。
【0076】初期条件下の流量、環境試験後の流量よ
り、(環境試験後の流量(cm3/s)/初期条件下の
流量(cm3/s))×100−100(%)によって
流量の変化率を算出した。
【0077】表2に各試料の劣化発生の個数及び変化率
を示す。
【0078】
【表2】
【0079】表2より明らかなように、Y23を2〜4
mol%、Al23を0.05〜1重量%、SiO2
TiO2、CaO、Na2OおよびFe23の各々を0.
1重量%以下とした試料(No.3〜5、7〜10、1
3〜17、19、20、22〜24)は、全ての試料に
おいて劣化個数が0であり、流量の変化率も0.47〜
0.87%と非常に小さいことが判った。
【0080】これに対し、Y23の含有量が2mol%
未満及び4mol%を超える試料(No.1、21)
は、劣化個数が4〜6個と多く、強度や靱性が低下して
いる。
【0081】また、Al23の含有量が0.05重量%
未満及び1重量%を超える試料(No.2、6、12、
18、25〜27)は、劣化個数が2〜8個と多く、流
量の変化率も1.67〜3.01%と1%を大きく超え
てしまっている。
【0082】さらに、SiO2とTiO2の含有量がそれ
ぞれ0.1重量%を超える試料(No.11、25〜2
8)は、劣化個数が2〜10個と多く、流量の変化率も
1.35〜5.03%と大きくなっていることが判っ
た。
【0083】特に、Al23の含有量が0.05重量%
未満及び1重量%を超え、SiO2又はTiO2の含有量
が0.1重量%を超える試料(No.25、26)、S
iO2及びTiO2の含有量とも0.1重量%を超える試
料(No.27、28)は、劣化個数が5〜10個と非
常に多く、流量の変化率も2.01〜5.03%と非常
に低下していることが判った。
【0084】(実施例3)次いで、ZrO2を主成分と
し、Y23を2〜4mol%、Al23を0.05〜1
重量%、SiO2、TiO2、CaO、Na2OおよびF
23の各々を0.1重量%以下とし、正方晶ジルコニ
ア中のY23の固溶量及び立方晶相の割合を表3に示す
ように種々変更し、上述の実施例と同様に図1に示すよ
うなセラミック製ノズル試料を得た。
【0085】なお、平均結晶粒径は走査型電子顕微鏡で
撮影した像を用いてコード法により測定した。また、正
方晶中のY23固溶量は、詳細を後述するリートベルト
法で正方晶の格子定数a、cを決定し、上述の数1によ
り算出した。
【0086】各試料を20個づつ作製し、85℃の熱水
中に14日間放置した。その後、各試料の細孔の表面を
1000倍の金属顕微鏡で観察し、表面荒れ又は表面変
形の有無を調べるとともに、X線回折法によりノズル1
の単斜晶相の含有量を分析した。その結果、表面荒れや
表面変形が発生するか、または単斜晶相の含有量が50
%を超えたものを劣化発生とした。
【0087】また、各試料の流路に流量300cm3
s、25℃の蒸留水を流し、細孔から流出した流体の流
量を超音波流量計にて測定し、初期条件下の流量とし
た。
【0088】そして、各試料を温度85℃、湿度85%
の環境に設定した高温高湿試験機に2000時間投入し
たあと、上記蒸留水を流して流量を測定し、環境試験後
の流量とした。初期条件下の流量、環境試験後の流量よ
り、(環境試験後の流量(cm3/s)/初期条件下の
流量(cm3/s))×100−100(%)によって
流量の変化率を算出した。
【0089】その結果を表3に示す。
【0090】
【表3】
【0091】表3から明らかなように、正方晶中のY2
3の固溶量が2.6〜4mol%、平均結晶粒径が
0.25〜0.5μm、且つリートベルト法によって求
めた立方晶相の割合が14〜25体積%の試料(No.
4、5、7〜10、12、14、15、17、19〜2
2)は、全ての試料で劣化の発生個数が0であり、流量
変化率も0.3〜0.47%と非常に小さくできること
が判った。
【0092】これに対し、正方晶中のY23の固溶量が
2.6mol%未満または4mol%を越えたもの、平
均結晶粒径が0.25μm未満のもの、かつリートベル
ト法によって求めた立方晶相の割合が14体積%未満ま
たは25体積%を越えた試料(No.1、〜3、6、1
1、13、16、18、23〜25)は、劣化個数は全
て0のものの、流量の変化率が0.5〜0.67%であ
ることが判った。
【0093】
【発明の効果】本発明のセラミック製ノズルによれば、
細孔の表面粗さが算術平均粗さRaで0.05μm以下
であることから、常に安定した、正確な流量を流すこと
のできる高精度なセラミック製ノズルを提供することが
できる。
【0094】また、本発明のセラミック製ノズルによれ
ば、温度85℃、湿度85%の環境中に2000時間保
持した後の流量が初期条件下の流量に対し、変化率が1
%以下であることから、外部環境及びノズル内に流れる
流体の影響を受けることなく、常に安定した正確な流量
を流すことのできるセラミック製ノズルを提供すること
ができる。
【0095】さらに、本発明のセラミック製ノズルによ
れば、ZrO2を主成分とし、Y2 3を2〜4mol
%、Al23を0.05〜1重量%含有し、SiO2
TiO2、CaO、Na2OおよびFe23の各々の含有
量を0.1重量%以下としたセラミックスからなること
から、正方晶の結晶を主体として強度や靱性を高くする
とともに、高温での耐久性を向上させることができる。
【0096】またさらに、本発明のセラミック製ノズル
によれば、上記セラミックスが正方晶の結晶相を主体と
し、該正方晶相中のY23固溶量が2.6〜4mol
%、平均結晶粒径が0.5μm以下、且つリートベルト
法によって求めた立方晶相の割合が14〜25体積%で
あることから、高温水中での相転移を低減させ、高温水
中での耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明のセラミック製ノズルの一実施
形態を示す斜視図であり、(b)は同図(a)のX−X
線における断面図である。
【図2】(a)〜(d)は本発明のセラミック製ノズル
の他の実施形態を示す断面図である。
【図3】(a)〜(c)は一般的なノズルを示す断面図
である。
【符号の説明】
1:流路 2:細孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体の通過する流路と、該流路に連通する
    細孔を有するセラミック製ノズルにおいて、少なくとも
    上記細孔の表面粗さが算術平均粗さRaで0.05μm
    以下であることを特徴とするセラミック製ノズル。
  2. 【請求項2】温度85℃、湿度85%の環境中に200
    0時間保持した後の流量が初期条件下の流量に対し、変
    化率が1%以下であることを特徴とする請求項1に記載
    のセラミック製ノズル。
  3. 【請求項3】ZrO2を主成分とし、Y23を2〜4m
    ol%、Al23を0.05〜1重量%、SiO2、T
    iO2、CaO、Na2O及びFe23の各々を0.1重
    量%以下としたセラミックスからなることを特徴とする
    請求項1または2に記載のセラミック製ノズル。
  4. 【請求項4】上記セラミックスは、正方晶の結晶相を主
    体とし、該正方晶相中のY23固溶量が2.6〜4mo
    l%、平均結晶粒径が0.25〜0.5μm、且つリー
    トベルト法によって求めた立方晶相の割合が14〜25
    体積%であることを特徴とする請求項3に記載のセラミ
    ック製ノズル。
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